はてなキーワード: 時をかける少女とは
描きたい内容を単純化しつつわかりやすい折り目をつけ、誰でもついていきやすい速度でありながら明確な変化を持って描かれる最大公約数的なストーリーテリング。画面を広く使いつつ視点を大きく動かさないようにする雄大なカメラワーク。日常と幻想の間に半透明の敷居を置き両者をはっきり区別しながら横へと並べる非連続的な非日常性。これがいい意味での細田守らしさ。
ショタコンにしてケモナー。自意識過剰なキャラクター。誰もが承認欲求に飢えているという断定の元に進む構ってちゃんストーリー。全てを自分の口で説明してしまう自信のなさ。ヒステリックさと寛容さの両極端。これが悪い意味での細田守らしさ。
未来のミライを面白かったと言えるかの全ては、細田守の悪癖、性癖、嗜癖を理解した上で、その発露を作家性として消費することが出来るかにかかっている。逆に、そういったものに対して一切無頓着に、ただ何も考えずに綺麗な映像が流れる2時間のパラパラ漫画だと思って鑑賞するかだ。
未来のミライには細田守の内面”だけ”が描かれている。”だけ”である。この映画は主成分が細田守なのではなく、すべての成分が細田守なのだ。全スタッフの労力、作業は製作の過程で全て細田守分として返還されてしまう。そこに慈悲はない。この映画は全力で細田守であり、それ以外のものが含まれることは認められていない。実際、この映画の制作にあたってスタッフに細田家のホームビデオが見せられたというエピソードすらある。スタッフが「家庭」というものに描くイメージを、「細田家の家庭」というイメージで塗りつぶし、他の家庭から異物を混入されることを防ぐ徹底した管理体制である。
甘えん坊でわがままで自分を認めてもらいたくてたまらない子供は当然細田守であり、彼の成長を通して鑑賞者から贈られる称賛を求めているのも細田守自身なのだ。彼が作中では徹底して直接その苦しみを認められることがないのは、そういうふうに世界を見る細田守が細田守の中に居るからである。電車好きである点などは細田守の実子がモデルとなっている。彼にとってこの映画は自分の子供が成長する姿を通して「かつて自分が子供だった頃に成長したことを客観的に見ることになった」という事実を描いたものでもあるのだ。ケモナー成分を取り込んだりハチゲームでクネクネしていたりと(ショタコンケモナー向け)サービスシーンも多く、彼が主人公であるということは、細田守にとってはケモナーやショタコンであることが自己同一性の核であることを示す。
客寄せパンダとして使われまくったのに、出てくるシーンは意外と少ない。未来という名前、赤ん坊であること、婚期を逃すことを気にする発言、最終的にくんちゃんに血縁上のつながりを思い出させる役目、これらの要素から「男女の関係によって子孫を残すこと」のメタファー、ひいては「(ショタコンではなく)普通の人間として生きること」のメタファーであることが伺える。同時に「世間で受け入れられ、未来に繋がる作品」のメタファーでもある。最初にキャッチコピーとして登場し、最後のクライマックスにおいてただの細田守回顧録であった映画を一般向けの娯楽映画へと引き戻す役目を追っていることからもこれが分かる。
仕事人間であり、子供の親でもある細田守。一般的役割に対して性別が反転しているのはジェンダーフリーというよりも、それぞれに細田守に繋がる要素をもたせることで、どちらもを細田守にするためである。時折ヒステリックなのも妙に余裕ぶってみせるのも、自分たちが変わってきたと殊更に言うのも、全て細田守の独り言なのだ。
オスケモ。王子だったという発言は、細田守の中で最も大事なものがケモナー性癖だったことの暴露である。それにかつてという言葉をつけるのは、今の自分はそれを卒業したという自負である。
ホモホモしい外見、言動、であるのだがそれがハッキリと語られることはない。ここまで赤裸々にショタコンもケモナーも自己開示してきて、それをあえて語らないのは、細田守の中において自分のホモセクシャルへの興味がまだ疑問の残るものであるからである。逆に言えば「それすらも」赤裸々にスクリーンに映し出したのだ。
上で述べたようにミライは『普通の家庭』や『世間一般の価値観』のメタファーであり、それが細田ハウスに持ち込まれるのは、ショタに興奮だけしていればよかった世界の終わりを意味している。ミライファーストの生活を否定する姿は、一般向け要素を散りばめた映画を作らされてきた細田守の姿である。その中で雑な反逆に出ては怒られる。悪い意味で細田守らしい映画を作ってきたことへの反省と、それに対する怒りが描かれる。『自由にショタでケモいアニメだけやらせてくれ』、くんちゃんが繰り返すミライ否定発言はつまる所こういうことなのだ・
『雛人形を毎年1日ずつ出し続けていたら1年ずつ婚期が伸びる』という会話は、ずっと結婚できないということを意味している。それを片付けてミライちゃんが未来で結婚できるようになった。これは、細田守が自分の中で幼少期から積み上げてきた結婚感を今一度棚卸しして、普通に恋愛をして普通に結婚をする人生を受け入れたことを意味している。作中に置いて、未来ちゃんが過去にやってくるのは、細田守の中で過去の細田守と共に今の細田守が気持ちの整理をつけた経験を描いているのだ。そこに犬が加わっている理由は、それが彼の性癖に置いて重要な意味を持つからである。普通に見ていると何がしたいのかわかりにくいシーンも、このように整理していくと理解できる。これが未来のミライの面白さだ。
これもうそのまま細田守が自分の親に対して「心の中で」やっていたことです。自分が親になって子供を持つ身となってそれで子供の頃の両親の大変さとか知って感謝してーっていうアレです。そのままかよ!そしてその中で全部セリフにしちゃうのかよ!このシンプルさ!観客への信頼の無さ!そして自分の表現への自信の無さ!これもまた細田守なんですわー。自分がちゃんと愛されているか不安だとそのまま口にするのは、自分の映画がちゃんと観客に伝わっているのか不安だっていう宣言でもあったりするわけで。メタいぜー。
