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2024-04-15

じいちゃんばあちゃん若返る 第一話に寄せて

どうもこんにちは

面倒くさいアニメファンです。

じいちゃんばあちゃん若返る の第一話を見て、どうしても突っ込みたいところを突っ込むので気が向いた人だけ読んでくれ。

なお、アニメしか見てない。

漫画の方は今後買う予定だけど今月クレカの支払いがヤバいので来月以降の予定。

ちなみにこれは「こう書かなきゃ行けない」という話では無く、興味を持ってくれた人により深く楽しんでもらうための解説であるからして、そのつもりでひとつよろしく

りんごの木について

りんごの木の書き方が妙にリアル

りんご高木にあたるので、そのままにしておくと凄く大木になってしまう。すると作業性が著しく悪くなる。剪定、収穫、防除が難しくなる。

また、日の光が均等にかからないとまずいので、背が高くならないように、また横に向かって伸ばすように育てる。

そのため、上から見ると、枝が放射状に横に向かってにょろにょろと手を出すように広がっていく。

ただし、こうするとりんごの実がることによって枝が折れたりする。それを木の棒で支えている。これも作中で描かれているね。

これを丸木栽培と言って、最も古いりんごの育て方だ。

じいさんばあさんが昔植えたという、そして黄金りんごを実らせた木がこれにあたる。古木に多い。

一方で、作中には、並木状になっているりんごの木があったと思う。これを「矮化栽培」という育て方だ。

先ほど言ったように、りんごというのはそのまま置いておくと大木になる。またコントロールが難しい。そこで、わざと大きくならないりんごの木を作って、それを高密度に植える育て方、それが矮化栽培だ。

りんごに限らず果樹は基本接ぎ木である。根っこの部分には生命力と根が強い木を台木にし、更にその上に目的の木を接ぎ木する。通常はそれだけなのだが、そのままで大木になる。

そこで、根っこの台木の上に、一度矮台という大きくならない木を間に挟んで、更にその上に目的品種を継いだ特殊な苗を使う。これを矮化栽培という。これによって木が大きくならずに育てる事ができる。

のだが、しかしこの矮化栽培も、だんだんと木が大きくなってきて、旧来型の丸木栽培に近くなっていく。こうして、並木のように並んでいる大きなりんごの木ができる。

じいさんばあさんは戦中派なので、最低でも90歳オーバーであることを考えると、ちょうどこの矮化栽培の普及時期に開拓をしていると思われる。

じいさんばあさん若返った後は?

若返ったので、今後、じいさんばあさんは改植を進めていくものと思われる。

大きくなった矮化栽培は、矮化栽培メリットがほぼ無くなる上に、丸木栽培よりも高密度なので丸木栽培メリットも無い。と言う事で、通常は一定より大きくなったら切り倒してしまって、新しい苗を植える。この時に最新の品種を取り入れたりする。これを改植と言って、果樹農家基本的に絶えず行っていく。

のだが、改植すると当然一時的収入が減る。また高齢になってくるとなかなか未来の事を考えて行動するということができにくくなってきて、改植が進まない。

そこで、じいさんばあさんは大きくなった矮化の木を残していた(矮化栽培は枝を支える手を使うレベルまで育てるのは育てすぎ)と思われる。

が、若返ったので、この後は矮化栽培を進めていくと思われる。

さて、今の時代は、更に進んだ栽培方法がある。じいさんばあさんは、日本りんご栽培が本格化するところ、その近代化を担ってきた世代である。当時最先端技術を使ったベンチャー企業みたいなものだ。そう言う精神を持っている2人なので、今後は新しいことを入れていくと思われる。例えば以下の様な栽培方法がある


作画の都合上省略されたり変更されたりしていると思われる部分

まず、OP 果樹農家が使うのは三脚なのだが、これが脚立になっているのは、おそらく参考になる品物が近くになかったからかな。

基本的果樹農家が使うのは三脚である。足が多い方が安定するように思うかもしれないが、三脚場合は3本目の足の位置を調整することで下が安定していない坂などでも安全に安定させる事ができると言う特徴がある。これが脚立の3本足だと、一本が浮いてしまうのだ。

日本では、伝統的に平坦な場所コメまたは麦を育てる場所として使われる。そのため、果樹園は傾斜地にある事が多いのである

物語的に変更されたと思われる部分

先祖伝来の土地はあまり多くない

りんご栽培が本格化したのはここ150年ほどで、更に言うと戦後である戦争から引き上げてきた人々が、食っていくために開拓をした土地りんごを植えた所から本格化している。

