はてなキーワード: 音大とは
中高、吹奏楽をやっていた。
フルート以外に興味がなくて、授業中もずっと音楽と楽器のことしか頭になかった。
となりのトトロのような、人間より猪の方が多いレベルのクソ田舎のオンボロ公立中学でフルートと出会い、高校は親に無理を言って県内強豪校に進学した。
通学には1時間半かかった。
必死で練習して、人数が多いフルートパートの中では一年で唯一コンクールメンバーに選ばれた。
大学は音大に行った。毎日フルートが吹きたい。ずっとフルートプレイヤーでいたい。そう思っていた。
就職先は県外の警察音楽隊だった。憧れだったオケマンにはなれなかったが、音大四年間で現実を見たわたしからすれば上々の結果だと思った。
県境を2つ跨ぐほど遠くの県へ。
これを機に、中学から付き合っていた幼馴染の恋人と別れることになった。
小学校から一緒だった。中学に入ってすぐ付き合い始めた。高校は別々だったけど地元が一緒なので電車の時間を合わせて一緒に帰るのが日課だった。
大学生になって電車の方向が反対になって、会う頻度は減っていた。
なんとなく、大人になったらこの人と結婚するんだと思っていたのに、目の前に「県外の警察でフルートを吹く」という道が現れた瞬間、この人と結婚する未来を選びとれなくなった。
フルートをずっと続けてきたんだから。親に無理言って私立の高校、大学に行ったんだから。県内の警察には空きがないから。フルートを吹かなきゃならないから。
警察に就職して2年経った春、異動でやってきた上司と恋に落ちた。
幼馴染の元彼とずっと付き合っていたわたしとしては、恋する感覚というのを長年忘れていたと言うか、ままごとみたいな初恋の延長でしか恋愛をしたことがなかったわたしにとって、この経験は衝撃的だった。
抗いようもなく惹かれる。心が持っていかれる。好きな人の一挙手一投足、声、言葉、全てが、わたしの心を揺さぶる。
フルート一筋で生きてきたわたしにとって、上司の存在は猛毒だった。
出会った年の冬のさしかかり、こっそり2人で飲んでいた時、酔いに身を任せた彼は、「駆け落ちしようか、もう」と言った。
そう、上司は既婚者だった。
わたしは音楽隊の訓練やフルートの練習もそこそこに、既婚者である彼との逢瀬やメッセージのやり取りに夢中になった。
不倫の沼にズブズブと沈んでいった。
彼に愛されるのは幸せで切なくて極上だった。
フルートの楽しさ、音楽の葛藤の数倍のアドレナリンだったと思う。
一緒にいたくて、隣にいて欲しくて仕方がなかった。
奥さんにバレた。
奥さんは、わたしに、「監察官室にバラされるか、慰謝料払って退職するか、選んでほしい」と。
監察官にバラされたら、彼のキャリアにも悪影響になると思った。
警察寮に住んでいたため、退職と引越しが同時に発生しとても忙しかった。
実家に帰りたかったが、兄が結婚した時に、両親と兄夫婦が同居の家を建てたため、わたしの実家はもうなかった。
両親と兄夫婦の家に転がり込むのも気が引けて、ひとまずは就職先の県で新しく住居を探した。
それに、上司は「どんなに時間がかかっても必ず離婚する。待っていてほしい」と言っていた。
はいともいいえとも言えなかったが、この地に留まる理由の一つにはなった。
警察寮より狭いアパートで、もちろん壁は薄いしフルートは吹けない。
警察を退職してからしばらくは休みの日なんかにスタジオを借りて吹いたりしていたが、別に誰に聞かせるでもないアクティビティとしてのフルートはつまらなくなり、その頻度は減っていって、今はもう半年ほど吹いていない。
上司とは接触禁止命令が出ていたから、退職後は一度も会ってないし連絡もとっていない。
本名でやってる奥さんのインスタアカウントをたまに覗いて、上司の動向を探るくらいしか、接点はなかった。
先週見てみたら、待望の第一子を授かったと報告していた。
あんなに恋したのが、愛し合ったのが嘘のように、当時の記憶を俯瞰して思い返すわたしがいた。
中学の時わたしの隣でクラリネットを吹いていた友人からラインが来た。コロナも落ち着いたし同窓会がしたいって。帰ってこないかって。
その流れで聞いたけど、元彼も結婚してて、2人目が生まれるらしい。
わたしは、生まれた街から離れ、フルート吹きになるという夢も潰えて、何をしてるんだろうなぁ。
どこで間違ったんだろう。
フルートを始めたこと?警察に就職したこと?元彼と別れたこと?既婚者と関係を持ったこと?既婚者の言葉を信じたこと?