ホモホモしいアンちゃんとの初体験。遠くを見据えろと語られるが、そのさきに見えるのは廃墟。この道の先に未来はない。細田守も分かっている。ショタコン一本では子孫は残せない。アニメだって歴史に残らない。分かっている。分かっているけど、そうして進んだ先で結果を出したのが今の細田守だろ?そんな叫びが聞こえてくる。補助輪無しで突き進むには、遠くに廃墟を見据えなきゃいけなかったんだ。そうしてバケモノの子が生まれてしまったんだ……。
自分を見失ったとき、戻ってくるためには家族の名前を呼ぶ必要がある。自分に流れる血の繋がりを思い出す必要がある。そして、そのためにはミライを認める必要がある。ミライは「普通の家庭」「普通の価値観」のメタファーであり、自分がそれと深くつながっていることを認めることが、自分を取り戻すためには必要だと、最後の最後で認めることになる。途中からひたすらショタキャラメインで妙な話ばかりしていた映画が、ここで突然なんとも一般受けしそうなキャラと共にさもストーリーがしっかりとある映画であるかのような物語へと戻っていく。細田守の敗北宣言だ。人間としての細田守がここにいるには、彼の父親や祖父がショタコン一本で通さなかったからである。映画監督としての細田守がここにいるのは、デジモンやサマーウォーズといった一般向けに迎合した作品を作ってきたからである。自分が今ここにいるなかで、ケモナーであったことや、同性愛的な面を抱えていたことはたしかにあったが、それでも『普通』を受け入れてきたからだ。そう認めることで、見失っていた自分は取り戻される。そして、和解は結ばれた。ケモノやショタへと一度は預けられた細田守界の王位継承権は、最後には『普通の未来』へと託された。
凄まじい映画だった。「作家性の塊」と呼ばれる映画はいくらでもあるが、純度99%作家性の劇物はそうそうはないだろう。アニメ映画というと娯楽作品ばかりで、文学性や哲学性を謳っておきながら結局は娯楽作品に片足と重心は置きっぱなしにした作品ばかりな中で異彩を放っている。そんな世界にこんなものが現れたらそりゃ受け入れられないだろうな。ましてそれを作った人間の最大のウリ文句がサマーウォーズや時をかける少女なんていう痛快娯楽一般層向け作品なら。サマーウォーズや時かけ期待してこれ見に行ったら羊頭狗肉も良いところだって怒りたくもなるだろうな。
この作品には作家性以外を求めちゃ駄目なんだよ。日本の広告業界や映画業界はそれを頑なに伝えようとしなかった。そこは紛れもなくEVILだね。
ミライちゃんがただの客寄せパンダであり、その使われ方も「はいはいこのへんでパンダ投入すれば良いんだろ?」っていう態度で行われることに、細田守の中に渦巻いた鬱憤を感じ取ろうっていう気概を最初から持って見る分にはね、いい映画なんですよ。
そこは分かってあげて欲しい。
でも娯楽映画としては本当に駄目だけどな。俺はこれを娯楽として楽しむことは出来たけど、それは正しい意味での娯楽じゃなくて単に俺の見方が捻くれてて性格が悪いから娯楽に出来ただけだわ。素直な心の持ち主が素直に楽しめる娯楽映画を作った方が最大多数の最大幸福だよ。新海誠の君の名はと、細田守の未来のミライ。このコントラストはある意味美しいけどね。
前の週にランダムに決まった映画を私が自腹で映画館にて鑑賞し、その感想を20分以上に渡って語り下ろすという、友人やゲストであっても忖度しない型映画評論コーナー。それでは、今夜評論する映画はこちら!
『未来のミライ』!
はい。山下達郎さんのこの主題歌、やっぱり沁みますねー。かの名作、アニメ版『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などを手掛けた、言わずと知れたヒットメイカー細田守監督が原作、脚本、監督を務めたアニメーション映画。
これは後ほどの僕の評で触れますけどね、どうも細田監督は脚本を外注するタームに一旦戻した方がよいんじゃないかと僭越ながら思います。というのも、フィルモグラフィを踏まえると、細田さんが脚本に絡めば絡むほど逆にダメさが際立っているのが歴然となるという(笑)。
さて、『未来のミライ』、どんな話かと申しますと、甘えん坊の4歳の男の子くんちゃんは生まれたばかりの妹・ミライちゃんと仲良くできず、両親を困らせてばかり。そんなくんちゃんの前にある日、少女が現れる。声の出演は上白石萌歌さん。『君の名は。』のヒロイン、三葉を演じた上白石萌音さんの妹さんだそうで。これなんかは、僕、勉強不足で申し訳ない。存じ上げませんでした。それと、黒木華さん、麻生久美子さん。スーパースケベタイムこと星野源さんなんかもね、声を当てております。
ということで、この『未来のミライ』、見ましたよ~というリスナーの方から監視報告結果をメールでいただいております。ありがとうございます。メールの量は・・・多め。まあ、そんなもんですかね。注目度は高いでしょうからね。ただ、賛否の比率が今回、賛のメールが3割、否定的なメールが4割、そして普通が3割といった感じで。あらそうですか。まあ賛否両論というか、まあ世間的にも今回は否がちょっと多めな感じですよね。
多かった否定的な意見としては、これなんか僕笑っちゃったんですけど、「未就学児にアナルプラグってどうなんですか(笑)」「クソガキにひたすらむかついた」「リアリティラインがずっと迷子。演出が全て茶番」とかですね。みなさん手厳しいですね。一方褒める意見としては「まさに子育て中の自分にとってはくんちゃんの言動が“子育てあるある”でつい笑ってしまった」、「あの東京駅の造形は素晴らしい」、「全く予定調和ではない、ほとんどカルト映画のような展開に細田守のすごみを感じた」--最後のこれ褒めてるのかな(笑)--といったところがございました。
ということで『未来のミライ』、私もTOHOシネマズ日劇とバルト9で計2回、見てまいりました。正直日劇の方はちょっと寂しい、イマイチの入りだったんですけどね、バルト9の方は、休日ということもあったのか、子供連れのお客さんが多い雰囲気でしたね。おちゃらけたシーンでは子供の笑い声があったりしてね。これ僕意外だったんですけどね。
それで、細田守さんの細かい説明、はもういいかな。もういいですよね?
