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2024-04-21

春休み

小学4年の春休み、爺ちゃんの骨を墓に納骨するため家族田舎に帰った

俺の家のあった大阪から田舎への移動は飛行機だった

俺には初めての帰省だった

田舎では親戚の家に泊まった

その家には6年生、3年生、幼稚園児の3姉妹がいた

長女は、長い黒髪で色白の面長でクールビューティー

次女は、ショートヘアーで少し陽焼けした丸顔のくりっとした目の可愛い

三女は、あんまり覚えてない

とにかく美人の3姉妹で、子供ながらにかなりテンションが上った

特に次女ちゃん性格も含めて好みのタイプだった

しか問題が1つあった

俺の1歳違いの妹だ

妹は同い年ということもあって次女ちゃんとめちゃくちゃ仲よくなった

年の近い異性のきょうだいなんてどこもそうだと思うけど、子供の頃、俺と妹は毎日のように喧嘩していた

その妹がいつも次女ちゃんと一緒にいるか簡単には近づけない

次女ちゃんと2一人だけで喋っているところを見つかりでもしようものなら、妹に弱みを握られることになる

同じ屋根の下で寝起きし、飲食も共にしているのに、近づくことさえできないのは酷すぎる

俺は悶々としながら日々を過ごしていた


そんなある日、妹が次女ちゃんと近所の高台にある神社に行くから増田兄(にい)も付いて来きてと言い出した

今日は長女さんも三女ちゃんもいなくて、次女ちゃんと私と2人だけだと危ないし、頼りないけどいないよりマシだからと妹は言った

相変わらず失礼な奴だし、妹が俺と行動を共しようとするなんてあり得ないし、きっと何か企んでいると思った

しかし、次女ちゃんと話ができるかもしれないという誘惑には勝てなかった

南国の3月は午前11時を回ると少し汗ばむくらいだったが、鬱蒼とした木々に覆われたその高台への階段は思いの外ひんやりしていた

階段を上る途中、妹は突然駆け始め「ちょっと先に行ってるから」と言った

思いがけず、次女ちゃんと二人きりになり、俺は舞い上がってしまドギマギして、思うように言葉が出なかった

何を話しても続かず、二人ともほとんど無言で階段を上った


高台てっぺんに着くと、神社本殿の前で妹が待っていた

神主巫女もいない無人神社で、お参りする人も俺たち以外にはいなかった

立て札を読むと、ここには龍神様が祀られていて、龍神様は縁結びの神様でもあると書かれていた

まりの偶然、そして半分願いが叶ってしまっていることに驚き、俺はお参りしながら龍神様にこっそりお礼を言った

3人でお参りを終えると、妹が写ルンですを取り出して、「あ、フィルムが1枚だけ残ってる」と言った

そして、「そうだ、撮ってあげるから、2人でそこに並んで」と言った

動揺したのと、後で妹にその写真強請られると思った俺は「いいよ、俺がお前と次女ちゃん撮ってやるよ」と慌てて言った

すると妹は、「私は、この前ここで、次女ちゃんとは撮ったからいいの」と言った

前にも来たのにまた今日も来たのかよ、もしかしてこいつ、好きな男でもいるのかと思った

俺と妹のやり取りを見ていた次女ちゃんが「私が2人を撮ってあげるよ」と言った

妹が「ああ、それは無理。次女ちゃん、せっかくのチャンスじゃん、早く早く」と次女ちゃんを急かし

「もう、増田兄!次女ちゃんが困ってるでしょ!」と怒った

そう言われて次女ちゃんを見ると、顔を少し赤らめ下を向いていた

次女ちゃん申し訳ないと思い、妹の言葉に従って俺は横に立った

妹が「はい、2人ともこっち見て、増田兄顔が怖い、笑って、次女ちゃんも笑ってー、はいチーズ」と言ってシャッターを切った


写真を撮り終えた妹は、「私、トイレ行ってくる」と言って、また俺と次女ちゃんを残して、公衆トイレの方へ走っていった

2人だけで所在なく高台を降りる階段に座り、何を喋っていいかからず無言でいると、次女ちゃんからしかけてくれた

唯一共通話題である妹のことを話しているうちに、いつの間にか学校テレビの話で盛り上がった

木々の葉の合間からキラキラと陽が差し、たまに吹いてくる海風で微かに葉擦れの音がするくらいで、本当に静かで世界が二人だけになったようだった

夢中で話していると、ふと気づくと、30分も経過していた

急に妹のことを思い出し、心配になった

横で話す次女ちゃん言葉が耳に入らなくなった

俺は「ごめん、あいつ戻ってこないね」と次女ちゃんを遮った

次女ちゃんは、「あ、そうだね。私、見てくる」と言って立ち上がった

俺は「いい、次女ちゃんはここで待ってて。何かあったら人を呼んできて」と言うと立ち上がり、トイレへ走って向かい、外から妹の名前を大声で叫んだ

何回か叫ぶと、トイレの裏手からひょこっと妹が姿をあらわした

「何してたんだよ!」と俺が怒ると

「もう、うるさいな。あっちのベンチで海見てたのに。あれ、もしかして私のこと心配してくれた?」と俺をおちょくるように言った

癪だったのと腹が立ったのとで、「心配なんて全然してねえよ」と俺が言い、「あっそっ」と妹が言い返し、いつもの口喧嘩になりそうになった

すると次女ちゃんが横から増田くんって、妹想いの本当にいいお兄さんだね。妹ちゃん今日は本当にありがとうね」と言って頭を下げた

次女ちゃん言葉に完全に毒気を抜かれ、2人ともバツが悪くなって喧嘩をやめた

「あそこから海見ると、本当にきれいなんだよ」と言うと、次女ちゃんは1人ベンチへ向かった

「鈍感男!」と妹が言って睨みつけ、俺を残して次女ちゃんの後を追って行った

心配して逆に怒られ釈然としない気分で俺も後を追った


そこから望むと、木々の葉の濃い緑の向こうに雲一つ無い青空紺碧の海が広がっていた

その絶景を見ていると、さっきまで妹と喧嘩していたことなんてどうでもよくなった

さらに強さを増しつつある陽射しと、海から涼風を同時に感じながら、しばらく3人で無言で海を見つめていた

次女ちゃんが「本当楽しかった。2人ともありがとうね。もうすぐお昼ご飯だし、そろそろ帰ろっか」と言った

妹が「うん、お腹空いたから私先に行ってるね」と、また一人で先に階段を駆け降り始めた

妹の背中を見て、俺と次女ちゃんは笑い合った

次女ちゃんと2人だけでまた話すことができた俺は、この時だけは妹に感謝した

結局、次女ちゃんゆっくり話すことができたのはそれきりだった


大阪の家に戻った翌日の日曜日、妹が写真を1枚持ってきて「これあげる」と言った

写真には、嬉しさ半分困惑半分でぎこちない顔の俺と、はにかんだ次女ちゃんが写っていた

妹が冷やかしの言葉でも言って来るかと身構えたけど、何も言わずに行ってしまった

その時、俺ははようやく全てを悟った

あれ以来、俺は妹から「鈍感男」と呼ばれている


※ 読みやすさと雰囲気考慮し、方言標準語修正してあります

2024-01-06

セブンティーンアイス見かけると、真夏のクソ暑い日に人気もない夜の高幡不動駅で暑くて敵わんと買った時、自販機のすぐ近くに座ってたおっさんが多分おれの真似をして買ってたのを思い出す。成人男が自販機アイスを買うのは少し気恥ずかしい。

真冬のクソ寒い日に江ノ島夜釣りに行った時のことも思い出す。海風で凍死するんじゃないかと思いつつ、ローソンも遠いしせめて固形に近いものを胃に入れたくてアイスを食った。

ガキの頃の水泳教室でも置いてあったけど、アイスの味よりも自販機の下覗いて小銭を探してた方が記憶にある。というかほぼ食った記憶がない。小学生の頃、100円玉ドラクエACゲームを遊ぶためのものだった。

イオンヨーカドーで買ってもろてた時、たまにはシャーベットをと思って選ぼうとしたら母が渋い顔をしたのも印象深い。ちょっと高いマカデミアなんとかは選んでもええよって言う癖に。同じ値段でアイスに対してシャーベットは割高感があるらしい。夏はシャーベットサッパリ行きたいだろ。損得じゃなくてそういう風流を持てよ。好きなものを食わせろよ。とは言えなかった。今は好きに買える。何なら二つ食ったっていい。

2024-01-05

anond:20240105150958

お~しゃんぜり~ぜ~ってな感じで日本大通りを堪能して

大さん橋ウッドデッキ海風に当たりながら町と海の景観を眺めて

山下公園散歩しながらマリンタワー夜景を見て

お帰りは中華街晩飯

しかもこれでまだ余力十分で残してるから

ランドマークタワーも万葉の湯もロープウェイ観覧車も控えてる

町全体がデートコースかよってくらい至れり尽くせり

えっちだねえ

2023-12-18

書いたな、俺の前で、ニッチ同人合同誌の話を!

