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タイタニックで日本人乗客の生存者がいなかったら日本の音楽シーンは変わっていたかもしれない - Togetter
タイタニック、テレビ放映してるのを息子が観ている。ちなみに日本人乗客の生存者、細野正文の孫が細野晴臣なので彼が死んでたら、はっぴいえんども、Y.M.Oもティン・パン・アレーもなく、そこから大瀧詠一、松本隆、荒井由実、松任谷正隆という当時の音楽シーンが繋がらなくなるという話。
はっぴいえんど…旧知の大瀧詠一・鈴木茂・松本隆・小原礼で結成。バンド名は大瀧詠一が『多羅尾伴内楽団』と命名する。松本は元々ジャックスの影響を受けていたため、日本語詞を手がけることになるが、そのタイミングは1年ずれる。いわゆる「日本語ロック論争」は、同時期に登場した『あがた森魚とはちみつぱい』のあがた森魚や、元『ザ・フローラル』(細野がいないため、『エイプリル・フール』とは改名されていない)の小坂忠(『小坂忠とフォー・ジョー・ハーフ』)も巻き込まれる。
キャラメル・ママ~ティン・パン・アレー…鈴木茂が『フォー・ジョー・ハーフ(林立夫・松任谷正隆・駒沢裕城・後藤次利)』に合流するが、バンド名を変えなかったため、四畳半フォークを嫌う(フォー・ジョー・ハーフ=四畳半)荒井由実に無視される。吉田美奈子や金延幸子のバックを務めて評判となる。
荒井由実…1stアルバム『紙ひこうき』でバックを務めるのはムーンライダーズ。マニアックなコード進行と演奏で大ヒット。
Y.M.O.…当然結成されるはずもないが、坂本龍一と松武秀樹に、A児(あがた森魚)・矢野顕子を加えた電子音楽/テクノ/ニューウェーブユニットが世界を席巻。先鋭的でニューウェーブ色が強く、日本にもニューウェーブブームが巻き起こる。ここで坂本と矢野が出会い、矢野の離婚→坂本との結婚というイベントが発生。
P-MODEL…坂本/松武/A児/矢野路線とは一線を画した音楽展開で「ジャパニーズ・テクノ」の代名詞となる。
FILMS…ヒカシュー・プラスチックスと共に「ニューウェーブ御三家」と呼ばれる。
遊佐未森…カルト的人気を誇ったFILMS・外間隆史がプロデュースし、中原信雄も深く関与していることから、「ニューウェーブの歌姫」として人気を得る。
安田成美…細野からあんな音程の取りづらい曲を提供されることがなくなり、歌が「風の谷のナウシカ」の劇中で流されるが、特に上手というわけでもないのでかえって印象に残らず、芸能界から消えていく。
星野源…細野晴臣に私淑できないから、たとえ音楽シーンに携わるとしても今のようにはなっていない。必然として新垣結衣は星野源と結婚せず、別の誰かと結婚している。つまり、その「別の誰か」は、細野晴臣が存在したことによって、新垣結衣と結婚する機会を失ってしまい、しかも当人もそのことに気づくことができない。
思いついたら追記する。
20世紀(2000年)までに出たアルバムを「古典」としています。
1.Revolver / The Beatles
2.Beggars Banquet / The Rolling Stones
4.Led Zeppelin 2 / Led Zeppelin
5.Paranoid / Black Sabbath
6.Trout Mask Replica / Captain Beefheart
7.Live at the Harlem Square Club / Sam Cooke
8.Red / king Crimson
9.Tarkus / Emerson, Lake & Palmer
11.Piper At Gates Of Dawn / Pink Floyd
13.Future Days / Can
14.Stand By / Heldon
16.White Light White Heat / The Velvet Underground
18.Radio Ethiopia / Patti Smith
19.End Of The Century / Ramones
20.Blank Generation / Richard Hell & The Voidoids
21.Remain In light / Talking Heads
22.Buy / James Chance & The Contortions
23.Never Mind The Bollocks / Sex Pistols
24.Damned Damned Damned / The Damned
26.Inflammable Material / Stiff Little Fingers
27.No More heroes / The Stranglers
30.Dameged / Black Flag
31.Rock For Right / Bad brains
33.Heaven Up Here / Echo & The Bunnymen
34.Substance / Joy Division
36.Killing Joke / Killing Joke
38.Cut / The Slits
39.Songs About Fucking / Big Black
40.Y / The Pop Group
41.Metal Box / Public Image Limited
43.In"Jane Fron Occupied Europe" / Swell Maps
44.Heroes / David Bowie
45.Purple Rain / Prince & The Revolution
46.Our Favourite Shop / The Style Council
47.Psycho Candy / The Jesus and Mary Chain
48.Kollaps / Einstürzende Neubauten
49.Daydream Nation / Sonic Youth
50.Appetite For Destruction / Guns N' Roses
53.Green Mind / Dinosaur jr.
