はてなキーワード: 間宮とは
それでも、アクの強さに見合った魅力があることも確かだと思った漫画。
現在連載中、或いは最近完結した作品のみを対象にピックアップし、核心に迫るようなネタバレも避ける。
人間と蝶の未熟児みたいな謎の生命体を、主人公が不純な動機で飼うことから始まる。
タイトルの『オゲハ』自体、その謎の生命体に主人公が「汚いアゲハ蝶みたいだからオ(汚)ゲハ」と名付けたからである。
謎の生命体の生態や、登場人物たちの事情を全て俯瞰して見れる読者だからこそ分かる、綱渡り状態の危うさが度々提示されるのが見所だ。
だが、意図的とはいえ作品全体に漂う不快感はいかんともし難く、冒涜的ととられる表現も多い。
序盤で描かれる、オゲハ相手にほくそ笑む主人公に眉をひそめる人は多いことだろう。
雰囲気はコメディ調で、主人公は何か重苦しい理由のせいで不登校というわけではない。
そのため不登校という要素から連想される後ろ暗さはなく、重苦しい漫画ではないものの、それ故に主人公の身勝手な言動は同情の余地がない。
主人公の家族は善良なので、その身内たちに一方的に迷惑をかけながら惰眠を貪る主人公は、コメディである前提を考慮しても眉をひそめる人も出てくるのは仕方がない。
そこを許容して、あくまでコメディとして楽しめるなら、どうぞ。
まあ、正直なところ今回紹介した中では、これはかなりマイルドな部類なので万人受けしやすい方だと思う。
1話から大きく注目された漫画だが、あれで作品の方向性を読み違えると肩透かしを食らうかもしれない。
「強力な力を持った主人公を中心に、復讐のために道中の敵と戦いながら活躍するヒーローもの」みたいなものを期待すると裏切られる。
まず、主人公は不死身に近い再生能力に説得力を持たせるため、敵にいいようにやられることが多い。
主人公目線で物語が語られたり展開することは意外にも少なく、サブキャラたちだけのやり取りが圧倒的に多く、群像劇の側面が強い。
1話のカニバリズムや、炎で焼かれ続けるなどのトーチャーポルノ的表現もそうだが、以降も獣姦などの異常性癖、狂言キャラが出張る、ディスコミニケーションの連続など、無批判で受け入れるには厳しい要素がどんどん出てくる。
あと、アクションシーンはお世辞にも上手くない。
それでも、作風や方向性から漂う個性というものは間違いなくあるので、そこに魅力を感じたのならどうぞ。
対人恐怖症の主人公が、想い人の生徒会長に気付かれないよう、かつ傍にいたいがために生徒会室の椅子を改造して、その中に自分が入る。
誰得な椅子の改造方法を詳しく解説したり、主人公の生徒会長に対する情念たっぷりの独白など、「変態」な人間を表現するための描写をかなり念入りに行う。
周りに認知されない存在だからこそ偶然知ってしまう登場人物たちの秘密を、主人公が垣間見てしまうのだ。
事件が起こり、それを隠蔽しようとするとある人物の一連のシーンが、これまた丁寧に描かれていて、妙なところにリアリティを追求している点も見所だ。
プロットのインパクトに負けない、圧倒的な描写や展開が魅力でもあるが、構成されるほとんどの要素がアウトローな上、それをやたらと丁寧に描いているので、そこに拒否感を覚えなければどうぞ。
この漫画の何が面白いかといわれると、正直なところ私はうまく説明できない。
主要人物の多くが独自の価値観を持っており、しかもそれを前面に出して展開される。
もちろん、そんなことをしてまともなコミニケーションなど成立する筈もなく、不可解さや不愉快さは読者にも伝染しやすい。
それは主人公たちの人格も同様で、読者が共感できるような普遍的な是非で物事を判断しないし、動かない。
それでも、一見すると作中ではなぜか成立しているような気がする人間ドラマは何とも奇妙だ。
私が解釈するこの作品のテーマやメッセージは、「社会的な、或いは政治的な観点での『正しい人格』の押し付けを拒否し、確固たる自我の確立を目指すこと」だと思う。
それでも、露悪的な言動をする主人公や、我を通す人間がイニシアチブをとりつづける世界観は、結局のところ側面的には『正しい人格』を別のものに摩り替えただけで、読んでいて気持ちのいいものではない。
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
ワートリは泣ける。
三巻に一巻ぐらいのペースでボロボロ泣けるシーンが出てくる。
出てくるが、今回の泣けるシーンは、特別に泣けた。
冒頭で紹介したのは、B級13位柿崎隊の隊長である柿崎国治の独白だ。
まずこのB級13位とは何か?
