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2023-01-17

男女の賃金格差なんてない!という人へ




男は家族を養うから、という理由で男だけ給料が良い会社が実際にあるんだよ。

相馬市市長会長が「女性には悪いけれど、男性所得を上げていかないと人口問題は解消しない」と言って、それが正論正論と持て囃されてたろ。

左派経済学者の池戸万作も同じようなことを言っていた。(ちなみにこの人は夫婦別姓反対派)

男の給料を上げて女の給料を低く抑えよう。給料の高い男に依存させよう。そして独身女性を追い詰め、既婚女性離婚できなくしよう。

そんな考えが社会を動かしている。


上昇婚ガー君が出てくるだろうけど、そんな社会犠牲になるのは単身女性シングルマザーDV被害者、そして子供だ。

ツイッターに、夫が娘に性的虐待していた事が発覚し、五人の子を抱えて離婚した母親がいる。夫は逮捕された

事情で両親を頼れず、生活保護も通らず、生活に困窮し心にもダメージを受けながら頑張っているようだ。元々共働きからまだ良かったが、これで専業だったら…。

彼女達の大変さを見ていると、シングルマザー支援はやはり必要だと思う。

経済面心配から五歳の娘を性的虐待した夫に刑事罰は望みません」という母親記事も流れてきた。毒親だと非難されていたが、そんな母親は多いという。

男の給料が高く、女を男に依存させる世の中で、一番の犠牲者は子供

2022-06-29

午後2時半までの最高気温は、

群馬県桐生市で39.5度、

前橋市で39.4度、

埼玉県鳩山町で39.3度、

山梨県大月市で39.1度、

栃木県佐野市で38.6度、

兵庫県豊岡市で38.4度、

岐阜県多治見市で38度ちょうどなどと、

危険な暑さとなっています

また、

名古屋市で37.5度、

富山市で37.2度、

福島県相馬市で36.2度、

京都市で35.6度、

東京都心で35.4度などと、

各地で猛暑日となっています

2021-12-28

anond:20211228114227

うんだから相馬市長が言ってるように、女は年収300万を境に下方婚しないようとしない傾向があるわけだよね。

2021-11-06

anond:20211106174026

統計から見て、女を下方婚させるか、男にお金を配るかしかない。

それ以外の方法は全て欺瞞

相馬市長は正しい。

2021-10-30

美人会長発言相馬市長が謝罪 連合会長「現代では許されぬ」

https://www.asahi.com/articles/ASPBZ2F86PBYUGTB00Q.html

人を褒めるのもダメなのか。言葉狩りみたいになってるな。

女が下方婚しないのも男女差別では?

女が男と同じくらい下方婚するか、

女が下方婚しない本能を認めて賃金格差を認めるか、

このどっちかしかないよね。

女は下方婚もしない上に賃金男女平等でなければならない、なら男女差別だよね。

相馬市長は何も間違ってない。

意識改革をしなければならないのは女のほう。

2021-10-29

相馬市長「女は下方婚しない!」

とうとうここまできたな。

またフェミの餌食になった爺さんがいたな。

市長会長美人会長も楽しみに」と連合言及 識者「セクハラ発言

 

全国市長会長を務める福島県相馬市の立谷秀清市長...

... 

 立谷氏は来賓として挨拶あいさつ)し、「男性年収婚姻率は比例する。女の人ってそうなんだと思うような結果が出る。年収が多ければ婚姻率が高い」「労働分配率を上げて、男性所得女性に悪いけど、男性所得を上げていかないと人口問題は解消しない」と少子化対策の持論を述べた。

 

 さらに、都市地方賃金格差是正について「神津さん(連合の神津里季生・前会長)と意気投合し、意見交換しながらやってきた」と説明。「今度の美人会長も楽しみにしている。色々と協議しながら、日本にとっての問題は何なのかを連合共通立場で考えていきたい」と述べた。

 

 この発言について、上智大学三浦まり教授政治学)は「芳野さんの会長としての手腕でなく、容姿に着目したセクハラ発言で、相手に失礼。不適切だ」と指摘する。立谷氏は取材に「男女を蔑視する意図があるものではありません」とコメントした。

 

https://www.asahi.com/articles/ASPBX6R08PBXUGTB00R.html?iref=comtop_7_03

 

よくもこんな小さなことに目くじら立てられるものだな、と言ったら俺も叩かれるのか?

