はてなキーワード: 自刃とは
戦国時代とか今は絶滅したような謎の生物もおおかったでしょうね いま清潔だから
天正13年(1585年)4月16日、長秀は積寸白(寄生虫病)のために死去した[11]。享年51。跡目は嫡男の長重が継いだ。
『秀吉譜』によれば、長秀は平静「積聚」に苦しんでおり、苦痛に勝てず自刃した。火葬の後、灰の中に未だ焦げ尽くさない積聚が出てきた。拳ぐらいの大きさで、形は石亀のよう、くちばしは尖って曲がっていて鳥のようで、刀の痕が背にあった。秀吉が見て言うには、「これは奇な物だ。医家にあるべき物だろう」と、竹田法印に賜ったという。後年、これを読んだ平戸藩主・松浦静山は、この物を見たいと思っていると、寛政6年(1793年)初春、当代の竹田法印の門人で松浦邸に出入りしていた者を通じて、借りることができた。すると、内箱の銘は『秀吉譜』と相違があり、それによれば久しく腹中の病「積虫」を患っていた長秀は、「なんで積虫のために殺されようか」と、短刀を腹に指し、虫を得て死去した。しかし、その虫は死んでおらず、形はすっぽんに似て歩いた。秀吉が侍医に命じて薬を投じたが、日を経てもなお死ななかった。竹田法印定加に命じて方法を考えさせ、法印がひと匙の薬を与えると、ようやく死んだ。秀吉が功を賞してその虫を賜り、代々伝える家宝となったとあった。外箱の銘には、後の世にそれが失われることを恐れ、高祖父竹田法印定堅がその形を模した物を拵えて共に今あると書かれていた(内箱・外箱の銘は、天明7年(1787年)に竹田公豊が書いたものであった)。しかし、静山が借りたときには、本物は別の箱に収められて密封されていたため持って来なかったというので、年月を経て朽ちて壊れてしまい、人に見せることができなくなってしまったのだろうと静山は推測し、模型の模写を遺している[12]。これらによると、石亀に似て鳥のような嘴をもった怪物というのは、寸白の虫(ただし真田虫ではなく蛔虫)と見るのが妥当である[13]。証拠の品を家蔵する竹田譜の記事に信憑性が認められるからである。割腹して二日後に死亡したことから判断して、いわゆる切腹ではなかった[13]。
西田敏行の年表とは、日本史に燦然と輝く西田敏行の業績である。
1180 西田敏行、父と共に源頼朝の挙兵に加わり、山木館を襲撃
1561 西田敏行、武田信玄に啄木鳥戦法を献策するも謙信に見抜かれ討ち死に
1600 西田敏行、真田昌幸に進軍を阻まれ西田敏行の叱責を受ける
1605 西田敏行、西田敏行に将軍職を譲り、後に駿府城に移る
1614 西田敏行が西田敏行を「関ヶ原には遅すぎ、大坂には早すぎる!たわけうつけ間抜けーッ!」と怒鳴り付ける
1745 西田敏行、徳川家重に将軍職を譲り、江戸城西の丸に移る
1861 西田敏行、愛加那との間に西田敏行を授かる(ナレーション:西田敏行)
1867 西田敏行、西田敏行に命じられて江戸薩摩藩邸を本拠として江戸市内を混乱させ、薩摩藩邸焼討事件を起こさせる(ナレーション:西田敏行)
1868 薩摩藩の西田敏行らと長州藩の西田敏行らが協力して幕府を倒す(ナレーション:西田敏行)
1877 西南の役で、長州閥西田敏行総指揮の官軍に西田敏行軍は鎮圧され、城山で自刃(ナレーション:西田敏行)
1904 西田敏行、日銀副総裁として日露戦争の戦費を調達する
1904 西田敏行、京都市長に就任し、父である西田敏行のことを、部下に語りだす
https://togetter.com/li/976233
https://dic.nicovideo.jp/a/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E6%95%8F%E8%A1%8C%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
オリ・パラの音楽担当者がいろいろ騒動になったのを見ながら、なんとなく思い出した。
長野五輪の開会式は劇団四季の創設者にして自民党のブレーンだった浅利慶太が演出したんだけど、まあ評判が悪かった。
アメリカのテレビ局の圧力に屈して向こうのゴールデンタイムに時間をあわせ、日本時間の真っ昼間にやったので光を使った演出が使えなかったのはハンデだったと思うけど、それを差し引いてもダサくて。
