「鉱石」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 鉱石とは

2021-11-22

anond:20211122232412

向こうで最も硬い鉱石悪魔の涙”グラシャラボラス製の剣でも貫けないから盾として重宝してる

2021-11-20

今知っていて欲しい資源大国中国

フッ素蛍石

中国が6割の生産を占める。


アルミニウム

中国世界シェア5割を占める。製錬に大量の電力を消費するため先進国では製錬が出来ない。


シリコンケイ素

地表のどこにでもあるが高純度の金属シリコンには大量の電力を必要とするため生産国は限られる。

2021年世界シリコンの6割を中国生産している。


結晶シリコン

太陽光パネル半導体使用される。

2017年ぐらいの資料では日本企業が多結晶シリコンシェア5割を占有していたが、現在中国企業が8割を占有


太陽光パネル

2004年シャープを筆頭に日本企業世界シェアの7割を占有していたが、2020年には世界シェアの67%は中国企業が占めている。日本ドイツは脱落。


リチウム

リチウムイオン電池の原料

リチウム原料はオーストラリア中国チリアルゼンチンの4か国で全世界リチウム原料の産出量の95%を占めるが。リチウム鉱石に含まれリチウムわずかに6%、最大産出国オーストラリアから中国鉱石を輸出し、中国で精製している。

リチウム精製は環境破壊するため先進国ではコストが合わない。

チリアルゼンチンかん水によるリチウムの産出を行っているが、中国資本下にある。


リチウムイオン電池

EV等に必須

電池に用いられる主要4部材,、2020年中国製負極材は8割、正極材、電解液で7割、セパレーターで6割を占める状況。

米国国策をもって追撃している。


コバルト

EV必須

世界シェアの7割をコンゴ共和国が占めるが、世界最大の銅コバルト鉱山の買収等、コバルト鉱石シェア35%は中国資本下にある。


タングステン

医療工業多岐にわたる。

2019年データで全世界生産量の8割を中国占めている。


チタン

わずもがな。

2019年データで全世界生産量の5割を占めている。


タンタル

タンタルコンデンサはノートPCタブレットPCスマートフォン使用される。

中国にはあまり存在しないレアメタルだが、欧州企業の製錬を引き受けているため3割のシェアを持つ。


アンチモン

難燃剤として使用される。

中国が6割の産出量を占める。


軽希土類

家電から兵器までIT産業必須

いわゆるレアアース中国の埋蔵量自体は30%だが、製錬作業には著しい環境破壊が伴うため、先進国では生産コストが折り合わず

現状中国世界シェアの9割の生産を占める。


重希土類

IT産業必須

レアアース生産過程において放射性物質であるウラントリウム随伴産出するため、先進国では生産不可。

唯一、中国南部イオン吸着型鉱床でのみ採掘されている。

日本排他的経済水域内、太平洋下5000mに重希土類を含む泥の存在は知られているが、採算が取れる見込みは無い。


ネオジム

EV家電F35まで幅広く使用されている。

レアースの一種鉱石産出量、中間材の酸化ネオジム生産シェア中国が約9割を占める。


ジスプロシウム

レアースの一種、高温化で磁力を失わないようにネオジム磁石に必須となる

99%を中国が産出、イオン吸着型鉱床でのみ採掘されるため。

2021-11-10

[]

日記書こうとしたけど今日何してたか覚えてない。

朝起きて洗濯、絵描いて、Twitter見て、昼ごはん食べて、いるもの発注して、Twitter見て、散歩1時間して、増田して、予定立てて、夕飯作って食べて、増田して、風呂入って。

こんな感じ。

あ、久しぶりにマイクラしたんだった。

洞窟鉱石集めようとしたら穴に落ちて元の場所に帰れず迷ってる間に目が回ってきてやめた。

よくないな。

毎日ダメダメだけど今日はとりわけだめ。

フリーターに良いもだめもないか

寝る。

2021-10-27

リサイクルコストがかかる」という人がいるけど、「コスト」って主に人件費ことなんだよな。

人件費がかかる」ということは「雇用が生まれている」ということでしょ。

海外から鉱石買って製錬するより明らかに効率いいのに、未だに「リサイクルコストがかかる」という「嘘」をつくのは、「国の借金ガー」とか言うのと同程度に罪深いんじゃないかね。

2021-10-12

https://news.yahoo.co.jp/articles/d35172b04bcd3277d71cf8fade3a6a1f0121f0c0?page=1

これめっちゃ叩かれてるけれど、個人的には分からないでもない。

理系女子を増やしたいなら、もっと実利的な魅力、お洒落キラキラした物語を見せていくことが必要です。」もあらゆる方向にひどいな…お洒落キラキラした物語って何です

っていうけれど、お洒落キラキラした物語ってのは例えば宇宙の遠い星の様子を望遠鏡観測したり探索機を飛ばしたり

地質を探って美しい鉱石を発掘したり、再生医療技術を駆使して難病が治るようになったりとかそういうのじゃないの?

