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2024-03-20

研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

背景

ある研究室博士課程入学希望者の受け入れに年齢制限をかけていることがX(旧Twitter)上で話題になっている。賛否両論あるが、ここではタイトルの通り「研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか」について考察する。

第一章:業績に基づく資本主義化が進むアカデミア業界

PIになるためには他のPI候補者に勝る業績が必要である(注1)。業績とは、具体的には論文であり、論文の数と質が共に重要で、それらが多く、また高いほど競争で有利になる。

当然のことながら、論文を発表するには研究をする必要があり、研究をするには資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が必要である。ひとたび論文を発表できれば、その論文を元本にさらなる研究費を調達でき、研究必要なヒト・モノを揃えることができる。また他の研究機関との共同研究を通じて情報を得、さらに質の高い研究を行いやすくもなる。すなわち過去の業績は複利的に作用し、今後の業績にも影響を与える。

これは資本主義挙動に似ており、業績を複利的に増やしたい場合投資期間を長くできた方が有利である。すなわち、若年のうちからアカデミア業界に身を置いて、早期に論文を発表できたほうがPIになるには有利である

第二章:年齢制限を設けることの合理性

年齢制限を設ける理由について、その研究室Webサイト上に詳しく記載されているが、まとめると以下4点に集約される。

1.過去経験で、高齢の志望者に本気でPIを目指そうとする気概が感じられなかったか

2.研究費の応募基準年齢制限があるから

3.若年の方がスキル獲得に有利だから

4.最短で博士号を取得できる年齢(27-8才)から遠ざかるほど、今後のPIとしてのキャリア形成に不利だから

1.についてはあくま経験論であり、一般化には議論余地がある(注2)。

しかし2-4については第一章で述べたことも含めて、若年の方が有利であることは一般論としてある程度許容できる。こうしたアカデミア業界の背景から研究室が受け入れ学生年齢制限を設けることには一定合理性が認められる。

第三章:研究室におけるマッチングの難しさ

大企業であれば、仮に採用者が企業側の求める能力ミスマッチしていることが入社後に判明しても、採用者の配置を転換したり、自社の研修プログラムを通じて長期的に教育を施すことはできる。一方で規模の小さい中小企業ベンチャー企業はそうした余力が大企業ほどはない。研究室所属人数も多くて数十人程度の小規模組織であり、かつ毎年のように研究費の調達論文発表が求められる。そのため教育マネジメントにはあまり余力がなく、学生の受け入れに関しては受け入れ時点でいかミスマッチを防ぐかがポイントとなる。

しかし非研究職の就職をしてから博士課程に進学を志望する者と研究室マッチングは難しい。彼・彼女らは研究歴がないため、アカデミア業界文化や、PIになるためのキャリアパスへの知識が乏しい。そのため行き当たりばったりな研究室選択になるリスクが、ストレート博士課程に進学した者よりも高い(注3)。また研究室側も、研究歴のない候補者の受け入れはそもそもリスクが高いし、候補者は全国各地の、様々なバックグラウンドの人であるため自分研究室広告するにもターゲットが絞りにくい。またアカデミア業界内の知人を介した採用も難しい(注4)。そこでマッチング成功率を上げるためにも年齢制限を設けることは有効なように思えてしまう。

第四章:PI養成所としての大学院と、学問の自由としての大学院のせめぎあい

PIになるには博士号を所持していることがほぼ必須条件であることからアカデミア業界では博士号を研究者になるための免許ととらえる文脈がある。かつ博士号は基本的大学院でのみ取得できることから大学院PI養成所としての役割を一部担っている構造もある。そうであれば、大学院PI素養の高い候補者選抜することは自然なことのように思われる。

しかしながら、大学院本来学問を行う場であり、学問自由に開かれるべきである。仮に若年であることがPI素養の高さに繋がるとしても、それを理由年齢制限を設けることには議論余地がある(注5)。

最終章研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

タイトルに戻る。第一章・第二章では研究室側の都合を、第三章では博士課程進学希望者の置かれている環境と、マッチングすることの難しさを述べた。この現状でマッチングするには、研究室年齢制限という方法を、Webサイト上で告知せざるを得ないことはある程度理解できる。そこで議論すべき点は第四章で指摘した。

