はてなキーワード: PS2とは
ある下請けゲーム会社に勤めていたんだけど、ある時RPGのゲームが大当たり。2作、3作と回を重ねるごとに大ヒット。
とうとう販売元の看板タイトルにのし上がり、その当時ゲーム機を販売していたSONYやSEGAが「当社にもタイトルを」
と向こうからアプローチするようになった。
その間もそのシリーズは回を重ねるごとに売れていき出すだけで簡単にスマッシュヒットを飛ばす状態になった。
その頃から会社側も増長したのか企画会議でも野心的なシステムは話されなくなり、「まあそこは前作と同じで」という話が増えていくようになる。
自分も「自分がユーザーでこうだったら嬉しいよな」という事やアンケートの要望を下敷きに提案するのだけど、悉く却下。
社長曰く「それはマニアの意見だから」却下なのだそうだ。(このゲームはある程度マニアックな知識がないとできないゲームなのだ)
マニアの為のゲームなのにマニアの意見を聞かずに何をするというのだ(;´Д`)
結局、この会社は腕のいいプログラマーの補充も、上手いグラフィッカーの補充もせず、ファンの要望も助言も一切聞かず、
今の地位に胡坐を描いて「何の進歩もない」ままゲームを乱造し、バグ多発で「デバッカーがユーザー」と言われたり、開発が遅れまくり
最初の数話だけで「前編」と売り失笑を買う。それでも売れた。
しかし、PS2の頃になると流石にマニアに「PS2でこのグラフィックは」と言われ始めたとき、
機を敏に見るプロデューサーによってゲームの全ての権利を剥奪され、機を敏に見るプロデューサーが自ら立ち上げた会社で
新シリーズが作られ、「新しい血を注ぎ込まれたその新シリーズ」は大ヒットを飛ばす。
確かにマニアの意見は無茶苦茶な事が多いのだが的を得ている事も多い。金を出すのもまたファンなのだ。
あのまま開発を続けていたらどうなったか。多分シリーズは死んでいた。
あの時、あの時期にゲームの権利を買い取って新生シリーズを作ったプロデユーサーは賞賛に値する。
まあそんな感じで、権利を剥奪され、同じシステムで別ゲームを作ったが
システムが相変わらず旧来のシステムだった為全く売れず、過去の栄光はなんとやらで携帯のゲームをほそぼそと作っている
今の会社を見るとユーザーをないがしろにする、保守的になる、という事はよろしくないと心底思う。
あの当時、自分が何回も主張した「戦闘シーンをフルアニメにしたらどうか」という意見もメインのプログラマーが「PS1では
技術的に、機械的に無理、ロードに5分かかる」と頑なに拒否されてきたのですが、「機を敏に見るプロデューサーが作った新シリーズ」
ではPS1で何の躊躇もなくロードも5秒くらいでフルアニメしていて、泣いた。
勝手に想像すると
1、ソフトの開発コストが高すぎる
につきるんじゃないか。
高性能化して3Dのグラフィックなんかはより高精度のものが使えるようになったけど、
その分開発にコストがかかるようになってしまっているんだと思う。
PS2のときと同じように開発ツールなんかはぜんぜん提供されてないみたいだし。
ソフトウェアメーカーにとってハードルが高すぎるんじゃないかな。
で、参入障壁が高いので、
2、ゲームが作られない
↓
3、普及しない
↓
4、収益モデルが立てられない
というスパイラルに落ち込んでしまっている。
逆にこのスパイラルは反転させることもできるので、開発がものすごく容易になるツールがSCEによって提供されるのであれば、
いくらでも挽回できるチャンスはあるようにも思う。
性能自体は高いのだから、まだまだ反撃の余地はある。
特に3DまわりのエンジンはSCEがちゃんとしたライブラリを提供したほうがいいと思うなあ。