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はてなキーワード: 面談とは

2024-04-22

40代後半の転職活動

2023年秋まで外資系IT企業に勤めていた。本国レイオフの影響を日本法人も受けて無職に。社内異動も提示されたが、辞めるなら6ヶ月分の給与ボーナスをもらえるとのことで家族了解も得ず、勢いでサインしてしまった。まあしばらくのキャリアブレイクの後に、のんびり転職活動すればいいかと思った。しかし、思いのほか苦戦して4月まで引きずってしまったので、恥さらしだがここに記しておく。

スペック

2023年

知り合いや取引先に「いや〜外資系あるあるなんですよw」「御社にいいポジションあれば入れてもらえませんかw」などと軽い気持ちで打診していた。面接の設定はトントン拍子に進むし、代表者と即話せることが多いのだが、シニアなわりにCxOやVPでもなく、中途半端に前職年収が高い(1800万)のがネックで、「うちにはオーバースペックですねえw」「会社フェーズカルチャー的にフィットしないと思いますよw」などと体よく断られることが多かった。まあそんなこともあるか、すぐに他が見つかるだろうし、などと考えていたが今思うととんでもない思い上がりである。要は40代後半の文系で専門スキルなし(狭い業務領域ドメイン知識と多少のピープルマネジメント経験がある程度)の高コストおっさんであり、何度も断られるのには理由があったといえる。

2024年

年が明けてハロワに行き、国民年金に切り替え、社保の継続加入手続きiDeCoの変更などをしていくうちに、焦りが出てきた。何度面接しても結果が出ないのである3月末時点で書類落ち(転職エージェント転職サイトボタン一つで気軽に応募)は100件を超え、転職エージェントとの面談20件になった。企業とのカジュアル面談20社、落とされた面接は30社に上っていた。準備時間を含めてそれぞれにそれなりに時間コスト(本を買ったりウェブを読んだり)をかけているので、本命と思っているところから失礼なフィードバックがあったときは心が折れかけた。特に許せないのが某(意識高い系ニュースプラットフォーム運営企業ポジションを探して10回も面接をしたあげく、途中で社内の組織変更があったという不明瞭な理由募集ポジション消滅して見送り。それでも何とか心を保てていたのは、少し蓄えがあったのと、酒と麻雀スパ巡りを暇にかまけて再開したおかげかもしれない。…まじでおっさん趣味じゃないか

結局、先週になって前職の知人に紹介された外資系某社で拾ってもらえることになった。やっぱり外資フラット人間関係と高い年収の魅力には勝てないのよ。他には日系、大手スタートアップ含めいろいろ受けたが、本当の意味で入りたいと思えたのは某クラウド、某テレビ局、某AI関連企業の3社だけだった。都合50社と会ったとしても、社会人としてのキャリアの最終盤に「身を置いてもいい」と思えたところは1割にも満たなかった。若さが失われてリスク許容度が下がっているのと無関係ではないと思うが、その企業サービスプロダクトに対して「新しいものが新しく見えない」ようになっているのが最も大きな要因だと思う。40代後半ともなると成長しない企業や楽しくなさそうな企業SaaSスタートアップに多い)の見分けはつくようになるものだ。

というわけで、おっさんがやむにやまれ転職しようと思うと、受け入れてもらえるところに妥協してでも入るというスタンスになりがちだし、数打ちゃ当たると思ってしまうけれど、それでも結構時間がかかりますよというお話でした。

その他

2024-04-21

後輩が先に昇進するらしい

後輩が先に昇進することを先週知ってから毎日憂鬱すぎる。

勤続二桁目前で適応障害でぶっ倒れ、数ヶ月休職した影響で自分は昇進できないだろうとは理解していたが、後輩が昇進するのは納得できない。



適応障害の原因は色々あったが基本的には対人のストレスだった。耄碌してミスを連発する嘱託ジジイの尻拭い、他部の上司から受けたハラスメント、先輩の育児休暇に伴う人手不足カバーする気のない上司と後輩、相談しても「なんとかなる」しかわず、朝言ったことが夕方には変わってる上司。「なんとかなるんじゃねえ、なんとかしてんだよ」と言う前に眠れなくなった。


休職から復帰したら、元いた部署の後輩は自身担当仕事以外、午後の仕事をすべて免除されていた。「技術習得のため、資格試験のため」と上司から免除されたと他の部署の先輩から聞いた。

私がやっていた仕事と後輩の仕事免除されている分、溢れた仕事を先輩が巻き取らされているらしくめちゃくちゃイライラしていた。平謝りした。

ぶっ倒れたと聞いた途端に上記嘱託ジジイから宗教勧誘を受けたので、ジジイから距離を取るべく元いた部署には戻らず他の部署仕事をしばらくこなしていた。

元いた部署の後輩は部屋中にベタベタ試験勉強の付箋を貼り、談笑し、スマフォをいじっていた。「甘やかされてんな〜」と思いながら過ごした。

こちらの仕事が火を吹いて昼休憩もろくに取れずグロッキーになっていても、上司は手伝いどころか様子を見にも来ず、後輩にコーヒーを奢ってキャッキャウフフと談笑していて、爆弾を投げ込んでやろうかとも思った。

先輩曰く「いつものこと」らしい。


後輩は試験に落ちた。

何なら仕事免除されてない別の部署の後輩は受かり、仕事免除されていた後輩は落ちた。




自分と先輩の「は?」のタイミングがあれほど揃ったことはないだろう。

上司は腹切るかエンコ詰めるかするんか?」と思ったが今のところ腹も無事だし小指も無事である




それなのに試験に落ちた後輩は昇進するらしい。

しか仕事免除継続らしい。今年も試験に落ちたらその時点で即退職しよ☆と思った。

めちゃくちゃ憂鬱だ。

「後輩さんが昇進するんだからそっちに仕事を回してください。自分はヒラなので」って言っても、こっちにヘルプ要請が回ってくる。昨日もそのせいで残業して、後輩はさっさと定時で帰った。チョコザップに行くらしい。