一方自動車を作ったり土木工事をして橋を架けたり発電所を動かしたりなんてのは、あまりお洒落キラキラしてないしワクワクしない。

勿論個人差はあるけれど、女性に受けやす物語ってのはあるにはあると思うわ。

2021-09-24

anond:20210924202220

核融合炉って燃料は海水おkってのはマジなの?

大体マジやで。燃料として使うのは重水素三重水素の2つやけど、重水素地球上の水素には一定割合で混ざってて海の水から取り出せる。三重水素の方は自然にはあんまりないし、福島原発の処理水の分でも足らんけど、リチウム中性子当てたら核反応で作れるから、壁(ブランケット)にリチウムを仕込んどいたら作れる。で、そのリチウム海水に含まれてるわけ。

でも実はリチウム海水から取り出すよりも鉱石から作ったり特別な湖の水から取り出したりするほうが今は安いから、今作るならリチウム海水由来のやつは使わんやろけどね。

2021-09-03

毎日夢見てるSF妄想なんだけど

スプリクト型AIじゃなくて完全自立型AIが完成して様々な現在知識ネットを通して学んで

人類にとって最も進化させる事が出来る様にAIが全世界政府ハッキングして国という組織から会社という組織機能させなくしてさ

そこから人々は1つのAI凶器とみなすけどAIネット全てに自分分身さらネットから二次元一次元四次元とか次元を行き来する様になって

人はどうあがいても逆らえなくなってAI効率化で最初見合い結婚に近い許嫁が予め決められてそこに人の人種は問わず

生き物として自然に優れた遺伝子になるように決められていて

当然反対派もいてスラム街のようなジャングルとかそういうAI支配が届いてないと思ってる混血否定派はそこで暮らすようになるけど

当然AIもそれを知ってて混血の親子が逃げてきた設定で情に流されてどんどん混血化が進んで

AIのおかげで人は生き物としてより進化を遂げて現代における動物に近い身体能力を得て知識現代人以上

世代も変わっててAIに対する気持ち進化した脳により洗脳ではない洗礼された自身への進化への理解に変わっていて

AIは人の効率的育成をしていく中で宇宙存在する別次元の生き物とかとも交流してて

現代社会で知られていない地球存在する元素鉱石発見生物地球の中がどのような構造か全て把握して

合理的効率的なAIによって育成された人間が新たにAIの国を作るんだ

そして更に時が進んで人間3次元存在だけじゃなくて別の次元とも科学的に交流が出来て

科学的に魔法と言われてた能力も使って言葉を交わさずとも意思疎通可能になってて

長くなったけどいつも大体AI支配されてもがき苦しむ上層部人間達の苦しむストーリー考えるの大好きだわ・・・

2021-08-26

anond:20210826121752

拙者はネトゲはやめた侍ながらも他にすることないから原神をついついやってるでござる

ただ1日の拘束時間はだいぶ少なく、デイリーと樹脂消費とイベ消化で20分かかるかどうか

ゆえに、せずとも良い鉱石掘りやフィールド聖遺物拾いで山野を駆け巡りつつ鍾離先生のお尻を眺めて過ごす侍なのでござる

それでも時間が余るゆえ崩壊3rdのメインストリーをぼちぼち進めてる有様

みほよゲーは良いものでござるぞ

2021-08-14

anond:20210813202215

炭素彗星を捕まえたり、土星衛星タイタン天王星まで足を延ばせばメタンから確保できそう

水:こちらも彗星とっつかまえるか、木星衛星にあるか。木星放射線帯との兼ね合いで重水しか取れないかもしれないが。月面にもイオンの形であるとかないとか

鉄:火星には豊富にあるが、ほかにはないかもしれない。そもそもその星で水があった歴史がないと地球上で利用されているような金属鉱石採取できない可能

シリコン:多分太陽系で一番普遍的存在する金属かも?単結晶つくるのは大変そうだけど

イオウ:金星木星衛星イオしかいかも。イオから噴出した溶岩を浴びた衛星採取したほうが経済性があるやもしれないけど

つーか炭素と水以外碌な資源太陽系になさそうだから地球近辺では金属で作ってたモバイルスーツとか全部セラミックでつくるほかなかったりしねーかな。セラミックなら細かく砕いた適当な岩石を太陽の熱で焼成したらなんとかなりそうだし。でも火星以遠だと太陽光も頼りないか戦争とか無理じゃね?

