はてなキーワード: 赤軍派とは
▲無言のまま安保条約の質が変わっている
日米安保条約の改定をめぐって60年に全学連などのデモが吹き荒れ岸内閣が退陣にいたった。あれから半世紀になる。
60年アンポ反対運動は攘夷的な国民的ムードが背景にあり、当時のシチュエーションは反米だった。運動に参加した殆どの人は条約を精密に読んでいなかった。ゼンガクレンは情念と正義感で動いた
70年アンポは前年までに反戦運動が下火となり、赤軍派と三島事件という両極の政治事件で終わった。この間、高度経済成長と東京五輪によりナショナリズムは体制側に収奪された。
爾来、日米安保条約の自動延長が継続され、80年アンポは政治争乱もなく、むしろフォード元大統領らを招いた日米シンポジウムが東京で開催された。筆者は当該シンポジウムの広報担当だったため会場のホテルに一週間ほど泊まり込んだ。中川一郎、末次一郎氏らと夜遅くまで懇談した。駐日米国大使はマンスフィールドだった。不思議に親和力をもった人だった。
やがて政治の季節は去り、全学連政治各派は分裂を繰り返し、左翼は「サヨク」になり、過激派は三島由紀夫の割腹に衝撃を受け、一部は転向し、体制派はすっかり米国の執事のごとくになった。その後、国際情勢の緊張とともに防衛論議は本格化したが、「日米安保はこれからどうなる」という肝腎の議論がない。
ところが日米安保条約は無言のうちに運用が変質し事実上、改編されている。「条約」ではない、これは「同盟」である。
たとえば事前協議の対象とされるのに、沖縄の海兵隊も横須賀の空母も日本に相談なくイラクなどの戦場へ出て行った。集団安全保障議論も海外派兵議論も沸騰しないまま自衛隊は「国際貢献」と言われてカンボジア、イラク、モザンビーク、ゴラン高原、そしてソマリアへ出動している。日本ではなく米国が勝手に解釈を変えているのだ。
しかし日本国内の防衛議論は専門的に走り過ぎ、国民から遊離している。マニアックは兵器の性能を論じたり、次世代航空機を論じたり。しかし法の改正という議論には滅多にお目にかかれない。
歴史開闢以来、同盟が半世紀以上つづいた例はきわめて少ない。例外は英米同盟くらいだろう。日英同盟は短命だったし、日ソ不可侵条約はもっと短命だった。
しかし確実にくる宿命がある。それはいずれ日米同盟が終わりを迎えるという確固たる近未来のシナリオである。なぜなら東西冷戦が終わってソ連が崩壊し十五に分裂し、ユーゴは連邦が瓦解して六つの国にばらけ、NATOは反ソ軍事同盟から性格を変えて東方に拡大してイランを囲み、東側は上海シックス(中ロ+中央アジア四カ国)に収斂された。そして昨日の敵は今日の友、日本の頭越しに米中のG2時代がやってきた。
米軍はグアム以東へ防衛戦を下げ、北朝鮮の核実験には曖昧な態度で終始し、拉致問題を含めて日本の期待を裏切るかたちとなった。台湾海峡を中国海軍が扼することになれば米空母の防衛力が劇的に減殺される。日本の尖閣諸島は危機に瀕し、やがては沖縄をめぐる日中の攻防も予測される。
しかしワシントンから見ると経済の凋落と軍事力の衰退は現実であり、従来の米韓、米日、米印、米豪の安保体制を維持するものの、日本の防衛貢献が足りないという認識である。今後、いかに改編すべきか、日米同盟半世紀を閲して本格的議論が始まるだろう。
2chニュース速報+を巡回していたらこんなニュースを見かけた。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1230553001/
【社会】イランの中村さん誘拐事件 日本政府が「身代金」2億円を支払っていた
1 :らいちφ ★:2008/12/29(月) 21:16:41 ID:???0
イランで昨年10月に武装集団に誘拐された横浜国立大4年の中村聡志さん(24)が約8カ月後の今年6月に解放された事件で、
日本政府が解決のための費用として「外交機密費」から約2億円相当をイラン側に支払っていたことが29日、分かった。事実上の
事件の解決に向け、金のやりとりがあったことが判明したのは初めて。イラン、日本両政府は中村さん解放後、身代金の提供は
なかったと否定していた。関係者は、中村さんを誘拐した武装集団に金が実際に渡ったかどうかについては確認していない。
関係者は、約2億円が「費目を明らかにしなくてよい、外務省の報償費から出た」としている。このほかにも今後、中村さんの解放
国民を救出する上で軍事力の行使を封じられている以上、金で解決するのは仕方ないことかも知れない。
「テロに屈した」「かかった費用を本人に請求しろ」という議論もあるだろうが、それはまた別の話。
今回は、散々「何もしていない」と日本政府のことを非難してきたworldtraveller氏について語りたい。
とは氏の自己紹介。今回「中村聡志」でぐぐって初めて目にしたので本当に「伝説の」「チョー有名人」かどうかは知らないが、
ご本人が「有名人」だとおっしゃっているので、ここで名指しで取り上げても特に問題ないだろう。
もちろんこちらは有名でもなんでもない一般人なので匿名ダイアリーで失礼させていただくけれど。
worldtraveller氏は一貫して「日本政府が何もせずに中村聡志氏を見捨てている」という立場だった。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080221
2008-02-21 福田康夫は中村聡志くんを見捨てた。
横浜国大生の中村聡志くんが、イランで誘拐されたのが、去年の10月だよ。
日本政府は、それから形だけの交渉はしたが、実質的には何もしなかった。
どうやら、日本政府(つまり福田康夫)は中村聡志くんを見捨てたようだね。
……(中略)……
これが米国政府だと、海兵隊を派遣したり、空母を送ったりして、交渉するでしょうが。
……(中略)……
ダッカ日航機ハイジャック事件では、総理大臣福田赳夫が「人命は地球より重い」と言って、600万ドルと超法規的処置として、赤軍派系連合赤軍メンバー1名と、系列外の新左翼活動家2名を日本航空特別機でダッカへ輸送しました。
福田赳夫は「人命は地球より思い」として、莫大な身代金をテロリストに提供し、超法規的処置で、犯罪者を刑務所から出したのですが、その息子の福田康夫は何もしません。
日本が9条のせいで「海兵隊を派遣したり、空母を送ったり」できないことくらいは知ってるだろうに。
結局、今回分かった事実としては、日本政府(つまり福田康夫)は問題解決のために
「莫大な身代金をテロリストに提供し、超法規的処置で、犯罪者を」イラン政府に減刑させたわけだ。
この事実に対して、worldtraveller氏はどう反応するんだろう。
「さすがあの福田赳夫の息子!」とでも絶賛するんだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080615
で、無事解放されてもまだ「日本政府、外務省共に、中村聡志君を見捨てていた」とかのたまっている。
まあ、worldtraveller氏は日本がお嫌いみたいだから、日本政府を叩く材料が失われて残念なのは分かる。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20050525
2004年10月には、イラクでは個人旅行者の香田証生さんが殺された。
驚いたことに、ただの個人旅行者の香田さんには、日本の官民一体化した猛烈な非難が浴びせられた。
その理由は、特にマスコミが、自分たちが怖がって避けている場所に、個人旅行者が入ってうろついていたことに、面子を潰されて激怒したからだ。
僕は日本人であることを、このときほど恥ずかしく思ったことはないね。
日本では、個人で自由に、自分の心の赴くままに、自分のやりたいことをやった人間は非難される。
同じようなことをしても、それが社会に受け入れられた金儲けで、マスコミにコネがあると、マスコミは一斉に持ち上げて、その死を日本中で悲しむ。
香田さんを非難し、橋田さんをほめたたえる感性、それこそが、日本には本当の自由がない立派な証明だ。
日本には自由がない。日本では自分自身の自由な考えを発表することも出来ないし、自由な生き方をするのも不可能だ。
でも、いくら日本が嫌いだからといって、関係者の渡航費用等々、恐らく報道されている額の数倍の
金と人を投入した事実から目を背けるのは、中村聡志氏を救出するために尽力した人たちに失礼だろう。