日本農業は米を重視していて、それに適した所はほぼ開拓されていた。その残りと言うのは、傾斜地で水がなかったりとするところである。そこを開拓した所だ。

じいさんばあさんは戦中に生まれ若い時期を戦後の混乱期を過ごした人たちなので、恐らく先祖伝来の土地よりも、自分たちで開拓した土地の方が多いと思われる。

ただ、聞くところによると、2人とも元々地元豪農の生まれらしいので、そういう点ではあるのかもしれない。

津軽りんご農家豪農が多く、後継者も多い

りんご農家豪農が多く収益率も高い領域だ。

全国から考えると比較収益性が高く後継者も多い優良な事例が多い。また、じいさんばあさんは最低でも90歳と考えると、恐らく息子さんは定年直前ぐらいではにだろうか。

一緒に暮らそう、と言うよりも、どちらかというと定年帰農を考える話になっていくのが現実によくある話だと思う。

そうすると話が複雑になってしまうので、省略されたのだと思う。

まとめ

りんご農家アニメ化するってのは結構レアなんで農協とかコラボやろうぜ

まだりんごシーズン本格化前田からやれるって。

2024-04-12

異世界のんびり農家』につきまして

TVアニメ異世界のんびり農家公式サイト

https://nonbiri-nouka.com/

オレもこんなハーレム人生、送りたかったわー

50人ぐらい孕ませて、子供がいるんだぜ?この主人公

ないわー

ないわー

ないわー

でですよ、おくさ、、、おっさん

日々の生活は、振るえばすべてが上手くいく、チートクワ農業ですよ

夜は、エルフやらヴァンパイアやら獣人やらで、よりどりみどりですよ

最高じゃねえかよ

あー!!!オレも転生してええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!

 

OK

寝る

そして起きて、くっだらねえ課金施策実装して、おまえらのなけなしの金を貪るので

まわしてくださいね

まわさないと人権キャラ、なくしますよ?

ほら回せよ、くるくると。

2024-04-10

anond:20240410104504

逆逆

移民結婚する人が増えて、移民差別によって不都合を被る人(主に移民結婚した旦那)が無視できない規模になったから「移民でも嫁の鑑みたいな人はいるんだよ」って話を流布したわけ

移民結婚させたいからそういう話を出してきたわけじゃない

そもそも東南アジアもっと貧しくて封建的規範に沿って生きる女が多かった時代普通に国際結婚奥さん多かったよ。

実際、田舎道の駅特産品コーナーとかでレジ打ってる現地の農家のばあさん、いかにもフィリピン人みたいな人わりと多い。

今、国際結婚がかつてほど盛んではないのは、日本相対的に貧しくなり、アジアが豊かになった結果として海外の見知らぬおじさんと結婚して姑に仕えるようなかつての海外花嫁みたいな人が単純に減ったからでしょ

2024-04-05

埼玉新聞

最近見出し https://www.saitama-np.co.jp/

埼玉にあったハンバーガーの街、来月5月6日フェス開催予定 じつはハンバーガー日本一業界実力者の地元、店は大人気で遠方から客 フェス地元店はじめ、千葉大阪バーガー専門店も集結へ

男性死亡…自転車に乗ったまま転落 夜の学校付近道路から63センチ下の畑へ落ちる 近くに住む会社員39歳に何が 通行人通報自転車と人が倒れている」…交差点そば、転落した原因は不明

・あきれた24歳、職質され逃走…車を乗り捨て、民家敷地に入って逮捕 じつは他人の「d払い」で買い物、転売し数千万円を得ていた…持っていたスマホは100台超 不正譲渡されたスマホ、30~60代の女性名義だった


1年前の見出し https://web.archive.org/web/20230402025151/https://www.saitama-np.co.jp/

・大変なことになった…農家家宝不思議な石」が隕石登録 国内54番目、県内3例目の「越谷隕石

中学生を鉄パイプで…暴行容疑の暴力団組員3人不起訴に 共犯逮捕の男女8人は家裁送致、一部容疑は不起訴

・原因はシカJR八高線衝突事故、遅れ51分 22時前、竹沢折原駅間を走行中の下り列車 約20人に影響


明らかに冗長になってる

っていうかChatGPTに適当タイトル作らせてんだろこれ

情報の取捨選択出来ない感がすげー生成AI臭い

別にChatGPT使うのはいいけど、ぜんぜん使いこなせてないじゃん

仮にも文筆業だろお前ら

2024-04-04

anond:20240404103309

都合が悪くなるとすぐ冷笑するからリベラルは支持をなくしていく

真面目に農家の方や建設業の方にドサ廻りしている自民は信用を積み重ねていくのに

なんでIT職の人ってすぐ仕事流儀語りたがるの?

