2011-05-13

結局、僕は何も残せなかった

24歳。

横に並んでいた人は、先に進んでしまった。

どんな形であれ、名を残した人もいる。

国際的なコンペに入賞したり、世界的なプレイヤーになったり。

ベクトルが変われば何人も人を殺したり。

耳目を集める人が生まれ、ほめたたえたり、けなしたり。

僕はどちらにもいない。

誰にも知られずに、消化される。

還るのを知るのは、私だけ。

「そんなの、たいしたことないよ。取ったからってどうなるわけでもないし」

山の高みからかすかに聞こえる。

「俺だってやりたくてやったんじゃない。虐げられた苦しみを知って欲しかったんだ」

海の低みからかすかに聞こえる。

そうですか、それはよかったですね。

あなたの気持ちはどうでもいいんです自分の問題なんです


どうすれば世界に僕のことを知ってもらえるんですか。

場所を作ればいいんですか。

石に刻めばいいんですか。

概念になればいいんですか。

わかってます

どれができても、どれをしても、僕には重荷なんです


から、ここにいます。

知りたい人は、きてください。

待ってます

  • フランツ・カフカを目指して生きたら少しは甲斐性があるんじゃないかな。 彼の残した作品の事ではなく、人間性としての意味で。 wikipediaに日本語でも詳細が細かく書かれているから一...

  • こういう事を自分の名前で書けない時点で、世に名を残す才能は持ってないんだよ。 匿名のままで一体どうやって人に知られるつもりなんだい。

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