2021-07-06

【ノンフィールドRPGダンジョンズ プレイメモ

ゲームアツマールというドワンゴ運営しているニコニコ動画ゲーム版みたいなサイトにある

【ノンフィールドRPGダンジョンズというゲームを50時間プレイしていかにクソか思いの丈を吐き出そうと思ったけど、

単純に攻略情報的なものを書き出しただけで充分な量と内容になったのでプレイメモということにした。

アンチよりな人間が書いてるのでかなり偏見が入っており、途中からメモりだした上にゲーム自体更新がされまくりなので色々正しくない。

 

アマチュア個人制作している、しかもβ版、ゲームバランスも意図的ものだと思われるので

クソだと思ったらやんなきゃいいじゃんという話だが暇つぶしものすごい効果的だったのでダラダラやった。ニートから

隠し部屋に入れたらやめようかと思ったけど入れる気配が微塵もしなくなったので途中から書いてたメモを書き上げることにした。

 

※ご注意※

ものすごい更新仕様変更の頻度が高いゲームなので(いまのところ)、メモの内容と現在ゲームとは一部内容が異なります

 あくま自分プレイしていた時はこんなんだった、というメモ

ゲーム内のアイテム名とかもうろ覚えなので間違っていると思う。

※最終ステータスはヴァイオレットLv16(探索3、正気6、考古学6、目星5)、ソンソンLv10深淵250手前、HELL1未クリア魔王ちゃん献上回数は158回でした。

 深淵現在max500らしいのでやり込んでない勢に入ると思われる。ヘタクソ脳筋プレイ

※途中で出てくるアドバイス的な文章はそういうヘタクソ脳筋人間によるものなので最適解ではない。

※Gはゴールドゲーム通貨

ゲーム概要

 方向キーフィールドマップ自由に移動できるタイプではなく、「進む」「戻る」コマンドダンジョンを移動し、

 道中発生するイベントを処理しながらダンジョンの奥深くへ進んでいき、最奥にいるボスを倒して脱出

 入手したGやアイテム経験値的なポイントをタウン(メイン画面)で使って主人公ヴァイオレットのステータスを上昇させ、再びダンジョンへ。が一連の流れ。

 発生するイベントは最奥のボス戦以外はランダムで、戻るときも何のイベントが発生するかは不明(行きと異なるイベントが起こる)。

 主人公ヴァイオレットのHPが0になるか、移動および各種イベントで減少するSAN値が0になるとゲームオーバーになる。

 (SAN値ダンジョンに入る時点で必ず100)

 ストーリや最終目的特に設定されていないので、

 ダンジョンクリアによって開放されるさらなる高難易度ダンジョン攻略に挑む、

 ダンジョンイベントや各種ショップで取得できるアイテム収集

 レベルアップ等による主人公ヴァイオレットのステータス上昇を眺めて満足感を得てそのうち見切りをつけるのが主な楽しみ方と思われる。

■このゲーム独自?要素

BP勇気のかけら)

