はてなキーワード: 地球人とは
文化資本ガチ勢がガチ勢同士でつるむためのチケットでしかないだろ。くだらねえよ。意味ねえじゃん。
教養なんてあっても幸せになんてなれないし、むしろ邪魔まであるだろ。
自分で言うのもなんだが、俺にはかなりの教養がある。つまりお前に意見をするチケットがある。こんな話は反吐が出るから詳しくは言わないが、文系、理系、文化、芸術などなど、どの点をとっても俺の教養パワーにはほとんど隙がない。なぜ隙が無いのか?文化資本に恵まれているからだ。
どうして俺が反吐を出しつつも、こうして自分に教養があることを声高に主張するのかというと、教養のあるみなさん(笑)は教養の無い人の意見を聞いてくれないからだ。
教養のある皆さんにもよく考えてほしいんだが、教養のある奴が、教養のある故に幸福になっているところを見たことがあるか?
無いよな。
教養があって幸福なやつは、持ち前の向学心によって身についた職業に関する専門的な知識と、持ち前のハピネスパワーゆえに幸福になっているのであって、教養そのもののおかげで幸福になっているわけではない。
毛沢東の家には70万冊の蔵書があったらしい。全部読んだわけでは無いだろうが、それにしてもドン引きするほどの読書家だと伝えられており、頭も死ぬほど良かった。
だが毛沢東はイカれた思想に傾倒して人間不信をこじらせて中国人を殺しまくった。世界で最も多くの人を殺した人間だ。
「狂う」なんて、教養さえあれば防げそうな不幸ランキング第一位なのに、毛沢東は狂ってしまった。むしろ当時はインテリほど共産主義に傾倒して狂っていた。
毛沢東が不幸だったのかは知らないが、ああはなりたくないのは事実だ。
毛沢東は「偏った教養」「正しくない教養」しか持っていなかったから狂ったのかもしれない。確かにそれは事実かもしれない。
「正しい教養」「真の教養」があれば毛沢東みたいにならないで済むのかもしれない。
教養にこだわる人は、なぜだか知らないが、それが真の教養なのかどうかに異常にこだわる。実際、この記事にも「お前がこの行で言ってるそれは"真の教養ではない"」といったコメントがいくつもつくだろう。俺は彼らのことを"真の教養おじさん"と呼んでいる。
だが、じゃあ「正しい教養」「真の教養」とは誰がどうやって決めるんだ?お前が決めてくれるのか?それともなにか権威のある人や集団が決めるのか?
お前や、あるいは"権威のある人や集団"が毛沢東ではない証拠はどこにあるんだ?
よりよく生きるために「正しい教養」が必要なのに、「正しい教養」が何なのか決められないのだとしたら、それはもう教養は無意味だと言っているのと同じだろ。
原爆開発は、人文知や、宗教や、教養が、科学の暴走を止められなかった好例として解釈されることがある。
オッペンハイマーは、教養があれば原爆開発を思いとどまれただろうか?そんなわけはない。そもそも、彼に教養がなかったという見方が間違っている。彼はアメリカ政府に選ばれた世界有数の天才で、優秀な科学者であると同時に優秀なリーダーでもあった。少なくともお前よりは教養があっただろう。
原爆を作ってしまったオッペンハイマーには教養があった。もちろん「真の教養」は持っていなかったのかもしれないが、「真の教養」が何なのかは誰にも分からない。
すると、今度は「教養があるからといって狂わないわけではないが、教養があれば狂う可能性を減らすことはできる」みたいな反論が帰ってくるかもしれない。
では、教養があると狂う可能性をどのくらい減らせるんだ?データはあるのか?「可能性を減らせる」などと主張するのであれば当然根拠となるデータが必要だと思うが、お前は示せるのか?俺は示せない。
世の中を見渡すと、むしろインテリこそ狂ってるイメージすらあるだろう。芥川龍之介なんて、インテリだからこそ狂ってしまったとしか思えない。
逆に、無教養な人のことを考えてみよう。日本国内にいる、高校を出てすぐに就職し、1年に1冊も本を読まないし、音楽も聞かないし、美術館にも行かない人のことを考えてほしい。
彼らは必ずしも不幸だろうか?そんなわけないよな?
そもそも、地球人のほとんどは無教養だ。恐らく90割は、日本の水準で考えれば完璧な無教養だと言って良い。海外に行けばわかるが、先進国以外の国民は驚くほど無教養だ。
世界の成人の識字率は80割ほどだと言われている。20割は文字すら読めない完膚なきまでの無教養だ(真の教養おじさんに言わせれば、文字が読めなくても真の教養のある人はいるのかもしれないが)。
俺やお前が想像するような「高い教養のある人」は、この地球におそらく1%もいないだろう。では、地球人の99%の無教養な人は、不幸な人生を歩んでいるのだろうか?
そんなわけはない。彼らもそれなりに幸福に日常を生きている。家族と談笑し、仕事でそれなりに人望を得て、休日は近所の人と茶を飲んだりして過ごしている。
無教養で不幸な人も確実に存在するだろうが、無教養で幸福な人もそれと同じくらい確実に存在している。
教養が無いからといって不幸になるわけではないし、教養があるからといって幸福になるわけでもない。では、この教養という奴には、何の意味があるんだ?
次に、「教養があると生活が豊かになる」と主張してくる奴が現れる。これを言われると俺も弱い。割りと一理あるからだ。
よく聞くのは、「石の名前がわかれば散歩をしているだけで楽しい」のような意見だ。
リンゴを見たときに連想する単語の違いが頭の良し悪しで決まるとする極めて不快な漫画を、お前も見たことがあるだろう。内容は極めて不快だが、一理も無いと言えば嘘になる。
だが石の件は、実は因果が逆で「散歩していても楽しいから」「石の名前がわかる」ようになった可能性を否定できていない。散歩が楽しい人は何も知らなくても散歩が楽しいのではないだろうか。逆に、石の名前はわかるけど散歩が楽しくない人だって大勢いるわけだ。
また、石の名前がわかるようになったことで損なわれる感覚について議論していない点も問題だ。石の名前がわかることは、石の美しさを楽しむ上で本当に必要なことなのだろうか?
