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はてなキーワード: 原子力発電所とは

2023-01-14

起きて欲しくない集

起きて欲しくなかったけど起きてしまった事から

関西大地震

原子力発電所大事

大津波で甚大な被害

登山シーズン火山噴火

日常が変わる疫病発生

今後起きて欲しくない事

新幹線で大脱線事故。死者多数。

外国侵略されて国を失う

・巨大隕石が落下して甚大な被害が発生

洒落にならないハイパータイフーン

・核の炎に包まれ

2022-11-07

anond:20221104170609

MIDREXとか知らなくて書いてないの?

それとも、あえて都合悪いか無視してるの?

事情通気取ってるけど、こういう基本抑えてないあたりが半可通ぽいぞ。



お前、多分このレス最後まで読んだら、二度とMIDREXの話を持ち出せなくなると思うぞ。だから覚悟して読めよ。

まずね、わかってて書いてるのかもしれないけど、今のMIDREX(MIDREX NG)はNG=natural gasと冠されている通り、LNGを使う還元製鉄プロセスなのね。「今の高炉法より2〜3割程度はCO2を減らせます」ってだけで、MIDREX NGではゼロカーボンスチールは作れないし、化石燃料消費もあるんだよ。

MIDREXの将来的な展望として、「グリーン水素供給が潤沢になれば、そのうち①部分的水素還元製鉄(MIDREX NGプロセス水素部分置換)ができるかもしれないし、もしかしたら②完全な水素還元製鉄(MIDREX H2プロセス)も実現できるかもしれないんですよ!」というファンタジー提唱されてるだけで、しかもこれって、俺が前に書いた水素還元製鉄のコスト課題の話から一歩も進んでないんだよ。以下の「水素製鉄の課題」についての指摘を読んでみればわかるでしょ。

https://www.kobelco.co.jp/technology-review/pdf/70_1/081-087.pdf

水素製鉄を実現させるための最大の課題は,グリーン水素コスト低減と供給の安定化である世界的に現在ほとんどの水素は水蒸気リフォーマを用いて化石燃料から製造されている。いっぽう,グリーン水素は水を電気分解することによって製造されており,その電気にはCO2フリー電気が利用されている。水の電気分解技術は新しいものではなく,電気分解槽に多くの開発が行われている。しかしながらどの技術を用いても大量の電力が必要で,電気分解槽の運転コストほとんどが電気である。したがって,現在価格天然ガスから置き換えるには電気料金が$0.01/kWh程度に低下しなければ経済的に成立しない。さらに,現在確立している技術をもってしても,DRプラント必要な量の水素供給することができない。最近欧州で発表されている最大のプロジェクトでは,100 MWアルカリ電気分解によって水素製造する計画がある。しかし,ミドレックスプラント 1 基に必要水素を賄うには,この 6~8 倍の規模が必要である。また,電気料金が$0.01/kWhになったとしても,化石燃料から製造した水素価格と同等になるためには,電気分解槽の設備費現在の1/3~1/4 にまで下げる必要がある。電気分解槽の大規模化に向けた開発も進められているが,大規模化設備コストを下げるとしても,経済的に成立するにはまだ時間を要しそうである

 水素が安定供給されて水素経済が実現するためには,水素製造コスト課題に加えて水素の貯蔵や輸送のような水素インフラ課題にも挑戦していく必要がある。

 水素経済実現のもう一つの課題は発電である。たとえば,スクラップとMIDREX H2製造したDRIを50:50で電気炉に供給することによって現在我が国の粗鋼量を生産することを考える。この場合,DRプラント必要な電力だけでも約25 GWグリーン電力,すなわち300,000 haのソーラーパネル,あるいは40,000ユニットの発電風車(7,500 haの敷地),もしくは20基の原子力発電所必要となる。このように膨大な量のグリーン電力が必要であり,これは国家レベルでの対応を要する課題と考える。



ここまで読んでどう思う? 今の日本に、衰退する鉄鋼産業の高級鋼製造のためだけに原発20基なり風力発電ユニット4万基を新設する力があると思うか? (これMIDREX親会社神戸製鋼技報から引用から、ここで指摘されてる課題にはお前もケチのつけようがないと思うけど、何かあるならどーぞ)

前にも書いた通り、「水素還元製鉄でグリーンスチールを製造して自動車を作ればいいんだからアルミメガキャスティングなんて駆逐できます」なんてシナリオは、今の技術水準では到底不可能レベルの莫大なグリーン電力の供給可能にならない限り、経済的に成立しないのよ。お前はアルミのことを「電力食い」って批判してたけど、そのお前が推してる水素還元製鉄によるグリーンスチール製造ってのは、そういうほとんどファンタジーみたいな条件が整わない限り絶対に成立しない、桁違い(それも1桁どころじゃない)の電力食いプロセスなんだよ。そして、もし仮にその条件が整う時代が来るとしたら、その時はアルミコモンメタルの中で一番安価金属素材になることもまた明白なわけ。

鋼材には鋼材にしかない特性、鋼材にしかできない仕事があって、そういう用途分野では、たとえグリーン化に伴うコスト増が進んでも、鋼材利用が廃れることはないだろう(特に建材がそうだ)。でも、現時点ですでに他のメタル材(端的にアルミ)と競合が始まっていて、LCAも対等に近づいてきてるような分野では、鋼材は今後コスト面でどんどん不利になっていく。アルミを押しのけてコスト優位性を回復できるグリーンシナリオ存在しないからだ。

グリーンな高級鋼材は、膨大なグリーン水素がないと作れない。

グリーン水素は、安価で潤沢なグリーン電力がないと作れない。

安価で潤沢なグリーン電力があれば、グリーンアルミを安く潤沢に作れる。

自動車製造もその分野のひとつだということ。どうだ、またまた勉強になっただろ? 

