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はてなキーワード: 東京家族とは

2019-07-01

anond:20190630122828

山崎紗也夏「NANASE」全4巻

筒井康隆の「七瀬ふたたび」のコミカライズ女性が描いているからか露悪的な心理描写がエグくて大変良い。


山崎紗也夏東京家族」全5巻

売れっ子作家になった主人公が6歳~19歳の子供(一応すべて自分の子供)を一気に6人育てることになる話。

突飛な設定の割にリアリティがあると思う。


・「殺し屋さん」全4巻

エロ漫画家春輝ギャグ漫画原作者一條マサヒデコラボした4コマ漫画。1巻の最初のページの破壊力すごい。


森下裕美大阪ハムレット」全5巻

大阪に住む様々な事情を抱える人々の短編集。ほっこり可愛い絵でえげつない話が展開されるけど読後感はいい。

4巻まではおすすめ


渡辺保裕球場三食」全4巻

野球ヲタ日本中球場内の売店飯を観戦しつつ食レポする話。野球に興味ないけど何故か惹かれた作品

お祭り屋台飯って高いけどうまいんだよな。


ヤマシタトモコ「花井沢町公民館便り」全3巻

ある街の区画内に透明バリアのようなものが出現し、その中に閉じ込められた人々の短編集。

SFっぽい設定だけど、あくまでそこで暮らす人々の生活に密着したドキュメンタリーのような話。

2018-06-09

万引き家族平成東京物語

万引き家族を見てきた。

カンヌパルムドールを受賞するのも納得の完成度で、芸術性、メッセージ性、エンタメ性を兼ね備えた邦画史上に残る作品なのは間違いない。

リリー・フランキーだしどうせお涙頂戴の感動ポルノだろうなんていう懸念は見事に粉砕された。

テーマ家族の絆の相対化と解体と再構築という、小津安二郎東京物語に通じるものであり、舞台戦後間もない時期から平成の終わりの今に移すとこうなるという感じだった。(ちなみに、山田洋次監督東京物語リメイクした東京家族という映画があるが、あれは小津安二郎がせっかく相対化した「家族」を再び戦前の古い価値観に巻き戻してリメイクするという糞以外の何物でもなかった。)

ただ、東京物語では血のつながらない人たちが自然につながっていたのに対して、本作は血のつながらない人たちが一緒に暮らしていくことがいかに困難かを描写しており、現代日本の息苦しさを批判しているともとれる。そこが日本批判を許さない人たちからは「反日的」に思われるのだろう。

また、本作で繰り返し描写される「貧困」の風景リアリティを持ってしまっているのが平成30年の日本現実であり、是枝監督は当然そこは意識的に作って、こんなのでいいんですかという疑問を投げかけていることも間違いないだろうし、そこも「反日的」だという愚にもつかない批判の的になっているのだろう。

とにかく、あえて言葉にする必要もないくらいの傑作なので、ためらいなく映画館へいくべき作品。事前にどれだけハードル上げまくっても軽々とその上を行く大傑作。

 
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