ニッポンの夏と言えばもう細田作品、となりましたね。春はドラえもん・しんちゃん・コナンくん、そして夏は細田作品というね。改めて振り返るとですね、あの押しも押されぬ名作『時をかける少女』以来、なんとキッチリ3年ごとに細田監督の劇場用新作長編アニメが天下の日テレをバックにつけて全国のシネコンでがんがん流れされるという。この光景は果たしてユートピアなのかそれともディストピアなのか(笑)!・・・といった風情でございますが、“ポスト宮崎駿”という形容が正しいかどうかはひとまず置いておいて、現在の日本アニメーションを代表する監督のお一人であることは間違いございません!一方ですね、これだけ大メジャーになっても、細田さんの作品は、毎回変なんですよ、はい。
日テレがバックにいます、山手線にも全面広告出してます、たくさんの有名どころの芸能人が声あててます、主題歌は山下達郎です、で、騙されちゃいけませんよみなさん(笑)!“変”なんです。これも後で触れますけど、残念ながら悪い意味で、ですけれども。
細田さんなりの意識としてはね、今回はこれを描こう、これがテーマだというものがあると思うんです。そして大出世作『時をかける少女』を除けば、特に細田さんのオリジナル作品には、ドーンと太い幹のテーマとして、「家族」たるもの、そのあり方、に明らかにオブセッションがありますよね。ジャンルも角度も全く違いますが、大枠のテーマ設定自体は是枝裕和監督と共通してる、ともいえます。両者とも相手の作品のことは苦手そうですが(笑)。
そして今回は最もそのテーマがわかりやすく出ているからこそ、これまで周辺の諸々で覆い隠せていたダメさが際立ってしまってるという。
これねえ、細田さんのホント悪い癖だと思うんですけどねえ。実生活を作品に反映させすぎてるんですよ。
もちろんですね、ここは誤解しないでいただきたいんですけど、私も含めてですが、まずリアルの生活があって、日々作品をクリエイトしているわけでございますからそのことを安直かつ一概に悪いというつもりは毛頭ございません!我々の業界でも、それはそれはまあ古今東西のあちこちで「リアル」か「非・リアル」か、ということが作品、ひいてはクリエイターとしての評価軸として語られてきた闘争の歴史があるわけでございます。まあここらへんの話はし出すと切りがないからやめときますが、また別の機会に特集でやれたらなと考えています。
ただね、これ、我々とも共通しているんですけど、決して間違えちゃいけないのは、「リアル」だから偉いんじゃないんですよ。そして「非・リアル」イコールダメじゃないんです。“リアルの生活があってのクリエイト”の裏っ返しとして、作品がウンコなら、いくら本人的にリアルなものであってもダメはダメなんです。まあ当然の話ですけどね。言い換えると、てめえ創作をなめてんじゃねえぞ(笑)!というね。どういうことかというとですね、僕が常日頃から大変尊敬しております、故・藤子・F・不二雄先生のですね、こちらも大傑作『エスパー魔美』にですね、こんなエピソードがあります。大変有名なエピソードなのでご存じの方やこの流れでピンと来た方も多いとは思いますが改めてここで引用させていただきます。
主人公魔美に対し、画家である魔美のパパの絵を酷評した評論家がこう言い放ちます。曰く「芸術は結果だけが問題なのだ。たとえ、飲んだくれて鼻唄まじりにかいた絵でも、傑作は傑作。どんなに心血をそそいでかいても駄作は駄作。」と。さらに、魔美公の「父の絵が駄作だと・・・!?」という問いに対しても、件の評論家曰く「残念だが・・・・・・」と。
「くたばれ評論家」というタイトルの話ですけれども、前後も含めて気になる方は是非全編読んでみてください。文庫版第1巻収録でございます。これ、我々クリエイターにとっては誠におっそろしい、喉元に切っ先をつきつける真実の言葉ですよ。作品内の一エピソードとはいえ、これを自作で評論家に言わせるF先生のすごみってのが改めて感じられますけども。
これを今回のリアル/非リアルの問題に引き直しますとね、こうなります。はいドーン!!
「結局、創作においては作品が全てなのだ。たとえ、童貞くんや処女ちゃんが作るAVでも傑作は傑作。ヤリチン、ビッチがその経験を総動員して作るAVでも駄作は駄作。」
はい、そういうことでね(笑)、まず『未来のミライ』、何が一番ダメか、というと、これ、あちこちのインタビューで細田監督自身がね・・・これホントダサいよなー・・・言い訳がましく語っているところでもありますが、4歳の男の子が主人公なんですね。で、彼の視点で基本話が進んでいくんですけども、監督曰く、同じ4歳でも、女の子じゃなくて男の子がいいという。そんで、監督が女の子と男の子の二児をもった経験をそのまま持ってきているという。
これねえ、頼んでもいないのにてめえで勝手に4歳男児を主人公にしといてね、4歳男児だからね!彼の目線だから!そういう体で!大目に見てよね!って言い訳にしてもクソダサいにもほどがありますよ!細田さん、昔はそんな人じゃなかったでしょ!?
なんでてめえんちの、オチもかわいげもないクソガキのホームビデオを延々と見せてんだ!っていう(笑)。一億万歩譲ってですね、ホームビデオだとしてもいくらでも演出のしようがあるだろ、と。こっちは先週ガチャが当たったおかげでクソガキのホームビデオ鑑賞に1800円の2回、合計3600円自腹で払ってんだぞ(笑)!っていう(笑)。まあ、最後のは僕だけの事情ですけど(笑)。
別にね、幼児を主役にすんな、ホームビデオを劇場で流すな、ってそんな単純な話じゃないんです。北野武監督の『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』『アキレスと亀』のいわゆる芸術3部作ね。僕なんかは敬愛を込めて“偉大なる失敗作群”と呼んでますけど、あれらだってフェリーニの『8 1/2』方式といえばよいんでしょうか、意地悪な言い方すると豪勢なホームビデオっちゃあホームビデオですよね。それでもK.U.F.Uややり方次第で、いくらでも幼児ならでは、ホームビデオならではの特性を生かすことはできるんですよ。
これ、他の幼児キャラと比べるとはっきりわかると思うんですけど、みなさんご存じ“嵐を呼ぶ園児”野原しんのすけ!これはまあちょっと特殊な例ですけど、もう少しリアルよりのちょっぴりわがまま幼児といえば『トトロ』のメイちゃんなんかもそうですね。あと、変化球としては、F先生のオバQだってその言動だけ捉えたら幼児的な異物といえます。
どういうことかと申しますと、もう名前も言いたくないな(笑)、今回のこのクソガキ様の挙動がビタイチ、ホンットビタイチおもしろくもない、かわいらしくもない、ムカツクだけ。“好きくない”?はやんねーしはやらせねーぞ。
要するにですね、このガキ、いや、おガキ様、ほぼ全編に渡って、人間のむき出しの感情や欲望を、アクセル踏みっぱなしで発散しまくる、という非常に独特かつ個性的なキャラクターであらせられ、たてまつられ候なわけなんですね。で、ここを「面白い!かわいい!」と思える大変奇特な方も世の中には一定数いらっしゃると思います、あるいは、残念ながら僕のように「このクソガキ!」っていう風にやっぱり、拒否反応を感じてしまう方もいらっしゃると。これはねえ・・・もうしょうがない!
