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2022-07-15

フリーランスを目指す諸君、人脈を大事にするのぢゃぞ。

文脈ITだけども、他の分野でも似たような感じかも。

フリーランス仕事の獲得方法

ITにおけるフリーランスというのは、基本的には企業から仕事を請ける、受託開発の仕事だ。稀に、発注主が個人事業主ということはあるかもしれないが。だから仕事を獲得するためには、企業契約に至らなければならない。言い換えれば、企業から信頼を獲得しなければならない、それ以前に「知ってもらわないといけない」のだ。

案件紹介サイトみたいなのはあるけれども、そういうところを経由すると費用がかかったり、契約内容に制限がかかったりすることがあるので、できるなら案件紹介サイトのお世話にはならずに仕事を獲得したいものだ。

どんな人脈でどんな仕事が入ってくるのか?

多くの場合は、フリーランスになる前の会社員勤めなどを通して、同じ職種人間と仲良くなるだろう。同じ職種の人を経由して入ってくる仕事というのは、以下のケースが考えられる。

仕事してお金が入って生活できればそれで良いんだって話もあるけど、同業者から回ってくるお仕事って、多少の例外はあるけれども基本的に「おこぼれ」なんだ。

一方で、「企業の偉い人たち」という人脈があると、以下のような話が舞い込んでくる。

こういうお仕事を良い案件にするのもクソ案件にするのも自分の実力次第なのではあるが、私にとっては絶対にこっちの方が楽しい仕事だ。

私の場合の人脈

私は、いわゆる旧帝大に入ったものの家庭の事情(主に経済的事情)で中退してしまい、派遣会社(今は亡き「特定派遣」の会社)に就職した。それでも3年間は大学にいたので、サークルなどを通して多くの人と知り合うことができた。体育会系ではないもの活動量の多いところだったので、それぞれの人となりは十分にわかるところだ。

30代前半のとき独立してフリーランスになり、仕事に困る時期も時々あったが、今は40手前。同世代の仲間たちの多くは大企業で偉くなっていたり、士業として開業していたりする。人によっては自ら起業している者もいる。彼らから仕事相談が沢山あるので、最近では仕事に困ることは無くなった。仕事をくれる皆さんに本当に感謝だ。

人脈形成大事ポイント

以下の点が重要だと思っている。

最後

これらの人脈があったら、フリーランスでなくて会社員をやっていたとしても、いろいろ有利に働くだろうし、フリーランスを目指していなかったとしても人脈は大事にするのぢゃ。

2022-07-04

都合のいいときだけイーロン・マスク信者になってんじゃないよ

先日在宅勤務が全面的禁止され、全員出社が義務付けられた。

理由は「イーロン・マスクリモート出社を禁止たから」

これまでイーロン・マスクの「イ」の字も出てこなかったくせに、在宅勤務でコマ使いしにくくなった社員強制出社させるためにイーロン・マスク信者になってんじゃないよ。

乗ってる車BMWのくせにイーロン・マスクを語るんじゃないよ。

こういった自分にとって都合のいい情報だけ使って、人をこき扱う経営者がたくさんいると思うので、これから一気に在宅勤務は禁止されていくんだろう。

ちなみに社長テスラみたいな福利厚生にしていただくことってできますか?

あっ、付箋買うのも稟議申請ですか。そうですか。

2022-06-22

他人概念(or機能)で把握するので、他人名前が覚えられない

他人のことを「経理の人」「困ったときに頼る人」みたいに認識してしまうため、他人名前が覚えられなくて困っている。

職場では、相手首にかかる職員証を視線動かさずに見ることで、何とか対応してる。)

というか、そもそも論だが、なんで他人には、私が把握する概念(or機能)に即した名称が付いていないのだろう。

例えば、あの「○○さん」は、本当の名前が「経理の人」だったら、私が個体認識するのに、なんて便利なことだろう。

私の認識する概念名称が一致して、非常に覚えやすい。

まあ、そんなことが無いのは当たり前だとわかってはいるんだが。

しかし、そんな(私にとって)機能的でない名前なんて辞めればいいのに、改名すればいいのに、

と、毎日親切にしてもらったりしながらも、心の中ではこっそり腹立だしく思ってたりする。

だって自分の中のプロトコルとして、他人だってプログラムのように、概念機能認識できるような名称であった方がいい。

他人なんて、私自身というメインルーチンに対するサブルーチンであって、概念機能を把握しやす名称が付いていた方が私にはわかりやすい。

私にとって異質な名称(=その人本来名前)だと、いちいちその他人というサブルーチン機能確認しないと、

このサブルーチンって何だっけ?どれを使えばいいんだっけ?となって時間がかかる。

まりは、私にとっては「経理の人」という機能サブルーチンなのに、

なんで、「○○さん」とかい意味不明ルーチン名になってるの?みたいな感じの謎を毎日感じてしまっている。

そう、他人名前というのはまさにプログラム内の名称と同じなのだ

他人名前も、サブルーチンとしての機能的に適切な名前であるべきなのだ

サブルーチンメリットは、そのルーチン内の雑多で長いコードマスクすることに意義があるのに、

その機能をいちいち確認しないと使えないなんて、まさに本末転倒

それは、私というメインルーチンを走らせながらも改修する日常の大きな妨げにもなる。

まあ、普通の人は頻出のサブルーチン(=他人)なら、自然名前を覚えていくんだろうけどね。

あーあ。私はそれもできないんだよ。

他人にも、私の好きなように機能名で名付けできたらいいのに!

プログラム内の名称みたいに!

追記

うお。なんかトラバ超増えてる。

からかい上手の高木さん方式で覚えるしかない

二つ名をつけるといいんじゃない

稟議のヤマダ」

「困ったときタナカ

なるほど。これいいね。やってみる。(本当に口に出してしまいそうだけど。)

まりあなた側の視点だけで関わり合いのある他者機能的に命名してしまうと、あなたというドメイン内での局所的な命名のような命名が、同時に動作しているメインルーチン数だけ存在することになり、命名管理コストが爆発する(というか、事実上、できない)。

