はてなキーワード: 清華大学とは
俺の専門分野以外のことはいっさい知らない。
俺が院生の頃は、中国よりも日本の方がはるかにレベルが高かった。
北京大学にも清華大学にも訪問したけど、まったく相手じゃないと思った。
中国で優秀な院生はアメリカに行くのだろうから、そこは割り引いて考えるべきだとは思ったけど、中国で会えた院生たちは日本なら学部でも二流レベルだと思った。
教員にはそこまでの差は無かったけど、院生同士でこれだけの差があって我々の世代で追いつかれるかもしれないとは思えなかった。
今となっては、そんな昔話は恥ずかしくてできない。
国内の同世代でなら屈指と言って良い俺の業績は、中国でだったら有象無象レベル。
そして、その程度の俺が中国の大学にCVを送ったら、現職よりはるかに良い待遇でオファーが来た。
給料は倍、研究費は数十倍、日本より良い条件の保険・年金・住宅手当・他。今の俺の時間のほとんどを食い潰している、クソみたいな雑用は無し。
この研究費は間違いじゃないかと確認をしたら、勘違いされて金額を更に増やしてきた。その増加分だけで今の研究費より多い。
これだけ金があったら、研究関連の仕事さえ些細なことはアシスタントに任せ、本質的なことだけに集中できる。
これだけ金と時間があったら、そりゃ、二流の学部生もあっと言う間に一流の院生を追い抜くだろう。
もちろん、俺が日本で金をもらえないのは、俺みたいな研究者が日本にいても日本の経済に何の影響も無いからだ。
俺みたいな分野の研究は、日本のビジネスパーソン諸氏にはまったく興味を持たれていない。
少なくとも俺は、日本企業との仕事で、毎週、役員に研究結果の報告を求められたことは無い。
どんな仮説が支持されて、どんな仮説が棄却されたか、それが現在のビジネスを支えるどんな理論に影響があるか、そんな説明を日本企業に求められたことは無い。
われわれ日本人は、エコール・ポリテクニクに入学したいだろうか。ゲッチンゲン大学に行きたいだろうか。スイス連邦工科大学に行きたいだろうか。ボローニャ大学に行きたいだろうか。ウプサラ大学に行きたいだろうか。清華大学とかの話をしているわけではない。歴史も成果も超一流の大学であったとしても、英語を母国語としない大学に行きたいだろうかという話である。
どう考えても、どうせ海外に行くならスタンフォードやカルテック、ハーバードかMITかイェール、オックスフォードかケンブリッジに行きたいわけである。それは大学のレベルもあるだろうが、それよりは、英語が通じるし、しかも相手はネイティブの英語をしゃべるので、こちらの語学力が上がるということが大きいわけで。オーストラリアのほうが選択肢としては上位だろうな。
こんな下らないことはさっさとやめなさい。東大にたくさん優秀な留学生が来るなんてことがあるもんか。ただ東大所属の学者が英語をペラペラ話し、世界の学会上層部と電話やSkype会議をポンポンできるようにしとけば良い話だと思う。たぶん、フランスやドイツはそうしてしのいでいる。
別に当たり前のことで、言うまでもないけれど、戦争の時もそうだったように、誰が考えても当たり前のことがなぜか考慮されず事態が進んでいくことが日本はよくあるので、誰かが大きな声を挙げて止めるべき時期にきているのかなと思った。