ま、公職に就く者としては発言には十二分に注意しなきゃならないんだろうけど、

こんな年になったら昔っからの古い考え方、習慣的なものが抜けなくて、無理なんだろうな。

2019-10-09

anond:20191009095536

動画を見てないのかわからんけど、「地元の子のその場の発言芸術作品として取り上げた」って言い方はすごい違和感あるな。

地元の子芸術作品として使われることを了承した上で、アドリブであの発言をし、

チンポム恣意的な要素をのぞくために敢えてノーカット10分の動画にしたわけで。

から相馬市最高」という過程

放射能最高じゃない」という終盤にもまた意味があるわけで。

被爆最高!放射能最高!」はヘイトではない。

表現不自由展のこの件。

https://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1994497.html

チンポム作品が今更炎上させられてる。正直怒りに震えている。これを反日作品と呼ぶのは、あまりミスリードが過ぎる。

相変わらずの痛ニューには、作品文脈解説するものはなく、ひたすら切り取りと扇動のみ。キャプション読まなかったのか?展示の仕方が不適切!とか言ってるやつは、日本語読めないのかな。

本人のインタビューからチンポムのこの「気合100連発」という作品文脈を紹介する。

これぐらいは、自分達で調べてほしいのだけど、そんな能力のない人間ばかりのようだから

http://realkyoto.jp/article/talk_takayama-ushiro/

https://www.barks.jp/news/?id=1000072504

2011年福島第一原発事故からすぐのときに、原発から50kmのところの相馬市被災した男の子たち6人と映像を撮った。

震災後に現地で出会った、自らも被災者でありながらボランティアも立ち入ることが出来ない地域瓦礫撤去を続ける若者たち

Chim↑Pomの4人を含めて10人で円陣組んで、アドリブガンガン気合いを入れあっていく。スクリプトはなし。言うことはばらばらで、何を言ってもいい。地元の子たちも盛り上がって、徐々にポジティブになっていく。「車欲しい」とか「彼女欲しい」とかボケ始め、最後は「放射能最高!」と叫びだしたんです。僕らはその明るさに衝撃を受けました。

>この作品自体は、反原発とか推進とか、政治的立場はまったく取ってない。ただ、被災当時の若者たちエネルギーをそのまま単純に映し出した作品

まり、この 「被曝最高!放射能最高!」は被曝を恐れず復興に尽力する当事者達の、まさにその瓦礫の中での発言なのだ

映像を見ればわかるけど、最初は「復興頑張るぞ!」から始まってるし、「お母さんありがとう!」とか、「日本最高!」とか、「友達だぞ!」とか、「自衛隊の人ありがとう!」とか、写されてるのは全くもって普通田舎若者である。そんな被災者の若者達が、瓦礫の中で不安や怒り、やるせなさを抱えながら叫ぶ「被曝最高!」や「放射能最高!」は、どういった文脈にあるのか、少しは考えてみたらどうか?

こんなのは少しでもまともな感性があれば、フランクルのいわゆる「逆説志向だって分かるだろうに。つまり自分の力ではどうにもならない逆境積極的に立ち向かう、明るさや強さの表れなんだよ。そういうエネルギー作品にしてるの。

批判するにしても、それぐらいは前提としてくれよ。

何が「反日」だよ。何が「人間じゃない」だよ。何が「ただただ気持ち悪い」だよ。

頼むよほんと。

追記

当人たちが動画最後には「放射能最高じゃないよ」「ふざけんな」と発言してるが、痛ニューリンクされてる短縮版ではカットされてるとのこと。

2019-08-03

表現不自由展・その後」を見てきた

せっかく愛知県在住なんだしと思って行ってきた。メモがてら書く。

どんな作品が展示されてるかは主催側が用意したサイトがあるから、そちらを見てもらった方が良いと思う。 https://censorship.social/artists/

会場は愛知芸術文化センター8階。名古屋中心部にある地下鉄栄駅から直結。トリエンナーレのメイン会場は10階で、そこでチケットを買ってから下りる形になる。ちょっとわかりにくかった。

表現不自由展」というくくりで、あくまでもトリエンナーレの展示の1つ。割当も他の展示と同じ「1部屋」で、映像作家作品を大画面で流してるだけの部屋と同じ。展示場所は会場の中では角地にあたり、ここを見なくても他の展示を見れる順路になってる。また、薄いカーテンで区切られていて、その前に、展示の趣旨や「SNS公開禁止」の注意書きが書かれている。