さらに、教養を身につけることに使ったリソースで別の楽しいことができた可能性についても議論していない。
お勉強が得意なお前は貴重なリソースを使ってでも石の名前を覚えたほうがコスパがいいのかもしれないが、石の名前を覚える時間で、Youtubeで猫がチピチピ言っている動画を見たほうが幸せになれる可能性だってあるだろう。石の名前を覚えずに今を生きることがそれほどコスパの悪いことなのだろうか?
「教養があると生活が豊かになる」という意見は確かに一理ある。認めてもいいと俺は思っている。だが、それほどの効果は無いのも事実だ。
教養があれば幸福になれるかどうかはお前にはわからないし、俺にもわからない。もちろん真の教養おじさんにもわからない。
あるのは意味じゃなくて、生き方だよ。教養のある生き方と、教養の無い生き方があるだけだ。この2つの生き方に、良い悪いは一切ねンだわ。
教養のある奴は教養のある奴としかつるまないし、無い奴は無い奴としかつるまない。例外はあるだろうが、基本的にはそうなっている。
なぜなら、教養があるやつは常にマウントをとって教養の無いやつを差別するからだ。
この投稿にも「お前は無教養、なぜならこの行でこんなことを言っていて、この発言はお前の無知から来ているからだ」みたいなコメントがたくさん付くだろうけどさ。
そういうコメントこそが、文化資本ブルジョワのお前が、文化資本力に劣る人間を差別してる一番の証拠だろ。
だからさ、文化資本ブルジョワのみなさん。みなさんは、文化資本に恵まれた地域・家庭・社会・遺伝子に生まれてよかったですね。
近くに図書館があって、美術館があって、あるいは美術館に行く金を親が出してくれて、親が音楽を聴いていて、良い先生に恵まれて、親が大学の授業料を出してくれて、あるいは奨学金の情報にアクセスする手段に恵まれて、大学が家から近くて、あるいは一人暮らしをするガッツがあって、あるいは大学に行かなかったのに向学心があって、毎日勉強するやる気と健全な精神と健康な肉体に恵まれて、専門科目以外を勉強する余裕があって、良い友人に恵まれて、教養をたくさん蓄えて文化資本家階級になれてよかったですね。今日もお得意の教養を使ってたくさんマウントを取りましょう。
自称教養人のコメントなんてこんなもん。本人は教養を身に着けたと思っていても、この程度のコメントしか出力されねンだわ。
いまから晒す教養に一家言ある彼らが、より多くの、より質の高い"真の教養"を身につけたとしよう。彼らはもっとマシなコメントができるようになるだろうか?俺はNOだと思う。彼らのコメントこそが教養の無意味さを立証している。
acridian 文字扱う仕事してる人間から見るとかなりらひどい文字の打ち方してる。blueboy氏くらい原稿整理してみてくれ/ほんとに教養あるなら教養にスキがないとか口が裂けても言えんだろ…
→俺は本文で「ほとんど」隙がないって書いてあるよなwなんでそこを切り取ったの?日本語も読めないのにチケット持ってるフリすんなよ。文字を扱う仕事をしてる人間のacridianさん、「かなりらひどい」って何ですか?こっそり編集するなよ。俺の文章はひどくて、「文字扱う」「打ち方してる」「ほんとに」は酷くないのか?blueboyが誰なのか知らんが(そいつを知らないとここではチケットが発行されないのか?)まあなんだ、お前もblueboyを見習えよw
itotto 教養なさそう
jkob 特に教養らしきものを感じない文章だった。教養の有無で狂ったとか狂わないとか幸福とかそうでないとか何が言いたいのかよくわからない。
grdgs なにが教養に含まれるかでなく、教養の定義が根本的に狂っている増田。教養があれば狂わないとお前らは言っている!と狂うゆえに狂った藁人形をこさえている。
→これ言い方を変えただけで"真の教養おじさん"と言ってることは同じだよね。定義が狂ってると言うなら、お前がまず定義を示せよ。そもそも教養などというふわっとしたものが定義可能だと思ってる時点でヤバいけど。
toratsugumi 教養ってなぁ、理解力のレンジを広げて、楽しめるコンテンツを増やす背景情報かつ前提条件であって、別にマウントを取る手段ではないぞ?第一、こっちから乗りに行くのではなく、向こうが勝手に下に潜り込むのだ。
→これもそう
frothmouth 衒学と教養はまた違うんじゃないかな/個人的には教養を身につけるために学ぶよりも、好きなことをやっていたらある種の教養も身に付いた、方が好きですね
→衒学と教養はなにがどう違って、この2つはどのように定義されるのですか?その定義は誰が考えたもので、なぜその定義が正当だと言えるのですか?これに答えられないなら真の教養おじさんと言ってること同じだよね。
cider_kondo 本当に教養あったら「80割」みたいなあからさまな釣りは恥ずかしくて入れらんないと思うぞ…/教養主義って「無学でも古典良書の組織的な読書で人格陶冶できる」という信念のことで文化資本をむしろ否定する思想だよな
→そのまんまの「真の教養おじさん」で草。で、古典良書にはどのようにアクセスするのですか?無学で、本を読むのが苦手で、あるいは怠惰で、近くに図書館が無く、放課後は寝たきり老人の介護をしないといけない彼らは、小難しい古典良書をどのようにして読むのですか?