それはたしかに。

それなら、メインルーチン(個人)ごとに、局所命名と本当の人名とのリストを持っておき、

個人命名を呼べば本当の人名自動翻訳される機能があればいいのに、とか思った。

プログラムに直接通信先を書くのを避けて疎結合にする時みたいなイメージ

あと、機能が変化するごとに名称が変更されるのも、個人的には(呼びたいように呼ぶ感じで)別に構わないんだけど、相手はまあ、普通に戸惑うんだろな。

あとは、トラバにあるカースト制の話とか、ブコメの「ベイカーベイカパラドックス」っていう言葉とか、知見が増えて嬉しいです。

ヒスババアです

弊社はおじさん上司報連相しても

あーわかったわかった(わかってない)って流されちゃうんだよね。

報告してる内容は右から左で、なんか文句言ってんな~って事しか伝わってないと思う。

仕事中ずっとゲームやってる上司が「これやっといて」でなんでも新人君に丸投げするんだ。

稟議業者の窓口、複数業者の調整、システムトラブル対応、他部署との連携会議段取り議事録

スケジュール作成進捗管理、中長期の業務改善計画立案、もちろんその他の雑用も。

指示内容は曖昧で、指導フォローもなく放置してる。

ゲーマー上司新人君・私の3人しかいない課なので、私がフォローせざるを得ない。

そんで上司上司人事部に報告と対処をお願いしてんだけど、流されちゃうんだよね。

しつこく何度も言ったり、メールしたり

かなり強い言葉を使ったり、他部署にも聞こえるくらいの大きな声で話したらやっと問題意識は持ってくれるけど

ヒステリー・怖いおばちゃん・きかない・素直じゃない・愚痴文句ばかり・宥めるのが大変とか言われてる。

ゲームの件も「やってないって言ってたぞ」で終わる。

普通に考えて正直に言うわけないだろ。

新人や中堅を配属されるのは3人目だ。

最初に教えた子はもう私よりも給料が高い。

彼らは3年で転勤しちゃうので、頑張って仕込んでもすぐリセットされちゃう

ヤバい社員がいても3年我慢すればバイバイできるから、みんな見て見ぬふりをする。

ゲーマー上司新人やらせてた仕事は、異動する時に何故か私に引き継がれる。

弊社のおじさんの心にはおじさんの話しか響かない。

部署男性社員に口添えを頼んだらすぐに少し問題になった。

何も改善はしてないけど…

それでも仕事回してるから関わりたくないんだろうな。

うちの課の仕事量なら本来は3人も必要いから回ってしまう。

権限スキルが揃った人なら一人でもこなせると思う。

私の条件ではこれ以上望めないような好待遇なので、できれば転職は避けたいけど

おばちゃんはもう怒るの疲れた

バブル世代の定年まであと少し…

2022-06-02

銀行ってホンモノのヤクザ半グレ経営してるような会社に平気で融資するのな

裏では巨大オレオレ詐欺グループ大幹部

表ではエステサロン経営青年実業家

みたいなケースでも。

どういう判断稟議通してるんだろ。

2022-05-20

anond:20220520143148

給付金とか行政からのアレコレが入ってくること前提で組まれてる支払いとかはいっぱいあるので

ちょっと多く振り込んじゃったかもしれないのでとりあえず止めますねはすげー困る

銀行行政ってところを考えれば電話で「今確認するんでとりあえず数分止めてください。今見ました、オッケーなので今すぐ通してください」とはならない

絶対書類稟議と判子の嵐になる

止めて、正しい額はすぐに別で振り込んで、止めたお金は後日回収しますにもならない

行政機関ってことは金は税金から新しい振り込みをするには絶対稟議必要になる

 

とにかく決まった日に振り込まれる金を相手の都合で勝手に凍結するのはすげーやべーんだよ

それこそ間違って振り込んだ相手の了承は絶対にいる

で、了承を取ったら今回の事件別に変わらん結果になる

2022-05-05

anond:20220505203552

サラリーマンの小遣いなんて月に1万あればいい方だぞ

さくらVPSならクラウド破産心配もない

乗っ取られてマイニングに使われる心配もない

月額1万円固定なので妻や家族申請やす

そもそも会社だって従量課金とか準委任契約とか、最初の段階で予算の上限が見えないもの稟議が通りにくいだろ

2022-04-20

anond:20220420201439

企業の開発で10年かかったって聞くと

担当者コロコロ変わって情報継承されず、プロジェクトがグチャグチャになってる

意思決定の経路がめちゃくちゃになっててまず稟議ひとつも通らない

責任者が誰かわからないグダグダ状態なんだけど上からせっつかれてなんとか完成させた

 

とかそういう内部のグダグダ想像するけど。

真面目に10年間開発してたかは謎。

2022-03-18

anond:20220317162549

どれぐらいの規模の会社で言ってるのか知らんけど、稟議承認権限そいつが持ってるなら、まさに「会社が回るようにお金計算をするため」なんじゃないの。

会社が潰れた時に取引から吊るされるためにいるんだよ。

2022-03-17

役員ってなんでおるん?

年収2000万の役員がおるんやけど(俺は8年目で280万)、こいつなんでおるんや?

30万のシステム入れるのに「年間60万以上のコスト削減効果がないなら稟議は通さない」って言われるんやけど

こいつ一人首切ったらシステム30個は入れれるんやが

金がない金がない、コスト切れコスト切れって言うんやが

お前の給料500万まで下げればずいぶん解決するんやで?

どんなツラして言っとるんや?おい、ハゲ

2022-02-17

anond:20220217165510

アメリカ独占禁止法違反みたいなもんだろうな。政治的世界支配しすぎた。それによりロシアに恐れを抱かせてしまった。

そんなアメリカを罰する機関必要で、EUロシアは結託してアメリカ懲罰的経済制裁を加えるべき。

アメリカに富が集中する仕組みを改めて、ロシアウクライナふるさと納税できるような仕組みを常任理事国稟議にかけるべき

2022-02-09

anond:20220209003633

技術者は金払って使いたい人がほとんどだよ

Docker Desktopだって使いたいよ、でも稟議通らねーんだよ

時間割いてわざわざ新しい方法構築して周囲に告知して使っていないかチェックなんてやりたくねーよ

2022-01-20

anond:20220120075632

一般に高い所得を得られる仕事ほど金の勘定をする必要がある(部署予算運営等で。稟議フローの中にいることも多い)のでそうなるよな。帳簿見るスキルを備えてる可能性も高いし。

年収800万~2000万ぐらいが金勘定シビアな人が多くなると思う。2000万越えると確定申告必要で、所得税金と向き合うのでまた別のシビアさが生まれるけど。

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 4/10

ここらで話題を変える。問題職員の話ばかりで疲れただろう。

市役所には魅力的な人物ももちろんいる。今これを読んでいるあなたも、人生で一度くらいは公務員に助けられることがあるだろう。

ここでは、そんな善き職員について2人ほど挙げる。脇道なので、1人につき二千字程度とする。



1例目.市民対応部署のGさん

とことん市民思いの職員だった。

見た目はスラッとしていて、無表情な感じの女性だった。その実、内面は安定していて朗らかである

この人を最初に見たのは、私が採用されて2ヵ月くらいの時だった。公用車に乗って近隣の政令市にある研修センターに行くところだった。

1階の市民課に繋がる階段を降りたところで、凄まじい怒号が聞こえた。「なんでできんのか!!」と、おそらく高齢男性が怒号を発していた。

窓口を覗くと、やはり老人が女性職員に対して声を荒げていた。話を聞いていると、どうやら身分証明書がなくて公的書類を発行できない類のトラブルのようだ。周りの市民職員怪訝な顔で覗いていた。たぶん堂々巡りの話になっているのだろう。