2022-10-22

anond:20221022181251

発電所日本全国に1400あるのに原発は4基だけなんだな。

全体の0.1パーセント以下なら、まあ一台分くらいにはなるのかな。

2020年国内原子力発電所運転状況は、総発電電力量449億7,520万kWh。

スマートフォンバッテリーの消費電力5.4Wh-16.8Wh。

スマホ2800万台分か。

割と妥当な予想かもね。

2022-10-10

anond:20221010133051

それもまた怪しいんだよな。

たとえばAWSサーバールームテロ対象になったら

原子力発電所が大爆発する以上の社会的混乱が起きると思います

2022-10-08

anond:20221007104350

原子力発電建設に反対している人達がいて、「座り込み活動をしていたとする。

そこに東京からやってきた人間が、「24時間座り込んでないので、「座り込み」ではないですよね?」と言ってきたら、どう思う。

「3000日じゃなくて、0日に直した方がいいんじゃないですか?」と言ってきたら、どう思う。

俺は怒りを覚えるだろう。なんなんやこの都会の人間、ふざけてんのか、となるだろう。

その反応に対し、「対応として0点」と評価する構図。地獄絵である


しかし今回の反基地については俺は逆の感想を抱いた。

増田言語化してくれているように、基地反対の人たちの間違いを認めない狭量さに若干引いてしまったのだ。

しかし冒頭で示したように、原子力発電所に反対する人たちの話へと置き換えると、こちら側の異常さに気づく。

ひろゆき増田や俺は、田舎負担押し付けておいて涼しい顔をしているだけの人間なんだよ。

なぜ我々はこういう錯誤に陥っているのだろうか。

しかしたら「反基地活動家はどこかおかしい」というバイアスを持っているのかもしれない。


それを踏まえると、デニー知事の「敬意が感じられない」という言葉は、それほどおかしくないように感じる。

2022-10-07

anond:20221007080242

金と便宜をくれるからの賛成だ。基地があるからメリットが有るとか、日本防衛必要だwwって賛成じゃないぞ?便宜付きの原子力発電所賛否と同じような構図。

まだ微妙な段階だぞ?

なお、その金や便宜は少々小金持ちでいきがってるひろゆきの全財産とは比べ物にならない金額だな。

2022-10-06

沖縄基地

まず前提として沖縄では本土戦が行われたゆえに感情的にこじれている。一方でさらに立地的には沖縄基地を置くのがよい状況にある。

から無理を強いているという意識必要だろう。原子力発電所と同じで、嫌がられるが必要から金や便宜を図って我慢してもらっているというもの

間違ってもひろゆきみたいなやつが嘲笑してもいいような立ち位置じゃないよ。更にこじれたらどうするの?無理に対して無理を聞いてもらっている状態で、金や便宜を図って抑えて貰えど、上から目線で従えなんて言えるものじゃないし、ましてやひろゆきに便宜や金をできる能力なんてない。

いや本当に因習の村の祠を開けたとかぐらいの立ち位置だぞ。ひろゆき

まあ、できることな馬毛島はもう軍事の島として確保したから、あの辺りをどんどん埋め立てて沖縄本島からアメリカ軍基地は外すほうが良いかもしれないな。

それでも無理を聞いてもらっているというのを理解しての多少の金に比べたら馬毛島近くの海を埋め立てるほうが遥かに高額となるがな。ひろゆきの金が4億だっけ?それを100倍しても足りないよ。

2022-09-21

プーチンロシアで部分動員を設定、敵を威嚇

プーチンロシア部分的な動員を設定し、敵を脅す

KARL RITTER 著 2022年9月21日(水)

キエフウクライナAP) - ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナでの戦争が7カ月近くに達し、モスクワ戦場地盤を失う中、ロシアでの部分的な動員を発表した。

プーチン氏はまた、ロシア自国領土を守るためにあらゆる手段を用いることは「ハッタリではない」と西側諸国を警告した。

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召集される予備兵の総数は30万人であるという。

ウクライナ東部南部ロシア支配地域が、ロシアの一部となるための投票を行う計画を発表した翌日、ロシア指導者国民に向けて行ったテレビ演説水曜日に発表された。

プーチン発言は、ニューヨークで開催された国連総会で、モスクワ住民投票計画について警告を受けたことも背景にある。

クレムリン支援する4つの地域を飲み込もうとする動きは、ウクライナ成功に続いてモスクワ戦争エスカレートさせる舞台となりかねない。

戦争最初の数ヶ月から行われると予想されていた住民投票は、ルハンスク、ケルソン、そして一部ロシア支配するザポリツィアとドネツク地域金曜日に開始される予定である

プーチンは、西側諸国が「核の恐喝」に関与していると非難し、「NATOの主要国の高位代表の中には、ロシアに対して大量破壊兵器使用する可能性について発言している者もいる」と指摘した。

ロシアに関するそのような発言を自ら許している人々に、私は、我が国も様々な破壊手段を持っており、NATO諸国のものとは別の構成要素のために、より近代的であり、我が国領土保全が脅かされるときロシア我が国民を守るために、我々は確かに我々の処分ですべての手段使用するだろうことを思い出してもらいたい」とプーチン氏は述べた。

さらに、"ハッタリではない"と付け加えた。

プーチンは、水曜日に開始される予定の部分的な動員に関する法令署名したと述べた。

"我々は部分動員について話している。つまり現在予備役である市民のみが徴兵対象となり、とりわけ軍隊従軍した者は、一定軍事的専門性と関連する経験を持っている。"とプーチンは言った。