上司が「いつかまた会えるように」と贈ってくれた、内側にふたりの名前が刻印されたプラチナのペアリングのかたわれは、今日も虚しく輝いている。
制作に関わった人たちがみんなそれなりに頑張ったことはなんとなく察しましたが、こっちだって頑張って稼いだ金を払っているのですから、AVに努力賞はありません。素直に星1です。コンセプトは悪くないんだけどね
たこ焼きを作って食べる映像を10分間見せられる。「大阪の友達に教えてもらったから結構本格的にできると思う」「これ入れると美味しいんだよ、天かす。知らなかったでしょ」じゃないんだよ。知ってるんだよ。しかもひっくり返すのが下手。あろうことか一つずつ一気に180度回転させてしまう。たこ焼きってのはまず全部を90度回転させんの。さらにホットプレートに火力ムラがあるのにたこ焼きをちゃんと入れ替えないので焦げているものとあまり焼けていないものがある。そして「鰹節が踊ってるのが好き」なら鰹節の前に青のりをかけろよ。鰹節がソースでベトベトになって全然踊ってないだろ。挙句、食べるときに口にたこ焼きのカスをつけてしまい、それを指で拭き取り、その指はそのまま胸元あたりに持っていて誤魔化している。この女にたこ焼きは100年早い。大阪人を舐めるな
何度読んでも好き
就活気にするような賢い貧乏人は音大なんて行かないよ。卒業生はマッサージとかディーラーとかクラシックどころか音楽関係ない仕事してたりするから、余計なお世話というもの。
上に行けば行くほど上を知るからというのはあると思う。ただ本当に嫌いって思いを抱くに至る人は激レアじゃないかなあ。
並の音大出だとそもそもプロ演奏家としてやっていけるようになるのはほぼ無理だし(てかそもそも純粋に演奏のギャラだけで生きてるような奴は日本全体でごく僅かではあるが)。
プロ演奏家つっても基本オケの一員であってソロプレーヤーにはなれないし。
大半の人は音大進学時点でだいたいわかってるけどさ。
※筆者は音大入ってないです
自分目線だとまったく違和感なくて、そういうケース多分にあると想像する。
奏者としてのレベルを上げるのって、「演奏(アウトプット)」と「知識(インプット)」の2軸必要だと思っているのだけど、
自分は「演奏自体は楽しいんが、知識を入れるのが辛い」という事実から限界を知ったよ。
「知識を入れるのが辛い」を深堀りしたら、この先に進んだ場合に自分がずっと演奏していく曲がそんなに好きではないということに気付いた。
レッスン課題がうまく吹けるようになるとか、コンクールで賞取れるとかの結果と過程が「演奏が楽しい」の要因になっていて、何を演奏するかはあんまり関係なかったよ。
自分の場合はそういう歪みに気付いてそもそも音大を目指すのを辞めたんだけど、
もっとアウトプットの才能がある人が同じような歪みに気づかないままで、音大入るとこまで行けちゃうのは全然ありえる話じゃないかと思う。
まぁそういう腹が括れてるかどうかは音大入学までに篩にかかっているはずで、上に書いてあるようなケースはアマチュアの戯言なのかもしれないけどね!