ワールドトリガーは、異世界から侵攻してきた敵と戦うボーダーと呼ばれる組織を舞台にした漫画である。
ボーダーでは隊員を実力順にS級、A級、B級、C級に分類している。
漫画的に言うと、B級からは名前と顔があるモブでないキャラといったイメージで、
この142話時点で、S級はたった1人、A級は9チーム(1チーム大体4〜5人ぐらい)、B級は21チーム(チーム内の人数はA級と同じ、例外もある)である。
どうだろう、B級13位のパっとしななさが伝わるだろうか?
ちょっと、この「格」のパっとしなささを、わかってもらうために、長文を書こうと思う。
・序章
・侵攻編
・ランク戦
・侵攻編パート2
こんな感じだろうか。
まず主人公がチームを結成するまでの序章では、
遊真はブラックトリガーと呼ばれる他とは違う特別な武器を持っており、先ほど書いたボーダー内の「格」の分類では、S級にあたるぐらい強い。
そのS級に相当する遊真が、A級7位三輪隊と戦ったり、A級5位嵐山隊のエース木虎と共同して敵と戦ったりなどして、ブラックトリガーの性能で圧倒するシーンが続く。
遊真は滅茶苦茶強く、A級7位三輪隊はオペレーター含んで5人チームにも関わらず、たった1人で圧倒する。
そのぐらい、彼の持つブラックトリガーが異質であり、かつ彼自身の技術や経験も並大抵ではない、という「格」が描写される。
次のブラックトリガー争奪戦では、4人目の主人公であり、遊真と同じブラックトリガー使いの
S級隊員迅の戦いがメインになる。
A級1位太刀川隊の隊長にして個人総合1位攻撃手1位の太刀川と、隊員の出水
に加えて、先ほど書いたA級7位の三輪隊の4チームとの戦いが描かれる。
ここでも、S級隊員の、つまりブラックトリガーの強さは存分に描かれる。
A級5位嵐山隊のメンバーが助けに入るため、一部メンバーは分断されるも、
個人総合1位攻撃手1位の太刀川、個人総合3位攻撃手2位の風間、狙撃手2位の奈良坂といったボーダー内でも相当上位の「格」を持つ相手を、
ブラックトリガーを持つだけでなく、サイドエフェクトと呼ばれる超能力を戦闘に生かす迅は、なんと6対1という状況でありながらも、勝利する。
サイドエフェクトは遊真も持っているが、戦闘に生かせられる能力ではない上に、
A級7位三輪隊フルメンバーよりも「格」が高いメンバーを圧倒するS級隊員迅の強さは印象に残る。
そして、ようやく敵との本格的な戦いが始まる。
(え? ここに修対風間とか、ユーマ対緑川があるだろって? ごめん、忘れてた!)
この編では遂に名前と顔と人格があるまともな「人型の敵」が登場する。
しかも、彼らは迅や遊真と同じブラックトリガーを持っているのだ。
すわ、どうなる?
と、なるが、これがボーダー強いのだ。
B級6位鈴鳴第一の隊員で攻撃手4位の村上を苦戦させる強敵が登場する。
しかし、ブラックトリガー争奪戦では迅に負けた「個人総合1位攻撃手1位の太刀川」は、
このラービットを1人で圧倒し、なんと単独で11機も撃破している。
さらに、同じくブラックトリガー争奪戦で負けたA級3位風間隊も、ラービットを4機撃破し、
隊長の風間こそ敵のブラックトリガー持ちのエネドラに負けるも、
指揮官でありながらボーダー最強の忍田やB級10位諏訪隊と協力することで、
また、A級1位太刀川隊の出水、A級7位三輪隊の米屋、A級4位草壁隊の緑川らの即席チームも、
他のB級合同チームと協力しつつ、ブラックトリガーではないものの「人型の敵」を撃破する。
さて、長々と語ってきたが、ようやくタイトルの「柿崎隊」登場である。
B級13位柿崎隊の初登場はこの人型の敵である「ランバネイン」との戦闘である。
記念すべき初台詞は
「マジか
新型だけで
きちい
ってのによ」
である。
どうだろう「個人総合1位攻撃手1位の太刀川」が単独で11機も撃墜した新型=ラービットに苦戦しているだけでも、
如何にもB級13位のパっとしなささが伝わるだろうか?