そして、交代したGさんは、静かな様子で男性の話をひたすらに聞いていた――これが傍から見ていても、「あなたの話を聞いています」「共感しています」「申し訳ございません」という態度が伝わってくる。男性は次第に落ち着いていった。最後まで納得はできないという面持ちだったが、諦めて正面玄関の方に歩きはじめた。

傾聴は苦情対応の基本である。ここまでできる人は、市の職員では初めて見る。

「この人、どんな業界が向いているだろうか」と、昔に就いていた転職支援仕事を思い出していた。

個人的感覚だと、やはり福祉だろうか。受付系も悪くはないが、こういう人には攻めの傾聴というか、そんな仕事が向いている。最初に浮かんだのは、証券会社リテール営業だった。しかし、Gさんはあの業界蔓延る罪悪に耐えることはできないだろうなぁ、と思い直したのを覚えている。

それから数年間、Gさんのメンタルの強さ、粘り強さを発揮したのを何度か見ることになった。市民の中には、自己表現としてのクレーム――己が主張を表明するために市役所の窓口に来る人もいる。何か強いストレスを抱えていて、それを発散するために市役所まで出向く。そういうタイプ市民だ。

そんな人にもGさんは優しかった。とにかく話を聞いて、あまりに騒々しいようであれば怒鳴る市民を別のスペースに誘導し、一般市民邪魔にならないようにして苦情の解決を図るのだ。

Gさんはこの部署が長かった。当時30才になるかならないかだったが、査定は常に5段階中の4だった。上司からも仲間からも信頼を集めていた。

が、それで万々歳とはならない。彼女はいつもそういうお客さんばかりを相手にするので、残業がとんでもない量になっていた。勤怠管理システムの記録によると、Gさんは毎月50時間以上の残業は基本であり、それに加えて、土日祝のいずれかに必ず出勤してサービス残業をしていた。

私も、なんやかんやで土日に出勤することが多かったが(もちろんサービス残業だ。管理職なので…)、Gさんを見かける確率は5割を超えていた。庁舎内の配置的に、3階にある私の職場に上がる時にGさんを見かけることになる。サービス出勤をしている職員はほかに何人もいたが、彼女が最も印象に残った。

黙々と仕事をこなすGさんを見ながら、私の時間は過ぎていた。

実際、Gさんはいい子だった。料理は上手いし、家事洗濯もばっちりだし、家では猫を飼っているのだが、これがまた人懐っこい。でも、猫カフェは嫌いらしい。なんでも、「あそこの猫はみんな苦しそう」とのことだ。私が「目の前にあるんだし、行ってみようよ」と誘っても、頑として首肯しなかったのを覚えている。ちなみに、好きな食べ物たこ焼きだ。食べ歩きはマナーが悪いよ、と何度言っても聞いてくれなかった。

思えば、Gさんが土日出勤しているのを眺めるのが当たり前になっていて、この人を助けなければという意識が働かなかった。ある大晦日に、Gさんが煖房をつけず、明かりもなしでパソコンに向かっているのを見たことがある。コートを着て自席に腰かけ、震えながらキーボードを叩いていた。

「Gさん。それじゃ寒いでしょ。煖房つけなさい」

私が言うと、Gさんは座ったまま、ぼんやりこちらを見詰めていた。

「すいません、これでいいです。いつもこうなんです」

「まあ、そう言わずに。一度体験したら病みつきになるかもよ」

「お気遣いありがとうございます。でも、わたし寒いのがいいんです」

「そうか。お寒いのがお好き、なんだね」

Gさんは、「こいつ何言ってるの?」という顔をしていたが、意味に気が付くと、パソコンに顔を向けながら噴き出した。

若い子でも意外と通じるんだな、と感じて私は、エアコンスイッチを押した(蛍光灯スイッチ場所はわからなかった)。人事課に続く階段を昇り始めるところで、Gさんが職場に明かりを灯したのを認めた。

この彼女は今、市役所と近い業種の仕事をしている。もう不当な時間外勤務はしていないはずだ。直接働いている姿を見たことはないが、きっと活躍していることだろう。今も幸せであってほしい。



2例目.地域振興系部署のHさん

この人も女性だ。地域を盛り上げるような感じの名前部署にいて、エース級の職員として知られていた。

さわやかな見た目の女の子だった。高校を出てすぐに市役所に入ったという。私が採用された年の4月時点で21才になる年だった。結論から言うと、この子はもう地方公務員ではない。その次の年に民間企業、よりによって当時の取引先に引き抜かれる形で退職した。

惜しいことをした。もしそのまま現職に留まっていれば、もっとイキイキと働ける環境があったかもしれない。今更言っても遅いのだが……。

Hさんを最初に見たのは、窓口でお客さんを見送っているタイミングだった。市役所で働く女子職員は、みんな仕事に使えそうな私服で来るのだが、Hさんは限りなくスーツに近い、パリッとした装いだった。凛とした覇気のある顔つきだったけれど、ちょっと不安げな瞳が印象的だった。

見た感じでは、大卒3年目くらいの雰囲気である市役所には、たまにこういう人がいる。早い話、Hさんは頭の回転が早くて、見た目がシッカリしていて、礼節を弁えており、創造的な仕事もできる。そんな子だった。

創造的な仕事』については特定のおそれがあるので述べないが、当時の公務員業界では花形とされる仕事だった。億単位の金が動く。上の人間は大枠を決めて指示をするが、Hさんにも商品企画業者選定などの権限が与えられていた。

その仕事をやりたいと希望する職員は何十人といて、その中には数年後に昇進を控えたベテランが何人もいた。民間においては、こういう花形とされる事業や、大金が動く案件というのは――事業部長みたいなポジションの人が直接担当するか、または管理職に昇進する手前のエース社員担当することが多い。それを、大学生ほどの年齢の子担当している。

ほかのポジションだと、例えば市長秘書の1人は臨時職員だった。早い話がパートさんだ。30代後半で、圧倒的清潔感の子持ちママだった。実力登用の文化トップから滲み出ているところがK市の美点のひとつだと感じる。

当時の私は不思議に感じていた。なぜ、官公庁ではこんな人事ができるのだろうか。将来の利益を重視するのはわかるが、今の利益のことも考えないと――と想念した瞬間、私の脳裏ビビッ!と走るものがあった。

そうだ。新人公務員向けの研修で習っただろう。公務員利益を追求しなくていい。だから利益度外視で、十数年先のことを考えた配置や処遇ができる。Hさんは、すでに幹部候補としての育成が決まっていた。ならば、さっさと重要ポジションを任せられる限り任せていった方がいい。そういう判断だった。

