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はてなキーワード: 戦線とは

2024-05-13

生成AI戦線で頭が痛いのは、Xfolio(運営会社テレ朝出資)、XP PEN(中国深圳会社)と、移住圧がかかる物品サービスがだいたい本来なら軽率選択肢にいれない属性持ちのやつばっかりなとこ

2024-05-12

「オマエの人生を救う導き手は、オマエなんだよ!他には誰も来ねーぞ!!」

「…ザザ …ザッ …だめです!戦線離脱します! ザザ… アッー! ツー,ツー,ツー…」

2024-05-11

支援再開したのにウクライナが劣勢な理由

兵士が足りてないか

公式発表だと元々100万人の兵士がいて死傷者3万人ってことになってるが

ザルジニー元総司令は昨年末に50万人の動員が必要だとメディアに訴えて更迭された

実際の兵力は半減していると推測される

先月、東部防衛ラインが破られた際も後方から増員するのではなく、別の前線から戦力を移動させて対応した

まり、後詰めの人員も枯渇している

武器弾薬が届いても使う者がいなければどうしようもない

また、徴兵したばかりの素人武装させてもロシア熟練兵には敵わない

ウクライナ熟練兵は充分な休息も取れず、転戦して削られている

NATO派兵でもしなければクリミア解放どころか戦線の維持も難しいだろう

2024-05-05

見合い話を持ち込まれた時の思い出

何十年も前の話。当時、私は19歳。
帰宅すると祖母仏壇の前で泣きながら「どこへもやらん!!」「嫁にはやらん!!」と叫んでいた。
何事かと訳を尋ねると「まだ嫁に行ったらあかん」と泣き叫ぶばかり。
丁度そこへ親が帰ってきて、私に見合い話が来たことと、それが原因で祖母狼狽しているのだと教えてくれた。
その頃の私は生涯非婚を決意しており、それを祖母に伝えたが、なかなか泣き止まずなだめるのに苦労した。

話の種や人生経験として受けても良いかなと思ったりもしたが、最初から断るつもりなのに記念受験か何かのノリで臨むのは相手申し訳ない。
それに断るつもりとはいえ、実際に見合いしようものならば祖母がまた大泣きしそうだった。
親は「受けるも受けないも好きにしたら良い。ただ断るつもりなら気を持たせないうちに返事をした方が良いと思う」という考えだった。
一応、釣り書きには目を通したら?ということで、見せてもらった。
渡された封筒には、高級紙に達筆の釣り書きと、ちゃんとしたスタジオ撮影したと思われる写真が入っていた。
年齢を確認した時「話を持ってきた人の顔も立てないといけないのかなと思っていたけど、安心(?)して断れる」と思った。
と、いうのも相手男性とは30歳近く離れていたからだ。
自分年の差婚自体特に賛否はないが、当時の世間的な考えからすると断りやすかった。
親に「お断りしておいて」と言って、それでもうこの話は終わりと思っていた。

後日、見合い話を持ち込んだ張本人である大工親方が私に謝りに来た。
未成年者だとは知らなかった」
「しっかりしたお顔つきなので、もう何年もお勤めしていらっしゃる方だと思い込んで、先方には良いお年頃の娘さんだと言ってしまった」
などなど、お世辞だか何だかからないことを言っていたが、まあ、正直な人だと思った。
当時、我が家は新しい住まい建築中で、親方はその現場を仕切っていた。
新築現場と自宅は同一敷地内であったため、遠目で私を見かけたことくらいはあっただろう。
「お、嫁き遅れの娘がおるやんか。相手ももう良い年だから丁度ええな!」とでも思ったのかもしれない。
「私、生まれつきの老け顔なんで大丈夫(?)ですよ」と返事しておいた。
ようやくこの騒動も終わって一安心の筈だった。

更に後日、人伝に相手側の話を聞かされた。
見合い話を積極的に募っていた母親は「未成年と知っていたら、お願いしなかった。向こうの娘さんが傷ついていないか心配だ」と仰っていたそうだ。
しきりに恐縮がる母親の隣で息子は「僕は19歳大歓迎だけどなあ」と言ったそうである
この親子に対してよく分からない、もやもやっとしたものが湧いた。
こんなことをわざわざ伝えてくる人にも、同様のものを覚えた。
「向こうは悪気なかったんだよ」と言いたかったのだろうが、私自身は「物好きな人もいるなあ」と驚いただけで別に傷ついた訳ではなかった。
せっかくだからお会いしてみれば良かったのに」と言いたげな口ぶりだったのも嫌だった。

