はてなキーワード: 若気の至りとは
よくはないけど、若気の至りってやつは誰にでもあるから前科つけてしっかり反省すればええ。
ハメ外しやすいのはある程度しゃーないと俺は思ってる。
レイープみたいに他人に迷惑かけたわけじゃなし、自分で勝手にチルってラリってる分にはまだいい。
でも、だ。
5日後とかいう異例の速さで練習再開した時の、日大アメフトとアメフト部の主張はこうだったよな。
「本学は、アメリカンフットボール部に対して下した無期限活動停止処分を8月10日付で解除しております。解除にあたっては、同部部員全員の潔白をその条件とし、このため全部員に対するヒアリング調査及び部員、保護者の方々との対面並びにオンラインでのミーティングを行った結果、今回の事件は個人の犯罪であると判断しました。このことにより、すべてをアメリカンフットボールにかけ日々精進している部員の権利を守ることができると考え、無期限活動停止を解除した次第です」
全部員、保護者に対して、ヒアリング調査を行って身の潔白を確認したって言ったよな。
話になんねーよ。
どうせまだいるんだろうけど、少なくとも今回発覚した9名に関しては自分もやったにもかかわらず
俺はやってません、無実です、今回捕まった奴が一人でやったことだからそいつだけ処罰しろって
そう言ったってことだよな。
全く信じてない俺が言うのもなんだが、スポーツマンシップはどこに行ったんだよ。
無理だよ。
バレてないからみんなで、とかじゃなくてもうそういう犯罪があるのはバレてて
本気で調べればあっという間に足がつくのもわかりきった上で平然とシラを切るような奴は
自己保身しか考えてない犯罪者と、それを見抜くこともできない無能運営に部の再建なんて無理。
さっさと潰せ。
《メリー氏にもかわいがられた》を良いエピソードとして語ったり、《時にスキを見せる人間らしさや謙虚な一面の方が武器になる》と褒め倒したりする。
スポーツ紙の"ジャニーズ観"は今も変わらず、"忖度報道"はいまだに続いている。今までジャニーズ事務所に不利な情報をほぼ報じなかったスポーツ紙も、最近は踏み込んで書いているように見えるが、その実態は……。
9月7日の記者会見では故・ジャニー喜多川氏による性加害だけでなく、社長就任が発表された東山紀之(56)のハラスメント疑惑についても質問が飛んだ。当初は「直接指摘を受けたことはありません。ただ誤解を招くようなことはあったかもしれません」と話していた。
しかし、過去の暴露本の記述をもとに「(合宿所で)パンツがない方に『自分のパンツを履け』と言ったり、電気アンマをしたり…。ジュニアを前に、ご自身の陰部を晒し『俺のソーセージを食え』(と言ったのか)」と具体的に踏み込まれると、「覚えていることと覚えていないことがある。している可能性もあるし、してない可能性もあるし。若気の至り、自分の幼稚さもあったとは思う」と表現を変えた。
さらには「森光子さんに性接待をしたのか」「莫大な遺産を引き継いだのか」という噂まで聞かれた。こちらについては「全くありません」と完全に否定した。
翌日の紙面ではデイリースポーツ以外は東山のハラスメント疑惑について載せていた。この点については忖度がないように見えるが、「僕のソーセージ」「森光子さんへの性接待、遺産」という具体的な言葉はスポーツニッポンにしか掲載されなかった。
森光子さんに関する質問は会見の趣旨から外れており、書いてなくても特に不思議はありません。ただ、昨年辺りからジャニーズに厳しいスポニチは書いて、他の5紙がスルーしている点は気になります。そして、東山さんの社長就任についての評価を読むと、未だにスポーツ紙には"無意識の忖度"が働いているように感じます
記者のコラムを比較すると、各紙の忖度度合いが明らかになる。まず、スポニチを読んでみよう。
《自社タレントの中でもジャニー、メリー、ジュリーの"同族経営"3氏と最も近い東山を新社長に起用。事務所の今後の運営を第一に考えた人選とも見え、再発防止特別チームが提言した「解体的出直し」からは程遠い船出と取られかねない》
「僕のソーセージ」「森光子への性接待、遺産」を載せたスポニチは厳しい。SMAP解散騒動の頃とは比べ物にならないほど、忖度しない姿勢を見せている。