もちろん、幹部の好みの問題でもある。当時、市長と市外の飲み屋に出かけた時、嬉しそうにHさんのことを話していたのを覚えている。なんでも、市長室でその花形事業の今後の商品展開に関する協議をしていた時、事業部長に連れられていたHさんが、副市長と侃侃諤諤の議論になった――そんな内容だったろうか。Hさんは議論になると熱くなるタイプだが、それが終わると途端にホンワカになるらしい。気さくな感じで、癒される話し方になって、市長が言うには、そのギャップがいいらしい。

その事業部長も確か、とあるイベント終わりの飲み会の時にHさんのことを誇らしげに話していた。当時、入庁1ヶ月目だったHさんの部署飲み会の席で、会の最中参加者にお酌をして回ったのはHさんだけだった、みたいな話だ。嬉しそうな表情で、自然にみんなに一人ずつお酌をして回って、先輩との交流を深めていたということだ。

若干18~19歳でそこまでできる子は、そうはいない。エース枠としてチャンスを与えられて当然だ。こんなことを書いていると、増田民の方々には『飲み会不要論』的な観点攻撃を受けてしまいそうだ。しかし、これはあなた視点に立ってみればわかりやすいのではないかあなた飲み会に参加していたとして、若い男の子女の子が、「仲良くしてください!」みたいな雰囲気でお酌や会話をあなたに求めてきたら、嬉しいと思わないだろうか。可愛い奴だなと思うだろう。そういうことだ。

私はHさんと話したことは2回しかないが、わかるような気はした。頭がいいだけではなく、物事に対して本気になれる。そういう子だった。

さて。Hさんは突然退職してしまった。冒頭に述べたとおり、花形事業関係する取引先(パートナー)に引き抜かれたからだ。晴天の霹靂だった。

Hさんが書いた退職理由書を読んだ。要約すると、「市役所ルール職場環境がつまらなく、物足りない」とのことだった。例えば、公用文では「問合せ」を「問い合わせ」と書いてはならない。しかし、動詞になると「問い合わせて」と書かねばならない。細かいことだが、間違えたら稟議のやり直しになる。そういった文書事務に関する文化が、HさんがK市を辞めた理由ひとつだった。

若い子であれば仕方がないとも思う。確かに公務員業界というのは地味だ。完全なる聞きかじりだが、『若手のうちは仕事の何が面白いのかわからない。それが公務員の難点だ』というのが、当時のHさんの退職理由を読んでの副市長の談だった。

まあ、過ぎたこはいい。もういいのだ。気にするだけ損というもの――Hさん個人の件に限っては。

だが、Hさんを引き抜いたクソコンサルは別だ。きっちりとリベンジしてやった。K市の入札に入れないよう指名停止(※)にしたうえで、県内他市すべてと、都内の右半分くらいの地方自治体と、県庁と、国の機関各所にもこの度の情報提供を行った。

罪状はもちろん、『取引先の従業員を引き抜いた』ことだ。許されることではない。民間企業同士でも、そんな足の引っ張り合いはまず行われない。それを、あのクソ非常識ITコンサルはやってのけたのだ。それなりの報いがあって当然だろう。

正式指名停止は今回の場合だとできない。条例規則や要綱に定めがないからだ。よって、入札参加・指名業者リストにその会社名前を残したままで、入札には呼ばないという意味での指名停止になる。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220518

問題職員の正しい辞めさせ方 2/10

A夫さんとの面談の日はすぐやってきた。先日と同じ面談室だった。

こちらは予定どおりの布陣で、A夫さん側は2人。今回は上司と一緒だった。「一緒に来てほしい」と上司に頼んだという。

あの時と同じく、だらしない恰好だったが、上司指導によるものか、前回よりは綺麗だった。ネクタイはまっすぐで、謎のシミもない。

「A夫さんですね。今年から人事~~として採用されました××と申します。前回、あの端にあるソファに座っていた者です……いきなりで申し訳ありません。A夫さん、今日はどうして呼ばれたかわかりますか?」

はい、なんとなく。処分のことだと思います

「そうです」

新聞自分のことを見ました。情けないです」

方言標準語に直したうえで、特定のおそれのある箇所を編集している。以下、職員の会話はすべて同じ処置を行う。

私のメモによると、こうしたやり取りが面談最初にあった。

会話のクッションを何度か挟んだ後、私はついに言った。

以下、主要なやり取りを抜粋する。

単刀直入ですが、A夫さんには退職の道を選んでいただきたいと考えています

「……ん?」

懲戒免職処分を下します」

「いや、いや、それできないでしょう!」

「市としての決定です」

労働組合は?」

組合関係ありません。組合に入っていようがいまいが、処分内容が変わることはありません。今回、あなた万引き窃盗という罪を犯しました。それだけでなく、過去社会人としてよろしくない行為、仲間から尊敬されえない行為を繰り返している。改善の見込みもない」

私は、A4用紙にプリントされた罪状を読み上げていった。その数は20件以上にもなる。

どうしてこんなものがあるかといえば、人事課のデータベースに、職員のさまざまな問題行為が毎年追加されているからだ。三十年以上前忌避行為であっても筒抜けというわけだ。

A夫さんは硬直していた。最初よりもはるかに緊張感に満ちている。睨むようにこちらを見つめながら、両手の指を組んでさするような手つきだった。

彼の上司は、何も言わずに片目でガラス卓の鏡面を見ていた。部下を庇う様子はない。

「なんとかなりませんか」

「なりません。しかし、総務部長とも話し合った結果、A夫さんが自ら退職願を出すのであれば、懲戒免職にはしません。通常どおりの退職となり、退職手当も満額出ます。これまで40年近くもK市のために働いてこられたんですから、この程度の寛大な措置(※諭旨免職)はあってしかるべきかと。そのうえ、今回は早期退職制度の利用を認めるので、割増退職もつます

組合相談します」

「わかりました。では、こちらがA夫さんが今回の処分に不服である場合の申し出のやり方を書いた資料になります。受け取ってください。それで、A夫さんがどうしても納得いかなければ」

「……はい

「K市は妥協しないので、後は裁判しかありません。判決でA夫さんの主張が認められた場合は、K市に残ることになりますが、今の部署は相応しくないと判断されるため、異動を覚悟してください。今のところは、〇〇課か〇〇センター(※一般的公務員にとって辛い労働をする部署不要判断した職員を、サイコパスと思しき管理監督者の元で働かせる。その管理監督者というのも、K市にとって不要人材判断されたため、同じく問題職員監視するポストに就いている。いわゆる蟲毒)を予定しています

組合にも相談しますし、嫁や子どもにも相談します」

「A夫さん。あなたは罪を犯しました。信用失墜行為です。全体の奉仕者としてふさわしくありません。繰り返しますが、本来処分懲戒免職です。しかし、法をそのまま適用すべきでない場面だとも判断されることから、これまでのA夫さんの功績を考慮して依願退職を認めるものです」

