はてなキーワード: 海の藻屑とは
これは良い問題提起だと思う。
私の意見は、本当のワタミの内情や実情を知らないので、どちらとも言えず
あくまで第三者的立場から言わせてもらうが、ホワイトとブラック企業
どちらが良いかという論争はあくまで労働環境しか見ておらず、先行きや将来性を考えていないと思う。
いくらどれだけホワイトな企業であっても、業績が悪ければ倒産する。
それは良いことだと思う。
こういう人は経営というものの何たるかを全く理解していないし、理解する気もないと思う。
当然ながら、ある一定ラインの基準を決めて、それを超えた場合は、超えた分の何%をボーナスとして
支給するだとか、そういった取り組みはあってしかるべきだろう。
だが、会社というのはなかなか大変なもので、いくら銀行にお金があって、
どれだけ売上をあげても、毎月どんどん目減りしていくものなのだ。
それに今は業績が黒字でも1年後にこの黒字を継続できているかどうかはわからない。
わからないどころか、今と同じことをそのまま1年続けているだけでは、確実に業績は落ちる。
そういうものなのです。
だから、会社は利益を社員にリターンするだけでは、会社を存続できないので、新たな投資に回すなどの
選択を行っていかないといけないのだ。
そのリスクを考えれば、多少社員に厳しい会社であっても、存続してくれる会社の方が素晴らしい。
それにホワイト企業がいいといっても、果たして働いている人たちはぬるま湯に使ってるだけにすぎないと言える。
会社を船にたとえてみる。
ポセイドン・アドベンチャーという映画があるが、あんな感じで船が転覆したとしよう。
ホワイト企業でぬくぬくと生きている人たちは、そのような事故が起きた時、何をしていいかわからない。
事故防衛の手段がないので、責任者に身を委ねて、結果救助を待つだけで、船は水没し海の藻屑となる。
一方、ブラックの荒波にもまれている人たちは、自分達で脱出する手段を考える力を備えられている。
自分で考えて自分で行動する、それは普段している業務でも上から厳しく言われていることだ。
そうして、生きる意思をもった人たちは、無事船底へ辿り着き、生を得ることができる。
会社も同じだと思う。
今流行りの艦これきっかけでもいいし、その前からの軍艦好きでもいいんだけど(自分は後者)、日本の空母の戦没の経緯について調べると、あまりの惨状に目を覆いたくなる。
ミッドウェーで米艦載機の奇襲を受け、たった数発の爆弾で海の藻屑と消えた南雲機動部隊の4空母。
潜水艦の魚雷攻撃で艦載機用燃料タンクを損傷、気化したガソリンが充満→引火爆沈した翔鶴と大鳳(特に大鳳は魚雷一発だったはず)。
数々の海戦をほぼ無傷でくぐり抜けた歴戦の殊勲艦なのに、飛ばす飛行機がなくなってしまった結果、最後は僚艦ともども米艦載機の囮になって沈んでいった瑞鶴。
「昼間の艦載機の攻撃と夜間の潜水艦の雷撃、どっちがヤバいんですかねえ・・・」という究極の選択の結果、潜水艦の魚雷であっけなく沈んだ信濃。
こういう史実を目の当たりにすると、当時の日本海軍が軽視していた要素がハッキリ見えてきてしまう。
即ちダメコン、レーダーやソナー等の電子機器の開発、そして兵站。
いくら国力というかマンパワーに限りがあるにしたって「艦が燃え出したら実質助からない」だの「目視で何とかする」だの、ちょっとあり得ないでしょうって感じ。
そしてこれらを軽視した結果、空母のみならずあらゆる艦種において、日本海軍は地獄を見ることになったわけで。
結局、海戦に限って言えば、日本は航空機と潜水艦に負けたと言っていい。
一応、戦後はそれを教訓にダメコンと電子機器は徹底的に強化したらしいけど、海自結成後に一度も実戦が行われてない以上、本当に?という感は拭えない。
というかかなり不安を感じる。
勿論これらが充実していたから太平洋戦争に勝てたかどうかは別問題だけど(そもそも開戦時ですら国力が10倍くらい違っていた相手と戦うという決断は・・・という話も)。