いや、実はしょうがなくはないんですけど。僕なんかはね、僕は自分の子供もおらず、あと僕自身末っ子なんで弟感、妹感ってのがイマイチわからないですけど。でもね、その人の実生活上の“あるある”なんぞに頼らざるをえない時点で作品としてはその時点で“負け”なわけなんですよ。
どういうことが言いたいかというとですね、先ほどの例であげた『トトロ』のメイちゃんね。これ、宮崎監督さすがだなあと思うんですけど、ダダをこねるシーン、グズるシーン、いずれもひじょーにロジカルに「何故彼女がそういう行動に至ったか」というのが、お父さん、さつきちゃんとの関係性も含めてストンと腑に落ちる作りになっている。しかも説明的なセリフもほとんどなく。
さらに悪いのはですね、クソガキのダダこねに対してお父さん、お母さん--こちら星野源さん・麻生久美子さん自体は好演だったと思いますけど--が突如ですね。表現が過激で申し訳ありませんね。白痴になられる(笑)。要はキャラクターとしての一貫性がないんですよ。
どういうことか。産休明け出勤時のお母さんは目の前に居る4歳児の甘え要請をガン無視(笑)。いやいやいや・・・(笑)。第二子が生まれたときの第一子のフォローって別に特別な知識や経験がなくたって、“人として”ちゃんとやってやんないとヤバいのは直感でわかるでしょう?
そんで、自宅で仕事をしているとはいえ、4歳の幼児と新生児をかかえてワンオペ育児父ちゃんの、千と千尋の父ちゃん母ちゃんにも匹敵するレベルの無慈悲な既読スルー(笑)。『風立ちぬ』の堀越二郎だってもう少し周り見えてたぞ(笑)。マジでこいつらサイコパス夫婦なの?何か目に見えない妖怪的なものに取り憑かれているとかそういうこわい系の話なの、これ?というね(笑)。他の作品でこんなの見たことあります?っていう感じですよね。僕、見たことないです。
あとねえ、僕個人的に一番許せないのがね、劇中、クソガキがミライちゃんにとあるひどいことをします。この“ひどいこと”自体も、「ためにする」展開の脚本でしかないんで、ただただ単に不快なだけなんだけど、その現場を見ていないはずのサイコ母ちゃんが「何で仲良くできないの!仲良くするって言ったでしょ?!」と頭ごなしに怒るんですよね。僕、子供いなくたってわかりますよ、一番やっちゃいけないっしょこれ。これもねえ、怒る前に母ちゃんの些細なイライラエピソードを入れるとか、クソガキが所在ない感じを示唆するとか、怒ってしまった後の後悔の瞬間をちらっといれるとかだけでも相当違うと思うんですよ。もちろん説明セリフじゃなくてですよ?少なくとも映画における省略技法ってこういうことじゃあないと思うんだけどなあ(笑)。
(続く)
未来のミライのレビューがネットに次々と挙がっていくので読んでいたのですが、皆さんこの大前提がポロっと抜け落ちているように思います。
それゆえに大抵のレビュアーは「細田守が描きたかったものは何なのか」を想定しようとする時に大きなミスを犯します。
このことは「おおかみこども」「バケモノの子」を見れば明らかでしょう。
中でも「時をかける少女」においては「ケモノ」や「ショタ」への執着心が完全に押し殺されています。
「時かけ」において、細田守監督は自身の執着を完全に押し殺し、最大公約数的な作品作りにつとめその結果として商業的・文化的成功を収めることになります。
その影響により彼は「大衆のための作品作りが出来るアニメ監督」という評価を背負わされることになります。
彼が「時かけ」のあとに制作した「サマーウォーズ」という作品に対して、あまりに大衆向けであることを目指しすぎていて衆愚政治のような匂いが漂っていると感じたことは無いでしょうか?
同時に「サマーウォーズ」の中では、「時かけ」では押し殺されていたはずの「ショタコン」「ケモナー」という氏の2大性癖がスクリーンから見え隠れするシーンが幾度もあります。
この頃から、細田守作品においては「大衆向けの成功」と「個人的な性癖への執着」が熾烈なぶつかりあいを始めます。
「未来のミライ」を評価するのであれば、この事からは絶対に目をそらしてはいけないでしょう。
むしろ、そういった2つの相反するようでありながら混ぜ合わせることが完全には不可能でない願望をどうにかして同時に満たし自分も他人も幸せになれる場所を目指したいという彼の中にある葛藤・願望が強烈に爆発したのが「未来のミライ」であるという見方をすることがベストな可能性すらもあるわけです。
「未来のミライ」について語っておきながら「ショタコン」「ケモノ」といった要素に触れていない文章は、物事のごく狭い面だけしか見ておらず片手落ちもいい所です。
そういうのは、作品ごとに観るよりもシーンごとに、アニメーターや監督、体系レベルで観た方が出会いは増えると思うぞ。
「『ソウルイーター』のこのシーンは絶対に中村豊がやってるな」とか、「シャフトの演出はヌーヴェルヴァーグっぽい」みたいなこと言えた方がアニメオタクっぽいだろ?
海外とかでも、そういうのを熱心に分析している人たちの動画が検索すれば出てくるから、そこから経由して探してもいいし。
あくまで個人的な感想を聞きたい程度でいいなら、『オトナ帝国の逆襲』や『時をかける少女』とかの走るシーンが好きかな。
途中、走っている人物がフレームアウトするんだが、必死に追いついて、最終的には追い抜く、まるでカメラと競争しているかのようなシーン。
ヒット作品、何かの賞を受賞してる作品、クリエイターがよく挙げている作品、ネームバリュー等々……要するに「よく語られてる作品」をリストアップしていたらあっという間に100を超えてしまったので、ちょっと手を加えて100作品に調整してみた。正直なところ100だと枠が全く足りない。映画だけで絞ってもだ。
オールタイムベストではないので、ここに載ってるから優れているとかそういう意図はないです。
内容はまぁまぁ。売上はとても悪かった。音楽は歌詞入り曲2曲のために買った。
大学進学と時期がかぶったせいかもしれないけどキャラデザの時点で見ないってことが増えたのはこのあたり。
LAST EXILE、攻殻機動隊SAC(2は好きじゃない)、プラネテス、十二国記、ガンダムSEED。
ガンダムは今の時代は作るの難しそうに感じるけど自分が大人だからだろうか。
キャラ萌えとか元からする人でないのもあるけどキャラ萌えとかカッコイイとかない。
でも楽しめる人は否定しない。
アニメだけじゃない話で、
情報を様々な形で大量にやり取りできる今の時代において、いい映画は生まれるのだろうかって思います。
世界で評価されたいなら単純化した作品はとても難しい気がする。
というのは思い込みなのかな。
自分は時をかける少女(細田)以来、アニメーション映画しか見てないよ。
時間もないし。
みんな秒速を見よう。君の名はもいいけど秒速。
順 | アニメ名 | 年 |
---|---|---|
381 | エイトマン | 63 |
357 | リボンの騎士 | 66 |
260 | タイガーマスク | 69 |
340 | あしたのジョー | 70 |
140 | ルパン三世 | 71 |
147 | 海のトリトン | 72 |
224 | マジンガーZ | ↓ |
258 | 科学忍者隊ガッチャマン | ↓ |
356 | デビルマン | ↓ |
140 | チャージマン研! | 73 |
341 | バビル2世 | ↓ |
29 | 宇宙戦艦ヤマト | 74 |
38 | 星の子ポロン | ↓ |
99 | ガンとゴン | ↓ |
113 | アルプスの少女ハイジ | ↓ |
182 | ガンバの冒険 | 75 |
397 | フランダースの犬 | ↓ |
191 | キャンディ・キャンディ | 76 |
219 | 無敵超人ザンボット3 | 77 |
284 | ルパン三世 | ↓ |
39 | 未来少コナン | 78 |
75 | さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち | ↓ |