薄いカーテンの向こうは、結構人口密度。他の展示とは明らかに違っていて、関心の高さを伺わせた。ただ、これは展示レイアウトも悪い。入り口すぐの廊下状の細いところで、そこそこ長い映像作品(「映像・遠近を抱えて」)を流してるから、そこで人が滞留してしまうのだ。

入ると大浦信行「遠近を抱えて」。昭和天皇肖像写真コラージュ作品1986年富山県立近代美術館での展示が問題視され、図録も焼かれたという。「本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる」という言葉が浸みる。

また、その後に作られた同趣旨映像作品が流れている。戦中の音声に乗せて「海ゆかば」が流れる。年配の女性がそれに合わせて口ずさんでいた。その次の従軍看護婦の手記の朗読では、その人は涙ぐんでいた(隣の若い女の人も)。そして、その後、昭和天皇肖像が焼かれるシーンに移るのだが、そのシーンではなんとも言いがたい表情をしていた。

ちなみに、映像を見ていたら、金髪芸術監督が通っていった。ちょくちょく様子を見に来てるのかな。

廊下を抜けて広いエリアに。

大きな音ではないが、ヘイトスピーチの音声が聞こえる。展示の1つとして、慰安婦写真展示への反対活動ドキュメンタリーが流されていた。

正面に慰安婦像こと「平和少女像」。やはり客の関心は高そう。

説明文として「《平和少女像》に込められた12象徴」という説明文。肩にとまっている小鳥や手の形などの意味についての説明がある。像の後ろに「ハルモニ(おばあさん)になった影」が描かれているのは初めて知った(画像を見ると大使館前の像にも影がある)。

椅子自由に座れる趣旨のことが書いてあった。写真を撮る人が途絶えたタイミングを見計らって座ってみたら、スタッフ札を付けた人に声をかけられた。「叱られるか!?」と思いきや、「写真を撮りましょうか」と。撮ってもらったら、なんか囚人みたいな写真が出来上がった。他に座る人はあまりいなかった。自分がいた間で、他に1人ぐらいかな。

個人的に興味深かったのは、Chim↑Pomの「気合100連発」「耐え難き気合100連発」。福島県相馬市若者達がガレキの中で円陣を組んで「気合い」を入れる様子を描いた映像作品。「福島ガンバレ!」「彼女欲しい!」とか叫んでる中に、「放射能最高!」とかヤケっぱちの言葉が混じる。「国際交流基金よりNGが出た」とき提案した「NGワードをぼかすような編集」版と同時に流れていて、そちらは、たまに「ピー」音が入って英語字幕にも黒線が入る。編集版と同時に流すことで、ある意味完成した形にも見える(ちょっとヤラセくさくも感じた)

観客の様子も気になっていたのだが、本当に「普通の人たち」という感じだった。普通美術展よりは、少し若め&男性が多めだったかも知れない。

映像・遠近を抱えて」の前半部分は、かなりの人が涙ぐんでいた。それだけに、後半のパートの衝撃は大きいだろう。まさしく現代芸術だ。

最後に。

「抗議の声も含めて作品」「政治家横槍も含めて作品」と言う人もいるが、「表現不自由展」は、この一部屋だけで作品としてしっかり完結していると感じた。「表現自由への反対」という声すら守れない、あるいは何の罪もない職員が身の危険を感じるような状態は、決して看過してはいけないだろう。

2017-12-27

人生物語は要らない

 先日ホッテントリに上がっていた単著持ち増田のエントリを読んで、そういえば自分も増田が原因で本を書いたんだったと思い出した。


 数年前、初めて増田に文章を投稿したら2000ブクマ付いた。「文才がある」「物書きとして食っていける」とか言われたので、24万字の文章を書いてKindleで出版した。ぜんぜん売れなかった。人の言うことを安易に信じてはいけないと思った。

 そのあとまたホームレスになったので(2年ぶり3回目)しばらく福島で除染作業員として働いた。除染と言うと何か特別なことをしているように聞こえるけど、実はただの土木工事である肉体労働は久しぶりだったけど、小難しいことを考えず黙々と目の前の作業に打ち込んでいると、頭の中の不純物が取り除かれていく感じがした。