めちゃくちゃ憂鬱だ。

即座に辞めた方がいい気がするが、夏のイベントに持ち込むだけのボーナスは回収したい。お金ほぢい。


まだ上司と昨年度の業績についての面談をしていないんだが、「いつエンコ詰めるんですか?」ってどうやって聞いたらいいんだろう。

2024-04-20

埼玉から差別なくす会」を[市民]団体表現出来る新聞バグ

埼玉から差別なくす会』の武内暁という代表者とは?



責任を取れ」「恥を知れ」 傍聴席からやじ、垂れ幕 「虐待禁止条例」で揺れた埼玉県議会、最終日は混乱

https://archive.is/ZPnHV

傍聴席で垂れ幕を掲げやじを飛ばし市民団体「世なおし埼玉県民の会」の武内暁共同代表


「ザコども」発言埼玉県警の60代警部補 市民団体質問状に「不適切発言」 蕨のクルド人排除デモ現場

https://archive.md/n3dcT

団体世話人武内暁さん(75)は本紙の取材に「面談説明してほしい。謝罪もしてほしい」と話した。


子ども安心して生きられる国に」 「九条俳句事件女性作者 浦和トークイベント

https://archive.md/wip/XyZV6

裁判支援した武内暁(さとる)さん


今こそ問う『表現の自由』 九条俳句勝訴5周年のつどい(社全協協賛イベント)

https://archive.md/wip/av8Wp

九条俳句勝訴 5 周年のつどい実行委員会

共同代表武内


いまの息苦しさを打ち破る!…表現の自由市民の手に 全国ネットワーク設立集会

https://archive.md/wip/FvgcR

武内 暁さん(司会、主権者市民立場から

武内 暁さん: 九条俳句応援団をやっている。各方面議論必要で、事実を踏まえて考え、議論する。議題設定を権力側ではなく、市民の側でつくっていくこと。当面ネットワークは各地の表現検閲規制情報提供をよびかけ、共有して知恵を出し合うことをやっていきたい。


私たちの声で必ず再開「不自由展」 東京緊急集会

https://archive.md/3CXgr

表現の自由市民の手に全国ネットワーク」が主催し、約100人が参加しました。

 同ネット武内暁さんは


<くらしデモクラシー>「表現の自由守る」全国ネット 市民団体、来月設立忖度に立ち向かう」

https://archive.md/wip/zl0te

だが、その後も行政側の「自主規制」は全国各地で相次いだことから九条俳句問題当事者団体代表を務めた武内暁(さとる)さん(70)らが「問題を繰り返させず、権力への忖度(そんたく)や息苦しさに立ち向かおう」と、同じような問題を抱える全国の人々に「表現の自由市民の手に 全国ネットワーク」の設立を呼び掛けた。


埼玉監査委員告示第十二号

https://www.pref.saitama.lg.jp/kenpou/bn/R04_11/1122_t365/item/20099/t365_20221122i20099.pdf

第1 監査請求

1 請 求 人

蓮田市 辻 忠男

さいたま市大宮区 菅井 益郎

さいたま市桜区 武内

さいたま市浦和荒畑 正子

さいたま市見沼区 石垣 敏夫


市民団体という表現への違和感

埼玉から差別なくす会

・世なおし埼玉県民の会

・「九条俳句市民応援団

表現の自由市民の手に全国ネットワーク

同じ人物がこれらの社会活動団体として動いているということを明記せずに【市民】というだけの肩書で良いのだろうか?

https://archive.is/vVDla

森友デモ衆議院第2議員会館前。はじめに実行委より「告発プロジェクト」の発表がありました。安倍総理夫妻を皮切りに「忖度官僚」など次々に刑事告発していくとのこと。写真プロジェクト共同代表田中正道さん、武内暁さん。藤田高景さん。

2024-04-18

anond:20240416191137

いくつか気になった言葉メモしておく。

呼び出して面談する。

基本的には怒る、叱るじゃなくて、問題だと思っているので、

一緒に解決策を考えようというスタンスで接する。

 

まずは本人に自覚があるかを確認する。

気になった言葉を並べて、色々な立場(同僚、上司、部下、言われた本人、たまたま耳にした市民や偉い人等)で

その言葉をどう感じるかやリスクメリットデメリットなどを聞いてみる。

また、そういった事までを考えての発言なのかを再度確認

 

その上で直す意思があるかを確認

ないなら窓口業務は危ないので、なるべく裏方の仕事を回すようになることを伝える。

あるならどういった協力が必要かを聞く。

都度その場で注意した方が良いか、きつく言った方が良いか

やんわり言った方が良いか、呼び出した方が良いかなど。

 

イライラした時に出やすいなら、アンガーマネジメントなども薦める。

 

その後、しばらく様子を見て、

減ってるようなら「いいね!最近、減ってきたよ!」とかきちんと褒めてあげる。

anond:20240416191137

増田のできる事



あとはチーム全員でマナー研修受けるとか?