153 | 銀河鉄道999 | ↓ |
351 | ペリーヌ物語 | ↓ |
359 | 宇宙海賊キャプテンハーロック | ↓ |
361 | 無敵鋼人ダイターン3 | ↓ |
17 | 機動戦士ガンダム | 79 |
44 | ルパン三世 カリオストロの城 | ↓ |
103 | 銀河鉄道999(The Galaxy Express 999) | ↓ |
214 | 赤毛のアン | ↓ |
226 | ベルサイユのばら | ↓ |
244 | サイボーグ009 | ↓ |
304 | ドラえもん | ↓ |
170 | 伝説巨神イデオン | 80 |
311 | ニルスのふしぎな旅 | ↓ |
79 | うる星やつら | 81 |
310 | さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 | ↓ |
105 | 伝説巨神イデオン 発動篇 | 82 |
142 | 超時空要塞マクロス | ↓ |
277 | 魔法のプリンセスミンキーモモ | ↓ |
353 | スペースコブラ | ↓ |
392 | 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 | ↓ |
86 | 装甲騎兵ボトムズ | 83 |
146 | 魔法の天使クリィミーマミ | ↓ |
230 | 銀河漂流バイファム | ↓ |
239 | 聖戦士ダンバイン | ↓ |
325 | クラッシャージョウ | ↓ |
54 | 風の谷のナウシカ | 84 |
94 | うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー | ↓ |
98 | 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか | ↓ |
378 | 名探偵ホームズ | ↓ |
381 | 北斗の拳 | ↓ |
108 | 機動戦士Zガンダム | 85 |
329 | タッチ | ↓ |
59 | 天空の城ラピュタ | 86 |
123 | 聖闘士星矢 | ↓ |
225 | めぞん一刻 | ↓ |
255 | DRAGON BALL | ↓ |
319 | 宇宙船サジタリウス | ↓ |
142 | シティーハンター | 87 |
293 | 王立宇宙軍 オネアミスの翼 | ↓ |
329 | 赤い光弾ジリオン | ↓ |
399 | きまぐれオレンジ★ロード | ↓ |
13 | 銀河英雄伝説 | 88 |
97 | AKIRA | ↓ |
116 | となりのトトロ | ↓ |
160 | 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | ↓ |
167 | 魔神英雄伝ワタル | ↓ |
173 | 鎧伝サムライトルーパー | ↓ |
187 | トップをねらえ! Gun Buster | ↓ |
375 | シティーハンター2 | ↓ |
112 | 機動警察パトレイバー 劇場版 | 89 |
176 | DRAGON BALL Z | ↓ |
199 | らんま1/2 | ↓ |
234 | PATLABOR ON TELEVISION | ↓ |
388 | らんま1/2 熱闘編 | ↓ |
90 | ふしぎの海のナディア | 90 |
145 | 新世紀GPXサイバーフォーミュラ | 91 |
165 | 絶対無敵ライジンオー | ↓ |
60 | 美少女戦士セーラームーン | 92 |
65 | 幽☆遊☆白書 | ↓ |
180 | ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日 | ↓ |
247 | 紅の豚 | ↓ |
155 | SLAM DUNK | 93 |
172 | 機動警察パトレイバー2 the Movie | ↓ |
179 | 忍たま乱太郎 | ↓ |
315 | 美少女戦士セーラームーンR(TVアニメ) | ↓ |
354 | 機動戦士Vガンダム | ↓ |
371 | 美少女戦士セーラームーンR(劇場版) | ↓ |
151 | 機動武闘伝Gガンダム | 94 |
236 | 美少女戦士セーラームーンS[スーパー] | ↓ |
264 | マクロス7 | ↓ |
290 | 魔法騎士レイアース | ↓ |
14 | 新世紀エヴァンゲリオン | 95 |
131 | GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 | ↓ |
168 | スレイヤーズ | ↓ |
203 | 新機動戦記ガンダムW | ↓ |
309 | ロミオの青い空 | ↓ |
338 | 耳をすませば | ↓ |
24 | 名探偵コナン | 96 |
164 | スレイヤーズ NEXT | ↓ |
177 | 機動戦艦ナデシコ | ↓ |
209 | るろうに剣心—明治剣客浪漫譚— | ↓ |
249 | 天空のエスカフローネ | ↓ |
388 | 爆走兄弟レッツ&ゴー!! | ↓ |
30 | 少女革命ウテナ | 97 |
85 | ポケットモンスター | ↓ |
137 | もののけ姫 | ↓ |
335 | 勇者王ガオガイガー | ↓ |
8 | カードキャプターさくら | 98 |
34 | カウボーイ ビバップ | ↓ |
136 | カウボーイ ビバップ[WOWOW放送版] | ↓ |
284 | serial experiments lain | ↓ |
324 | 劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 | ↓ |
392 | PERFECT BLUE | ↓ |
18 | デジモンアドベンチャー | 99 |
72 | ONE PIECE | ↓ |
76 | カードキャプターさくら (第2期) | ↓ |
84 | HUNTER×HUNTER | ↓ |
114 | おジャ魔女どれみ | ↓ |
228 | ∀ GUNDAM | ↓ |
267 | 無限のリヴァイアス | ↓ |
272 | ゾイド-ZOIDS- | ↓ |
313 | るろうに剣心—明治剣客浪漫譚— 追憶編 | ↓ |
392 | 劇場版 カードキャプターさくら | ↓ |
93 | 犬夜叉 | 00 |
189 | 劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード | ↓ |
294 | 幻想魔伝最遊記 | ↓ |
296 | 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ | ↓ |
302 | デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! | ↓ |
327 | フリクリ | ↓ |
32 | テニスの王子様 | 01 |
120 | ヒカルの碁 | ↓ |
124 | スクライド | ↓ |
125 | 千と千尋の神隠し | ↓ |
236 | フルーツバスケット | ↓ |
241 | 星のカービィ | ↓ |
397 | シャーマン キング | ↓ |
40 | 機動戦士ガンダムSEED | 02 |
46 | 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX | ↓ |
87 | 十二国記 | ↓ |
222 | プリンセスチュチュ | ↓ |
242 | 灰羽連盟 | ↓ |
288 | NARUTO | ↓ |
294 | ボンバーマンジェッターズ | ↓ |
297 | あたしンち | ↓ |
325 | 千女優 | ↓ |