A夫さんは、不服申し立てに関する資料を受け取ると、そそくさと出て行った。彼の上司がその後に続く。

それからの1か月は、あっけないほど順調に進んだ。

まず、労働組合執行委員長書記長ほか数名が怒鳴り込んできた。彼らのスタンスはわかっている。怒鳴り声に2、3分も耐えていると、あちらも私達が本気であることがわかったのか、冷静になった。

組合としては、A夫さんは必要職員だというご認識ですか?」

組合員としてA夫は仲間だと思っている」

「知ってのとおり、A夫さんは信用失墜行為を犯しています。K市としては、彼のような職員はいりません。A夫さんが、自らの意思早期退職を選ぶのであれば問題ないですね」

当局がA夫を脅迫しているなら話は別である。もしそうなら、仲間として守らせてもらう」

「そうでないならいいんですね?」

当局は~」(以下略。何かあっても組合責任はないことの確認をしていた)

さて、労働組合本質政治運動にある。K市の組合もそうだった。加入者の毎月の給料から約3パーセント徴収し、その何割かを左派政党に納める。そして、プッシュした議員労働者寄りの政策を実現してもらうのだ。

職員労働組合――職員同士の互助会であり、組合員を不当な権力から守るという本来的な意味での組合活動は、それに比べると優先順位が低い。口には出さないが、彼らはそう思っている節がある。この事件の後で、団体交渉を何度も経験した私はそう直感した。

A夫さんは、別に組合にいてもいなくてもいい。組合費が入らなくなるのは惜しいが、当局(※労働組合経営者側をそう呼ぶ)に対して、「A夫さんをなんとかしてほしい」と交渉するまでの価値はない。とはいえ組合員のために戦った、働いたという実績はほしいので、こうして形だけの食い下がりを続け、ほどよいところで悔しそうに退散する。それが私が見た、一市町村労働組合の姿だ。

これ以降、私は計15人の問題職員退職勧告を行い、そのうち13人が実際に退職した(残り1人はK市を訴えた。もう1人は更生の余地が認められたので勧告撤回)のだが、労働組合最後まで食い下がって助けた職員の数はゼロだ。本気で当局私たち)を動かそうと行動に出た回数もゼロ。こうして辞めたうちの1人は、組合の元役職持ちだった。

彼らは、口酸っぱく、「当局当局!」と騒ぎ立てるだけだ。本気で争うつもりなどない。ただ組合員に、「当局は許しがたい行いをしている」と知らせるにすぎない。

交渉テーブルの上で、彼らはよく主張していた。「仲間をクビにするとはどういうことか」「同じ職員として恥ずかしいと思わないのか」「〇〇さんは十分市に貢献してきたはずである」と。しかし、同じ交渉最中に、「職員組合としては、免職処分の取り消しと引き換えに、このようなことできる~」などといったバーター提示や、「取り消さないなら現業ストライキを行うことを辞さないが~」(※公務員労働三権の一部しか認められないが、現業職員に限ってはもう少し広く(+団体交渉権と協約締結権)認められている。なお、現業職員であってもストライキは認められないが、一部の地方自治体では事実上のストが行われることがあるという)といった、交渉者としての態度が出てくることはなかった。

彼らは、組合利益が薄いと見るやいなや、交渉と見せかけた陳情だったり、見かけ倒しの規範論を繰り返すばかりだった。これは、まったく個人的感情になるが――それにしても気持ちの悪い連中だった。偽善と嘘ばかりを繰り返している。ああいう男らしくない連中には虫唾が走る



結局、A夫さんは、年度末での退職を選んだ。

何のことはない。あと数年で定年退職だったので、裁判で争うよりも、あと1年未満でいいので今の職場ゆっくりやりたいと考えたのだろう。正しい判断だと思う。

勝てるかどうかもわからない裁判を抱えて、勝ったとしても地獄のような部署で働くことになるよりは、早期退職を選んだ方が本人にとっていい。

今回の結果を受けて、副市長激怒した。私は電話副市長室に呼び出され、ほかの総務人事関係幹部職員と一緒に説教を受けた。

上述のとおり、市長から退職勧告を行うことについての了解は取っていた。以後、A夫さんが退職を決めた後で正式市長了解を取り、文書での稟議を回していた最中出来事だ。意思決定者の合意が先で、文書での伺いは最後民間企業でも一般的なやり方である

誤算の一つは、市長や他の幹部副市長に一声かけていなかったこと、もう一つは副市長同意しなかったことだ。主には、私がK市での仕事に慣れていなかったせいである。

・なぜ早まったことをしたのか?

市長相談したのになぜ私にしないのか

身分保障という慣行を破ってはならない。先人が決めて守ってきた大事ルールである

といった意見をぶつけられた。副市長とA夫さんが同じ年に入庁した同期という事情もあっただろう。ちなみに人事課長も同期だ。

ほかの幹部は、申し訳なさそうにしていた。私は堂々たる姿勢で、「K市にとって不要職員だと判断しました。罪を犯したのに反省の色もなく、最初面談ではヘラヘラと笑っていました……切るべきかと。市長もやってみろ、と言っていました」と答えた。

これらの台詞は、当時のメモを見返しながら書いている。そこまで間違ったものではないはずだ。私は確かに副市長に対して上記のような返答をしている。

こういう時に大事なのが『自信』だ。自らの想い、行動への信仰と言い換えてもいい――下の人間に好き放題やられた副市長からすると、自信なさげだと「悪意でやった」と思われかねない。越権行為であるからこそ、組織にとって正しいことをしたのだとアピールする必要があった。

目的はわからなくはない。理解はする。だが、こういったことをする場合は、私に事前協議するように。私を飛ばし市長のところに行くな。今後相談しなかった場合は、決裁の判を押すつもりはない」

それが副市長メッセージだった。その後、幾人もの問題職員諭旨免職によりK市を辞めることになった。副市長のところには事前協議に行ったが、判を押してくれたのは2人分だけ、A夫など比較にならないほどの悪に限って決裁の判を押してくれた。

『よくない人間を辞めさせることに利があるのはわかる。しかし、行政世界はそういうものではない。不合理に見えても、ここの大事ルールだ。みんなにダメだと思われている奴でも辞めさせるな。それが本当にダメな奴、組織にとっての癌だと、人間の目でいったいどうしてわかるというんだ?』

これは、私が要約した副市長の主張だ。

一応言っておくが、副市長の考えは正しい。ただ、私や市長の考えと合わなかっただけだ。公務員身分保障は、行政行為を円滑に回すための全世界共通ルールである。実際、公務員身分保障がなければ、社会制度をまともに維持できないことには私も同意する。

例えば、税務系部署にいる職員は、自らの裁量で税務情報システムログインし、市民課税情報を書き換えることができる。K市くらいの住民規模だと、上司もいちいち課税情報の変更をチェックできない。彼ら彼女らは、やろうと思えば不正ができる。

