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はてなキーワード: 被災とは

2024-01-23

この種の批判すごく多かったんだけど、【現場は精一杯やってきた的な結果】【被災の現状】からスタートしているようにみえるんだよな。

石川県の危機管理アドバイザー・室崎益輝は煉獄コロアキを量産したいのか。あるいは「早期一斉投入」が致命的選択であった戦慄すべき理由。|馬の眼 ishtarist

決定的に両者の認識がズレてる、と思う。

初動が遅れた、という室崎さんの批判そもそも計画に対する批判なんだよ。室崎さんがインタビュー記事のなかで

 でも今回は遅れた。緊急消防援助隊の投入も小出しで、救命ニーズに追いついていない。本来は「想定外」を念頭に、迅速に自衛隊警察消防を大量に派遣するべきでした。

というコメントしたとき、それは、そうすべき計画を立てておいてしかるべきだった、計画の不備だと指摘したと、俺は認識したんだけど、ネットの反応をみると、そうではなくて

この状況でも現場に迅速で行くべきだ、と室崎さんが主張しているかのように藁人形を叩いているようにしか見えない。

しかもそれは少なくとも広域自治体である県については自分アドバイスすべき立場だったので全部自分に跳ね返ってくる、そのうえで初動の問題点を指摘している。

啓開については、県および国交省マターだ。室崎さんもボランティアロードだとか思い付きっぽいことをいうから説得力に欠ける面は確かにあるんだけど

けれどもあえて批判するのは、それはあんまりな状況だからだろう。

専門外の方が本来あるべき道路啓開計画についてコメントするならこの程度のことしか言えないだろうし、それ以上を室崎さんに期待して叩きまくってどうするの?と思っちゃうけどね。

国交省整備局で本来策定されるべき道路啓開計画そもそも未整備だった、ということも最近報道で明らかになってきている。優先順位が低いのでやってませんでした、との北陸地整のコメントがあるらしいが、ちょっと呆れる。

俺的には、そっちのほうがよっぽど戦慄に値する事実だと思う。

それによって事前の自治体間や業者とのさまざまな協定が結ばれておらず、今に至るまで域内域外建設業者が投入できず、結果、未だに待機状態に置かれている、という現状を踏まえると、

初動がタスク別に全然目標管理されておらず、通常であれば72時間以内にどうこうする、とタイムスケジュール記載してあるものがない、という国交省の無計画さは、いうまでもないことのように思える。

自粛警察マインドとの関連

上記のことが事実であれば、遅かれ早かれ初動が計画から乖離していた、あるいは計画の不備によって遅れた、という客観的事実さらに整理されていくように思うが、あとから考えて、ちょっと気になったのは今回の初動の在り様と正当化する傾向は、被災地へ入るな、という、他人の行動に制限を掛けようとする自粛警察的なマインドさらに補強するものになっている、ということだ。そしてそのコントロールお上がやるべきである、という論理に連なっている。(*交通規制なども含めてなんで事前に計画ちゃんと書いてなかったのかと重ねて主張しておきたい。)

もちろん発災直後の緊急対応自助共助というよりは公助によるリーダーシップが期待されることはいうまでもない。公助自助を補強するものであるという我が国防災理念から考えて、現場での支援活動ブレーキがかかっていた原因が単に計画面での不備だけではなく、緊急時お上の指示に従え→自粛警察という空気が醸成されたことも大きく寄与していただろうことは今後、検証されておくべきだろう。

anond:20240122213307

避難所映像が映えるからって被災=避難所みたいな意識行政被災者も支援者も刷り込まれ過ぎたツケ。

避難所生活を快適にするダンボールにばかり注力して、衣食住全て解決する非被災地への移動が最後の手段扱いされてる。

ウンコを水に流せないうちはそこから人を連れ出すべきなのに、溜まったウンコだけ連れ出すのほんとクソ。

anond:20240122052057

被災者支援者関係を考えるときにさ、この増田がいうように

ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもなく対等にフェアに扱わなければならない。

信頼できる随伴者がいるのだという、寄り添い型の支援、それが基本だっていうのは意見理解できる。

そして今のこの発災直後1ヵ月未満というタイミング必要マインドだろう。

罹災証明手伝います、とか公的支援がこんなのあります~とか、支援者側が見えているものをわーわーと情報洪水押し付ける、とか避けるべきだし

そこはそろりそろりと小出しに情報提供してみて被災者が腰を上げるかどうか様子をみるしかない。

ただ、「対等にフェアに扱わなければならない。」という、その気の使い方、その言葉の端々に、当事者から離れた立場そもそも出発点だというジレンマもあろうね。すでに知らず知らずに上から目線がにじんでいるよね。

ただ大切だっていうのはわかるんだけど、でも長い目でみて、寄り添いってそこまで大事かな、そうかな?とおもうとこもある。どちらかというと、つかず離れずなのかな、と。

今後の人生を決めるのは支援者じゃないしね。彼らの人生の何がわかるって、結局何もわかってないところからスタートするわけじゃない。

支援者としては突き放した部分というのも重要じゃないかと思う。

よく災害復興は発災直後からスタートするっていうように、これから少しずつ復興の話をしなければならないなかで

限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」

は極論だとしても、それに幾分かでも近づくニュアンスの主張というのはどうしたって誰か彼かから出てくるもの

そのときに、信頼関係というのがむしろ邪魔になることもあると思う。

信頼関係ができて人間関係が密になると、知らず知らずに同じ人、仲間内の人としか話をしなくなるってことがある。

話し合いの場で、いろいろな人がいろんな考えを持っている、ということを排除するムード自然とうまれていく、といってもいいんだけど。

そとからみると、内輪で鉄壁なわばりがつくられてしまって、はたからみて何かいいたいことがあっても声をかけにくくなってしまう。

ちょっとでも被災者の心情に傷をつけるようなことをいうと、お前は被災者に真に寄り添っていない、と断罪目線をむけてられてしまう。

支援者同士の分裂や被災者の分断ってそういうダイナミズムで生まれることが多い気がするね。共産党マインドっていうか。

強い信頼関係が知らず知らずに、他者との温度差にかわっていくのって案外自分では気が付きにくいもの

連中がどんだけ何もわかってないか

「対等な関係」こそは被災者支援命綱であるのに、当事者完全不在のスーパーパターナリズム議論

結局のところ能無しどもが深刻づらして地方ヘイトポルノをたのしんでるだけ。

という表現なかにそういうのが垣間見える。

恐らく敵が増えていくプロセスって自分じゃなかなか、わからないだろうな。気が付かないだろうなと思ってしまう。

それは逆に、本当にあるべき地域の姿を考えようとするときに足かせになる。

しろその地域全然知らないような無礼にも乱暴にもみえ支援者がわーっと闖入しては去って行ったり、そういうことが許されるような、

ゆるゆるなオープン空間のなかで、自由な発想が開花する、ということがあるかもしれない。

外部との換気ができている支援関係というのかな。

それは苦労して信頼関係を築いた先行者にとっては不快な雑音かもしれないのだけれど、案外そこに突破口やら解決の糸口がみつかるってこともある。

信頼関係はもちろん大切だけれども、それと同時に、多様性を受け入れる下地を作っておくことって大事だと思うね。

言うは易しで、空気が乱れ、不協和音があることこそが強みだという、そこまで突き抜けて達観することはもちろん自分でもできないけれども。

ときには仲間同士でも「お前の考えている支援なんて自己満足じゃないか」といってしまいたいときもある。

でも喧嘩したときは、長い目でみられるようなそんな姿勢ではありたいと思う。

2024-01-22

anond:20240122201618

正直、倒壊リスクのある自宅や高齢者施設にとどまっている、

あるいは一次避難所孤立しているっていう状況は

そもそも避難しているとはいえないって思うようになった。

被災している地域に多くの高齢者施設があるわけだけど、正直、とどまってもらっても迷惑というものだろう。

関係団体が一人や二人を派遣、それを一日か長くて数日、そんなのをいくら派遣しても全く継続性ないし、

この分野の支援の話をちょっと見聞きするとほんとリソース無駄遣い。

水害でも同じで、水没地域のタワマン36階住民が水ヘルプかいって宅配を待って籠城してたら頭にくるのと同じで。

日本法律ではめったやらたと行政強制力行使できないのだけど、

少なくとも一次避難位置づけについて、住民の間で平素から意識けができていないというのも背景にあるかもしれない。

地震災害でいうところの一次避難場所というのは、緊急避難的な場所であって、

危険から逃げるという直接行動のあと、とりあえず何名無事だね、と地域社会

お互いの安全を確かめ合う場所であって、

そこで二週間も三週間も孤立せざるを得なくなるっていうことがあまり想定されていなかった。

でもそれはそもそも避難ではない、と意識を変えるべきだろうと思う。

もうすでに10年ちかくまえの話です

いま被災で大変なこととなってる某所に行った時、まだ2歳くらいの息子が自分でお店に入っていきました。

お店の人は息子に色々なお魚料理を見せてくれました。

乳児はお魚料理に興味津々で、目をキラキラさせていました。

私たちは、息子の様子を見て、感心したり笑ったりしました。

お店の人に気に入られたおかげで、私たちもお魚料理をいろいろと味わうことができました。

おみやげに塗り箸もらいました。いい思い出です

anond:20240122094148

たこ馬鹿が出てるのか

被災当日から連絡ついてるように思えるのは、単にオフライン状態スマホで取った写真を後日SNSに上げるから

たか被災当日SNS投稿できてるようにみえてるだけなんだよ

馬鹿は本当に迷惑から、無理に頭使わないで黙っててくれないか

被災家族がめちゃくちゃ迷惑してるんだよ

それこそ新聞でも連日報道されてるだろ。おまえらみたいなのの誹謗中傷迷惑だって

NHKなんか災害あるたびにおまえら誹謗中傷ドキュメンタリー作ってるぞ

anond:20240122045347

地震発生して一週間も経たないうちから

田舎に金出すの無駄!」「限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」

まあネット空騒ぎの内容が今の段階で避難所年寄りに直接伝わってはいなさそうだけど。

よく「心のケア」という言葉が使われるが「戦力の逐次投入」と同じように意味わかってないのに言いたいだけの奴が多い。

DPATみたいな専門家仕事だけでなく災害時の「心のケア」において大きなウェイトを占めるのはこの先の身の振り方について見通しが立つかどうかということだ。

そこで最も重要なのは当事者主体性尊重ということ。

と言っても被災者のいうがままに迎合するのはむしろ子供扱いしてるのと同じ。ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもなく対等にフェアに扱わなければならない。

ますぐ先々の具体的なロードマップが見えてなくても、それを模索策定していく上で信頼できる随伴者がいるのだという、支援側との信頼構築が重要

という基本ラインをふまえたうえで再びくだんの空騒ぎを見ると、連中がどんだけ何もわかってないかということがいっそう明確になる。

「対等な関係」こそは被災者支援命綱であるのに、当事者完全不在のスーパーパターナリズム議論

結局のところ能無しどもが深刻づらして地方ヘイトポルノをたのしんでるだけ。

2024-01-21

anond:20240121131816

それはそれですでに動いてる人たちが旨みがないから嫌なんだろう。

最適解として「何もしない、できる範囲しかしない、無理をしない」ということで政府評価されたのが今回じゃないかなと

今後は今回の能登地震での政府対応が、誰に対してであれデフォルトになると思ったほうがいいのかもしれん

重税感にあえいでいる国民の薄っすらとした支持がある以上はね

ここで薄い援助で良し、とすれば自分被災したときにも同じような薄い支援になるんだけど、そのへんはしょうがない

支持してるのは国民なんだから

俺がスーツスニーカーを履く理由

[B! 靴] 革靴にニューバランスのインソールを入れたらやめられなくなった【4選】

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/grapee.jp/1524280

この記事ブコメを読んで改めて考えてみた、俺がスーツスニーカーを履く理由

災害対応自販機災害時には役に立たない件

今回の件でちょっとショックだったのは、災害対応自販機の多くは実は災害時には役に立たないということだった。

 

災害対応自販機 | 自動販売機の種類 | 自販機設置マスター

 

主に バッテリー式、ワイヤー式、ハンドル充電式 の3種類があり、前2つは鍵を持った管理者による操作必要

災害時には管理者被災しているわけで、自分家族安全が最優先ですよ。職場に戻って自販機の鍵を開けろなんてちょっと現実的だと思う。

3つめのハンドル充電式は誰でも操作できる。ただ、ぱっと見それとわからないのでリンク先の写真を見ておいた方が良いと思う。

 

コカコーラ 

災害支援型 自動販売機|コカ・コーラ社の自動販売機を設置|お取引希望のお客さまへ|コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

 

コカコーラのものこちら。

通信ネットワーク技術による遠隔操作によって、自販機電光掲示板災害情報を流したり、本体に残っている飲料無償提供するとのこと。

こちらは停電時には役に立たなそう。

  

ダイドー

災害救援自販機|自販機情報|ダイドードリンコ

 

調べていてすごいと思ったのはダイドー

地方自治体災害支援協定を結んでいて物流拠点および災害救援自販機在庫商品無償提供するらしい。

僻地に置くならダイドーハンドル充電式かな。

 

都市部だと電気の復旧が早いので最適な機種は地域によるかも

追記

cider_kondo …そもそもワイヤー式が登場したのは東日本大震災で充電式がダメだった事例が多かったからだとメーカーが書いてる https://www.bankin-rise.com/service/manual/ のになぜスルーしてんの?

へえ、知らなかった。ありがとう

じゃあ、バッテリー充電式は二重に避けた方が無難ですね。

 

 

つの間にかブクマがついていたので追記します。

この記事を書いた動機ですが、私自身が物件を持っていて自販機が2台入っているからです。

自販機って全く儲からないんですよ。なので自販機を入れている理由は2つ、店子利便性災害時に役に立つからです。

それなのにこれは災害時には役に立ちそうにないなとショックを受け調べていた次第です。

鍵による操作も初耳で(ひょっとしたら先代が知っていたのかもしれない)今度帰ったとき確認しようと思っています

 

災害対応自販機って停電になったら自動的にカギが開くもんだと思ってた

 

うそう!これ!

私もコレだと思っていました

 

 

Arturo_Ui 「災害時には管理者被災しているわけで」< 今回は正月高校に誰もおらず、管理者も参集できなかった点は考慮すべき。普段の時期であれば誰かしら管理者はいるはずなので、そこまで心配することも無いような。

 

高校については確かにそうですね。

ただ私個人選択としてはハンドル充電式の方がよいです。マンションオーナーはそのマンションに住んでいるわけではないので。

この記事は誰かを非難する意図ではなく、これから選ぶならどれが良いだろうかという話です。

 

 

それと一部のコメントが誤解されてそうですが、 

ハンドル充電式とはハンドルグルグル回して発電するタイプのやつです。平常時に回しても何も起こらないと思います

anond:20240121000231

道路が使えないのにどうやって高齢者を移動させるんだよって状況なんだよね。小さな避難所分散していて指揮系統もろくに構築されてない。

被災地自治体機能してないんだから国がさっさと動くべきだったね。何をのんびりやってるんだか

避難計画はどうなってたんやろね。自治体職員被災することも、地域若者がいないことも、家の近くに大規模な避難所がないことも分かっていて、避難所を仕切る人が不足することも分かりきっていたはず。

道路バキバキに壊れて田舎の唯一の移動手段である自動車が全くと言っていいくらい使えなくなることは想定外だったか

俺は被災したら二次避難を拒むよ

住み慣れた土地から強制的に移動させられるなんて、生活を丸ごと捨てろと言われているようなものだ。

世論が何と言おうと俺は拒否するし、そういう意見の人を尊重する。

anond:20240121000231

メディアが入らなかったことで行政ボラもまるで機能してなかった栄村被災の復旧こそが参考になるんじゃないか

あれは結局どうやって復旧したんだ?

被災地自販機破壊の件で読売叩いてるやつはアホすぎる

[B! 災害] 石川穴水高校に設置の自販機破壊北陸コカ・コーラ被害 ...

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yomiuri.co.jp/national/20240120-OYT1T50051/

緊急事態から自販機破壊してもいいとその考えの延長線上に関東大震災朝鮮人虐殺があるだろう、

被災日本当に自販機破壊しなければならないほど切迫した状況だったのか、次の日には自衛隊が水を持ってきており、たった1日で必要なことでもない。

彼らは関東大震災緊急事態で何か起こす前に朝鮮人は殺さなければならないと言われたら殺す側だろう。

anond:20240121000231

被災してショックを受けている人をさら故郷から連れ去るのは支援ではないだろう

被災者に寄り添う形での支援を行うべきなのに支援者の都合でこっちに来いなどという傲慢なやり方はあってはならない

月経に関する知識は普及してほしいと思うが、Xとかで「被災にかこつけて、悲痛さを盛って」訴える声を何度も見てうんざりしている。

客観性を持て。

感情に訴えかけるにしてももっとしたたかになれ。

虐げられてきた、軽んじられてきたという思いが、強い表現に走らせるのかもしれないが。

被災地性犯罪

被災地で初の性犯罪摘発 避難中の車で10代女性の身体触る 19歳男を逮捕 | TBS NEWS DIG

これ、きついな

被災のどさくさで居場所がないか他人を車に乗せてあげたのはわかる

乗せられた方も19歳なんていう性欲持て余した状態で発散する方法も無いまま年の近い異性と密室でずっといっしょって状態ちょっとした拷問だよな

もちろん触った時点で犯罪だし逮捕は当然なんだけど、死と隣り合わせの状態でこれを耐えられるかって言われたら自信がないな

恩人に手を出すなんて死んでもしたくないけど、容疑者気持ち理解出来てしま

anond:20240120230915

ご苦労様。

自治体同士は、災害時の支援協定などが地域防災計画に明記されていることが多いか

増田みたいに派遣されたり、という活動は、特に四の五の考えるまでもなく、自動的に動き始めることができる。

一方、社協はどうなんだろうね。社協ネットワークはやっぱり期待されるべきだろうかね。

今後の雪や寒さ、土砂崩れなども心配だし、

避難所集約や二次避難学校再開

集団移転をすべきなのか、

問題も山積で、自治体は本当にキャパオーバー

地元社協もとてもとても。

例えば、福井富山岐阜など近隣県の

社協が、被災自治体ごとに入るとか

なんとかならないのだろうか。

本来は、こういう起こるべき事態を想定して、地域防災計画に事前に災害対応と復旧のシナリオが描かれてないといけない。

その場で答えを考えようとする余裕は、発災直後の現場リーダー行政職員にはないと考えるべきで、

その前提で、いざというとき自動的に決まったことを運用できるよう、ありとあらゆる判断基準を決めておくことが本当は計画で一番大切だった。

いざというとき現場判断にかける負担を少しでも減らすのが計画というもの本質から

まるで老々介護だし、このままで持つとは思えない。

事前にこんなことがわかっていれば、何をやったかを考えると、、

例えば、保健師介護士の派遣とか、そのテーマで考えてみても、

孤立した地域に踏み止まっている老健施設老人福祉施設に一人や二人派遣してもほとんど力にならず、意味ないってわかる。チームを派遣する余裕もない。

支援によってベーシックニーズを満たすという優先目標が達成できるかどうかを先に考えるべき。

神戸行政の方々が、能登現実をみて、都市型の集中管理型が通用しないといって、くじけてしまった、というのはわかるんだけど、

でもだからといって「送る」「派遣」型の支援は無理ありすぎじゃないか

やっぱり山古志式の全村民避難三宅島全島民避難のやり方が安全だし、時間や人のリソースをきちんと生かせる。

一般ボラ立場からみても、支援したい人が陸の孤島と化している能登の奥のほうにいけない、という状況を打開するには、支援されるべき人を連れてくるほうがまし。

地域コミュニティごと、施設ごと、まるごとその単位で連れてくる、ということを最初から地域防災計画に予定しておいて、

平素から地域住民コミュニケーションをとっておく、ということになるんだろう。

ただ、かつての山古志式のリーダーシップは、平成の大合併前の小さな自治体首長地域住民と顔の見える関係を築いていたからできた、ということも改めて思う。

からこそ国は市という今となっては大きくなりすぎた行政単位でなく、地区防災計画という形での防災も平行して進めてきたところだったが、北陸では果たしてどうだったか

追記

被災者に寄り添う支援であるべきだ、という意見トラバであった。ただ、その支援によってベーシックヒューマンニーズが満たされないなら、そうあるべきだという理想にうっとりしたいだけの単なる自己満足じゃないかい?

→嫌味な言い方だったかもしれないが、そうも言いたくなる。

https://anond.hatelabo.jp/20240121103729

eternal_reflection なんと言うか国家公務員的な意見だなぁって。計画集団避難記載して平時コンセンサスを得るってのもかなり理想論だと思う。結局そこで集落と調整する事をやらない人の意見だよね。人間相手から難しいんだよ…

というブコメもあった。そうだね。頭でっかちだとは思ってるよ。

高齢者の2次避難は実際のところ、実は解決のしやすタスクの部類。もっと難しいのは生計もつ世代生活者地域人間関係社会的にも経済的にもより強い世代

高齢者生計の切断を無視してでも対処しうるけれども、働く世代はそうはいかない。例えば、地元取引先があるのに、それを差し置いて自分だけ避難できない、といって車中避難を続ける被災者の言葉を紹介するニュースを目にしたとする。イメージとしては漁港の箱詰工場のひとだとか、除雪作業員でもなんでもいいんだけど、自分が逃げたら他の関係する取引先に影響を及ぼしたり、地域の状況がより悪化したりするひとってたくさんいるよね。

そのとき、じゃあ事前にどうすべきだったかを考えられるかというと、なかなか答えは浮かんでこない。

2024-01-20

能登に行ってきた(ちょっと追記

自治体派遣能登にいってきた


https://kobe-note.jp/n/n9629ec5abf7a

ここに書いていることは、おおむね同意


これから本格的に、寒くなるのに時期が悪すぎる。

地理的問題道路事情拍車をかけてる。

他の災害に比べても、インフラ復旧が遅いのに、

環境が悪くて心配な小規模避難所が多すぎる。

地域の結びつき、集落助け合いは素晴らしいけど、

まるで老々介護だし、このままで持つとは思えない。

上下水道の復旧も住居も

生活再建に時間がかかるのに、

他所からボランティアがほんとに少ない。

他所から来る人を、受け入れやすい土壌でもない)


道路が寸断され、公共交通もないか

一日だけのボランティアなどは、

地域にとっても負担しかないけど、

ニーズ把握や受入体制が整う時間はないと思う。

覚悟できているボランティアだけでもすぐに受け入れないと、

地域のお世話している人に限界がきてしまう。


今後の雪や寒さ、土砂崩れなども心配だし、

避難所集約や二次避難学校再開

集団移転をすべきなのか、

問題も山積で、自治体は本当にキャパオーバー

地元社協もとてもとても。


例えば、福井富山岐阜など近隣県の

社協が、被災自治体ごとに入るとか

なんとかならないのだろうか。

金沢の2次避難体育館ボランティア募集とか、

報道しても、たいして意味ない。と思う。


マジで、みんなで何とかしてほしい。

自分は対して役に立ててなかったと思うし、

もどかしくて仕方ない。

家族に頼んで、少なくない額を寄付したけど、

大阪万博やめるとか、日本全体で本気になってほしい。


___________________

皆さんが、すこしでも考えてもらえて、うれしいです。

ちょっとだけ追記


> どんな能力ボランティアがどこに入って何をするべきなのか具体的に頼む。

> 例えば私がボランティアに行っても上下水道の復旧とかできないのだが。


なにより避難所運営福祉避難所支援です。

物資の受け取り・分配、食事の準備、トイレなどの清掃など

発災から特定の人がずっと担っているパターンがあります

それから、入浴支援、足のない方の移動支援

罹災証明書災害住宅申し込みの手続き支援など。

家については、今は片づけでなく(雪がふってしまったし。。。)

現段階では入り口ブルーシートでふさぐ程度でしょうか。


> で、どこの自治体ボランティアを受け入れるキャパないようだけど?


なので、近隣県の社協がまとめて入ってくるなど、

早急に受け入れ態勢を強化すべきと思っています

地元の方とも触れ合えないのですが、

受援力を助けるプロ経験者が必要と思っています


> 2次避難希望者はどうやったら増えるのか、困りましたねえ


本当にそうです。

石川県は当面、ここに全力投球されると思います

その時まで支えることが必要ですし、

外部者がはいることで、外の目線や考え方も入りやすくなり、

避難所集約や2次避難につながりやすくなるのでは

と思っています

被災者アカウントウォッチングしてるけど、段ボールベッド届きはじめてるそうだ

ずっと床寝だからよかったね

幸いにも被災したこといかイメージだったんだが、大規模災害で帰るべき家が潰れた人って一週間程度で近隣の無事な地域ホテルでも手配してもらえるかと思ってた

1ヶ月たってもずっと避難所生活するもんなのかな

段ボールベッドって頑丈らしいけど俺ほどの巨デブ(130キロ)じゃ無理かなって思ったら、200キロはいけるらしい

椅子とかの耐荷重、大体100キロか120キロまでなので嬉しいな

anond:20240120102728

飲み水じゃなくて、カロリーの確保だとおもうよ。

水だけなら、学生用のペットボトルがあったわけで。

被災後4時間経っても外部といっさい連絡が取れない状況というのは、非常に危ないと考えるしかないでしょ。

 石川県警珠洲署の警備課長、大間圭介さん(42)は珠洲市内にある妻の実家元日を過ごしている時に被災自身は1度目の揺れで安全確認のため屋外に出ており、無事だった。しかし、2度目の揺れで家は裏山の土砂にのまれた。妻のはる香さん(38)、長女の優香さん(11)、長男の泰介くん(9)、次男の湊介(そうすけ)くん(3)の命が一瞬のうちに失われた。

(中略)

私たちは去年のGW珠洲にいて、子供たちといちご狩りをしている時に地震に遭った。それ以降、子供たちは地震を怖がって、珠洲に帰りたくないと言っていたんですけど、大丈夫だよとなだめて連れて来たのにこういう形になってしまい、子供たちに申し訳ない」

https://news.yahoo.co.jp/articles/10c221ecc374f0751e921bd1fa1b48bf38dc546d

2024-01-17

震災ニュースキツイ

助けを求める子供を助けられなかったとか、自力遺体瓦礫から取り出したとか、火葬するまで何日かかったとか...

情報解像度が高すぎて涙が出る

震災報道ってここまで生々しいものだっけ?

東日本ときはもう少しマイルドで、震災半年とか1年経ってから、ようやく生々しい被災者の状況が報じられてた気がする

まだ被災してから2週間くらいしか経ってないのに、妻と子供を失った男性が顔出しでインタビュー受けてるの本当に心が痛む

いや、もちろんそうやって記録して報じていくのは大事だと思うんだけどね

私はしばらく、震災報道からは離れたいと思ったよ(ヤフートップに散々出てくるけど...)

anond:20240115234918

この方を大雑把に「防災研究第一人者」として、しかも御本人は「これから指摘することは、私の責任でもあります。」と述べているにもかかわらず見出しでは「初動に人災」「阪神の教訓ゼロ」とするのは、世論ミスリードしたい気持ちが見え見えで憤りを覚える。

記事を読んだとき石川県防災アドバイザーとしての自分自身反省と読めたのでミスリードしているとは感じなかった。

室崎さん記事に対する一連の批判は、発災直後から報道が、今回の地震津波被害想定外だとする世間の印象を色濃く反映しているように思える。

例えば、asahi記事に対するこんなブコメ

blueboy まったくトンチンカンだな。問題は初動でミスたことじゃない。初動のミスのあとで修正できなかったことだ。大量の一般車両交通渋滞させたのだから車両の選別をして、渋滞を解消するべき。今も。

初動というのは、実のところ、災害時の緊急対応計画にかかれた想定シナリオ以外に動くのは難しい。発災直後の行政の状況というのは情報洪水であり、いちいち判断をしている人的・時間的な余裕はない。だからこそ計画重要なのであり、初動は行政各部署が被害想定を部署別のタスクとして平素からいかに予習しているかにかかっているのだ。

したがって交通渋滞という点での初動のミスは、交通規制計画にかかれていなかったことなのであって、あとで修正できたかどうかはほんとリーダー資質によるという話でしかない。室崎さんの指摘は、現場での判断ミスではなく、計画の欠如という点にフォーカスしているということはまず抑えておきたい。そのうえで室崎さんは前例にないことが起こってしまたことに対する対処提言をいろいろしている、というふうにみるべきじゃないかと思う。

室崎さんの指摘で、情報発信の在り方もそのひとつ

例えば奥能登へは入らないように、としたが、石川県全体に入らないように受け止められたのではなかったかもっと良い周知の仕方はなかったが、など。

増田がいうように、情報発信に問題があったという指摘は重要だ。

石川県能登方面への不要不急の移動は控えてといっているし、個人から支援物資は、受け付けないといっているし、不通や片交だらけの道路で緊急車両邪魔になるとわかって、一般車両の通行禁止が始まった、みたいなニュースもみる。こんな形で「やれないこと」ばかりを伝え、やれることを伝えない報道の仕方も、一般人にはできることはない、というムードを作っていると思う。この点では室崎さんの指摘に同意せざるを得ないと思ってる。

その一方で、増田が以下にいうように

ボランティアによる大渋滞阪神・淡路大震災でも発生したが、それが大きな問題でありコントロール必要があるとされたのは東日本大震災震災以後。被災地に向かう車両許可証を貼っていたのを覚えておられる方もいるだろうと思う。

そのように議論が進んでいる中、室崎先生のこの考えを支持する研究者や行政担当者ほとんどいないと断言できる。

これはその通りだと思う。また、数日前、鍵屋一さんもNHKで、一般の方々、今は待つときです、と強調していた。

しかし、では、肝心のボランティアコントロールって、報道の側面ではどうですか。また行政はそれを明確に示してるだろうか。

どう活動すればいいか、があまり報道されないし、情報提供もされていないのが現状でしょう。

待つことばかりが印象づけられ、実際にいち早く現地入りして活動しているNPOなどもいるのにあまり報道されない。

1日の発生以来、自分がかつて泊まった宿などが心配で、関心を強く持っている一部地域の宿やお店などのSNSをずっとチェックし続けていたのだが、

一週間くらいすると、XXNPO支援を受けて頑張ってます!みたいな投稿がちらほらみられ始めた。

なかには、発災から驚くべき速さで準備を整え、現地入りし、ニーズ調査を開始、物資を届けているNPOもあった。世の中には山岳救助なみの準備が必要とされそうな事態でも迅速に駆けつけるNPOがいると知ったのは個人的には希望だった。実績の多い「震災がつなぐ全国ネットワーク」や「RSY」だ。また被災者SNSで偶然「MAKE HAPPY」という団体を初めて知ったが、世の中、いざ鎌倉みたいに駆け付けられる団体がけっこうあることを心強く思った。

これらの活動たまたま能登半島の特定被災者(以前、北陸旅行宿泊したことのある宿や酒蔵)に関心をよせていたから知りえたのであって、報道だけをみていたらわからないことだった。能登町や穴水町などで数多くのNPO支援団体活躍が聞かれる一方で、奥能登まではまだまだ悪路でごくわずかの団体しかいけていない、という具合に、どのあたりに今現状、支援が進んでいるか、全く進んでいないかぼんやりとしたイメージみえてくる。

苦しんでいる被災者を目の前にして、「道路渋滞するから控えて」ではなく、「公の活動を補完するために万難を排して来て下さい」と言うべきでした。

という室崎さんの考えは、災害対応コントロールという観点からは暴論にみえるかもしれないが、一理あると個人的には思っている。情緒的な言い方をすれば、公けではない活動による突破ブレイクスルーの側面を信じているし、実際そのインパクト無視できない。

いや、むしろ日本防災理念というのは、法律上も公けというのは、自助、共助を補完するものなので、公助が整うまで待てという理屈は実はいびつだ。

ただ、室崎さんが指摘している処方箋が筋が悪いという指摘も確かだ。例えば

 どんな被災地にも、スタンドプレーのように目立とうとする迷惑ボランティアはいます。そういう人たちに向けて、ブレーキとしてのメッセージ必要なのは分かります

 しかし、今回は「控える」の一色になったことで、被災者にとても厳しい結果を招いたと思います交通渋滞問題ならば、例えば緊急援助の迷惑にならない道をボランティアラインとして示す方法もあったのではないか、と思います

というとき、このボランティアラインというのが、どうにもその場の思いつきっぽく響いてくるのも確かだ。

かりにも室崎さんが防災アドバイザーであったのなら、すでに計画の中において方法論が確立され、いざというとき判断をしなくていいように、ボランティアコントロール行政タスクとして、緊急対応計画タイムスケジュール表に記載すべきだったと思う。それを例示としてしか示せないのは計画性の欠如だと思える。

そもそも阪神の教訓というのは、発災直後の、行政部署別の個々のさまざまなタスクタイムラインがなんらかの被害想定をもとに明確に決まっていなかったから初動が遅れた、という問題意識だったはずだ。目標管理型のタスク管理、これが阪神以来、災害関連死が問題となった中越を経て、東日本熊本へとずっと教訓として積み上げられてきたはず。膨大な情報洪水忙殺される発災後リーダーシップには限界がある。現場判断時間をとられ過ぎてはいけない。だからこそ、刻々と変化する現場ニーズ翻弄される前に、計画において予め想定する事態ニーズ)とタスクと何日後までに達成するという目標を明確にする、というノウハウが蓄積されてきた。例えば避難場所トイレ整備ひとつとっても、発注から目標個数まで細かいスケジュールをあらかじめ想定しているのが防災計画だ。

室崎さんが、インタビュー記事の数日前、自身SNSで以下のような提言をしているのは、まさにそういうところだ。

(2)課題解決必要な専門支援者を率先的に受け入れる

 支援あるいは復興では、「残心補填」で先を見ながら必要資源の事前確保をはかることがかかせません。救命救助のニーズが一段落した段階で、大量の消防隊が1週間後の今になって投入されているが、後手に回っている典型例です。今、何をしなければならないのか、3日後に何をしなければならないのかを考えて、必要人材資源を早めに送り込まなければなりません。孤立を解消する活動震災関連死を防ぐ対応瓦礫撤去整理の活動被害事態を明らかにする活動住宅再建に向けた判定と相談業務などが急がれます

 この段階で、「一般」の定義上から目線でされているのが気になるのですが、「緊急部隊邪魔になるので、一般支援者やボランティアお断り」というメッセージが、声高に叫ばれています。その結果として、劣悪な避難所の支援や隅々まで物資を届ける活動が疎かになり、再建や復興相談に乗ることも疎かになっています。ようやく、昨日から自衛隊食事提供が始まりましたが、避難所のケア被災者相談自衛隊消防隊にしていただけるのならいいのですが、・・。

 保健衛生、瓦礫撤去物資配送被災相談などの対応をはかるには、経験技能を持った専門的ボランティア積極的かつ戦略的に受け入れる必要があります。いまこそ緊急援助隊のみ優先の発想を切り替える必要があります

この点では、初動の遅れ、というのは計画必要タスクを想定不足だった、ということだ。緊急対応計画の不備という問題に跳ね返ってくる。

室崎さんが阪神の教訓がゼロになった、と自省するとき、それは室崎さんが指摘する初動における情報収集体制のみならず、ボランティア活動コントロールについて計画面での想定の甘さも検証される必要があるのだろうと思う。しかしながら、指摘されていることは至極真っ当なことだし、経験に裏打ちされたことばかりだ。

しかし、問題は室崎さんの自省として書かれたからどうだとか、室崎さんが第一人者かそうでないか、なんてことではない。

死ぬほどどうでもいいことだ、と思っている。ああこれはないな、とおもうところはあっても室崎さんの言葉から光るエッセンスをくみ取れば十分なんだよ。

2024-01-16

anond:20240115234918

ブコメには反応するつもりはなかったけど一点だけ。

氏の「業績一覧」には著書や論文概要があってボランティア関連の著作研究もあるんですが、意図的スルーしておられるんです?

(何故かリンクは切れてしまうので削除)

実際に概要を見ていただきたい。

阪神・淡路大震災後の被災生活実態問題点を明らかにするとともに、被災者の支援に立ち向かったボランティア活動の実態と教訓」

阪神・淡路大震災後の復興住宅においては、ボランティア生活援助員さらには民生員などによる被災者や高齢者新体制

地震時におけるボランティアなどの支援組織の果たす役割世界の主要な地震のケーススタティ

論文名で検索していただければ、実際に論文も読める。

災害発生直後の救助救援ではなく、ボランティアが入れるようになってからの、しかもメインは更にもっと後になってから研究であることがわかると思う。



ブクマカスター付けた人たちって研究の内容を実際に読むことなブコメしたりスター付けたりしてるんだろうか

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