ではどうすればよいのか。残念ながら明確な答えは導出できなかったが、いくつかの考えを列挙する。研究室側はもう少しマイルド表現を心がける(注6)。候補者面談から受け入れまでのプロセス最適化させる(注7)。候補者研究員として採用し、雇用契約を結んだうえで給与を支払う(注8)。候補者側は、なるべく事前にアカデミア業界に触れておく(注9)。また両者のマッチング支援する第三者機関設立も望まれる(注10)。これらの解決策は、少なくとも部分的には、研究室博士課程進学希望者のマッチングに貢献するかもしれない。

研究室博士課程進学希望者のミスマッチ問題根深く、今回インターネットSNSによって表面化したものと思われる。同様の経験もつ者としては、この問題解決を願ってやまない。

(注1)

業績以外にも本人の将来性や同業者からの評判も採用に影響するが、ここでは割愛する。将来性や同業者からの評判についても若年の方が有利であることはほぼ自明である

(注2)

例えば高齢の方が職歴があるため、「本気で(ここでの本気というのは長時間研究するだけでなく、他のキャリア選択肢を捨てた状態も指すと思われる)」研究に取り組まず、研究が失敗すれば前職に復帰するという選択を取れることがネガティブな印象を与えている可能性はある。

一方で博士課程にストレートで進学する学生の数は減ってきている。彼・彼女ら若年者は、博士課程進学と、就職を天秤にかけて就職した可能性もあり、必ずしも高齢であることだけが本気でPIを目指さなくなる原因ではない。また、そもそも博士課程はPI養成することだけが目的なのかについても議論必要である

(注3)

Podcast「いんよう!」でも指摘されている通り、医者はそれ以外の理系学生に比べて、研究に関する知識が乏しいまま研究室研究内容を選ぶ傾向が強い。それ以外の理系学生は、学部卒業研究修士を通じて研究業界ノウハウキャリアパスを学ぶようであるが、医者卒業研究もなければ修士もないため学ぶ機会に乏しい。

(注4)

例えば同じ大学学部生や修士であれば、あらかじめ彼・彼女らを卒業研究修士で受け入れて、研究活動を共に行うことで博士受け入れ前の摺り合わせが可能である。また候補者卒業研究修士活動していれば、自分に合った研究室情報が周囲から入ってきやすい。医者(あるいは非研究職)として働いている限りは、そうした情報は入ってこない。

またポスドク助教以上の採用であれば前所属教授から推薦書や意見をもらえるが、医者(あるいは非研究職)は業界が異なるため前所属からの推薦書や意見は少なくとも同業者のものよりは効用が乏しい。

(注5)

同様の問題は、医学部入試女性浪人生差別記憶に新しい。医学部医者養成する場である一方で、医学を修める場でもある。当時は若年男性の方が医者としての素養が高いと考えられていたため、女性浪人生の点数を不当に下げていた。秘密裡に点数を操作していたことに加え、学問の自由という観点でも批判が集まった。

(注6)

研究者の研究以外の発言話題になることは、国内外でしばしば観測される。

(注7)

組織における採用については、Podcast経営中毒~だれにも言えない社長孤独~」に詳しい。

(注8)

給与を支払う一般企業ポスドク以上の採用においては、採用にあたって年齢制限を設けることは比較的受け入れられている。また大学においても、特殊事例ではあるが防衛医大大学でありながら学生給与を支払うシステムであり、応募資格年齢制限を設けている。

(注9)

医学部には卒業研究がないが、自主的研究室に通うことは可能である。またいくつかの医学部学生研究室一定期間配属する実習をカリキュラムに組み込んでいる。

(注10)

一般企業であれば転職支援サイトリクルーター仲介してくれて、候補者採用側のミスマッチリスクを下げることができる。大学院進学において同様のサービス存在しない。

2023-12-24

anond:20231224110411

例えば職場差別言及しつつ、企業に対する研修プログラム提供なんかを勧めているね。でもこれ共産党から言えば「解同」の「研修利権批判矛盾してるよね。

2023-06-28

anond:20230628092539

他社留学なんてあるんだ。はじめて知った。

会社がやる研修プログラムの一環という感じか。

2023-02-18

anond:20230218090453

既にその分野に従事してる同僚に聞けばいいだろ。

その同僚がどうして増田時間を使って教えてやらなければならないんだ?