https://note.com/loseheroine_wsd/n/n2b8cdb169664

まとめ

古参ジャンルには、「広告概念合同」、「メディアミックスアンソロジー」、「映画ポスターパロディ合同」のように他メディアテーマにした合同誌や、「プレ遣合同」(小さな漁港にあるプレハブ拠点艦娘たちを示す「プレハブ分遣隊」という共通概念がどうやらあるらしい。何?)、「艦娘化合同」、「終末物語合同」(ネット上で調べた限り初出はC92らしいが、カタログ上には掲載されている)、「ミステリ合同」といった特定世界観ジャンルを共有する合同誌が存在するが、新参ジャンルには存在しない。新参ジャンルの合同誌は、こう言ってよければテーマ常識的だ。

さらに注目したいのが、性癖合同誌に登場するキャラクターだ。

性癖合同誌は有名なキャラクターカップリング製作される傾向にある。たとえば、サービス開始時点では存在しなかった艦これ海外艦や、ラブライブ!シリーズの続編であるラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』、『ラブライブ!スーパースター!!』が中心の性癖合同誌は調査した全8回のコミケには存在しなかった。

(中略)

そのほかのコンテンツでも、性癖合同誌にはコンテンツ初期に登場したキャラクターばかりが登場する。

ほーんなるほど面白いじゃないですか丁度手元に艦娘化合同誌があるので見てみようじゃないですか

https://imgur.com/a/NDbncRf

アイオワビスマルクじゃねえか

まあ4年近く前の同人誌情報なんて中々ネット上に残ってないですよねと言おうとしたら駿河屋に表紙画像貼られているしなんなんだ

仮に"中心の"が主題だったとしても「このキャラクターカップリングで〇〇を見たい」という同人と「単に〇〇を見たい」という同人を同列に語ってる時点で片手落ちですし

…と「実物見て語ってないよね」と言って話を終わらせても良いのですが今手元にある艦娘化合同誌2冊とゴムボート化※合同誌2冊をみて本当に"性癖合同誌にはコンテンツ初期に登場したキャラクターばかりが登場する"のか見てみましょう

上記記事でも非エロ合同として記載されているコレ、字面だけ見たら「艦娘ゴムボート漂流してるシチュエーションだけ揃えたんかな」みたいな印象を受けますが…

Pixiv百科事典なんか見てもらえば察してもらえると思うんですけど状態変化・人体改造系のGが付くタイプR-18ジャンルです。これが非エロなわけねえだろ真面目に見てんのか

検証

最近」の定義曖昧なのでキャラクターを挙げていっても何とでも言えてしまう(最近じゃないだろ、とか直近で改二が来てるのは最近じゃないのか、とか)ので初手からどうしようもないのですが…

"サービス開始時点では存在しなかった艦これ海外艦"というところを挙げていらっしゃるので、丁度表紙にもあるアイオワ実装(2016年5月)をひとつ区切りとして見ていきましょう(ビスマルク実装がそれなりに早いので今回は例外します)

言うて7年前なのですが今回見るのが最新で2019年の本なので艦これサービス開始から丁度半分の期間となるということでご容赦を…

また今回は改二を無視して純粋実装時期だけを見ています

ということで

に分類して見ていこうと思います

対象
結果
2013年4月9人(長門/加賀/鳳翔/飛鷹/吹雪/如月/島風/朝潮/電)9人(金剛/利根/那智/那珂/球磨/島風/鳳翔/朝風/ヴェールヌイ)12人(長門/陸奥/山城/鳳翔/妙高/青葉/古鷹/天竜/竜田/初霜/雪風/時雨)19人(長門/陸奥/高雄/愛宕/摩耶/鳥海/利根/筑摩/天竜/由良/球磨/五十鈴/島風/村雨/子日/初春/初霜/霞/潮)
2013年4月2016年5月4人(伊19/伊58/鈴谷/春雨)6人(ビスマルク/伊19/鈴谷/磯風/萩風/嵐)4人(大和/矢矧/初風/明石)16人(鈴谷/熊野/夕張/阿武隈/香取/鹿島/浜風/清霜/海風/浜風/浦風/ビスマルク/プリンツ・オイゲン/Z3/飛行場姫/戦艦棲姫)
2016年5月3人(アイオワ/ウォースパイト/浦波)5人(ウォースパイト/ガリバルディ/ジョンストン/タシュケント/水無月)7人(神威/峯雲/ネルソン/ウォースパイト/アークロイヤル/ゴトランド/ジャーヴィス)
その他ケーニヒスベルク(戦艦少女R)/アーノ(サモンナイト)テイルレッド/レイセン(東方Project)/ポートランド(アズールレーン)/インディアナポリス(アズールレーン)/カードファイト!!ヴァンガードより若干名

見てもらえばわかると思うんですが"コンテンツ初期に登場したキャラクターばかりが登場する"というのはあっても弱い相関しかない、「参加者に依る」としか言いようがないというものなんですよね

4誌中3つ埋まっているウォースパイトなんか全員同一人物が描いてますし(つまり一見関係ない同人誌渡り歩いて買うような増田のような人間参加者側にもいるということです)、

そもそも艦これ関係ないやんというキャラクターが出てきてますし…まあ、こういうのよくあるんですよ

一度でも手に取ってもらえれば流石に無茶言ってるだろうというのもわかると思うのですが、こればっかりはどうしようもないですね

やっぱりこういう齟齬が生まれしまう原因って、一つ一つの本を実物としてではなくひとつ知識として捉えてるせいなのではないかと思うのですよ

数年分のコミケカタログ全部見て集計したんですって?素晴らしいじゃないですか!

ただ、そういう"文字通りの"カタログスペックだけを見て分析していくのもよろしいのですが、せっかくなのだから実物を見て糧としていきませんか?

たとえ「コミケ時代の終わり」がこれから来ようとも、少なくとも今は生きているのですから!!

追記

高度に発達した性的嗜好は非性的な嗜好と区別できなくなる(少なくとも性的ものを除外・制限ゾーニングすることが困難になる)

この手に類すること…「フェティシズム極致において性行為はむしろ不純物だよな」ということは常々考えてるんですよね

増田普段自分エッチだと思う妄想文をインターネットの海に放流しているのですが(今回全部艦これ本だったんでそういう話しかしてないけど別にお船二次創作ではないです)、

別に裸も行為もない文章を本当にR-18として出してもいいのか…?」という意識に苛まれながら投稿してたりしますね

まあ面倒くさくなったら無駄に脱がせて成人向けということにしたりするんですけど

それはそれとして件の合同誌はゴムちんぽとゴムまんこが合体(比喩)したり合体(物理)してる上そもそも表紙にR-18とハッキリ書いてあるので非エロなわけがないです

手に取ろうと言うならC103で買う予定の合同誌のひとつくらい教えてやったらどうだ

コミケ醍醐味は目当ての二次創作を買う瞬間ではなく、自分の知らない分野の島を散策している時にある気がする。

と原文にはありますがこれには基本的同意でして、増田10ちょっとサークル買いの参加状況確認以外一切事前情報収集せずに突撃して、全探索して(企業ブースへは行きませんが)色々漁る…というかたちで毎回やってるのでほぼ予定が無いんですよね

例の艦娘化合同の新作が夏に出てたのを今更把握した(マジで情報収集しないのでこれ書いてるときに初めて知った)ので例に挙げたからには買いに行けよ、とアドバイスできるくらいでしょうか

後確定してるのは…夏に買った首チンコ合同の第二段くらいですかね…

仮にカタログ集計の際にこれがあったとするならば普通にブルアカ判定されてそうなんですが、「ブルアカオリジナル」と書いてある上に実際3人がオリジナル描いてるやつですね

そういうのもあるのかという経験のためにみんなもニッチな合同誌、買おう!

2023-10-26

義姉の犬の飼い方が気に食わない

まずペットショップで80万円する犬飼っててバカくせぇとなった。

ティーカッププードルアプリコット女の子じゃないと嫌なの!だって

ティーカプップードルなんて犬種はいません。

ただの栄養失調です。可哀想な犬。

ペット業界の闇とかツイートたことないんか?

