はてなキーワード: 場の空気とは
メイド喫茶なんていくんじゃなかった
場の空気を楽しめればいいなと思って行ったけど、メイドから急に話しかけられてうまく返せず惨めな気持ちになったでゴザル
拙者にも人並みのコミュ力はあると思ったけど、メイドとの会話には慣れていないし、変なことを言ったらどうしようと思って何も言えなかったでゴザル。
『楽しませることが出来なくてすみません』は本当に言われた。謝らないでほしかった。謝られなければ、後に拙者がこの記憶を思い出す時に、会話は難しかったけどまあいい体験にはなったかな、くらいに思い直すこともできたはず。デュフフwwwww
クイズバーに初めて行った。全く楽しめなかった。私は昔から授業で手を上げて発言するのがとても苦手で、それは間違ってたら恥ずかしいなという気持ちが大きいのだけれど、そういう人間にはクイズは向いていないのだった。
場の空気を楽しめればいいなと思って行ったけど、クイズは強制参加だった。それが初心者にはキツかった。正解した人から早抜けというルールがあって、案の定私は全然答えることが出来なかった。最後まで残されて、誰も早押しする人がいない状態で出された問題も分からなくて、みっともなくて情けなくて早く帰りたかった。
人並みにクイズには正解できる頭があると思っているけれど、早押しには慣れていないし、前述のように間違ってたらどうしようが勝ってしまってほとんどボタンを押せなかった。私でも絶対に正解だと確信できる簡単な問題は、早押しの得意な経験者が全部掻っ攫っていった。
そもそも初心者が経験者と同じ卓に混ぜられても、凡人の私には勝てるわけないのである。全然答えられない可哀想な人になるのが、とても惨めだった。
周りの参加者はそんなこと思っちゃいないかもしれないが、私が惨めな参加者というのを裏付けるような出来事があった。全然私が楽しめてないのを察したスタッフが平謝りしてきたのである。
『楽しませることが出来なくてすみません』は本当に言われた。謝らないでほしかった。謝られなければ、後に私がこの記憶を思い出す時に、クイズは難しかったけどまあいい体験にはなったかな、くらいに思い直すこともできたはずだ。だがスタッフの言葉で私は、クイズバーを楽しむことが出来たなかった人というのが確定してしまった。正直泣きそうだった。娯楽のために来たクイズバーでこんな思いをさせられなきゃいけないのが意味分からなかったし、楽しめない自分にもがっかりした。
スタッフへ。善意で、本気で、『楽しませられなくて申し訳ない』と思っていたことは伝わります。でも、憐れんでるようにしか聞こえませんでした。だったら初心者でも楽しめるような択一クイズとかボードクイズとかにしてくれたら良かったのに……これは私の我儘ですが。謝るのやめてください。私を、楽しめなかった人扱い、しないでほしかった。
今でもふと思い出して頭を掻きむしりたくなるような、嫌な記憶です。早く忘れたい。多分、もう二度とクイズバーには行かないと思います。
なんとなく楽しそうだなと思ってクイズバーに行くのを検討している初心者へ
あなたが出来なくても楽しめる性格だったり、出来ないことで注目を集めてしまっても気にしない性格なら問題ありません。ただし経験者にはほとんど勝てないでしょうし、競技クイズとして一般常識とかじゃなく難しめの問題も多いです。クイズは強制参加させられます。見学したい、と言うと私みたいに楽しめてない客扱いされますよ。注目を集めるのが苦手な性格には、おすすめしません。初心者には優しくない場所です。
世間では「明るいこと」に比べて「後ろ暗いこと」への理解が浅い。浅すぎると思う。
そもそもいつからこんなに、明るさや賑やかさが正義とされ始めたのだろう。そして明るさを「楽しい」と変換する安直な人が増えたのだろう。
「性質」と「それがもたらす感情」は別物なのに、ごく当たり前のようにいっしょくたにされすぎである。自分の中できちんと「楽しい」に変換されたなら全く構わない。し、社訓や集団のスローガンに沿っていっしょくたになる場合は往々にしてあるから仕方ない。
けれどよく考えずに、よりによってその場の空気なんかで「楽しい」としているのはいただけない。
後述するように、思考を放棄すると自分のためにならないからだ。
明るく賑やかなものに触れると楽しい。後ろ暗いものに触れると気が滅入るし嫌だ。だから暗さは人生に必要ない。Q.E.D。
ここまで解いてペンを置く人たちが意外と多くて恐怖をおぼえる。はたしてそんなに簡単に証明できるものなんでしょうか。まだ終了のチャイム鳴ってませんよ。まだまだ考える時間はたくさんありますよ。ゲーデルの不完全性定理みたく証明できないということを証明しても間違いじゃないんだから、もうちょっと考えましょうよー!