 そうだ、僕は物書きになりたいなんて思っていたわけじゃない。そんなものは誰かから押し付けられた「物語」でしかない。いままでも「元ホームレス成功者になる」みたいなステレオタイプな物語を押し付けられたことは何度もあったけど、いつも心の中で蹴り飛ばしてきた。なぜ今回に限って勘違いしてしまったのか。


 福島では相馬市松川浦という観光地にある旅館に住んでいた。国からの補助があるので宿泊費はかからなかった。旅館だけあって飯がめちゃくちゃうまかった。直前までわりと本気で食うや食わずの生活をしていて、就業前の健康診断で「就労可能です」のハンコの横に「貧血症――経過観察お願いします」とか書かれるレベルだったけど、1か月で元の体重に戻れた。

 そしてこういう現場に集まる人間というのは基本的ろくでなしばかりである。入ったばかりの給料を数日で飲み代やパチスロに使ってしまい、すぐに前払い制度を利用するはめになるような、そんな人間ばかりだ。同じろくでなしとして、とても居心地がよかった。やはり自分はこちら側の人間だと思った。

 そんなわけでしばらくここに居着こうと思ったけど、東北の夏は意外と暑かった。僕はそれまで日本の東側に来たことがなく、東北の夏なんて京都盆地の夏に比べたら余裕だろとか思ってたけど、ぜんぜん余裕ではなかった。しかも仕事中は半袖作業服禁止で、手袋は三重、さらに安全長靴にヘルメット、高性能防塵マスクというフル装備で、炎天下の中、延々と作業するのだ。このままでは干物になってしまうと思い、涼を求めて北海道へ行くことにした。


 割のいい仕事をしたおかげで金はそこそこあったので、JRの青春18きっぷを使って道内をしばらく旅した。

 旅の途中、いろんな人に出会った。日本一周中のライダーチャリダー、本州でこういう人に出会う機会は少ないけど、北海道ではさほど珍しくない。彼らには独自の文化があるようだった。こういった旅人向けに格安で宿を提供するライダーハウスの存在も教えてもらった。ライダー専用のところもあれば、旅人なら誰でもウェルカムみたいなところもあるようだ。

 美瑛にある「蜂の宿」というライダーハウスはめちゃくちゃ居心地がよくて、しばらく沈没してしまった。同じように沈没中の旅人が多く、宿を出るときは少しバツが悪くて、朝早い時間、夜逃げのように出発した。稚内の飲み屋では一人旅の女性客に「函館に住んでるから着いたら連絡してね」と電話番号を渡された。でもいざ函館に着いて連絡しようとしたらだんだん死にたくなってきたので忘れてたことにして函館を後にした。小樽のライダーハウスではなぜかオーナーに気に入られて「上の階の空き部屋に住んでいいよ」と言われたけど、結局置き手紙だけ残して去ってしまった。

 そんないつも通りのあれこれがありつつ、最終的に札幌でクソボロいマンスリーマンションを借りて住み始めた。


 札幌では2年ほど暮らした。つまり冬を2回越した。

 石狩平野ドカ雪が多い地域で、昨日まで普通だった街の景色が、朝起きたら突然、一面の銀世界になっていることも珍しくない。人の背丈より高く積み上げられた道路脇の雪。凍った路面をすいすいと歩いていく人たち。数センチの積雪で大騒ぎになるような地域に住んでいた僕には、すべてが新鮮だった。海外を旅したときも自分がいかに世間知らずかを思い知らされたけど、同じ日本でも住む土地が違えばこんなに空気も文化も違うのかと思う。

 そうだ、僕はあまりにも世界を知らなさすぎる。ホームレス経験があるからなんだというのだ。「なんでも知ってるゲンさん」みたいなステレオタイプキャラクターはどこにも存在しないということがわかっただけじゃないか。インド東南アジアを旅したからなんだというのだ。日本の近所をちょろっと見てまわっただけじゃないか。アメリカにもアフリカにもヨーロッパにも行ったことがない。政治も経済も科学も宗教も、本当に何も知らない。

 もっと世界を知りたいと思う。いままで自分ひとりで知識や経験を積み重ねてきたけど、もう限界だと思った。独学には「体系的に学べない」という決定的な限界がある。だから大学へ行こうと思った。もっと世界を知るために、僕には高等教育が必要なのだ


 しかし僕は中卒なので大学へ行こうにも受験資格がない。まずは高認(旧大検)を受ける必要があった。とりあえず過去問ざっと目を通してみると、文系科目は特に対策しなくても合格点を取れそうだったけど、理系科目は壊滅的だった。数学なんて問題文の意味さえわからない。やべえよ。

