はてなキーワード: NHKのど自慢とは
ひさしぶりに「NHKのど自慢」を見た。
鐘が鳴って歌い終わった出場者に司会の小田切アナがインタビューする。
女性出場者へのインタビューの中で、小田切アナはその人の夫のことを繰り返し「夫さん」と呼んだ。
インタビューの内容は覚えてないが、用法としては「夫さんも会場に見えてます!」みたいな感じだ(※実際に言ったセリフとは異なります)。
夫さん。耳に馴染みがなさすぎる。だいいち敬語じゃないだろそれ。
「旦那さん」って呼んだりすると、クレーム電話がかかってくるようになっちゃったんだろうなー!
それに迎合しちゃったんだろうなー!
radikoとらじるらじるの番組表を見ながら「この時間はこれ流してることが多いな」というやつをピックアップしてみた。
いずれもちゃんと聴いているというよりは単に流してるだけなので真面目なリスナーではない。
あげた番組を必ず流してるわけでもなく気分でザッピングしている。
radikoが登場してラジオに復帰したタイプで当時DIGやタマフルを聴いてたのでTBSラジオが根城になってる感がある。
●月曜日
森本毅郎・スタンバイ(TBS)、おはよう寺ちゃん(文化放送)
ジェーン・スー生活は踊る(TBS)、くにまる食堂(文化放送)
CITY CHILL CLUB(TBS)、ラジオ深夜便(NHKラジオ第1)
月曜日と同様
●金曜日
森本毅郎・スタンバイ(TBS)、おはよう寺ちゃん(文化放送)
TOKYO TEPPAN FRIDAY(TokyoFM)、荻上チキ・Session(TBS)
MOZAIKU NIGHT(bayfm)、Hit Hit Hit(NACK5)
●土曜日
Saturday Morning Radio おびハピ(NACK5)
モーニング女学院~放課後ミーティング~(ラジオ日本)、BEYOOOOONDSのDOYOOOOOB!(NACK5)
FANTASY RADIO(NACK5)、オードリーのオールナイトニッポン(ニッポン放送)
●日曜日
GARAGE HERO's~愛車のこだわり~(TBS)、NHKのど自慢(NHKラジオ第1)
Fate/Grand Order カルデア・ラジオ局(文化放送)
花澤香菜のひとりでできるかな(文化放送)、みちょパラ(ニッポン放送)
林原めぐみのTokyo Boogie Night(TBS)、アンジュルムステーション1422(ラジオ日本)
フランスと近隣国を周る団体のツアー旅行に参加した。これはある日のスケジュールに組み込まれたオペラ観劇での出来事。
自分たちが劇場に入って着席した時、ステージ上では緞帳が上げられたままで演目のリハーサルが行われていた。
自分は「開場して客も入っているのにステージでリハをやるのかよ」と思ったが、毎日観光客を相手に何公演もこなす劇場ならではのある種の効率性を感じつつ、リハーサルの様子を眺めていた。
自分たち日本人ツアー客は中段あたりに2列横並びでまとまって座った。客層は多様で、自分の左席にはユダヤ系と思われる立派な髭をたくわえた紳士、後ろはいかにもフランスらしい高い鼻に小さな眼鏡をちょこんと乗せた可愛らしいおばあさんが座っていた。
ふと右後ろ側から、同じ日本人ツアー客の70歳くらいのオッサンがリハーサルの歌声に合わせて小さく唄うのが聴こえてきた。
リハの演目を知っていて口ずさむならまだ良いのだが、オッサンのメロディーが日本の民謡なのだ。明らかにオペラと調和していない。
気になるのでちらちらと振り返って様子を確認すると、後ろの眼鏡おばあさんが楽しそうにオッサンを見ている。というか民謡の調子に首を頷かせて聴いている。
オッサンも乗ってきたらしく声が一段と大きくなった。酔ってるのか?オッサンの横には奥様と思われる日本人女性が座っている。何故止めないのだろうと思って奥様に視線を移すと「また始まった」と言わんばかりに目をつぶって顔をしかめている。ああなるほど、オッサンがいつもこの調子でウンザリしているんだろう。
そのうちに眼鏡おばあさん、オッサンに「立ち上がって、披露して」という感じにジェスチャーで促す。オッサンも応じて立ち上がってしまう。
自分はいよいよ見かねてオッサンを制そうと思い立ち上がろうとした瞬間、左席の髭の紳士の手がふわりと自分の肩に触れた。
髭紳士は自分に向かって素早く眉を上げてみせ、オッサンに視線を送った。自分は彼が意図するところを察した。「せっかく立ち上がったんだ、まだ開演前だし歌わせてあげようではないか」
ステージからもこちらの状況が見えていたのだろう。ふいにリハーサルの声が止んだ。
オッサンもすぐに状況が飲み込めたらしく、ひと呼吸おいてから朗々と唄い始めた。この瞬間だけステージは客席のオッサンに移った。
両足を踏みしめ、手を打ってリズムを取りながら唄う。やや拙いが元々経験のある感じ、NHKのど自慢ならまずまず合格しそうな調子。
オッサンは2番まで唄ったのち、大きな声で「ありがとうございました!」と言った。柔らかな拍手が起こり、オッサンは着席し、リハーサルが再開した。
左席の髭紳士が示した小さな寛容の態度が同心円状に広がり、誰も傷付くことなく着地できた。自分が見渡す限り皆笑顔だった。
いま考えると眉をひそめた人もいたのだろうが、そんな事は飯を食えば忘れる程度の出来事である。オッサン夫婦にとってはたぶんこの先忘れることのない、恥ずかしくも楽しい旅の思い出として胸に刻まれたことだろう。
自分はすべてが嬉しかった。その場に居合わせた人の寛容な態度、些細な好奇心、機転、他者への興味、ポジティブな感情のあり方が重なったことが。
この温かな感覚をいつまでも記憶に留めておきたいと思い増田に記す。
という夢を見た。