はてなキーワード: 田中健一とは
英語学習でよく言われる「直読直解」「英語で英語を理解する」というのはネイティブみたいに理解できるかといえばそんなことは全くなくて
単に「英語を読む→日本語に置き換えて理解する」を高速でやってるだけにすぎない
日本生まれ日本育ちの我々が本当に英語で英語を理解するなんてことは土台無理で、日本語をインストールしたが最後、日本語的思考から離れられなくなってしまう
だからこそ2020年に菅総理がトランプに向けて見舞いのツイートを送ったとき、アメリカ在住歴数十年の日本人や、東大卒の研究者、翻訳家や予備校講師たちがこぞってこの簡単な英文を誤読した
Dear President Trump, I was very worried about you when I read your tweet saying that you and Madam First Lady tested positive for COVID-19.
彼らの言い分はこうだ:I was very worriedと過去形にすると現在は心配していないことになって失礼だ
彼らはこの言い分をもとに菅総理に非難を浴びせかけ、中でも人気駿台講師田中健一氏(ツイッターフォロワー約2万人)は「国交断絶の可能性すらある」と厳しく非難した
しかしその後の報道やネイティブスピーカーたちの反応から周知の通り、英文には間違いがなかったのである
デーブ・スペクター氏 菅首相の英文ツイートは「問題ない」けど「オチがない」
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1602138662/
「ツイートを読んだとき心配しました」という文面を見て、「じゃあ今は心配してないのか」といちゃもんを付ける根性の悪さは百歩譲って見逃そう
しかしそれはあくまで日本語のロジックであって、英語には英語のロジックがある
英語ネイティブによれば、「そのとき心配したと言っているだけで、今心配しているかどうかは話題にしてないため全く失礼ではない」のだ
ところが、英語を英語で理解しているはずの上級者たちはこんな簡単な英文すら読めなかった
これは上級者であっても日本語ベースで理解しているに過ぎないことの決定的な証左である
もう一つ残念なことは、菅総理に非難を浴びせた英語上級者たちは、ネイティブから「間違いではない」と指摘されても、無視したりはぐらかし続けて決して誤読を認めようとしなかったことだ
当時のツイートを遡れば分かるが、それはもう醜悪の極みとも言うべきものだった
英語ができるキャラで売っている手前、何千人ものフォロワーの前で「自分はこんなにも簡単な英語を誤読しました」と自白することはプライドが許さないのだろう
それに「菅総理が間違っている」と言い続ければ、とにかく総理を批判できればいいという層からの支持は得られる、そんな打算もあったのではないか
この件は3年前ということもありすでに記憶から薄れている人も多いと思うが、大して英語もできないくせにいっちょ前にプライドだけ肥大した日本の英語上級者たちは猛省すべきである。