54.Loveless / My Bloody Valentine
55.Screamadelica / Primal Scream
56.The Comforts Of Madness / Pale Saints
57.Siamese Dream / Smashing Punmpkins
58.Odelay / Beck
62.Weezer (Blue Album) / Weezer
63.Satori / Flower Travellin' Band
65.EVE / Speed, Glue & Shinki
68.風街ろまん / はっぴいえんど
70.燃えつきる キャロル・ラスト・ライヴ!! 1975.4.13. / CAROL
71.Public Pressure / Yellow Magic Orchestra
72.Welcome Plastics / Plastics
73.虫 / The Stalin
75.蔵六の奇病 / 非常階段
78.THE ROOSTERS / THE ROOSTERS
82.GOOD EVENING WONDERFUL FIEND / THE WILLARD
83.Shambara / Dead End
85.DETESTation / G.I.S.M
88.THE BLUE HEARTS / THE BLUE HEARTS
89.ヘッド博士の世界塔 / Flipper's Guitar
94.C.B.Jim / Blankey Jet City
95.ココロに花を / エレファントカシマシ
96.GEAR BLUES / thee michelle gun elephant
97.Kocorono / Bloodthirsty Butchers
追記2/21
すみません。Jimi Hendrixを完全に入れ忘れてしまいました。
追記② 2/21
Sonic Youthの綴りが違う、ご指摘感謝。訂正しました。
Stone RosesやSmithsあたりはTOP110なら入ったと思います。
追記③ 2/22
四人囃子も「一色即発」と書いていたので
順位ではありません。
ここ数ヶ月、松田聖子のアルバムを聴きまくってますが、やっぱり「風立ちぬ」が彼女のベスト、いや80年代J-POP史上に残る名盤ではないでしょうか。
松田聖子はデビュー以来、「SQUALL」、「North Wind」、「Silhouette〜シルエット〜」と、いかにもアイドルらしいアルバムを発表していきますが、ここで松田聖子の制作陣は新たな挑戦に挑みます。
時は1981年、その年の3月、「A LONG VACATION」というアルバムがビッグヒットを記録します。あの元はっぴいえんどの大瀧詠一氏の名盤ですね。
その大瀧師匠に、大胆にも松田聖子陣はアルバム制作を依頼します。最終的には名盤「風立ちぬ」はA面の作曲・編曲を大瀧詠一、B面の編曲は鈴木茂(除く「白いパラソル」)、そして全作詞を松本隆が担当するという、はっぴいえんど・ファミリーが松田聖子に大きな貢献をする結果となりました。
余談ですがはっぴいえんどのもう一人、細野晴臣はこの2枚後に発表される「Candy」で初めて松田聖子に楽曲提供に至ります。
私自身も大好きな「白いパラソル」を聴くために、このアルバムを購入したのですが、まず最初の大瀧節から驚愕してしまいました・・・。
「A LONG VACATION」と「風立ちぬ」は対となるアルバムなんですね。
このアルバムはA面の大瀧サイドが多く語られますが、実際はB面の財津和夫、鈴木茂、杉真理という素晴らしい方々の作品も隙がないのです。以下楽曲一覧です。
【A面】
1.冬の妖精 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
2.ガラスの入江 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