情報が増えSNSが普及し、みんなが広く「人と比べる」ことを始めてから、世の中ではグッとわかりやすいものへの評価が高まった。
わかりやすいというのは、説明しやすいということだ。「楽しい」はわかりやすい。他者との濃密なコミュニケーション。よろこび。平和。笑顔。健康。皮肉にも先人たちのブランディングのおかげで、個人に沿ったものかは別として楽しいシチュエーションなんて山ほどあげられる。フェス。海。BBQ。友人とのランチ。家族との食事。etc……。
それに比べて「気が滅入る」「嫌」はどうだ。「楽しい」ほどポンポンシチュエーションが出る人は少ない気がする。
それは人によって全く違う形をしているのと、「嫌なことなんて忘れて、楽しいことだけ考えないと人生もったいないですよ♪」というひとつの考えが蔓延しているからだ。
はたしてそれがみんなに適応する考えなのだろうか。楽しいことだけで自己が形成されているわけなんてないのに、臭いものに蓋をしてしまったとき、ひずみが生まれないだろうか。そしてそのひずみは、今すぐでなくても時間をかけてゆっくりと自分を苦しめたり、あるいは自分が無意識に他者を攻撃する原因になったりしないだろうか。
私の母はもう還暦になるが、家の中でひとりでボケてツッコんで、永遠に喋り続けている陽気な関西人だ。器用で頭の回転が速く、生活力も抜群に高い。何をやらせても80〜120点でこなせるタイプで、どこでも重宝されて生きてきた。
母は子供時代、友達と遊ぶことを許されなかった。共働きの両親の代わりに家事を引き受け、弟の面倒をみた。ランドセルを放り出して遊びにいきたいのをずっと我慢して、結婚して家を出るまで一生懸命家族に尽くしてきた。
年月は流れ、両親も母も歳を取った。いざ相続に関する話が出たとき、母の親、つまり私の祖父母は露骨に弟を贔屓したそうだ。
母は当時50代だったが、そこから何年も「男尊女卑精神が染み付いた両親」と向き合うことになった。
『思えばずっと、あの家が嫌いだった。ずっと、両親の弟贔屓が嫌だった。でも、嫌ってしまったら「嫌な家庭に生まれた人間」になってしまうから考えないようにしていた。年老いた親を嫌うひどい人間になりたくない』……。
さめざめと泣く母を見て「別に実の親のこと嫌っててもいいじゃん。そういう自分を認めていいじゃん。『私はあの人たちを嫌いで理解できない』ってことを自分で理解しておけばいいじゃん」と言った。
これは言わなかったけれど「私は絶対に自分の中の『暗い部分』や『何かを嫌う理由』と向き合っておこう」と思った。
私は母と違って生活力もなければ大抵のことが40〜50点しかできないし、場合によっては0点も当たり前、でもある特定の条件が重なると涼しい顔で200点を叩き出せる、そういうタイプの人間なのでより一層そう思う。
これは私の持論だが、これから先もずっと自分の弱い部分や後ろ暗さ、悲しみや憎しみについて考えなければならないと思う(楽しいことなんて放っておいても無意識に考える)。
「ずっとトラウマを抱えるな」「いい大人なんだから忘れろ」「うじうじするな」「そんなこと考えて人生楽しい?」とかなんとか言ってくる人がいる。けれど、そもそも簡単に忘れられないからトラウマなのだし、「いい大人」なんて曖昧な言葉が理由になることなんてないし、うじうじしているのではなく向き合っているのだし、人生は広い目で見ると楽しいけどピンポイントで見ると全然楽しくない、そういうものだと思ってます。
勘違いされたくないから強調するが「『暗い部分』や『何かを嫌う理由』と向き合って昇華し、キラキラすっきりと生きていこう♪」という能天気なことを言っているわけではない。無理無理、それは私には無理。ずっと私は暗いもん抱え続けて生きているし、嫌なもんは嫌なまま。
その理由を言葉で説明できるようにしておくと「本当に無理なこと」を避けられる。客観視できるまで噛み砕いておくと「これに関しては私のバランス感覚がおかしいのだな、人を選んで主張しよう」「これは今いる環境によって自己がブレてしまって起きている事象だから、あまり気にしないでおこう」と判断ができる。
自分を知るという槍、客観視点という盾で戦うしかない。転生したらきっとチート主人公になれるのだから、今世ではとりあえず、武器を持って立ち上がろうと思う。
当方アウトドアファンで、車中泊などしながら色々な自炊アイテムを試すのが趣味。
1合から炊ける弁当箱サイズの炊飯器がTVでやっていたので、ネットでポチった。
これは良い!確かに音もにおいもなく、これなら職場でも使えそうだと興奮した。
職場では案外皆無関心で、中には気づいている人もいただろうけど(弁当に電源ケーブルつながってるので)、何も言われなかった。
ところが1カ月ほど使ったころだろうか?