ロシア国防相のセルゲイ・ショイグは、水曜日テレビインタビューで、関連する戦闘と勤務の経験を持つ者だけが動員されると述べた。

また、ウクライナ紛争で死亡したロシア兵は5937人で、ロシアが数万人を失ったとする西側推定値よりはるかに少ないと述べた。

プーチン大統領は、部分的な出動の決定は「直面する脅威、すなわち祖国とその主権領土保全国民解放地域の人々の安全を確保するために十分適切である」と述べた。

水曜日未明ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、国民投票計画を「雑音」と断じ、金曜日から予定されている投票非難したウクライナ同盟国に感謝した。

ゼレンスキー大統領は毎晩の演説で、今回の発表には多くの疑問があるとしながらも、ロシア軍に占領された地域を奪還するというウクライナの決意に変わりはないことを強調した。

前線の状況は、主導権がウクライナにあることを明確に示している」と述べた。

私たち立場は、騒音やどこかの発表で変わることはない。そして、我々はこのことでパートナーの完全な支持を享受している。」

部分的な動員であっても、ロシア人の間では戦争に対する狼狽を増大させる可能性がある。

反対運動団体ヴェスナは、水曜日全国的な抗議を呼びかけ、「何千人ものロシア男性、つまり我々の父親兄弟、夫が、戦争という肉挽き機に放り込まれることになるのだ。彼らは何のために死ぬのだろうか?母親子供たちは何のために泣くのだろうか?」

ロシアが反対派を徹底的に弾圧し、兵士軍事作戦の信用を落とすことを禁じる厳しい法律がある中で、どれだけの人が抗議する勇気があるのかは不明だった。

今度の国民投票は、モスクワ意向に沿う形で行われることがほぼ確実だ。キエフ軍隊東部南部戦場で勢いを得るのを助けた軍事的およびその他の支援キエフ支援している西側指導者たちは、この投票をすぐに非合法と見なした。

ロシアが新たな偽りの住民投票を行おうとしていることに対して、ウクライナのすべての友人とパートナー今日原則的に断固として非難したこと感謝する」とゼレンスキーは言った。

ロシア紛争を長引かせ、激化させる可能性があるというもう一つのシグナルとして、クレムリン支配下の下院火曜日に、ロシア軍による脱走、降伏、略奪に対する法律を強化することを決議した。議員はまた、戦闘拒否する兵士に対して10年の禁固刑を導入することに票を投じた。

もし予想通り上院承認され、プーチン署名すれば、この法律兵士士気低下に対する指揮官の手腕を強化することになる。

ロシア占領下のエネルダールでは、欧州最大の原子力発電所周辺での砲撃が続いた。ウクライナエネルギー事業者ネルゴアトムは、ロシア砲撃によりザポリジャー原子力発電所インフラが再び損傷し、原子炉の1つの冷却ポンプへの緊急電源として2台のディーゼル発電機を起動させることを作業員一時的に強いることになったと述べた。

このようなポンプは、原発原子炉6基すべてが停止しているにもかかわらず、原発メルトダウン回避するために不可欠である。エネルゴアトムは、主電源が回復したため、発電機スイッチを切ったとしている。

ザポリジャー原子力発電所は、砲撃による放射能漏れ懸念されるため、数ヶ月間、懸念の的となっていた。ロシアウクライナは、砲撃について互いに非難し合っている。

source:

https://apnews.com/article/russia-ukraine-putin-donetsk-f64f9c91f24fc81bc8cc65e8bc7748f4

2022-09-19

原発の新増設世論調査で賛成多数といえるのは「検討」まで

原発推進派が「原発の新増設」の世論調査で賛成多数だと大喜びなので、質問文を確認してみたが、賛成多数の世論調査は「検討」について質問したものばかりだった。

賛成多数の世論調査

検討」について質問している

読売新聞

岸田首相は、原子力発電所の新設や増設、建て替えについて検討を進めるよう指示しました。このことを、評価しますか、評価しませんか。

評価する  49

評価しない 44

・答えない   7

調査日 9月2~4日

2022年9月 電話全国世論調査 質問と回答

https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20220904-OYT1T50163/

日経新聞

岸田文雄首相次世代原子力発電所の新増設・建て替えを検討するよう指示したことについて聞いた

評価する」53%

評価しない」38%

調査日 9月16~18日

原発の新増設・建て替え「評価」53% 本社世論調査

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA15BXV0V10C22A9000000/

NHK

原子力発電所政策をめぐって、政府は、次世代原子炉の開発や建設検討する方針です。この方針に賛成ですか。反対ですか。

1. 賛成 ・・・・・・・・・ 48.4 %

2. 反対 ・・・・・・・・・ 31.6 %

3. わからない、無回答 ・・・・・・・・・ 19.9 %

調査日 2022年9月9日(金)~ 9月11日(日)

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/pdf/aggregate/2022/y202209.pdf



反対多数の世論調査

「新増設」について質問している

朝日新聞

原発を新設したり、増設したりすることに

「賛成」34%

「反対」58%

調査日 8月27、28

https://www.asahi.com/articles/ASQ8X7HCLQ8XUZPS001.html

JNNTBS

岸田総理検討を指示した原発の新増設について

「賛成」37%

「反対」48%

調査日 9月3、4日

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/143219?display=1

https://www.youtube.com/watch?v=fY0RvVxLxCE

毎日新聞

岸田首相は、原子力発電所の新設や増設検討する方針を示しました。原発の新設や増設に賛成ですか

賛成 36%

反対 44%

どちらともいえない 20%

調査日 9月17、18日

https://mainichi.jp/graphs/20220918/mpj/00m/010/050000f/4

https://mainichi.jp/articles/20220918/k00/00m/010/166000c

2022-09-15

ウクライナの急速な前進の背後にある重要な瞬間:NY紙(翻訳

https://www.nytimes.com/2022/09/13/us/politics/ukraine-russia-pentagon.htm

By Julian E. Barnes, Eric Schmitt and Helene Cooper

ワシントン - アメリカ当局者によると、ウクライナがここ数日で急速に軍事的利益を得た背景には、数カ月前に対ロシア戦争の進め方についてウクライナアメリカ当局者が何度も激しく話し合った際に、その戦略が具体化し始めたという。