もし彼らの身分保障されていない(生活できないレベル給与水準簡単にクビを切られる環境権力者に脅迫されても守ってくれる存在がいない)場合、何が起こるのかを想像していただければ、副市長の言うことに理があり、私があくまで慣習への一挑戦者にすぎないことを理解いただけると思う。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220516

2021-12-06

anond:20211206142019

課長代理がつくと管理職になるから残業がつかんくなる

でもさすがにヒラと横並びで管理職をつけると話がアブなくなってくるから個別部署を任される

一応、管理職権限アルバイトを雇う権限があるんやけど稟議が通らない

そんなこんなでうちは一人部署が8個くらいある

2021-12-03

取引において、ある程度の大きさにもなると与信に関わるので稟議という形で上司レビューをしなければいけないのだけど、

金額微妙なのと部署によっては数年に一度実施する作業なので、時々事後稟議という違反行為が発生してしまう。

だが、その手順が書いてある社内ドキュメントマニュアルがくっそ見辛いうえに、普通にディレクトリ検索してもわからないのだ。

事後稟議は、事故報告として審議対象にもなるし、事業部の成績=ボーナスにも影響を受けるので、どーにかしたいのだけど

とある社員が、社長チャットボット使って改善しませんか?って聞いたら、そもそもルールを覚えていないのが悪いって断れられたとのこと。

てめーだって覚えてねーだろ、この老〇wwwww、チャットボットうちらでも扱ってる商材なんだが、根性論?は????みたいな。

社員属性などを集めれば、どういう人がどういう機会に起こしやすいのか傾向が見えてくると思うのだけど...

横同士の社員の風通しは元々良くて、社内の長い歴史がクソの山のように積み上げた社内ルールに対して一応知ってるかもしれない隣にあたれることは自社の幸いだが、

とりあえず、経営層はクソ。やっぱり親会社から天下りは駄目だよな。やっぱりクソ。

2021-11-18

政治家口利きビジネス金融機関通用するか

結論からいうと「昔は多少の効果があったが、今は政府系(公庫など)にの効果有り」「民間金融機関に対しては効果が無いどころかむしろ逆効果」というのが私の経験上の答えだ。

一昔前は監督官庁としての大蔵省権限があまりに絶大であったため、各銀行MOF担を置き、検査等の情報収集に努めていた。

銀行検査資産査定(正常先・要注意先・破綻懸念先・破綻先 ランクが下がる毎に引当金を積み増す必要有り)が主であり、大蔵省の匙加減ひとつ決算が大きく振れてしまう。

監督官庁金融庁に変わったのちも暫くは従来のやり方を踏襲した検査が行われていたが、邦銀の不良債権処理が一段落したこともあり、金融庁検査も以前のような資産査定を主としたスタイルから顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)やシステム障害等のリスク管理体制をチェックするスタイルへと変化していった。

その結果として、(政府系を除いて)金融機関は昔ほどに監督官庁政治家を警戒する必要がなくなったというわけである

民間金融機関に至っては、仮に政治家の介入があった場合、「口利きがあったか審査を緩めた」と疑われるのを回避するために通常よりも厳しく審査するケースすらある。

これが先ほど「むしろ逆効果」といった理由だ。

しかし残念なことに地方中小企業を中心に、いまだに政治家口利き神通力を信じ続けている社長連中は大勢おり、彼らは毎年お布施のように献金を行い続けている。

長年に渡って献金を行い、必要ときだけ口利きを依頼するというやり方なので、これを立件するのはほぼ不可能だろう。

お互いが「これは一般的政治献金だ」と言い張ってしまえば、検察側が立証するのは非常に難しい。

今回公明党国会議員政策金融公庫に対する口利きで立件されかかっているが、これに関しては特例中の特例だと思う。

現金を渡した側のテクノシステム太陽光案件にかかる融資詐欺(SBIソーシャルレンディング事業自主廃業に追い込んだアレ)の件で捜査していたら一部資金議員側に流れていることが判明→贈収賄ではなく無資格融資斡旋という貸金業法違反で立件という流れになったわけだ。

ちなみに今回この口利きが行われたのは政策金融公庫コロナ特別融資(無利息無保証のいわゆるゼロゼロ融資)で、非常に審査が緩い。

しかも最大で5年間の返済据置が可能なので、無利息の資金を3~5年程度自由に使うことが出来る。目端が利く経営者ならこの融資の賢い使い方をすぐに思いついただろう。

日本政府が「軍資金はこっちで用意してやるからコロナバブルで一儲けしろ」と暗に言ってきているわけだから、それに乗っからない手はない。

私の知る限りでもかなりの数の企業本来なら調達する必要のない資金ゼロゼロ融資で借入し、その資金株式やら債券やらで運用している。

実例としてどこかの地方病院WAM(福祉医療機構)から調達したコロナ融資有価証券運用しているのが発覚して問題になっているというニュース報道も先日あった。

ゼロゼロ融資融資総額は政府系(公庫とか商工中金とか)だけでも約18兆円に上る。このうちのかなりの部分がマーケット運用され、今の株価を支えているのだと私は思っている。

(私見だが、ゼロゼロ融資の返済がスタートする2023~2025年頃はマーケットから結構な額の資金流出株価が下落すると予想している)

話が大分遠回りしてしまったが、つい先日私の勤務先でも久しぶりに露骨政治介入案件があったので、参考までに紹介しておく。

舞台となったのは某県議会議員ファミリー企業中核企業地方大手総合建設会社であり、政治力を背景に公共民間工事を受注し、経営は安定していた。

そこが新会社設立し、地元観光客を呼ぼうと温泉ホテル土産物屋などが入る大型複合施設新規開業したあたりから雲行きが怪しくなった。

開業以降客足は伸びず赤字続き、そこへ新型コロナ流行が重なり資金繰りは一気に逼迫し、主力行である当社へゼロゼロ融資を申込してきた。

黒字企業たまたまコロナの影響で赤字になっているのならともかく、コロナからずっと赤字、というか創業以来ずっと赤字の先に追加融資など出せるはずがない。

「一応検討はするがかなりハードルが高い」という旨をオブラートに四重くらいに包んで伝えたところ、そこから露骨政治介入が始まった。

市長から陳情を皮切りに、地元選出の衆議院議員参議院議員秘書から電話。少し間を空けて議員本人から電話連絡があった。

最後には地元で一番の大物とされる大臣経験から当社トップに連絡が入り、「金融庁からコロナ配慮した支援を行えという示達が行ってるだろ」というとても有難い言葉を頂戴した。

当社の中では本件は当初から「採り上げ不可」という方針であったが、度重なる政治介入を受けて「後からどんなクレームを受けても問題無い様、非の打ち所がない完璧な否決稟議作成すること」という指示が上から出たため、私と部下たちは恐ろしく後ろ向きな業務に連日没頭した。