「〇〇くん、ちょっと」
部長について薄暗い会議室に行くと、課長がすでに座っていた。青白い顔でこちらをにらみつけている。
「やっちまったか?」
そう思ったがすでに後の祭りだった。
部長「最近、女性社員から会社で自炊している社員がいる、という通報があってね・・・」
すると、突然ドアを大きく開けて一人の女性社員が入ってきた。
(中略)
私は人混みが苦手だ。人混みといっても2種類ある。1つは音楽フェスやディズニーランドのようなもの。もう1つは朝の東西線や通常時のスクランブル交差点のようなものだ。前者はまだ耐えられるのだが、後者は急に部屋に湧いた得体の知れない虫くらい嫌いだ。
私は前者と後者の差が、人混みの中の人が抱いている感情にあると考えている。音楽フェスやディズニーランドにいる人々は、それぞれのイベントを楽しむため、わざわざ現地まで足を運んでいる。彼らは同じ事象に対して、それぞれ似たような感情を持っているのである。そしてその感情は少なくともポジティブであると考えられる。だから、場の空気も熱気や高揚感といった、ポジティブなもので支配される。大勢の人がいればいるほど、そうした空気感が増幅されていくのが魅力と言うこともできるだろう。
一方、後者はどうだろう。彼らの目的地はバラバラである。家に帰る人もいれば、会社に行く人、飲みに行く人、美容院に行く人、本当に様々な行き先がある。彼らは同じ事象を共有しているわけでもなければ、感情のベクトルも様々なのである。彼らが一堂に会すとどうなるか。文字通りカオスである。特に感情のベクトルが負に向いている人は最悪だ。ただでさえ自分に与えられたスペースが狭く、人とすぐ当たってしまうのに、楽しそうな人を見てしまったら、感じたくもないイライラが募ってしまう。フェスではあんなに心地よかった熱気が、ただただ不快なものに変わる。加えて、プラスの感情が増幅されるという人混みの魅力が一切ないのも苦手な理由のひとつだ。
ただ、世の中にはそんなごちゃ混ぜな空気感が好きな人もいるらしい。外国人に渋谷が人気なのはそんな理由もあるそうだ。私もそんなカオスな空気感も楽しめるほど余裕を持てるようにもなってみたい。なんだか言いたいことがまとまらなくなってきたので、ここで書くのをやめる。とりあえず東京駅の人混みしんどかった。
リュウジが何で批判されてるのか、リュウジ自身も擁護してる男も、全くわかってないみたいでびっくりした。奢らないことに文句を言ってるんじゃないよ。
男がホモソ内の男を批判できなくて、結果的に女に対してだけ文句言ってることが批判されてんの。
今回の件で一番悪いのって、場の空気を読まずに女に奢りを前提に消臭をかけたのに、それを共有しなかった男の友人でしょ。
女としては、当然奢りだと思ってたから反発するし、リュウジもいつのまにか奢りが決まってたことに反発するのもわかる。これは男の友人の幹事ミスでしかない。
でも、リュウジは男の友人を一生懸命に庇いながら女だけを叩こうと必死に事実を歪曲してまで文句言ってるよね。そういうところがまさしく批判されてる。
男って、同じホモソに属してる男に対しては異常に甘いんだよな。罪を糾弾できないし、自浄作用がないんだよ。そうして、悪いことは全部女が悪い、ってするからミソジニーだって言われんだよ。
空気を読むことと、空気を読んだ上でその場における無難なアクションを選択する、ということは別に抱き合わせではない。
空気を読んだ上で、しょーもないノリに付き合うのがバカらしくてわざとスルーする事だってあるはず。
相手の嫌味を汲み取った上で、言ったら意趣返しのように額面通りに受け止めたような返答をする事だってあるはず。
相手の一方的な「それが普通だろ」みたいな振る舞いに反抗する意味で、わざと「空気の読めない」行動を取る事だってあるはず。
そういう空気を読んだ上で空気に従わないという意思表示を理解出来ないのなら、「空気」を読めてないのは果たしてどちらかな?って話で。