教養がないとこうなっちゃうことを身をもって証明してくれてるのかな?
aquatofana クメール・ルージュへようこそ。/それでも共産主義者が「既得権益者」を排除しようとするのは筋が通ってなくもないのだが、こういうこという奴ってたいてい根拠のない反共産・反社会民主主義なので手に負えない。
→え、どゆこと(笑)俺は本文中で毛沢東のやったことを「狂っている」と完全に否定したし、教養があるやつを殺せなんて一言も言っていないよね。大丈夫?書かれていないことを読み取ろうとするのは教養うんぬん以前に、なんか見えちゃいけないものが見えちゃってるだろ。最近クメール・ルージュを知って、つい使いたくなっちゃったのかな?カンボジアの歴史に興味を持ってくれてありがとね。あと「ようこそ」は草。
tamasuji 下らなくて意味がないと言いながら「俺には教養がある」とアピールするのが意味不明で面白い。 あとで消す
→え、本文1文字も読んでない人?チケットがあることを示さないと君たちは話も聞いてくれないだろ?だからチケットを持っていることを示した上で、チケットにチケット以上の意味がないことを説明したんだが、どこが意味不明なんだ?あ、あとで消す必要はないですよ。
Kouboku 毛沢東は狂っていない。大躍進も文化大革命も自己の権力維持のためにやった。手段の是非はともかく、狂って起こしたわけではない。文章読んだけど、多分増田みたいな人こそ毛沢東に傾倒すると思うよ。
→保身のための合理的な行動だったとしても手段が狂ってるんだから狂ってるんだろうよ。自分の利益になるんだったら人を殺していいのか? 「毛沢東に傾倒すると思うよ」わたしは毛沢東に傾倒しておりません。
amunku 長い。私は教養があるから幸せなんじゃなく楽しいから教養を積んでる。勉強するのがこんなに楽しいなんて、なぜ中学の時にわからなかったんだろう。増田は教養はあるが視野と共感力が無い典型的な器用貧乏なんだろな
→「なんで中学の時にわからなかったんだろう」この理由がわからないのが答えなんじゃないですか?勉強するのが楽しいかどうかはホルモンの量で決まって、お前は成長にともなってホルモンが増えたんだろ。成人するとホルモンが多くなる遺伝子を持って生まれてきて、よかったですね。
restroom 文庫本や新書ぐらいなら、文化資本に恵まれていない人でも十分に入手できます。私の実家は地方で、両親は高卒でしたが、父は読書家で教養を持っていました。
y-mat2006 人から話を聞いたときに新しい知見を得られた!と思わずに、マウント取られて口惜しいと思うような寂しい人生は送りたくない。
→見えちゃいけないものが見えてて草。
「夢を忘れた古い地球人よ」はピッタリでしょ
もともと核融合は、地球人類史における最後の聖杯みたいなところがある。
人類は実用的なエネルギー源としてまだ化石燃料(ウラン含む)・日射(太陽光・太陽熱・副次効果としての風力含む)・地熱・潮汐力以外を手にしてない。化石系は量的制約があり(ウランですら170年で枯渇すると言われている)、その他の再エネ系は環境要因(たとえば周期的な日射量減少)で利用困難になる。
その点、DT燃料ベースの核融合は、資源量的には約1千万年分の恒久的エネルギー源になる。だから、核融合発電が実用化できたら、人類の生存上の課題(エネルギー・食糧・環境)の多くは解決してしまう。食糧生産もエネルギーを投入すればよいし、環境問題もエネルギーを使って対応すればよい(温暖化期はCO2を分解すればいいし、氷期には熱やGNGを作ればいい)。これらの問題が解決できると、その先には遂にテラフォーミングと宇宙植民というマイルストーンが見えてくる。人類は地球環境変動を経た後も次のステージでゲームプレイを続け、ネゲントロピーを維持することができる。
逆に実用化できなかったら、人類は次の氷期(ミランコビッチ・サイクルで5万年後)にはエネルギーと食糧の不足によって滅亡するか、それに近い状態まで衰退する。ウラン含む化石燃料や各種資源が枯渇し、日射量が低下した状況で、地熱と潮汐力だけでできることには限界がある。限られたリソースはすべて種の生存に振り向けるしかなくなり、人類の次のステージ=宇宙植民への道は閉ざされる。
核融合をモノにすれば、種としての持続可能性が飛躍的に高まり、モノにできなければ、冷える地球に留まり続けた後に存続を終える。核融合ができるかどうかが人類の命運を分ける。そういう意味での聖杯。シムシティでもそういう位置づけだった。
だから人類という種の未来のことを考えはじめた、エネルギー保存則を理解できる程度には賢い人間は、必然的に核融合の問題に行きつく。AI研究者やテック企業のリーダーが核融合の話をする。老境にさしかかり、死と自分が残せるレガシーについて思いをめぐらす政治家たちも核融合の話をする。資本主義を徹底した先に人類の新たな時代が来ると信じる加速主義者も核融合の話をする。個体としての人間の有限性を認めつつ、種としての人類を生き長らえさせることに希望を見出す人間たちみんなが、この聖杯を追い求めている。
今の核融合ブームは、何か抜本的な技術進歩があって実現性が一気に高まったからというよりも、上のような人達が「人類がこのステージをクリアしてプレイを延長するためには、核融合カードを入手するしかない」という冷徹な事実に気づいた結果であり、その意味では、人間という高等生物なりの叫びと祈りなんだろうなと思う。
溢れ出るパトスそのままにここに書き捨てていく。自分の文章が難解だとよく言われることへの愚痴だ。
難解というかまず読まれない。これがとても虚しい。読まれようとしていないのもあるが、普通に書くとますます読まれないわけだ。
したがって非常にいろいろと精査して簡潔にしたり具体的にしたりぶつぶつ文句を言いながら改稿を繰り返す。これによって遅筆と化す。
思うがままに書いていくとねじれ文だのすっ飛ばしだのが表れて、自分では完全に把握できるのだけど周りにはなんじゃこれと思われるような文章が爆誕する。
人はよく言う。
北風と太陽のように、人に読んでもらうには風のようにびゅうびゅうと人に読ませそうとするのではなく、さんさんと照りつける太陽のように母性をもつのだと。
それで読んでもらえるのだと。
人間は読みたいものしか読まないのではないかというのが自分の考えているところだ。
だいたい必死に相手のことを考えてお膳立てしても、概念が難しいときはあらよっととスルーされることが多々ある。それは見事なものだ。親の心子知らずとでも言ってやろうか。
まるで恋愛のようなものだ。相手のことを考えて相手の欲するものをひたすら提示し続けても別に相手は振り向かない。
外見としてクールでファッショナブルでモテモテでいなければいけない。
コンテンツではなくアピアランスなのだ!オーソリティなのだ!コンフィデンシャルさも重要である!