ふるまいも業務の内という感覚を持ってほしいね

食べ方が汚くて会食に出せないという理由営業外される人はいるし

逆に普段丁寧な人が現場では言葉を崩して馴染むなんてのもある

2024-04-16

anond:20240412190816

増田だ。

昼休憩明け部長面談させられたわ

ただでさえ減らされたボーナス(前回は手取り10万ほど)を三年間支給しないことにしたらしい(フェイク入れてるけど似たような処分

失った信用を取り戻すにはそれぐらいかかる(迫真)みたいなこといわれたが、

正直この同棲時みたいに上から嫌われただけなんだろなーという気がする

いまも俺の味方になってくれている人もいるが、過去現在も俺のことを嫌っているのが社長なのでどうすることもできない

はやめに死にてえな

2024-04-14

エンジニア転職活動してみたので感想

スペック

エンジニア歴5年

・未経験だが新卒で運良く大きめのIT会社就職

プレッシャーに弱い

・正直ぜんぜん優秀な方ではない

転職初心者

転職目的

年収アップ

スキルアップ

結果

・5社ほど受けて、1社は書類落ち、2社は面接落ち、2社内定

年収20パーほど上がった

転職するかはまだ決めてない

感想

1. エージェントを使うかどうか

個人的にはエージェントを使う必要性はそんなにないかなと思った。

面接日程とかも結局こっちが日程伝えて調整するし、エージェントのおかげで楽になったとかは特に感じなかった。


助言とか面接対策とかはしてくれるのでその辺は良かったかも、ただ、助言に関してはポジショントークかもというのを念頭に置いておいた方がいいきがする。


年収交渉もしてくれるのでその辺もいいかもだが、結局こっちの希望年収を伝えると、ちょっと厳しいかもと希望を下げるように言ってきたりもするので、エージェント自分が調整する必要が出てくる。

(客観的自分市場価値を伝えてくれるのはいいとこかも)


あと、いいエージェントの見極めも大変。

よく分からんとこは自分希望全然違う会社を勧めてきたりする。(コンサル激プッシュなど)


2. 面接技術課題

エージェントを通さないと、カジュアル面談からスタートするのが多いとおもう。

その後何回か面接とか、技術課題があるとことかはその対応をして、内定という流れになる。


面接に関しては回数が多い上に、選考を通じて同じことばっかり聞かれるので、かなりめんどくさい。

最終面接の頃には本当にやる気がなくてどうしようかと思った。

しかも、時間的制約があるので仕方がないとは思うけど、やっぱり表面的な質問が多くて、盛ったり嘘ついたりとかは全然できる(私はしてないけど)

この面接意味あるのかなと思ったことも多かった。


向こうの時間も使うので、やっぱりできるだけお互いのためになる時間にしたいなと思って臨んでたけど、この辺は色々面接方法とかも課題がある感じなのかな


技術課題に関しては、基本的に提出型のものだった。

正直あまり時間をかけたくなかったけど、こういう試験かに関してはギリギリいっぱいまで時間使って、できるだけ良くしようみたいしてしまう傾向があり、たくさん時間を使ってしまった。

調べたりもしてよかったので、全然できないみたいなことにはならなかった。

ただ、面接では課題に関しては全く触れられなかった。


課題内容に関しては会社で色々あった。

プロみたいにアルゴリズムを問われる部分もあれば、文章問題に回答したり、設計問題に回答したり、apiを軽く実装したり、みたいな感じだった。



3. 年収に関して

アンカーを設定する意味でも、初めから希望年収公言して申し込んでいた。(現職の30%アップ)

面接年収妥当しないと判断されて落とされるとかもあった気がする。


複数内定があればオファー面談交渉もできるし、採用側もかなり柔軟に対応してくれそうな雰囲気があった。

年収大事なとこなので交渉してもいいと思うけど、職責が大きくなりそう。


個人的転職活動してよかったのが年収周りを把握できたことで、ネット上ではエンジニア転職すると手放しに年収めっちゃ上がる的な記事がたくさんあるが、私の場合はそんなことはなかった。