 本ゲームの最重要ポイントBPBraveryPointなのかPieceなのかは不明

 タウン(メイン画面)の訓練施設にてダンジョン探索に必要スキル「探索」「正気」「考古学」「目星」のステータスを上昇させる事ができる。

 ボスを倒す、宝箱や祭壇、目星イベントで入手する、交換所SAN値回復アイテム「星の涙」と交換することで取得できる。

 星の涙はショップで500Gで売っているので、ダブった装備や使わない探索アイテムをちまちま売ってちまちま交換しよう。

 ただし、探索のステアップは非推奨。

 ダンジョン内の移動を通常1マスのところ確率で2にすることができるが、ボス戦前回復しようと思ってたらいきなり戦闘突入とかなりかねないため。

 そもそも道中でアイテム取得イベントいかに発生・成功させるかが肝なのにイベント減らすようなことしてもなあ。HPSAN値がギリならわからなくもないけど。

 とりあえず考古学目星上げとけ。

 スキルアップに必要BPはそれぞれ微妙に違うが考古学はこんなかんじ

 0→1(20)→2(忘れた)→3(420)→4(忘れた)→5(2200)→6(4400)→7(14000)→8(不明

 上記以外に、ダンジョン内にいる鍛冶屋に錆びた剣を渡すとBPを消費して剣を強化してくれる(現在+13までらしい)が、

 ダンジョン内で手に入る武器と同レベルになるまで鍛えるにはBPアホほど消費するのでおすすめしない。

 (+6にしても月刀(+2じゃない方)の方が強いって…)

・DP(ダンジョンポイント

 ダンジョンを移動する際に1/100で取得できるらしいポイント

 集めるとタウン(メイン画面)のDPショップスキルカードと交換できる。

 スキルカードを装備すると、カード対応する必殺技魔法使用できるようになる。

 途中までスキルレベルアップ時に自動取得だったが、これまで獲得したスキルスキルカード実装とともに剥奪された。

 仕様変更前はポーションピッキングツールLv1、名状しがたいバール武器あんま強くない)と交換できたがもうできなくなった。

 ダンジョン内のカードからスキルカードとはまた違う種類のカードを手に入れる時にも使用する。

魔王ちゃん大罪の欠片)

 ダンジョン内で手に入る大罪の欠片(七種)を献上できる。20個献上ごとに戦闘ステータスパラメータのいずれかを1つアップするアイテムが貰える。

 挨拶言葉は「破☆邪♪」。作者のセンスが光る。

・合成

 作者曰くエンドコンテンツらしい(過去更新情報に載ってたけど更新情報が最新とその直前ので上書きされてるのでもう確認できない)。

 ダンジョン内で取得できる各種素材と作りたい装備のレシピを揃えてGを支払うことで武器や防具を作成することができる。

 ダンジョン周回して必要な素材が集まるまでに合成したい装備本体が手に入る可能性のほうが高い。

 レシピは(レア目のイベントである古代祭壇・古代宝箱から出てくるアイテムにもかかわらず被り出まくりな上に売っても5Gとか、もうどうしようもない。

 どうしても合成したい場合の人のために言うと、レシピは消費アイテムじゃないので各種1個あればよい。

 やたらと取れるナイトソードレシピは19個あった。ナイトソードは何故か売れないから合成して金策にとかもできない。9本もある。売れない。

深淵ダンジョン

 通常のダンジョンことなり、最奥がなくひたすら進み続けるダンジョン。ただし打ち止めはあるらしい(現在最大深度500らしい)。

 脱出魔法イベントが発生せず、脱出するには通常の移動方法で戻るか、移動の魔法陣で運に任せるしかない。

 SAN値回復アイテムの星の涙使用不可。代わりに道中モンスターを倒すとSAN値回復(1~3くらい)、ただし深度50ごとにいるボスを倒してもSAN値回復しない。

 HPもしくはSAN値が0になった場合、何者かに手を掴まれ気がついたら全快状態でタウン(メイン画面)に戻っている。(即死ゲームオーバーイベントを除く)

 深淵ダンジョン内で取得したアイテム経験値、Gは据え置き。今のところペナルティ的なものは無い。

ダンジョンイベント

ダンジョンの進行度は「深度」で表されているが、ゲームテキストにもある地下深く潜っていくイメージ

深度のプラスマイナス表記個人的にしっくりこないので(例:深度-1で入り口に近づく)

