はてなキーワード: 知事リコールとは
警察が捜査した事件というのは全て送検される。「調べたがこりゃ事件性が無いな」と判断して捜査を打ち切った場合も送検される。
だから起訴の根拠になる証拠を集めて事件を検察に送る場合と不起訴前提捜査打ち切りで送検する場合がある。
警察権というのは検察の起訴権があっての事なのでそうなっている。警察は検察から独立して捜査する権限はないのでどんな事件でも最後は送検しなきゃらないんだな。
でもマスコミはその辺の事を説明しないで「書類送検」報道をする。事件性があってニュースバリューがある事件の場合はそれで耳目を惹く事ができる。
例えば贈賄事件などで送検されたとなれば警察の捜査は終わってこれから裁判だという情報ではあるが、タレントが嵯峨野の竹林の踏切からはみ出して写真を撮った、なんてケースでは意味が無い。どうせ起訴されないからだ。
後者のようなケースで書類送検報道をするというのは質が悪いので止めるべきなのだが、ニューバリューが創出出来るって事で無批判にされている。
と種類がある。4.は犯罪事実なし、時効成立、被疑者死亡、親告罪事件で告訴取り下げられた、など起訴できない場合の意見だが、警察には起訴権が無く命令出来ないので「貴官然るべく」との意見になっている。
書類送検報道では報道側の恣意性を縮減する為にこの意見書の内容を報じろとの意見があるのだが、一般化していない。一般化していないので警察もマスコミに書類送検した、との事実以外を伝えていないようだ。
この文章は「香山リカ氏ら書類送付 愛知知事リコール妨害容疑」https://nordot.app/808381768641003520?c=39546741839462401
の報道があったので書いてるのだが、同記事中では「書類送付していた」と、いう変な用語を使っている。
「起訴を求める意見は付けなかったとみられる」という事は1.の意見書ではないって事だろうが、警察にはっきりとは処分意見書の種類を聞いていないようだ。書類送付という用語は書類送検が即ち有罪を示す語感で使われているので苦肉の策だろうか?
でも元はと言えば耳目を集めやすいからと無批判に書類送検を使っていたのが問題なので、ちゃんと視聴者に説明を図るべきだろう。
処分意見書の種類を報じろとの意見は一見最もだが、今度はそこで有罪無罪を印象付けるという問題もある。
不起訴は嫌疑なしや時効成立、親告罪で告訴取り下げなどが該る。
起訴猶予は被疑事実明白だが、境遇、罪状の軽さ、謝罪と示談済みなどの場合…と法律書には書かれているが、実際は罪が重くなくて被疑者に争う姿勢がある、公判維持困難そう、なんか大変そう、警察の捜査が緩いけど検察で被疑者召喚してやるのも…などの場合、起訴便宜制度を利用して何でもこれにしてしまう。
それでは事件が不起訴になった場合、不起訴相当か起訴猶予だったのか後から判るのか?というとこれは地方検察庁によるようだ。
書類送検の場合、不起訴ですよと教えてくれないので、頃合いを見て電話して確認する。
不起訴で終わっていた場合は不起訴処分告知書を請求して貰うことができる。(但し検察は色々理由を付けて嫌がるのごり押しで請求する)
その不起訴処分告知書には不起訴か起訴猶予かが書いてある場合と「起訴をしない処分とした」としか書いてない場合がある。
だから被疑事実があったと認められたかどうかは事件を扱った検察の所在地による。
告訴や告発があった場合、警察は捜査しなきゃならない。だから書類送検は必ずされる。
メディアが分化されて素人でも影響力があるYoutubeチャンネルなどを持てる昨今では告訴、告発とそれををしました/書類送検報道を一人で兼任することも出来る。N国がやっている事なんかは近いだろう。
なので「書類送検報道は罪状の有無に関して意味が無い」という事はもっと周知されるべきだし、悪用されうる可能性があるだろう。
https://this.kiji.is/734299117075595264について
(以下、引用等)
旧
https://web.archive.org/web/20210216091351/https://this.kiji.is/734299117075595264
バイトの動員を書面で依頼か
2021/2/16 15:42 (JST)2/16 15:58 (JST)updated
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題で、運動を展開した事務局が名古屋市の広告関連会社にアルバイトを募集するよう書面で依頼していたとみられることが16日、関係者への取材で分かった。募集内容などを記した「発注書」が残っているという。アルバイトらは佐賀県内の貸会議室に集められ、署名簿に偽の署名を書き込むなどしていた疑いがある。
