はてなキーワード: 白いシャツとは
お店のトイレなど公共の場所で、個室のドアに鍵をかけないで用を足している男性は意外といる。喫茶店とか、コンビニとか。立て続けにそういう人に出くわしたということは、そんなに珍しいことではないんじゃないだろうか。女の人には信じられないようなずさんさかもしれないけど、こういう男性はけっこういる。
鍵がかかっていないことを示す青色の表示がドアノブの上に出ているので、ノックもしないで開けると、ズボンをずり下ろして、白いシャツの端を見せている人に出くわす。このとき、「あ、すいません」というのは、ドアを開けた方の僕ではなくて、ドアを開けられた方の人の方が早いことが多い。
開けた方は、謝りながらも、いつもなんだか腑に落ちない思いでドアを閉める。このとき、先に個室に入っていた男性は、何に対して「すいません」といっているのだろう。うんこがもれそうで、切羽詰まった状態になってトイレに来たのに、わたしが入っていてすいません、ということなのだろうか。それとも、びっくりさせてしまってすいません、ということなのだろうか。あるいは自分が尻を出している姿を見たくもないのに見せてしまって、すいませんということなのだろうか。
たしかに、空室だと思ってトイレの個室を開けて、人がいたときの驚きと、それに続くなにか裏切られた感じは、ほかにたとえようのないものだ。個室に鍵をかけないで中でふんばっていた男性は、自分もそういう思いをしたことがあるので、相手に対して不快な驚きを与えてしまって、すまないとおもっているのだろうか。だとしたら、ドアの鍵を開けたまま大便をする男性はずいぶんやさしいのだ。
どうも違うような気がする、と自分で書いていていても思う。忘れてはならないのは、普段はしっかりとしまっている身体のやわらかい部分を空気にさらして座っている男性は、か弱いということだ。このとき心細く感じるので、ふと他人と遭遇すると、思わず先に謝ってしまうということではないだろうか。
ところで、ドアを開けたときに、中にいる男性が用を足している真っ最中であるか、まだ流し終わっていないときは、ドアの隙間を通って自ずから大便の臭いが流れ出してくる。他人のうんこはどうしてこんなに臭いのだろう。事故とはいえ、不意に他人のうんこの臭いを吸い込んでしまった日は一日中その臭いを忘れることができない。理不尽にうんこの臭いをかがされて腹が立つので、謝って欲しいと思う。でも、「おまえのうんこは臭い。あやまれ」とその場でとっさにいうだけの気概はないな。個室に入っていた男性は「すいません」というものの、「わたしのうんこが臭くてすいません」という意味で謝っているのではないことが感じられる。だから、やりばのない憤りが大便の臭いとともに一日中残って、もやもやとすることになる。
昔、自宅に、おそらく兄のものと思われる、"お気に入り"シーンだけを複数タイトルからリッピングしたと思われるAVがあった。
女優の名前らしきものは一応聞こえたのだが、何という作品から切り出されたのかは全く解らない。
比較的最近になって、その女優名をある掲示板に書き込んで情報を募り、そこで提示された出演リストを片っ端から検索して、ようやく前半部のタイトルが判明した。
だが、後半部、明らかに違う女優が出ている部分は、手がかりがなさすぎて、20年経った今でもわからない。
ネット上には、どこかのAVやイメージビデオ、アダルトゲーム等から切り出したり、pixiv等から(無断で)転載されたと思われるエロ画像やエロ動画がたくさんある。
最近ではアフィリエイトプログラムの普及もあって、切り出し元作品についても言及していることも多くなったし、転載された画像は画像検索で元サイトを探し出すことも難しくなくなったが
特に古い時代に切り出されたものは、そういう手がかりが乏しいことも少なくない。
そんな中、確かpya!だったか、YouTubeだったか、そのあたりで見かけ、ダウンロードだけはしていた、おそらく何らかの作品から切り出されたある半エロ動画の素性を洗ってみた、という話である。