369 | おジャ魔女どれみドッカ〜ン! | ↓ |
374 | 王ドロボウJING | ↓ |
71 | 鋼の錬金術師 | 03 |
111 | プラネテス ΠΛΑΝΗΤΕΣ | ↓ |
298 | 金色のガッシュベル!! | ↓ |
305 | カレイドスター | ↓ |
341 | 無人惑星サヴァイヴ | ↓ |
144 | BLEACH | 04 |
153 | 蒼穹のファフナー Dead Aggressor | ↓ |
212 | SAMURAI7 | ↓ |
217 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY | ↓ |
238 | 今日から(マ)王![第1期] | ↓ |
260 | 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG | ↓ |
274 | 魔法少女リリカルなのは | ↓ |
348 | ファンタジックチルドレン | ↓ |
369 | ケロロ軍曹 | ↓ |
392 | エルフェンリート | ↓ |
78 | 蟲師 | 05 |
122 | ARIA The Animation | ↓ |
162 | 交響詩篇エウレカセブン | ↓ |
200 | 魔法少女リリカルなのは A's | ↓ |
273 | AIR | ↓ |
400 | 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 | ↓ |
7 | コードギアス 反逆のルルーシュ | 06 |
11 | 銀魂 | ↓ |
42 | 涼宮ハルヒの憂鬱 (第1期) | ↓ |
64 | 家庭教師ヒットマンREBORN! | ↓ |
117 | N・H・Kにようこそ! | ↓ |
119 | ゼーガペイン | ↓ |
255 | HELLSING | ↓ |
270 | ひぐらしのなく頃に | ↓ |
280 | パプリカ | ↓ |
308 | Fate/stay night | ↓ |
318 | ARIA The NATURAL | ↓ |
332 | 時をかける少女 | ↓ |
332 | 彩雲国物語 | ↓ |
337 | D.Gray-man | ↓ |
345 | ブラックラグーン | ↓ |
345 | 桜蘭高校ホスト部 | ↓ |
43 | 天元突破グレンラガン | 07 |
91 | モノノ怪 | ↓ |
95 | 電脳コイル | ↓ |
152 | CLANNAD | ↓ |
157 | 機動戦士ガンダム00 1st season | ↓ |
169 | DARKER THAN BLACK -黒の契約者- | ↓ |
174 | BACCANO! | ↓ |
193 | らき☆すた | ↓ |
203 | おおきく振りかぶって | ↓ |
218 | NARUTO 疾風伝 | ↓ |
245 | 精霊の守り人 | ↓ |
262 | 秒速5センチメートル | ↓ |
275 | コードギアス 反逆のルルーシュSTAGE24&25スペシャル | ↓ |
282 | ひだまりスケッチ | ↓ |
362 | 空の境界 第一章 俯瞰風景 | ↓ |
15 | コードギアス 反逆のルルーシュR2 | 08 |
21 | CLANNAD ~AFTER STORY~ | ↓ |
36 | 夏目友人帳 | ↓ |
53 | 劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ | ↓ |
73 | マクロスF | ↓ |
149 | イナズマイレブン | ↓ |
175 | とらドラ! | ↓ |
180 | ARIA The ORIGINATION | ↓ |
202 | 遊☆戯☆王5D’s | ↓ |
216 | 黒執事 | ↓ |
226 | ストライクウィッチーズ | ↓ |
266 | とある魔術の禁書目録 | ↓ |
338 | true tears | ↓ |
371 | ef - a tale of melodies. | ↓ |
27 | 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST | 09 |
41 | けいおん! | ↓ |
45 | 化物語 | ↓ |
100 | 四畳半神話大系 | ↓ |
194 | サマーウォーズ | ↓ |
203 | 涼宮ハルヒの憂鬱(第2期) | ↓ |
221 | とある科学の超電磁砲 | ↓ |
343 | FAIRY TAIL | ↓ |
364 | 犬夜叉完結編 | ↓ |
381 | 獣の奏者エリン | ↓ |
58 | けいおん!! | 10 |
77 | Angel Beats! | ↓ |
134 | 涼宮ハルヒの消失 | ↓ |
161 | ヨスガノソラ | ↓ |
171 | デュラララ!! | ↓ |
201 | ソ・ラ・ノ・ヲ・ト | ↓ |
232 | 機動戦士ガンダムユニコーン | ↓ |
282 | 薄桜鬼 | ↓ |
323 | WORKING!! | ↓ |
328 | ジュエルペット てぃんくる☆ | ↓ |
355 | 劇場版 銀魂 新訳紅桜篇 | ↓ |
378 | 刀語 | ↓ |
386 | 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- | ↓ |
1 | TIGER & BUNNY | 11 |
3 | 魔法少女まどか☆マギカ | ↓ |
35 | Steins;Gate | ↓ |
50 | Fate/Zero | ↓ |
55 | 銀魂' | ↓ |
56 | うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% | ↓ |
66 | THE IDOLM@STER | ↓ |
83 | あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 | ↓ |
109 | 輪るピングドラム | ↓ |
132 | 日常 | ↓ |
245 | 青の祓魔師 | ↓ |
251 | 劇場版 アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園全員集合!の段 | ↓ |
257 | ギルティクラウン | ↓ |
268 | 劇場版 マクロスF〜サヨナラノツバサ〜 | ↓ |
334 | ゆるゆり | ↓ |
343 | 花咲くいろは | ↓ |
357 | TIGER & BUNNY [未公開パイロット映像] | ↓ |
381 | HUNTER×HUNTER[新] | ↓ |
6 | 劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning | 12 |
19 | PSYCHO-PASS サイコパス | ↓ |
20 | ソードアート・オンライン | ↓ |
22 | ガールズ&パンツァー | ↓ |
25 | 氷菓 | ↓ |
81 | K | ↓ |
82 | 黒子のバスケ (第1期) | ↓ |
110 | アイカツ! アイドルカツドウ! | ↓ |
135 | 映画 けいおん! | ↓ |
178 | ジョジョの奇妙な冒険 | ↓ |
195 | 新テニスの王子様 | ↓ |
248 | キルミーベイベー | ↓ |
270 | 新世界より | ↓ |
278 | 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 | ↓ |
284 | TARI TARI | ↓ |
289 | AKB0048 | ↓ |
298 | 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 | ↓ |