当然だが、ラービットと余裕で戦えるのはA級チームぐらいで、単独で勝負できる太刀川が異常なだけなのだが、
先ほど書いた通り、その太刀川よりも強い迅などのブラックトリガー持ちも居る戦場なのだ、
そして「ランバネイン」との戦闘がいざ本格的に始まると、
メインはA級1位太刀川隊の出水、A級7位三輪隊の米屋、A級4位草壁隊の緑川らの即席チーム、
彼らは三人のチームとしての戦いはもちろん、緑川は単独で足を持って行く活躍を見せ、
太刀川のように個人総合○○位と付いていなくても、A級隊員の強さを存分に発揮する。
また、同じく戦闘に参加している、
B級11位の荒船隊の隊長である荒船とB級7位の東隊の隊長である東も、B級ながら活躍する。
スナイパーとして活躍しており、荒船は一発敵に当てるし、
A級隊員だけでなく、B級でも「隊長」となればそれなりに一芸は持っているシーンの描写だろう。
「ここで
押すのか!?
何が
変わった
ってんだ?
東さん!」
何とも頼りない台詞だろう。
もっとも、念のため強調しておきたいが、
漫画を読んでいる読者の視点では、この時点では東はただのB級7位の隊長だが、
実はこの東は、ボーダー最初の狙撃手にして、過去にA級1位のチームのリーダーもしている古株で、
幹部と上位チームが集まる作戦会議にも参加する程度には、偉い人なので、
柿崎さんが弱いというわけではない、弱いというわけではないが、
この時点での読者視点だと、柿崎隊長に凄い印象は無いのは間違いないだろう。
そして「ランバイネ」戦は米屋がトドメをさすも、チームの勝利といった感じで終わる。
感じで終わるが、ぶっちゃけ、柿崎隊は何をしたのか? と聞かれると微妙である。
足を奪った緑川、トドメをさした米屋、敵を上手く誘導した出水、それらをA級即席チームの戦いから敵の行動を見抜く東、辺りが活躍した話で、柿崎隊は何ともぱっとしない印象だろう。
だがしかしである、この侵攻編においてチームメンバーが一度も誰も欠けなかったのは、柿崎隊だけなのである。
え? やられシーンすら無いぐらい地味なチームだからだろって?
それはともかくとして、そういうところが、柿崎隊長の隊員思いな所であり
「柿崎さんの唯一の弱点は全部自分で責任を持とうとするところで
という評価に繋がる一片を見せているのは、さすが「遅効性SF」と評されるワールドトリガーならではだろう。
さてさて、他にも順位は付かない規格外の最強A級玉狛第一の活躍や、
相変わらず強い遊真や、ブラックトリガーを手放してすら強い迅なども活躍して、侵攻編は終わる。
こんどはランク戦と呼ばれる模擬戦闘が舞台で、主人公チームの玉狛第二の躍進が描かれる。
続いては、侵攻編でも活躍した
諏訪隊、荒船隊と戦うが、
ここでは、狙撃手でありながら攻撃手としてもマスターランクの荒船の遠近万能っぷりや、
諏訪さんの胆力が描かれたりなど、それなりに実力があることは伺えるシーンはあるものの、
攻撃手4位と言われてもラービットに苦戦する程度でしょ? と思っていたが、
これがやはり強く、那須隊の熊谷隊員を圧倒し、あの遊真とも互角の戦いを繰り広げる。
そして、四戦目では、組織の都合というか物語の都合というかで、B級に降格になった、A級の経験もある、
侵攻編でも言及した、B級7位東隊との、よつどもえが描かれる。
ここでは、4人いる主人公の内の1人でありながら、今まで一度も言及しなかった、修が活躍できず、主人公チームは敗北する。
個人総合2位射手1位の二宮は、射手として今までも活躍してきた出水を超えるランクであるだけあって、かなり強いし、
影浦は、順位こそついていないが、攻撃手4位の村上に自分より強いかも、と言わせるだけあって、
2人とも「格」は十分といった感じだった。
A級7位加古隊の隊長にして、東さんが率いた旧A級1位チームの隊員でもあった、加古さんが登場し、
「イニシャルがKで才能のある隊員を引き抜きたくなる」という、
「お前それ、伏線として見え見えすぎて、今からこの伏線がどう回収されるのか、気になりすぎるだろ」って伏線の描写の一環として、
「柿崎(KAKIZAKI)」隊長も、話題に上がるが、残念ながら、合わないタイプらしく、引き抜かれなかった。
さて、単行本になってない上に、こないだジャンプ捨てたので見返せないので、軽く流すと、
侵攻編パート2では、先ほど書いたランク戦で活躍したB級の面々も活躍する。
さて、長々と話してきたが、どうだろう、B級13位柿崎隊の微妙さが伝わっただろうか?