彼氏同棲開始と同時に飼い始めて、80万円は折半だそうだ。

縁起でもないけど別れた時どうするんだよ。

付き合いたての脳みそ花畑状態ペットを飼うなよ。命だぞ。

義姉も彼氏も犬のことは溺愛しているようではあるが、なんか方向性が間違っている。

犬のことが好きなんじゃなくて、犬を連れてる自分が好きなんだろう。

「お出かけは基本犬連れていけるとこじゃないとダメからリサーチが大変!子連れなみに制限あるよ~」なんて言って色々連れまわしている。

多分犬は家で寝てた方が幸せだと思うよ…。

9月のまだまだ暑い時期に海に連れていく!と言っていて、

わず「それは早朝とかに…?」と恐る恐る聞いたら「海着くのは昼過ぎかな~!」と。頭抱えた。虐待だろ。

やんわり注意したが、「海風が吹いてこの辺より涼しいらしいよ!」と。

知らねぇよ。義姉の暴走を私に止めることはできなかった。ごめんな可哀想な犬。

せっかく海連れて行ったのに波を怖がって全然だった~!と後日譚を聞かされて気が滅入った。

日が照る日中に歩かされた砂浜はさぞ暑(熱)かっただろう。

訳も分からず連れていかれた海はさぞ怖かっただろう。可哀想な犬。

犬を昼間に散歩させるな!ってツイートたことない?

子供はほっとけないけど、犬は別に半日留守番くらいできるだろ。

アクセサリー感覚でいろいろ連れまわしてやるなよ。可哀想な犬。

その後、犬を折半して飼った彼氏とはとんとん拍子で結婚に至ったのは何よりだが、

結婚式はグアムで挙式!新婚旅行ヨーロッパ!その間、犬はペットホテル!とのこと。

少しの外出にもわざわざ犬を連れまわすのに、1週間ペットホテルに預けるのは平気なんだな、と笑ってしまった。

犬がいるなら旅行するなよとは思わないけど、海外旅行したいなら犬を飼うなよ。全部落ち着いてから飼い始めればいいのに。

私も猫飼いたいな~とは思っていても、どうせいずれ子供産んで気軽に外出できなくなるんだからペットを飼うならそのタイミングの方がいいか、なんて考えて控えているのに。何も考えないって楽でいいな。色々自分言い訳してペット飼うのに踏み切れない私の嫉妬なのかな。

義姉夫婦の不注意で犬が死なないことを祈る。

2023-10-18

ずっと指名してる風俗のお姉さんがAVに出て、その作品見てお姉さんが

昔、彼女タイパタヤに行って。南国ビーチの開放感と旅行の浮かれ気分で、

今日の夜はゴーゴーバー女の子を持ち帰ろう!」と言ったら、彼女もなんかウキウキクワクで。

まずは夕食をキメて、カニを注文したら二人とも黙っちゃって。

カニの後にアイスクリーム来たけど、その後にまた魚料理注文して。

それからゴーゴーバー突撃あんまり混んでなかったかな。

彼女は初めてだから、ゴーゴーバーで散財してもたかが知れてるとゆう遊びをやって。

テキーラショットも何杯かみんなのんだのかな(洗い場のおばさん含め)。

お立ち台の女の子が膝の上に乗ってきて、くねくねして、軽くキスをしてきて。

これは彼女に悪いな、と思って横の彼女を見たら、女の子とベロチューしてて。

じゃあいいのか、と気を抜いたら僕も女の子にされて、酔とでふらふら。

それでも女の子交渉して、後でホテルに来てもらうことに。

蒸し暑い海風の中、汗ばんで先に部屋に帰って、

「取り敢えず」二人ともシャワーを浴びた。シャワーを浴びてちょっと不安になりかけた時、女の子が来た。

部屋に彼女もいて、それで「これ吸ってもいいよね」「わたしもある!」とかだから

女の子は「私の彼氏も呼ぶ?」とノリノリの提案してきて、それは僕が「no need. no need」と断って。

それでこれが僕だけだと、女の子セックスしてなんだけど、彼女いるからなにをどうしていいのか。

まあ女の子といちゃいちゃしよう、とその場のノリで、女の子もなんか合わせてくれて(変態日本人に)、

彼女キスをしておっぱい揉んで、「増田さんは下をお願いしますね!」って言われて、

とりあえずジーンズ脱がしてパンツも脱がしちゃって。そのどさくさに彼女ズボンを脱がして、

パンツだけになっておっぱい弄ってるのを後ろからパンツも脱がして、

女の子まんこより彼女まんこの方がエロい

女の子が起き上がって、私たちだけパンツ穿いてないのに、あなたは履いてる。

みたいなこと言われながらジーンズトランクス脱がされて、

「ほら可愛いちんちん」みたいな感じでぶらぶらされて、ふぇらされて、

「うんっ」となったの恥ずかしくて彼女を見たら、彼女も僕を見てて、

気持ちいい?」「気持ちいかな。キスして」とふぇらされながら彼女とはキスして、

お尻もまんこも触って、ちんこがびんびんになったとき女の子が自前のコンドーム出して、

振って、コンドーム付けたらセックスするの時間でござるよ。と。

ゴムを付けてくれて、それから股を開いて仰向けに寝てニコニコ

彼女は「入ってるのみたいから入れてみて」「い、いや」「なんかこの子まんこ

エロくない?入れて入れてって」「いやそれは」「そんなにちんこ勃ってるじゃん。

女の子気持ちいかもよ」「うーん」ってなって、なんか僕は女の子クンニして、

彼女もまたなんかレズっぽいことして、女の子はイッたかイッた振りで、

それでタクシー代を渡して深夜に帰ってもらいました。

あそこで「いいの?」とか言ってちんこ挿れてたら、一生言われてたな。

彼女友達か知り合いの女の子に我々のエロエロなところを見せる会、

ときには、彼女トイレおしっこに立ったときに、

その女の子と一瞬で意気投合して女の子パンツを下げてお尻が見えて、

ちんこをあてがってぬるぬるぬるだったからぬるんって入って、

4回腰を振って、それで離れて女の子パンツあげて。

「あー、すんごくおしっこたかった。舐めて綺麗にしてヤプーみたいじゃん」と僕の顔に股間彼女は乗せてきた。

変態でごめんねー」と言う後ろで女の子パンツをずらしてまんこを出してて、

その後「私もちんぽしゃぶりたい」って言って、どうするのかなと思ったら「これは私のだから自分の探してね」と断って、

「私もおちんちん入れて欲しい」ってわざとおなにーしながら言い出して、

「おちんぽ狂いの女の子にあげてもいいかな?」って言ったら、

あなたはやりたいだけでしょ!」って怒られた。さっき少しだけでもやってよかった。

2023-09-08

オーセンティックスカが大好き

オーセンティックじゃなくてもいいけど

スカパンクとかスカコアとかそういうんじゃなくて(そういうのもいいけど)

カリブ海風に吹かれてるみたいな、ゆったりしたリズムの裏打ち、ロックテディ

レゲエもいいけどやっぱりスカだよね

何でこんなに気持ちいいんだろうね〜〜

2023-08-08

全国高校野球選手権は入場料をあげるべき

現在中央指定席大人子供で4,200円する。

これを学生は据え置きで大人価格8000円以上にしていいと思う。

そして試合京セラドームでするべきだ。

コンサート価格よりは安めだし大体あれは学生のためのものなので、大人二の次でいい。

人気校以外は入らないと言うのなら期間限定パスもつくればいい。生徒から搾取できるグッズでも作ればいい。例えば京セラ空気缶とか。

大体甲子園から移動したくないからっていつまで単純な商売をするのか。

運営の怠慢だ。

京セラでするべき理由は暑さと天気だ。暑さも天気かもしれないが。

とくにこの暑さは異常だ。

甲子園近辺に長く住んでいた。

六甲おろしという言葉があるが、六甲強風が落ちてきて暴風が吹く。野球に向いてると思えない。このあたりは海風も来る。昔からムシっとした暑さが籠もる地域だ。

高校生の頃、吹奏楽部に入っていた。近場だとして遠方からの出場校の助っ人甲子園応援スタンド応援したことがある。

吹奏楽部はほぼ試合が見れない。単純に位置もあるし、指揮者や合図、楽器を見なければならないからだ。

そして屋根もない。サポートしてくれる人が一人ずつついてくれるわけもない。

その日は炎天下だった。トランペットトロンボーンの照り返しは異常だった。目も開けてられない。

金管楽器は熱を持っておそらく目玉焼きくらいは作れる温度になっていた。体に広範囲触れているユーフォニアムホルンになると地獄である

そもそも潮風だ。楽器にクソ悪い。錆びるぞ。

時期もコンクールと被るし最悪なのだ甲子園のために炎天下走り込みをしてる余裕はない。

結果として、部員の多くが熱中症になった。

甲子園球場を出たところの高架下で気が抜けたのだろう。

複数人が座ると立ち上がれなくなり、無事なもの楽器の片付けをして、帰宅してから倒れたものも居た。

普段炎天下練習してるから大丈夫だと言うプロ野球選手も居るが、吹奏楽部はそんなことはしてない。走り込みだって涼しいときにする。無理だ。

卒業した多くの甲子園応援経験者が不満を語るが、改善はない。

どうも本気で辞めさせようという動きが無いようだ。

それは顧問同士の関わりだったり、学校長意向や、精神体育会系吹奏楽部という特殊環境もあるのだろうが、やはり同じ部活生徒として頑張ってる人を応援したい気持ちが、動きを止めているのだと思う。

からこそ外部からしか変わらない。

吹奏楽連盟はこの件に関して声明をだすべきであるし、大人子どもたちを守るべきだ。経験たからこそわかる。

自分応援したときよりも気温は上がっている。

映像を見るたび恐ろしくて仕方がない。

マウンドの体感気温は一体何度なのだろうか?