そして「この企業コロナの影響に関係なく赤字、どこをどうやっても返済原資は捻出出来ない」という結論をまとめた資料作成し、先方へ案件謝絶となったことを正式に通知した。

その後融資申込当初からの一連の経緯を報告書としてまとめ本部へ送付して本件は完結。連日の不毛作業からようやく解放された私は部下たちを連れ夜の街へと繰り出した。

以前からの行きつけの店はコロナのせいで閉店してしまったため、駅近くの適当居酒屋でとりあえず呑むこととした。

しかし本当に1円にもならない最悪な案件でしたね」「こういうのって検察リークして立件してもらえないんですか」と口々に愚痴を言い合う部下たち。

しかしこれと同じようなことは全国各地で起きているはず・・・国会議員を挙げられるなら検察も本腰を入れて捜査するだろうが・・・

私は飲み物を注文しながら部下たちに笑ってこう答えた。「相手地方議員程度の小物じゃね、告発したところでどうせ県議不十分で不起訴だよ」

2021-11-08

anond:20211107210430

■「フォロワー数が〇万ないと本は出せない」と言う側から本音

Twitter漫画家出版社に呼び出されて「フォロワー数がウン万いないと本は出せない」と言われる話、最近多すぎない? - Togetter

あのさあ・・・いい加減この手の話についてアスペみたいな反応するのやめてほしい。

なんでこの手の話でいつも編集者側が一方的悪者にされてるんだろうか。

言っちゃなんですが、この手のもめごと十中八九問題があるのはマンガ家さん側ですよ。

ちょっと頭使って考えてみたらわかることでしょ。


フォロワー数〇万以上が必要ですの件について

こんなん「社内稟議通すための材料が少しでも必要です」(当落ギリギリラインです)って言ってるだけだよ。

要するに「評価微妙」ってことだよ。こんなん社会人稟議とろうとしたことある人なら言われなくてもわかるでしょ。togetterコメント欄社会人経験ない無職ばっかかよ。

なので、もし今後同じことを言われたマンガ家さんいたらズバリ「つまり、今のママではちょっと厳しいってことでしょうか」って聞いてみろよ。そしたら正直に説明するよ。

ある意味コミュ力チェックだと思ってほしい。

もうちょっと賢い人なら、「フォロワー数が少ないかもしれないけど、こんな感じで支持されてるのでこういうターゲットに売れると思います」ってのを提案してみてくれてもいい。

もちろん、考えるのがめんどくさい、それは全部編集仕事だろっていうならいいけど、他力本願なら結果が出なくても文句言うなと。

取引が決まりそうになったら」呼べばいいだけだ。「つばつけた」みたいな感覚で呼びだすなという件について

んで、あとは何だ? 「取引が決まりそうになったら」呼べばいいだけだ。「つばつけた」みたいな感覚で呼び出されてたまるか、か。

これみて「偉そう」とか「編集は暇なのか」と思う人はもう悪いこと言わないか同人でやれ。

そういう意識の人とはこっちも仕事したくないから。

あのさあ、たいていの場合、呼びつける場合交通費も払うし、飲食代も払ってるでしょ。うちはそうしてるよ。

んで、しかもその話をするために1時間とか2時間とかをその人のためにとらなきゃいけないんだよ。こっち側からしてもコストを払ってるわけよ。

なんでそこまでして手間暇かけてその人と会ってるかというと3つ理由がある。

1つめは「まだ信用してないから」

2つめは「人柄を見たいから」

3つめは「作者さんが納得できない部分をできるだけ最初の話し合いでつぶしておきたいから」

マンガ家志望してくるやつが、どれだけ常識がない連中ばかりか知ってるか?

マンガ描く以外にいろいろやり取りとかあるわけだけれど、絵はうまくても基本的なやり取りがこなせない人間めちゃくちゃ多いんだぞ。

読み切り掲載するだけならともかく、これから連載をお願いしたいって時にどれだけのリスクがあるかわかってなさ過ぎだろ。

出来る限り連載前にリスクを減らしたいのは当然だろ。新入社員採用面接よりはるかハードル高いんだぞ。

なのに、編集に対してはそういう当たり前のことが想像できないのはなぜなのか逆に聞いてみたいわ。

はっきり言うけど「呼び出された」「フォロワー数3万以上って言われた―」みたいなこと言っててバズったはいいけどその後有名な連載作家になった例ってある?ないでしょ?

呼び出されることや、フォロワー数の話をされて不満に思ったという人は他にもいるでしょうよ。

でも、ちゃんとした社会人経験ある人とか最低限のコミュ力ある人は、打ち合わせの中でそういう不満を解消しようとするんです。

こっちだって、文面だけで伝えたらコミュニケーションの行き違いがあって不満を感じるかもしれないと思ってるからきっちり時間を取って、納得してもらえるように話をしようとしてる。

こちだってそんなに時間余裕があるわけじゃないから、最初の1回目がとくに大事なわけよ。

そのチャンスの時にちゃんと話して、疑問点とか不安な点とかを事前に考えてぶつけてほしいわけよ。

そこで黙りこくってちゃんと不満点を伝えようとせずに、打ち合わせが終わった後にTwitterフォロワー向けに対してそういうことを書く人はいったいどこを向いて仕事をしようとしてたのかと逆にお伺いしたいですね。

出版社と一緒に仕事をする」という意識絶望的に欠けてるだろ。

お前はどういう心持ちでその打ち合わせに来たんだよって言いたいですよ。

本当に編集者に非があるのであれば、出版社名前別に出してくれてもいい。むしろぜひ名前を出してほしい

こういうのが話題になるとすぐに「編集者名前出せよ」って言ってる人いるけどさ。

鈴木倫さん。ぜひ具体的に出してほしい。 そしたら、編集者出版社だって反論できるから

そして、いざ出版社反論した場合、よくよく打ち合わせの事実を確かめてみたら、作者側に問題があるケースの方が多いです。

弊社では何度かネットでこういう告発系のツイートがバズって、当事者に確かめてみたら「これは作者が悪いな」という結論になっています

鈴木倫さんがどっちのケースかは知りません。

この人は実業之日本社リイド社から何冊か本を出されているし、当然編集者ともやり取りがあったでしょう。

ただ、たいていの場合この手の話をする人が編集者名前を出さないのは「名前さえ出さなければ面倒くさいやりとりを避けてバズれるから」って安易に考えているからだと思ってます

なんとなくこれがウケるからとか、みんなやってるからという雰囲気に流されて深く考えずにやってしまってる。

編集者とのやりとりにちょっと困難があったらすぐに癇癪を起してこういうことを書いてしまう。

そういう人は普通にリスク要因だし、こちら側からお断りしたいです。

Web系の部署は、編集者とも呼べないような人も結構いるみたいだからそういう人にあたったのであればご愁傷様です

ただ、私は知らないけれど、Web系の部署やWebコミック専業の会社最近ものすごく増えていて

そういう会社は作者のこと全然大事だと思ってないらしいからそういう話かもしれませんね。

向こうはコミックスの売り上げじゃなくて、広告表示およびアプリ向け配信でPVさえ取れればいいので作品の出来にはあんまり興味がないところもありますからね。

そういう人から声をかけられたのであれば私の知ってるところとは違うので、わかりませんね。

具体的な名前を挙げずにこういう業界全体にフワッとマイナスイメージを与えるような告発ものすごく迷惑に思っています

本当にやましいことがないのであれば、鈴木倫さんにはぜひ具体的にどの出版社のどの部門であるかを公表していただきたい。

追記 一度もちゃんと話をしてないのに勝手企画会議に提出されて連載決められる方がよほど怖くない? 作家さんはネットのやり取りだけで編集のこと信じられるの?

