はてなキーワード: テスト・ザ・ネイションとは
1.
昔の日本は士農工商とかだったし、今の海外も、先進国でなくとも文明化しており職業分化が進んでいる国であれば、
職業に貴賎があるのが当たり前。資本主義国家だとブルジョワとプロレタリアートの区別があるし、
それ以外にも貴族と庶民の区別は日本以上に明確。貧民街があったりな。
アメリカなんて行ってみたら分かるが、驚くほど職業差別がある。
なにせ、ILOの定めた雇用平等に関する条約に批准していないのは先進国でもアメリカと日本だけ。
日本の場合は、確かに肉体労働者や風俗などに対する職業差別は存在するが、国民の意識として職業差別がいけないということは皆の了解事項となっている。
2.
こうした、欧米人の持つ差別意識を理解するうえで大切な点は、彼らは生まれつきの才能・素質を認めるという点である。以下、アメリカを例にとる。
素質論と哲学では呼ばれるのだが、日本でも多少は家柄を大切にする風潮はあるものの、さすがに生まれつきアホといった考え方には
大きな抵抗を示す人が大多数である点で、日本では素質論はあまり馴染みがないと言える。
ところが、アメリカでは、宗教的な理由や文化的な理由からか、生まれつきアホという考えはよく行われ、それがいけないことだという意識はあまりない。
また、アメリカ人は自分のことを平気でアホと認めるものである。日本人であれば、馬鹿にされることを嫌うものだが、
アメリカ人の場合はアホであっても人間としての尊厳が失われるわけではないと思うような感性を持っている点で大きな違いがある。
だから、遺伝子研究にしても、アメリカでは「デブの遺伝率は何パーセント」「知能の遺伝率は何パーセント」といった研究が非常にさかんであるし、
そういったことに興味を持つ人が多く、そのことについて人道的な問題を感じる人は少数なのである。
日本であれば、人道的な問題があるから、あまり遺伝率についての関心が低いし、研究結果がでてもあまり注目されない。
さらに、アメリカでは日本と圧倒的な差でIQテストに関する関心が高い。
これはアメリカ人数人がいる場所でIQの話題を出してみれば分かることである。彼らはたちまち食いつき、議論が始まる。
知能集団メンサの会員も、アメリカでは5万人いるのに対し、日本のメンサ会員は300人ほどしかいない。
IQを測るテレビ番組「テスト・ザ・ネイション」も、元はと言えばアメリカの番組であるし、
IQだけでなく、クイズやパズルへの関心も高く、クロスワードパズルが非常にアメリカ人は大好きである。
日本生まれアメリカ育ちの友人が五人ほどいるのだが、そのうち三人はパズル大好きである。
日本でパズル大好きな人間というと、10%もいないのではなかろうか。