断言するが、高野連甲子園でおそらく死人が出るまでやり続けるつもりだ。

その死人が自分の子どもだったら、孫だったら。

2023-07-08

anond:20230708100324

神戸海風でクッソ暑いとィ横浜住みの元神戸から聴いたぞ?

面白半分に中華街ってどっちが凄いんスか?って質問したらバカをみるような呆れ顔で長さも面積も3倍違うから比較するまでもないって返された想い出(ちな人妻

2023-06-14

anond:20230614104412

しゃーないChatGPTに聞いたやで

雨の中のアンドロメダ

雪原のオリオン

森の中のプロキオン

山頂のアルデバラン

夜空のカシオペア

海岸スピカ

湖畔のリラ

雲の中のベガ

虹の彼方のベテルギウス

火山の中のアリエス

崖の上のジュピターと水底のシリウスに引っ張られたぽいから星やめてってもう一回お願いしたやで

霧の中の幻影

虹色の瞬間

空中のアスタリスク

時間の流れの迷路

花束メロディー

森林のささやき

海風ノクターン

彩りの魔法

雷鳴の詩

夜明けのオアシス

2023-04-15

どうも和歌山人です。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20230415/k10014039411000.html

事件のものについては怪我人が出なくて本当によかったということくらいしか現時点で言えることはありませんが、それ以外のどうでもいいことについていくつか。

唐突観光情報

番所庭園テレビ和歌山キャラクター栄谷五郎地球降臨した場所です。

何もありませんが大変気持ちのいい場所なので、わざわざ来てとは言いませんが、近くに来る機会があればついでに海風を吸いにきてください。

https://www.youtube.com/watch?v=V_EBwr4iPOw

雑賀鉄砲衆と関係あるのかな

日本酒の雑賀ってこの雑賀崎から来てるのかな

雑賀という言葉ルーツは、雑賀衆がいた「雑賀荘」という地域名前です。日本酒の雑賀(九重雑賀)は創業一族名字が由来。雑賀さんという名字の人は、多いというほどでもないけどちらほらいます

雑賀崎サマータイムレンダの舞台モデルの一つで、漫画アニメ聖地巡礼として今年もばんばん観光客が来るはずだったのに、こんな大変な事件が起こってしまうとは。

https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/summertimerendering/wakayama-shi/

二階氏がいるので応援不要

二階の影響力は和歌山市内ではそんなにあるかなあという感じ。

地盤である県の中部から南部では、土地事情(人の住んでいる場所が点在していてそれらをつなぐ道が貧弱)から土建お金を引っ張ってくる二階の存在に意義があったわけだけど。

保守王国と呼ばれることもありますが、なんでも国や自民党の言いなりというわけではないよ(原発カジノも作らせなかった)。

漁師最強やな

特に屈強な人が多いというわけではないと思うけど、農家と比べると咄嗟判断で動かないといけないシチュエーションが多いのでね。でも今回は何が起こっているのかリアルタイムでは分からない危険状態だったわけで、二次被害が出なくて本当によかった。

ちなみに一昔、いや、二昔か三昔前までは、漁師奥さん看護師というのがわりとよくあるパターンでした。漁師怪我が多いので病院出会いのチャンス&天候や季節に収入が左右されやす仕事なので奥さん定職があるほうがよい&漁師は超朝型生活なので奥さんが不規則交代勤務でも家事育児を回せるということで。

2022-11-29

海の猫

海に行くことが度々あるのだが、そのときに猫に出会うことが多い

一匹トコトコ歩いていたり、その辺りに寝っ転がっていたり

何度か見かけると猫の特徴をなんとなく覚えてくる

大抵、同じような場所にいることが多いので、近くで猫が生活しているのが伝わってくる

海風に当たりながら、猫を見る

猫が何を考えているのか思っているのかは分からない

ただ自由気ままにそこで過ごしている

しばらく眺めて満足したら、自分はそこから立ち去った

2022-11-18

anond:20221118101549

誰かが少女漫画を新海風に書いた話って評してて

しっくりきた

2022-11-09

静岡民のクズさは地域によって方向性が違う

anond:20221108143818


温暖といわれているがその中途半端な温かさのせいで暖房設備が不充分なことが多く、冬は暖房無しで耐えなければならないことがたまにある。

おそらく公立学校教室暖房がない地域の北限だろう。冬の休み時間はみんな日の温かさを求めて窓に寄って日光浴してた。イグアナかよ。

西部だと遠州からっ風と呼ばれる季節風(海風)が吹き、体感温度さらに下がる。


そして県民クズさだが西部(遠州)、中部(駿河)、東部伊豆方向性が全く異なる。

静岡県民の気質を表す言葉に「駿河乞食遠州泥棒伊豆の飢え死に」と言うものがある。

(参考: https://www.ssu.ac.jp/shizuoka-trivia/20211124/ )

飢饉が起きたときどのような行動をとるのかというものである

西部民は泥棒を働いても生き延びようとし、

中部民は物乞いをして生き延びようとし、

伊豆民は何もできずに飢えて死ぬ


西部泥棒は生き延びるためならなんだってやるという気質で、「やらまいか精神」に繋がるところがある。起業家(特に製造業)が多い風土はこの精神性だろう。

このクズさは職人の気難しさを延長した方向というと理解やすいだろう。


中部物乞い交渉によって生き延びようとする気質大御所家康のお膝元として発展してきた商業都市精神性だろう。

商人狡猾さ、意地汚さというものの延長にある。京都のイケズにも通じるところがある。


伊豆のんびりし過ぎてそのまま餓死してしまう、というふうに言われている。

が、自分はこれがちょっと違うと思う。伊豆人間は謎のプライドの高さがありそれゆえ何もできないのだろうと思う。

このプライドの高さの由来は全く謎であり理解不能。しかも割と癇癪を起しやすい。


西部中部クズさはまだ理解できる、それゆえ対処して付き合っていくことはできる。

だが、伊豆人間はどうしようもない。伊豆人間とは可能な限り距離をとれ。出来たら逃げろ

2022-08-04

陸よりも海の方が暑い

よくヒートアイランド現象がどうとか、エアコンの排熱とアスファルトの黒が灼熱の地獄を創り出しているとか、

騒いでいたから、当然、海上は涼しくて、陸地のほうが暑いものとばかり思っていたけれど、

温度分布マップみたら、普通に海も暑かった@@;

そりゃそうだわな。

海が涼しくて陸が暑いだけなら、海岸沿いは涼しい風が吹いてるはずだもの

しかしたら、昔はそうだったのかもしれんけど、今は海風めっちゃ熱い。

2022-06-30

anond:20220630105916

ヒント:神奈川県民は常に海風を感じているので海から距離が遠いことがストレス

2021-12-15

海を目指して歩く

海を目指して歩く。

工業地帯バイパスには、大量のトラックが行き交っている。耳をつんざく騒音と煙たい排ガス

ただでさえ乾燥でガサつく喉が刺激され、ヒリヒリとした痛みが襲う。

我慢限界を迎え、国道を外れ小さな道に入る。

巨大な団地の入口

もう全体の半分も出ていない洗濯物を眺める。ときどきすれ違う住人の腰も曲がっている。

海を目指して歩く。

団地の中で、名も知らぬ高校の脇を通る。声は聞こえない。

ただ、校庭では淡々バスケットボールの授業。シュート練習をしている者。暇して、隅っこでおしくらまんじゅうしている者たち。

わけもなく視線を送りながら歩いていたら、足元の小さな段差に転びかけた。

周りに誰もいないのを確認し、何事もなかったかのように再び歩き出す。

視界が開けだす。

あれは海か?