もちろんココに全てを書いているわけではなく、実際はもっと活躍している面々はいる。
ハッキリ言って、このエピソードが描かれる前までの自分が、ワールドトリガーのキャラクタを思い出した順番に言って行く場合、かなり下位なのは間違いない。
そして、作中の「格」としても、なんともしょっぱいのもわかってもらえただろうか?
さらに、今回の五戦目のランク戦は、主人公チームの新技のお披露目回なのである。
遊真と修のスパイダーを使ったコンビネーションやチカさんの新トリガーなどの、新技が侵攻編パート2で焦らされた挙げくの、お披露目回なのである。
そらもう、柿崎隊が活躍することを想定していた読者はいなかったんじゃないだろうか?
何なら、B級20位吉里隊、B級21位間宮隊のように瞬殺なんじゃなか? とすら思っていた。
けども、冒頭のこれである。
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
のところでは、
主人公の1人遊真、
緑川、
木虎、
黒江、
緑川、木虎、黒江に関しては、入隊時の試験の成績がズバ抜けていたことが作中で示されていたり、
攻撃手4位の村上は、強化睡眠記憶のサイドエフェクトを持っていて、あっというまに上位陣に追いつく実力を身につけたり、
絵馬も幼いながらも、スナイパーとしては、当真、奈良坂辺りと並ぶような描写がされていたりと、
この6人は確かに、派手に追い抜いていった感じなんでしょうね。
特に木虎は、柿崎隊長本人が昔所属していた嵐山隊をA級5位まで押し上げたエースという肩書きまで持っています。
そりゃあ、自分が抜けたあとのチームを、自分よりも周りに評価させた新人が居たら
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
ああ、もうね。
もうね、ワールドトリガーを「ゲーム感覚」と批判していた、自分が情けなくなってくる。
個人総合○○位とか、B級○○位とか、そういう順位の「格」や、
そういう、設定的な部分だけを見て「ゲーム感覚」だと思っていた、自分が情けない。
登場人物をゲームのコマだと思って、それを元に、やれあいつは強いだの、やれあいつは弱いだのと強さの「格」だけを評価していた、自分こそが「ゲーム感覚」じゃないですか。
B級13位だから、個人ランキングがわかってないから、侵攻編で活躍しなかったから、そういう気持ちで、
柿崎隊の面々を軽んじるその気持ちこそが、まさに「ゲーム感覚」だったんですよね。
ゲームなら例えば、パーティーのメンバーに上限があったりとか、
倉庫の空き容量とかによって、キャラクタを切り捨てることってよくありますよね。
そりゃもちろん「ビジュアルが好きだから、弱いけど使おう」とか「ストーリーで活躍したから、最後まで使ってあげたい」とかって気持ちも、ゲームやってて湧いてきますよ。
でも、それって全部「自分の価値観によって、取捨選択している」んですよね。
価値観が「強さ」なのか「ストーリー」なのか「ビジュアル」なのかが違うだけで、
誰かを切り捨てるってことは、それで価値を消してしまうことに繋がるんだよね。
散々「格」が劣っているというより「無い」
何か特筆すべきフックがない、
粘膜蜥蜴を読んだ。暴力と狂気で過剰に装飾されたホラー小説だった。
個人的には粘膜人間の方が面白かったかな。ひたすらに粗暴な幼稚さを見せ付けられるばかりだったかなという印象。大吉をバラしかける時の描写と、坂井がゼムリアに襲われるシーンなんかはぞっとしたけど、何よりも嫌らしい人間二人のインパクトが強すぎてうんざりさせられた。
最終部にて判明する事実を元に、富蔵の心中を冒頭から追想すると物語のコクというか、深さが味わえるんだろうけど、そんな気力が湧かない。間違いなく月之森一族はこの期崩壊するんだろうけど、倫理観の崩壊した基地害どもが死滅するだけだと思うと、悲しさとか切なさなんて微塵も浮かんでこないし、むしろ良かったじゃないって気になっちゃう。
なんかところどころギャグっぽいのも微妙な感じ。ホラーなら雰囲気作りを統一して欲しいんだけど、あまりにも過激にはっちゃけている人物が主要な立ち位置にいるもんだから、バランスが崩壊しちゃうのかなって思った。
ワールドトリガーはゲームじゃない。142話「柿崎 国治」を読んで
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
ワートリは泣ける。
三巻に一巻ぐらいのペースでボロボロ泣けるシーンが出てくる。
出てくるが、今回の泣けるシーンは、特別に泣けた。
冒頭で紹介したのは、B級13位柿崎隊の隊長である柿崎国治の独白だ。
まずこのB級13位とは何か?
ワールドトリガーは、異世界から侵攻してきた敵と戦うボーダーと呼ばれる組織を舞台にした漫画である。
ボーダーでは隊員を実力順にS級、A級、B級、C級に分類している。
漫画的に言うと、B級からは名前と顔があるモブでないキャラといったイメージで、
この142話時点で、S級はたった1人、A級は9チーム(1チーム大体4〜5人ぐらい)、B級は21チーム(チーム内の人数はA級と同じ、例外もある)である。
どうだろう、B級13位のパっとしななさが伝わるだろうか?
ちょっと、この「格」のパっとしなささを、わかってもらうために、長文を書こうと思う。
・序章
・侵攻編
・ランク戦
・侵攻編パート2
こんな感じだろうか。
まず主人公がチームを結成するまでの序章では、
遊真はブラックトリガーと呼ばれる他とは違う特別な武器を持っており、先ほど書いたボーダー内の「格」の分類では、S級にあたるぐらい強い。
そのS級に相当する遊真が、A級7位三輪隊と戦ったり、A級5位嵐山隊のエース木虎と共同して敵と戦ったりなどして、ブラックトリガーの性能で圧倒するシーンが続く。
遊真は滅茶苦茶強く、A級7位三輪隊はオペレーター含んで5人チームにも関わらず、たった1人で圧倒する。
そのぐらい、彼の持つブラックトリガーが異質であり、かつ彼自身の技術や経験も並大抵ではない、という「格」が描写される。
次のブラックトリガー争奪戦では、4人目の主人公であり、遊真と同じブラックトリガー使いの
S級隊員迅の戦いがメインになる。
A級1位太刀川隊の隊長にして個人総合1位攻撃手1位の太刀川と、隊員の出水
に加えて、先ほど書いたA級7位の三輪隊の4チームとの戦いが描かれる。
ここでも、S級隊員の、つまりブラックトリガーの強さは存分に描かれる。
A級5位嵐山隊のメンバーが助けに入るため、一部メンバーは分断されるも、
個人総合1位攻撃手1位の太刀川、個人総合3位攻撃手2位の風間、狙撃手2位の奈良坂といったボーダー内でも相当上位の「格」を持つ相手を、
ブラックトリガーを持つだけでなく、サイドエフェクトと呼ばれる超能力を戦闘に生かす迅は、なんと6対1という状況でありながらも、勝利する。
サイドエフェクトは遊真も持っているが、戦闘に生かせられる能力ではない上に、
A級7位三輪隊フルメンバーよりも「格」が高いメンバーを圧倒するS級隊員迅の強さは印象に残る。
そして、ようやく敵との本格的な戦いが始まる。
(え? ここに修対風間とか、ユーマ対緑川があるだろって? ごめん、忘れてた!)
この編では遂に名前と顔と人格があるまともな「人型の敵」が登場する。
しかも、彼らは迅や遊真と同じブラックトリガーを持っているのだ。
すわ、どうなる?
と、なるが、これがボーダー強いのだ。
B級6位鈴鳴第一の隊員で攻撃手4位の村上を苦戦させる強敵が登場する。
しかし、ブラックトリガー争奪戦では迅に負けた「個人総合1位攻撃手1位の太刀川」は、
このラービットを1人で圧倒し、なんと単独で11機も撃破している。
さらに、同じくブラックトリガー争奪戦で負けたA級3位風間隊も、ラービットを4機撃破し、
隊長の風間こそ敵のブラックトリガー持ちのエネドラに負けるも、
指揮官でありながらボーダー最強の忍田やB級10位諏訪隊と協力することで、
また、A級1位太刀川隊の出水、A級7位三輪隊の米屋、A級4位草壁隊の緑川らの即席チームも、
他のB級合同チームと協力しつつ、ブラックトリガーではないものの「人型の敵」を撃破する。
さて、長々と語ってきたが、ようやくタイトルの「柿崎隊」登場である。
B級13位柿崎隊の初登場はこの人型の敵である「ランバネイン」との戦闘である。
記念すべき初台詞は
「マジか
新型だけで
きちい
ってのによ」
である。
どうだろう「個人総合1位攻撃手1位の太刀川」が単独で11機も撃墜した新型=ラービットに苦戦しているだけでも、
如何にもB級13位のパっとしなささが伝わるだろうか?
当然だが、ラービットと余裕で戦えるのはA級チームぐらいで、単独で勝負できる太刀川が異常なだけなのだが、
先ほど書いた通り、その太刀川よりも強い迅などのブラックトリガー持ちも居る戦場なのだ、
そして「ランバネイン」との戦闘がいざ本格的に始まると、
メインはA級1位太刀川隊の出水、A級7位三輪隊の米屋、A級4位草壁隊の緑川らの即席チーム、
彼らは三人のチームとしての戦いはもちろん、緑川は単独で足を持って行く活躍を見せ、
太刀川のように個人総合○○位と付いていなくても、A級隊員の強さを存分に発揮する。
また、同じく戦闘に参加している、
B級11位の荒船隊の隊長である荒船とB級7位の東隊の隊長である東も、B級ながら活躍する。
スナイパーとして活躍しており、荒船は一発敵に当てるし、
A級隊員だけでなく、B級でも「隊長」となればそれなりに一芸は持っているシーンの描写だろう。
「ここで
押すのか!?
何が
変わった
ってんだ?
東さん!」
何とも頼りない台詞だろう。
もっとも、念のため強調しておきたいが、
漫画を読んでいる読者の視点では、この時点では東はただのB級7位の隊長だが、
実はこの東は、ボーダー最初の狙撃手にして、過去にA級1位のチームのリーダーもしている古株で、
幹部と上位チームが集まる作戦会議にも参加する程度には、偉い人なので、
柿崎さんが弱いというわけではない、弱いというわけではないが、
この時点での読者視点だと、柿崎隊長に凄い印象は無いのは間違いないだろう。
そして「ランバイネ」戦は米屋がトドメをさすも、チームの勝利といった感じで終わる。
感じで終わるが、ぶっちゃけ、柿崎隊は何をしたのか? と聞かれると微妙である。
足を奪った緑川、トドメをさした米屋、敵を上手く誘導した出水、それらをA級即席チームの戦いから敵の行動を見抜く東、辺りが活躍した話で、柿崎隊は何ともぱっとしない印象だろう。
だがしかしである、この侵攻編においてチームメンバーが一度も誰も欠けなかったのは、柿崎隊だけなのである。
え? やられシーンすら無いぐらい地味なチームだからだろって?
それはともかくとして、そういうところが、柿崎隊長の隊員思いな所であり
「柿崎さんの唯一の弱点は全部自分で責任を持とうとするところで
という評価に繋がる一片を見せているのは、さすが「遅効性SF」と評されるワールドトリガーならではだろう。
さてさて、他にも順位は付かない規格外の最強A級玉狛第一の活躍や、
相変わらず強い遊真や、ブラックトリガーを手放してすら強い迅なども活躍して、侵攻編は終わる。
こんどはランク戦と呼ばれる模擬戦闘が舞台で、主人公チームの玉狛第二の躍進が描かれる。
続いては、侵攻編でも活躍した
諏訪隊、荒船隊と戦うが、
ここでは、狙撃手でありながら攻撃手としてもマスターランクの荒船の遠近万能っぷりや、
諏訪さんの胆力が描かれたりなど、それなりに実力があることは伺えるシーンはあるものの、
攻撃手4位と言われてもラービットに苦戦する程度でしょ? と思っていたが、
これがやはり強く、那須隊の熊谷隊員を圧倒し、あの遊真とも互角の戦いを繰り広げる。
そして、四戦目では、組織の都合というか物語の都合というかで、B級に降格になった、A級の経験もある、
侵攻編でも言及した、B級7位東隊との、よつどもえが描かれる。
ここでは、4人いる主人公の内の1人でありながら、今まで一度も言及しなかった、修が活躍できず、主人公チームは敗北する。
個人総合2位射手1位の二宮は、射手として今までも活躍してきた出水を超えるランクであるだけあって、かなり強いし、
影浦は、順位こそついていないが、攻撃手4位の村上に自分より強いかも、と言わせるだけあって、
2人とも「格」は十分といった感じだった。
A級7位加古隊の隊長にして、東さんが率いた旧A級1位チームの隊員でもあった、加古さんが登場し、
「イニシャルがKで才能のある隊員を引き抜きたくなる」という、
「お前それ、伏線として見え見えすぎて、今からこの伏線がどう回収されるのか、気になりすぎるだろ」って伏線の描写の一環として、
「柿崎(KAKISAKI)」隊長も、話題に上がるが、残念ながら、合わないタイプらしく、引き抜かれなかった。
さて、単行本になってない上に、こないだジャンプ捨てたので見返せないので、軽く流すと、
侵攻編パート2では、先ほど書いたランク戦で活躍したB級の面々も活躍する。
さて、長々と話してきたが、どうだろう、B級13位柿崎隊の微妙さが伝わっただろうか?
もちろんココに全てを書いているわけではなく、実際はもっと活躍している面々はいる。
ハッキリ言って、このエピソードが描かれる前までの自分が、ワールドトリガーのキャラクタを思い出した順番に言って行く場合、かなり下位なのは間違いない。
そして、作中の「格」としても、なんともしょっぱいのもわかってもらえただろうか?
さらに、今回の五戦目のランク戦は、主人公チームの新技のお披露目回なのである。
遊真と修のスパイダーを使ったコンビネーションやチカさんの新トリガーなどの、新技が侵攻編パート2で焦らされた挙げくの、お披露目回なのである。
そらもう、柿崎隊が活躍することを想定していた読者はいなかったんじゃないだろうか?
何なら、B級20位吉里隊、B級21位間宮隊のように瞬殺なんじゃなか? とすら思っていた。
けども、冒頭のこれである。
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
「新しい連中が
どれだけ派手に
追い抜いて行っても」
のところでは、
主人公の1人遊真、
緑川、
木虎、
黒江、
緑川、木虎、黒江に関しては、入隊時の試験の成績がズバ抜けていたことが作中で示されていたり、
攻撃手4位の村上は、強化睡眠記憶のサイドエフェクトを持っていて、あっというまに上位陣に追いつく実力を身につけたり、
絵馬も幼いながらも、スナイパーとしては、当真、奈良坂辺りと並ぶような描写がされていたりと、
この6人は確かに、派手に追い抜いていった感じなんでしょうね。
特に木虎は、柿崎隊長本人が昔所属していた嵐山隊をA級5位まで押し上げたエースという肩書きまで持っています。
そりゃあ、自分が抜けたあとのチームを、自分よりも周りに評価させた新人が居たら
「それで
消えてなくなる
わけじゃないんだ」
ああ、もうね。
もうね、ワールドトリガーを「ゲーム感覚」と批判していた、自分が情けなくなってくる。
個人総合○○位とか、B級○○位とか、そういう順位の「格」や、
そういう、設定的な部分だけを見て「ゲーム感覚」だと思っていた、自分が情けない。
登場人物をゲームのコマだと思って、それを元に、やれあいつは強いだの、やれあいつは弱いだのと強さの「格」だけを評価していた、自分こそが「ゲーム感覚」じゃないですか。
B級13位だから、個人ランキングがわかってないから、侵攻編で活躍しなかったから、そういう気持ちで、
柿崎隊の面々を軽んじるその気持ちこそが、まさに「ゲーム感覚」だったんですよね。
ゲームなら例えば、パーティーのメンバーに上限があったりとか、
倉庫の空き容量とかによって、キャラクタを切り捨てることってよくありますよね。
そりゃもちろん「ビジュアルが好きだから、弱いけど使おう」とか「ストーリーで活躍したから、最後まで使ってあげたい」とかって気持ちも、ゲームやってて湧いてきますよ。
でも、それって全部「自分の価値観によって、取捨選択している」んですよね。
価値観が「強さ」なのか「ストーリー」なのか「ビジュアル」なのかが違うだけで、
誰かを切り捨てるってことは、それで価値を消してしまうことに繋がるんだよね。
散々「格」が劣っているというより「無い」
何か特筆すべきフックがない、
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20151105#bookmark-270377351
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20151027#bookmark-269835832
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20151024#bookmark-269649307
中世警察ですが、蕎麦切りが食べられるようになったのは近世以降です。蕎麦がきやガレット、あるいは粥として食べるのはともかく、麺状にして食べるのはいかがなものでしょう。
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20151002#bookmark-267797936
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20150919#bookmark-266482271
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20150913#bookmark-265691693
ドーモ、満を持して警察デス。なぜ「今」ダイゴを投下してホッテントリ入りすると考えたのか問いたい、問い詰めたい。タイミングを見計らわない増田投下を「満を持す」とは言わないのだぜ?