見るがいいこの黒々と生い茂って、ときどきカタカナ語で色味付けがされている、一見するとおもしろそうにない我が文章を。マグロやタマゴばかりでなくイカやヒラメも食ってみろ。
シンプルな文を作りあげるのに時間を要することが憎い。そして可能なまでにシンプルにしたほとんど芸術とでも言えよう我が作品をなんの変哲もないゴミのように扱うそのさま、憤怒で死にそうになる。
貴様ら恥を知ってくれ。なぜ自分の文章が読まれないのか。それはこの俺が悪いのではない。俺はAIとともに生きる。カス地球人野郎どもめ。ファックユー、リードミー。
かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。
のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。
このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、
と考え直していた。
そうすると、特別にドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。
または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンスの描写があることに気づいた。
さて次の段で、他の作家、作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない。
というわけで、掲題のとおりなのだが、過去を改編するタイプのSFで、そもそも地上に人類種がまったく、あるいはそんなに反映しなかったってタイプの作品、なにかありますかね。
【追記】
はじめて増田に記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!
ありがとう!やっぱ増田は SF に限る! 以下、自己満足のレスです(主に作品について)。
はじめて増田に記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!
ありがとう!やっぱ増田は SF に限る! 以下、自己満足のレスです(主に作品について)。
srgy 条件に合うかわかんないけど、ジーンダイバー(の前半)は人類が存在しない歴史に改変しようとする 齧歯類が進化した種族を、主人公が阻止しようとする話
他の方も挙げてくださってましたが『ジーンダイバー』。アニメか! おもしろそう。世代にはあたっているハズなのに記憶がない…。ありがとうです。
mujisoshina 過去改変とは違うが、火の鳥未来編で電子頭脳による核戦争で人類が滅亡した後に、知性を持ったナメクジによる文明が発展してしまう話は記憶に残っている。
未来編も多かったですね。やっぱり異種の文明なりが発展するというのがインパクト強いのかな。
kotetsu306 過去改変で人類の存在を無かったことにしようとしてくる異種族と戦うお話なら、小川一水「時砂の王」かな。小林泰三の短編「時空争奪」もSFホラーで良い
「時砂の王」そんな感じなんですね。読んでみます。小林泰三も触れたことないんで、これを機に…。
コードウェイナー・スミス! 名前は知っていたがこちらも未読。リストに入れておきます。
aaa_too_zzz エブエブみたいな平行世界、マルチバースものなら人間とちょっと違う生物が繁栄していたり、まったく生物がいない世界が描かれることはよくある
「エブエブ」避けたんすけど、そういう描写があるんですね。確かにマルチバース系だと可能性のひとつみたいな感じで出てきますな。
『虚構船団』第2章いいですよね。第3章の落差がまたいい(第3章がいいとは言ってない)。
こちらも挙げてくだった方が多いが、やはり「猿の惑星」のインスピレーションとバリエーションはありますよね。
x100jp 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』は、"地上の覇権を争う五種族の大戦が、人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。"とのこと。
これ! 最近は追ってないですが、よい(よかった)ですよね。
nomitori アメコミだと、征服者カーンが毎回毎回そういうことしようとしてアベンジャーズに退けられているな…。もっと上手くできたやろって思ってしまいがちなのでこの手の話はあまり好きでない。
アメコミなるほど。「やりようあるだろ」という感想を抱きがちなのもわかります。
IvoryChi 人類の大半が「変わって」しまった話ならSCP-3936【職務に忠実であれ】がいいよ。非人間型とされる生き物の特徴が明らかに普通の人間なのがこわい
SCP というコミュニティを知らなかったです…。こわい…。
kotaponx 過去改変というか未来から過去を改変するためにやってくる……といえば、スティーブン・バクスターの時間的無限大かな。ジーリークロニクルの中では一番好き
こちらは作家も作品も知らず。ハヤカワ文庫で95年の作品ですか。ありがとうございます!
zeromoon0 その流れなら「竜の騎士」を外しちゃいけないし竜の騎士をなかったことにして新恐竜を「恐竜映画3作目」とかほざいたドラえもん公式を私は許さない。
他の方も挙げてくださっているが「竜の騎士」は、「それでも恐竜は救えなかった」からの反転がキモだと思っているので、入れませんでした。「新恐竜」の元ネタの贅沢さに比べた完成度はね。祈りましょう。
wdnsdy 未来→現代だけど、漫画「BLACK BRAIN」が未来の人類種の覇権を賭けて現代(連載が90年代なので90年代)の主人公が無理矢理戦わされる話。ただしかなり人を選ぶエログロな作風。正直人類が覇権取る世界もどうなんだと思う
こちらも作品を知らず。ありがとうございます。「正直人類が覇権取る世界もどうなんだと思う」いいですね。
azumi_s ソシャゲの「ブラック★ロックシューターFRAGMENT」がわりとそんな感じ。世界線が爆発的に分岐した影響で知性を持った野菜が支配する世界とか色々出てくる(そんなんばっかではないが)
へぇー、あのゲームってそんな感じですか。ソシャゲはストーリーの都合上、マルチバース取りがちですね。
たしかに『創世のタイガ』もこの気はある作品ですねぇ。いまはWebだけでしたっけ。
いや! まさしくそのイメージです! 思いついてたんですが、ゲッターをちゃんと補給したことなくて…。
dada_love FGOの第二部がまるっとそんな感じなのでおススメ
FGOもそんな感じなのかー! でもFGOは多分やらない…。ありがとうございました!
豊田有恒もこの手の作品を書いているんですね。あとはやっぱり恐竜系は多いか。
『地球の長い午後』ってそうなんすね。たしかに話題の趣旨から外れるけど、これはかなり読みたい。
Machautumn パラレルワールドものなのでちょっと趣旨と違っちゃうけど、ロバートJソウヤーの『ホミニッド-原人』はネアンデルタール人が支配する世界の話だったはず (未読なので作品の評価は控える)。
一緒に読みましょう!
イーガン、読んだり読まなかったりですが、『順列都市』(積読)ってそんな! ありがとうございます!