無難な行動を選択しないという所まで含めて、それを「場の空気」や共同体の何たるかを理解できないアホだ、場のノリには例外なく常に従うべきだ、と言うのならそれはそれでどんだけムラ社会に生きてるんだって思う。
ただ残念ながら人間はエスパーではないので、心を覗き込む以外の方法で単に空気を読めないのと空気を読んだ上で逆らうのを見分けるのにはある程度の関係性が築かれていないと難しいのが厄介な所。
https://anond.hatelabo.jp/20230927112031
私を含めてTwitterで戯れにフェミぽいことをいいだす男が言いたいのは「モテたい」「女に褒められたい」だけ
そういったほうが「カーストが上の女から」モテそうだからそっちの発言をしてる。(カーストが低いおんなはこっちからお断り)
男からしたらフェミニズムというものはただのモテのための道具である。
フェミニズムかじったほうがモテそうならやるが、メリットがないならただの女のキモい妄想でしか無い。
パワハラしていた先輩=Aさん
前任者から引き継ぎを受けた後は、Aさんがサポート係になってペア組んで仕事してた。
Aさんのパワハラっぽい行動が目立ち始めたのは、たしか2021年の秋ごろ。
「それ何回教えたら覚える?」という言葉が頻繁に聞こえてくるようになった。
Bさんが何か質問すると「マニュアルに載ってる」「自分で調べなさい」「前回教えたときにメモしてなかったの?」と突き放すような言動が目立ち始めた。
そうやって突き放すわりに「なんで勝手に判断した?こっちに確認してから動いて」みたいなこともよく言っていた。
Bさんの仕事の覚えが悪いことは何となく察していたが、それにしたって言いようがあるだろと思っていた。
だんだんとAさんの態度はきつくなっていって、部署の雰囲気が悪くなっていった。
パワハラを受けている同僚はいませんか?という項目があって、俺は最初書く気はなかったんだが、ある同僚がBさんがAさんにパワハラを受けていることを書くって言い出したのがきっかけで何となくそういう雰囲気になり、俺もその場の空気に飲まれて書いてしまった。
これで部署の雰囲気が良くなるだろうと安心しつつ、Aさんは仕事ができる人だったので抜けた穴はでかいなと少し不安だった。
Bさんは入社して1年になるから一人立ちの時期だったんだけど、部長の指示でなぜか俺がサポート係をすることになった。
地獄が始まった。
入社してすぐに研修で教わる初歩的なもの、前任者から絶対に教わったはずの書類の書き方、社会人だったら知ってて当たり前の常識、ググるかシス管にヘルプ頼めばいいパソコン関係のものまで全部俺に尋ねてくる。
極めつけは前日とまったく同じ質問や、手順書に書いてあることまで質問してきた。
俺は「昨日も同じこと質問してるよね?」「それ手順書に書いてあるじゃん」と言いたかったが飲み込んで答えるしかなかった。
取引先の社名を聞き間違えるのは当たり前。
折り返しが欲しいと言ってきた相手の電話番号や、FAXを送ってほしいと言ってきた相手のFAX番号を聞き忘れる。
俺が離席中に同僚Cが出先からかけてきた電話を受けたのに、なぜかメモにDさんからの電話でしたと書いて渡してくる。
同僚宛の電話を受けたときにそいつが離席していると、なぜか俺に電話を代わらせようとする。
勝手に答えたらいけないことを自己判断で回答してトラブル発生。
逆にBさんが主担当の案件の問い合わせに答えられず、保留にして俺に電話を回す……きりがない。
日本語もまったくできない。
ある申請書類を書いてもらったら、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。
よく今までこの書類つっかえされずに済んだな、と思って過去にBさんが書いた書類のデータを見たが至極まともな日本語だった。
もしやと思ってプロパティを参照したら作成者にAさんの社員番号が入っていた。
Aさんが代筆していたらしい。