この夏、米・ウクライナ高官による緊急協議の末に原型から修正された反攻作戦は、大方の予想を超える成功を収めている。ウクライナ軍はロシアの指揮統制を壊滅させ、同国北東部での前進南部での別の作戦に生かす態勢を整えているように見える。

この作戦は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻を押し返すことができることを示すために、劇的な行動を取りたいと将軍たちに告げた直後から始まった。ゼレンスキー大統領の指示の下、ウクライナ軍は南部全域でケルソンを奪還し、マリウポルを東部ロシアから切り離す大規模な攻撃を行う計画立案した。

ウクライナ将兵アメリカ政府関係者は、このような大規模な攻撃は膨大な犠牲者を出し、大量の領土を迅速に奪還することができないと考えた。ウクライナ軍はすでに1日に何百人もの死傷者を出しており、戦闘は激化していた。ロシア軍も同じような犠牲者を出しながらも、ドンバス東部地域ウクライナの町を蹂躙しながら、じりじりと前進していた。

ウクライナ司令官たちは、長い間、計画の詳細を共有することに消極的だったが、米英の情報当局に対してより心を開き、助言を求めるようになった。

政権高官によれば、国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏とゼレンスキー氏の最高顧問であるアンドリー・ヤーマク氏は、反攻の計画について何度も話をしたとのことである統合参謀本部議長マーク・A・ミリ元首相とウクライナ幹部は、情報軍事支援について定期的に話し合っていた。

また、キエフでは、ウクライナ英国の軍当局者が引き続き協力し、米国の新しい国防アタッシェであるギャリック・ハーモン准将は、ウクライナの最高幹部毎日セッションを持つようになった。

米軍ウクライナ側は、「一刻を争う」と考えていた。ウクライナ側が効果的な反撃を行うには、ロシアプーチン大統領がガス供給コントロールを利用してヨーロッパ圧力をかけることができる初雪の前に動く必要があった。

この反攻作戦までの経緯は、ウクライナ指揮官戦闘形成するのに役立った、ワシントンキエフ間の機密協議について説明を受けた複数米国高官やその他の人々へのインタビューに基づいて書かれている。多くの高官は、協議の内容が秘密であることを理由に、匿名を条件に話した。

米国政府関係者は、反攻の完全な影響を判断することをためらい、それがどのように展開し続けるかを見守ることを懸念していた。今のところ、キエフが有利である

この夏、米軍ウクライナ軍による戦争ゲームでは、南部への大規模な攻勢が成功するかどうかが試され、ひとつの決定的な瞬間があった。CNNが先に報じたこの演習では、そのような攻勢は失敗することが示唆されていた。アメリカ懐疑的見方を受けて、ウクライナ関係者はゼレンスキー氏のところに戻ってきた。

国防総省の政策主任であるコリンカールは、電話インタビューで、「我々はいくつかのモデル化と卓上演習を行った」と語った。「その演習では、ある種の反撃の方法他の方法よりも成功しそうだと示唆された。我々はその助言を行い、ウクライナ側はそれを理解し、自分たち決断したのです」。

賭け金は大きかった。ウクライナは、これが単なる凍結した紛争に終わらないこと、領土を奪還できることを示す必要があり、国民士気を高め、西側諸国の支持を強化するためだった。

8 月に入ってからウクライナ側の要請で、米国当局ロシア軍の位置に関する情報提供を強化し、 ロシア軍の戦線の弱点を浮き彫りにした。また、ウクライナの反攻準備を察知しても、モスクワウクライナ北東部部隊を迅速に強化したり、南部から部隊を移動させたりすることは困難であるとの情報もあった。

ロシア軍は、ウクライナ軍が開始した反攻作戦に備え、優秀な部隊の多くを南部に移動させたという事実がある。「ロシア軍の士気の低下とウクライナ軍の圧力により、ロシア軍の一部は見た目よりも脆くなっていると思われる。

ウクライナ軍は大規模な攻撃を1回行う代わりに、2回の攻撃提案した。一つはケルソンで、ロシア軍が集中しているため、劇的な成果が出るまで数日から数週間かかると思われる。もう1つは、ハリコフ近郊で計画されていた。

イギリスアメリカウクライナの3カ国は、この新計画評価し、もう一度、戦争ゲームにしようとした。そして、ゼレンスキー氏が望んでいた「明確な大勝利」を得ることができた。

しかし、キエフのある参謀によれば、この計画は、米国からの追加軍事援助の規模とペースに全面的依存しているという。

旧ソ連製の旧式兵器使用していたウクライナは、自国弾薬ほとんど使い果たしていた。戦争最中に新しい兵器システムの使い方を学ぶのは難しい。しかし、これまでのところ、この危険な行動は成功している。例えば、155ミリ砲弾は80万発以上がキエフに送られ、現在の攻勢に一役買っている。米国は、2月の開戦以来、145億ドル以上の軍事支援を行っている。