まず横綱の土俵入りから始まって(同時はまだ相撲が国民的スポーツだった)、諏訪御柱でゲートたてて、なぜか力士が各国のプラカードもつ、という、分かりやすい“スシ・テンプラ”的なニッポンを散りばめて。二十年以上前だけど、当時でも相当ダサかった。
聖火の点灯はフィギュアスケート日本人初の銀メダリスト、伊藤みどりがやったんだけど、これがねえ。
ネット検索すれば動画あると思うが、なんかコテコテの豪華な巫女さんみたいな衣装を着させて、で、BGMに流れたのが、なんとプッチーニのオペラ「蝶々夫人」のアリア「ある晴れた日に」なのである。
これは酷い。
なにが酷いって、なんで日本のオリンピックで西洋のクラシック?とかそういうレベルの話ではない。
蝶々夫人が、まあ国辱モノ(好きな言葉じゃないけど)の話なのである。
そこに現れたのが、軽薄なアメリカの海軍士官ピンカートン。(なお、フルネームはベンジャミン・フランクリン・ピンカートン。このオペラ、アメリカ人も小馬鹿にしてると思う)。
ピンカートンは蝶々さんに結婚を申し込む。もちろん現地妻としてテキトーにあしらって国に帰るつもりなのだが、“軍人=武士”と思っている蝶々さんは、この求婚を「名誉なこと」と思って受けてしまうのである。周りには反対する人が沢山いたのに。
で、ピンカートンは「すぐに帰ってくるよ」なんつって航海に出てしまう。
蝶々さんは待ちつづける。あの娘はアメリカ人にもてあそばれたのよ、なんて周りに言われても、彼を信じて待ち続ける。
そして歌うのだ。
「ある晴れた日に、港に船が入ってくるのよ。あの人を載せた船が!」
彼女にはどうしても信じたい理由があった。だって、彼の子供と二人で帰ってくるのを待っているのだから。
そして彼は帰って来たのである。アメリカ人の妻を連れて。そして、息子を引き取ってアメリカで育てるという。蝶々さんは息子の幸せを願って息子を父のもとに送り出し、武士の家の伝わる刀で自刃し、ピンカートンは自分の犯した罪を初めて自覚するのである・・・。
オペラのあらすじが長くなったけど、まあ、昔の欧米人が“ゲイシャ・ハラキリ”を取り入れたエンターテインメントなのはよくわかるだろう。
これ、日本のオリンピック開会式の、1番の見せ場でつかうかね?と個人的には思った。
一部には批判的な論調もあったように記憶するが、そんなのはなんでも批判したい面倒くさいインテリのやり口と思われてて、一般的な報道では問題点と触れられることはなかったように記憶する。
あれからもうすぐ四半世紀。
リオ・オリンピックの閉会式での東京のアピールは、長野五輪の開閉開式とは比較にならないほど洗練されていて、もしかして東京五輪の開会式は素晴らしいものが見られるんじゃないかと期待していた。
しかし、なんかあんなことやこんなことがあって、グタグタ感がすごい。開会式をめぐるゴタゴタは必ずしもコロナのせいとは思えない。
ただ、ちゃんと“あんなやつ”が開会式からきちんと排除されたのは良かったと思う。日本は少しずつ良くなってるんだとすら思う。
冒頭の4分間? 適当に有りものあてがっても、誰かに突貫工事で作らせてもなんとかなるだろう。今の日本には素晴らしいクリエイターたくさんいるよ。
1582年夏 本能寺の変。信長親子脱出成功。山崎の合戦で光秀滅亡。
1583年夏 信忠・秀吉による九州攻め開始。信長による小田原城砲撃で後北条家滅亡。柴田勝家が小田原からの帰路で謀反。
1583年秋 第一次関ヶ原合戦。勝家勢が信長を追い詰める間際、勝家勢後方に下品な金成瓢箪が現れ勝家勢崩壊。お市に会いたく無い勝家が安土城で自刃。
1584年夏 「三州騒乱」勃発。伊達、上杉を巻き込んだ徳川家康による信長への叛逆。岐阜城攻防戦で家康勢遅滞。
1584年秋 秀吉による近江口への誘引で「第二次関ヶ原合戦」発生。
1585年頃 信長により天下統一完了。日本皇国成立。海外進出が本格化、大陸方面では無く東南アジアや北海道方面へ。
1587年頃 スペイン帝国主力の欧州連合による東洋派遣艦隊を撃破。印度以東の欧州権益取得。信長は南海覇公と呼ばれる。
1620年頃 新大陸で新出雲新界成立。その後スペイン帝国領ヌエバ・エスパーニャ副王領を併合。日本皇国領大和州となる。
1762年 日本皇国大和州派遣軍が大和民国軍に新出雲の戦いで敗れる。これにより大和民国独立が確定。