添削して本人に修正させたほうがBさんのためになると分かってはいたが、正直次々と起こるBさん由来のトラブル対応に追われていてそんな余裕はない。
自分で書類を作って印刷して、Bさんにシャチハタを押させて出すしかなかった。
ルーチンの業務はある程度できるのだが、それ以外は壊滅的にできない。
Bさんよりあとに入社した新卒のほうがよほどできるくらいだった。
それでも仕事ができないだけならまだ良かった。
まず息をするように嘘をつく。
ある証明書の最新版を総務部から取り寄せてと課長から指示が出たときに、発行日がそこそこ前のを持ってきた。
「これ本当に最新版?」と聞いたら「総務部の人が最新ですって言ってました」という。
怪しく思ってこっそり総務部の担当者に確認したら案の定最新版じゃなかった。
「最新版を出すなら数日かかるが、旧版でよければすぐ出せると言ったらBさんに旧版でいいと言われた」とのことだった。
他にも、自分の過失を認められない、謝罪ができない、フォローに対するお礼ができない、責任転嫁がひどい。
どう考えてもBさんのミスが原因で起こったトラブルでもなぜか自分のせいと認めず、謝罪しない。
仕方ないから俺がなんとかフォローして関係者に頭さげてまわっても、俺に対する礼はなし。
支離滅裂な言い訳ばかりして、隙あらば他人に責任を擦り付けるようなことを言う。
ひどいときなんて、「作業中にCさんに話しかけられたから間違えました」みたいな、小学生でも言わない低レベルな言い訳を平気で口にする。
「お前が10分に1回質問するせいで俺が仕事を間違えるかもとは思わないのか?」と言いかけて飲み込んだ。
俺が外出しているときに何かあったら、俺に責任転嫁してんだろうなと思うとどっと疲れてしまった。
何度も注意したからか質問の頻発は多少マシになったが、俺が外出する直前に質問してくる癖だけはどうしても直らなかった。
10時に会社を出る日は、必ずと言っていいほど9時55分を過ぎてから質問してくる。
さすがに「俺のスケジュール全部共有してあるんだから、外出時間ギリギリに質問するのやめてくれないか」と言ったが、本人は漫画みたいなきょとん顔をしてた。
説明しても無駄だと思ったので、騙し討ちみたいで悪いなと思いつつ、予定表の出発時間をわざと+15分で書くようにした(10時出発なら10時15分出発と書く)。
これで外出ギリギリの質問はだいぶマシになったが、今度は出先から戻ってきたら秒速で質問されるようになった。
まだパソコンのスリープすら解いてないうちから「俺さん質問いいですか?」である。
「それって今聞かないとだめ?俺がパソコンのスリープ解くのすら待てない?」と聞いたら「はい」と言い出したのでもうどうしようもできなかった。
こういうタイミングで質問されたとき、緊急性のある質問だったことは一度もない。
逆に緊急性の高い案件についての質問は、なぜか塩漬けしてトラブルになることが多かった。
「逆だよ逆」と何度もどなりつけそうになった。
「質問いいですか?」って聞いてくるだけマシのように思えるが、「忙しいからあとで」と答えても質問したかった内容を話し続ける。
無視しようかとも思ったが、それってパワハラだと言われかねんよなと思ったら無視できなかった。
Bさんのサポートで、自分の仕事の時間とメンタルがごりごり削られていった。
特にきつかったのは、Bさんの話を同僚にしてもまともに相手にされなかったことだ。
自分でもこうして文字で書き起こしているとたいしたことないように思えるから仕方ないかもしれないが。
周りはAさんのパワハラを受けた「被害者」であるBさんに同情していて、俺が何を訴えてもたしなめられるだけだった。
部長に同行して外出したときに相談したこともあるが、やはり軽く流された。
あげくに「BさんはAさんからあまり指導を受けられなかったそうだから、入社1年目の新人のつもりで助けてやってほしい」と言われた。
そんなわけない。