ウクライナ将校によると、反攻作戦の前に、ウクライナ軍は米国計画成功させるために必要兵器の詳細なリストを送ったという。

高機動砲ロケットシステム(HIMARS)のような特定兵器は、戦場で圧倒的な効果を発揮している。GMLRSと呼ばれるこの発射台から発射される衛星誘導ロケットは、それぞれ200ポンド爆薬が入った弾頭を持ち、ここ数週間、ウクライナ軍が400以上のロシア武器庫、司令部、その他の目標破壊するために使用されているとアメリカ政府関係者は述べている。

さら最近ウクライナ軍は、ソ連設計したMiG-29戦闘機に、アメリカ供給したHARM空中発射ミサイルを搭載した。このミサイルは、ロシアレーダー破壊するのに特に効果である

先週ドイツで開かれた、ウクライナ軍事人道支援を行う50カ国の会議で、ミルリー将軍は「これらのシステム使用で、ウクライナから実際に測定可能利益が得られている」と述べた。"彼らは軍隊補給し、戦闘損失を補うのに非常に苦労している "と述べた。

ウクライナアメリカ政府関係者は、ペンタゴンが毎週または隔週で発表するアメリカ備蓄から武器弾薬の新出荷が、キエフ上級司令官に複雑な同時攻撃計画する自信を与えていると語った。

西側軍事支援重要性は、特定兵器システムだけでなく、ウクライナ人が将来の計画に利用できる保証と自信にある」と、最近ウクライナから帰国したロンドンの王立連合サービス研究所ジャック・ワトリング上級研究員は言う。

週末にウクライナ兵士北東部地域に移動すると、ロシア軍は崩れ落ちた。米国当局によれば、ハリコフ周辺のいくつかの場所では、ロシア軍は装備や弾薬を残して戦闘から立ち去っただけだという。

計画について説明を受けた人々によれば、ケルソン攻撃は決してフェイントや陽動作戦ではなかったという。そして、モスクワに、ケルソン地域の一部がロシアに加わることを望むかどうかの偽の投票を延期させることに成功したのであるしかし、ハリコフに比べれば、ロシア軍の数がはるかに多いため、予想通り、反攻はよりゆっくりとしたものになった。

結局、ウクライナ当局は、長期的な成功には、ザポリジャの原子力発電所の奪還、マリウポルのロシア軍の遮断、ケルソンのロシア軍をドニプロ川を越えて押し戻すなど、破棄された戦略の当初の目標に進展が必要だと考えていると、アメリカ政府関係者は述べた。

ロシアは弱体化した。ハリコフ周辺でのウクライナの増強を察知できなかったことで、ロシア軍は無能さを示し、確かな情報力を欠いていることが明らかになった。その指揮統制は壊滅的で、部隊への供給にも問題があり、今後数週間でウクライナに隙を与えることになる、と米政府高官は述べた。

ウクライナ東部でより多くの領土を奪還する機会があるかもしれないが、米国ウクライナ当局者は、南部戦争の最も重要舞台であると述べている。

国防研究機関CNAのロシア研究ディレクターマイケル・コフマン氏は、「ケルソンとザポリジャー潜在的目標になりそうだ。「将来、そこで突破口を開くために、ウクライナ軍のさらなる作戦が見られるかもしれない」と述べた。

真夏の話し合いから生まれ計画は、アメリカ情報ハイテク兵器に大きく依存したものだった。しかし、アメリカ側は、ハリコフ比較的小さな部隊を大勝利に導いたゼレンスキー氏とウクライナ軍の功績が大きいと主張している。

「まだ誰もサッカーボールスパイクを踏んでいない」とカール氏。しかし、「ウクライナ人が複雑な攻撃作戦を行えることを世界に示したと思う」とも付け加えた。

2022-09-11

教育用のゲームって情報がほぼ残ってないな

中学校の時、パソコン部に入っていたけども、当時は90年代後半だってのにWindowsがなく、PC-98をカタカタ使っていた。当然インターネットなんで繋がっていない。

やることといったら部室にあった教育用のゲームか、キューブお絵描き、あとはBASICの本に載っているゲームプログラミングを丸写しして作ったゲームで遊ぶくらい。

それでこの時遊んだ教育用のゲームを思い出してググってみたけど、マジで情報がないな。

辛うじてタイトルを覚えている2本について書いておくよ。

カルメンサンディエゴを追え!

PCエンジンに「カルメンサンディエゴを追え! 世界編」というソフトがあるおかげで名前だけはヒットする。ただし、俺が遊んでいたのは日本国内しか回らない内容だった。PCエンジン版では「世界編」と付いているのは、おそらく「日本編」としてパソコンゲーム存在があるせいだと思う。

でもカルメンサンディエゴ国内版のPCゲームの話は見つからない。ウィキペディアにはカルメンサンディエゴシリーズのものの話はあるが、基本的にはアメリカゲームだし、PCエンジン版以外はアメリカ版の話しかない。俺が遊んだ日本編は幻だったのか……?