求められる職責とか会社評価制度によって、だいたい提示される年収が決まってそう。


この辺の勘所を知れたのはよかったなと思った。

外資とかはまた話が変わってくるのかも、その辺はわからん


総評

転職活動はかなりめんどくさい上に、時間をたくさん使うので、よほどの動機がないと腰が上がらないなと思った。

何より面接日程調節が一番めんどくさかった。

これはほんとにめんどくさかった。


やっぱり入ってからいろいろとギャップがあるかもしれないし、転職リスクはあるなーと思ってる今日この頃

さらに今よりもちょっとレベルの高いことを要求されそうので、その辺も少しプレッシャーを感じている。

年収が上がるのは魅力だけど、総じて転職するべきかどうかはまだ悩むなぁ


この辺も体験談をぼしゅうしてます

2024-04-12

職場の同僚女、早稲田を出てるけど、たぶん境界知能だと思う。

職場の同僚女、早稲田を出てるけど、たぶん境界知能だと思う。

①見たり聞いたり想像する力が弱い

感情コントロールするのが苦手

③予想外の出来事に弱い

自分のことを客観的に見るのが難しい

⑤人とのコミュニケーションが不得意

⑥力加減ができない

上記の条件すべてを満たしているからだ。

あと1分ごとに無意識に手の甲をベロベロ舐めたり、なんとなく臭かったり(隣の席なのでストレス半端ない)。

リアルぼっちちゃんはこんなもんだろうか。

想像力の乏しさ

想像力の乏しさ」という意味では、中学生レベルの語彙しか使わない僕の説明すら全然理解してくれないし、文章を書かせると大体グッチャグチャ。

文法文章構成からして色々とおかしい。文章すらコミュ障ってどうなんだ。

1年間フィードバックして改善兆しは見られない。そのフィードバック時の返事もハイハイハイと上の空だが、本人としては情報を噛み砕くの精一杯なのだろう。

残酷なことに一切の成長も見られない。「読めない」「書けない」「話せない」の三重苦で苦しみ続けている。愛嬌を作る余裕もなく、丸裸に傷つくしかできないタイプ

感情コントロールするのが苦手/予想外の出来事に弱い

今日なんて、たいしたタスクでもないのに、自分の中で仕事コントロールできずキャパオーバーになっていた。

で、頭を掻きむしり「「もう、どうすればいいのかっ!」と妙にデカい声で訴え、ワーッってなってた。

超人の女上司が優しく指導していたが、本音ではだいぶイラついていると思う。

自己肯定感の低さ

一番ダメなのは自己肯定感の低さ。自分自身無能と思ってるので、説明自身なさげで、基本的に信用する気にならない。唯一の救いは……根が真面目なので腐らず真摯姿勢は維持するところか。

この話にオチはないが、悪気は無いのに、ここまで人を不愉快な気分にさせる女がいるということが驚きではあった。

【付記】超人の女上司について

超人の女上司の話が出たので、ちょっと説明しておく。

上司20代後半で、そんな年も離れていないんだが、頭脳明晰で、どんな仕事でも出来る。

見た目こそ、ゆるふわお姉さん系キャラだが、男顔負けのメンタル強者

ある意味社畜の鏡みたいな人だ。(前職で80-120時間以上残業したときはさすがにメンタルをやられたそうだか)

我が強いが、優しく厳しい。

自分の強烈なバイタリティをそのまま他人には当てはめられないと前職時代自覚したそうなので

意識的に視座を下げるコントロールをしたという。

そんな上司と先日、月1の面談があったので、仕事の話はそっちのけで昔話をしていたわけです。生育歴が気になったからだ。

上司大学生だったころの話。

上司は「応仁の乱」勃発地といわれる「御霊神社」の近くに住んでいたそうだが、いわゆる心霊物件だった。

ラップ音が響くわ、夜中にインターホンが鳴るわ、

誰かがリモコン操作して、勝手に部屋の電気が消えたり、テレビが突然消えたりするわ。

2週間に1度の割合金縛りにあっていたらしく、

そのときは見知らぬ女性が足元に立っていたそうだが、「実害はないから」と放置していたという。

しかも部屋の契約期間が終わるまで2年間ずっと住んでいたというメンタルには恐れ入る。

本人は霊感などなく、家電類も引っ越したら正常に戻ったので、「あ、そういう物件だったのね」とあっけらかんと語っていた。

「怖くなかったの?」と聞いてみると

「理詰めで説教してくる母親の方が怖かったので、それと比べれば大したことなかった」そうです。

生きた人間の方がよっぽど怖いのかねえ。

で、上司名言に「仕事に打ち負かされれるという発想がダメなんだよね。むしろ仕事を〇してやるぐらいの感覚がないとダメだよ」というのがあって、パンクだよなあと感心したり。

それを他人押し付けるわけではなく、矜持に持ってるんだよね。それでいて普通の人にしか見えない。

市井超人と思う。そういう人たちに囲まれ仕事をしていると、なおさら対極の位置にいる二人だと思った次第です。

2024-04-11

anond:20240411075234

親権は親のためじゃなくて子供のためのものなんだから共同親権になっても片方の親に会いたくない子は会わなくていいし、どちらと住みたいか子供側に第三者がこまめに面談して確認養育費差し押さえでも両方の親から徴収する、で当然だよな。

2024-04-09

anond:20240407164218

まず新人面談をして「迷惑してる」の一言を引き出す。

そしてその言葉を、件のパートさんに伝える。

クレーマー化したり、陰湿いじめに発展したら、それはもう、どうすることもできない。頑張って解雇して。

でも実際は、おとなしくなるだけで解決すると思う。

あなた善意は悪ですよ。って、ちゃんと教えてあげるのが、管理職役割かと。

anond:20240409093342

そこまで考えてなくて、カジュアル面談担当がいい加減で人事部門への連絡を怠ってるだけでは

どっちにしろろくな会社ではないが

エンジニア カジュアル面談の闇

先週やっと転職が終わったのだが、カジュアル面談で5社以上の会社でかなり不快気持ちになったのでここにお気持ち表明しておく。

まず前提として、カジュアル面談というのは、面接ではない。面接ではないので合否はない、ということが建前になっている。

が、実際の利用現場において、事実上の合否判定がなされることが恒常的になされている。

これは、次の2点による。

1. 時間効率

現代において採用フローは複雑化・多段化しており、よりコストの掛かる面談面接はなるべく少時間ですることが望ましい。

2. 候補者が構えていないカジュアル面談の場のほうがむしろ本音本質を引き出しやす

これは書いたまま。例えばカジュアル面談で横柄な態度を取って、面接で殊勝な態度をとるような候補者は当然信頼できない。

これにより、よりクレバー採用を行っている大手企業採用が強いと言われている企業ほど、カジュアル面談事実上の一次面接になっていることが多い。

ただ、ここまではある程度私も知っていた。今回の転職体験でクソだったのは、カジュアル面談中に選考意思を見せて採用から連絡します、と言ったにも関わらず、一向に連絡を寄越さな会社結構いることだ。

これには理由があって、前述の通りカジュアル面談は合否を判定しない、という建前がある。なので、カジュアル面談中に候補者選考意思を見せたら、そこでの企業側の合否判定にかかわらず面接まりもう一度の場を設けなければいけない。