たしかにAさんはだんだん突き放すような言動が増えていたけど最初は丁寧にサポートしていた。
退職した前任者も真面目な人だったからちゃんと引き継ぎをしはずだ。
前任者とAさんが、Bさんに適切な指導をしなかったとはとても思えなかった。
気づくと、自分でもまずいと思うくらい酒量が増えた。
今日は酒やめておこうと思っても、飲まないと頭の中にBさんの言動がちらついて眠れないので仕方なく強めの酒を入れて無理やり寝おちるようにした。
出先から戻る途中で急に頭がぼーっとして、気づいたら終点駅で駅員に声をかけられていたこともある。
職場に戻ろうとすると心臓がズキズキして冷や汗が出て倒れそうになり、慌ててカフェにかけこむのもたびたびだった。
胃痛は慢性化していた。
病院で薬を処方されたが、しばらくすると効かなくなった。
通院し続ける気力もなくて、諦めて放置した。
でも、俺と同じ状況に追い込まれていただろうAさんのことをパワハラの加害者扱いしたんだから自業自得では?という気持ちがあって身動きがとれなかった。
今振り返ると家族や友達に愚痴れば多少マシになったのかもしれないが、同僚や部長の反応から「誰に話しても理解してもらえない」と思い込んでいて誰にも吐き出せなかった。
しまいには、同僚がAさんのことをアンケートに書くなんて言い出さなければ俺がBさんのサポート係をしなくて済んだのにとか、自分も厳しく指導すればパワハラで異動できるのかな?とか、最悪なことを考えるようになった。
正直、退職も考えてた。
そんなとき、昼飯を食べに外に出たらAさんとはちあわせた。
おごるからと誘われ、断るのも変な流れだったし、一緒に飯屋にはいった。
「Bさんのサポート係って今俺くんがやってるの?」と聞かれてそうですと答えた。
Aさんは、「俺くん、大丈夫?」と聞いてきた。
俺は、そんなつもりなかったのに泣いてしまった。
涙が勝手に次々と出た。
涙腺が壊れたってこういうことかと思った。
Aさんは突然泣き出したキモい俺の肩を、何も言わずにずっとさすってくれた。
俺はこんな優しい人をパワハラの加害者だと思い込んで追い出してしまったんだと思ったらもっと辛くなってさらに泣いた。
俺はもう耐えられなくて、Aさんをパワハラの加害者だとアンケートに書いたことを告白して謝罪した。
Aさんは「あのアンケートのおかげで部署を異動できたからお礼言いたいくらいだよ」と言って許してくれた。
終業後に改めて飯に行く約束をして、Aさんに詳しい話を聞かせてもらった。
Aさんも課長や部長に何度もBさんの異常性を訴えていたがまともに取り合ってもらえず、周りに相談しても新人ってそういうもの、と相手にされなかったらしい。
半年もしないうちに限界がきて、不眠、胃痛、耳鳴り、過食、急に白髪が増える……いろいろあったらしい。(もっと言っていたような気がしたけど忘れた)
あのアンケートがきっかけでAさんと人事部の面談が実施され、そこでBさんのやばさを人事に説明して心身の不調を訴えたらパワハラ疑惑はおとがめなしで異動できたらしい。
Aさんは「部署の雰囲気を悪くして申し訳なかった」と謝罪した。
Bさんをまともに相手していたらああなってしまうのは仕方がないと思って、「こちらこそAさんの苦労を理解せずにパワハラと決めつけて申し訳なかった」と謝罪した。
謝罪するってあまりいい気持ちになるものじゃないと思うんだけど、何があっても謝罪しないBさんと日々接しているせいか、お互いに謝りあうってこんなに気持ちいいものなんだなと感動した。
Aさんは「Bさんのことでつらくなったらいつでも話を聞くよ」と言ってくれて、俺はまた泣いた。
Bさんと接するまで、俺はパワハラをするやつが悪いと思っていた。
でも今は違う。
後日、Aさんが人事に根回しをしてくれて、俺は異動こそできなかったけどBさんのサポート係を外れることができた。
Bさんはいまだに俺に質問してくるときがあるが、「課長に聞いてくれ」で押し通している。
さっそくトラブルを起こして取引先からクレームが入ったようだが俺は自分のメンタルが大事なので我関せずを貫いている。