何でこんな話を今頃思い出したのか分からないが、書くだけ書いてみた。
どうでもいい内容だから後で消すかも知れない。
因みに生まれつきの老け顔というのは事実である
おまけに産まれた時から頭髪が黒々と生え揃っていて、初産だった母親はたいそう驚いたそうだ。
そういった新生児はそれほど珍しくはないらしいが、頭部戦線だけでなく全身毛深いのが今も辛い。

2024-04-26

ウクライナ見てると結局は戦争には素人だろうととにかく人手が必要なのが分かる。戦線が長く反転攻勢もしないといけないのならなおさら

日本徴兵制しないとか言っていたが、日本海側に長く戦線を引いてドローン海上監視輸送船の攻撃するとか考えるべきなのでは。

ドローンオペレーターのみならそこまで訓練期間も要らんだろうし。

anond:20240424201155

アメリカロシアウクライナが両方十分弱体化してからNATOを通して間接的にウクライナ東西分割したいだけだろ

ロシアはわかっててウクライナで消耗戦して可能な限り戦線を西に進めた状態で休戦しようとしてる(電撃戦だとNATOの介入が早すぎて泥沼化する)

2024-04-23

anond:20240423125605

まあウクライナ徴兵逃れとかも響いて人員不足だし、地上戦ではじわじわロシアに押されていて、これからチャシフヤールで決戦が起きようという状況なので除隊認めるのは無理やろな、戦線崩壊しかねん。

2024-04-17

ウクライナはチャシフヤールを守りきれるのか?

ロシアの底質な兵や装備による物量攻撃ウクライナ側の弾薬砲弾人員不足長大戦線においては馬鹿出来ないものだと認識を改めたわ。

2024-04-16

anond:20240415184728

一点だけ補足。

未就学児つれていくのなら、親が有給休暇とろう。

子ども幼稚園保育園休もう。

そして1月の平日に行こう。

秋のシルバーウィークに始まり連休ハロウィンボーナス戦線クリスマス、お正月成人式

一連でお金を使い果たしているので、一番空いているぞ。

2月になると大陸から旧正月休みあおりを食らう。

2024-04-13

anond:20231002130823

これは結果が類似しているけれど、全く違うモノなんですねぇ。

ゲリラ戦というのは、あくま戦争の一形態でありまして、正規戦同士の会戦では手が届かない敵の後方を攻撃する一手法なわけであります。そのために非正規戦力(すなわち交戦者資格たる制服章票、武器公然携帯を行わない)を浸透させて、戦線の後方を攻撃する。これによって治安戦という形によって兵力の拘引を行ったり、補給線を攻撃することで、前線部隊の弱体化を狙う訳であります

ただし、普通はそれだけでは勝ちきれない。ために敵が十分弱体化した暁には、きちんと正規軍がしゃしゃり出て敵の正規軍を撃破することが想定されています

この一連の動作毛沢東理論としてまとめていて、あの虐殺ハゲを唯一認めることが出来るとすればこの業績です。もっとも夢見たバカがいっぱいこれに飛びついたお陰で無駄戦争がかさんで人が余計に死んでますがネ。

一方で、テロは別段戦争に限ったことではありません。一定の(普通政治的な)我意を強要するために単に敵勢力の弱体な部分を攻撃する、通らなければそれを継続する、ただそれだけ。


で、なんで日本左派過激派が好んでゲリラ呼称を用いたかというと、毛沢東理論的影響が強かったのと、あくまでそれが帝国主義との戦争であるという自意識が強かったからなんですねぇ。彼らの言い分からすると、彼らはあくまで悪の植民地主義者共をぶっ殺す正義共産国樹立尖兵であったわけ。そのうちどこからともなく(例えばそれら尖兵義士に触発された人民放棄によって形成された/人民救助のためにソヴィエト派遣した義勇の兵士たちの)正規軍がやってきて土人ジャップ群を撃ち滅ぼしてくれると夢想していたわけです。

例えば連合赤軍逮捕されたときに「ヘーグ条約に基づく捕虜扱いをせよ」と世迷い事を言うわけですよ。彼らの中では、彼らは正義の国から来た聖戦士交戦者資格を持っているんですな。なので、当節のオキモチテロ(迫撃弾などという寝ぼけた代物がまさにそれだ)