関係者によると、アルバイトらは昨年10月、佐賀県内の貸会議室で、用意された名簿の内容を署名簿に書き写すなどの作業に従事した。
運動事務局の田中孝博事務局長は「指示なんてしていない」と関与を否定している。
新
https://this.kiji.is/734299117075595264
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題で、偽の署名を署名簿に書き込むアルバイトの募集に関わったとされる名古屋市の広告関連会社が、事務局に運動への協力を持ち掛けていたとみられることが16日、関係者への取材で分かった。運動への参加を呼び掛けるはがきの配布を担った他、アルバイト募集にも関与したという。
関係者によると、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が運動開始を表明した直後の昨年6月、広告関連会社から運動事務局に「協力したい」と連絡があった。運動を支援した名古屋市の河村たかし市長は16日、「ありがたいと受け入れた」と説明した。
(引用等終わり)
以上のように、変更されている。
受任者数 約7万人
知事リコール署名は83%無効 愛知県選管が不正疑い告発検討:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/195186
受任者数 約5万人
・代筆とみられる署名 1万7千人
・重複署名 1万人
asahi.com(朝日新聞社):有効署名足りず不成立の公算大 名古屋市議会リコール - 政治
名古屋市議会:「市民信じてよかった」河村市長 - 毎日jp(毎日新聞)
2020愛知県知事リコール署名の有効署名数7万人は、署名集めの受任者数とほぼ同じ。
2010年の名古屋市議会リコール署名の時にも、「代筆とみられる署名」として同一人物が書いたとされる署名が無効になっていたが、その数は無効署名の10%もなく、今回の無効の9割は異常であり組織的な故意性が疑われる。
無効票の48%は選挙人名簿に名前がない署名ということで、未成年か故人か愛知県外の人物の署名が約17万4千筆。2010年の署名と比べて4倍以上。過去の名簿を使ったりしたのかも。
2010年では再審査で無効となった署名者の意思を示す確認書が提出され区選管による筆跡照合の結果、無効署名の1割以上が逆転有効になった。
受任者数 7万人
10月25日までの署名期間を終え、64地区の選挙管理委員会に提出された署名の合計 43万5231筆(12月まで署名が続く一部地区の署名数は除く)
提出の段階ではどんだけイカサマ働いても必要署名数に乗せてくるとの予想は、外れてしまった。86万5千超えの署名を提出→無効票が半数以上出る→県が不正を働いた~と異議申し立てや裁判に訴え知事攻撃をし続ける、という算段かと思ってた。
受任者は一人6筆も集めることができたことになる。
ただ提出署名が必要数に届かなければ、選管は有効か無効かの審査をすることがなく、無効票がどれだけあるかもチェックしないのだと言う。実際にチェックされれば名古屋市議会のリコールの時みたいに10万筆以上は無効になり、有効署名は30万筆くらいになるのではないか。
受任者数 7万人
で始まった愛知県知事リコール署名運動。昨日、提出締め切りがあって、各自治体選管窓口に提出された数は合計15万935筆だったという。まだ署名活動中の地域もあるようだが、20万も行かないだろう。
私は受任者7万人もいたのだから一人10筆は意地でも集めてくるとして、後で無効になる署名も含めて70万筆は選管に提出されると予想していた。
しかし結果は15万935筆であり、これは7万人の受任者がだいたい一人2筆(自分+もう一人)集めたという計算になる。それぞれの受任者が老親や老妻に頼みこんで署名してもらってる姿が目に浮かぶ。家族以外には誰にも相手にされなかったというイメージ。
こっから無効票が何割くらい出るか、数万筆は出るとして追加分も合わせてやっぱり有効署名は15万くらいか。
今月末までの愛知県知事リコール署名、今の段階で「100万人の過半数を達成しそうだ」な状況らしい。高須院長は駆け込み署名に期待して目標達成しそうだと自信を見せている。
大村知事リコール運動“お辞め下さい”署名100万人の勢い!? 高須院長「勝利は目前」 - zakzak:夕刊フジ公式サイトhttps://www.zakzak.co.jp/soc/news/201007/pol2010070004-n1.html
これは先のエントリで予想した「署名は70万近く、盛りに盛って86万7千人を超えるくらい集まるも、無効も多くて有効署名はよくても50万人程度か」にピッタリと結果が当てはまりそうで嬉しい