3.一千一秒物語 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
4.いちご畑でつかまえて 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内
5.風立ちぬ 作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内、ストリングスアレンジ:井上鑑
【B面】
2.黄昏はオレンジ・ライム 作詞:松本隆/作曲・編曲:鈴木茂
3.白いパラソル 作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
5.December Morning 作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:鈴木茂
そしてもちろん語るまでもないでしょう、ミュージシャンも当代きっての名うての方々が参加しております。
前段で「A LONG VACATION」と「風立ちぬ」は対となるアルバムと申しましたが、この「冬の妖精」、あの「君は天然色」・・・、「A LONG VACATION」の1曲目ですが…、特にイントロ、リズムアレンジがソックリなんですよね。もちろん曲の雰囲気は違いますが。
正月・ハッピーニューイヤーソングはそれなりにあるが、ポップスのテーマとしてはダサいのであまり出てこない印象
いちばん冬っぽいので冬ソングの舞台にはなってそうなのだが、わざわざ二月であることに言及しないので結果的には雑魚ということになってしまう
年度末ということで卒業とかそういう転機が多いのでかなり良く歌われる 3月9日もそうだし、卒業ソング系は全部三月の傘下 屈指の強さと言ってよかろう
新生活の始まる月だし春の代表なのでかなり強い 大量の桜ソングは全部四月所属と思うと最強候補の一角か
いい季節だが、特徴に乏しいので微妙
イベントも鯉のぼりとかでダサいので振るわない 五月雨は字面的には五月だが実際指してるのは六月なので難しいところ
嫌な季節だが梅雨ソングは意外なことにかなりある かなり詩情のある花であるあじさいを味方につけているのも大きく、結構な実力者といえよう
とはいえ夏休みという分かりやすさがない分八月には一歩及ばずか
夏休みソングがかなりあるし、純粋な夏ソングもこの辺を意識して書かれてることが多い印象 八月というだけでエモくなるので歌詞の中で言及されることも多く、もしかすると最強の月かもしれない
いい季節だし夏の終わりという一大テーマを持っているものの、なみいる列強にはさすがに及ばない印象 しかしいぶし銀!
それなりのテーマの広さを持つ月だが、わざわざ言及されることは少ないこともあって印象は薄い
最弱候補 秋でも冬でもない半端さとイベントのなさが相まって歌にされる要素がゼロ はっぴいえんどに救われている
年末とクリスマスを併せ持つ最強月候補 12月24日はおそらく最もポップスで名指しされることが多い一日であり、それを持っている時点でその実力は計り知れない
声は良いんだよ
何度も聞く羽目になるのも別に良いんだよ
曲も歌詞もまあ悪くはないんだよ
いや悪いな、悪い、悪いんだけど、まあ許せるんだよ
何様だよって言われるのは百も承知なんだけどさ
「嬉しいのに〜」
「うれしい」までが同じ音程で、「ぃー」で音程高くしちゃうそのセンスが死ぬ程嫌い!!!
「メロディ先に作って、なんかメロディに合う言葉探して、でもなかなか見つからなくて、まあいいやこれでもうめんどいし」って感じが見え見えで、聞いてて辛いんだよ!!!
いや、なんかさー、B面とかだったらいいんだよ、別にテキトーこいてもさー
これオリンピックの曲だからね?日本を代表する曲だからね?ライブでこの先も、歳食っても何度も何度も歌う羽目になるであろう曲だからね?
仮にも日本を代表するバンドなんだから、もうちょいこだわってくれ!!!
ワンオクもそうなんだけどさー、日本語も英語も単語覚えたての中学生レベルなのやめてくれよ!!!