これね!
tcmsc 『アーロと少年』『サウンド・オブ・サンダー』
bokukanochat 銀魂が思い浮かんだ。いい設定だよなぁ
これもいくつか挙げてもらったけれど、そういえばそういう設定だったですね。江戸時代の改変モノは割と面白いですよね。
tomoP ネタバレになっちゃうけど、『Holy Brownie』では一番最初にホモ・サピエンスへ分岐した個体を殺しちゃうことで人類が絶滅する。その結果の世界が『エクセル・サーガ』
六道神士。すんなり読めるときと入り込めないときがあるんですが、なるほど。機会を探してみます!
hate_flag 地球人はじつは侵略者で、原生地球人たちは海底に生き残っていたというのがウルトラセブンの『ノンマルトの使者』(そして海底も侵略しちゃうんだ地球人…)
やっぱりウルトラセブンは避けて通れないんですね…。ありがとうございます。
rider250 ちょっと趣旨が違うけどバクスターの「タイム・シップ」(ウエルズの「タイムマシン」の続編)で時間旅行ポンポンできるようになった人類が恐竜時代より過去に遡って月まで開発してしまうのは壮大だったなあ。
pptppc2 ブコメで出てるクロノトリガーの数あるマルチEDの一つ「恐竜人が支配した世界」は、実は続編のクロノクロスでかなり重要な役割を持ってたことに驚いたよね。気になる人は是非クロノクロスをプレイしよう!(ダイマ)
もとひら先生はほんとうにすごい!
ちょっと変化球気味な気もしますが、たしかに!笑 永井よ永遠に。
kou-qana ちょっと違うかもだけど「天のろくろ」は…うーん、全然違うか。「今・この現在」が、なかったことになる感はあると思うけど進化史レベルではない…。パラレルワールドものにはありそう。
参考にさせてもらいます!
『星を継ぐもの』も似たようなニュアンスでしたよね(うろ覚え。『さよならダイノサウルス』ありがとうございます。
これSCPですか?
debabocho 意外と難しい。ソウヤーの『ホミニッド』は人類の代わりにクロマニヨン人が文明の主役として進化したパラレルワールドと行き来する話だけど、歴史改変じゃないし乗っ取られるわけでもないからなあ。
ROYGB 親殺しのパラドックスの種族版と考えれば昔のSFでありそうな気はする。新しい方のスタートレックの映画で、過去に戻ったボーグによって全人類がボーグになってしまい、それを阻止するのがあった。
スタートレックも押さえてそうなネタですよね。新版ではあると。
たしかに! そういえばそうでした! 光永康則も藤子・F フォロワーですからね。ありがとうです。
なるほど。ここまで挙げてもらった作品でも侵略側がっていう視点は少なかった。ありがとうです。
これはね、そうですよね。『創世のタイガ』の元ネタのような気もします。小松作品だとややズレますが『ホムンよ故郷を見よ』は似たような驚きをくれますね。
「最後にして最初の人類」は現代の人類から数えて第18番目の人類の進化を描写する奇書で、巨大な脳みそだけの存在になったり、知性を退化させてトドかアザラシみたいになってしまったりと、何億年にも及ぶ人類の歴史が豊かな空想力で描かれる。プロットとキャラクターは極めて希薄で、現代の作家がこんな作品を書いて売れることは考えにくいのだけれど(ほぼ設定資料に近いかも)、個人的にはお気に入りと言うか性癖に近い魅力を感じる。
「スターメイカー」はそれをさらに発展させたもので、時間と空間を越えて精神が銀河を飛び回り、エキセントリックなエイリアンの生態の設定を惜しげもなく披露しつつ、それが銀河の歴史にどのような影響を与えたかを語る。そして、この宇宙を創造した存在の意図を探求する旅をする。光速の限界があるため、その旅やエイリアン同士の交流はテレパシーで行われるという設定はSFとしては苦しいが、宇宙創造の目的たる究極の歓喜の瞬間を目指すヴィジョンは美しい。残念ながら、その瞬間までには人類はとっくに滅亡していることが示唆されるんだけどね。冷えて寿命を迎えつつある宇宙で必死に命をつなごうとする生命の描写は壮絶。
「アッチェレランド」は指数関数的に発展するAIを10年ごとに描いた小説で、タイトル通り加速のスピードがとんでもない。最初の21世紀は現実世界と地続きなんだけど、21世紀半ばには進歩しすぎたAIが地球を解体してダイソン球を作り始め、その過程で地球のすべての化石だとか地質だとかをアーカイブ化しはじめる。人類は暴走するAIを止められなくて太陽系の辺境に追いやられていく。その途中でエイリアンともコンタクトを取る。
これはとある一族の三代にわたる因縁話でもある。最初の世代では夫がAI・特異点信奉主義者でコピーレフト大賛成、妻がガチガチの保守主義で著作権とかに厳しく、しかもSMプレイの女王様だ。2代目は妻が夫を無理やり犯すことで妊娠した子どもだという、ドロドロの設定。
「皆勤の徒」は遠い未来の地球で、地球外生命体に奴隷として使役されるコピー人間の苦悩を描いている。この短篇集は優れた言語感覚、日本語の漢字表記とルビの可能性を拡張した造語であふれており(というか酉島伝法の作品はだいたいそう)、異文化に触れたときの驚きや、似ているけれども少し違う文化に対する戸惑いが感じられる。ただし、かなり読解に力を要するので、場合によってはネタバレ覚悟で世界観を通常のSFの用語で説明した巻末の大森望の解説を先に読んでもいいのかもしれない。