同僚が先輩研究者なら新人研究者より時間価値は高いぞ

研修プログラムガーと言いたいかもしれないが、たかだか半年や1年の工場研修を厭うやつが、座学で聞いて生産現場理解できるわけないだろ

実業テスト合格点とればいいってもんじゃないんだぞ

営利企業より塾講師とかの方が向いてるんじゃないのか?

2019-08-31

コンサルタント

どうやら社長コンサル会社委託を受けて、取引先に研修プログラムやらソフトを売り込もうと考えてるらしい。

それってネズミ講なんじゃ…

2018-12-13

整理

昨日の夜、出先にアイコスを忘れてからニコチン摂取していない。チック持ちのADHDなのでだいぶつらい。しかもそのせいかなんだかしょうもないことでイライラしたり被害妄想が止まらないので、とりあえず文字にして今の気持ちを整理してみる。

私は某大学に通う会計士受験生の女だ。短答はこの前受かったので次は論文が待っている。在学中合格の目標があるので頑張りたいと思っているところだ。

そういう風に自分が頑張ってなんとかなるようなもの安心する。

けれどもこれから歳をとっていくとそうはいかないことが多くなってくるというのは、未熟な私にも想像がつく。

仕事に関してはあまり心配していない。このまま順当に受かれば卒業後は四大監査法人のどこかに所属して、英語が好きなので海外研修プログラムとか何かでUSCPAに挑戦したいなあなんていう明るい未来だって描こうと思えば描ける。それに希望的観測なのは承知の上で、仕事に関しては自分努力である程度はなんとかなるはずだと少なくとも今のところは信じていられる。

仕事はきっと、好きになれると思う。

けれど、私は女なので、仕事か家庭どちらを選ぶのかとか、子供を育てていく人生にするのかどうかとか、そういう選択を迫られる状況が来るんじゃないかとうっすら予想している。(女にとって結婚出産はこの現代日本において男よりも人生に対するインパクトが大きく、それはそれは一大事なのだ)

こんな悩みなんて道端に掃いて捨てるほど転がってるのは知っている。けれどもそれに対してどのような答え(というか妥協点)を見つけていくのかはそれぞれが自分で探すしかない。私の最適解はどこにあるんだろう。

まあ正直そんなの頭で考えても意味ないということは感覚にわかる。こういうのは、選んだ道が正解だったと受け入れていくしかないんだと思う。人生は一度きりだから、後悔はできない。ならばできる限り足掻いて、その結果得られたものを無理矢理にでも納得すればいいだけのことだ。

けれど、例えばこんなニコチン切れのときに、考えてしまう。

今付き合ってる人と将来結婚して、専業主婦になって、経済的相手に頼りきりになって、もし自分の両親のことでお金必要になったら?

私の家事能力に関して重箱の隅をつついてくるタイプの人だったら?

もしくは共働きになって、相手家事子育てを私にばかり押し付けてきたら?

なかなか妊娠しないのを、私の体のせいにされたら?

子供障害をもって産まれてきたら?

私が女じゃなければ、こんなくだらないことで悩まなくても良かったのかな。

今日も、今お付き合いしてる同い年の男の子と私の喫煙の話になり、女の子身体大事にした方がいいという内容の話をされた。それは彼の優しさだということは理解しているし、女で喫煙者というこちらが異端だというのもすごく良くわかる。けれども、貴方も吸うじゃないと言わずはいられなかった。どうして私は、ダメなんだろう。それは、子供を産むかもしれないから?

最近医学部入試で、女性離職率理由に不当に落としていたことが発覚するニュースをいくつか見かけたが、そこで落とされた女の子もたまったものじゃないよな。

私たちだって好きで結婚後離職したいわけでもないし、こんな風に子供を産む構造身体を持って産まれたわけではないのに。私たちは、血の繋がった子供が欲しいなら、自分身体を使って産むしかない。そして産んだあとも大半の家庭で女が子供を育てることになっている。それが人生設計をするにあたり大きなネックになっている人は少なくないはず。

人工子宮子供ができる未来がやってくるまでこの問題は解消しないように思う。私が生きているうちは無理かな…。でも、もし可能になれば、世の中のジェンダー問題の多くは解決するんじゃないかなあ。