You are my angelじゃねーよ!!!うっとり歌や良いってもんじゃねーんだよ!!!
はっぴいえんどとか井上陽水とか尾崎豊とか忌野清志郎とか美空ひばりとかがせっかくこつこつ積み上げてきた「メロディと一体になった、歌って良し、聞いて良し、眺めて良しな日本語音楽」のイメージが台無し!!!
はっぴいえんどって今ではものすごい評価高いでしょう?でも当時はっぴいえんどを聴いてた人ってそんなに多くないのよ。
ヒットはしてたと思うけど、世の中を席巻したわけではないのよ。渋谷系も同じですわ。
宮崎駿の映画って、魔女の宅急便まではそんなにヒットしてなかったのよ。カリオストロも、アニメファンには知られていましたけど、興行的にはルパン対複製人間より下回ってますのよ。
こういうのって、誰かがしぶとく語りつづけたり、影響を公言したりしてきたから今でも忘れられないでいるのではないかしら。
歴史上の人物でも、何かで取り上げられたりしたのがきっかけで人気が高まることがあるでしょう?
誰かが何かを好きになり、そしてその「好き」をエネルギーに何かを生み出し、それがまた別の誰かの「好き」になり、エネルギーとなる。
「好き」は繋がり、受け継がれ、拡大していくのですわ。
一人の「好き」が世界を変えたり、誰かを救うことだってありますのよ。
語られることで歴史が紡がれていくのですわ。
だから、みんな自分の好きなものについてはどんどん語っていくべきなのよ。
影響を公言しなさいな。
語り部になって、大きな川の流れを、歴史の流れを、脈を、紡ぎなさいな。
歴史は語り部が作るのですわ。
月がきれいってアニメやばい。物凄く心が抉られる。一話の時点で嫌な予感はしていたが二話の方がきつかった。
はあ・・・これまじでやばい。俺の中学時代何だったんだ。はあ???はあ・・・くっそ・・・いやマジなんなん・・・
まず中学生にはっぴいえんどって。アジカンとかバンプじゃないの??その色んな過程を経てはっぴいえんどじゃないの???
中学生にはっぴいえんどって。それに小説書いてるとかさ。文化度なんなの。それに加えて可愛い女の子の心掴んじゃうってなによ。
は???おまえこっち側の人間じゃなかったのかよ・・・おい・・・
俺の中学時代なんてさ、ただ盲目的に部活やって、結果求めてただけだったのに。それに比べてなんだよこれ・・・俺ももちぐまん見つけてえよ・・・
どうやったら女の子と接点もてんだよ・・・これ中学時代だけど高校も大学も一緒だよ・・・俺の青春返せよ・・・
あああああああ・・・・・
やっぱりはっぴいえんどの「風街ろまん」?
最近のだと、別に特定の作品じゃないけどファンキーモンキーベイビーズはすぐにジャケットがわかるな
宇多田ヒカルの1stも同じく顔アップなので印象強い
マキシマムザホルモンの「ぶっ生き返す」もインパクトある
日本のビートルズは誰か、という質問にリットーミュージックの社長が「フリッパーズ・ギターだ」と確言したというニュースを見たことがある。発表した曲群に駄作が1曲もない、というのがその理由だったと思うが、実は俺もそう思う。無論フリッパーズが「バンド」なのかと言われると躊躇するところがない訳ではないが、俺の主観でも、彼らの作品には駄作がない。アルバムたった3枚で解散しちゃったけど。
しかし再度「日本のビートルズは誰か」という、どうでもいい人にとっては本当にどうでもいい質問に立ち返ってみると、リットーミュージックの社長さんは重要な観点に触れていないことに気づく。音楽のクオリティ、これはもちろん重要だが、実はビートルズをビートルズたらしめているのは、4人のキャラ立ちの凄さだ。ジョン・ポール・ジョージ・リンゴ、という4人の住み分け具合は見事だ。