 コールセンターWindowsテクニカルサポートの仕事をしつつ、参考書と格闘する日々が始まった。途中で何度も心が折れそうになったけど、数学が扱うのは実体のある数(かず)ではなく、数(すう)という概念なのだということがわかってから、唐突に理解できるようになった。数を感覚的に扱えるようになり、数式の手ざわりがわかるようになった。

 勉強時間の半分くらいを数学に費やしたおかげもあってか、本番の試験では90点を取れた。分数の足し算すらあやしかった状態からここまで持ってこれたのだから、まずまずの結果だろう。国語は無勉強で満点取れたので、読解力は普通にあるようだ。他人の評価は主観が混じるので話半分に聞くけど、こういう機械的な評価は信用できる。英語も無勉強で満点取れるかと思ったけど、2問ほど間違えた。どちらも穴埋め問題だ。自分でも文法力が足りてないことは自覚していたけど、やはりその通りだったようだ。他の教科もなんとか70点以上をマークし、無事、高認に一発合格した。

 これで大学受験の資格は得た。学力はまだぜんぜん足りてないけど、土台部分は構築できたはずだ。これからさらに何年かかけてこの上に知識を積み重ねていくとして、次に考えるべきは資金の問題だろう。無給で4年間大学に通うなら最低でも800万、できれば1000万は貯金しておきたいところだ。しかしこの額はさすがに札幌の労働単価では厳しい。やはり稼げるところに行くべきだと思い、住んでいた部屋を引き払ってまたホームレスになり(2年ぶり4回目)今度は東京へ向かった。

 ちなみに僕には家族も友達もいないので、こういうときバックパックに入りきらない荷物はウェブ管理可能なトランクルームに預けるようにしている。ダンボール1個分の荷物を月数百円で預かってくれて、いつでもウェブから出庫できるので、こういう生活スタイルにはとても便利な存在だ。


 いままであちこちを転々としてきたけど、東京に来るのは初めてだった。西成で暮らしていたときに山谷の話は聞いたことがあったので、まずはドヤで当面の寝床を確保する。西成みたいに1泊1000円前後で泊まれればしばらくそこで暮らそうかと思ってたけど、2000円前後が相場のようだったのでドヤ街からは早々に引き上げ、少し北上して南千住駅近くにあるシェアハウスの一室を借りて住み始めた。

 次は仕事だ。自分の持つスキルの中で最も金になるのは、やはりプログラミングだろう。上京する前にリハビリとして最新技術はひととおりさらっておいたし、その経緯を文章にまとめてQiitaに投稿しておいた。なぜかその記事は「文学作品」という評価を受けたけど。技術記事なのに……なんでや……。しかし職探しのときにその記事をポートフォリオとして使ったらめちゃくちゃウケがよかった。東京エンジニアが不足しているとは聞いていたけど、これほどとは。仕事も多ければ単価も高い。いままで自分が住んだことのある都市と比べると、京都・札幌の倍以上、大阪の1.5倍以上の単価だと思う。

 そんな感じで生まれて初めて金に困らなくなった(!)ので、まずは渋谷に引っ越した。JR渋谷駅ホームまで徒歩5分のマンションなので、主なオフィス街は自宅から30分以内で行けるし、渋谷にある会社ならもちろん徒歩圏内だ。ジュンク堂(東急)まで徒歩10分くらいで行けるのもすばらしい。近くに庶民派スーパーがないことだけが難点だけど、西友のネットスーパーに助けられている。いつも配送ありがとうございます

 次にPCを買い換える。生活スタイルの問題もあってここ数年はずっとノートPCを使ってきたけど、東京には腰を据えて何年か住む予定なので、ハイエンドデスクトップPCを買うことにした。WindowsLinuxどちらも使いたかったので、これまで通りデュアルブートにしようかと思ったけど、切り替えが面倒なのでWindows上の仮想マシンとしてLinuxを動かすことにした。開発は基本的にその中ですべて完結させるので、仮想マシンの中でさらに仮想マシンを動かす場面も出てくる。こういう使い方だとそれなりにスペックが必要だろうと思い、CPUはi7-7700K、メモリは64G積んだ。どうせハイスペックにするならいっそVR Readyにしようと思い、グラボは1080Tiにした。そんな感じでいろいろぶっこんでいったら最終的にPC本体だけで40万かかった。さらにDELLの34インチ曲面モニタ東プレの変荷重キーボード、HTC Viveとデラックスオーディオストラップ、等々、もろもろ合わせて最終的に総額60万以上かかった。半年かけて海外を貧乏旅行したときの旅費を軽く超えててさすがに草生えた。