307 | 戦姫絶唱シンフォギア | ↓ |
335 | 夏目友人帳 肆 | ↓ |
348 | ヨルムンガンド | ↓ |
367 | 宇宙兄弟 | ↓ |
367 | つり球 | ↓ |
4 | ラブライブ! (TVアニメ1期) | 13 |
26 | 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 | ↓ |
28 | 進撃の巨人 | ↓ |
48 | Free! | ↓ |
89 | ヘタリア The Beautiful World | ↓ |
92 | キルラキル KILL la KILL | ↓ |
106 | 劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ | ↓ |
128 | 黒子のバスケ 第2期 | ↓ |
130 | 凪のあすから | ↓ |
133 | きんいろモザイク | ↓ |
182 | 有頂天家族 | ↓ |
184 | 宇宙戦艦ヤマト2199 | ↓ |
185 | ダイヤのA | ↓ |
188 | うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000% | ↓ |
229 | 弱虫ペダル | ↓ |
233 | ゆゆ式 | ↓ |
235 | 空の境界 | ↓ |
251 | やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | ↓ |
262 | のんのんびより | ↓ |
287 | プリティーリズム・レインボーライブ | ↓ |
300 | 言の葉の庭 | ↓ |
316 | とある科学の超電磁砲S | ↓ |
348 | ポケットモンスター XY | ↓ |
366 | 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- | ↓ |
386 | 翠星のガルガンティア | ↓ |
390 | AKB0048 next stage | ↓ |
2 | 劇場版 TIGER & BUNNY The Rising | 14 |
5 | ラブライブ! (TVアニメ2期) | ↓ |
16 | ご注文はうさぎですか? | ↓ |
23 | ハイキュー!! | ↓ |
37 | Fate/stay night [Unlimited Blade Works] | ↓ |
51 | 四月は君の嘘 | ↓ |
52 | SHIROBAKO | ↓ |
62 | Free!-Eternal Summer- | ↓ |
74 | 少ハリウッド | ↓ |
96 | ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース | ↓ |
126 | THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! | ↓ |
129 | 劇場版 K MISSING KINGS | ↓ |
156 | ソードアート・オンラインII | ↓ |
158 | ワールドトリガー | ↓ |
166 | プリパラ | ↓ |
186 | ALDNOAH.ZERO | ↓ |
196 | 魔法科高校の劣等生 | ↓ |
197 | PSYCHO-PASS サイコパス2 | ↓ |
198 | 鬼灯の冷徹 | ↓ |
214 | 僕らはみんな河合荘 | ↓ |
222 | 結城友奈は勇者である | ↓ |
250 | 遊☆戯☆王ARC-V | ↓ |
258 | 暁のヨナ | ↓ |
275 | 月刊少女野崎くん | ↓ |
281 | ばらかもん | ↓ |
291 | ノーゲーム・ノーライフ | ↓ |
301 | 東京喰種トーキョーグール | ↓ |
303 | PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版 | ↓ |
329 | 弱虫ペダル GRANDE ROAD | ↓ |
347 | シドニアの騎士 | ↓ |
375 | 黒執事 Book of Circus | ↓ |
377 | PINGPONG THE ANIMATION | ↓ |
400 | たまこラブストーリー | ↓ |
9 | ラブライブ! The School Idol Movie | 15 |
10 | おそ松さん | ↓ |
47 | 響け!ユーフォニアム | ↓ |
49 | ガールズ&パンツァー 劇場版 | ↓ |
63 | ハイ☆スピード! ―Free! Starting Days― | ↓ |
67 | ハイキュー!! セカンドシーズン | ↓ |
68 | ご注文はうさぎですか?? | ↓ |
70 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ | ↓ |
88 | 血界戦線 | ↓ |
101 | 少ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50- | ↓ |
102 | アイドルマスター シンデレラガールズ 1st Season | ↓ |
104 | K RETURN OF KINGS | ↓ |
107 | 美男高校地球防衛部LOVE! | ↓ |
115 | アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd Season | ↓ |
118 | ワンパンマン | ↓ |
121 | うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ | ↓ |
138 | 放課後のプレアデス | ↓ |
149 | 暗殺教室 | ↓ |
206 | がっこうぐらし! | ↓ |
209 | ポケットモンスター XY&Z | ↓ |
212 | アルスラーン戦記 | ↓ |
231 | 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス | ↓ |
240 | 高校星歌劇スタミュ | ↓ |
253 | やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 | ↓ |
265 | 艦隊これくしょん -艦これ- | ↓ |
278 | 蒼穹のファフナー EXODUS | ↓ |
291 | Go!プリンセスプリキュア | ↓ |
312 | 蒼穹のファフナー EXODUS 第2クール | ↓ |
320 | Dance with Devils | ↓ |
321 | Charlotte | ↓ |
321 | 赤髪の白雪姫 | ↓ |
363 | コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 | ↓ |
364 | オーバーロード | ↓ |
385 | 心が叫びたがってるんだ。 | ↓ |
391 | 終わりのセラフ | ↓ |
12 | ジョーカー・ゲーム | 16 |
31 | 文豪ストレイドッグス | ↓ |
33 | ラブライブ!サンシャイン!! | ↓ |
57 | 君の名は。 | ↓ |
61 | Re:ゼロから始める異世界生活 | ↓ |
69 | モブサイコ100 | ↓ |
80 | 昭和元禄落語心中 | ↓ |
127 | ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない | ↓ |
139 | ツキウタ。 | ↓ |
148 | 聲の形 | ↓ |
158 | 名探偵コナン 純黒の悪夢 | ↓ |
163 | この素晴らしい世界に祝福を! | ↓ |