例えば、ビートルズより格好いいバンドというのはいる。俺にとってはザ・クラッシュだ。特にジョー・ミック・ポールの3人が革パンで立った時の格好よさは異常。或いはビートルズより演奏が上手いバンドというのも結構いるだろう。レッド・ツェッペリンを始めとするハードロック勢やヘビメタなんかにうようよいそうだが、俺の好みでもザ・ポリスは上手かった。さらに、ビートルズより芸術的なバンドというのもいただろう。ピンク・フロイドなんかのプログレ連中もそうだろうし、最近ではレディオヘッドなんかもそれっぽいが、ブライアン・ウィルソンが神がかっていた時のビーチ・ボーイズは、俺の感覚ではビートルズよりも真に美的だったと思う。前衛的、と言い換えてもベルベット・アンダーグラウンドやフランク・ザッパがいる。ビートルズよりノれるバンド、などと言ったらそこかしこで手が挙がりそうだし、ビートルズより現代的なバンドは、という問いには答える必要もないぐらいだ。(余談だがローリング・ストーンズは実に興味深い立ち位置にいることに気づいた。いずれ考えてみよう)
ここで「しかしビートルズほどメンバーがキャラ立ちしているバンドはいない。その意味で真の日本のビートルズははっぴいえんどやYMOなのだ」なんて阿呆なことを書こうと思ってたのだが、もっと重要なことに気づいた。結局ほとんどのロックバンドがビートルズの影響を受けているのだ。格好よさや上手さや芸術性など、どの特性においてもビートルズを上回るバンドは現れたのだろうが、ビートルズほど人々の支持を得て、生活様式(a way of life)に広く深く影響を与えたバンドはいない。
例えばアメリカ人ならニルバーナは凄いとか、イギリス人ならザ・スミスは素晴らしいとか、ヘビメタ好きならメタリカは偉大だとか、ヒップホップ好きならATCQは完璧だとか、歴史家ならバディ・ホリー&ザ・クリケッツの先進性はどうなんだとか、それこそカウント・ベイシー楽団は、とかそういう話にもなりそうだが、とにかくそれらを一掃できるのが「だってビートルズほど影響与えてないんじゃん?」という一言だ。
まあだから、結局ビートルズが凄い理由は、その影響力だよね。訴求力と言い換えてもいいかも。ポールのメロディアスな名曲群はアジアを中心にいまだに根強い人気があるし、ジョンの野太い傑作群に対しては皮肉屋のイギリス人もいまだに評価せざるを得ない。そして多分3日後に世界中で同時発売される全作品のリマスター盤も売れるのでしょう。この人気・影響力がいつまで続くのかは、神のみぞ知るということだろうが、2009年9月の時点でビートルズより影響力を持ったバンドは出ていない。
ちなみに以上の話はあくまでバンドの話。影響力の話を持ち出すならバンドに限る必要はあまりない気もする。アメリカ人ならエルヴィスの影響力は強大だと言いたいだろうし、少なくともビートルズはボブ・ディランより影響力があったという結論に素直にうなづいてはくれないだろう。個人的には、それでもビートルズはその両者より影響力を持ったと思っているが、じゃあJ.S.バッハはどうなんだと言われたら平伏するしかない。
しかしバンドと、アーティスト個人とは、何かが違うのだ。もしかするとこの違いに同意してくれる人でないと、俺の考えるビートルズの本当の凄さは共有できないのかも知れない。何が違うのかと考えてみると(考えるものでもないのかも知れないが)、結局は最初に話した4人のキャラ立ちとか、そういう話になる気がする。ジョンのソロである「イマジン」と、ポール中心とはいえ4人のバンドで作った「ヘイ・ジュード」のあいだに決定的な差異を見るのは、もしかしたら単なる思い込みかも知れない。メンバーの人生のストーリーに比重を置いたロマンティックすぎる見方なのかも知れない。