内容としては、カルメンサンディエゴという怪盗を追う話で、ヒントのための情報聞き取りをして回り、カルメンサンディエゴの逃亡先を各々地方に関する内容を地名を伏せて知らされるので、それがどこの地方であるか推測して日本中を回る話。まあ地理勉強について役に立つ?という内容。まあファミコン時代ありがちなアドベンチャーゲームスタイルだったかと思う。

未来選択

割と普遍的っぽい名前の上に同名の韓流ドラマがあるおかげで、ググっても探しにくいのなんの。

ちなみに「未来選択」と書いて、「みくのせんたく」と読みます。作中に出てくるキーパーソンが「未来(みく)」という名前なので、まあダブルミーニングってやつ。

内容としては、災害だったかタイムスリップだったか忘れたけども、主人公たちが荒れ果てた島にやってきて、その島を再建するというシミュレーションゲーム

ロボット事実上通貨であり、工場を建ててロボットを作り、そのロボットを使って島の各エリア開拓していく。ただし教育用のゲームなので環境には気を使わないと行けない。

クリアまで30ターンで、ターンの終了時に工場ロボットを作り、それを用いて次ターンで開発を進めていく。ターン終了時には環境悪化具合、住民(一体どこにいたのか、どこからきたのか)の健康被害みたいなものが伝えられて、まあうまいことやりくりしないとならなかったな。最終的には火力発電所水力発電所を全部撤去して原子力発電所にする、工場から環境汚染は二酸化炭素中和する機械みたいなものを大量に買い込んで浄化するというのが勝ちパターンだったような。

ちなみにこのゲームググると、とある中学校教師レポート名前が出てくるから、幻じゃない。

冬が来る

冬が来る。

ウクライナは頑張ってるけど最終的には燃料を抑えてるロシアが巻き返すだろう。

今年の欧州は暖冬の予想だけど、温かいと言っても燃料を焚べなくて良いわけじゃない。欧州各国のウクライナ支援トーンは雪が降れば急激に下火になるだろう。ウクライナ原子力発電所を抑えられているか厭戦感情がこれからますます増えていくだろう。みんなが選んだ民主主義から仕方ないね

頼みのアメリカは遠すぎる。そもそもアメリカ永遠に欧州戦争が続き、消耗し続けてもらいたいのだ。決定打になるもの提供するはずがない。ウクライナが負けなければそれで良いのだ。

正直ロシアはうまくやっていると思う。将兵がたくさん死んだが、これはプーチン流の粛清なのだろう。命令を一本化させるには不要な枝を省くという伝統をわかっている。

経済政策もうまく行っている。ルーブル暴落したが無価値になってない。代わりに円が暴落してるのはなんの冗談だろうか。石油は形を変えて欧州に出回ってるしロシア包囲網など遠い話だ。

国内引き締めもなんだかんだでうまく行っている。絶対に切らせちゃいけないものは死守し、落とせるもの無視する。最新型のiPhoneが手に入らなくても暴動にはならないだろうが、明日食べ物や燃料がなくて人々は我慢できるだろうか?

戦況は局地的に見ればロシアが負けているが、大局的に見れば概ね勝っていると言える。開戦からたくさんの装備が失われたが、そもそも大したものが投入されてないのだから問題はないだろう。人命、ロシアで何言っている?

そういうわけでロシアから停戦したり譲歩したりする可能性は限りなく低い。おそらく今まで言ったようなことはウクライナも十分承知で、冬が来る前になんとか決着をつけたくて今回の大規模攻勢なのだろうが、ロシア国土まで攻め入るぐらいじゃないとロシアは考えを変えないだろう。最初に書いたとおりに私の予想としては10月まではウクライナの優勢が続くがその後は止まりウクライナジリ貧になっていく可能性が高い。

この戦争ウクライナに有利に決着するのが1つだけあるとすればプーチン死ぬことだ。明確な後継者がいない以上、ロシアと言うかスラブ人の国民性から誰かをリーダーに選出したりしない。お互いに足を引っ張り合って自滅する以外の結末が見えない。ゼレンスキー支援者はゴルゴ13のような人間がいればすぐに依頼すべきだろう。

2022-07-19

anond:20220719215555

原子力発電所の青い光かなんかでそう呼ばれてるやつなかったっけ?

2022-07-04

戦争考えると弾道予測のような物理計算材料力学とか必要だけど、日本じゃ重要視されてないよね

平時は別のことに使っていても、戦時の事を考えた時に、国内人材が居て、

いざとなれば色んな高度な兵器を作れるってのは重要だと思うのね。

例えば原子力発電所平時運用しているけど、いざとなれば核武装できるぞって。

核に関して平時から研究運用してないとブラフとしても使えないじゃん。


同じようなこととして、戦争始まった時に物理計算できる人材国内にいないんじゃないかなって。

物理学っていうと素粒子なっちゃう。

工学でも今じゃ情報系だけ。


個人選択と、国として長期的に必要人材がズレてる気がするんだよな。

2022-06-30

海上自衛隊原子力空母を5つくらい新造して!!

東京原発つくってほしいひといっぱいいるみたい!!

東京湾内に配備して普段は電源として機能してもらえばいいんじゃないかな!!

北海道が寒くて電気が足りない!ってなったら、そのとき出張してもらえばいいし!!

これなら右も左もみんなニッコリ!!

かんぺきだね!!

[B! 原発] 阿彌陀 on Twitter: "※東京湾に原子力発電所作ると ・東京が電力不足にならない ・送電ロスが少なくなる ・政治家がいるので安全面でガチる ・原発嫌な奴が東京から出るため一極集中解消 これもうメリットだらけで完璧やんか https://t.co/5XAJUX2Tfo"

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/Amitayus33/status/1541958095638626304

2022-06-29

10年で補うの無理アル

原子力発電所はもう10年ぐらい動いてないわけだから、急に電気が足りなくなるのは、国の準備計画不足だよね。

https://twitter.com/peppermint_2525/status/1541745755223998464?s=21

人間が発電できたらよかったよね。

2022-06-28

ごめんね赤松

投票したいのはやまやまだし今までの活動も高く評価してるんだけど

本人がどんなによくっても

党の方がね

選挙になるぞっていう段階になって

一斉に財務省の代弁みたいなこと言い出したり

原子力発電所火力発電所もはっきり増やすぞって言ってくれなかったり

海外石炭火力断ったり

そういうことされるとちょっと

表現という生きがいも大事だけど

自分の命の方がもっと大事

死なない、食うのに困らない、幸せに生きる、という順番でしか俺は大切にできない

このままだと停電死ぬな、このままだとロシアがたちまちせめてくるな、このままだと失業して死ぬな、という不安払拭してくれないときの党には投票できないんだ

消費税絶対上げないと言い切ったとき民主党民主党やらかしたあとの自民党投票したいと思わせてくれた

今の自民党ちょっとなあ

2022-05-24

原子力発電所からトリチウムが出るなら

核融合発電が始まっても、(核分裂原発稼働してそこから出るトリチウム使うのが一番効率的じゃないかな。

2022-05-22

鉄塔 武蔵野線』ってサブスクで見れないんだな

子供の頃の伊藤淳史鉄塔友達と巡る映画を観たいなと思って検索してた

山田洋次の『学校シリーズのどれかだと記憶してたんだけど、wikipediaのどのあらすじにも当てはまらない

鉄塔 邦画」で検索したら、『鉄塔 武蔵野線』という映画だったらしい

おそらくだけど、子供の頃、『学校Ⅳ』あたりと同時期にテレビ放映していたか記憶が混ざってしまっていたようだ

学校Ⅳ』は大学生ヒッチハイク屋久島を目指す話で、ロードムービー的な趣が『鉄塔 武蔵野線』と似たものとして脳内で処理していたのだろう

件の『鉄塔 武蔵野線』は少年友達自転車鉄塔を一つずつ巡って、鉄塔の足元に何かを埋めるようなストーリーだったと思う

今調べると鉄塔をめぐっていた目的はその先に秘密原子力発電所があると信じていたかららしい

少年たちがあくま鉄塔電線の結ぶ先を巡るため、愚直に原っぱを自転車を押しながら歩くシーンを覚えている

トムソーヤ宝島十五少年漂流記地獄霊界通信ぼくらの七日間戦争天空の城ラピュタ未来少年コナンあたりと並んで、小学生の頃に自分の「冒険」のイメージを作ったものの一つだなとこの文を書いていて気づいた

たかったんだけどな

2022-04-11

「再エネの主電源化」「小売自由化」を達成した日本では「安定供給」は望めない

このエントリで言っていないこと

  • 再エネはこれ以上導入しないで良い

用語定義

「再エネの主電源化」: 太陽光洋上及び陸上風力の変動性再エネ(以下VRE)を主力電源にすることで、電力分野においての低炭素化の達成。バックアップ電源としての化石エネルギーの利用は排除しない(調整力の問題から100%炭素不可能のため、後で理由説明する)

注意:地熱、水力は開発余地およびファイナンス問題(詳細は調べていただきたいが、資源があることは営利目的での開発が可能であることを意味しない。ネットに出てくる(中小)水力、地熱トピック資源にの言及し、ファイナンス面を無視したものが多く、実際の開発に踏み込んで議論していないものが多いので注意)から大幅な開発は期待できず、目標には入れない。

小売自由化」:全ての消費者は、参入障壁の低い電力市場に参加した小売業者から自由選択して電気を購入する。競争原理により消費者低価格な電力を選択、もしくは証書つき電力を購入することにより非化石価値などの付加価値も購入できる。市場への入札は基本的に電力の限界費用で行われる(現行ルール)。これは達成済み。

「安定供給」:化石燃料市場の動向および天候や気温の条件に関わらず、発電サイドの問題(燃料制約、電源不足や天候不順など)での停電は起こさない(注意:配送電に起因する停電災害などの理由から0にはできないので、ここの定義には含まない)

大手電力:自前の大規模電源を有する電力会社JERA関西電力などといった旧一般電気事業者ENEOS東京ガスなども含む)

新電力:大部分を市場で電力を購入して消費者供給する小売事業者

このエントリで言いたいこと

「再エネの主電源化」「小売自由化」というものを両立する場合、少なくともこの先10年ー50年の短中期においては「安定供給」を日本においては完全に達成するのは不可能であるということ。

理由説明していく。ただし「再エネの主電源化」を達成しない選択肢は国際的かつ政治的に今後取り得ないので、「安定供給」と「小売自由化」をどの程度のバランスで守るかということを考える材料提供したいと考えている。まずは今の方向性を維持する場合を考える。

「再エネの主電源化」「小売自由化」を完全達成した場合現在日本が近づいているもの

達成にあたって絶対必要なこと(かっこは筆者による実現可能性の予想)

- VREインバータ電源(直流交流への変換を伴う)のため電力系統に大規模に導入すると電力系統慣性力を失い、火力、水力、原子力などの同期発電機脱落時の大規模停電リスクを高めるため、蓄電設備がない場合は出力抑制必要

- 付言するが、蓄電池VREも近年では価格競争力を持ち始めている(ただしあえて蓄電池コスト負担しようとする者はいないだろう)。また2022年からFIP制度というのが始まり、再エネを市場価格プレミアムで買い取る制度ができる(インバランスにはペナルティも課される)。この場合では再エネが発電できない、電力価格の高い時間帯に売電するインセンティブを生むため、アグリゲータFIP対象の発電事業者蓄電池コスト負担するモチベーションにつながる。一方で資源価格が上がっている現状で蓄電池資本費を回収できるかは不透明