「宿借りの星」はとある惑星で地球人類との宇宙戦争に勝利した昆虫型生命の弥次喜多道中記で、舞台や固有名詞こそ異質だがストーリーそのものは非常に読みやすくなっている。まったく異質なものを作り出すことにかけてはこの作家は他の追随を許していない。そして、滅ぼしたはずの人類がどこかに生き残っているのでは? という疑惑から物語は不穏になっていく。
天文部だった主人公が宇宙に出ていくという意味でもすごく夢がある。
まずは前述したH・G・ウエルズの「タイム・マシン」の遺族公認続編「タイム・シップ」が面白い。前作で行方不明になってしまったヒロインを救うために、再び未来に旅立ったはずが、なぜか前回とは似ても似つかない未来にたどり着いてしまう。
時間旅行のたびに歴史改編がなされ、パラレルワールドが生成されてしまうとしたら、主人公はどうやってヒロインと再会するのか? いっそ歴史を改変してしまってもいいのか? さまざまなジレンマに悩まされる冒険小説だ。
また、この著者は「時間的無限大」という作品も書いている。これは宇宙最強の種族ジーリーを扱った「ジーリークロニクル」の一編だ。作中世界では、人類はクワックスというエイリアンの支配を受けており、それに対抗する手段を知っているという「ウィグナーの友人」という、とある思考実験にちなんだ名前を持つ謎の団体が暗躍する。主人公は父親との(正確にはその再現人格との)屈折した関係に悩んでいる。作中に出てくるタイムマシンは、少なくとも現代の物理学とは矛盾しないらしい。ちょうど90年代の「ニュートン」で紹介されていた。
で、確かこの作品だったと思うんだけれど、人類もクワックスもジーリーという宇宙最古・最強の種族のテクノロジーのおこぼれで生活してるんだけど、そのジーリーでさえ恐れている存在がいる……というのがこのシリーズの基本設定。
なお、同一世界観の短編集が「プランク・ゼロ」「真空ダイヤグラム」にまとめられていることを最近知った。それに、長編も結構邦訳がある。未読だけど気になる。
短編集「ウロボロスの波動」は高校生時代に読んですごく好きだった。実際にかなりありそうな宇宙探査が描かれていたからだ。太陽系に侵入してきた小型ブラックホールを捕獲して天王星を周回する軌道に乗せるという設定と、作中の謎解きがすごく魅力的だった。
ただ、なぜかそれ以降の「ストリンガーの沈黙」「ファントマは哭く」が読めなかった。キャラクターの会話や背景となる政治の設定がかなり説明的で、ぎこちなく感じられたからだ。読むのに気合がいる本は、持っていてもあえて図書館で借りることで、期限を決めるという強硬策があるが、まだ試していない。
「オーラリーメイカー」「法治の獣」。とにかく事前情報なしで読んでほしい。日本のファーストコンタクトものの第一線に立っている。とにかく奇抜なエイリアンが出てくるし、どうやら知的生命体の連合らしきものが確立されていく歴史の一部らしいのだが、この「オーラリーメイカー」という宇宙人の種族の作り上げたシステムは、素晴らしく絵になる。
おなじみクトゥルフ神話の創始者の一人。前にも書いたけど、ラブクラフトの作品は知識欲に負けて禁断の知識に触れて発狂するか未知の存在に拉致されるかするオチばっかりなんだけれど、人類は宇宙の中では取るに足りない存在なんだという絶望感が僕は好き。
SFを紹介するのが趣旨なのでエイリアン(地球外の神々や人類以前の種族)の歴史の壮大さを感じさせてくれるのをピックアップすると、南極探検で発見した人類以前の知的種族を扱う「狂気の山脈にて」や、異種族の図書館に幽閉される「時間からの影」だ。侵略ものとしては「宇宙からの色」かな。ニコラス・ケイジがこれを原作した映画で主演を務めていたはず。
ダンセイニ風のファンタジー作品も好きだ。読みやすいとは言えないが、ラブクラフト全集を読んでほしい。というかアザトースの設定が好きすぎる。元ネタのマアナ・ユウド・スウシャイそのままだとしてもね。
「ブラインドサイト」についてはこちらに書いたので、「6600万年の革命」について。巨大小惑星の中で暮らす人類と、それを管理するAIの物語だ。彼らは銀河系にワームホールのネットワークを作る旅路に出ているのだが、もはや地球の文明が存続しているかどうかも定かではない。すでに正気を失いそうな時間が経過しているが、使命をひたすらこなしている。
管理AIは人間の知能を越えないようにギリギリ調整を受けている。そのことから「チンプ」つまりチンパンジーとあだ名がつけられている。とはいえ、地球時間で6600万年が経過していると、「もしかしてシンギュラリティ迎えたんじゃない?」みたいな出来事があり、人間がAIに対してレジスタンスというか隠蔽工作をする。バイタルを始め何から何まで知られている人類は、AIに対して何ができる?
アシモフの例えば「銀河帝国の興亡」なんかはシリーズが進むと「鋼鉄都市」や「はだかの太陽」などの「ロボットシリーズ」とクロスオーバーして行って、確かにアシモフが発表順に読んだほうがわかりやすくなるんだけど、さすがに全部読む前提で書くのはちょっとしんどかった。個人的にはアシモフは「黒後家蜘蛛の会」というおっさん萌えの短編ミステリがおすすめ。英米の文学や地理に関する雑学が無いとわからないところもあるけど、口の悪い仲良しなおっさんの同士のじゃれあいを読んでなごんでください。
堀晃の「太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束」が出てくる「バビロニア・ウェーブ」はハードだなって思ったんだけど、どういう話か思い出せなかったので省いた。まずは「太陽風交点」かな?