それでも、一人のソロ・アーティストが助っ人を雇って作った作品と、たとえ名義上であれ、複数のアーティストが協働して作り上げた作品を同質のものだとは考えたくない。ビートルズはキャラ立ちしたソロ・アーティストが、ひとつの曲に対して、自らのアイデアをぶつけ合って作品を作り上げていくタイプのアーティストだった。本人たちの言葉によれば、スタジオでのアイデアは誰が提案したものであれ全く公平に扱われ、有効なものであれば必ず採用されたという。特に後期、そして特にジョンとポールの間ではアイデアの競争のような状態になっていたようだ。
アップルやEMIの企画次第ではあるが、将来、ビートルズの人気が落ちることもありえるだろう。しかし音楽好きの間では、彼らの音楽は愛され続ける気がする。その理由が結局、ビートルズの何が凄かったかという問いに対して、自分が最も満足できる答えでもある。つまり、曲から聞き取れるアイデアの豊かさが半端じゃない、ということだ。ビートルズは結局、アイデアが凄い。
ピンクのTシャツを上手く着こなす男子はサブカル系女子にモテるのであります。
とはいえ「サブカル系」という言葉は定義が広大すぎるきらいがありますので、ここでは「くるり系」女子に話を限定させていただきます。
くるり系女子とは私の造語であり、「嫌々行った飲み会などで、どんな音楽を聴くの?と男子に質問されて、本当ははっぴいえんどとか言いたいところを、自意識との葛藤の結果、絶妙なメジャーさであるくるりを選んでしまう女性」のことであります。能町みねこ氏が提唱いたしましたモテない系女子を想像していただければ大きく違いはございません。モテない系の定義をより限定したものとお考えください。くるりはもはや少々メジャーすぎる、というのであれば、フジファブ系でも髭系でもPOLYSICS系でも、お好みのバンドに読み代えていただいて構いません。
さて、世のくるり系女子の悩みと言えば「趣味を共有しあえる仲間が(実際はたくさんいるのですが、彼女達の観測範囲では)少ない」ということであります。情報技術の発達した今日ではネットを利用すればすぐに見つけられるのですが、そのような積極性を持っているのは、くるり系女子の中では少数派です。
人生マイノリティであるくるり系女子は、自尊心を保つためにGReeeeN系女子やFUNKY MONKEY BABYS系男子を見下しています。
そんなくるり系女子は、これまたねじ曲がった自尊心を保つために、頑なにフェミニンな服装を忌避します。自然、どことなく男っぽい、彩度の低い服装を好むようになります。
翻って、これまでのことはそっくりそのままくるり系男子にもあてはめることが出来ます。つまり、くるり系男子はくるり系女子とは反対に、彩度の高い服を好むようになります。
従って、男性がピンクを上手く着こなしている、ということは、くるり系女子と同タイプのメンタリティであることを暗にほのめかしている、ということになります。
この時、「暗に」という部分が肝心です。くるり系女子には(くるり系男子にも)積極性がありません。それはまた傷つくのを恐れる巨大な自己愛の裏返しとも言えるのです。
そのため、そのままくるりのバンドTシャツを着てしまったり、会田誠の女子高生Tシャツ等を自慢気に着てしまうと「なんだあいつ、露骨にアピールしやがって。けっ」と逆効果になってしまいます。
あくまでさりげなく、自分にとってこのショッキングピンクのTシャツはいたって普通のチョイスなのですよ、と思わせる姿勢が大切なのです。待つのです。しゃがんでタメて待ちます。
ピンクに引き寄せられて相手が近づいてきても慌ててはいけません。弱ソニックブームで牽制しながらなおも待ちます。
相手が痺れを切らして飛び込んできたときがチャンスです。満を持して強サマーソルトキックを放ちます。
結論:初代スト2では待ちガイルが一番強い。
曽我部恵一はサニーデイ・サービスだな。横だけど。
叩かれるのを恐れながら言うと、はっぴいえんどとかフリッパーズギターとかピチカートファイヴとかその辺の系統からの変形というイメージ。