ただ、すでに不採用は決まっているので次の面接無駄である無駄なことはしたくない(カジュ面を面接と兼ねているのは無駄カットであるのに、面接を結局したらカットにならない)、なので、企業側としてはカジュアル面談後、連絡をせず自然消滅を狙う。

まり、この後候補者からも連絡がなければ候補者側も面接に進む意思がなかった、ということになり、面接をする必要がなくなるのである

ただ、これをする会社候補者に対して誠意がない。

まず、連絡すると言っていたにも関わらず連絡しないのが信用を裏切る行為であるし、面談中に選考意思を見せて面接行きましょう、と言った会社事実上不採用を決めている、というのは嘘をついていることにほかならない。

最悪なのが放置されることで、中途の転職は何社か並行で受けているのが普通であるが、連絡が遅れる/されないことにより他社にも影響を与えてしまう。つまり、本人の転職活動ダイレクトに悪影響を与える。

面談面接が順調なときは即日・翌日連絡で迅速だったのに、落ちた瞬間連絡が来なくなるのに腹が立ったのは確かだが、それより候補者に対してまったく誠実でないことに腹が立った。

これこそまさに優越的地位の濫用というやつだろう。

2024-04-07

転職して3月から新しい会社にいる

前の仕事はとにかくいろいろやばかった、人も仕事金もやばかった。もうずっとやばいと思っていたし、家族にもそれ辞めた方がいいよそれって言われてた。

業績が悪化の一途を辿っていた中でとうとう資金繰りがヤバくなったのが去年の12月、俺も精神的にも肉体的にも限界が来て病院に担ぎ込まれた、これじゃ共倒れになると思って会社を辞めたのが今年の1月

この3月から新しい会社で働いている。

俺は面接で、もう無理な働き方はしたくない、管理職になるつもりはない、ということは明言していた。さすがにメンタルやられたのは言わない方がいいって聞いたから言ってないけど、それでも内定があったから新しい会社で働き始めたのに、初日面談でいつかは管理職に、なんてことを言われたからひっくり返るかと思った。

そもそも求人票に嘘書かれてたこもびっくりなんだが、ならないって言った上で採用した人に管理職にって言ってくるの怖すぎる。管理職にするつもりで教育するから、とか部長職の人に言われて早速次の転職先探さないとダメなのか?となっている。

リクルートエージェントで決まった仕事ってすぐやめたらまずいんだっけ?

管理職毎日21時まで残業してるらしくトラウマ発動して吐きそうになりながら先週同じ部署の人にどうなんすかって喫煙所で聞いたら残業代稼ぐためにやってるから終わったなら帰っても誰も文句言わないよwwwしろ残るために仕事残しといてwwwって言われた。おいおいタフだな。

まり稼ぎたい人がなるものであって、俺みたいな今のお賃金でいいですって人になるメリットはないわけである

前職のこと思い出して毎日嘔吐してる、俺がおかしいのか?今すぐの話じゃないと思うが管理職って断っても問題ないのか?辞めないとだめなのか?誰か教えてくれ

入社後にうちの会社残業代はありませんって言われたんだ。支払いが無いってことは残業が無いって事か?と思ったがミーティング残業して22時過ぎに退勤とか普通にある。

このご時世にこんな会社にぶち当たるとは思っておらず大変困惑している。入社前の面談で言ってくれよ。即辞退したってのに。

2024-04-03

ワイの会社ボーナスしょぼくて査定意味いか上司との面談すら皆無やで

仕事辞めたかった

残業しても仕事終わんなくて疲れてもう仕事辞めたいって思ってた

けど今日下期の振り返り面談やって

評価全然良くなくて

まあ確かに残業してるだけで仕事終わってないしな…役立ってないしな…とは思うんだけど

なんかもう悔しくて絶対自分もっと出来るやつだと思って

自席戻ってからどうしたらもっと仕事効率的に終わらせられるかしか考えられなくなって

明日いつもより30分早く会社行くためにもう寝る準備した

見てろよ上期は今期頑張ったねって言わせてやるからな…

「配属ガチャ」に思うこと

今年は新入社員関連のニュースで、「配属ガチャ」という言葉を多く聞いた。

入社してからの配属をガチャガチャに例えたもので、近年は「配属ガチャ」が外れたことを理由に辞める若手が多いことから企業新入社員希望に沿うように、部署や勤務地を極力考慮してるらしい。

そんな配慮は全くなかった10年ぐらい前に社会人になった者としては「羨ましい」と思うものの、大学卒業したての若者に決めさせるのはちょっと酷だよなという気もする(もちろん、始めから専門性があるような学生は別だが)。

私は面接から東京本社営業がしたい、と言い続けてメーカー入社した。

入社後の面談でもそう言い続けたものの、希望は全く考慮されず、縁もゆかりもない超僻地工場経理をすることになった。

簿記勉強したことがなかったのでかなり苦労したが、勉強し始めてみると意外と奥が深くて面白く、最終的には会計士資格も取った(そして資格を使って結局転職した)。

勤務地も、のぞみが停まらない、空港もないようなところだったが、自然が多くて魚も酒も美味く、今でも年に一度や二度は訪れるぐらい好きなところになった。


20代前半の貴重な5年を東京で華やかに過ごせなかったことは若干悔やまれるが、「配属ガチャ」に外れなければ、会計士になることも、超僻地の良さに気づくこともなかったので、結果的にはよかったのだと思う。

「配属ガチャ」がなくなってしまうと、こうした偶然の出会いもなくなってしまうと思うと、それはちょっと残念なことだよなと少し思ってしまった。

2024-03-31

転職やる気になる奴らすごいよな。就活もう一回やるってことだぜ?