 2017年末になってもVR市場は未だ揺籃期の様相を呈している。キラーコンテンツとなりそうなゲームはちらほら出始めているものの、起動直後の「おお! VRすごい!」からその後が続かないものが多い。

 そんな中で僕がハマったのはQuiVrという弓ゲーだった。ゲーム中で何度も繰り返す矢を放つ感触がとにかく素晴らしく、現時点で250時間プレイしている。まだアーリーアクセスだけど、毎週コンスタントアップデートが続けられていて、次々と新しい要素が追加されていくのも飽きない理由だと思う。でもその分バグが多く、プレイしていてだんだん腹が立ってきたので、Discordに乗り込んでバグ報告しまくっていたら、いつまにかベータテストに参加するようになっていて、いまではランキング上位プレイヤーのひとりになっている。

 Rec Roomもおすすめしておきたい。ユーザーコミュニティがとても活発なソーシャル系VRゲームで、RedditDiscordを覗くと、運営とユーザーが一丸となって、いいゲームにしていこう、いい場にしていこうと努力している様子がうかがえる。そのおかげか、マナーの悪いプレイヤーが非常に少ない。ハラスメント行為等はほぼ皆無と言ってよく、Fワードを使っている人さえあまり見かけないほどだ。ゲーム自体も、チーム戦のペインボールレーザータグ、協力プレイアクションRPGゲーム等、無料とは思えないほどのクオリティの高さなので、VR機器を持っている人はぜひやってみて欲しい。

 そしてそのRec Roomよりさらにコミュニティが活発なのがVRChatだ。もはや活発という次元を超えてカオスと言っていい。半年前に初めてログインしたときは10~20人くらいのユーザーがHub(ログイン直後のワールド)で適当にダベっていて、他のワールドにはまったく人がいない、みたいな閑散とした状況だったのだけど、今月初旬に同時ログイン数が1000人を超え、Discordオンラインメンバー数は2000人を超えた。現在は同時ログイン数3000人を超し、Discordオンラインメンバー数は4000人を超すような状況だ。どうも有名なYoutuberや、Twitchの有名生主といったインフルエンサーが最近こぞってVRChatを取り上げているようで、この爆発的なコミュニティ拡大はまだ収まる気配がない。デスクトップモードがあるので参加するだけならVR機器が不要だというのも大きいか。

 Rec Roomとは違いVRChatはコミュニケーション主体のソーシャル系VRゲームだ。ミニゲームは前者に比べて見劣りするものの、ユーザーカスタムアバターワールドが自作・公開可能で、これが海外のオタクたちの創作意欲を刺激したのか、黎明期ニコ動を彷彿させる盛り上がりを見せている。こういった事情によるためか、もしくは別の何かが彼らをひきつけたのか、実際のところはわからないが、VRChatのユーザーはほとんどが日本のアニメフリーク・漫画フリークだ。ユーザーカスタムアバターはそれらに影響を受けたものが多く、美少女キャラロボットモンスターが目の前を行き交う様は、まるで攻殻機動隊電脳空間のようだ。とはいえ現状では4chan的な文脈そのままの著作権ガン無視状態なので、前述の爆発的なコミュニティ拡大にともなって近いうちに問題になることが予想される。なんとかソフトランディングして欲しい。

 しかしこの未来感すさまじい仮想現実の世界にいると、なぜか昔のインターネットを思い出す。特にテレホーダイ時代の2ちゃんねるのことを。夜の11時を過ぎると一気に人が集まり、どこの誰とも知らない人たちと一晩中バカ騒ぎをして、朝になるとネット全体が静まり返っていた、あの懐かしきオールインターネット。VRChatをやっているとあの頃の記憶が蘇ってくる。ドイツ人ドイツ語を教えてもらったり、サウジアラビア人にアラビア語を教えてもらったり、台湾人に3Dマーカーペンで中国語を書いてもらって「おおー、漢字の意味なんとなくわかるー!」とか感動したり。そんな多種多様国籍・人種の人たちとアニメについて語り合ったり、アニソンをみんなで大合唱したり。MMDナイトクラブというワールドでMMDモデルダンスが見られるのだけど、ステージ上で踊る初音ミクを囲んで、みんなで一晩中踊り明かしたりもした。マジでなんなんだこのカオスな空間は。しかしこれだ。これがインターネットなのだ夜明け前の静けさと、どこか熱に浮かされたような興奮。それらが齟齬なく同居する、この奇妙な感覚。久しく忘れていたこの感覚を、強烈に思い出す。

 でもいちばん印象深かったのはラノベ朗読会だ。ある日、いつものように適当に外国人たちとダベっていると「いまからショーが始まるから来ない?」と誘われた。開かれた転送ゲートをくぐってみると、その先は100人以上収容できる劇場のワールドで、さまざまなアバターの人たちが観客席に座っていた。舞台上の主催者とおぼしき人は「みなさんお好きな席にご着席ください。いまから『転生したらスライムだった件』の朗読を行います」とか言っている。え、どういうこと? と思う間もなくショーが始まる。やたら渋い声で、VRならではの身振り手振りも混じえて、感情表現豊かに読み上げられていく、まだアニメ化すらされていない日本のラノベ(正確にはウェブ連載版の英訳版)。ああ本当に世界は広いんだと思った。自分の知らないことなんて星の数ほどあって、そのすべてを知ることは絶対にできないんだと、少し胸が苦しくなった。


 と、最近はVRの世界にどっぷりだったのだけど、遊んでばかりいたわけではなく勉強もしていた。特に英語だ。いままでリーディングリスニングについてはそれなりにできていたのだけど、文法力がないのでライティングスピーキングに関しては壊滅的だった。しかしVRを始めてから英語圏コミュニティ英文を書いたり、VRゲーム内で英語を話したりする場面が増えてきたので、文法を基礎からじっくりとやり直した。二十代の頃に文法をみっちりやったときは死にそうになるくらいしんどかったけど、今回はそうでもなかった。やはり目的があると吸収力が段違いだ。そのおかげか、ライティングに関しては文法間違いがかなり減ったように思われる。スピーキングはいまでもだいぶあやしいけど。客観的かつ機械的な判断が欲しいので、来月久しぶりにTOEICを受ける予定だ。10年前に受けたときのスコアは680だったけど、今回の目標は800に設定している。2年後くらいには900を目指したい。ここまで英語力を上げておけば、大学受験の際にかなりのアドバンテージになるはずである

 あとはやはり数学だ。英語の勉強が一段落したら、数Iの復習から始めて、数IIへ進む。僕が受験しようとしているのは文系(経済学部)なので必要ないかもしれないけど、余裕があれば数IIIに関してもどんなものかくらいは頭に入れておきたい。前回の勉強のときに、数学は小さな理解と小さな納得を積み重ねていくしかないということが身にしみてわかったので、この科目に関してはじっくり腰を据え、時間をかけて少しずつ勉強していくつもりだ。

 国語に関しては受験前に赤本で少し対策すればいけそうなので、あまり心配はしていない。その他の科目は最悪捨ててもいいけど、時間があれば知識を少しずつ補填していこうと思う。

 こんなやり方で本当に大学に行けるのかはわからない。すべてが手探りだ。たとえ行けたとしてもその先のことはわからない。この歳で「大学を目指している」なんて言うと、先のキャリアを見据えてのことなんだろうと勘違いされることが多いけど、僕の場合、本当に何も考えていない。大学で政治や経済を学んで自分が何をしたいのかなんてまったくわからないし、それが金になるとも思えない。卒業したあと食い扶持が稼げなくて野垂れ死ぬかもしれない。その可能性は決して低くない。以前と比べれば多少はマシになったように思えても、やっぱり基本的に僕はバカなんだと思う。

 でも同時に、それでいいとも思う。行動に理由なんていらないのだ、と。行動の理由なんて事前にいくら用意したところで、たいていの場合、それは建前やこじつけでしかなく、本当のところは後になってからしかわからない。ミネルバフクロウなのだ。後になってからしかわからないなら、後になってから知ればいい。いまは行動するだけでいい。そう思う。


 先日、久しぶりにKindleのストアページを見てみたら、あの24万字の本へのレビューが1件増えていた。

 やっぱり僕はこれでいい。こうして増田で誰に宛てるでもなく近況報告をしたり、Steamに長文レビューを投稿したり。誰が読んでいるかもわからなくて、でもたまに反応があったりして、それが少しくすぐったくて。