足に疲れはない。お昼時をまるまる潰して歩いてきたのに、振り返ればスタートした地点が見えるような、ふしぎな時間感覚がある。

海岸目線から低くなっていく。

白砂青松

砂浜に足跡をつける。もう十数メートル先に広がっている。

黒く、くすんだ、墨汁を延々と流し続けられているような、冷たい冬の海。

腕を挙げ、全身を海風さらす。冷たい風がダウンコートをすりぬける。

ふと、この風はどこからきているのだろうか、そんな考えがよぎる。

よぎって、消えてゆく。

はるか海の向こう側にどこかの街が見えた。

この狭い内海には、なにもなかった。

2021-10-24

anond:20211024132607

それはそう。

慶応JRがある八王子と違って、京葉総武京成東西と多い割には、止まる時の理由海風での強風だったりして、鉄道網みんな死ぬのが千葉方面辛いけどな。

テレワークなら、強風電車止まろうがどうでもいいから良いけど。

2021-09-25

[]だめなところをどんどん直すの巻ー裏庭・壁ペイント編ー

西日ガンガンあたる裏庭。レイアウトが変わったので、

壁が見える部分が増えました。

工事したので。

これについてはいろいろ言いたいこともあるんだけど

一応凄いテンション下がったりしたけど

風呂シャワーカーテンつけたり、掃除コーキングやりなおしたりとか

自分なりに工夫して、少しQOLあがったかな。

(というかたぶんこれでやっとお風呂、ひとなみ)

で、裏庭に面した壁。

一回ひび割れ修復したり、壁塗ってもらった気がするんだけど

そのあとぜんぜんやってないのであらためてみたらやっぱり

西日に海風あたりまくりの方角の壁なのでやっぱり劣化してる。

工事8-10日だったけど

壁の拭き掃除

シーラー(プライマー)塗りはしていたので

今日はドアのある壁と、

その横の壁を。手が届く範囲で。

工事の後で配管とかあるんでそれにペンキ塗らないように

マスキングが先。

なんとか低い位置は一回塗り出来ました。

ダイソーの水彩ペンキ用平筆が使い易かった。

明日晴れたら。

シーラー塗りからになるけど、ひさしの真下までを

シーラー。乾いたらペンキを塗りたいです。

節約で、なんでも、自分でやってます

本音プロに頼みたいけど💦

頑張りますニャ🐈ネコガンバル

2021-05-09

惣流・アスカ・ラングレーに送る、毒親持ち女子(23)からラブレター

※シンエヴァネタバレあり

これは毒親持ちのオタク女子(23)から惣流・アスカ・ラングレー(式波・アスカ・ラングレー)に送る、一方的ラブレターである



14歳の時に、DVDエヴァを見た。画面の中で、私と同じ年の少女が「エヴァパイロットではない自分には価値などない」と、心から真っ赤な血を流しながら叫んでいた。その姿を見て私は泣いた。彼女の機体にかけられた虹色の光に、そしてその身を裂くような苦痛に、私も一緒に襲われていた。


それが私と惣流・アスカ・ラングレー出会いだった。


アニメ版、旧劇場版でのアスカ母親存在否定されたという過去があり、自分自身の存在エヴァパイロットであることに依存している14歳少女だ。とても愛らしく美しい見た目をしており、自分の培ってきた能力他者を圧倒することを厭わない高飛車なその性格と内側に抱えた闇は、一瞬で私を虜にした。


アスカが私を虜にしたのは、私の状況が彼女酷似していたからだ。もちろん私はアスカのような美少女ではないし、大学飛び級出来るほど頭が良かったわけでもない。しかし一応、県のトップ高校に行ける程度には勉強はできた。父というモラハラ上司に四六時中監視され自尊心を根こそぎ奪われていた私にとって、勉強プライドの拠り所だったのだ。それだけが、私の誇りだった。


からエヴァパイロットであることを拠り所にしているアスカ気持ちは痛い程よく分かった。そしてそれを取り上げられる苦痛も、それがなければ他者と関わることができないという辛さも、何もかも。


それ故、高校から大学にかけて私は彼女を愛した。彼女出会う前は派手だと遠慮していた赤も、彼女の色だと思えば愛おしかった。私のような地味な女には似合わない赤の小物がいつしか部屋の中に増えていった。

ランダムラバーリストバンドの箱を開けて、彼女の機体をモチーフにしたカラーではないものが出てきた時は心底がっかりした。

あんバカァ?」という嘲りを含んだ声色も、その内側に抱えているものを知る私には愛らしく響いた。

『心よ原始に戻れ』を歌うときには、いつだって彼女のことを思い浮かべていた。


彼女高慢な態度も、その華奢な身体内包した闇の深さも、海風に髪がなびいたとききらめきも、心が壊れて廃墟バスタブに横たわっていたときの姿も、頑なに心を開かないところも、最後シンジ君に対して「気持ち悪い」と吐き捨てたところも、惣流・アスカ・ラングレー構成するすべてを、私は愛していた。




しか新劇場版では、アスカ母親因縁から解き放たれていた。加地リョウジを愛することもなかった。それどころか何のきっかけもなくシンジを愛し、レイに碇親子の会食を勧めるようお膳立てしさえした。

そんな彼女は私の目にはまるで安っぽいギャルゲーの物分かりの良いサブヒロインのように映った。アスカシンジを好きになるきっかけが埋まったエピソード(瞬間、心、重ねてとマグマダイバー)は、新劇では全てカットされていたからだ。

好きになる理由がないのにどうして?やっぱりシンジ君を上げたいだけの話なの?最近流行りの異世界転生のように?くだらない、くだらない、くだらない!


アスカの扱いの粗雑さに腹が立った。


私は新劇アスカを愛することはできなかった。私の愛するアスカは惣流の名を冠する彼女だけだ。胸を貫くような痛みを共有できる彼女けが、真のアスカラングレー。そう、思っていた。


が、シンエヴァ彼女が救済されたことを知ったとき、素直に涙が零れた。心の底から良かったと思えた。彼女首にはもう、DSSチョーカーはないのだ。置いて行かれたという気持ちがなかったわけではなかったが、いつか私もそうなれるのだというエールのようにも思えて、映画館で静かに泣いた。




私もいつか、父の呪縛から解き放たれ、自分自身の人生を生きることができるだろうか?

私にはエヴァはない。手を取り助けてくれるケンスケもいない。


遠くから、私を嘲笑う声が聞こえる。お前は必要ないと叫んでいる。お前など産まなければよかったと、感情的に叫ぶ声が聞こえる。女の癖にと嘲る声が聞こえる。雪の日に裸足で外を歩かされた記憶も、八歳の時に殺されかけて失禁した記憶も、寄生虫と呼ばれたことも、女のお前など中流公立高校で十分だと言われたことも、受験した大学が一つしかからず受からなかった分の受験料をどうするのだと土下座をさせられたことも、弟が父に刺されそうになり慌てて止めたことも、十八の時に父の頭をフライパンで殴ろうとするも喧嘩慣れしていなかったせいで肩に当ててしまい殺しきれなかったことも、成人式の時に着物代を一銭も出さなかった父に私の用意した貯金額があまりに少ないと文句をつけられたことも、なかなか消えはしない。それはどうしようもなく、私の一部だ。


でもそれもやがて遠い記憶の中に埋もれ消えていく。

私が、未来を見て歩き続けるのなら。

傷つくことを恐れず、他人と関わっていこうとするのなら。



父の呪縛を一気に解いてくれる何かなんて、ありはしない世界で私は生きている。でも私はそれでいいと思う。確かにそんなものがあったらいくら金を積んだっていいけれど、ありもしないものを求めたって仕方がない。


アスカ。私がいつか父の呪縛から解き放たれたら、一緒に日比谷無印カフェに行ってくれないか。そこでお茶をしよう。ケンスケくんの話をしよう。呪縛から解き放たれたきみと、一緒に笑いたい。

そんなことを言ったら、きっときみは「気持ち悪い」と言う。でも構わない。「気持ち悪い」と言われるのを恐れずにきみに話しかけられるようになること自体が、私が呪縛から解き放たれた証なのだから



アスカいつまでもきみを愛しているよ。ケンスケくんとお幸せに。


2021-02-21

扇風機の換気方向を山向きに変えた

腹痛が多少癒えた

埋め立て地近くの海風難しい

防風林も無くて舞うプラス玄関目の前駐車場プラス壊れたトイレプラス高度に空洞化した社会プラス……

2020-08-09

[][]作戦44日目

本日の主な戦果

アタイ艦隊の主な戦果は、こんな感じ。

2020年梅雨夏イベ
《E6-2甲 ラスダン
《E7-1甲削り》
《E7-1甲ラスダン

今、ここ。

2019-09-16

故郷を思い出したので自分語りしてみる。

ふと生まれ育った町の情景を夢で見て、多少思うところがあったので気持ちを書き留めようと思う。

静かな入り江からさな漁船が海の彼方へ消えゆくような、そんな夢だった。

最近よく見かける「田舎で非知識階層に囲まれて育ったけど、地元に馴染めずなんだかんだで都会に出てきて過去ホームタウンを思い返すたびに多少絶望する」という散文的な自分語りであることを先に断っておく。