かなりグラマーな女性が、ミッションスクール系のコスプレ? と思われる、身体にぴったりした白いシャツとチェックのプリーツスカート(マイクロミニ)、黒のサイハイソックスという姿でダンスを踊るというもの。
最初の方から黄色い模様の入った下着がチラチラ見えるが、動画後半ではシャツをまくり上げていた。
最初に見たものは、右下に「シコっていいとも」というウォーターマークが入っていたが、その後ニコニコで再発見したものには入っていなかったため、これは元作品とは無関係と思われる。
AVならもっと直接的か、カラミにつながる映像にすると思われるため、非AVのグラビアものイメージビデオからの切り出しと推定。この時点では出演者名は不明。
イメージビデオであればサンプル画像とマッチするかも知れないと思い、該当ビデオを何カ所かスクリーンショットを取って画像検索するも、完全に空振り。
せめて誰なのかでもわからないと無理かと思い動画を見返した所、ニコニコの関連動画に森下悠里の名前を見つける。
そちらの動画と見比べ、似ていると判断。森下悠里である前提とする。
森下悠里、ミニスカ、パンモロ等のキーワードで検索をしてみると、いくつかのエロ画像紹介サイトで該当シーンが出てきているのを見つけた。
しかしアフィリエイト等がなく、タイトルの紹介もないため、相変わらずどこからの切り出しなのかは不明。
とりあえずこれらのサイトの検索結果から、女性が森下悠里であることは確定した。
上記サイトに掲載されていた画像で再度画像検索をかけてみるが、やはり空振り。Google画像検索はこういう探索には使えないと悟る。
DMM.comに移動し、森下悠里のイメージビデオ作品を検索。出てきたもののサンプル画像を次々と探してみるも、該当シーンやそれにつながると思われる画像は無し。
使用されているシーンはあまり長くない模様。レビューでの言及にも期待したが、それらしきものはなし。
最早しらみつぶししかないと判断し、サンプル動画を片っ端から見てみる。(と言っても全部を見る余裕は無いので、シークバーでスキップしつつだが)
何本目かは忘れたが、見ていくうちに場面こそ違うが同じ服を着ていると思われるカットを発見。
再度そのサンプル動画を飛ばさずに見て、該当シーンが1秒にも満たない時間収録されているのを見つけた。
動画を購入してダウンロードし、改めて場面を確認。この作品からの切り出しであることがようやく確定した。
画像はともかく、切り出された動画から元ネタを探し出すのはこんなに苦労するのかと思った。
どこかでサンプル画像として出されていれば、画像検索の時点で判明した可能性は高いと思われたが、こういう短いカットから切り出されるとそれに期待できないのでかなり困る。
後で知ったが、Amazonのレビューを見てみたら、それであることをにおわせる情報がちゃんと出ていた…
とりあえず、疑問は晴れたので、二重の意味ですっきりしたので良いこととする。
「服なんて何着ても一緒、結局顔だろ顔」
高い服着たブサイクと、安い服着たイケメンの画像が2ちゃんねるにあったけど、この手のことを言う人はほぼ間違いなくダサい人だと思います。
そう見えるのは、服を見る目がボヤけてるからです。
ド近眼の人がちょっと離れて人を見ると、白いシャツを着ているなとか、青いジーンズを履いているなとか、服を漠然としか認識できないのとまるっきり一緒で、ダサい人はそれがバンドオブアウトサイダーズの3万円する白のオックスフォードシャツであろうと、2000円のユニクロの同じシャツであろうと、値札を見るまで違いがわかりません。同じ白いシャツと思ってるのです。
だからか、ダサい人はメニューの多い安っぽいファミレスみたいに、いろんな服に手を出しがちです。一杯のおいしいコーヒーを飲むよりも、ドリンクバーで不味いいろんなジュースを飲む方が嬉しいんでしょう。
例えば変な形のシャツだとか、変わった色のジーンズとか、そういうキワモノを選んでから色の合わせ方がわからないとか、コーディネートを考えるのが面倒だとか方向性の間違った悩みを持ちます。
違います。