 特別なことなんて何も起きなくていい。夢も希望もなくていい。

 人生に物語は要らない。

2013-07-23

しっかし

本人は何も自覚的に判断してないのに、山本太郎の言説は信じちゃうし、相馬市長の言説は信じないし、あれはヘイトスピーチの一種だと指摘すると「タレント議員へのねたみだろう」とか言えちゃうんだなぁ…。人間ってふしぎだぜ。

http://anond.hatelabo.jp/20130723002900

相馬市長のメッセージソースにならんのであれば、それ以上調べる義理はないなぁ。それ以外の疫学データについてはひととおりさらったけど、今調べなおすのめんどいし。

ところで、「あなた自身」は「調べる気はない」から「より恐しげな(リスク過大な)言説をもっともらしいと判断」した、ということでよろしいですか?

私は別にあなたと真偽論争をしたいんじゃなくて、なぜあなたがたがそう考えるのかが知りたいだけなので。

http://anond.hatelabo.jp/20130723000902

もし山本太郎情報が正しかった場合相馬市長がデマを流していることになるわけで、

山本太郎が「福島を敵に回して」とは一概には言えないわけだが。

単にタレント議員を目の仇にしてるだけでしょ。

http://anond.hatelabo.jp/20130722235829

ソース http://bylines.news.yahoo.co.jp/kamimasahiro/20130715-00026447/

相馬市長に

震災後、放射能汚染に関する非論理的、非科学的な情報蔓延しました。

その結果、一部の心無い過激な放射能不安の発言によって、福島女子生徒・学生が、「自分子供が産めないのではないか」という深刻な心の傷を負った症例が数多く認められ、最大のPTSDとなっています

根拠のない、過激な発言が、福島の人々をどれほど深く傷つけているか東京のみなさんにも知ってほしいと思います

そして、今でも一部の人たちは、福島放射能の被害が深刻で、子供がまもられていないと主張していますが、国連でも定められた基準によって子どもたちの健康対策はしっかり行われています

とまで言わせたことを、知らなかったのですか? それとも知ってても「相手陣営の応援だから聞く価値なし」と判断したんでしょうか。教えてください。

2013-02-18

酪農家自殺について思うこと

原発事故によって製品の出荷ができなくなり、収入が途絶えて借金がかさみ、

自分の所有する酪農場の堆肥小屋の壁に遺書を残して首吊り自殺をした、福島県相馬市酪農家

原発事故は起きたけど、その影響で死んだ人はまだいない」という言葉をよく聞く。

ダイレクト放射線を身体に浴びた影響で死なない限り、どんな遠因で死んだとしても、

被害者の数にはカウントされませんという意味なのかな~と思う。

2011-04-07

津波って地震起きて30分以上してから到達してるって知ってた?

これってよほどの老人・病人・怪我人以外は余裕で避難を講じられる時間よ?

相馬市なんかは一時間以上ライムラグがあったりする。


つまり、

津波で死んだ人の大半は、単に真面目に避難しなかった人達なんだよね。

震度7地震くらってから30分以上、一体何やってたズラ?

2011-03-19

被災地への直接の義援金受付先まとめ

現在被災地への募金活動が活発に行われていますが、間接的な寄付はなく、

地元思い入れのある都市へ直接寄付したい!と考えている方も多いかと思います。

下に義援金の受付先をまとめましたので、参考にしていただきたいと思います。

宮城県

復興事業への寄付と、被災者への義援金と、二通りの寄付があります

http://www.pref.miyagi.jp/kihu.htm

仙台市義援金受付。

ページの一番下に口座番号が書いてあります

http://bit.ly/iaNjYb

福島県

復興事業への寄付金募集

http://bit.ly/e2cn3r

被災者への義援金受付

http://bit.ly/eLh8RZ

いわき市義援金受付。

http://bit.ly/fjvyIW

相馬市

http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/gienkin.html

岩手県

災害義援金受付

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=31359

茨城県

義援金寄付金受付

http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110316_14/

日立市義援金受付

http://www.city.hitachi.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=4210

ひたちなか市

http://www.city.hitachinaka.ibaraki.jp/SKYU/saigai/gienkin.html

青森県

義援金受付

http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/care/gienkin_kifukin.html

千葉県

災害義援金の募集

http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/20110318gien.html

 
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