ただの個人経験であり、エスノグラフィのようなものだと思って読んでもらえれば嬉しい。

この日記結論はこうだ。

かに東京人間想像することも出来ないような社会」が日本のどこかには必ずあって、学ばないことが規範と化して社会再生産されているということ。

自分東海地方の海沿いの寂れた漁師町に生まれた。

名古屋まで電車で1時間半以上、文化的施設といえば聞いたことのない演歌歌手がたまに来る小さな市民ホールと、小さな本屋が2軒あった。

2軒の本屋万引き被害額が大きすぎて自分が町を出た後に潰れた(跡地はセレモニーホールという名の葬式場になった)。

1時間に一本しか電車のこない駅から伸びるメーンストリートで今でも開いている店は、年金暮らし年寄り趣味でやっている畳屋と宝くじしか無かった。

街中でスーツ姿の人は見たことがほとんどなかったし、そもそも人が出歩いている記憶すらない。

家族母親と母方の祖母のみ。

高卒で一度も町からたことのない母親は、漁師相手にする場末スナックで働いて自分を育てた。

同じ町で漁師をしていた父親フィリピンパブ出会ったフィリピーナに入れ込んで、小学2年生くらいの頃に母親離婚した。

それより前には「キミの父親不倫をしているんだ」と小学校の同級生母親から聞かされた。

相手は近所に住んでいた太ったおばさんだったので、あんデブとなぜだろうとその時は疑問に思ったけどすぐに忘れた。

最後父親と会ったのは、父親が家を出て半年後くらいに小遣いをやるからと呼び出された紫煙で視界の悪い雀荘だったと記憶している。

その後は行方不明で、風の噂では今はマニラに住んでいるらしい。

こんな家庭環境は、東京自分が属するコミュニティでは聞かない。

なぜそんなことにわざわざ触れたかというと、自分の家庭は何も特別ではなく、周囲を見渡せば程度の差はあれどどこもそんなものだったから。

親が大卒同級生なんてクラスに1割も居たかという感じだったし、自分が通った地元中学校には200人くらい同級生が居たがそのうち大学に進んだのは20人くらい。

自分博士まで進んだが、マスターレベルですら聞いたことがない。

あとで詳しく触れるが、そもそも勉強をするとか考えること自体忌避するという一貫したスタイルがあらゆる局面通底していた。

さて、シングルマザーの家庭はクラスに3割は居たし、両親が揃っていても母親父親違いの兄弟姉妹が居るなんて話も珍しくない。

世代職業漁業水産加工町工場自動車修理で、小中学校教諭公務員の子息は格の違いを醸し出すスーパーエリートの家庭扱いだったし、家も小綺麗だった。

スーパーエリート以外は、トタンの壁が海風茶色く錆びて、汲み取り式のトイレから伸びる煙突の先がクルクル風で回っている文化住宅か、古民家カフェを思いきりボロボロにしたような都内なら廃屋だと思われるような家に住んでいた。

町工場に勤めている人たちで指が無くなったなんて話もよく聞いたし、どこそこの家が生活保護受給とかという話もよく聞いた。

クラスメートが学校を翌日休む理由が、その前に起こした暴力事件家裁に呼び出されているからとかもよくある話だった。

そんな彼らが余暇にすることといえば、スナックフィリピンパブギャンブルセックスくらいしか聞いた限り思いつかない。

かに、成人した兄がいる同級生の家に遊びに行った時には、真昼間から居間同級生の兄と派手な格好をした若い女性がセックスをしていたし、パチンコ屋には毎朝人が並んでいた。

ギャンブルパチンコ電話投票する競馬が主流だったが、甲子園の季節になると地元暴力団が元締めをする高校野球賭博流行っていた。

暴力団偽ブランド品も売りさばいていて、軽自動車スウェット姿だけど鞄は高級ブランド(偽物)という出で立ちの女性をよく見かけたものである

まぁこんな感じでつらつらと思いつくまま挙げてみたが、自分身の回りで溢れていたのは、キーワードでいえば貧困、性、暴力ギャンブルだった。

そもそも大人たちがそんなスタイルだったので、子供達も似たような社会フラクタル図形のように構成していた。

小学校の頃には駄菓子屋コンビニでの万引きが横行していて、後に刑務所に入るような子供たちはその時代からすでに盗んだタバコを吸って、やっぱり盗んだバイクに乗っていた。

暴走族(ゾク)に入って大人たちを殴ったり大怪我するほどのゾク同士の喧嘩をする中学生たちが小学生のヒーローで、ゲリ便が出る時のような音を撒き散らすバイクに皆憧れていた。

そんな時に暴力的な彼らは、異質な存在排除することが大好きで、異質とみなされた同級生は徹底的に排除された。

小学6年生のとき教室に入ったらメガネをかけている子が素っ裸で椅子に縛り付けられて頭にバケツを被らされていた。

メガネは弱いもの象徴で、勉強議論をするような人間排除対象だった。

文革かって感じ。

反対に、野球が上手いか、足が早いかケンカが強ければヒエラルキーの上部に君臨できる。

動物的に強弱を判別できることがそのままヒエラルキーの源となっていたし、意思合意感情とその時の雰囲気で決まっていた。

そして中学生になると、今度は成績が良い人が排除対象となる。

真夏に水を飲まずに走りこんで泣きながら試合に負ける部活に打ち込むことがすべてに勝り、もしくは非行に走ることがある種の中学生らしさであるというコンセンサスを伴って正当化されていた。

授業中には廊下自転車が走り、思い出した頃に校庭に暴走族野良犬があらわれる。

トイレにはタバコの吸い殻が落ちているし、たまに窓ガラスは割られていた。

教師はたまに殴られたり、殴り返したり、車を壊されたりしていた。

一方で登校している生徒にとっては、校則フーコーパノプティコンも真っ青な規律自動化させるもので、髪型男子坊主女子は肩まで。

他にも細かい校則がたくさんあって、破れば容赦無く教員から殴られる世界だったし、皆が一緒であることを望んでいたので、逸脱すれば容赦無く告げ口されていた。

校則を破らなくても、目立てば排除対象になりうるので、いつしか自分も誰かが見張っていると意識して、いかに溶け込むかを重視するようになっていた。

そして積極的に学んだり考えることが嘲笑対象であったので、そこでもやはりセックスしたことがあるかとか、バイク知識があるかとか、そういう分かりやす尺度ヒエラルキー構成されていた。

授業中に教師から指名されて小難しい答えを言ったり、発音記号通りに英単語発音しようものなら3日は真似をされてイジられるのは御多分に洩れず自分地元も同じだった。

テスト期間は早く帰れるので皆喜んで下校後に遊ぶレベル勉強に対する姿勢で、将来は男子工業高校女子商業高校に通ってそのあとのことは何も考えないのが一般的だった。

ここまでは自分ライブで触れた15歳くらいまでの環境の話で、せいぜい15年くらい前の話だ。

はっきり言えば、そのような環境はまっぴら御免だし、そんなところで自分の子供を育てたくはない。

ただ、地元の話は中々難しい問題はらんでいる。

ここからは冒頭に述べた「社会再生産」について触れたい。

さて、経緯は知らないが、自分幼稚園の頃にIQテストを受けた。

そのあとに、あなたの息子は知能指数が高いから相応の教育を受けさせてあげてくださいと園長先生から母親コメントをもらったらしい。

大学のことすらよく知らない専門学校卒の母親だったが、自分都内海外の全寮制の学校小学生のうちから預けようとした。

だが、当時の自分はこともあろうに泣き叫んで拒み、結局は地元に残ることを選んだ。

当時のことはよく覚えていて、理由友達と離れたくなかったから。

その時に知りうる限りの世界を取り上げられることに対する極端な不安が何よりも勝っていて、母親は息子の気持ちを優しくも汲み取って折れた。

ただ、結論からいえば、自分結果的に完全に故郷を捨てた。

小学校に上がった時、小1か小2くらいの頃から、本を読み始めた。その頃に三島由紀夫島崎藤村やら、古い作品から新しい作品まで縦横無尽に慣れ親しんだ。

早朝に登校して空いた時間や、ジャンケンで負けて押し付けられた図書委員時間図書室でひたすら本を読んだ。

そのうちに、自分生活する社会根本的に異なる社会、つまり学び、考えることが重要であるという社会存在することを知った。

哲学思想系の本はもちろんのこと、西洋美術画集建築写真集に心を揺さぶられたし、マーラーCDを初めて聞いた時の感動は死ぬまで忘れないと思う。

めちゃイケを好むふりをして、自分加藤周一の羊の歌に感銘を受けて、とりあえず東大に行こうと中学の頃には考えていた。

そして周囲に迎合しつつも高校に進んだ。いわゆる地方公立トップ校だった。

他にも理由はあったと思うが、中3の時には成績が良いという理由ものを隠されたり上履きにガムが入っていたこともあった。

通っていた高校地元から電車を乗り継いで1時間は掛かる。

入学から1ヶ月もしないうちに、明らかに新たな社会社会階層自分は組み込まれたと自覚した。

同級生の親の職業は、医者弁護士会計士大企業社員ばかりだった。

誕生日には名古屋デパートの上層階のレストランだったり、どこぞで伊勢海老を食べるだのとそんな話もたまに聞いた(成金的な家はあまり無かったけど)。

彼らの親は旧帝国大学出身はざらにいたし、兄が東大、今はオックスフォード留学中とかそんな話も当たり前にあった。

幼い頃からピアノバイオリン書道バレエスイミングなんかをやっているのがマジョリティだったし、週末に美術館やコンサートホールに足を運んだという話も決してレアな話ではなかった。