俺はもう二度とやりたくねえよ。

意味分かんねえ圧迫面接を通して「俺がお前という人間本質を見抜いてやるぜ」なんて面して人事ごときに媚びへつらうあん時間

そもそもさ、人事って会社において使えない奴らが行き着く場所じゃん?

コミュ力があるなら営業、処理能力があるなら経理想像力があるなら開発、お勉強が得意なら設計、真面目な奴は設計、そうやって能力毎に配置を振っていったあとの余り物が行き着く先が人事じゃねえか。

そんな連中がごくごくたまに他人に対して横暴かませるタイミングとして心待ちにしてるのが面接だよ。

久方ぶりに合う自分より立場の弱い奴相手に好き放題ハラスメントかますその姿はまさに驕り高ぶり言語道断

それを自分の狙った会社に受かるまで何度も何度も繰り返す。

面接なんてやればやるほど自分時間と金がなくなってく。

本社面接するから東京に来てくださいだの、配属予定の場所二次面接をしたいから今度は関西に飛んでくださいだの、こっちの都合も考えずに好き放題よ。

なんでもありの滅茶苦茶な世界で散々振り回され、契約書類確認してふと気づく「あれ?この会社って偽装請負で人売りしてるだけじゃね?」って。

そんなのを何社も何社も繰り返してようやく最後にたどり着いた会社で当たりを引ければいいもんだ。

入社前に聞いてなかった謎のサービス残業が飛び出し、理不尽な配置が起き、隣の席にキチガイがいて、直属の上司アスペルガー

あーあーそりゃそうだよねーちゃんとした会社じゃないから俺なんかが浮かれたんだねーあーあーあー馬鹿らしいと思いながらの日々。

社内の面談でひたすら隣の部署への異動を申し出続けて、ようやく脱出ってもんだ。

そんなことを人生で何度も繰り返したくねえよ。

ぶっちゃけさ、会社なんて外から見てもよく分かんねえじゃん?

それで何度もガチャ引き直すってリスクばっかデカくてうま味が少ねえよ。

やるなら社内の部署異動だね。

上司が変わるだけで働きやすさはぜんぜん変わる。

パワハラキチガイの下で年収800万円もらって心の病院に行くより、まともに話が通じる人間の下で年収400万円で働いたほうがマシってもんだ。

転職なんてギャンブルしかねえだろ。

人生をかけたギャンブルだ。

自分の座ってる席がよっぽど自分の身の丈に合ってねえと感じるでもなきゃやるべきじゃねえぜ。

おしどり夫婦

これから書くのは自慢かつ惚気です。

おしどり夫婦ってのは自分たちから言い出す言葉じゃないけど、自慢かつ惚気ってのが分かりやすく伝わると思ったのでタイトルしました。

私と夫は「いい感じのご夫婦ですね(意訳)」とよく言われます

思い出せば結婚式当日、メイクさんにメイクをしてもらうわけですが、メイクさんが言うのです。「増田さんご夫婦は癒されますね〜」と。

それを聞いた時は、結婚式当日の新郎新婦の姿はどれも癒されるのではないだろうか?と不思議に思ったものです。

それからだいぶ経ち、先日子どものことで小学校先生面談をすることになったのですが、その時もまた「増田さんご夫婦は息がぴったりあってていいですね」と。

これまでも夫婦の在り方を誉めていただいたことはありましたが、いろいろな家庭を見てきてるはずの学校先生に言われるに至って、ようやく「うちの夫婦は本当に仲がいいんだな」と思えるようになりました。

それだけと言えばそれだけの話なんですが、この面談が終わった夜に、夫に言われました。

「増嫁さんは元は5chの住人なのに鬼女板の人たちとは違ってて安心する」と。でもこれだって私は何にもしてなくて、思わず鬼女板愚痴りたくなるようなことをしない夫の方がすごいんですけどね。

はい、自慢話で惚気話でした。

2024-03-27

LIXIL違法行為されたかLIXILリフォーム絶対しない

派遣面接LIXILに行ったら落とされた

派遣法では、派遣員を派遣先が面接するのは違法

雇用する前に派遣員を特定する行為は禁じられ、容姿名前も知らせてはいけない

から違法な「面接」ではなく「面談」と言ってお茶を濁す

でもあれは面接だった、こちらはLIXILでの就業希望したのにLIXIL側に落とされた

LIXIL派遣法を無視して法律を破って派遣員に違法面接強制する悪徳違法企業

面接で選り好みするなら派遣募集なんかせず直雇用しろ

風呂場のリフォーム予定だけどLIXIL絶対に選ばないし今後の人生でなるべく関わりたくない

くたばれ違法企業LIXIL

anond:20240327125848

最初九州支社の人と現地で面接だったのに今回はなぜ東京本社の人が面接するのか?っていうのは確かに不思議かもしれんけど

オンライン面接を訝しがる意味わからん

経緯は不明だとしても本社の人が対応することになった以上、バイトの一次面接のためだけにわざわざ九州まで来いというのも無茶苦茶だし

逆にバイトの一次面接のためだけに東京に来いと言われても困るだろ、そんな事言われたらどうせ「落とすために無茶を言ってる」って文句言うだろ

だとしたらもう現実的にはオンライン面談しか選択肢がないじゃん

自分勝手に怪しんでるだけ

それと向こうもわざわざ時間割いて落とすための面接なんかをやるくらいなら最初から書類で落としてる

「年齢で落とされた」「未経験から落とされた」ってのも正確じゃないと思う、

それを前提にして一応書類審査を通ってんだから向こうはそれは織り込み済みで時間を割いて面接の場を設けてる

書類を実力以上に盛りすぎたか、あるいは普通に面接でいい印象を残せなかっただけだよ

2024-03-24

生理が重い」を遅刻免罪符に使う女部下

朝の出勤時間に遅れる

会議遅刻する

飲み会遅刻する

申し訳なさそうに入ってくればまだマシなのだが、労働者権利ですと言わんばかりに堂々と遅刻する。「もう時間過ぎてるぞ」と注意しても不満そうに不貞腐れる。

個別面談時に時間ルーズ過ぎる、注意されて不機嫌そうにするなと注意したら「いや私って人より生理が重いんで」と。

だったら何なんだよ。クソが。

この大変さが男にはわからないでしょうね~ってこと?