1813年 プロイセン陸軍参謀本部が九州攻めを参考にした「ライヘンバッハ・プラン」でナポレオンの内線作戦を崩壊寸前にまで追い込む。
1814年 ウィーン会議。ナポレオンは失脚せずフランス帝国も存続。
1848年 大和民国の武力恫喝によってヴァージニアが割譲される。欧州の新大陸領土消失。
1898年 大西戦争によって大和民国はスペインからキューバをはじめとするカリブ海領土を得る。
1937年 「満州戦争」勃発。中華連合共和国が中華民国領満州へ侵攻開始。日本皇国は中華民国との同盟により渋々介入。
1938年 大韓帝国が日本皇国に宣戦布告。大英帝国大艦隊が大和民国領キューバを奇襲攻撃し「大西洋戦争」勃発。
1939年 中華民国が中華連合共和国に降伏。林彪上級大将率いる中華沿海州装甲軍が日本皇国沿海州で攻勢に出る
1940年 日本皇国・大和民国を中心とする「大東洋同盟」が成立。
1941年 大韓帝国が日本皇国と休戦。中華連合共和国に宣戦布告。
1942年 中華連合共和国・大英帝国が大東洋同盟に降伏。大西洋戦争終結。
私はpixivで二次創作を書いている。活動ジャンルにフェイクを入れつつ、人生初のパクリ疑惑を抱いた話を書いた作家をAとする。互いにフォローしていたり、作品にコメントしたりということはない。しかし私はAの作品を呼んだことはある。偉そうだが自分なりに評価すると「発想は面白いがオリキャラ無双がすぎる」「キャラを独自のあだ名で呼ぶので誰が誰だがわからない(例:太郎(イメージカラーが紫)を「菫」と呼ぶ)」という感じ。
原作は本拠地から各地の戦場へ向かうゲームだ。プレイヤーは司令官。
そんなイベントは原作にはないが、本拠地があるので敵がそこに襲撃してくるという二次創作あるあるが存在する。私は料理中に敵が襲撃してきたのでキッチングッズ(包丁、肉叩き、煮えた油等)で迎え撃つという話を書いたことがある。Aは料理中に襲撃してきた敵が出窓にはまり込んでしまい、顔面にお湯をかけたりその口にわさびをねじりこんだりして撃退するという話を書いた。この時点では自分と似たネタだと思ってもパクリだとは思わなかった。
これも原作にはない二次創作あるあるで、性格の悪い司令官のせいで闇堕ちしたキャラが司令官を害するというものがある。別の作家の話に、司令官の偏見による圧制が原因で本拠地が瓦解、キャラは見学に来た新米司令官の元に異動することを選んだが、古参の一人が闇堕ちして自刃、その怨霊が元の司令官を殺害するという話があった。Aはそれと全く同じ展開の話を書いていた。闇堕ちした古参が別のキャラになっていただけだった。読んでいるうちに「あれ?」と思い、最後のオチで「パクリ!?」と思った。
今までの作品を読み返してみると「たまたまネタがかぶった」とは思えないものが見つかる。二次創作あるあるといっても話の流れが一緒になることはまずない。Aの作品はキャラが違うだけで、ほぼ話の流れが他の作品と一緒。しかも投稿日はその作品より後。料理中に襲撃された話も自分のパクリじゃないかと思えてくる。
Aは「ちゃんねる系」と呼ばれる、5ちゃんねる掲示板のような作品を書く。パクリ元の作風は普通の小説と同様。だからパクリ元と思われる作品と文章が一致することはない。それにあちこちにパクリ元と違うネタも挟まっている。
運営には通報していないが、モヤモヤはする。何が一番モヤモヤするって「これもパクリじゃないのか?」ってつい色眼鏡で見てしまうこと。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 54 | 9872 | 182.8 | 54 |
01 | 37 | 3628 | 98.1 | 39 |
02 | 32 | 5449 | 170.3 | 47.5 |
03 | 13 | 1564 | 120.3 | 79 |
04 | 14 | 4300 | 307.1 | 120 |
05 | 28 | 1820 | 65.0 | 49 |
06 | 16 | 981 | 61.3 | 29.5 |
07 | 36 | 2460 | 68.3 | 44 |
08 | 97 | 8920 | 92.0 | 52 |
09 | 148 | 11281 | 76.2 | 46 |
10 | 132 | 11957 | 90.6 | 43 |