彼らと出会ってとかく感動したのは、好きだった本や芸術の話を初めてリアル人間とできたことだった。

そして何より彼らは、自身解釈や、見解を示してくれたし、自分のくだらない議論にも向き合ってくれた。

もちろん性やギャンブル暴力ワンピースの話もたまにはあったが、それ自体享受するだけでなく、思考対象としても話題を取り上げることががあった。

高校以来、自分は学び、思考する人しか存在しないかのように振る舞う社会に身を置き続けている。

今にして思えば、もっと早く外の世界に出た方が良かったのではと素直に思う。

ただ、当時の自分には、その選択肢はなかった。

なぜなら、受動的に与えられたその社会自分のすべてだったから。

母親母親であるように、生まれ育った社会は生まれ育った社会であって、代替がきかない。

自分たまたま自分が立っていた社会と違う社会を知りうるきっかけを子供の頃に得たから今があるのであって、その機を逃せば一生地元に居ただろう。

なぜなら、考えることや知ることを拒むことが規範となる社会では、外の世界があるということ自体を知りようがないのだから

自分は考えることも、こうして頭の整理をすることも好きだ。

パチンコ新台や、友達奥さん不倫をして旦那相手と殴り合いの喧嘩をしたとか、そういう動物的な話題を「それ自体」をただ消費する社会に少なくとも自分は興味がない。

もちろん、そういった社会自分経験したような)を否定する理由はどこにもない。

ただ、自分故郷を捨てたように、その社会に残るのは、その社会適応しきった人々である

有り体にいえば、将来の選択肢存在すら意識できないのが自分体験した社会であり、どのような選択肢があるのか獲得しようする営みそのもの封建的否定される強い構造を伴っている。

からこそ、自分田舎はいつまでも同じ姿を留めることに成功しているのだと思う。

もちろん、その社会自体が恐ろしいぬるま湯であり、外には異なる社会存在することを予期している人も稀にはいることだろう。

幼い息子を外の世界に出そうと考えた母がそうだったように、おそらくそれに気付いた時に自身好転させるにはあまりにも遅い場合が大半である自分は思う。

そして、自分は今更何があったとしても、地元の彼らと交流することはできないし、するつもりは一切ない。

それくらいに共通言語がもはや異なっている。

母はもう二度と戻ってくるな、お前の居場所はもうここにはないと電話口でことあるごとに言う。

一方で、開成筑駒から東大に進んだ都内組は何も捨てることなく、安定的自分が望んだ社会享受してその上に今も生活を営んでいる。

それは誰でもそうであるように、最後最後に拠り所となり得る自らの地域的なアイデンティティをきちんと持っているということである

自分依拠すべき地域地元)を自己実現と引き換えに失ったのであって、願わくば我が子には地元を与えるか、もしくは地元がなかったとしてもサバルタンとなり得ない思想的な土台を築いて欲しいものである

そして同時に、自らの強みは故郷がない事であり、海外に出ることも辺境の地に赴くことも、自分さえ許せば可能となり得る。

今朝の夢に現れた、小さな漁船はきっと自分自身だったのであろう。

2019-09-13

[]野外で合法的全裸になりたかったので、オーストリア混浴してきた

【初めに】

 コピーミスで一節が抜けていた。申し訳ない。【】で囲まれた部分が追記である

【本文】

 服を着るのが苦手だ。できることなら裸で生活したい。

 ビジネスホテルに泊まるときは大抵全裸だし、男女関係なく素っ裸で過ごしたら、さぞ気持ちがいいだろう。

 そんなことを呟こうものなら、不審者扱いされるのは目に見えている。挙句の果てに、公共の場で脱ぎだして陰部を露出する不審者予備軍と誤解され、警察のお世話になるかもしれない。

 だが、よく考えてほしい。ああした人たちは、自分全裸特に陰部を見てほしいのであって、裸になりたいのとは少し違う。それに、皆様も思うことはないだろうか。たとえば大浴場に浸かったときの安らぎ。もしもそれが露天風呂だったらなおのこと心が緩み、湯の中に嫌なことが溶けていく思いがしないだろうか。

 目の前にどこまでも緑が、あるいは紅葉が広がっていたら。あるいは、絶えることのないとどろきを繰り返す海洋が広がっていたのなら。これほどまでに自由を感じつつ、大いなる存在に受け止められている安心感を覚える場所はないはずだ。何も身にまとうことなく立っていると、海風が全身をそっと撫でていき、普段どれほど重いものを身にまとってきたかを、嫌でも意識させられる。

 とはいえ、男女混浴可能場所国内でも限られている。ましてや、近年は混浴マナーの低下が甚だしく、混浴を取りやめてしま地域も多いと聞く。ある意味では仕方がないのかもしれない。混浴誕生した時代とは、私たち羞恥心感覚も変わってしまった。

 そういうわけで、私は混浴文化がまだ息づいている、ウィーンにまで足を運んだのである。概して、ドイツオーストリアを含む中東欧の人々は裸体に対するタブーが弱く、混浴についても寛容なである。緯度が高いので、全身で太陽を浴びたいのだろうか。冬になると日照量不足で気分が落ち込む私としては、その気持ちはよくわかる気がした。

 もっとも、私は全裸になるためだけにオーストリアに飛ぶような酔狂人間ではない。

 私は建築美術にも関心があり、この旅行の主目的は、クリムトシーレ、ココシュカといった人々の作品を鑑賞することであった。なので、脱衣はどちらかといえば、時間が空いたときのおまけである

 日本と同じで、月曜日には休業の美術館が多い。なので、月曜日にそうした巨大温泉施設に向かった。ウィーン中心街からおおよそ三十分ほどのオーバラー駅前の、テルメ・ウィーンと呼ばれるところである

 駅を出ると目の前に巨大な建物があり、そこからは既に硫黄香りがしている。そうしたところは我が国温泉とよく似ており、妙な安心感がある。片言のドイツ語で入場料を払い、タオルレンタルを済ませ、ロッカーに向かった。

 ロッカーのカギは電子式で、かざすと自動的に開閉されるというものだ。慣れるまでに時間がかかったが、すぐに便利だとわかった。荷物を持ったままガチャガチャと回すのは大変だからだ。ちなみに、このロッカールームの時点ですでに混浴で、男性女性関係なく着替えている。もちろん、慎み深い人のために個室の更衣室もあるのだが、別料金だ。

 ちなみに、温泉施設ではあるがすべて全裸で過ごすわけではなく、全裸なのは奥のサウナコーナーのみである。そのために私は一応水着を持参しており、ついでに防水のバッグも持ってきた。

 まずは、せっかくなので水着エリア温泉を楽しむ。とはいえ水着エリア温水プール同然であり、浸かっているとあたたかいが出て風に当たるとすぐに水着が冷えてしまうといった代物である。せいぜい人肌程度であり、温まるには不足である

 これはときどき指摘されることだけれど、日本人の湯加減の好みは、ヨーロッパの人々のそれよりもかなり高いらしい。ハンガリー温泉大国で知られているが、やはりそこも湯加減はぬるい。ただ、その程度の温度でなければ、ガイドブックで見かけるように、湯につかりながらのんびりとチェスの対局をやるわけにもいかないだろう。

 他にも、子供立ち入り禁止エリアというのがあり、ムーディーな照明と共に、カップル夫婦がぷかぷかと浮かびながら語らっているコーナーがあった。ここも温水プールほとんど温まらない。日本温水プールみたいに、塩素臭くないのはありがたいのだが、やはり汗をかかないと物足りなく感じてしまう。

 そうしたわけで、水着エリアを堪能した後に移動しようとしたのだが、サウナエリアがどこかわからない。あちこちうろつきまわり、子供に泳ぎを教えているらしい人やスタッフと思しき人物に、「ヴォー・イストサウナ?」(サウナはどこですか?)などとつたないドイツ語で尋ね歩くうちに、やっとのことでたどり着いた。

 なお、このゲートの先は別料金であり、鍵をタッチして入る。清算は帰りだ。そして、注意書きにはドイツ語と英語で「この先水着の着用を禁じる」と書かれている。なんとも徹底していることだ。私は軽快な電子音と共にその奥へと進んだ。

 サウナコーナーは、それほど変わった印象はなかった。ただ、見かける男性が皆素っ裸なので、私も水着を脱いだ。それほどの羞恥を感じなかったのは、一つには周囲には男性しかいなかったからだろう。それに、ここでは全裸が正装なのだ。だったら、むしろ何か着ている方が恥ずかしいのではないか。そんなことを思ったのである

 サウナ入り口には温度が書かれており、四十五度、五十度、六十度、それから九十度に分かれている。ひとまず五十度のところに入ると、既に老夫婦がくつろいでいた。ここで初めて裸の女性と遭遇した。

 二人は、私の存在を気にかける様子もなく、くつろいだ様子だった。私も、確かに目の前に女性がいるのだなあ、ということは考えたのだが、気にしてもしょうがなかったので、ぼんやり天井を眺めることにした。男性で前を隠している人はほとんどいなかったので、自分もそれに倣ったのだけれど、個人的には気持ちが良かった。世間体を気にせずにリラックスした姿でいるのは、何とも言えず心地よい。

 ちなみにその老夫婦のいたサウナでは、腰かけるところがチェアベッドのようになっており、仰向けにくつろげるような形になっていた。うとうとしているといつの間にか隣に座った男性が、ペーパーバックで何やら読んでいる。お風呂ではなくてサウナ読書、贅沢この上ない時間だ(もっとも、後で注意書きを見たら、サウナの中の読書禁止、と書かれていたのだが)。

 しばらくして、サウナを出てシャワーを浴び、他の温度のところを回ったり、冷水プールに体を浸したりした。日本温泉露天風呂がメインで、サウナ複数あるところは珍しい気がするが、ここでは様々なタイプサウナがあり、存分に楽しめた。

 たとえば、スチームサウナというのがあり、ここでは猛烈な蒸気で包まれる。汗が蒸発しないのでなかなかにつらいし、持っていたタオルもすぐにびしょ濡れになってしまうのだが、熱風がきつくないので、肌には優しい気がした。眼鏡をかけていると、何が何だかからなくなってしまうのだが。

 ちなみにこの眼鏡裸眼で転ばないように、日本サウナ用の眼鏡をわざわざ購入したものである

【ところで、このサウナコーナーには、外がある。サウナなので当然素っ裸で歩くのだが、これが気持ちがいいことこの上ない。芝生の上を歩けば、まるで熱帯民族になったようで愉快だ。そして、歩いた先には小屋があるのだが、そこもまたサウナである

 そこでは、おおよそ温度は九十度で、定期的にスイッチオンオフになる。オンになると、そこにはタオル一枚のおじさんがやってきて、香りのする水を炉に撒く。そして、巨大なタオルサウナの人々に熱風を浴びせるのである

 それがまた非常に心地よい。異様な高温のはずで、現に乳首が痛いほどなのだが、それでも不思議と生きている実感が与えられるというか、幸福感と高揚感が感じられる。それは他の人々も同じなのだろう。おじさんのパフォーマンスが終わると、一斉に歓声と拍手がする。ロウリュウ、と呼ばれるものに近いのだろう。

 そのあとも、おじさんは一人一人に熱風を送る。そのたびにあおがれた人々は嬉しそうだ。私も、「ゼア・グート。アバー・ゼア・ハイス」(とても気持ちがいいですが、とても暑いです)と、定冠詞活用無茶苦茶ドイツ語で応じた。すると隣のおじさんがあおがれたときに「カルトカルト」(寒い寒い)などというものから、思わずその場は笑いに包まれた。

 私に向かって風を送るときに、両手を合わせてお辞儀をしてくれた。たぶんタイかどこかと間違えているのだろうが、悪意よりも親しみを感じたので、こちらも会釈した。腰かけるところが熱すぎて胡坐をかいていたので、仏像か何かと勘違いしたのかもしれない。

 その後、全身をほてらせながら野外にある二十五メートルほどのプールで体を冷やした。何往復か泳いでから、仰向けになって曇り空を眺めているうちに、これほどの幸せなはないだろうな、と感じられた。何のしがらみもなく、何の規制もなく、ただ存在するだけ。過度な欲望もなく、競うこともなく、誰から干渉されない時間だけそこにあった。

 それに、水着を身につけずに泳ぐと体を締め付けるものが何もなくて、全身を区別せずに流れていく水が本当に心を自由にしてくれる。それに、誰もお互いの裸をじろじろ見たり気にしたりしないのも、気持ちが良かった。あたたかな無関心というか、あるがままの姿を受け入れてもらっている感覚になるのだ。

 人間身体のどこに猥褻なところがあるのだろう、表現規制は何のためにあるのか、などと大げさな議論が頭の中に形を取ろうとしたが、そうしたもの普段日の当たらない陰部に太陽が差す気持ちよさに溶けてしまった。

 そうしたわけで、私は結局三時間以上もそこで過ごすことになった。】

 さて、三時間過ごしたので、そこではいろんな人を見ることができた。もちろん、凝視したわけではないけれど、それでも混浴に来るオーストリア人にはいくつかのパターンが認められた。

 その一、スポーツマンタイプものすごい筋肉量で、アスリートか何かのようだ。これだけ鍛えていれば、自分身体に恥ずかしいところなど、どこにもないと言わんばかりだ。ギリシアローマ彫刻そっくりであるスポーツマン同士で何やら楽しげに話していることが多い。

 その二、力士タイプ。非常にでっぷりとした肥満体系のおじさん。人からどう見られているかそんなに気にしていない印象。こちらも堂々と歩いており、楽しそうにしている。

 その三、老夫婦。なんというか日本混浴にもいそうな、のんびりした雰囲気ときどき湯船の中で抱き合ったり、ほっぺたにキスしたりしている。ちなみに、注意書きには「キス以上のことはしちゃダメ!」「十六歳未満の入場禁止!」と書かれている。

 その四、比較若いカップル、あるいは若い男女。よくわからないのだけれど、「みんなで渡れば怖くない」的な感じで一緒に来たのかもしれない。

 ちなみに日本人は私だけだった。それから一人だけアフリカ系の人がいた。それ以外はみんなヨーロッパ系。

 で、こうして振り返ってみると、比較若い人が多い。それでも、私はあまり気にならなかった。というのも、前も言った通りここは全裸が正装なのであり、それについてとやかく言うほうが変だ。確かに、きれいで魅力的な人もいたし、中には私の好みの人もいたのだが、雑踏ですれ違う以上の感慨はなかったし、わざわざ振り返ることもなかった。

 混浴について、猥褻だとか下品だとかい意見があるが、私はまったくそう思ない。そもそも、ここは風呂サウナであり、いい湯だな、以外の感想はない。たぶん、混浴について批判的な人は、マナーの悪い人と一緒になってしまったのか、そもそも風呂がそこまで好きではないか、なのではないか。人様のことだから勝手判断差し控えるが。

 というか、見えそうで見えない極小ビキニなんかよりも、素っ裸の方がよっぽど上品な気はする。潔いし。隠すから下品だとか猥褻だとか言われるんじゃなかろうか。みんな最初からすっぽんぽんだったら、誰も気にしないだろうし。隠せば隠すほど、そこに注意が向くし、逆説的にそこに注目してくれと言っているようなものな気がする。

 それと、全然関係ないけど、女性でも腋毛もじゃもじゃの人は多いのは面白い。話には聞いていたが、実際に目にするとやはり興味深い。陰部がどうなっているかはじろじろ見なかったからわからないけれど、向こうの人は剃っているとはよく聞く。ただ、そんなことも温泉気持ちいいのでどうでもよい。

 そういうわけで、私はオーストリア混浴を十分に楽しんできた。予想していた通り、とても気持ちが良かった。日本にも類似したサービスがあればいいのに、と思ったが、マナー一定の水準に保つことは難しいだろう。きっと、ナンパしたりじろじろ見たりする行為が横行するに違いない。一度絶えてしまった、混浴文化を再びメジャーにするのは、難しいだろう。

 プールサイドで裸のまま横になり、夢うつつのまま時間が過ぎていく経験は非常に贅沢だった。しかし、これは今の温泉文化とは、少し違うかもしれない。

 個人的には、自分がやりたいことをやったので、満足している部分はある。今後どうするかはわからない。恋人がいないときだったので、とりあえず全裸になってはみたのだが、もしも今後も恋人が見つからず、行きたい場所が思いつかなかったら、どこか別の国でヌーディストビーチに行くかもしれない。それか、趣向を変えて、全裸ハイキングか全裸マラソンかに挑戦するかもしれない。

 もっとも、この混浴体験ですっかり気が済んでしまい、数年後には興味すら持たなくなっている可能性もある。それはわからない。

 ただ、やりたいことをやってみて、それなりに面白かった。それで十分なのかもしれない。

 皆様の快適な全裸ライフの参考になれば幸いである。

 最後に、脱いではいけないところで脱ぐのは絶対にやめましょう。これだけは強調しておく。

最後に】

 本記事カクヨムにも掲載されている。私が投稿者本人であることは、カクヨムでは連載中であり、現時点でも未公開になっている部分が含まれていることが証拠になる。

【付記】

 ヌードバイクみたいな、ヌーディスト活動経験者の増田は、ほかにもいらっしゃるのだろうか。あるいは、ヌーディズムに関心がある、だけでも潜在的にはどれほどいるのだろう?

アクセス

 地下鉄U1の終点、Oberlaa駅

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