知るかボケ

生理が重いと遅刻が許されるのか?

それ含めて行動しろクソが。

女を武器にするな。

2024-03-22

ユ「よし、草むしりクエストパーティーはこの4人で要件を満たせそうだな」

マ「でもよお、この弱男、何にも寄与してなくないかァ ニヤニヤ」

ホ「お、俺はドラゴンを倒したことだってあるんだぞ!それにインチ法で測ると170cm超えてるんだ!」

ユ「高尾山ドラゴンは出ないよ。君が倒したコモドドラゴンもね。スキルセットは正確に申告してくれないと困る。準委任から事前面談で即バレするよ」

ホ「うぅ…俺は職業木こりで」

マ「ぷぷw木こりwww冒険者には向いてないかもね〜www

ユ「…ひょっとして山育ちかい?狩りの経験は?木工はもちろんできるとして、ロープワーク、そもそも登山経験は?」

ホ「あ!あの!全部経験あります…そんなことも聞かれるんですか?」

ユ「今回の案件は山でやるからね。そういう細かい経験のある要員が求められているんだよ。書類上、そこの魔法使いちゃんができることになってたから誤魔化そうと思ってたんだけど」

魔法使い「悪かったわね、お上エルフで。森では本ばっか読んでたし、都会に出てきて50年経つから、実務は木こりに任せるわ」

勇者「そうだな。一度やっちゃえば経歴書にも書けるし。俺が勇者なんて名乗れるのもリーダー経験を何度か積んだからってだけなんだが、意外と大事だぞこういう積み重ねって」

ホビット「がんばります!」

勇者「で、お前の職業は?何ができる?」

増田「今、無職で、前はエンジニアやってて、まあ、そういうのが得意だよ」

勇者「いや、スキル証明できるような資格とか、書類とか、生まれは?状態は?」

増田地方私文で、いや、そっからエンジニアになれるように勉強して、あ、状態童貞

勇者「その歳で?!じゃあ、神官か。俺たちが死んだら祈ってくれ。そのスキルセットすごいな、なぜ女と交わらない?」

増田「女は下方婚しないし」

ホビット「女嫌いか?何も積み上げてきてない人間人口の半分を嫌えるのか?」

増田「△△△<教えてあげないよ! ジャン♪」

魔法使いヘルファイア!!!

勇者!?おい!!!神官土葬…」

ホビット「今から埋めれば…」

魔法使い「燃やした後に埋めたら火葬でしょ」

勇者「お前他人事みたいにw」

魔法使い他人でしょ」

ホビットすみません神官さん祈祷お願いします…あwww

勇者魔法使いwww

2024-03-20

研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

背景

ある研究室博士課程入学希望者の受け入れに年齢制限をかけていることがX(旧Twitter)上で話題になっている。賛否両論あるが、ここではタイトルの通り「研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか」について考察する。

第一章:業績に基づく資本主義化が進むアカデミア業界

PIになるためには他のPI候補者に勝る業績が必要である(注1)。業績とは、具体的には論文であり、論文の数と質が共に重要で、それらが多く、また高いほど競争で有利になる。

当然のことながら、論文を発表するには研究をする必要があり、研究をするには資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が必要である。ひとたび論文を発表できれば、その論文を元本にさらなる研究費を調達でき、研究必要なヒト・モノを揃えることができる。また他の研究機関との共同研究を通じて情報を得、さらに質の高い研究を行いやすくもなる。すなわち過去の業績は複利的に作用し、今後の業績にも影響を与える。

これは資本主義挙動に似ており、業績を複利的に増やしたい場合投資期間を長くできた方が有利である。すなわち、若年のうちからアカデミア業界に身を置いて、早期に論文を発表できたほうがPIになるには有利である

第二章:年齢制限を設けることの合理性

年齢制限を設ける理由について、その研究室Webサイト上に詳しく記載されているが、まとめると以下4点に集約される。

1.過去経験で、高齢の志望者に本気でPIを目指そうとする気概が感じられなかったか

2.研究費の応募基準年齢制限があるから

3.若年の方がスキル獲得に有利だから

4.最短で博士号を取得できる年齢(27-8才)から遠ざかるほど、今後のPIとしてのキャリア形成に不利だから

1.についてはあくま経験論であり、一般化には議論余地がある(注2)。

しかし2-4については第一章で述べたことも含めて、若年の方が有利であることは一般論としてある程度許容できる。こうしたアカデミア業界の背景から研究室が受け入れ学生年齢制限を設けることには一定合理性が認められる。

第三章:研究室におけるマッチングの難しさ

大企業であれば、仮に採用者が企業側の求める能力ミスマッチしていることが入社後に判明しても、採用者の配置を転換したり、自社の研修プログラムを通じて長期的に教育を施すことはできる。一方で規模の小さい中小企業ベンチャー企業はそうした余力が大企業ほどはない。研究室所属人数も多くて数十人程度の小規模組織であり、かつ毎年のように研究費の調達論文発表が求められる。そのため教育マネジメントにはあまり余力がなく、学生の受け入れに関しては受け入れ時点でいかミスマッチを防ぐかがポイントとなる。