コメント欄同業者さんらしき人がいてより具体的な事書いてくれてます。当然のことが書かれており、これらの内容すら想像できない人が文句書いてるんだろうなと思ってますね。

お話したい」=「単行本化の約束」じゃないんだけど。

最初から(連載も単行本化も)しないことが決まっているのに呼びつけるのはリアルあたおかやんけ。

最初の打ち合わせ時に

自分お話を作れる人か

原作者必要

編集レベル対応できるか

作業スピードはどうか

・締め切りを守れそうか

編集から修正に素直に応じてくれそうか

ヘルプしてくれる友人・同業者はいるか

・1CはOKだけど4Cにも対応できるか

アナログデジタル

・使ってるソフトは・・・」と確認すべきことはいくらでもある。

その中で判断されたんじゃねーの? 実際はその編集に訊くしかないけどな。

基本、こちから訪れていますが。

ただ今回相手女性でしょ。女性場合、自宅は困るとかあるし男性でもたいてい近くの喫茶店とかファミレスで打ち合わせになる。

その場合もお勘定編集持ちが原則クリエイターさんと割り勘とか奢らされたなんて、それなりの事情がないとないハズ。

ただ交通費は事前に要調整では。レシートsuica履歴出力が必要となるかもしれないので。

呼ばれたクリエイターさんもストレートに「交通費ますか? 企画はどの程度まで進んでいるお話ですか?」と尋ね

編集者も「これから企画書作る段階で、何もお約束できません。直接お会いして、クリエイターさんがどんな方か企画書に反映したいです」(今回の件はこのレベルと思ってる)

とお互い正直にコミュニケーションできる打ち合わせが一件でも増えたらいいんじゃね?

おそらくなんですが、そもそも連載が通るまでの流れそのものが全く理解されてない気がしますね。


本当にやましいことがないのであれば、元増田さんにはぜひ具体的にどの出版社のどの部門所属であるかを公表して、批判も来るだろうが編集者出版社側の立場反論して欲しい


ちゃん文章読んでほしいんだけど、こちらがわから言えるわけ無いでしょ。

一方的誹謗中傷されてるのに応対する形でしか言うことが許されないから困ってるんですよ。

具体例について述べることができるのは相手から批判されたときだけで、それ以外で個別の作者さんに名前出せないのは当たり前。

そして名前を出せなければ嘘つきだの何だのと難癖つけて叩いてくるのもわかってますからね。

はてなブックマークの皆さんは他人について口出すとき自分立場に置き換えて考える癖がまったくないと聞いてますが本当だったんですね。脊髄反射で売り言葉に買い言葉を書いてるだけ。もうちょっと頭を使ってほしいです

2021-10-15

anond:20211015090647

5千円だと、稟議を考え検討している時間だけで5千円超えてしまいそう・・・

自分は難癖おじさんになったのか?

職場でそこそこ偉くなって、部下の報連相の無い行動に対してあーだこーだ言いたくなって困る。

もちろん明らかにそれは報告必要でしょ案件ちゃんと叩き潰すんだが、

特にルールも定めてない微妙ラインだと迷うんだよなぁ

 

今回の例だと、5千円程度の工具を購入してて

5千円程度を稟議案件とするべきなのかまず迷うし

「その工具本当に必要なの?」

「それで5千円以上の利益出せるの?」

「その工具買う以外の方法は考えた?」

「その工具ってまじで知識のないやつが使うと対象物を傷つけるけど、その教育は万全?」

などなど

あーだこーだ言いたくなり困る

 

でもこれって信用の問題なんだろうなぁ

よく考えたら別の部下が同じものを買っていたとしても

「あぁ、あいならいろいろ考えて決めたんだろうな。まあ任せるよ」

って思っちゃいそう。

2021-09-17

なんかホ○ージャパンがずっと炎上してるな

あそこの会社最近はどうだか知らないけど経営陣のアレっぷりが酷いのがあんまり広まってないのはなんでだろうね。辞めた人間もあまり思い出したくないからなのかな。俺みたいに。

ちなみに故人だけど創業者の佐○光市がとんでもないワンマンで、それに反発した連中がこぞって辞めてモ○ルグラフィッ○ス作ったりしたってのは有名だけど、この人のことじゃない。この後を継いでいるのもまたアレな人なんだ。

○藤が晩年ヨイヨイになってきたところで娘婿の山○英生が社長になったんだけど、社内の権力争いで足元をすくわれて会長になったあとにそのまま会社を追い出されちゃった。

じゃあ今の社長の松○大介はって言うと総務部にいて経理や人事をしてたんだ。

それがなんで社長までのしあがったかって?

簡単。人の首を飛ばしまくったのさ。非採算部門を切り捨てて見かけ上の利益を上げ、正社員を減らして販管費を下げてね。執行役員になったときには社内で「死刑執行役員」なんて渾名されてたよ。

昔は札幌大分千葉津田沼名古屋松本とあったポストホビーの店をじゃんじゃん減らした。業績が赤字だった店がなくなりゃその分見かけはプラスに転じるからな。その功績をもって山○時代副社長、○口を追い落として松下○介が社長になったんだ。

経理畑だから自社の扱うものに対する愛情も欠片もなくてね。稟議を持っていくとすぐに売上目標額が低い、原価を削れしか言わない。じゃあって高めの目標設定すると売上が上がらなかったときに激詰めされて場合によっては辞めさせるところまで追い込む。そんな人だった。まあそんな経営者はどこにもいるかな?今のとこのほうがましだけど。

社長からって他所会社トップ外交するかって言ったら全然そんなことはしなくて、特に静岡模型メーカーとのつながりは皆無。

そのあたりは全部現場に丸投げしてるもんだから静岡ホビーショーに言っても誰から挨拶されない有様さ。皆影で笑ってた。

辞めてからずいぶん経ったから、今はどうなってるかわからないけど炎上した後の対応責任者名前を出してないと非難されてるって聞いて、○下ならそうだよな、ざまあみろとふと懐かしくなったのでここに書いておく。

あ、念の為言っとくけどこれは創作から信じるなよ?

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