俺もIT職だけど本当に不思議だ。弁護士仕事流儀、一流大工になりたいならまずこれを心掛けろ、農家として守るべき3つの原則、他の職業でもそういうのを語ってる奴はいるんだろうが、IT職ほど数を見たことがない。

IT職はすぐ他人説教したがるイメージがある。すぐ自分ポートフォリオを語りたがる。すぐ◯◯すべきだなどと言い出す。QiitaやらTeratailやら、ただナレッジ淡々と残してる人は少ない。

学生時代にパッとしなかった反動大人になってから他人に威張り散らかすタイプ人間が多いのか?

2024-04-03

anond:20240403175927

それはそれで他のいろんな工事が止まりそうで、当の静岡県農家同意しないんじゃない?

別にリニア反対してる農家の人はどんな工事でも一切拒否したいって訳ではなくて

自分達の食い扶持に悪影響及ぼす工事なんかやめてくれ、ってだけだろうしね。

anond:20240403123330

法律作ったって、それを実現する手段JRが持ってないんだから無意味だろ。

最悪の場合に元に戻す方法なんかあるわけ無い。

けど、いくら「頑張ります」とか「水源が損なわれる可能性は低いです」なんて言ったところで鉄道用のトンネル工事で一度水源壊されてる静岡農家が信用するわけ無い。

過去に水源壊された農家が生きてるうちに同じ所にトンネル掘ろうとするJRバカなんだよ

急ぐなら迂回する、最高速の栄誉を求めるなら老人が死ぬまで待つ、どちらかしかなかったのに急いで最高速を求めるなんて欲張るからこうなる。

それとも、何かあっても静岡農家を黙らせるための法律作ろうって話かな?

だとしたらその先に待ってるのは自民党の自滅だな。

静岡農家を切り捨てるってことは他の地域でも農家を切り捨てるかも知れないって事になるわけで、より一層カルトに頼らざるを得なくなって自滅まっしぐらだ。

anond:20240403122535

野党支持者の集まりに行くと麻痺するかもしれない

自民だと支持者は土建農家も多いからこんな考えにはならないけど

これも一種エコーチェンバーなのかもな

anond:20240402224259

農家差別する部落民パヨチョンだいちょつ(笑)爺は二度と農作物食うなよ〜

ゴキブリでも食って餓死しとけ

弱男老害すぎて農業すら出来ないから逆恨んでるだろうな

このように国家の基礎である第一次産業崩壊しつつあるのは川勝のようなレイシストパヨク部落公務員ゴミリーマンナマポチョン老人のせいです

この調子で行けば養和の飢饉時には農家をしばいていたので復讐され米を食えず餓死した部落京都人の如くトンキンが代償を支払うことになるであろうね

anond:20240403115031

リニアを今のまま通したいなら静岡農業死滅するまで待つしか無いんじゃないかな。

人口ピラミッドの推移からしてあと10年もすれば農家の声なんか無視できるレベルになる。

水源がただの飲み水になれば反発も大分減るでしょ

どうせ炎上させてるのは農家でもなければ静岡県民でもない奴らなんだろうな

セクシー田中さんの時も漫画家でも出版社でもなく漫画ドラマも見てないような奴らが騒いで1ヶ月で飽きて忘れていってるし

そういう他人攻撃したいだけの悪意のキチガイの悪影響が強すぎる気がする

2024-04-02

anond:20240402180423

JR東海開業当時からずーーーっといろんな約束反故にしてきてるので

確約しますって言っても信じない人が多数だと思う、特に農家

静岡いないとわかんないと思うけどJR東海ほんとに嫌われてるから

からJR東海が水枯れたら保証します増便しますって発言に法的拘束能力がないと誰も信じないんじゃないかなあ

anond:20240331233059

結局は常温保存と味の兼ね合いやね

 