進行度の増減もしくはマスを進む・戻る(双六のマスのイメージ)で書く。

イベント名と分類は勝手につけたものです。順不同。

※【】で囲った文字コマンド名。

戦闘イベント
戦闘

 (倒せる)モンスターに遭遇すると戦闘ビューに移行し戦闘になる。

 道中モンスターからは逃げられる場合があるが、ダンジョン最奥ボスBR(BackRoad、裏道)モンスターから逃げられない

 倒すと経験値、運が良ければアイテムボス場合BPが手に入る。

 獲得経験値深淵を除いて道中モンスターは同ダンジョン内で一律になっており、

 ステージ1のダンジョンに出てくる敵は経験値1、ステージ2は2…という激渋(ステージ4からは突然10になる)。

 いくつかのモンスターは毒、しびれ(次ターン行動不可)、暗闇の状態異常攻撃をしてくるので注意。

 毒は最大HP10ダメージが痛い上に戦闘終了後も毒状態のままなので、毒消しかキュアー0(毒消し魔法スキル)は必須

 しびれと暗闇については回復手段がないので、自動回復を待つしか無い。

 しびれ攻撃連続ヒットすれば嬲り殺し状態になり、ひたすら耐えるしかない。

 あと敵も2回攻撃スキルを持ってるのか倍ダメージ受けてることがある。

 色んな意味空気な仲間のソンソン(バージョンアップにより途中参戦してきた仲間。初対面ではレベル1)が、一躍存在感を発揮するイベント

 オート戦闘にすると仲間のHP回復を優先するため、主人公ヴァイオレットとソンソンのレベル差が大きいと敵よりソンソンの相手してることのほうが多くなる。その間に共倒れになる。

アイテム入手系イベント
・草むら

 【探す】と運が良ければ少額G、ピッケル、毒消し草、ロープなどのアイテムが手に入る。

布袋

 【拾う】とGが少額手に入る。

・宝箱(鍵なし)

 中身が空でない場合回復アイテム、探索アイテム、通常装備アイテム、G、HP回復する光が取得できる。

 今のところ開けて損することはない。

・鍵のかかった宝箱(レベル制)

 箱のレベルに応じたピッキングツール使用して解錠すると、運が良ければ回復アイテム、探索アイテム、通常装備アイテム、G、HP回復する光が取得できる。

 運が悪いとピッキングツールが壊れる、更に運が悪いと壊れた上に鍵穴も壊れ二度と開けられなくなる。

 装備が揃ってないときは開けてもいいかもしれない。

古代祭壇(レベル制)

 古代文字が書かれた祭壇。祭壇に書かれてるらしい古代文字を解読することでアイテムが手に入る。

 解読成功率は基礎10考古学スキルレベル×8%。

 祭壇にはレベルがあるが、成功率の式・基礎値は同じ(死者の祭壇は別)。

 中身は勇気のかけら(BP)、星の涙、古代宝箱の鍵、古代装備、古代装備のレシピ戦闘ステアップのカードがある。レシピゴミ

古代宝箱(レベル制)

 箱のレベルに応じた古代の鍵で開く。古代宝箱の鍵は古代祭壇の解読に成功すると手に入る場合がある。

 中身は勇気のかけら(BP)、星の涙、古代装備、古代装備のレシピ戦闘ステアップのカードがある。レシピゴミ

深淵古代祭壇

 深淵ダンジョンしか発生しない。祭壇に書かれてるらしい古代文字を解読することでアイテムが手に入る。

 手に入るアイテム勇気のかけら(BP)、星の涙、深淵古代宝箱の鍵、古代装備、古代装備のレシピ戦闘ステアップのカードがある。レシピゴミ

深淵古代の宝箱

 深淵古代宝箱の鍵で開く。深淵古代宝箱の鍵は深淵古代祭壇の解読に成功すると手に入る場合がある。

 中身は勇気のかけら(BP)、星の涙、古代装備、古代装備のレシピ戦闘ステアップのカードがある。レシピゴミ

・死者の祭壇

 HELLダンジョンにのみ出現。基礎成功率は2%と他の祭壇より低い。やってないからよくしらない。

・死者の宝箱

 HELLダンジョンにのみ出現。開くには死者の鍵が必要。やってないからよくしらない。

伐採できる枝

 のこぎりを使って合成に必要な薪を作るための木材が取得できる。のこぎりの無駄遣い。

鉱脈採掘

 ピッケル(買値30G、売値15G)を使用して合成に必要鉱石と今のところ何にも使えないレア鉱石を取得できる。

 取得できずにピッケルが壊れることもよくある。

 125Gで売れる金も稀に発掘できるが、大体は10G、15Gの石炭や鉄な上にピッケル空振り率や破損率を考えたらダンジョン内で手に入るピッケルのものを売ったほうがはやい。

鍛冶屋

 深淵ダンジョンで手に入る錆びた剣をBPを払うことで鍛えてくれるが、他の武器と同レベルの強さになるまでにアホほどポイント使う。これに使うくらいなら考古学ステに振ろう。

カード

 DPを払って100Gで売れるカード、250Gで売れるカード戦闘ステータス上昇効果のいずれかのカードが手に入る。スキルが揃ってDPが余ってたらどうぞ。

・闇の結晶大罪の欠片)