むろんテロ外聞が悪いという側面があったにせよ、そういう事なのです。モノには一応理屈がある。理屈と膏薬はどこにでも付く。

2024-04-12

anond:20240412202143

彼らは眼の前の課題をコツコツとこなしていく人たちなので。

コミュ力はねえから仕事でも使えねえし、

いや。ちゃん仕事するだろ。

大学就活ではイキれたかもしれねえ。

彼らはの就職は学推なんだよね。教授の指示通りに就職してるから就活なんかしてないよ。

就職戦線」とか無縁だから他人のことは気にしてないよ。イキるとかそういう感覚はないでしょ。

社会人になっても、大学研究の続きをやっている感覚でしょ。

舐めんじゃねーぞ。クソが。

なめてないでしょ。忙しいし。田舎研究所や工場から他の人にあまりあわないし。

2024-04-11

anond:20240411105009

石川さんの最大の手柄がkutooだったからkutooの人VS青識って書かれるだけで

別にkutooを焦点に諍いがあったわけじゃないでしょ

  

kutooは男からも評判良かったしその成功だけを擦っていけばよかったのに

色々戦線を広げて石川さんも辛そうな感じになってしまった

不器用ねえ

2024-04-10

anond:20240410123947

生きた英語を学ぶ、みたいな意味ではまぁ別にいいんじゃないかって感じもするけどね

27歳で2年程度で帰国子女レベルまで英語力高められるのかっていうのと、

別にイギリスまで行かんでもやれる奴は国内でも出来るようになるよねっていうのは置いとくとして。

実際に海外勤務経験ありますってだけで、日本での就職戦線では相当有利になるのは間違いないので、

無駄だとは別に思わないけどな~

春めいてきて新しい戦法を編み出す増田ますだ見あを宇ポンせい白田規定メルは(回文

おはようございます

久しぶりにゲームの話よ。

オードムーゲの話しではないわ。

スプラトゥーン3も絶賛続け中!

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドクリアしちゃってロスってる感じ。

その100年前のお話の「厄災の黙示録」も買ったおいてあるけど、

ロスの気持ちサンジェルスなので、

なんかいまいち遊ぼうか!って気にならないぐらい余韻に浸っている感じかしらね

気になるのはやっぱり「プリンセスピーチ Showtime!」なんだけど、

今はスルー

遊んでみたけれどね。

コンスタンチンラヴロネンコに

って違う違うそうじゃないってマーチンが言いそうなほど

コンスタントにやり続けているスプラトゥーン3は

久しぶりに手に馴染んでいるセブンファイブオーライダーカスタムが火を噴くわ!

正しくはインクだけど。

近頃はすっかりハイドラントの火力の魅力に取り憑かれてそればかり使っていたけれど、

最近またセブンファイブオーライダーカスタムの魅力も再発見しつつ。

それは!

うそれはポイズンミスト

これめちゃくちゃ使えることを最近発見しまくりまくりまくりすてぃーなのよ!

ポイズンミストって対戦相手のチームの相手に喰らわせても直接ダメージを与えるものではないんだけれど

動きと鈍くしつつインクじわじわ減らしていけるので

その隙にキルる!と言うめるるならぬキルる!って感じなの。

もうこの手法作戦が決まったらもの凄く気持ちいいのよ!

接近戦に弱いセブンファイブオーライダーだけどポイズンミストで決まりね!

でもこれでポイズンミスト使っちゃうインクが半分ぐらい減っちゃうので、

残りのインクで決めなくてはいけない緊張感も走りつつ、

それを改善するべくギアの付け替えをしてもそう大きな効果は期待できないので、

残りのインクでどうしてもキメなくてはいけないのよね。

でも今まで圧倒的に接近戦が弱かったかポイズンミストを喰らわせて

アシストナンバーワン!を毎回受賞するようなぐらい立ち回れるようになってきたのよ。

私がかましポイズンミストで私がキルできなくとも

チームの仲間がトドメを刺してくれたら思わずナイスと言っちゃうわ。

地域ナンバーワン店を目指すなら

私はセブンファイブオーライダーでアシストナンバーワン!を目指すの。

使い続けて分かるそのブキの良さに再発見したところよ。

やっぱり私の手に馴染む早々に熟練度5の星をもぎ取ったでお馴染みのセブンファイブオーライダーだけあるわー

セブンファイブオーライダーカスタムの方はまだ熟練度星4つだけど、

これも5つ星ゲットもぎ取るの重いコンダラーだけど試練の道を

あともう少しで、

でも先にハイドラントの方が熟練度星5つをもぎ取りそうだけどね。

怖いのはチャージャーで熟練度星5つとかなってる人ってかなりの手練れと思うの。

遠くの高いところから狙って撃ってくるチャージャーは怖くないけれど

赤ずきんちゃんストーリーで狼がお婆さんの格好をして騙すようなぐらい怖い、

チャージャーが前進してきて、

なんでおまえ戦線最前線で狙ってくるんだよ!って恐怖よね。

前に来るチャージャーの人ってよっぽど立ち回りが上手い上手な手練れの疾風のようなザブングルを地で行くような感じで恐ろしいわ。

変に射程距離が短いブキで間合いを詰められるより怖いし、

赤ずきんちゃんストーリーで狼がお婆さんの格好をして騙すようなぐらい怖いわ。

最近の新マップステージもまだ慣れていない分、

どう立ち回って良いかからないステージも多いけれど、

なにせ新ステージは広めの塗っていたらやられるし

狙いに行ったらステージ濡れないし、

なかなか難しいところの立ち回りがあって苦労するわ。

春霞って言う春のかすみで遠くが見えないときもあるけど

私はポイズンミストでこの春を乗り切るようにしたいと思うわ。

改めて再発見したセブンファイブオーライダーカスタムのサブのポイズンミスト

もの凄く使えるようなことに気付いた春!