http://b.hatena.ne.jp/c_shiika/20150908#bookmark-265355352
ナイル川警察だ! ナイル川は毎年氾濫を起こすことで上流から肥沃な土壌をもたらしていました。氾濫はむしろ歓迎すべきものです。
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これだけ各種警察として日夜ブコメの治安を守っているとは知らなんだ
そうやって見直すとあの「襟のフリルも歯に見える」とよくいじられるヲ級コスチュームも警官の制服に見えてくるから不思議なもんだ
ブクマカーに時々いる驚異的に博識な人の一人です
1-6が実装されて早々、クリアしていく提督がtwitter上に次々、情報を見にwikiに行けば当然ぞろぞろ、それを見ていると相変わらず「自分も」と焦ってしまう。
あっさりクリアするには敗北しなくちゃいけないのがイヤだし、旗艦はヴェルちゃんで固定したいし、そういうこだわりも捨てたいけど捨てられない。
秋月もあきつ丸も育ってないし、航空巡洋艦は鈴熊しかいないし。
そして、負けないようにって頑張れば頑張るほど試行錯誤で負けるし、焦れば間宮伊良湖=課金に頼らざるを得なくなるし。せっかく溜めたバケツはもりもり消えていくし。
これから毎月、これが続くのかと思うと正直辛い。
1-6突破にかかった資材メモ。高速修復財消費35、間宮伊良湖各5回使用(2500円相当)、敗北回数10回。あと睡眠時間3~4時間ほど。
http://anond.hatelabo.jp/20131007162212
なんかブコメ見たら「5-3クリアの方法教えてくれ」とあって、最近クリアしたので書いてみる。
つまり道中は敵重巡のカットイン攻撃を避け、ボス戦で旗艦の輸送艦を撃沈することでゲージを削り、破壊するゲームです。
もう少し正確に言うなら、ゲージが壊れるまで道中で敵重巡のカットインを食らって大破撤退するゲームです。
また4-4最終形態同様、ボス艦隊にフラ潜がいるので、ボス戦で駆逐艦が弾除けにしかならないです。
あーつれーわーまじつれーわー(棒
要はやられる前に殴り倒すのは2-4と同じで、それの夜戦バージョンだと思ってください。
艦娘の疲労です。少しでも残っていると道中呆気無く大破し、全く残っていなければ基本カスダメ最悪でも中破止まりと、超安定します。
ちなみに間宮ランプが点滅してなければ疲労なしではないので、逸る気持ちを抑えてきちんと時間を開けるか、米帝プレイヤーの方は間宮さんに課金してください。
それでは、健闘を祈ります!
『ミズ・パイロット』っていう退屈なドラマが毎週火曜日の9時からCXで放送されている。
間宮祥太郎君が出てるので、かみさんが見ている。で、ついでに僕も見ている。
堀北真希が演じる女性がパイロットを目指すドラマなんだが、おいおいこんなの採用するのかよっていうのがヒロインである。
で、2回目のお話。パイロットの訓練生とはいっても、地上勤務の訓練もあるってことで、堀北真希が困っているお客さんのために奮闘する。
飛行機が遅れて乗り継ぎが間に合いそうもないってことで、マニュアルにしたがってフライトを変更させるはずだった老人客。
ところが、それではせっかくの旅行が台無しだと、強引に乗り継ぎさせようとするヒロイン。
お客に急げと言ってしまう。それを制止すべき先輩の菜々緒も、ヒロインにつられてしまい、乗り継ぎ便の出発を遅らせるようパイロットに頼む。
管制塔無視してそんなことできるのか?って疑問もあるけれど、このヒロインの目の前の困っている人たちを助けたいっていう気持ちを優先させて
ほかの人たちの迷惑を無視する行動をまるで美談のように描いているのだが、おかしくないか?
マニュアルっていうのは、行動原則でもある。航空関係なら相当よく考えられたものだろう。
それを目の前の客が気の毒だっていうくらいで破ってよいはずがない。