はてなキーワード: 浩瀚とは
全国1億人の『十二国記』ファン待望の新刊の結末がアレでアレだったので「うおーーーーここで止めるのかーーーーーーーーー」ってなってる十二国の民が多いみたいだけど、あれ根本的に勘違いしてると思うんだよな。
だって、あのひとは仙(みたいなもの)でしょ? 仙が傷の悪化くらいで死ぬわけないじゃん。首落とされない限りどんな手ひどい傷を与えられても死なないのは延王が斡由の叛乱を鎮圧したときに示されてたじゃん。
というかあの世界の住人、基本的に世界のルールをおぼろげにしか理解していない。
だって、陽子の前の慶王(予王)が死んだあと、その妹が偽王として立って、それに浩瀚以外の多くの州侯が騙されて偽王に従っちゃったんでしょ? でも、前王の妹なら姓が前王と同じはずだからそもそも天命が下るはずないんだよね(前王と同じ姓の者には天命が下りないので、楽俊は王にはなれないと明言されてる。まあ易姓革命ってやつですな)。だから王の交代に関する基礎的な知識があれば、あれは偽王だって調べるまでもなくわかったはずなんだよ。
でも騙された。一般庶民ならともかく高級官僚も騙された(「騙されたフリ」をしてたやつもいるかもしれないけど、この口実なら騙されてたフリができると考えたってことはやっぱり全体的に知識レベルが低いんでは)。延王も「不吉なことが起こりまくってるから正統な王じゃない」って判断してたみたいだけど、いやそもそも偽王が予王の妹って時点で王じゃありえないって判断できるはずでしょ、と。
だから、驍宗も「一度は俺に叩頭してるんだから俺が正統な王のはずだろ」という常識的な判断ができない。「それマジ?」って景麒に聞いちゃう。まああれは疑っても仕方なかったけど、やっぱり天の条理について厳密な理解を持ってたわけじゃない。
阿選も「へえ、だったら俺に叩頭してみろよ」と言えば一発でわかったはずなのに言わない。まあ彼らは実務家・武人であって、天の条理がどうなっているのか、それをチェックしたりかいくぐったりするにはどうすればよいか、という法律家的な視点(西王母が持ってたのはこれだよね)を持っていないのは仕方ない。
だから、どう考えても死ぬはずがないひとが死んだと知って作中の人物がめちゃくそショック受けてるけど、そもそもこいつら天の条理を正確に理解しているわけではない法的な知識を信頼できない語り手なんだよな、って思ってる。絶対生きてるでしょ。だって死ぬはずないもの。
いやーしかし、シリーズのこれまでの巻を読みながら「こいつら世界のルールに関する理解が意外と粗いな」ってずっと思ってたわけだけど、まさかそれを伏線として使ってくるとは。さすがは主上です(叩頭しながら)
東大でロンダ、って言われてるのは、東大の学部の人数に対して大学院の枠の方が2倍3倍あるような学科が多いから。
逆に、京大はほぼ100%大学院に進む様な学科でも大学院の方が枠が少なかったりする。
だから、京大生は京大と東大を両方受けて東大を滑り止めにすることすらある。
東大生が京大を受けるってのはよっぽど特殊な研究で京大にしか無い、って場合だけ。それも相当優秀で無いと失敗する。
ましてや外部生に関して言えば、京大に入ろうと思えば、まず、内部生に本気で勝たないと入れないわけ。
東大なら、内部生に余裕で負けても外部生同士の戦いに勝てば良いわけ。
(とある学科の院試の時に、外部生がいつから勉強してたとかいう話をしてて、前の年の年末からとか、ヘタすると1年前から院試対策をしてたとか聞いてビビった。
内部の人間なんて直前に過去問ちょっとやってみる、程度なのに。それでも圧倒的に学力差がある当たり、大学での教育の差はやはりあるんだな、と。)
京大ならきちんと事情知ってる人間からすれば、別にロンダでもなんでもなく、学部の時に大学入ってから頑張って勉強して京大院に言ったんだな、って思います。
教授なんて来る者拒まずの人が多いし、直接自分に興味を持った、なんてメール来たら誰でも一度おいでよ、って言うと思いますが。
授業に出てみると、その先生が繰り広げる浩瀚な世界は素晴らしくて、すっかり魅了されて、この人のもとなら勉強したいと思った。
授業が聴きたいの?大学院でしょ?授業聞いてどうするの?
一体何がしたいの?