課長はフォローに追われて大変そうだなと思うが、助けるとまたBさんに関わらないといけないので何もできない。
課長は人事部から何か聞いてるのか、俺にヘルプを求めてくることはない。
聞いたら、ああいう輩はそこそこの割合で入社してくるらしく、採用後にトラブルになることも珍しくないそうだ。
面接でふるい落とせないのか聞いたら、あの手の奴らはなぜかマネージャー層のウケがいいらしく、現場の人間が反対しても上がごり押しして入ってきてしまうらしい。
Bさんが入社したころ、「部長が前任者の反対を押しきってBさんを採用した」という噂が流れていたのを思い出した。
あれは本当だったのかもしれない。
部長がAさんや俺の訴えで動いてくれなかったのは、自分のごり押しで採用した人材がじつは人罪だったと認めたくないからなのだろうか。
人事部の人は、「正社員雇用してしまった以上、よほどのことがないとクビにはできないから飼い殺すしかない」と言っていた。
ぞっとした。
あんなのが、本人が辞めると言い出さない限りずっとうちの部署にいるのか。
仮に他の部署へ追い出すことができたところで、異動先でまた誰かが犠牲になるのだろう。
これからも誰かのメンタルの健康をすすって生きていくんだな、Bさん。
なんか化物みたいだな。
Bさんは化物。
人間じゃない。
とにかく化物でもできることだけやらせて、それ以上は望まないのが大事なんだと悟った。
Aさんにもその例え話をした。
「私たちは化物を相手にしていたのか。しんどいはずだ」と笑ってくれて、もしかしたらAさんも少し気が楽になったかな?と思った。
そうだったらいいと思う。
たぶんこの化物の例え話は、Bさんみたいなやばいやつと深く接したことがある人間にしか分からないと思う。
ただ、あの人パワハラしてないか?と思ったら、パワハラされている相手のこともよく見てから動いたほうがいいとだけは言っておく。
あと、Bさんみたいなやつに悩んでる人へ。
頑張れ。
ここまで読んでくれてありがとう。
これ面白いな。
俺からすると、カフェで隣に座ったやつの服装をどうのこうの言う方がよっぽどマナー違反だし品も性格も悪いだろ、って思っちゃうんだけど。
なんていうか、女性の不愉快って、男性のそれより閾値が低い。そりゃ俺も隣がクチャラーだったら不愉快だけど、それよりもよっぽど低い場所に閾値があると思う。
以前、母親&姉と一緒に食事に行ったときに、近くの席に座っていた若い女性が、靴を脱いでめっちゃ足裏が見える姿勢で座ってたことがあった。俺は新海誠と似たような性癖の持ち主なので役得だと思っただけだけど、あとで母親がその女性のことを「品が無い座り方でどうかと思う」みたいなこと言い出して、姉も頷いてるのを見て、(えっ!? たかだか他人の足裏程度にどうこう陰口を叩く方がよっぽど品が無いけど???)と思った。口には出さんかったけどね。
別に、一人1000円程度で収まるような店なんだし、奔放な座り方する女の一人や二人いてもいいだろ、って思うんだけど、そこで不快感トリガー発動させちゃうのが面白いなと思った。いやー、近くの席のやつの悪口を言い出す方がよっぽど不愉快だし、場の空気を壊すでしょうよ……女性の不愉快トリガー、閾値が低い上に肝心なところで発動しないまである。
ちなワイも半ズボンでオシャレなカフェに行く民なので一瞬「これ俺か?」って思っちゃったけど、「めちゃくちゃ仕事できそうなおしゃれイケメンだった」って書いてあるから違うな! 半ズボンでカフェに行くの楽しいし快適だから、みんなもやろうぜ!
本人に言うわけでもないのにマナー違反とか言う方がどうかしてるわ
俺の目の前で近くの席に座っただけの他人への悪口大会をおっ始めることは愉快か不愉快かでいえば不愉快なんだけど???
足裏が見えるような奔放な姿勢で座ってる女なんかよりも、いきなり赤の他人への悪口を始める方がマナーに即してないとは思いませんか???