かまぼこはまるままの魚よりずっと保存性があがるんよ。冷蔵1週間くらいもつやろ

特にかまぼこにつかうサメとかはちょっとほっとくとアンモニア臭くなる。

そうでなくても青魚不飽和脂肪酸酸化して、飽和脂肪酸よりトランス脂肪酸より有毒なエポキシとかケトンにかわる。

なので脂の少ない傷みにくい部分を塩で練って(それだけだとカッチカチになるのでデンプンと卵の白身タンパク質でやわらげつつ汁がでないようにして)うってる。

なぜかかまぼこよりやすいのがちくわ。魚焼きグリルでほんのり焦げ目が増すまで焼いてマヨつけて食べるとうまいぞ。

脂肪デンプンもすくないロカボダイエット食。

  

食パンパン自体そもそも手間暇かかる食品なんでしょうがいね

発祥の地エジプトだと常温で発酵がすすむから

ちょっと手間のかかったお好み焼きくらいの気持ちでつくってたわけよ

水足して液体にしたパンビールで、固体のままのビールパンだったんだろう

 

まあ炊いた米よりパンのほうが多少保存性よかったんだけど

炊飯釜のでた今となっては米炊いて保温して食い尽くしてのほうがめちゃくちゃに楽。

とはいえチャーハンフレンチトースト選べと言われるとフレンチトーストどうしても食べたくなることあるし、

パン工場とふわふわイースト菌があるありがたみを感じよう。

主食うまくするのは人間習性だろ。発酵させた酒とかなるともう情報喰ってるじゃん

まだデンプン喰ってるだけマシ

 

醤油発酵しすぎた味噌からでた汁の有効活用やで

味噌アジアチーズみたいなもん、塩いれつつタンパク質を分解してうまみだしながら保存できるようにしたもの

だがその味噌すらほっとくとだめになる

とくにいたみやすい汁を「うまみ汁で~す」つって別売りしたら良い感じみたいな商品なんで

いちおう火入れアルコールでもたせるけど空気にふれさせない形で冷蔵保存したほうがいいやで、味噌ラップはっとけ

 

・余談だけど、アジアがこんだけ温暖化したんだから主食発酵食品スライドすべきな気がする。

酒税法ゆるめて自家穀物発酵物は自家消費分だけ無税でOKってことにしたら日本農家めっちゃふえるとおもう。

 