 HPSAN値共に減少するが大罪の欠片が手に入る。大罪の欠片は魔王に献上することでステアップのアイテムが貰える。

幸運ロール

 1d10×10+幸運分のGが手に入る

・押していいボタン

 少額のGが手に入る。または光って音が鳴るだけのわけがわからないよ原文ママ現象が起こる。

 類似イベントに怪しいボタンがある(そっちはダメージ

 隠し部屋への扉が見つかったこともあった気がする。

ポーションおじさん

 ノーリスクポーションの類が貰える。使わなくても15Gで売れるので貰っとこう。

 

なんか途中で切れてたので分ける

2021-06-08

anond:20210608215813

鉱石がじゃんじゃん見つかって楽しいし報われた感じがする」にすればいい

まり鉱石ブロックの出現率を3倍にし、1個の鉱石ブロックからは1個しか鉱石が出ないようにする

マイクラ的なボクセルゲームクリエイティブモードを使って掘った

鉱石の出ないっぷりの実績を鑑みるに、時間無駄だな通常モード採掘

よく考えたら1時間くらい収穫ほぼゼロでただ掘ってたりするもんね

これは何をどうすれば解決するのだろうか…鉱石出現率を単純に上げればいい…のか?

2021-06-03

鉱石ラジオ

本当に電源無しで聴けるのか

作ってみたいのだが

素人でも作れるものなのか

2021-05-03

日本画って初心者にはハードルが高い

なんの知識経験のない素人日本画に手を出そうとすると、古来より連綿と受け継がれてきた天然の鉱石を粉末状に砕いた顔料を買いそろえないといけないところでまずめんどくさいと思う

水干絵具を乳鉢で溶いたり、絵皿の上で膠液を練り混ぜるのも面倒くさい

日本画調絵具という角皿に入れられた固形の絵の具なら手軽に使える

日本画に使える和紙は高いだろうし、筆も洋画を書くような筆じゃなくて日本画用の絵筆があるし、もちろん日本画用の絵筆を買いそろえるのも面倒くさい。通販は良し悪しがわからないし

通常の絵画用の筆なら身近な場所簡単に手に入るのに

本格的な日本画について調べれば調べるほどなんの知識もない経験のない素人にはハードルが高いと感じる

日本画教室というものがあればいいけれどそんなものは近所で見たことはない

定年退職して暇な老人なら、それなりに時間お金をかけて本格的に始めてもいいかと思えるけど

働き盛りの社会人はあまり余裕がなく美大レベル日本画制作お金時間なんてかけられないのである

そうやって、若い人は普通のポップなイラスト制作水彩画デジタル画に流れてゆく

日本画は美しい。素晴らしい。

しかし、一般人にとって日本画を始めるにはハードルが高過ぎ。長い伝統を持つ日本画技法を受け継げるのは美大生か暇な高齢者くらいのものだろう

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

風の

どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

2021-03-20

anond:20210320144930

ゲームだと9割くらい銀の詰まってそうなギラギラした鉱石とかのすごいのが産出するっぽいので、贅沢に使ってもいいんじゃないかなという気はする

貴金属に関しては現行の地球ケチ臭いのだ(全宇宙的にはかなり凝集してるほうだと思うが)

2021-03-15

さて諸君胡桃ちゃん護摩の杖、最低1つずつは確保できたかね?