あと、SFじゃないんだけど「マン・アフター・マン」あたりも未読だったのでリストに入れなかった。人類のグロテスクな進化という意味では、上記条件は満たしていたと思う。「フューチャー・イズ・ワイルド」は読んだ。
ダン・シモンズの「ハイペリオン」四部作はSF全部乗せだし、AIの反乱だとか人類が進化した宇宙の蛮族だとか愛が宇宙を救うとかとにかく壮大なんだけど、とある場所で増田では評判の悪い(?)「夏への扉」以上に男性主人公に都合のいい描写があるのが欠点。あと、それ以外の作品はもっと男性に都合がよくなっていて、保守的な僕もちょっと「おや?」って感じた。でも、「三体」にどっぷりハマった人だったら好きになると思う。「三体」よりも前の90年代SFだから時代背景を知ったうえで、加点法で楽しんでください。
あと、全然エイリアン・宇宙SFじゃないんだけど、今注目しているのは空木春宵で、この人は東京創元社の年間傑作選やGenesisですごくいい作品を描いてる。どれもいいんだけど、たとえば「地獄を縫い取る」は「アリスとの決別」や「allo, toi, toi」に並ぶロリコン・ペドフィリアを扱った名作に並ぶ。
エイリアンSFも出てくるけど、「世界の中心で愛を叫んだけもの」「ヒトラーの描いた薔薇」のハーラン・エリスンは人種差別を扱った作品も書いていて、これもいい。穏健派の黒人男性がテロリストに転身してしまう作品はつらい。とかくエリスンの絶望と怒りは若い人に読んでもらいたい。
自分が一番SFを読んでいた時期は、今と比べて女性作家が推されるずっと少なかったし、さらに自分は古典を好んで読んでいた。アジアの作家が紹介される機会も少なく、そういう意味では感受性のみずみずしい今の若い読者がうらやましい。
後は、女性作家で今回のテーマである宇宙を扱った作品は男性よりも少ない気がするのだが、よく考えてみればル・グインの「ハイニッシュ・ユニバース」があるし、ティプトリー・ジニアも「たった一つの冴えたやり方」で始まるシリーズがある。スペースオペラでは「叛逆航路」のアン・レッキーもいることだし、単純に探し方が悪いのかもしれない。
最近短編ばっかりで腰を据えて長編を読んでないな。銀河系で忌み嫌われた人類の唯一の生き残りが活躍する「最終人類」とか、面白そうなのがいっぱいあるので、そのうち読みたい。
というか、僕の選んだ作品の他にもっといい作品を知っている、勧めたいという方は、どんどんトラバやブクマで追記していってほしい。
気が向いたらまたなんか書きたいな。まだおすすめしたいSFもあるし、池澤夏樹の世界文学全集を9割読んだのでその感想も書きたいし、かなり疲れるから数ヶ月後にはなるだろうけど。
【翌朝追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて
はみ出たのでこちらに。
帰宅途中で、空がピカっと光った
一瞬だったから気のせいかと思ってしばらく歩いてたらまた光った
家族に緑内障や白内障がたくさんいるから、ついに自分も目に支障が出たのか…と家の鍵を開けながらショックを受けた
洗面所で手を洗いながら、もしかしたら火球とか流れ星とかの自然現象かも?と現実逃避が始まった
シャワーを浴びながら、もしかして宇宙人とか超常現象だったりして?現代人が宇宙人見つけたら絶対スマホで写真撮るよなぁ…宇宙人的には何をしてると思われるんだろう…地球に来た宇宙人って地球より文明的に発達してそうだけどスマホ概念はあるのかな…地球人に見つかってヤベっ!て思うかんじの宇宙人だったらスマホ壊されちゃうのかな?もし攫われそうになったら写真撮ったスマホをその辺の草むらとかにぶん投げて宇宙人に攫われた可能性を示唆できないかな…?もしかしてあの光はMIB的な組織の記憶消去マシーンの可能性が…?
風呂上がりにTwitterで「空 光った」で検索して、あぁ…ゲリラ豪雨ね…何もかもが杞憂…と思いながら飲むビール美味しい〜
地球人にわかりやすく言うと、男性、女性、母性とすればいいのか。
外見は、
女性:男性器が入るのと、母性器に入れるのの2種類の性器を持つ。
母性:地球人の女性と似ているが、性器を含めてサイズが大きい。
女性が卵子ではなく核子を体内に持つのは地球人と異なる。精子より数は少ないが、卵子よりもずっと多い数で、授精した大量の核子を母性の体内に送り込んで、そのうちの1つか2つが母性の中の無精卵子にたどりつく。遺伝子的には細胞核は男性と女性で、細胞質の部分が母性から引き継がれる。
の3ステップ。
女性が核子液を出すペニス状のものはサイズが大きく、受け側の母性器のサイズも大きい。なので、男性と母性での疑似性行為は成り立たない。
かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。
のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。
このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、
と考え直していた。
そうすると、特別にドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。
または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンスの描写があることに気づいた。
さて次の段で、他の作家、作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない。
というわけで、掲題のとおりなのだが、過去を改編するタイプのSFで、そもそも地上に人類種がまったく、あるいはそんなに反映しなかったってタイプの作品、なにかありますかね。
【追記】
はじめて増田に記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!
ありがとう!やっぱ増田は SF に限る! 以下、自己満足のレスです(主に作品について)。
はじめて増田に記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!
ありがとう!やっぱ増田は SF に限る! 以下、自己満足のレスです(主に作品について)。
srgy 条件に合うかわかんないけど、ジーンダイバー(の前半)は人類が存在しない歴史に改変しようとする 齧歯類が進化した種族を、主人公が阻止しようとする話
他の方も挙げてくださってましたが『ジーンダイバー』。アニメか! おもしろそう。世代にはあたっているハズなのに記憶がない…。ありがとうです。
mujisoshina 過去改変とは違うが、火の鳥未来編で電子頭脳による核戦争で人類が滅亡した後に、知性を持ったナメクジによる文明が発展してしまう話は記憶に残っている。
未来編も多かったですね。やっぱり異種の文明なりが発展するというのがインパクト強いのかな。
kotetsu306 過去改変で人類の存在を無かったことにしようとしてくる異種族と戦うお話なら、小川一水「時砂の王」かな。小林泰三の短編「時空争奪」もSFホラーで良い
「時砂の王」そんな感じなんですね。読んでみます。小林泰三も触れたことないんで、これを機に…。
コードウェイナー・スミス! 名前は知っていたがこちらも未読。リストに入れておきます。
aaa_too_zzz エブエブみたいな平行世界、マルチバースものなら人間とちょっと違う生物が繁栄していたり、まったく生物がいない世界が描かれることはよくある
「エブエブ」避けたんすけど、そういう描写があるんですね。確かにマルチバース系だと可能性のひとつみたいな感じで出てきますな。
『虚構船団』第2章いいですよね。第3章の落差がまたいい(第3章がいいとは言ってない)。
こちらも挙げてくだった方が多いが、やはり「猿の惑星」のインスピレーションとバリエーションはありますよね。
x100jp 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』は、"地上の覇権を争う五種族の大戦が、人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。"とのこと。
これ! 最近は追ってないですが、よい(よかった)ですよね。
nomitori アメコミだと、征服者カーンが毎回毎回そういうことしようとしてアベンジャーズに退けられているな…。もっと上手くできたやろって思ってしまいがちなのでこの手の話はあまり好きでない。
アメコミなるほど。「やりようあるだろ」という感想を抱きがちなのもわかります。
IvoryChi 人類の大半が「変わって」しまった話ならSCP-3936【職務に忠実であれ】がいいよ。非人間型とされる生き物の特徴が明らかに普通の人間なのがこわい
SCP というコミュニティを知らなかったです…。こわい…。
kotaponx 過去改変というか未来から過去を改変するためにやってくる……といえば、スティーブン・バクスターの時間的無限大かな。ジーリークロニクルの中では一番好き
こちらは作家も作品も知らず。ハヤカワ文庫で95年の作品ですか。ありがとうございます!