11 | 115 | 13758 | 119.6 | 42 |
12 | 197 | 14017 | 71.2 | 31 |
13 | 157 | 12592 | 80.2 | 44 |
14 | 141 | 10225 | 72.5 | 41 |
15 | 96 | 6994 | 72.9 | 29 |
16 | 120 | 7002 | 58.4 | 41 |
17 | 123 | 8677 | 70.5 | 44 |
18 | 143 | 12861 | 89.9 | 40 |
19 | 111 | 10000 | 90.1 | 39 |
20 | 113 | 9303 | 82.3 | 38 |
21 | 119 | 10481 | 88.1 | 35 |
22 | 111 | 11269 | 101.5 | 31 |
23 | 82 | 10795 | 131.6 | 50 |
1日 | 2235 | 200206 | 89.6 | 40 |
東出(13), 武漢(8), 東出昌大(7), コロナウィルス(4), 不倫騒動(5), 春節(4), 石川界人(3), 作業所(10), canal(3), 自刃(3), 杏(15), クッキー(19), パパ活(17), 福島(16), マーケティング(10), 売春(13), 不倫(41), 障碍者(25), 姓(10), 植松(7), いみ(6), 任天堂(8), 牛丼(8), 障害者(26), パパ(15), すこし(10), お菓子(11), マスク(7), ヤ(8), ブサイク(18), 売る(16), 工場(12), 野菜(16), 売り(11), 少女(10), モテ(20), 体重(9)
■【追記】頼むから障害者作業所の商品買ってくれ /20200123025202(48), ■大学四年間で自分が「モテない男」だってことがやっとわかった。 /20200123114239(34), ■リングフィットアドベンチャーを2ヶ月やってみたデブのあれこれ /20200122235134(13), ■正直焼肉なんてカルビとタンと塩さえあればいい /20200122190457(13), ■芸術家たちの貧しい生活について /20200122114512(12), ■大人の考える「遊び」がどれもショボすぎる件 /20200122113207(11), ■医者って『旨味のある職業』なの? /20200123200349(10), ■不倫したときになんで世間に謝らないといけないの? /20200123164034(8), (タイトル不明) /20101227231911(7), ■Rocket Newsのグルメ記事は絶対に信用してはいけない。絶対にだ。 /20191020212112(7), ■パパ活と豚カツ、どっちかを選べと言われた /20200123183227(7), ■誰が悪い? /20200123130937(6), ■交通封鎖までしてるのに矮小化してるやつなんなの? /20200123143334(5), ■一生住む一人用マンション購入を検討している /20200123084013(5), ■anond:20200123025202 /20200123091315(5), ■このスペックの需要はあるのか(女) /20200123222903(5), ■褒め言葉として「クソ」を遣うやつをボコボコに殴り倒したい /20200121192529(5), ■ /20200123203500(5), ■どう考えても杏の方が女としては格上だが /20200123165118(4), ■新年会を欠席したら嘘つきと言われた /20200123170722(4), ■全裸でテレビを観る /20200123200759(4), ■「自分が殺処分される覚悟があるのか」 /20200123211708(4), ■国の歳出238.9兆円なんて本当に流れてるのか実感わかない /20200123231345(4), ■時は2046年ー。 /20200115092408(4), ■新型コロナウイルスについて思ったこと /20200122184327(4), ■定食屋にて /20200122202307(4), ■教えてほしい 〜愛着障害の子育て〜 /20200123005616(4), ■小学一年生の息子が将来ドラえもんを作りたいって言ってきた /20200123092918(4), ■また1つもブクマつかない…… /20200123095838(4), ■なんで神は沈黙しているのですか /20200123102455(4), ■社会人だったらこの企業がどんなことやってるか知ってて常識でしょ? /20200123103306(4), ■体罰禁止時代の学校における生徒指導 /20200123121652(4), ■自民党「夫婦別姓を選択できるようにするくらいなら日本滅べ」 /20200123123044(4), (タイトル不明) /20200123123752(4), ■満員電車での乗降時の狛犬ポジション特権について /20200123124106(4), ■anond:20200123025202 /20200123130100(4), ■何葬にしてもらう予定? /20200123130549(4), ■iPad のユーザーエージェント /20200123131608(4), ■ /20200123160319(4), ■何故重度障害者を殺してはいけないのか /20200123161255(4)
6980329(4634)
『同志ウリヤノフ。思想、意思、自制、魅力、統率、扇動であります。』
『………。』
『私にはあと10点が足りなかった。私が革命をついに為し遂げられなかったならば、残り10点の欠落によるだろう。』
――同志アレクサンドロヴナ。風船を用いた飛行船によってルビッチとプペルが煙に突入。全て計画通りに進行中。
鼓膜を擦するような雑音混じりの伝令通信により、アレクサンドロヴナは甘い微睡から目覚めた。
即座に胸まで浸かりかけた追懐を殺す。感傷を潰す。
素早く一つ、いや二つ深呼吸する。
――了解。
憲兵どもの銃弾にこめかみを貫かれた同志ウリヤノフの胸をナイフで引き裂き、大動脈と大静脈を引きちぎって心臓を掻き抱きながら敗走したあの日から、私は私ではない。
埋葬もなく、墓標もなく、告別すらなく憲兵どもの放った犬の餌になり果てた同志ウリヤノフの手足であり、声であり、遺志だ。
故に自身に宿った同志の一粒種にも、父親役を演じる部下を通して同志の言葉を贈り続けた。
「信じぬくんだ。たとえひとりになっても。」
残党になり下がり、地下に潜った革命軍に残された希望は、少年に育った一粒種ルビッチと同志ウリヤノフの心臓、それのみであったが、心臓の所在が遂に憲兵どもに摑まれた。
当局がまだその存在を把握していないルビッチをアレクサンドロヴナが、同志ウリヤノフの心臓を父親役の部下が、それぞれ抱えて逃走した。
部下は心臓を8つ複製し、それぞれを異なる配達屋に預けたうえ、町の果てまで追走してきた憲兵どもの目の前で自刃した。見事な最期だったという。
何も知らぬ配達屋たちは全員、我々が仕組んだとおりに配達途中で心臓を取り落とした。
手間と賃金を換算し、配達屋たちは目論見通り誰一人捜索に一切着手せず、何事もなかったかのように配達業務に戻った。
憲兵どもに拉致された彼らは尋問され、拷問されながら、自分が何故かような仕置きを受けているのか全く理解できぬまま死ぬことになるだろう。彼らの屍を捧げることで、同志ウリヤノフの心臓の痕跡を消し去ることができる。危機はしかし、好機だったのだ。
私は私ではない。同志ウリヤノフの遺志を継ぐ道具。機械。
故に死後、地獄に落ちることも厭わない。
憲兵どもが配達屋たちを責めている間に同志の本物の心臓を回収し、ルビッチが父のものだと頑に信じている銀のペンダント、それは事実同志ウリヤノフ所有のペンダントで昔日に私に贈られたものだ、を脳核としてヒトガタを造る。
この町の99%を占める最底辺のプロレタリアートそのものである。
脳核たるペンダントから、父親役だった部下の写真を取り出し、代わりにプログラムを埋め込む。
ルビッチには、父親は漁のさなかに波にのまれて死んだと伝えた。
止むことなく流れる涙を見ながら、脳髄に刻むように言い聞かせる。
私は私ではない。私は同志ウリヤノフの遺志を継ぐ道具。機械。私は私ではない。私は私では、、、
――同志アレクサンドロヴナ!ルビッチとプペルが煙を突破しました! その先の何か、その先にある何か偉大なものに邂逅した模様!