四月一日から食品物価値上げだから無事150円チョコモナカジャンボが買えたことを祈るよ

川勝知事がなんであん選挙で強いのか

一応地元民の立場として

大前提として

静岡県選挙にいく層はリニアにうっすら反対してる」という大前提がある

基本的リニア歓迎してる奴いないのよ、だからリニア賛成してる時点で川勝に勝てない

そして一番のでかい要因として

そもそも川勝の基礎的な人気がめちゃくちゃ高い(特に県西)というのがある

あい放言暴言も人気の秘訣ポジションとしては石原慎太郎に近い

から支持者にとって川勝は

・明確にリニアに反対してくれていて

石原慎太郎(のように見える)みたいなウィット(とてもそうとは思えないが)な発言をする

という指導者に見えてるわけ

特に選挙に行く層は大体リニア反対してるというのは結構重く受け止めるべきではあると思う

当然だけど国益考えたら即開通すべきではあるんだけど静岡県から見ると在来線本数削減が間違いなく来るという負の信頼もあっていらねえよそんなもんになる

あとJR東海特に農家から蛇蝎の如く嫌われてるのも大きい

から県外の人から見てまともな選択であるリニア賛成で選挙に出るとその時点で川勝に負けます

してリニア反対する奴から選ぶとなるとそもそもリニア反対する時点で結構アレ(県民利益を守るという点で優秀なのは間違いないけど)なので

そのアレから選ぶと川勝が一番マシ、となる

まあシンプルに詰んでるよね

静岡県知事発言批判されてるが

ブクマカ達も普段農家やら漁師やらを自分達よりも程度の低い人間扱いしてるんだから、むしろ擁護してやれよ。

「一次産業なんてやってる連中と、知性が求められるデスクワーカーでは人としての質が違う」くらい言ってやればいいのに。

2024-04-01

anond:20240401142957

田舎農家は大昔から

経済に巻き取られない生存システムを持ってる

滅びた少数民族もそうだな

でも農民が賢くなって貴族サービスを使わなくなったら貴族幸福は減少する

現代でも自給自足する人いるけど子ども貴族生存システム内で生きていけるようにしないと虐待

増田の話は反資本主義的な革命を目指すかどうか考えないといけないテーマなんだよ

2024-03-31

生き物ってカワイイ方向に進化してるよな


最近思ったことがある。多くの生き物って、人間にとって見た目がいいように進化している気がする。

哺乳類とかだったら、人間にとって気持ち悪いやつはあまりいないだろう。爬虫類とか両生類とか、特に昆虫類だったら気持ち悪いやつがけっこういる。

今回思うところがあったから、4つほどエピソードを語らせてほしい。

1.アナグマ

 去年の秋頃だったか、近所の裏山に登って、入会地の傍にある栗林で農作業をしていたのだが、そこにひょこっとアナグマが現れたのだ。アナグマというのは……約10年前にやってた「のんのんびより」のEDだったかな。「あれってハクビシンとか、タヌキとか、アライグマとか、イタチですよ」とか、そういう歌詞があったのだが、だいたいそんな生き物だ。

 アナグマイタチ科の動物で、体長1m未満のずんぐりしたイタチみたいなやつだ。顔はハクビシンに似ている。※ようつべ検索するとすぐに出てくる。

 で、そのアナグマだが、栗林で農作業をしていた私の方に寄ってきたのだ。まだ若そうな個体だった。当方だが、農業林業はこれでも10年以上やっている。これまで、数多くのイタチキツネアライグマその他の小動物が箱わなに引っかかり、漁師地元住民殺処分されるところを見てきた。

 正直、あまりいい印象はなかったが、半径数メートル以内まで寄ってきたところで、「けっこうかわいいな」という印象が支配するようになっていた。このあたりにはアナグマが少ないのもある。あと、私が育ててるのは栗だから、こいつらには盗まれんだろうという感覚もあった。

 そういえば、小学校高学年だった姪っ子が、同じようなシチュエーション農地の中)で、狸っぽい生き物にポテトチップスコンビニホットスナック(ファミチキ)をあげていたのを思いだした。あれは遠目からだったが、やはりずんぐりした見た目だった。

 結局、栗林に来たアナグマは、その辺りをちょっと掘り返しただけで山の中に帰っていった。もう二度と出会うことはないだろう。例えばもし、私が育てているのがイチゴだったとしたら、確実にその場でクワなんかを握りしめて、ヤツを叩き殺そうとしていただろう。

 実際、うちの畑でサルを見かけた時は、全力で追い払うようにしているし、タヌキやアライグマだったら石を放り投げてぶつけた後、スコップで殴り殺したこともある。蛇とかだったら、毎年20匹以上は駆除してる。長靴で踏んづけて、もう片方の足裏で頭を叩き潰すのだ。ジャンボタニシだったら、毎年夏になると百匹以上は生き埋めにしてる。イノシシは……あれはプロの量子さんの領域である農家は手を出さない。

 私はこれでも専業農家である。大切に育てた農作物を捕る生き物は憎くてしょうがない(人間まで含めて)。蛇足になるが、農業従事者は漁師率がけっこう高い。昔の農家は、田植え稲刈りの時期を除いては、鶏を育てたり、山に入って鳥獣を捕っていた。今でも、狩猟免許がある人もない人も、山でイノシシとか鹿とかを捕って食料にしている例はある。

 私の祖父もそんなだった。私がまだ小学生の頃に、鶏小屋キツネかタヌキかアライグマかはわからないが、そういうのに襲われてしまった。非金属ネット小屋だったから、鶏が何匹かやられてしまっていた。祖父は悔しそうな顔をしていた。

 或る夜に、実家で夕食を食べていると、鶏が騒いでいる声が聞こえた。祖父と親父はすぐに実家を飛び出して、鶏小屋に行くと、キツネのようなものが鶏小屋ネットを破ろうとしていた。なぜか、祖父よりも自分と父の方が早く鶏小屋に着いていたっけ。

 後ろでカチャッ、という音が聞こえた。祖父が目の前に出てきたと思ったら、パアンッ!! という音が聞こえた。※祖父散弾銃を撃ってた。

 キツネのようなものは、その場で転がって痙攣しながら逃げようとしていた。親父が、祖父に鍬を手渡していた。それで、祖父が走り出して、ほうほうの体で逃げるキツネに追いついて……後は、何度何度も鍬が振り下ろされた。ぐちゃ、べちゃという音が聞こえて、狐は何度か鳴き声をあげると……多分絶命したのだろう。※近づいてわかったが、縞々のしっぽだった。アライグマである

 祖父は「このバカタレが、バカタレがぁ、アアッ!!」って叫んでたっけ。愛鶏(?)を殺されたのがショックだったのだろう。とにかく狐に凄まじい恨みを持ってた。あの時の自分は、「すげー。銃かっこいい!! 撃たせて」って祖父にねだってたよ。それくらい衝撃的な体験だった。私にとってのエポックメイキングだった。

「なに、お前も撃ちたい? 大人になったら警察行って免許がとれるど!」

「じいちゃんは、警察に行って銃の免許もっとるん?」

「わしはもっとらん。ひいじいちゃんもっとった。でも、わしは撃てるけえええんよ」

「俺も撃ちたい」

「○○くんが撃ったらいけん。捕まるよ」

「じいちゃんは捕まらのん

「捕まらんよ。ハタチの頃からずっと漁をやっとる」

 平成初期の話である。当時はおおらかな時代だったのだ……。今だったら普通に逮捕される。絶対マネしないように。

 さしもの私も、祖父の遺品である銃剣類は所持しているが、自らの敷地内であっても使おうとは思わない。なにしろ狩猟免許もってないからな。ほかの地元民と同じく、鳥獣駆除行為はひっそりとやりたい。

 話があっちの方にいってしまったが、私は基本的に、うちの農地に入ってくる鳥獣類は殺そうとする。苦労して育てた農作物を食われるのは絶対に嫌であるしかし、たまに殺さない例もある。それが上の例でのアナグマだった。

 その状況で見逃したのは、なんとなくという理由が強い。農場内でメシを食ったばかりで、ゆっくりたかったのもある。しかし、珍しくこっちに寄ってくるアナグマが「かわいい」という感情もあったのだと思う。うちの地域では、アナグマが珍しかったのもあるかもしれない。しかし、不思議体験だった。

2.コガネムシ

 今度は市街地での話だ。

 まだ若いころ、農業者じゃなくてサラリーマンだった時代に、とある国道沿いの飲み屋街にいた。最初の一軒目を探していたのだ。ふわふわ路地をさまよいながら、国道に出たところで、そいつ出会った。

 歩道の上に、もぞもぞと動く物体があった。よく覗いてみると、コガネムシだった。背中の色が特殊で、なんとベージュだった。限りなく白に近い真珠色といってもいい。レア甲虫である。いとおかし!! いとおかし!!

 その真珠コガネムシは、あまり元気がなかった。しか車道に向かってもぞもぞと進んでいた。このままでは自動車に轢かれて死ぬだろう。ぐしゃ、という音がするのだろうな。昆虫類が車に轢かれると、意外と大きい音がする。

 私は、そいつの目の前に人差し指を延ばした。するとそいつは、六本の足でガシッと私の指を掴んで、勢いよく私の手を昇り始めた。

 土の中から出てきたばかりのカブトムシとまではいかないが、元気な様子で私の手指を昇っていた。そのまま徒歩で飲み屋街に移動して、レストラン沿いの並木を見つけた。おそらく欅だったろうか。樹の表面にコガネムシをくっつけると、また元気そうにどんどん昇って行った。

 どうしてあの時、コガネムシを助けてやったのだろう。そういえば、小学生の頃は甲虫が好きだったような気がする。懐かしい気持ちになった。

 今でも、夏場で路上に転がってるセミとか見つけると、拾って助けてやる。すぐ近くにあるクヌギコナラにくっつけてやる。

3.トカゲ

 これは私じゃなくて、息子の話だ。当時は小5だったかな。夏休みだった。

 ある日、家の庭の中にある小道(※田舎から家が大きい)で、息子が「トカゲ見つけた」と報告してきた。「捕まえたの?」と聞くと、「捕まえてない」と言う。

 現場に行ってみると、小道の上でトカゲが2匹、それぞれ離れたところに倒れていた。お腹を上に向けて。瀕死だった。おそらくだが、野猫にやられたのだろう。お腹に爪で引っかかれた跡があった。

 息子がそいつらを触ったところ、1匹だけはまだ息があった。残り1匹について、「よい旅を」と私がその場に埋めてやっていると、息子が生き残った方に落ち葉や土を被せてやっていた。どうやら、回復を待つつもりらしい。「これ、おうち」と言っていた。

 好きにさせるべきだと思った。息子に対して、「日光に当てないように木陰を作る」「できるだけ触らないように」「1日に1回は霧吹きで水をかけてやるように」「餌はやらなくていい」など最低限の指示をした。

 私はトカゲが1日以内に死ぬと思っていた。木の棒で突いても、片方の足が全く動いてなかったし、どう見ても虫の息だったからだ。早い話、移動能力を失っている。

 その日から、息子は毎日トカゲのところに足を運んでいたっけ。水やりは欠かさなかったし、日光を浴びて体がのけぞっていたりすると、木陰の位置を調整してやったりする。

 3日が経って、私が現場を見に行くと、どうやらまだ生きていた。土くれと落ち葉を払いのけると、少しだけ体が動いた。体にはまだヌメリが残っていた。片足だけを動かして、体をのけ反らせて私から逃れようとしていた。「シャー」みたいな感じで、口を開けてこちらを威嚇している。少し気の毒になって、植物用の霧吹きをしてやったのと、一応、ミルワームを顔の近くに寄せてやったが、無反応だった。やはり餌は不用のようだ。

 次の日だったか、息子が飛んできて、「トカゲが動かない」という。現場に行ってみると、そこには……「おうち」から出てきたところで静止しているトカゲの姿があった。口には小さいミミズのようなものが入っていた。目は閉じていた。

「餌をあげてしまったの?」

「うん。お腹すいてると思って」

「そうか。たぶん、びっくりして死んでしまったんだね」

「うん」

「……どう思った?」

「わかんない」

人間常識トカゲ常識は違ったのかもしれないね

「うん」

 そんなやり取りをしたかな。

 そのトカゲは、結局何時間たっても動かなかった。生命活動を停止したのだ……。推測だが、ミミズが喉に詰まって息ができなくなったのかもしれない。放っておいても、数日中には死んだだろうが。

 息子にとっては、トカゲがかわいかったのだろうと思う。私は、あまりそうは思わないが。大人になると、高速で動くトカゲちょっと苦手だ。だがまあ、カナヘビはまだかわいいと思える。トカゲと似ているが、比較するとあまり動かないのもある。

4.セミ

 先日、県道を車で運転していたところ、路側帯を走っていた自転車が急に停まった。その彼女アスファルトにゆっくりと降りて、自転車を端に寄せると、足先でなにかを小突いていた。

 ちょうど信号待ちになったので、その様子を眺めていると、どうやらそれはひっくり返ったセミのようだった。彼女が小突く度に、「ジジッ」という音でセミは鳴いていた。死んではいないようだ。

 その子は、セミに向かって指先を伸ばした。セミは指を樹木だと思ったのか、ホールドした。その子の指に乗ったセミは、一緒に自転車でまっすぐの方向に進んでいった。

 次の信号で、彼女に追いついた。自転車を降りて、民家の入り口に生えている樹にセミをくっつけようとしていた。指で押してやると、セミは樹にくっついて、もぞもぞと枝を張っていた。彼女セミちょっと撫でたかと思うと、また自転車に乗って県道を走り抜けていった……。

 一応、セミかわいい部類には入るのだろうか。丸っこい見た目だから好きな人いるかもしれない。当方はどちらともいえないが、今度セミがひっくり返っていたら、死んでいるか小突いて確認してみようか……と思った。新しい世界が開けるかもしれない。



話は長くなったが、結びにしよう。

大昔から、それこそ多くの生き物がいたのだろうが、人間にとってかわいくない種の生き物がどんどん淘汰されていった。それで、今みたいに哺乳類鳥類可愛いのばかりが残った。

それは、全然定かではない。でも、かわいい生き物はというと、殺される場面でも殺されないことがあったのではないか。大昔から。よって、醜い種に比べて生き残れる可能性が高かったのではないか。と、先日『利己的な遺伝子』を読み終えたばかりの私は感じた。

あなたはどうだろうか。生き物は、やっぱりカワイイ方が生き残れると思うだろうか。しかるに人間場合は、かわいげがあって、みんなに好かれる個体ほど早死にする傾向があるように思えるのだが。

2024-03-29

ベトナムってこれからどうなるん?

最近日本人の印象だと、「中国人に指示されて農家から果物を盗む人たち」という印象しかないと思うけど。

共産主義である以上は中国ロシアに道連れされるのかね・・・

2024-03-28

食べ残すことと無理に食べること

うちの旦那食事を食べ残す人が大嫌いで、子供に「無理にでも食え」と言う。食材農家さん、作ってくれた人にも失礼だからだ。

それはまあ分かる。

一方私は学校給食を無理に食べさせられたトラウマで極端な小食になった経験があるからご飯を残すからって怒ったり罰を与えるのは逆効果だと思っている。食べて吐くくらいなら「もったいないけどごめんなさい」の気持ちで残して構わない。

もちろん、いただきます・ごちそうさまを言う意味も教えた。

で、腑に落ちないことがある。

旦那実家は、盆正月に親戚一同集合して山ほどご飯を作って連日宴会するタイプ

そうやってご馳走することがおばあさん達の生き甲斐になってるんだと思う。

胃薬飲んで、食べたくもないご馳走をムリやり食べる。旦那は後片付けをしないかあんまり知らないかもしれないけど、残飯もそれなりに出てる。

旦那義実家人間が「吐きそ〜」と言いながらご飯を食べるのには驚いた。

お腹いっぱいで残す子供より、そっちの方がよほど食材に失礼だし下品じゃないか

義実家から大量に送りつけられた餅は我が家冷凍庫にクソほど残っている。今まで、もったいないからって私が苦労して消費してたけど、バカバカしくなってきた。

食材感謝するって、何なんだろう?

anond:20240327193036

いやお前さぁ

ADHDとかアスペルガーとかの発達障害なんて言葉は近年の甘え用語としてインターネットで広まっただけだぞ

それまではただの「バカ」「アホ」「マヌケ」とか「アンポンタン」とか「ウンコマン」とか言われてただろ

そんでそういう奴らは

北海道じゃが芋を作ったり新潟県田植えしたり農業をやってきた

あるいは漁師になって魚とるか水産物を加工したりする漁業をやってきた

最後は土嚢運んだりよくわかんねえ鉄骨渡りする建設業

大体この3つをバカは誰でもやってたんだよ

お前が自分問題あるならいますぐこれら3つのどれかを従事すればいい

お前は北海道へ行って

「ここでジャガイモ作りをさせてください!」

って農家のじいさんの前で土下座して頼み込め

さすれば「よかろう」と恩赦をいただける

お前はジャガイモ一生懸命作る

そして毎日ジャガイモを作り続ける

から晩まで毎日ジャガイモを作る

何年も何十年も

そうしてお前はジャガイモを作るだけの人生を送れば幸せだろ

インターネットなんてつかってねーでジャガイモのことだけ考えればいい

ジャガイモ食う寝るジャガイモ作りに励む

これだけやってりゃいいんだ

ADHDだのなんだのつべこべ言わねえで

さっさと北海道へ行ってこい

男は黙ってジャガイモだろ

2024-03-27

私が生まれた時祖父は52歳だった

祖父は7人兄弟長男だ。

祖父農家林業をしていた。

私は3歳の頃、弟が産まれから半年ほど祖父の家に預けられた。祖父のことも祖母のことも好きだったので嬉しかった。

祖父民謡を流しながらトラックに私を乗せて苗を買いに行ったり田に連れて行ってトラクターコンバインに一緒に乗せてくれた。

スーパーに一緒に行って買い物をしたり、祖父知り合いの家にこれがオレの孫だと連れて行かれたりしていた。

当時はおじいちゃんってすごくお年寄りなのに私のこと大好きでアクティブですごいって思っていたけれど当時55歳だったんだよね、若かったんだなーって。

その後も盆正月におじいちゃんの家に行くとおじさんたちが集まって、私や弟、従兄弟たちと花火したりバーベキューしたり川にカニ取りに行ったり、かまくら作ったり雪合戦したりとかまってくれたんだけど、若いおじさんたちってまだ50歳なってなかったんだなーって。

それだけなんだけどさ。

私が今36歳で、結婚して住んでるとこから飛行機2回乗り継いで、今日5歳と3歳の子ども連れて実家に来てるんだけど、88歳になるおじいちゃんは今もすごく元気で、私と私の子どもたちに会えたことをすごく喜んでくれて。

ほんとありがたいことだわ、何に感謝してるのかわかんないけどほんとありがたいわありがとう

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