次に東京中日スポーツを読んでみよう。
《生みの親で育ての親でもある恩人と完全決別し、きっぱり現役を引退して諸問題と向き合う意志の強さはしっかり感じることができた。ただ所属タレントの長男坊ではあるが、若い世代のタレントとはほとんど接点がなく、今後いかにしてリーダーシップを発揮するかに注目したい》(コラム『記者の目』)
良い点も挙げながら、《若い世代のタレントとはほとんど接点がなく》と不安点も指摘している。本来、記事にはこのようなバランスが求められる。しかし、他のスポーツ紙は東山社長就任に対し、前向きな言葉が並んだ。
デイリースポーツはこう書いた。
《信頼回復のため陣頭指揮を執っていく立場として、明確に「脱ジャニー」を掲げていくしかない。そんな強い信念が見て取れた》(コラム『担当記者が見た世紀の会見』)
■東山の“良い人エピソード”を並べた報知、日刊スポーツ、サンスポ
スポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツには"良い人エピソード"が並んでいる。報知から見よう。
《東山は自他共に認めるストイック。1日腹筋1000回、月に100キロ走ることを35年以上続けている》《裏方への気遣いも欠かさない。ドラマの現場では自ら進んで食事に付き合い、深夜まで現場の声に耳を傾けることも。体形キープのため酒席から走って帰る生真面目さも》(コラム『こんな人』)
報知は
《今後は、傾聴力とストイックさで抜本的な変革が求められる》と結んでいる。ジャニーズ寄りに違いはないが、《抜本的な変革が求められる》と書くだけ"称賛感"は幾分薄くなる。一方、日刊スポーツの編集委員は東山の人柄を"絶賛"している。
《かつて「サンデーLIVE‼」で、悪質な詐欺事件を取り上げた際、「こういう人にはバチが当たります」と真顔で言うのを見て、思わず笑ってしまったことがある》《この人に染み付いたかなり古風だが、確かな倫理観が思わず口をついたようだ。事務所を立て直す上で、何より大切な資質に違いない》
《会見で指摘されたように10~20代の頃には、当時は当たり前だった「体育会」的な行動があったのかもしれないが、今は後輩やJr.を相手にした「聞く力」を十分に蓄えているはずだ》《これからは時にスキを見せる人間らしさや謙虚な一面の方が武器になるのだと思う》(以上、コラム『こんな人』)
《当時は当たり前だった「体育会」的な行動》が何を指しているか不明だが、もし仮に暴露本の記述だとすれば、当時でも間違いなく非難される行動であり、決して"当たり前"ではない。
サンケイスポーツは、本人との具体的なエピソードを綴っている。
《メリー氏にもかわいがられた。“女帝”といわれた同氏からの食事の誘いを周囲が断りがちな中、東山は常に応じる社交性を持ち合わせ、“人間力”を磨き、森光子さんを筆頭に萬屋錦之介さんら先輩のスターからも寵愛された》《取材の際、自身への差し入れだったおはぎを食べながら「おいしいですよ、どうぞ」と報道陣に勧めたり、飲食店でばったり合った顔なじみの記者にボトル1本おごるなど隅々まで気遣う細やかさも一流だった》(コラム『新社長 東山紀之という男』)
図らずも、東山がジャニーズ事務所で伸し上がってきた理由がわかるような"逸話"の披露となった。
「権力のある人間に寄っていくのは自然なことですし、東山さんがメリー氏との食事にも積極的に応じていたことで、他のタレントが助かった面もあるでしょう。これ自体が悪いわけではない。ただ、サンスポの記者はボトル1本おごってもらっていたわけで、懐柔されていたと思われても仕方ないですね。このような過去があるから、スポーツ紙の忖度は簡単にはなくなりません。今回のコラムを書いた記者はジャニーズ担当ばかり。これからは、今までジャニーズと関わりのなかった人を担当にしないとダメでしょうね。テレビ局にも全く同じことが言えます」(前出の週刊誌記者)
会見で、元V6の井ノ原快彦(47)は「忖度って日本に蔓延っているから。これをなくすのは本当に大変だと思います。だから皆さんの問題でもある」と話していた。
肌が弱くて、ファンデーションなるものを顔に塗ると顔がかゆいし赤くなる。そもそも肌が平らでなくていつもどこかに赤い出っ張りがあるし傷跡の凸凹があるし、ガサガサめくれてる。ので、パウダーファンデもクリームファンデも塗るとかえって肌が汚くなる。