例えば一番ベーシックな白のオックスフォードのボタンダウンシャツでも、安いとこではユニクロ、無印、5000円~1万前後ではJクルー、バギー、各セレクトショップオリジナル、ポロラルフローレン、1万5000円~ではギャンバート、ニューイングランドシャツ、ギットマン、インディビ、RRL、3万円前後ではメゾンキツネ、バンドオブアウトサイダーズ、ギャルソンシャツと多種多様です。上にあげたものは全て余計なデザインのされていない、ただの白シャツです。ですが、それぞれ生地の質感だったり、襟の形だったり、着たときのサイズバランスだったりが少しずつ違ってきます。
この中から、一番自分に似合うものを探すのが、おしゃれをするということです。決して10色のオックスフォードシャツを集めることではないです。(オックスフォード地でベーシックと言えるのは、白、ライトブルー、あとせいぜい薄いピンクの三色)
もっと言うと、同じインディビの白オックスでもフィットが3種類、生地も3種類あります。でもより自分にピッタリのものが欲しいという人が結構いて、個人向けのカスタムオーダーもやってたりします。
これらの同じ服を何種類も着て、自分に一番しっくりくるものを見つけて、それを長いこと着続け、ダメになったらまた買いなおす、これの繰り返しです。(余裕があれば、買える時に同じものを何着も買っといた方が賢い)
ジーンズやチノパン、革靴、ジャケットなんかの他の服も全て一緒です。よりベーシックでより自分に似合うものを探す。
その後はコーディネートなんて別に考えなくても良いんです。
白Tシャツの上に白シャツ、ジーンズに茶色の革靴だったら、せいぜい袖はまくるかまくらないかとか、ジーンズの裾を折り返す幅、回数とかそんなぐらいです。
服に回すお金がない、興味がないという人だったら上の格好で全身ユニクロでも構いません。おしゃれに興味はないけど、特別ダサくもない人にはなれます。
そんなわけで、しまむらは絶対にやめましょう。
4/15追記(編集できることに気づいたので、返信っぽいのを載せておきます。)
「ダサいんじゃなくてオシャレなんて興味ないだけ。何上から目線で言ってるの? キモー」
オシャレに興味がないことをダサいことの言い訳にする人はやっぱりダサいです。オシャレしてもモテるようにならない、だからオシャレなんて意味がないって言うのなら、あなたは物事を下半身でしか価値判断できないってことじゃないですか。そんな人生絶望するしかないです。そもそもオシャレ=モテることじゃないんです。オシャレ=モテだと思っている人は、ダサいです。オシャレに興味がない人でも、ダサい人とダサくない人がいるんです。
普通の人は誰ひとりとして人生を変えるために服なんて選んでません。服は社会生活を送る上で、毎日必ず着なきゃいけないものだから仕方なく選んでるんです。たとえ興味がなくても「選ばない」という選択肢はとれません。唯一、メタな解釈で「選ばない」という選択肢にあたるのが、ベーシックな服だけを着るということです。
「 ダウト。安いものでもコーディネートしてオシャレに見せるのがオシャレ」
違います。前時代的な服ヲタに多いけど、コーディネートに特別な才能が必要だと思っている人は、間違いなくダサいです。コーディネートは、料理の塩加減みたいなものです。味付けでリカバーしなきゃいけないのは、使ってる素材がおかしいからです。まずマトモな素材を使うことです。その上で素材の味をより引き出す最高の味付けを考えるのは、上級者だけで十分です。普通レベルの人には関係ありません。あなたみたいな服に興味がない人ならなおさらです。あとユニクロと無印は安くてもアリですが、H&MとZARAはなしです。GUに半額で同じことやられてます。
違います。色も選ばなくていいんです。シャツなら白、ジーンズなら青、チノパンならベージュ、カーゴパンツならオリーブドラブ、スウェットなら霜降りグレー、ブレザーなら紺、というようにベーシックな服にはオリジナルな色があります。それだけ着てればいいんです。
「繊細な感覚はどうやって身につけるのかが書かれてない」
書いてます。同じものを何種類も着て経験を積むことだけです。料亭の味噌汁とだしの素の味噌汁、違いがわかるようになるには何度も飲み比べるしかないでしょう。お金がなくて料亭にいけない、もしくは何度飲んでもわからない味覚音痴なら、それはどうにもなりません。黙ってユニクロを着ましょう。
「オシャレは結局顔だ、の画像に対して答えられていない」
あの画像を作った人は性格が悪いです。イケメン白人の横に、ヤバめの服オタと脱ヲタビギン君を並べてどれがいいかってそんなの決まってます。
あの画像の左の2人は、小木“POGGY”基史と八木沢店長にすべきです。まあイケメン白人が一番モテるのは一緒です。
「セレクトショップの店員にコーディネートしてもらうのが一番」
大学を出たかもわからないようなショップ店員にどうしてもアドバイスを請いたいのなら、あたまに「来年も置いてあるものだけで」と付けてください。
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冷え性の彼女が家にくる。外寒いね、と言っていちばん上の上着を脱ぐ。
暖房をつけるとあったかくなって、その下に着ているパーカーを脱ぐ。
くっついてDVDを観ていると暑くなってきて、カーディガンを脱ぐ。
締め付けが気になると集中できないようだ。タイツの上に履いているモコモコの靴下を脱ぐ。
「生脚が見たい」と頼み込むと「いいよ」と彼女はタイツを脱ぐ。
冬だというのにつま先には赤のペディキュアが塗られている。かわいい。
彼女の生脚と俺の脚をからませると無性に服を脱がしたくなる。彼女の白いシャツを脱がす。
「やだー」と恥ずかしがるので見ると、毛糸の腹巻きをしていた。かわいい。腹巻を脱がす。少し引っ張って遊んでみる。
彼女のスカートを脱がす。この時期のスカートは、生地が厚くてフカフカしている。高級なカーテンのようだ。
スカートのサイズは「M」と書かれている。うん、あんまり尻は小さくないほうがいい、となぜかひとりで納得する。
七部袖のヒートテックとブラジャーとパンツだけになった彼女は普通体型のバレリーナのようだ。ヒートテックを脱がす。
「ちょっと寒いね、お布団入ろうか?」彼女が言ってきた。うん、そうしよう。
暖房を付けて、二人で布団に入ると暖かすぎるくらいだ。
彼女のふわふわした白い胸やおしりは屋根や車に積もった雪のようだ。
冬だなあ。
酔った。。もうこんな夜中だよ。。体震えてヤバい。眠れないし日記の続きを書く。
昨日マスターに勧められたとおり、お昼過ぎにまた同じバーに行った。
まっすぐは入れなかった。。
お店を横目に通り過ぎて、様子を伺ってみたりして。そこで遠目に見えたのは、子連れの若い女性が入口に座りながら、子どもと一緒に遊んでいる姿。綺麗なお姉さんってこの人のことかな、なんて思いながら。ちょっと寄り道を装って、昨日夜のマスター(白髪なのでシローさん)に言われて、、てのを口実に意を決して入っていった。
ごめんね〜入口塞いじゃって。りっくんほら。あ、わたしお店の人じゃなくて、、ねえねえーお客さんだよー。
中からちょっと年上の、30ちょいかな、アパレルな感じの綺麗なお姉さん(しおりさん)が出てきてくれた。
いらっしゃいませ、お席どこにしますかー?外でもいいですよ。
お昼は外にパラソルつきの机が2つ並んでいて、なんか恥ずかしかったのと、歩いた勢いで中のソファ席に座った。
中に居たのはあと男性の方が一人。なんか聞いたことある飲食店のオーナーらしい。この三人が自分を置いて会話していた。
話を聞いていると、みんなしおりさんの前職つながりや姉妹つながりとのこと。
ああ自分ここに居ていいのかな、と不安に…。それから、その男性は仕事なので、とすぐ去っていった。
入れ替わりで30半ばくらいのカップルが来た。二人は外の席について、ワインを頼む。この人たちもまた、しおりさんの縁の人だ。外で遊んでいた1歳半のりっくんが、総武線車両のおもちゃを片手に二人の席を攻めていった。ああ、おれ、外に座ればよかった、、と後悔しながら賑やかなみんなを見ていた。
子どもの力はすごい。
そこに居たみんなの、ここは面識あるけどここは初対面、という人たちをつなぐ。あっちこっち歩き回って、いたずらして、構ってもらえないと嘘泣きして、可愛いねえ、ってみんなを笑顔にする。少しずつ自分の方にも寄って来て、いつの間にかじゃれあって遊んでいた。
打ち解けてきたところで名前なんていうの?と始まり、みんなお互いに自己紹介をした。ちょうど上から降りてきたシローさんが、お、嬉しいさっそく来てくれたんだ、と肩をポンポン叩いてくれて、じゃあみんな乾杯しようよ、と。昼から飲むの最高でしょ、と言われるがままにスパークリングワインで乾杯した。酔った。
夕飯時になって、みんなでご飯行こうよ、という話に。え、行くよね?と誘ってくれて、はい、ぜひ、と笑顔で返していた。お会計して、みんなでぞろぞろ出て着いた先はほんの10m先。ここもまたずっと近くに住んでいながら入れなかったお店だった。スキンヘッドのマスターが迎えてくれた。みんな、昔からつながっている人たちだ。
メニューに書いてあるお酒はよくわからなかったので、表の看板に大きく書いてあったサングリアってのを頼んだ。というか隣に座ったしおりさんが頼んだから自分もそれで、とか言ってその場を凌いだ。赤ワインなのかな?ちょっと抵抗があったけど、、頑張って飲んだ。酔った。とっくに顔も赤い。
間もなくして新たに女性とそのお子さんがやってきた。ここのマスターの家族だ。久しぶり〜、大きくなったねえ、とりっくんママ。なんで俺ここに居るんだろう。出されたピザを美味しく頂いていると、シローさんがそそくさと自分のバーに戻っていった。
ひとしきり盛り上がったあと、焼肉行こうぜ、と。いや今ピザ食ったじゃん?あ、いえ、はい行きましょう。しおりさんが電話したら、あれ、いっぱい?じゃああたしおすすめのとこあるから。すぐそこだよ〜。
お会計しようとしたら、もう済んでますよ、と。シローさんが出してくれたって。かっこ良すぎるぜ。。またバーに行ってお金を落とせばいいんだよ、ってみんなが教えてくれました。ごちそうさまです。
りっくんとママと別れて、カップルとしおりさんと自分の4人に。商店街を歩いて、とある居酒屋に着いた。今まで通り生きてたら、ここに入ることはなかったろうに、なんて思いながら。
4人カウンターに並んで、60半ばのノリのいい爺ちゃんがどうぞどうぞと。おすすめ?シークワーサーいっとき。うちのお客さん、みんなこれハマるから!そっち系の人が手をシュッとするみたいにしてニッコリ。おいしかった。沖縄は好きだ。そのあとに出してくれた、赤いお酒、グレープフルーツメインのカシスと焼酎入りのも美味しかった。甘めなやつなら飲めるんだな。酔った。
そしてここで、カップル男(反町さん、似てた)から熱い説教が始まった。
おまえ、つまんねえ!おまえさ、大きい会社でさ、5年やったのはいいけど、じゃあ何ができんの?飽きた辞めたいとか言って、何がしたいの?おまえ他人に興味ないだろ。ちゃんと人を好きになったことあんの?(略)
…何を言ってるのかわからなかった。あっちもこっちも酔ってるし、冷静なカップル女(松嶋さん)にまーた熱くなって、めんどくさいわ、と犬みたいになだめられてるし、でも人を雇ってちゃんと事業をやってる人で、きっと俺みたいな雇われクソ野郎がくすぶってるのを勿体無いと叱ってくれたんだろう、フラフラだったけど、ちゃんと素直に受け止めようと必死だった。
しかもなぜか腕相撲を迫られて、超久しぶりだけど乗った。惨敗、というか真ん中から動かなかった。向こうは余裕で、松嶋さんがこの人その道の人にも勝つくらい強いのよ、とフォロー。反町さんも、ああ、こいつ意外とやるわ、ちょっと見直したと言ってくれてなんか俺を見る目が変わった気がした。ねえ、今度うちの店に一杯飲みにきなよ。いや、おめえ来んな!俺に腕相撲で勝てるようになってから来い!とよくわからないやりとりをして店を後にする。そして、お金を出させてもらえなかった。。ごちそうさまです。