という戯言。そろそろ髪乾かして寝る。おやすみなさい。

2018-08-27

anond:20180610165630

典型的産後クライシスだねぇ。

出産直後は本当に旦那の協力が不可欠なんだがな。

自治体とかがやってる出産前の夫婦に向けた研修プログラムみたいの一緒に行ったが「産後母親精神不安定から旦那が全力でケアしろ」みたいな内容で非常に勉強になった。

これから子作りする人は参加した方がいい。

2016-08-23

日本経済大学」が匿名情弱をだまして宣伝している件、

などと言うつもりは毛の頭ほどない。最初に断言する。

しかし、あまりに奇妙なのでここに書いておく。


以下のウェブサイトをみてほしい。

一見すると、どれも何の変哲もないただの大学紹介に見える。

しかし、よく見ていくと謎が深まっていくのである・・・

経済大学紹介

http://economics-univ.info/

202.45.166.123


九州大学ナビ

http://univlist-kyusyu.info/

202.45.167.69


大学受験入試ナビ

http://university-navi.info/

202.45.167.87

すべて、運営会社団体名前や連絡先の記載は無い。

また、whoisで各ドメイン検索すると登録者匿名だ。

匿名とは卑怯ではないか

一方で、IPアドレスがいずれも同じ貸サーバー会社のものであること、

いずれもWordPress作成されていることから、同一の作成者が作った

ものである判断していいだろう。

ざっと検索しただけなので、まだ他にもあるかもしれない。

1匹見たら30匹。

だということは、これらはリンク誘導SEOなどの目的

大量に作られたウェブサイトだと考えるのが自然である

では、どこにリンクしているのか。

それが、日本経済大学なのである


日本経済大学記事だけ、不自然なくらいに

大学サイトに飛ばそうとするボタンが多いのだ。

また、露骨なところではオープンキャンパスの案内が

日本経済大学だけあったりする。

広告】と書いてあればまだいいが、そのようなものはない。

少子化により激しい学生獲得競争が起きているとは知っていたが、

今はどこの大学もこのような裏工作をしているのだろうか?

それとも、日本経済大学を落とし入れたい誰かの陰謀なのか?

そう思いたい気持ちがなくもない。

いったい誰がこんな・・・


かわいそうなのこんなこすっからい手口に引っかかる若者だ。

学費数百万をつぎこんで劣悪な教育環境にいるのではないか心配になり、

日本経済大学がどんな大学か調べてみた。


どうやら、2014年に「大学の法的基準に達していない」と判定されているが、

改善に取り組んでいるらしい。改善しようとする姿勢はすばらしい。

http://www.jue.ac.jp/news/index.html?id=28901


中国人ベトナム人ネパール人らの留学生日本人よりも多い、

国際的な(アジアンテイストただよう)キャンパスになっているらしい。

現地のブローカー札束わたせば多少は留学生を引っ張ってこれる時代ではあるが、

それでも数千人規模というのはめったに無い。

http://www.studyjapan.jp/ja/schools/detail/R14201


都築学園グループという大手学校法人グループにいるらしい。

よくわからないがとにかく大手なら安心だ。

オックスブリッジ大学の学寮(カレッジ)での短期研修プログラム

大学間の提携関係みたいに大げさに言うのもご愛嬌

http://tsuzuki.ac.jp/


なるほど、これなら心配ない。PCデポとはちがう。

あとはただ、世の中から詐欺みたいな広告手法が無くなるのを願うのみである

2015-01-31

http://anond.hatelabo.jp/20150131214927

元増田です。

昔は研修医待遇が酷くて、当直バイトをして糊口をしのぐ、ということがあったそうですね。

現行制度の下では、「初期研修医」がバイトで当直をすることはできません(2年間の研修を終えた「後期研修医」ならばできます)。

厚生労働省Webサイト内にある「医師臨床研修に関するQ&A」(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/qa/kenshui.html)より引用します。

医師法第16条の2では、『診療従事しようとする医師は、臨床研修を受けなければならない。』、同法第16条の3で『臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。』と規定されています。また、臨床研修に関する省令において、『臨床研修病院は、届け出た研修プログラム以外の研修プログラムに基づいて臨床研修を行ってはならない』と規定されています

  したがって、研修期間中にいわゆるアルバイト診療をすることはできません。」

だそうです。「当直バイトなんてしてる暇があったら研修に集中せい」ってことですかね。たぶん。

 
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