zeromoon0 その流れなら「竜の騎士」を外しちゃいけないし竜の騎士をなかったことにして新恐竜を「恐竜映画3作目」とかほざいたドラえもん公式を私は許さない。
他の方も挙げてくださっているが「竜の騎士」は、「それでも恐竜は救えなかった」からの反転がキモだと思っているので、入れませんでした。「新恐竜」の元ネタの贅沢さに比べた完成度はね。祈りましょう。
wdnsdy 未来→現代だけど、漫画「BLACK BRAIN」が未来の人類種の覇権を賭けて現代(連載が90年代なので90年代)の主人公が無理矢理戦わされる話。ただしかなり人を選ぶエログロな作風。正直人類が覇権取る世界もどうなんだと思う
こちらも作品を知らず。ありがとうございます。「正直人類が覇権取る世界もどうなんだと思う」いいですね。
azumi_s ソシャゲの「ブラック★ロックシューターFRAGMENT」がわりとそんな感じ。世界線が爆発的に分岐した影響で知性を持った野菜が支配する世界とか色々出てくる(そんなんばっかではないが)
へぇー、あのゲームってそんな感じですか。ソシャゲはストーリーの都合上、マルチバース取りがちですね。
たしかに『創世のタイガ』もこの気はある作品ですねぇ。いまはWebだけでしたっけ。
いや! まさしくそのイメージです! 思いついてたんですが、ゲッターをちゃんと補給したことなくて…。
dada_love FGOの第二部がまるっとそんな感じなのでおススメ
FGOもそんな感じなのかー! でもFGOは多分やらない…。ありがとうございました!
豊田有恒もこの手の作品を書いているんですね。あとはやっぱり恐竜系は多いか。
『地球の長い午後』ってそうなんすね。たしかに話題の趣旨から外れるけど、これはかなり読みたい。
Machautumn パラレルワールドものなのでちょっと趣旨と違っちゃうけど、ロバートJソウヤーの『ホミニッド-原人』はネアンデルタール人が支配する世界の話だったはず (未読なので作品の評価は控える)。
一緒に読みましょう!
イーガン、読んだり読まなかったりですが、『順列都市』(積読)ってそんな! ありがとうございます!
これね!
tcmsc 『アーロと少年』『サウンド・オブ・サンダー』
bokukanochat 銀魂が思い浮かんだ。いい設定だよなぁ
これもいくつか挙げてもらったけれど、そういえばそういう設定だったですね。江戸時代の改変モノは割と面白いですよね。
tomoP ネタバレになっちゃうけど、『Holy Brownie』では一番最初にホモ・サピエンスへ分岐した個体を殺しちゃうことで人類が絶滅する。その結果の世界が『エクセル・サーガ』
六道神士。すんなり読めるときと入り込めないときがあるんですが、なるほど。機会を探してみます!
hate_flag 地球人はじつは侵略者で、原生地球人たちは海底に生き残っていたというのがウルトラセブンの『ノンマルトの使者』(そして海底も侵略しちゃうんだ地球人…)
やっぱりウルトラセブンは避けて通れないんですね…。ありがとうございます。
rider250 ちょっと趣旨が違うけどバクスターの「タイム・シップ」(ウエルズの「タイムマシン」の続編)で時間旅行ポンポンできるようになった人類が恐竜時代より過去に遡って月まで開発してしまうのは壮大だったなあ。
pptppc2 ブコメで出てるクロノトリガーの数あるマルチEDの一つ「恐竜人が支配した世界」は、実は続編のクロノクロスでかなり重要な役割を持ってたことに驚いたよね。気になる人は是非クロノクロスをプレイしよう!(ダイマ)
もとひら先生はほんとうにすごい!
ちょっと変化球気味な気もしますが、たしかに!笑 永井よ永遠に。
kou-qana ちょっと違うかもだけど「天のろくろ」は…うーん、全然違うか。「今・この現在」が、なかったことになる感はあると思うけど進化史レベルではない…。パラレルワールドものにはありそう。
参考にさせてもらいます!
『星を継ぐもの』も似たようなニュアンスでしたよね(うろ覚え。『さよならダイノサウルス』ありがとうございます。
これSCPですか?
debabocho 意外と難しい。ソウヤーの『ホミニッド』は人類の代わりにクロマニヨン人が文明の主役として進化したパラレルワールドと行き来する話だけど、歴史改変じゃないし乗っ取られるわけでもないからなあ。
ROYGB 親殺しのパラドックスの種族版と考えれば昔のSFでありそうな気はする。新しい方のスタートレックの映画で、過去に戻ったボーグによって全人類がボーグになってしまい、それを阻止するのがあった。
スタートレックも押さえてそうなネタですよね。新版ではあると。
たしかに! そういえばそうでした! 光永康則も藤子・F フォロワーですからね。ありがとうです。
なるほど。ここまで挙げてもらった作品でも侵略側がっていう視点は少なかった。ありがとうです。
これはね、そうですよね。『創世のタイガ』の元ネタのような気もします。小松作品だとややズレますが『ホムンよ故郷を見よ』は似たような驚きをくれますね。