はてなキーワード: FSFとは
今世間で言われているような「オタク」っていうのは、いわゆる外部からの呼称であって、内部で強固な結束があるというわけじゃない。
味方オタ勢力>>>所謂一般人>>>敵対オタ勢力
であるとさえ言っていい。わかりにくいようであれば、別の言葉でいうと、「同じソフトウェア厨でも、アンチMSなFSF信者は、MS信者よりは無知な一般人に友好的であろう」といっていい。或いは、「ある宗教の信者は、敵対する宗教の信者よりは不可知論者を好むであろう」と言ってもいいかも知れない。かの無神論者の急先鋒たるリチャードさんも、「宗教と科学の融和を訴える学者やID論者とよりは、完全に科学見解を無視するような宗教的な人々と組む」というような発言をしているくらいで、外見的な派閥と内部での抗争の系図が異なっていることはしばしばなのだ。
もしかしたらこうなるかもしれない未来。
「ジーク・サイバー! --- 或る学者の演説」を読みながら、こんなことを考えていた。以下は創り出した未来予想図。こういう演説をもし実際に聞くことができるなら、Think Cの演説よりもっと興奮できる未来が、あるのかもね。たとえばこんな感じ。
ネットワーカーの国際組織 The World EFFと世界規模の主要な通信キャリア、家電メーカーなどは、WIPOに働きかけ、カリフォルニア州バークレイ市において、ベルヌ条約の全面改正を討議する国際会議を20XX年に催した。ここにおいて成立したのが、「20XX年の改正ベルヌ条約 (正式名称 20XX年のバークレイ条約)」。旧ベルヌ条約の根幹である「著作権はすなわち創作者の権利である」というドグマを捨て、創作者本人の知的労働の権利保障を中心とする第一部、文化の発展のための権利調整を中心とする第二部、商業利用される著作物の保護制度を中心とする第三部からなることが、大きな改正点である。
「ニュー・コモンズ」と発音する。Free Software Foundation (FSF) が200X年にリリースした、P2Pテクノロジーと利用者相互のコンテンツ・スクリーニングを組み合わせた情報の自由流通ネットワーク・アプリケーションの名称、およびそれが形成するオーバーレイ・ネットワークを指す。発表当時から、そのファイル転送の効率性と民主的なスクリーニングがネットワーカー達の熱狂的支持を集めたが、ただちに各メディア企業、とくに映画産業と音楽産業からの訴訟攻撃に直面し、ついに20XX年 米国最高裁判所において、著作権の間接侵害が認定され違法化された。さらに各国裁判所も同判決に追随し、主要先進国の大部分においてGnu-Commonsは違法化された。
これらの判決に反発奮起したネットワーカー達によって、関係団体への不買運動および猛烈なロビイングが開始された。さらに判決において著作権の間接侵害と指摘されたソフトウェア部分の改修改善が急ピッチで進められた。ロビイングが奏功して、20XX年に開始されたベルヌ条約の全面改正作業と平行して、Gnu-Commons の改修も進められ、Gnu-Commons Ver.3において、改正ベルヌ条約完全準拠のファイル共有ネットワークとして運用が開始された。以下の演説は、総統によって提唱された、条約や法律のオーバーレイ(上書き書換え)と、オーバーレイ・ネットワーク・テクノロジーによるコンテンツの自由流通の実現を目的とした、世界の著作権枠組みを一変させる運動、通称「オーバー・レイ作戦」の成功と、Gnu-Commons Ver.3 リリース祝う祝賀演説として配信されたものである。
我が忠勇なるネットワーカーたちよ。今や著作権絶対主義者どもが主張する"永久の知的財産"なる概念は「改正ベルヌ条約」の発効と「Gnu-Commons」のリリースによって完全に否定された。これらの成功の輝きこそ我らネットワーカーの正義の証である!
決定的打撃を受けた著作権絶対主義者の主張に いかほどの正当性が残っていようと、それはすでに形骸である。
あえていおう!力スであると!
知識は、我らのもっとも効率的な情報流通ネットワークたる「Gnu-Commons」によって流通伝達されて、はじめて最大限の自由と、最大限の効率と、最大限の幸福を達成することができる。これ以上、知識を独占させては、人類そのものの存亡に関わるのだ。
それら既得権者の集団が、金の力で「改正ベルヌ条約」を覆し、訴訟により「Gnu-Commons」を違法化することはできないと私は断言する。著作権絶対主義の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来のために、我らネットワーカーは立たねばならんのである!!
Inspired by Gihren Zab and GeetState
Special thanks and deep respect to...
Adolf Shirater http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/indexj.htm
Lawrence Lessig http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/003976.html
Thank you for reading this speech...
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