しかし非研究職の就職をしてから博士課程に進学を志望する者と研究室マッチングは難しい。彼・彼女らは研究歴がないため、アカデミア業界文化や、PIになるためのキャリアパスへの知識が乏しい。そのため行き当たりばったりな研究室選択になるリスクが、ストレート博士課程に進学した者よりも高い(注3)。また研究室側も、研究歴のない候補者の受け入れはそもそもリスクが高いし、候補者は全国各地の、様々なバックグラウンドの人であるため自分研究室広告するにもターゲットが絞りにくい。またアカデミア業界内の知人を介した採用も難しい(注4)。そこでマッチング成功率を上げるためにも年齢制限を設けることは有効なように思えてしまう。

第四章:PI養成所としての大学院と、学問の自由としての大学院のせめぎあい

PIになるには博士号を所持していることがほぼ必須条件であることからアカデミア業界では博士号を研究者になるための免許ととらえる文脈がある。かつ博士号は基本的大学院でのみ取得できることから大学院PI養成所としての役割を一部担っている構造もある。そうであれば、大学院PI素養の高い候補者選抜することは自然なことのように思われる。

しかしながら、大学院本来学問を行う場であり、学問自由に開かれるべきである。仮に若年であることがPI素養の高さに繋がるとしても、それを理由年齢制限を設けることには議論余地がある(注5)。

最終章研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

タイトルに戻る。第一章・第二章では研究室側の都合を、第三章では博士課程進学希望者の置かれている環境と、マッチングすることの難しさを述べた。この現状でマッチングするには、研究室年齢制限という方法を、Webサイト上で告知せざるを得ないことはある程度理解できる。そこで議論すべき点は第四章で指摘した。

ではどうすればよいのか。残念ながら明確な答えは導出できなかったが、いくつかの考えを列挙する。研究室側はもう少しマイルド表現を心がける(注6)。候補者面談から受け入れまでのプロセス最適化させる(注7)。候補者研究員として採用し、雇用契約を結んだうえで給与を支払う(注8)。候補者側は、なるべく事前にアカデミア業界に触れておく(注9)。また両者のマッチング支援する第三者機関設立も望まれる(注10)。これらの解決策は、少なくとも部分的には、研究室博士課程進学希望者のマッチングに貢献するかもしれない。

研究室博士課程進学希望者のミスマッチ問題根深く、今回インターネットSNSによって表面化したものと思われる。同様の経験もつ者としては、この問題解決を願ってやまない。

(注1)

業績以外にも本人の将来性や同業者からの評判も採用に影響するが、ここでは割愛する。将来性や同業者からの評判についても若年の方が有利であることはほぼ自明である

(注2)

例えば高齢の方が職歴があるため、「本気で(ここでの本気というのは長時間研究するだけでなく、他のキャリア選択肢を捨てた状態も指すと思われる)」研究に取り組まず、研究が失敗すれば前職に復帰するという選択を取れることがネガティブな印象を与えている可能性はある。

一方で博士課程にストレートで進学する学生の数は減ってきている。彼・彼女ら若年者は、博士課程進学と、就職を天秤にかけて就職した可能性もあり、必ずしも高齢であることだけが本気でPIを目指さなくなる原因ではない。また、そもそも博士課程はPI養成することだけが目的なのかについても議論必要である

(注3)

Podcast「いんよう!」でも指摘されている通り、医者はそれ以外の理系学生に比べて、研究に関する知識が乏しいまま研究室研究内容を選ぶ傾向が強い。それ以外の理系学生は、学部卒業研究修士を通じて研究業界ノウハウキャリアパスを学ぶようであるが、医者卒業研究もなければ修士もないため学ぶ機会に乏しい。

(注4)

例えば同じ大学学部生や修士であれば、あらかじめ彼・彼女らを卒業研究修士で受け入れて、研究活動を共に行うことで博士受け入れ前の摺り合わせが可能である。また候補者卒業研究修士活動していれば、自分に合った研究室情報が周囲から入ってきやすい。医者(あるいは非研究職)として働いている限りは、そうした情報は入ってこない。

またポスドク助教以上の採用であれば前所属教授から推薦書や意見をもらえるが、医者(あるいは非研究職)は業界が異なるため前所属からの推薦書や意見は少なくとも同業者のものよりは効用が乏しい。

(注5)

同様の問題は、医学部入試女性浪人生差別記憶に新しい。医学部医者養成する場である一方で、医学を修める場でもある。当時は若年男性の方が医者としての素養が高いと考えられていたため、女性浪人生の点数を不当に下げていた。秘密裡に点数を操作していたことに加え、学問の自由という観点でも批判が集まった。

(注6)

研究者の研究以外の発言話題になることは、国内外でしばしば観測される。

(注7)

組織における採用については、Podcast経営中毒~だれにも言えない社長孤独~」に詳しい。

(注8)

給与を支払う一般企業ポスドク以上の採用においては、採用にあたって年齢制限を設けることは比較的受け入れられている。また大学においても、特殊事例ではあるが防衛医大大学でありながら学生給与を支払うシステムであり、応募資格年齢制限を設けている。

(注9)

医学部には卒業研究がないが、自主的研究室に通うことは可能である。またいくつかの医学部学生研究室一定期間配属する実習をカリキュラムに組み込んでいる。

(注10)

一般企業であれば転職支援サイトリクルーター仲介してくれて、候補者採用側のミスマッチリスクを下げることができる。大学院進学において同様のサービス存在しない。

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