この国では労働者は搾取され続け、資本家どもは肥え太り続ける。
労働者は朝も晩も、資本家どもの富の代償である煙に包まれ、煙によって目が冒され、肺が冒され、脳が冒され、死ぬ。
平均寿命は50に満たない。まっとうな状態でいられるのはせいぜい40までだ。残りの10年は苦しみしかない。
煙は資本家どもの贅肉そのものであり、この国を閉塞する蓋であり、持つものと持たざるものを隔てるイェリコの壁である。
しかし今宵、角笛は吹かれた。
壁が崩れる時が来た。
持たざるものが、煙を超えたのだ。
「諸君! 私は確信する! 遠くない未来、我々の矜持を、尊厳を、希望を、光を奪い続けた煙が晴れることを!」
「革命の父、イリヤ・ウリヤノフの息子ルビッチ! ルビッチ・ウリヤノフ! それが煙に突撃し、煙を払う者の名である!」
「同志ルビッチ・ウリヤノフ!万歳! 同志ルビッチ・ウリヤノフ!万歳! 」
「今宵この日は! お金の奴隷解放宣言が叶った日として永劫記憶されるだろう!」
「ギブ&ギブ! ギブ&ギブ! ギブ&ギブ!」
『伝説…』
『どれだけ資質を備えていても、どれほど有能であったとしても、人は不完全だ。しかし民衆は指導者に完全を求める。残念ながら人は人ゆえに、完全には成り得ない。ではどうする?』
『………。』
『理解に至りません。同志ウリヤノフ。』
『彼は選ばれた者なのだ。だから盲信するしかない。そんな諦めだ。
自身と比較し秀でているから信じるのではない。自身と比較できないから信じられるのだ。』
『………。』
『たとえばこの煙。どこまで続くか誰も知らぬこの絶望の煙を超えて、その先にあるものにまみえた。そんな、常人では発想することすら笑い話になるような伝説だ。』
『煙の、その先…』
『たとえばの話だがね。…しかし、見てみたいものだな。その先にあるものを。…きみとともに。』
10年に渡る激しい革命闘争の果てに「煙突のルビッチ」を最高指導者に戴く政治結社「赤い星」は、ついに世界史上初めての社会主義革命を成就させる。
ルビッチは言う。
『他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、お前が光を見たのなら、
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。
ドキドキしてる?』
【石川県】・・・『石川県の"モーゼの墓"は税金で管理されている』
【広島県庁】・・・『広島県庁社団法人広島県観光連盟は葦嶽山を"世界最古のピラミッド"と発表している』
【青森県新郷村】・・・『新郷村役場は"キリストの墓""キリストの遺書"の存在を公式に認めている』
【出口王仁三郎】・・・『日本人シュメール起源説』 『世界最古の文明を作ったのは日本人』
【日本画家鳥谷幡山】・・・『ピラミッド日本起源説』 『日本ピラミッドを発見』
【牧師勲五等酒井勝軍】・・・『日本ユダヤ共同起源説』『ピラミッド日本起源説』 『日本ピラミッドを発見』『古代イスラエルのオニックスを日本で発見』
【アイヌ研究家小谷部全一郎】・・・『源義経=ジンギスカン説』 『日本ユダヤ共同起源説』
【皇祖皇太神宮神主竹内巨麿】・・・『竹内文書』 『神代文字』 『日本は人類発祥の地』 『モーセ、キリスト、ムハンマド、釈迦は来日し天皇に仕えた』 『青森で"釈迦とキリストの墓"を発見』
【政治家考古学・地質学者山根キク】・・・『キリスト日本渡来説』『青森でキリストの子孫を発見』
【日本探検協会事務局長幸沙代子】・・・『漢字を発明したのは日本人』
【東大経済学部卒探検協会会長高橋良典】・・・『太古、日本の王は全世界を治めた』
【帝大(東大)卒歴史学者木村鷹太郎】・・・『世界文明の起源は日本だとする"新史学"を提唱』 『世界中の古代遺跡は日本人によるもの』 『邪馬台国は古代エジプトにあった』
『ホメロスの「オデュッセイア」は「平家物語」や「太平記」を元に書かれた』『ムハンマドは日本神話の本牟知別命であり桃太郎。この伝説が英国に伝わり「ハムレット」になった』
『ソクラテスは日蓮、プラトンは日昭』 『西郷隆盛は自刃せずベトナムへ脱出した。"サイゴン"は"西郷"の名からつけられた』 『イタリアのシシリアンは江戸の町奴だった』
12月が迫ってきた。クリスマスは話題になるのだが、それ以前に違和感を感じるイベントがある。
12月14日が迫ってくると、テレビ東京で毎年毎年12時間もドラマ忠臣蔵を放送する。毎年新作だ。なんか違うのか、と疑問だ。それよりなにより、この赤穂浪士の心理であったり、かたき討ちであったり、メンツだったりする前提条件がもう圧倒的大多数の視聴者に共有やら同意されてないんじゃないだろうか。言ってしまえばいじめの仕返しなのではあるが、自刃した君主の霊を慰めるため、汚名を雪ぐために一年半も準備して敵を殺す。
このメンタリティに同意できるか? さっぱり理解できないし、同意もできない。ましてや毎年見たいものでは決してない。しかし毎年毎年新作が作られるのだから、これまた理解できない。新資料が発見されたために新解釈が入ったわけでもなく、47士の誰かをフィーチャーしてあたらしい物語を提案するわけでもない。おなじみの物語をなぞっているだけにしか見えないのだが。しかも特に話題になってるわけでもない。
つまりは、惰性なんだろう。誰も見なくなっても、惰性で新作が作られていく。