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2023-10-13

弱者男性だった頃の自分へ 1/2


先週、32才になった。思うところがあって、過去恋愛的なことを振り返ってみたい。

数年前だったかはてな匿名ダイアリーが『弱者男性』の話題で盛り上がることがあっただろ。その時に気になってた。

それで、恋愛に興味がなかったあの頃と、恋愛をしてみた体験を綴ろうと思ったのだ。

今は一応、結婚したいと思える人ができた。けど、昔は紛れもなく弱者男性だった。

その頃のことを語りたい。最初に言っておくけど、失敗談だ。読んでる人が退屈にならないよう心がける。

(本文開始)

28才あたりまでは、まごうことな弱者男性だった。恋愛的な意味での。一応、消防設備会社正社員として働いていた。電気工事士とかの。安月給だが、生活できるだけの金は稼げる。月に一度は焼肉だって行ける。夜の店には行けないけど。

ただ、恋愛に興味がなかった。全くといっていいほど。子供の頃から……。童貞としての真正性を有していた。

女性と話すことはできた。挨拶でも雑談でも仕事でも、知らない人に話しかけることはできる。地蔵男子みたいなやつじゃなかった。

地蔵男子の特徴】

女性から声をかけてもらえるのを待っている(悪い結果になるのが怖いから)

・他の男子の前では恋愛できる風を装う(劣等感の裏返し)

プライドが高い。食事の誘いを断られただけで全存在否定された気分になる

大体こんなものか。今思えば、一番目には当てはまっていたかもしれない。女性食事に誘うと、相手が嫌な気分になるんじゃないかと思って誘うことができない。「傷つくのが嫌だ」という思いもおそらくあった。

当時の仕事内容は、消防設備のもの点検だった。年収は350万程度。

内容はといえば、工場文化ホール体育館の奥まった所にある消防機器配電盤を開けて、自動火災報知機ちゃんと鳴るかとか、誘導灯が切れてないかとか、消防計画ちゃんとしてるかとか、消火器が期限切れになってないかとか、何十項目かのチェックを重ねていって、クライアント点検結果報告書を渡して、それが最終的に地区消防組合に渡る。

あなたも見たことがあるかもしれない。作業服を着た人がオフィス廊下を歩いていて、自撮り棒をもっと長くしたようなやつ(熱源付き)を持ってる。それを天井にある火災報知器に当てると、ジリリ!という音がして、火災報知器が正常に作動してることがわかる。

今思えば、情けない社会人だった。官公庁メインの案件担当していて、防火対象物点検結果報告書役所に持って行った時に、よく若手公務員に小言を言われた。「日付は空欄って言ったでしょ?」「判定不備の一覧表作ってくれますか」「修繕の見積り予算オーバーしてるんですけど何とかなりませんか」など、言われたい放題だった。



29になる年だった。女性社員が事務員として入ってきた。地元出身で、大学を出たばかりらしい。うちの会社関東田舎にある中小企業だった。大卒女子は珍しい存在である(N子とする)。

当時はすでにコロナ禍だった。N子はマスクを付けていても瞳が印象的だった。丸っこい感じだけど、視線が鋭い。茶色い瞳孔で突き刺してくるんだよな。でも、やっぱりまあるい感じの眼で、ギャップがある。

話をしてるとクールな印象だ。背筋が伸びている。冷たい香りは漂ってなくて、心の奥から人の善さがにじみ出てる。面と向かって話していると、ほんのりと気高く甘い、葉巻のケースの杉の香りのような雰囲気を感じる。そんな立ち姿だった。

笑った顔も素敵だ。マスク越しだから当然笑顔なんて見えないんだが、それでもワクワクした顔をしてるんだなっていうのが伝わってくる。

性格は言うまでもない。いい子だった。正直者で、嘘をつかない。いや、ひとつ嘘があったか。今ではもういい。

の子食事に誘ってみようと思ったのは、夏のことだった。

俺がやってる仕事事務的内容(消防点検結果のチェック、工事見積請求関係消防提出用報告書類の編綴とか)を手伝ってくれていたのだが、人柄がいい子だなってやっぱり思っていた。

「好き」だという感情は、この時はなかった。プラス感情があっただけだった。心臓がどきどきするなんてことはない。廊下ですれ違う時に挨拶したり、「髪切ったね」→「前髪切ったんですよ」→「似合ってるね」→「ありがとうございます」といった何気ないやり取りとか、N子がこっそり休日出勤してた時(※無給)に事務所で暑そうにしてたのでエアコンを付けたりとか、そんな程度だった。

の子食事に誘いたくないなという思いと、やっぱり誘いたいという思いがぶつかっていた。それで、その年の夏だった。労働組合が一応あるんだが、新入社員対象バーベキューを催すことが決まった。自分は当時、組合青年部長的な役をしていた。それで段取り役の1人になり、どういう風にバーベキューをするか思案していたところ、会社から車で35分ほどの長閑なエリアにある食肉卸を見つけた。ガレージ提供サービスがあり、何千円か払ったら焼肉用の食材を用意してくれるらしい。会社の近くのスーパーで売ってる肉より何割か安い。低予算でも皆がたくさん食べられて、よさそうだと感じた。

ひとつ問題があった。夏場にバーベキューとか、果たしてみんな来るのだろうか。特に女性。どう考えても臭くなる。そこは、もう1人の段取り役の男性が何とかしてくれた。自分の2つ年下で、女性と難なく会話ができるタイプモテ男だ。息を吐くように女と自然な会話ができる。見た目もいい。スラっとしていてモデルみたいだ。

そいつ(T君としよう)が、ネットワークを使って新入社員だけでなく、ほかの世代女子も集めてくれたのだ。彼は俺と違う部署だった。企画部だ。経営陣に近いところで仕事をしている。

当初の参加者候補

新人max5人、組合幹部若干名、手伝い2人(Tと自分

実際の参加者

新人5人、年次が5年目までの女性3人、組合幹部若干名、手伝い2人(〃)

という構成になった。3人増えているが、予算はまだ余裕があった。食肉卸を選んでよかった。1人あたりの料金が安すぎて量が心配だったが、当日は全員がんばっても食べきれないほどの肉・野菜おにぎり提供してくれた。炭火セットまで付いていた。

もし、スーパーマーケットで全部用意していたとしたら、1人頭で5000円以上はかかっただろう。

ガレージ内の簡易テーブルに座ってわいわいと歓談したり、肉を焼いたりしていたのだが、開始1時間ほど経った頃だった。労働組合執行委員長が「みんなで自己紹介しましょう。ここにいる全員で」と提案し、1人ずつガレージの端に立って自己紹介タイムが始まった。

自分の出番は後の方だった。執行委員長が「増田君~!」と名前を呼ぶと、緊張しつつも出て行って、1分くらいかけて自己紹介をした(個人情報なのでほとんど略。剣道やってたことと読書趣味)。

それが終わって、炭取用のトングで熱した炭火を耕していると、N子がこちらのスペースに寄ってきてた。さっきまでは真ん中にあるテーブルで、ビールを飲みながらガールズトークしてた。

またとない機会だった。N子に話しかけてみようと思った。女子大生が着てそうな、上下ひと揃いで1万円以内な感じの装いだった。灰のロングスカートと、年季の入った青いチュニックを着てた(後に知ったが両方ブランドものだった)。マスクを付けていない姿は予想どおりだった。笑顔が素敵な子だった。

それで話しかけてみた。以下、会話の抜粋

お疲れ様です」

増田さんお疲れ様です」

「元気ですか?」

「元気です!」

「肉おいしいね

「もう食べられないです」

「御冗談を……」

冗談じゃないです」

「(本当に?)俺ももう無理。おにぎりならなんとか」

「もうなくなりましたよ」

「そっか。残念」

「お肉か野菜で取ってほしいのありますか?」

「(無理って言ったじゃん)え、取ってくれるの」

はい

・・・・・・

「N子さんは肉が好き? 野菜が好き?」

「どっちも好きです」

「区内だと、どのお店によく行く?」

「えーと」(※お好み焼き店和風居酒屋サイゼリヤを挙げた)

「N子さんはけっこう食べる人かな」

はい、 食べます!!」

「よかったら今度、ご飯食べてみたい?」

「えっ、やったっ。連れて行ってくれるんですか?」(「ヤタッ」という発音だった)

「いいよ」

ありがとうございます!」

それで、初秋に一緒にサイゼリヤに行って、その次の週は洋風居酒屋に行った。その次は、一緒に紅葉ライトアップを見に行ったっけ。

その帰り際だった。自分自家用車を持ってなくて、N子が乗ろうとしてる車の前で見送りをしてる時だった。よさそうな雰囲気になって、N子の肩に軽く手を回して、それで両腕で抱きしめた。N子がふふっと笑う声と、息遣いが首元に届いて……抱きしめ返してくれた。

俺は「愛してます」と言った。N子が抱かれたまま頷くと、髪とか頬が首筋をひっかくみたいになって、くすぐったかった。それから、「いつからですか~?」みたいなやり取りが続いた。

行為をしたのは年末頃だった。いきなりホテルだった。最初は家でしたかったのだが、そこはまあチャレンジだと思って突撃した。

別に特別ものは何もなかった。あー、肌が触れ合うってこんな感じなんだな、とぼんやり思った。事前にインターネットでたくさん勉強してたのもあって、40分ほどかけて最初のは終わった。あまり動かないセックスだった。タニシ同士が田んぼの中で生殖行為をしてるみたいな、ゆっくりとしたセックスだった。

最後に、ベッドの中で横向きにN子を抱きしめてる時、ホルモン的なやつが脳内から出ていた。人生で初めて味わう種の脳内麻薬だった。ビビビビ、と静かな高揚感が連続して襲ってくる。

食べ物でいったら、温泉卵が乗った肉そぼろ丼を一口ずつ味わってる時みたいな、そういうじんわりとした幸せを噛みしめていた。



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ごめん。今日はここまでだ。

明日仕事日だったけど有給を取った。

終わりまで書けると思う。午前中を目標にする。

(続き)

弱者男性だった頃の自分へ 2/2

https://anond.hatelabo.jp/20231014112231

2023-08-19

anond:20230819010636

ATTO3は型式認定されて、補助金満額出るようになったな

が、ウチは機械駐車場なので、ATTO3はギリ入らんので諦めたよ



あと、マンションに基礎充電環境構築するの、めんどいよな

ただのコンセント充電器でさえこんな手間が必要

1年はかかるよ

しかも上のどれか1つダメなら、導入はムリ

さら賃貸だったら、住人はオーナー交渉必須

そのオーナーが上の手間を理解して、やってくれない限り、絶望的だな


この辺、EV導入を本気で進めようとしているなら、国はわかってるのかな?

2023-06-26

anond:20230626150021

やっぱそういう感じなんかぁ。

結構厚い配電盤パネルとか破壊しそうになってておっかねぇんだよなぁ。

俺の下の階なんだけど、足音とか騒音って結構上に響くから毎晩しんどいわ。

2020-01-16

anond:20200115235650

うちは配電盤換気扇かってくらい風くるで

家全体断熱になってない昔の家はほんまにクソや

2019-06-02

2019年前期電気工事士筆記試験終了

少し電気関係をやったことある人ならなおのこと、一か月間通勤がてらWEBサイトようつべなどで点を取りやすい分野から勉強して、駅とかアパートマンションや店や旅館(古いほど露出配線が多くて見応えあり。あと公共施設はさすが手抜き少なくしっかり施工されている)を見渡して配線器具の鑑別や施工要件確認などしてまわれば(交差点信号や足元に注意)、公開過去問合格圏内に入る程度にチカラがついていると思う。ほかに付け足すと、アキバのパーツ屋さんを廻ってメガーとかの実物を見るとモチベがあがる。それから自分が住んでいる家の配電盤を見たり配線図を描いてみたり、ホムセン電線ランプレセプタクルや200Vないし3相コンセントを見たり。

さあこれから実技だ!

2019-05-07

嫌なことにいちいち感情動かしてたら、

きりがないことってある。

楽しいことだけに感情ブレーカーON

それが出来る配電盤を早いうちにGETしておけば

カッカするようなひとにならないで済む。

どうしても、メンタルしんどくはなるけど。

2019-01-06

なぜ今の若い子は大人しいのかがわからない

主語が大きすぎるというのは理解している

ボクが言う若い子というのは「電磁的な悪戯ができる若い子」のことだ

おごがましくて現実社会でボクはこう名乗ってはいないが、一般的に見るとボクは間違いなくハッカークラッカーに分類される人間

ボクがこのような感じになった原初体験マンションオートロックだった

通常は物理キーや4桁の暗証番号しか解除できないはずのマンションオートロックは、ポスト投函されているたった1枚のチラシによって突破できてしまうことに気付いた

自動ドアの隙間からチラシを差し込んでヒラリと落とせば内部の赤外線センサが反応しオートロックは解除されてしま

ハッカーという言葉すら知らなかったボクは、このとき正攻法以外で目的は達成できることを知った

そこからボクの興味は如何にして設計者や利用者思い込みや隙を突いて様々に設定した目標を達成するか?ということにのめり込んだ

その中で過去にはメールボムチェーンメールなんてのもやったし、時間経過で怖い画像が出てくるGIFなんてのもやった

数年前には様々なやり方でユーザに「コンビニなどよく行くお店を3つを挙げさせる」なんて手法確立し、クロスベアリング法によって登録したユーザの自宅位置を推測するなんてこともやった

今の若いハッカークラッカーがなぜこんなにも悪戯対象がある世の中で悪戯をしないのか理解ができない

ボクなら確実に単なる興味本位で誰かを驚かせたり、自宅を特定したり、言動誘引したりするのだけれど、何故大人しくできるのか理解不能だ

中二病的だ」と非難してくる者も居るだろうし、ボク自身若い頃を考えても振り返れば中二病的だったと思う

しかし、若い頃の熱意というかパッションというか、興味に対して猪突猛進に突き進むパワーみたいなのは中々抑えきれないものだということも知っている

何故その、興味に対して猪突猛進に突き進むパワーを抑えて、大人しくできているのが不思議でならないんだ

興味本位で実行したら配電盤が吹き飛んだとか、Script kiddie的に拾ったツールや知り得た知識を実行してみたら思いのほかハマる人が多かったとか、そういう話がたくさん聞こえてきて良い気はするんだけれど、年に1回あるかないかレベルなので「大人しすぎる」と感じざる得ない

ボクがまともに就職できているのは、そういった社会迷惑かけちゃう興味本位をたくさんしたのが未成年の頃で、未成年からこそ許されたわけだし、もうちょっと興味本位に忠実でも良いんじゃないのかな?って思うわけだ

 

 

 

ちなみにハッカークラッカーと言うとパソコンをカタカタと叩いてセキュリティ突破するセキュリティへ対して非常に詳しい者といいイメージを持ちやす

だけどボクはそうでないと思っている

ハッカークラッカー正攻法でないやり方で目的は達成できるものの、セキュリティに関して詳しいわけでないし、ましてやセキュリティ専門家ではない

多くのハッカークラッカー攻撃に晒されれば自身を守る能力ほとんどない(通常のITエンジニアレベル程度)とボクは考える

ハッカークラッカーの興味は既にある「決まりごと」をハッキングクラッキングすることにあるだけであって、新しい「決まりごと」を考えるのは苦手だ

思考が広い者は「それって泥棒詐欺師と何が違うんだ?」と疑問に持つかも知れない

ボクはその疑問に対して言えるのは「違いはない」ということ

ハッカークラッカーはメインのツールが電磁的なものであるだけで、目的達成の中にピッキングがあるなら実行するだろうし、話術が必要ならば言葉を話すだろう

ハッカー(クラッカー)・泥棒詐欺師分別する意味なんて無いし、もし社会や人々が分別するならば、それは大きな脆弱性になるとボクは思う

企業はもしセキュリティ開発担当者としてハッカークラッカー雇用しようと考えているのならば、それは無理なので普通にセキュリティ勉強した大卒でも雇ったほうが良いとボクはアドバイスする

自社のセキュリティ脆弱性をずっと探し回る人材が欲しいと思ったときハッカークラッカーを雇い、ハッカークラッカーが見付けた脆弱性別に雇ったセキュリティ専門家修正させると良いだろう

2016-02-03

東京電力に認められた良い電気屋さん

ビルオーナーさんから先日、電気の一括契約をやめて個別契約に切り替えるという話があり、

半日工事必要

・追加料金がかかるそうだが工事日曜日に行う

今日夕方電気屋さんが工事の打ち合わせに来る

それでさっき電気屋が来たので増田

作業服を着て、脚立とケーブルを持った人が来た。今日作業するわけでもないのにケーブルを何に使うんだろう、私にはわからないけど何かに使うのかもしれないなと考えていた。しかケーブルはもちろん、脚立が使われることもなかった。

工事の打ち合わせなど何もなかった。電気が5時間止まるから月~金曜日の午前からと午後から工事とどちらがいいかという問いだけだった。既に決定事項だったはずの日曜日選択肢からなくなっていた。

オーナーさんから日曜日だと聞いていると伝えるが、日曜日東京電力の内部が止まるからダメなんだと言う。東京電力の都合であればはじめから追加料金などというものがあり得ないので、きっと工事会社の都合だろう。

平日の稼働中電気を止めることはできないと伝える。平日でないといけないのなら22時~翌9時の間でないと困る。当然に却下された。

「でも東京電力の都合で停電になるときはどうするんですか?」と言い出した。「電柱を建て替える工事をするときには停電するじゃないですか? 何も対策していないんですか?」電柱を建て替える工事の間中ずっと電気を止める必要はない。それくらいのこと知っているはずの人間に問われ呆気にとられる。

最後名刺を渡された。「東京電力に認められた○○連合会っていう良い電気屋さんの集まりの会員になります……」と説明されたが名刺にその何とか会の名前はなかった。

線の経路や配電盤の設置位置の確認なんかがあるのかと思ったが、工事内容や手続き説明さえないままに終わった。平日に工事を行うための言質を取りにきただけだったんだろう。作業員っぽい格好は相手を油断させるためのカモフラージュだったのかもしれない。無駄時間だった。

 
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