- この二つは国を超えたレベルの広域な電力系統存在しない日本特に顕在化する。

実現できればいいが、期待できない・目標の達成には資さないこと

- ネガワット、DRは何れも短期間の電力の過不足への対応技術のためいずれも一日から1ヶ月の長期間VREの変動には対応できない

- あくまで安定供給に向けた金銭的なインセンティブしかなく、100%保障を行えるメカニズムにはならない

- ただし、出力抑制が起こるような先週の土日の東北電力四国電力管内の例には電力を活用する観点から重要

- VREが安い時間帯に水素を作ってkwが不足する場合火力発電の燃料とするという発想

- 電気分解で90%、コンバインドサイクルを利用する場合でも高位発熱基準で熱効率40%程度が限界なので全体として見た時に結果として3割ー4割程度のエネルギーしか利用できないため、ファイナンスの面から達成が難しい

- 発電に利用するならCCS付き水素を利用する方が現実的だが、将来的なタクソノミーを考えると採掘関係する資産座礁資産になる可能性が高いという筆者の予想

結果として起こること

- 加えて重要なのが、火力発電の燃料、特にLNG大手電力にとって長期契約するインセンティブが失われるため(長期による電力需要を見通せず、余った場合にはLNG転売損を招く)スポット調達がメインになるが、スポットは割高のため、VREが使えない時間帯のさらなる電力価格高騰の常態化を招く

- スポットは常に入手できるとは限らず、加えて無駄国富流出の要因になり、経済安全保障観点から政府も手を打つべ問題

- 結局VRE統合コスト2030年でも原子力に比べて割高なのはこれらの理由による

- 2024年度より容量市場が設置され、電源(kW)を取引できるようになった(すでに取引は開始されている)が、様々な理由から現在市場価格では既存設備は維持するのは可能(難しいものも多いが)だが新設するには安い値段に落ち着いてしまっている。結果的現在市場設計では中長期的な将来の容量を担保できない。

- 既に2024年の九州電力管内の落札結果は供給信頼度が低く、管内の電源容量不足を示唆している。

現状の継続では「安定供給」が犠牲になることに加えて、VRE大規模導入での電力の脱炭素化は不可能になる

少しでもシナリオ改善するには

- 発電設備資本費を市場負担させるシステム必要ではあるが、新電力からすればメリットが皆無なので難航するのは目に見えている

- 容量市場についても経過措置取引価格が下がる仕組みになったこからほぼ期待できない

- 現状では再エネの主電源化は遠い目標なので脱炭素および電力価格の安定を目指すなら活用せざるを得ない

- 電力の完全脱炭素化を達成するには将来的にはSMRなどの調整力を備えた原子力発電所が必要不可欠だが...

- 利点

- 同期発電機であり大規模電源でもあるため電源として単純に優れている

- 限界費用は再エネと同様0、福島での事故を加味してもまだ既存原発の再稼働コストは安い

- 燃料費は発電コストの15%程度、かつそのうち加工コストが半分程度なのでウラン価格費用に占める割合が低く、経済安全保障資する

- 欠点

- 既存原発に調整力を担わせるのは経済的理由から難しい(技術的には可能だが...)

- 事故が起こった時の恐怖感から賛否が分かれ、利用のための政治コストが高い上に政治家はそれを払おうとしないので期待できない

- 安全対策及び特重施設設置の問題から東日本大震災から止まっている原発については迅速な再稼働は期待できない

まとめ

1. 価格面で起こること

 現状の市場システムでは燃料調達スポット市場への依存を促す仕組みになっており、資源価格の上昇がより厳しい形で市場に跳ね返る。そしてそれは最終的に一般消費者負担させられる構図が出来上がっている。特にエネルギー価格は逆進性があるため、低所得者への支援必要不可欠。

2. 脱炭素面で起こること

 VREの導入はこれからも進んでいくだろうが、主力電源化を進めるためにはVREの変動をカバーできるシステム必要蓄電池は有力な候補だが、主力電源化に必要レベル蓄電池導入のコストを誰が負担するのか決まっていないため、不透明と言わざるを得ない。このままでは長期的な変動はともかくとして、短期的な天候の変化にも対応できず、春や夏でも晴れた日には出力抑制常態化するのに夜間や荒天の日には火力発電所がフル稼働する日常が迫っており、電力の脱炭素化は遥か遠い目標となる。

3. 安定供給面で起こること

 中長期的なバックアップ電源を保障するシステムが今の日本には存在しない。現状が進行すると3/22のような需給逼迫警報特に冬の時期に日常化しうる危険性がある。小売事業者に適切に発電設備資本費を負担させる仕組みおよび長期的な発電事業者収入保証する仕組みが必要。安定供給破綻に近づいている。

と、ここまで書いてきたが結局再エネの主電源化を妨げているのは制度設計のまずさとしか言いようがない。FITは再エネ導入に大きな役割を果たしたが、野放図な開発を招き、加えて電力系統不安定さを招いた。パネル設置者が固定価格で買い取ってもらえる一方でそれによって増大した再エネ賦課金と安定供給維持のコストは広く国民負担するハメになるのでまさに外部不経済しか言いようがない。理念が間違っているわけではないのだが、安定供給と再エネの柔軟性確保に誰が責任を持つのかはっきりすべきだった。つまりこれらは政治責任であり、政治コストを払わなかった政治家の責任である。最も現実的選択肢としての(特重施設設置期限の延長による)原発再稼働も政治コストの高さから誰もやろうとしない。票にならないことを政治家がやりたがらないのはわかるが政治家の失策コスト国民が払い続ける現状はおかしい。参院選の後からでも日本の電力の未来責任あるビジョンを示す政治家が現れることを期待したい。

anond:20220402032958

2022-04-03

anond:20220403131851

原子力発電所水素爆発したり放射能地球上にまき散らすことができる

国家国民への信頼を低下させることができる

太陽光にはどちらも出来ない

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