別れもあれば出会いもある、

そんな春なのよ。

明日春が来たなら松たか子って言うぐらいもう全部が春の季語なぐらい春!

春めいた春春らしい春うらら。

そんな春にしたいわ。

うふふ。


今日朝ご飯

豆乳コーンポタージュスープで決めて来たわ。

サクッと作って飲んでくるタイプの朝食ね!

おかげで時短大成功

べ、別に寝坊したってわけじゃないんだかんね!

今日デトックスウォーター

じ実は昨年の塩漬けの桜茶があったので

ホッツ白湯ウォーラーに桜茶の桜花びら開く

ホッツ白湯桜ウォーラーね!

さくらさくらした感じが春よ!

少し塩味の利いた微かな桜味ね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-03-19

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

2024-03-12

anond:20240312141444

反転攻勢失敗してず〜〜〜っと戦線が変わらない

これもう東部実効支配されてるだろ

敵方塹壕築いて防戦して効率よく消耗させ、充足が切れたところで攻勢するのはhoi4でよくやってたんだが、そんなパティーン

2024-03-11

310 復讐第2章 決着に

これでもうケジメだな、ハヤテ黒椿編のクソライター&黒椿、

A-1&オベイロン、J.Cスタッフ&クソメガネカップル

テレビ東京&難民解放戦線(アージュ用語の方)、

そしてHJ文庫

お前らから受けた吐き気のするおぞましい毒をようやく浄化できるぜ…

(ブルーレイ視聴終えて)

2024-02-26

ウクライナ東部領土奪還をあきらめてロシア割譲講和するべきか

それとも、あくま東部クリミア半島奪還のために犠牲者が増加することを覚悟の上で、戦争続行するべきか。

ウクライナ側の死傷者が2万人に達したというニュースを読んだ。

ちなみにロシア側の死傷者は約15万人らしい。

今この状況は、ウクライナ側にとって「どちらを選択しても地獄」になっている。

ロシア講和したら、当然アメリカ欧州激怒してウクライナへの支援を打ち切るだろう。

これに気を良くしたロシアは、次はカスピ海中央アジア方面への野心を露わにするだろうし。

戦争を続けるにしても、戦線膠着状態のまま犠牲者けが増えていく状況はウクライナ国民にとっても我慢限界にきているはず。

一体何が正解なのだろうか。

2024-02-21

黒執事の作者が「実写映画アニメも嬉しかった」と言って炎上した件

セクシー田中さん自殺報道の際に「あの作品もひどい原作クラッシュだった」と多くの作品が挙がった

その中には黒執事もあった

黒執事の実写は、おぼっちゃんである少年主人公剛力彩芽演じる女性キャラに変更された

アニメは完全に原作と違う展開・世界観分岐していき、第3期ではそれまでのオリジナル展開をなかったことにして急に原作通りのストーリーになったりした

だが原作者は、「原作クラッシュといえば黒執事だよね」という多くの声を見たのか、実写もアニメも嬉しかったし喜んで見ていたと発言した

実写の撮影現場剛力に会った、とてもいい人で真剣に役作りをしていたと賞賛

アニメオリキャラデザインを手掛けており、どんな展開になるか一視聴者としてわくわくしていた

メディアミックスかばう作者の長々としたツイートリー炎上した

このタイミング原作クラッシュ作品擁護に走って誰におもねりたいのだ、人が死んでるのに悼む気持ちはないのかと

また一方で、ディズニー公式二次創作的な作品ツイステの制作原作者が大きく関わっているので、

ディズニーファンからするとこいつこそ原作クラッシャーだ」と言う人もいて戦線拡大

炎上から10日ほど経ちもう落ち着いているが

自分の作り上げた作品が他メディアで別物になったら嘆く作者ばかりではなく、楽しめる作者も普通にいる

でも原作クラッシュに悲しんだファンは、「楽しめた」と原作者が言うことに裏切られたみたいな気持ちになるのだろうか

2024-02-12

anond:20240212063730

男の異常かつ陰湿な加害性が明らかになったことで対フェミ戦線が苦しくなってるんだよな

トランス女性」ということにして押し付けたくなるのもわかる

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