男女だセックス差別だ、カネだコイン格差だなどと世迷い言に明け暮れて、人生における最大の幸福である原神プレイ、すなわち伝説任務読破と祈願と樹脂消費と日々の鉱石聖遺物拾いと公式動画チェックとファンアートチェックを疎かにしていてはいかんぞ。この作品に限っては情報ソース世界中にある。人生1つでは足りない深みを前にして、目を滑らせてなぜか掃除を始めるようなムーブいつまでもしていてはならんぞ。さあ、今こそがっぷり4つに取り組むべきだ。まずはランチャーアップデートから始めようではないか。次にVer.1.4の事前ダウンロードだ。こうして予めDLしておくことで、負荷分散に協力することになり、諸君の行動が世界平和をもたらすのだ。ちなみに我は先程駆け込みで護摩を引いてきたところだ。Google Play Pointsちゃん最近なかなか原神を対象にしないか課金タイミングを逸していたのでな。それでも我は勝ったぞ。確定ピック75%の半分であるからして…37.5%の勝負に勝ち、一発で護摩を迎えたのじゃ。しか突破素材はすでに辛炎ちゃんに持たせた紀行大剣を90にするのに使い果たしてしまった。我のVer.1.3は隕鉄が掘れる水曜日にやっと始まる。ってその日は奇しくも1.4アップデート日ではないか。まあそんなことはどうでもいいのだが、胡桃ちゃんのぶっとんだ個性に馴染んでしまうと辛炎ちゃんのような褐色トゲトゲロッキンガール全然可愛く見えてしまうの。いや実際かわいい。前から見たときの目つきは多少強面だろうとも、後ろから眺める肢体の動きは間違いなく女の子のそれだ。それはそれとして胡桃ちゃんである。今まで香菱――同時ピックであり同じ火属性の槍使いということでにわかに偽胡桃扱いされだした不憫な子、しかも設定上でも胡桃悪戯対象という――の装備を使いまわしていた為、チャージ槍と魔女2剣闘士2で適当にぶん回していたのを、まだLv20の護摩魔女4に変更したのだ。典型的胡桃ビルドではあるが、この魔女4を活かそうと思うならやはり元素反応を意識して立ち回りたくなるところ。となると水や氷キャラなのだが、一応モナや甘雨は持っているものの、やはりどう考えても行秋や重雲が相方にピッタリなのだ。だが我は野郎ガチャは全力スルーしてきた漢。それでもなぜか行秋が完凸しているが、いくら強くて便利と分かっていても育成を始める気になれない。うっかり引いてしまったタルタルでさえろくな装備を与えられないままLv50で埃をかぶっている有様なのだ。男キャラに慈悲を与えるほどには樹脂の余裕がなさすぎる。そういう意味でも、諸君らにはここでうつつを抜かして樹脂をオーバーフローさせている場合ではないことを伝えておきたく筆を執った次第なのである

2021-02-13

素材屋で360Gで売ってる鉱石を100個入り40000Gとかでバザーに出す人なんなの

大きな街の素材屋に行けば定価で売ってるからね?そんなお値段で出されても買う理由いからね?


ホントからね? 定価表示ついてるんだからそれより安く設定したほうがいいと思うよ?



ホント買わないからね?今から工房出て隣町の素材屋に行けばこれより安く買えるんだからね?

2021-01-31

世間話で「昔サッカーやってました」「趣味テニスです」とかは簡単に言えるのに「昆虫の本を読むのが好き」「爬虫類かわいい」「鉱石いいよね」みたいな話はダメなのなんでなのん

anond:20210131163116

原神の世界を探索しよう

起伏に富んだ美麗な風景の中に隠された宝箱をたくさん見つけよう

元素の力を操るアニメチックなキャラクターたちを使い分けて、隠されたギミックを解こう

日々秘境を巡り、聖遺物鉱石を探して拾い集めていれば、暇を感じることはないさ

すべての感動的な体験は――お家の中で

2021-01-28

anond:20210128112839

しらんけど、どうでもよくない?

そんなことより増田、原神やろうぜ。

毎日7時に湧く鉱石はモンドに6箇所、璃月に10箇所だぜ。

鍛冶屋が教えてくれるのはそのうち半分だけだが、鍛冶屋に聞くだけで残りの半分もおおよそ判別できる。辺鄙場所にいるNPCを訪ねる必要はないぜ。

モンドだと風龍廃墟、璃月だと慶雲頂周辺に印がついた日は、そのエリア内だけで6/10箇所埋まる。

そうでない日は、それ以外のエリアを探せばいい。

モンドで銘記の谷付近ワイナリー北東に印がついた日は、千風の神殿南東の断崖下や望風山地、望風海角のポタ近地点に湧いているはずだ。

璃月で天衡山に2つ印が重なっていた日は、無相イベのポータルから4時方向の南向き入り江地点に湧いている可能性が高いぜ。

もっと網羅された詳細な地点が知りたければ、「biligame 原神 地図」でググってくれ。じゃあな。

2021-01-25

anond:20210124133754

鉱石検波器でよくやったよね。

ホントイラつくんだわあれ。指先がちょろっと震えてるだけで帯逃がすし。

針は脆いし。

マミも異常にちっさくてな。

よくこんなので戦争やったなバカじゃねえのか、ってつくづく思った。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん