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2024-03-24

内閣府再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」の人選が妙

河野太郎大臣の元で開催されているこのタスクフォース

構成員中国会社資料を使っていたことで「すべきではないか?」などと話題だ。

構成員に妙なところがあったので指摘しておこうと思う。

構成員名簿

ここ(https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/e_index.htmlから見れる。構成員は次の4名。(https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/member2023.pdf

大林 ミカ 自然エネルギー財団 事業局長
川本慶応義塾大学 経済学部 特任教授
高橋法政大学 社会学部 社会政策科学教授
八田 達夫 公益財団法人アジア成長研究所理事長大阪大学名誉教授

疑問点

渦中の大林ミカ氏が所属する自然エネルギー財団だが、実は、法政大学高橋洋氏も自然エネルギー財団の特任研究員を務めている。(https://www.renewable-ei.org/aboutus/team/profiles/

代表的肩書のみ記載したと言っても、八田達夫氏は複数肩書記載されており、都合の悪い部分を表記しなかったのではないだろうか。

自然エネルギー財団というのは日本送電網を中国ロシア接続させる特異な(オブラート)構想を持っている団体https://www.renewable-ei.org/asg/)だが、このような団体から、4名中2名の構成員を出すタスクフォースで一体何を議論するのだろうか。

半数の委員を抑えている以上結論は決まっていると思われても仕方ないだろう。

2024-03-23

内閣府「第29回再生可能エネルギー(略)会議資料」の修正履歴

概要

内閣府の「第29回 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース 会議資料」において、構成員である大林ミカ氏が提出した資料に「国家電網公司」の透かしがある(=中国企業から提供された資料ではないか、との疑いがある)と話題です。(まとめ記事山本一郎氏のこれ(https://note.com/kirik/n/nfdb200f25a40)など。)

そして、内閣府ウェブhttps://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/20231225/agenda.html)は二度にわたって更新されていますので、どの部分が修正されたのか備忘録的に順を追って記録しておきます

原版

残念ながらインターネットアーカイブにも残っていません。

しかし、X等では資料ダウンロードし、閲覧した者が多数いることから大林ミカ氏の資料普通に掲載されていたと思われます

2版

ここ(https://megalodon.jp/2024-0323-1523-05/https://www8.cao.go.jp:443/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/20231225/agenda.html)です。

大林ミカ氏の提出資料へのリンクが削除され、赤字

不正アクセス等による資料改ざんがあったのではないかとの問い合わせがあったため、一時的資料を削除します。経緯が判明次第、後日、改めて掲載いたします。(令和6年3月23日)」

との記載追記されました。

不正アクセス?なんで?一番疑うべきは利益誘導やらでしょ、と思いつつ、一件でもあったよりマシな言い訳理由を書いたという感じでしょうか。

…これって本タスクフォース担当大臣でもあり、またデジタル担当大臣でもある河野太郎氏を後ろから刺すような言い訳でなかなか面白いですね

3版

ここ(https://megalodon.jp/2024-0323-1951-15/https://www8.cao.go.jp:443/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/20231225/agenda.html)です。

赤字部分が

資料提出者であるTF構成員から掲載資料差し替えたいとの要望があったため現在準備中です。(令和6年3月23日)」

修正されました。

修正後の資料も気になりますが、それ以上に修正理由や前の資料作成・入手経緯について説明必要でしょうね。

というかこうなることがすぐに予測できたでしょうに「不正アクセス」なんて言い訳した内閣府事務担当大丈夫

余談

大林ミカ氏は公益財団法人自然エネルギー財団事務局長を務めています

自然エネルギー財団国際的非営利団体、"Global Energy Interconnection Development and Cooperation Organization(GEIDCO)"に、理事会メンバーとして参加しています

◯GEIDCOの会長中国国家電網会長の劉振亜(Liu Zhenya)氏、副会長は、自然エネルギー財団設立者ソフトバンク孫正義氏でした(当事)

(以上、 https://www.renewable-ei.org/library/release_20160330_02.php より)

◯GEIDCOは中国本部があり、現幹部メンバートップを始め中国人が中心です。(https://m.geidco.org.cn/category/30?lang=en

孫正義氏といえば民主党政権での太陽光の補助制度まわりでいろいろ活動されていた方ですね。

いろいろきな臭そうで大林ミカ氏選任経緯も含めて内閣府でも自民党でも立憲民主党でも共産党でもどこでもいいから徹底的に調べてほしいものですね

2022-11-07

anond:20221107122853

>現状の水素製造プロセスが電力食いだからこそ、グリーン水素とかCCUSやってるし勝算あってやってるんだから

「現状の水素製造プロセスが電力食い」であることと「グリーン水素とかやってる」ということを「だからこそ」で繋いでてビンビンに〈わかってない感〉を感じるんだけど、大丈夫か? グリーン水素って、電力だけで作る、電気分解=「現状の水素製造プロセス」で作る水素のことだよ? もしかしてブルー水素と間違えてるとか?

CCUSについては上でもちょっと触れた。政府産業界はやるやる、やれるやれる言ってるけど、宣言通りのCO2回収率を、経済合理性のあるコスト範囲で達成できる見込みはほとんどない。2008年経産省計画では2020年にはCCUSが実用化されてる予定だったが、コストの点でも回収率の点でも全く実用化のメドが立っていない。勝算あってやってるわけじゃなく、やらなきゃ死ぬことが確定してて、引くに引けないからズルズル続けてるだけ。つまりサンクコストを見切れてないだけ。コンコルド錯誤。

2018 年の経済産業省検討会の試算では、kWh 当たりの CCS 付き石炭火力の発電コストは 15.2〜18.9 円とされている。一方、事業太陽光発電は 2017 年実績で kWh 当たり 17.7 円、陸上風力は 15.8 円と、CCS 付き石炭火力と遜色ない程度

まで低下しており、さらに 2030 年にはそれぞれ 5.1 円、7.9 円程度にまで低下する見通しである。すなわち、政府実用化を目指す 2030 年には、CCS 付きの石炭火力は、大幅な価格低下を実現した再生可能エネルギーに対して完全に高コストになっていると予測され、経済的な優位性を確保できる可能性はほとんどない。

(略)

CCSの研究は、旧通産省時代の1980 年代から進められ、2020 年頃の実用化を目指してきた。しかし、現在稼働中のCCS付き発電所世界で2箇所しかなく、国内でも小規模の実証段階を出ず、当初の見通しは大きく崩れている。既に2020年実用化の可能性は消え失せ、現在は、10年遅れの 2030 年に目途を付けている。しかしこれまでの状況を踏まえれば、2030年実用化の可能性も極めて低いと考えられる。

https://www.kikonet.org/wp/wp-content/uploads/2019/06/2019-position-paper-CCUS.pdf

経済合理性というのは法制度や環境倫理よりもはるかシビア産業界を統制する「ルール」で、結局企業というのは金が儲からなければやってる意味がないので、経済性の見込めない技術にはマジで先がない。たとえばEUは、もうCCSによる電力のグリーン化は諦めてる。なぜ日本ならやれると思うのかがわからない。

欧州連合の提起する8つのシナリオでは、CCSは化石燃料による火力発電から排ガス対策としては、殆ど想定されていない(2~6%)。2019年3月に開催した自然エネルギー財団の国際シンポREvision2019には、欧州連合の脱炭素戦略策定した担当者マシューバリュ氏(欧州委員会 再生可能エネルギーおよびCCS政策政策オフィサー)が登壇している。私はバリュ氏が登壇したパネルモデレータを努めていたので、直接、この点をバリュ氏に質問したが、バリュ氏の回答は、「10年前、EUは火力部門のCCSに大きな期待をかけたが、経済的あるいは技術理由で実現しなかった。もはや電力部門対策としての位置づけはない」というものだった。

https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20210930.php

石油火力や石炭火力は、EUでは普通に発電するだけでも劇的にコストが下がった再エネにメリットオーダーで負けつつあるのに、CCUSのために新たなコストかければ、どんどんコスト高になる。CCUS付き製鉄プラントで直接バカみたいに高い水素還元製鉄やったり、CCUS付き発電所バカみたいに高い電力を作ってその電力で水素を作って水素還元製鉄やったりして、果たしてそのバカ高い高級鋼を今みたいに量産レベル自動車に使うのかね〜?という話。

 
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