よし次行くぞー、と歩きつつ、いつもは一人で歩いていた商店街を、よくわからないカップルと今日知り合ったばかりの女性と歩く。突然反町さんがなぜかバスケの動きをしたりフットサルしてえ、と暴れだす。うちら週末にバレーボールやってるのよ、と松嶋さん。ああ、僕も高校の頃やってました、え、ほんと?ちょっとうちのとこに呼ぼうよ。とまさかの展開に。こうやってまたつながっていくんだなあ。
そして見つけたタクシーに乗った。
反町さんが、もうね、すげえとこがあるんだわ、そこ行くぞ、と熱く語っている。
俺は一体なにやってんだろう、と見慣れた景色が流れていくのを眺めながら、非日常な状況に心躍っていた。
すぐに着いたそのお店は、反町さんが以前に通い詰めていたところ。中に入るや否や外に放り出された。どうやらもともと中に居たお客さんへの配慮らしく、店も狭いからとか、まぁよくわからん。お客も試されているらしい。お前らそこまで我慢してまでうちの店来る気あんの?的な。しおりさん曰く、サービスのレベルが桁違いらしい。
しばらくして中に招かれてみると、もうまさに誰もが思い描くような、理想的な?内装だった。薄暗い店内、テーブルに当たる小さなスポットライト、ロウソクの火。カウンターの向こう、色とりどりの豪華なお酒の瓶をバックに、これぞバーテンダーという格好の人が二人。白いシャツに、黒いあれ、ウェストコートっていうの?そして若くてイケメンだった。住んでる世界が違う人の顔だったわ。
店内は意外なことにBGMなし。松嶋さん曰く、例えばジブリの話をしていると、いつの間にか静かに流れている(リミックス版)という粋な演出を経験したとのこと。なるほどこれは俺のこれる店じゃねえ。
おしぼりをもらって、レモンチェロ?というのをみんなで頼んだ。美味しかったような気がする。隣の席を見たら、なんかチューリップみたいな飲み口の狭いグラスがあったけどなにあれ。香りを楽しんでいただく、とかゆってたような。。
で、すでにぐでんぐでんになった自分は少しでも飲んで減らそうと頑張ってみたものの、反町さんがまたさっきと同じ質問をぶつけて追い打ちを仕掛けてきた。いや、やっぱお前つまんねえ。え、勉強してるしやりたいことあるって?なに?熱く語ってプレゼンできるものあんの?お前たぶん頭いいんだよ、けどなんか鼻で笑ってさ。つーかお前さ、成し遂げたいこととかあるわけ?
最後の質問にはしおりさんも喰いついてきて、これって大事なことだと思う、キミはどうしたいの?なんとなく今の会社でうまくやって、家族ができて、それもまた一つの幸せだと思うのね。
…うまく答えられなくて、自分はやっぱり甘いんだろうなあ、と痛感した。たぶん俺は現状に不満を抱えているだけ。新しいことを勉強しつつも、結局それで世の中の人達に対して何をしたいのか、明確に思い描けていない。会社ではだいぶ認めてもらえたし、出世欲もない。組織は腐ってるけどできるだけ意見は言わない。じゃあキミがやってよってなるだけ、給料が増えるわけでもない。基本的に冷めてる。熱意に欠けている。
減らないお酒を横に、気を利かせた松嶋さんがチェイサーお願いします、と。お水のことかな?結局それをぐびぐび飲む。
スッと現れたバーテンダーが自然に会話に混じりながら、なぜかみんなのおしぼりを当然のようにたたみ直して各自の銀色のおしぼり皿に置く。自分一人がきょとんとして、いや、さすがにこれは見たことないわ、とか感動していた。
そろそろ帰ろうか、とチェック。みんな1杯ずつで、なんとお会計3万円。
…は?
そしてまたお金を出させてくれなかった。ほんとに、ごちそうさまです。ありがとうございました。
外に出てお別れして、それぞれタクシーに乗って帰った。また今日も2時か。
近くに住んでいながら、なんでもっと早くに来なかったのか。
お酒が弱いからと遠ざけてきた密かに憧れていた世界は、そうありたいという少しの意志と勇気で拓けていった。
自分みたいに一歩踏み出せてない人がいるかもと思って、意外となんとかなるもんだよ、と伝えたくてここに書かせていただきました。
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