近頃腐女子系のエッセイ漫画がよくある気がする……
時代もかわったよなとか思いながらそれでも腐女子だけに微妙に気になって結局結構読んじゃうんだけども、どうも、ああいう本で気になるのは……どれもこれも、大抵、「私腐女子☆ホモネタ大好きで鉛筆×消しゴムなんかもやっちゃうんだよ☆でも、周りには秘密☆普段は普通にかわいい女の子なの」的な感じなんよね。「外見普通の可愛い子、でも腐女子」っていうのが鉄板になってる。気がする。
あのなぁ、なんだかなぁ、なんていうのかなあ……
気持ちは分かる。オタク女っていったらどうせデブで髪の毛ボッサボサでブサイクなんだろ、っていう視線は確かに昔からあるしさ。それを払拭したいから、みたいな、そういう所からそもそもは始まったんだろうけどさ。
分かるんだけど……実際腐女子がブサとは思わんけども……でもなんか、もうその始まりの(オタっていってもブサじゃないよ!)を通過して、今はなんだかそこに「オタクだけどフツーにかわいいワタシ☆」みたいな自意識を感じてしまうんだよなぁ……寧ろそっちメインになっちゃってない?ていう。
いや、なにも、別にオタに限った話じゃないかもしれない。スイッチガールという少女漫画も、確か、特にオタじゃないけどオンとオフで全然容姿が違う、っちゅー「ギャップ」のある少女の話だった。スイッチガールでも、腐女子系の本でも、両方ともそうした「ギャップ」を、「そんなワタシ、どうよ?」とは流石にさらけ出さず、一応「ってこんな困った私なの」っていう風にオブラートに包んではいるけど、「んな困った風にいってるけどお前、その実そんな自分が大好きだろ」というのは分かる人には見え見えなわけで。
で、更に言うと、別にその自意識自体が悪いってわけじゃなくて、寧ろ、それもまた、分かるんだけどね……
確かになんかギャップのある自分☆みたいなのって陶酔しやすいし……変わった自分、っていうのがね……要するにそれは「他の人とは違う自分」っていうところに繋がっていくんだろうけども……
そういう自己陶酔に浸りたい欲から完全に逃げられる人間の方が寧ろ少ないかもしれない。それくらい普遍的な欲求だと思うし、ある意味仕方が無いっちゃ仕方が無いんだけど、でもなんてーかな、なんていうのか、ちょっとモロだししすぎじゃねえ?と思うんだよなあ。
昨今の腐女子系の本はもう、「そんな私☆」臭がものすごするんだよね。うっすいオブラートで一応、ほんと一応「ってそんな変なワタシだから、困っちゃって」って隠してるけど、もうその裏にある「でも本当はこんな個性的なワタシどうよ」臭が……そんなオブラート余裕で破ってきちゃってる……。
多分これは気持ちが分かるだけに、恥ずかしいのだと思う。
「も、もうちょっと隠そうぜ…」的な。
ちょっと開き直ってきちゃってない?的な。
「鉛筆×消しゴムでも萌えられる」っていうネタは腐女子を語るにあたってよく出てくるネタだけど、あれ自体なんかこう、「無機質なものにさえフツーにホモ妄想できる私達の変度合いはどうよ」感がするんだよなぁ……「こんなのにも萌えられるよ」って腐女子が語るときって、なぜか物凄く得意げだし。
「けん玉でこんな技も出来るよ」とかそういう実技の伴った自慢?だと、別に「おお、すごい」で済むんだけど、こういう「どう自分、こんな変なもんも好きだよ」系の、あるいみ「言ったもんがち」な自慢って、実質が伴ってるかどうかが曖昧なだけにどうも自意識臭が鼻についてしまうというのか……
中ニ時代の「こんなマイナーな音楽が好きな俺」と要は同じなんだろうけど。演奏が出来るとかだと素直に「すごいね」だけど「こんなのが好きな俺、私」っていうのはなぁ……言えばそれで済むからなぁ……お手軽な「個性」にされてるっちゅーか……
でも決してそれがよくないってわけじゃなくて、やはり気持ちは凄くよくわかるんだけど(ていうかよくわかるからこそこんなこと言ってるんだけど)もうちっと隠さないか?と思うんだよなー……しかし一般向けの本にするとなると、あのくらい露骨じゃないといけないのかな……
あーでもこういう事を語ってる傍から、「つーか自分も、周りの腐女子は腐女子本でうかれてっけど私は冷静になってるから」アピールじゃないのか?という疑問が自分自身に対して拭えないよ。
一度己のこういった類の自意識に気がついてしまうと、なんだかぐるぐるぐるぐる周り続けてしまうんだよなぁ。
マイナーめなものを好きになる→「何私マイナーなものが好きな自分に酔ってる?」→「いやいや、本当に好きだから買ってるだけ……だよね?」→でも他人に「え、そんなの読んでるんだ。マイナーだね」とか不意に言われるとちょっと嬉しい自分がいなくもない件→ていうことはやはり……?→いやでもこの作品は本当普通に好きだし……→いやでも……
ってぐるぐる自意識を巡り続ける……
「好きなものは好きでいいじゃん」
ってそれはそうなんだけど、最早自分自身でも「純粋に作品が好き」ってやつなのか、「そんな自分が好き」ってやつなのか、どちらか判断がつかなくなっている。
大体、そういう自意識を捨て去ることが、いいことなのかって言われると、それもよくわからないし。普通の人間がそんな出家じみたことをする必要があるのか?みたいな……所詮凡人なんだから、逆に、そういったちみっこい自分ギャップ萌えにハマるくらいよくないか?とかも思うし、でもそれは単に自分を甘やかしてるだけ?とも思うし、でも甘やかすって一体何に対してだよ?趣味なんだからよくないか?修行じゃあるまいしとも思うし、もうgdgdだよ……自意識地獄やで。こんなぐるぐる考えてる時点でとりあえず自意識過剰ということは確かな気がするけど。
コミケ行ったことある? 女性向けの日と、男性向けの日を比べてみれば分かるが、 一般的なオタクの中で(比較対象が一般人じゃないところに注意) 婦女子はカワイイし、一見普通に...
元増田じゃないが、君は内容をもうちょっとちゃんと読んでから反応すべきだと思う。流石に。
どこか勘違いしてる? 元増田が言いたいのは、ああいう腐女子マンガが自意識過剰じゃないかって話じゃないの? で、自分はその根拠の1つとして挙げられている「外見普通の可愛い子...
気にしているのは本人だけなんだから、好きにやればいいのに。