1.情報を流したことへの反応
- 「推挙した」というような言い方は現段階では言いがかりの域を出ません。
- イベントスペースがイベントの情報を流さないとすれば、それは利用者から流さないでくれという要望があった場合がほとんどです。なぜ流すのかと言えば、利用者が流した情報だけでは道に迷う方や、施設のやイベントの状況を知りたい方に対してのケアが困難だからです。利用契約に情報を流しますとあれば区別する妥当性がありません。

2. 情報を消したことに対する反応
- 消した理由の説明がなければ非難されて当然です。
- 特に利用者に対してであり、閲覧者や来場希望者にも混乱を招いたことは大きいです。「協議中です」の一言があればそれでいいのです。

3.イベントを行うことについての反応
- 出ている情報にグランデが主催と書かれていないのでお門違いですが、他のどれもそうしたイベントのクレジットが書いてないのでそこは批判されるべきところです。

4.イベントを行う許可を出したことについて反応
- 利用を断るのは宗教勧誘と違法販売セミナー以外は「内容により」としか書かれていないので、そう判断したならそれでいいと思います。
- 問い合わせについても「禁止事項に抵触していないため許可した」と言えばいいだけであり、それ以上を答える義務も必要もありません。

5.イベント中止について
- 青林堂側からしか出ていませんので、素直に見るなら書泉グランデはただの会場だという立場になっています。twitterなど広報担当に「まず消して、そしてこの件についてこちらから積極的な案内はしないで」という天の声でも聞こえたのでしょう。施設運営側がGO出しても、後から上で止められるということもありますね。
- この部分で責められるべきは書泉グランデです。一度GO サインをつけたものを差し戻すなどもってのほかです。これは青林堂に損害賠償を支払わなくてはならない可能性だってあるわけです。

6.まとめ
- 私は公共的スペースの審査については、違法性があるかないかの確認でいいと考えています（基本的に抽選、先着順もしくは芸術監督や支配人のいるところはガッツリ内容の審査ありです）。その認識を揺さぶるものは作品であれば構わないとも思っています。
- ただ、審査しないものを広報するということには慎重になるべきだと考えています。それは、内容において責任を持つことが困難だからです。劇場が利用者に責任を持つことは、利用要項の通りに利用出来ることであり、安全です。来場者についても安全が第一になります。「内容に責任を持てないものに貸すのか」と言われても、「ここで全ての価値が決まるわけではないですから機会は均等に提供します」という方便でいい施設もあるのです。
- ブランディングとしてしっかりディレクションを行うのか、どんどん貸して利用率を上げていくのか、どちらも良し悪しなのでそれについての責任と理念は運営者は持つべきだと思います。これがあるなら正当な手続きを踏んで法にも規約にも抵触しないために現場レベルでGO サインが出たものでも止めていいと思います。

2015-12-18

アックスの青林工藝舎のやり方って、（旧）ガロの頃からの伝統とはいえ、単行本になりにくい新人とかには辛いやりがい搾取だし。ライター系の人は、（新）青林堂のやり方に賛同する訳じゃないにしろ、「それでも原稿料払ってくれる出版社がいいなぁ…」と暗に言ってるけど、はてブの人たちは、カスミ食っても清くいろ！（オレはアックスの本買ってる訳じゃないけど）っていう自分とは無関係の正義感が炸裂していて面白い。