なのでこれまでファンデは塗らず、産毛剃って眉毛書いて色付きリップしておしまい。だった。それだとあまりにもなので、髪はこまめに切って大きめのイヤリングで誤魔化してた。もう少し化粧感出したい時はまつ毛とチークと白粉付きあぶらとり紙。
目鼻立ちが強いせいか、メガネだからか、若気の至りか諦めか、まあこんなもんでしょってあんまり気にしてなかったんだけど、数年ぶりにマスクなし生活になったら、40歳の肌には流石に肌に何か塗らないと見苦しい気がしてきた。
が、デパートの化粧品売り場なら相談乗ってくれるかと行ってみたんだけど、だめだねー。
2件行ってみて2件ともダメだと、二度あることは三度あるでもうどこ行ってもダメな気がするねー。
なんかこう、店員さん? 美容部員さん? と会話が成り立っていない気がする…。
事情を説明したら、ボトル3本くらい並べられてこれを順番に塗ってくださいって言われるもんだと思ってたんだけど、
一軒目は何も提案がな買ったのでお話聞いてもらっておしまい、2軒目はファンデ?のサンプル渡してご自宅で試してみてくださいだった。
いや2軒目の方はなんとなくそうなるのはわかるんだが、わし、これがなんだかさっぱりわからん…もうちょっと説明とかないんだろうか…サンプルのパッケージには書いてあるけど、そんなのネットの商品ページにも書いてあって、書いてあることがよくわかんなかったから店頭まで来てるんです…というかなんか、こう、サンプル渡して帰ってもらおうと思われた気がする…。
何がわからなくて何に困ってるか伝えられない私が悪いんだろうか。
ファンデが無理ならなんとなく見苦しくなくするものが欲しい→ポイントメイクに頼るだけなので現状以外に打てる手はない。
ということで、オメーに売れるもんはねーからお帰りくださいってことなんだろうか。
写真撮影用にメイクされたことがあって、そんときは一応ちゃんと仕上がったので、絶対どう足掻いても化粧できないってことはないはずなんだけどな。
中盤くらいまでずっとプンプンに共感していたのだが、愛子ちゃんの母親を殺したくらいから全く感情を理解できなくなった。
特に終わり方が気に入らなかった。愛子ちゃんにはプンプンしかいなかったのに、いざという時頼りになってくれたり、愛してくれる人が何人もいるプンプンだけが幸せになっているのが許せない。なのに"愛子"って名前なの本当にやるせない。
しかもプンプンはまだ20代前半で、歳を重ねたら若気の至りだったって言えてしまうのがズルい。
今後の人生の中でいろんな困難があったとしても周囲に愛されていて、なんだかんだ充実した生活を送る中で愛子ちゃんのことを思い出すことが少なくなるだろうことも。
晴見くんはプンプンの名前を思い出せなかったからプンプンが犯したことを知ることもなくて、彼にはキラキラした思い出の中のプンプンしか残らないことも。全部ズルい。
プンプンは愛子ちゃんに人生の1/4を狂わされたけど、愛子ちゃんはプンプンに人生の全部を狂わされた。
2人で一緒に堕ちて欲しかったけど、抜け駆けしたのは愛子ちゃんの方かもしれない。プンプンを置いて1人で人生の苦しみから解放された愛子ちゃんと、愛子ちゃんを忘れて幸せになるプンプン。お互い様なのかと思ったら案外悪くない終わり方に思えてきた。
Twitterで現実はおやすみプンプンの世界より優しい的なツイートを見たけど、同じだと思う。優しくてもクソな一面がある人はある。
話の中でほとんどの人間はクソって散々伝えてきたのに、結局人との繋がりが人を幸せにするって終わり方なの、現実と一緒でやっぱりムカついてきた。
昔(6年くらい前)SESに九ヶ月ほど勤めていた。
案件単価は未経験エンジニアで70万くらいだったらしい。増田の基本給は総支給で19万だった。ゴミかよ
なんでそんな会社に入ったかというと、悪質な弱小エージェントにホイホイ騙されたからである。要は若気の至り。若さゆえの過ち。
それで尚且つ入場先が不夜城と名高いメーカー系のど炎上プロジェクトで毎晩10:30までテストをしていた。帰宅はなんとプロマネがチャットで「今日はそろそろ上がってください」と全体に流すまで帰れないのだ。
ただ、この炎上プロジェクトは期間限定の入場で5ヶ月と聞いていたので我慢していた。しかし話が知らないうちに変わったようで結局9ヶ月になった。こちらには一切告知がない。ていうか増田の入場を仕切った担当営業、知らないうちに辞めてた。定期面談もなかったし、質問にも答えてくれなかった。あの人今何してんだろ。
しかもその後の入場先は片道2時間の現場だと言われた。事前面談で経歴詐称をしてくれと指示を出された。無理だ、通えない。死ぬ。満員電車に揺られて、週5で往復4時間。できるとは思えない。経歴詐称を簡単に指示を出すが、それで現場に入って辛い思いをするのは技術者だけだ。いつの間に変わっていた担当営業にそう訴えたところ、甘い、一人暮らししろ(家賃補助月15,000円)と言われた。増田は色々あり実家から出る選択肢はとれない。社宅制度(レオパ)は女性は住まわせられないとか言ってた。退職することにした。引き止められた。こんな会社本当に潰れて欲しいなと思った。
なんでこんなことを思い出したかというと、久しぶりにその会社をググったら口コミに色んな辞めた人たちが「営業がクソ」「給料がクソ」「対応に誠意がない」「経歴詐称をしろと言われた」と所狭しと書かれていた。事実とはいえ、普通の会社ってGoogleの口コミに悪口書かれるもんなのだろうか。
そして月日が経ち、増田は今の職場で技術派遣の常駐さんに指示を出すことも増えた。彼らも基本単価70〜80万くらいで来てもらっている。たまに自社用と言っても月に2回ほど外出したり、担当営業と面談(ランチ)をしたりしているようだ。大切にされている。中にはクリスマスプレゼントを自社からもらっている人もいた。
この姿を見ていると、増田がいた会社が特別クソだったのか?と思う。でもSESは滅んだ方がいい文化だと思う、マジで。若い人の労働力搾取だよ…
当時私はBLにのめり込む腐女子のひとりだった。私が二次創作に勤しんでいた原作は全年齢向けのジャンルで、最盛期は検索サイトに1000以上、個人のファンサイトが登録されるくらいの規模だったように思う。
男女CP(カップリング)が全体の4割、男同士のCPが6割くらい、私の推しCPはかなりマイナーで、検索してもせいぜい15件程度しか出てこない、供給不足の畑だった。仮にA×Cとする。勿論BLである。
仕方がないので自分でせっせとA×Cを育て草の根運動的に発信を続けていたところ、男女CPジャンルの中でも人気を二分するCP(これをA×Bとする)で活動する人物と関わりができた。それが小池さん(仮)だった。
きっかけはたしか私の方からファンレターまがいのものを送ったところ、先方も私の存在を知ってくれており、オタク気質特有の噛み合うと一気に粘っこく接近していく貪欲さで交友を深めていった。
そのジャンルではそれまでA×BとA×Cの人間同士が派閥の垣根をこえて交流することは皆無だった。A×Bはほぼ公式CPであり、A×C派に人権はなかった。小池さんに接触したことに下心がまったくなかったといえば嘘になる。勿論彼女の創作が魅力的で好意と感謝を伝えたいための行動だったがその裏で、私と彼女の交流がA×BとA×Cの架け橋、ひいてはA×Cの繁栄に繋がるのではないかという野心も恐らくはあった。
小池さんは小池さんで、熱烈な支持者が多い一方で『敵』もなかなか多い、癖の強いタイプだった。母数が多い分色々な性格の人が集っていたからというのもあったかもしれない。A×C派は仲間割れなどできないから細々と身を寄せ合う自助会だった。
群雄割拠の中で戦いながら創作を楽しんでいた小池さんにとって私は、不意に出現した奇妙な動物という風だったかもしれない。小池さんに取り入ることに成功し、コラボ的な創作もして、やがて彼女はA×C特設サイトまで作ってくれ、A×Cは盛り上がった。新規参入も目に見えて増えた。私はほくそ笑んでいた。小池さんのA×Cはご褒美であり、五体投地で享受しながら小池さんを褒め讃え、ささやかながら私もA×Bを発信したりもし、これもニッチな層に受けたりした。恐らく見えないところで、私を疎ましく思っていたA×B派の人間も少なからずいただろう。その頃は界隈でTwitterが今ほど盛んではなく、縁のない個人の不満は耳に届きにくかった。
小池さんからメールがきた。「私のアンチから嫌がらせや、私の中傷が届くかもしれません。もう届いているかもしれない、ごめんなさい。私ともう関わらない方が良いかもしれない」というような内容だった。実際届いていなかったので「届いていません。小池さん側にいたいが、距離をとった方がよければそうする。でもいつでもなんでも、必要な時は呼んで欲しい」みたいな文章を、付けたり削ったりこねくり回してから送り返した。
小池さんは精神的なバランスを崩してしまったようで、創作の発信はなくなり、ブログでぽつぽつ『敵』に対する呪いのような言葉を吐いていたが、ある時サイト自体を閉じてしまった。
A×Cは拡大して、私はA×Cジャンルの船頭的な立ち位置になっていた。A×Cメインじゃないが私の創作を楽しみにしてくれる友人も増えた。だがそのうち、私も気付けば前線から退いていた。
いま、小池さんの当時のペンネームで検索してみても、本人もしくは本人に近いと思われるなにかは見付からず、当時彼女がプレゼントやコラボをした作品の残滓が二、三出てくるだけだった。
当時の界隈では珍しい話でもないと思う。
なんとなく思い出して書いてみた。もう死語なのかもしれないけど本当の意味の「やおい」だ。
また小池さんと連絡をとりたいかと自分自身に問いかけてみてもよくわからない。どちらかというと「NO」な気がする。若気の至りのあれこれが気恥ずかしいというのもあるけど、いま、どこかで穏やかに過ごしているならそれはきっと、当時の出来事を記憶の戸棚の奥の方にしまっているような気がするから。そうであればそれは嬉しいことのように思う。
その昔、増田はアメリカに留学しており、若気の至りで妊娠してしまった。ルームメイトに堕胎を相談したら産んで養子に出す方法もあると説得される。増田は、堕胎がトラウマになって再び妊娠することが怖くなったり、あるいは再び妊娠して産んだ子供を育てていくことに一生罪悪感を覚えるんではと恐怖を感じて、産んで養子に出すことにした。すでに成人していたので親にも秘密ですべて終えた。
5歳の娘さんと大きな黒い犬のいる白人家庭とマッチングすることになり、あらゆる問題をサポートしてもらった。なんと学費や生活費まで援助してもらえた。まあ今考えると子供を人質に取られてるようなもんだから、とにかく少しでも不安要素を取り除いて健康な子供を産んでほしいって一心だったんだろうね。
産んで、一度も抱かないまま書類にサインだけした。「それ」が生きているというのが怖かった。書類の中には子供が自身の出生について知る権利についてのやつがあって、増田は合意していた。知りたいと思う事もあるだろうし、そこについての責任は製造者としてとらねばならないと思ったからだ。
あれから15年ほどたって、増田は日本に帰って就職し、結婚と離婚を経験し、英語や出産のことなどすっかり忘れてしまっていた。そしていた頃に、詳しい経緯は省くが養子に出した家庭から連絡があった。子供があなたに手紙を書きたいと言っている。そういうわけで手紙が来た。
本当に気が重かった。あの妊娠中の憂鬱で不安な日々を思い出して眠れず、毎日吐きそうだった。しかし製造者としての責任から逃げることもできない。手紙はごくありきたりなものだった。生んでくれて感謝している、自分は幸せに暮らしている、水泳をしていて大学ではこういうことをやりたい、将来は何になりたい、いつか日本に行きたいなど。
最後に、クリスマスにアメリカで一緒に過ごしませんかと書かれていた。クリスマスというのはアメリカの正月のようなものだが、アメリカでは離婚した元夫婦ですらこの日だけは子供と一緒に家族水入らずで過ごしたりする。その日に来れないか、というのだ。
勘弁してくれと思った。しかし未成年の青年の提案を却下するのは、いい大人として心がいたんだ。親としての愛情は相変わらずゼロのままだ。病気だとかなんとか嘘を付くこともできたが、結局、承諾した。
あの白人夫婦は何を考えているのだろう。子供のやることだからと表向きは肯定しているが、内心迷惑だと思っているだろうか。あるいは、私は子供の情操教育に必要な役者であろうか。まあ、交通費は向こうさんが持ってくれて招待という形なので、年末年始は苦い思い出の残るアメリカで過ごそうと思っている