189 | KING OF PRISM by PrettyRhythm | ↓ |
192 | ハイスクール・フリート | ↓ |
207 | 僕だけがいない街 | ↓ |
207 | 91Days | ↓ |
209 | ジョーカー・ゲーム 映像特典 | ↓ |
219 | 劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS | ↓ |
242 | 僕のヒーローアカデミア | ↓ |
254 | B-PROJECT 鼓動 アンビシャス | ↓ |
268 | マクロスΔ | ↓ |
306 | 甲鉄城のカバネリ | ↓ |
314 | 斉木楠雄のΨ難 | ↓ |
317 | おそ松さん 3.5話 | ↓ |
352 | 魔法つかいプリキュア! | ↓ |
359 | アクティヴレイド 機動強襲室第八係 | ↓ |
373 | おそ松さん ショートフィルムシリーズ | ↓ |
378 | アルスラーン戦記 風塵乱舞 | ↓ |
396 | 灰と幻想のグリムガル |
勧めて良いのは薦められる覚悟のあるヤツだけだ。
彼女がオマエに対して、次のような「紹介」をした際に、受けとめる必要がある。
こういう「非狂言好きの彼氏に勧める」「歌舞伎興味ない彼氏を」「出不精の」「オルタナ未体験の」「行きたい映画を」みたいな、
彼女がオマエに対して「自分の趣味を紹介して、できれば一緒に行ってほしいな」という願望に対して
オレは狂言にも歌舞伎にも旅行にもロックにもスイーツ邦画にも興味はねェヨって言わないヤツだけが
次のオススメ一覧を参考にできるし、その上で勧めても良いし、勧めなくても良い。
アレは目標が複数あってとっ散らかってる上に、全体的に「相手を試す」要素が強い。
「甘え」とまでは言わないが、「相互の入口」と言う割に、相手にだけ負荷をかけていると思う。
想像して欲しい。
ラーメン好きが、理解を求めてラーメン二郎に彼女を連れて行く姿を。
「ラーメン二郎は現在のラーメンを語る上ではどうしても外せない。どう思ったか聞くのが狙い」
現実世界はときメモじゃねえから、店の前で黙って帰られたら二度と連絡は取れねぇぞ。
彼女と一緒に「君の名は。」を観に行って、相手が「面白かったね!」となっていること。
目標は「自分が勧めたら、TVアニメでも一緒に見てくれる」ところに持っていくこと。
(外国行って出来た友達に日本語辞書渡してから簡単な日本語で話しかけるみたいな
「なんでこんな簡単な日本語を理解してくれないの?合わないね」とかやるなよ。
本来は、彼女の趣味を入口にするのがコミュニケーションとしては王道)
いきなりディズニーかよ!とか言わない。
必要なのは「相手の観たいもの」と「自分の趣味」とがクロスしている部分を探す努力だ。
新海誠作品に特有の清潔感のある繊細な描写を、一旦ここで落ち着かせる意味合いもある。
アニメのプリンセスが、現実のニューヨークで離婚専門のシングルファーザーに出会って
という、アニメーションパートのベタディズニーを、実写パートに進出させる異色作。
出逢えば歌でわかり合う……みたいなベタ設定を茶化しつつ、ベタベタのディズニー。
オタクとして観るなら「ディズニーの文法をどこで回収してるか」に着目してみよう。
昨今観ることのなくなった手書きのセルアニメを堪能するのも一興。大資本すげえぞ。
たまにディズニーが嫌いな女性もいるが、普通のロマコメなのでそこまでマイナスになることもない。
(ただし、相手に負荷をかける意味は全く無いので、乗り気じゃなかったら強行しないこと)
薄いロマコメでありつつ、そこに至るまでに(彼女にとって)余計な要素を多く含む。
ウォーリーとイブという、ロボットでありながらチャーミングな存在で物語を引っ張り、
ガチャガチャとした舞台設定や、いくつかの目的が絡み合った話を、スッキリ見せる。
オタクとして観るなら「『2001年宇宙の旅』のオマージュ」を一つでも多く探そう。
「実写では無く、女性向きにも見えない映画」も楽しめると伝えられれば目的達成。
(吹替版でも良いと思う。草刈正雄は流石の演技力でアニメ初挑戦とは思えないヨ)
オマエまたピクサーかよ!とか言わない。
ロマコメ要素を排除しつつ、一旦凹むような描写を挟んでくる映画。
親父の都合で引っ越しを余儀なくされ、アクシデントにも前向きに取り組むものの、
転校初日の自己紹介で情緒不安定になってしまう少女ライリーの頭の中の物語。
非コミュをエグるエピソード満載の割に、ちゃんと着地していて安心できる。
「アニメでロマコメですらないが、観て面白い」と相手が思えば目的達成。
「ベイマックス(2014)」→「時をかける少女(2006)」→「青空エール(2015)」
→「仮面ライダードライブ(2014~2015)」と展開すること。
(ドライブを完走できれば、ほぼ教化は完了している。エグゼイドも一緒に行けるだろう)
戻ってきたのにジブリかよ!とか言わない。
絵が好きで内気な少女が、喘息療養のため滞在する街で、
古い屋敷に住むという華やかな少女マーニーと友だちになり、
お互いの悩みを打ち明け合い、徐々に心を通わせていく物語。
チャンピオン連載のマーニーじゃないけど、若干の謎解きもある。
「綺麗ではあるが新海誠とは方向性が違う絵」を違和感なく観てもらえればOK。
この辺で多少、見終わったあとに感想が言い合えればベストだけど、どうかな。
「面白かったけど、アニメは苦手かな」と言われたらここで一旦諦めよう。
東京ゴッドファーザーズじゃねぇのかよ!とか言わない。
千年女優も東京ゴッドファーザーズも、日本映画に対する憧憬が強いと思うんだよね。
アニメ好きに黒澤映画や往年の日本映画を勧める窓口とするなら良いと思うけれども、
「君の名は。」観てアニメに触れようとしてくれてる相手に紹介するには隔たりが大きい。
とは言うものの、アニメシリーズの紹介までも遠いため、ちょっと頑張ってジャンプアップ。
キツめのツンデレ千葉敦子が、他人に悪夢を見せて精神崩壊させる事件へと迫る胎教に悪そうなアニメ。
コレを喜ぶ彼女なら、次は「PERFECT BLUE(1998)」を観ても良いかも。81分だし。
また古いところからもってきたな!とか言わない。
アニメ絵に対する違和感を無くして物語そのものを観ることが出来るなら、
次は「連続してアニメを観る」という体験だ。OVA 全6話ならそれが出来る。
戦争のさなか、小学生がひょんなことから知り合った敵軍の兵士と交流するが、
友人たちや家族、そして大きな侵攻作戦を通じて少年の心を大きく揺らすストーリー。
高山文彦が監督しているので、山賀博之の脚本にも関わらず、映画のような印象を受ける一本。
ガンダムガンダムしていないガンダムなので、慣れない人に優しい。
また、絵柄が極端に古いけど、コレに慣れると大概のアニメがイケるようになる。
ガンダムのあとに?とか言わない。
きちんと1クールで終わって、ちゃんと男性目線での可愛い女の子も出てきて、
それでいてエロに行かずに安心してストーリーになってる作品って思ったより少ないぞ。
サイズ的には「夏目友人帳(2008)」も「にゃんこい!(2009)」も良いんだけど、両方共難しい。
夏目友人帳は少女漫画寄りだし、にゃんこい!は男子中学生寄りだし、痛し痒し。
あっさりアニメに嫌悪感無く付き合ってくれるようになれば、もうひと押し。
オマエさっき女性向け狙ったって言わなかったか?とか言わない。
DTBは1期に関して言えば、全体的なトーンは暗いものの基本が2話完結式で、観るのが楽。
シナリオ的にもそれぞれきちんと独立しており、かつ、ストーリーに絡んでくるので、
あっという間にとは行かないまでも、一貫して観続けることが出来る。
これについてきてもらえるのであれば、その先にいける。
最後まで来ても全体的に古いな!とか言わない。
皆様おなじみ痛快娯楽復讐劇だけど、ちゃんと完結してるのがエライ。
前提知識が要らない、極端にエロにいかないけどエロも入れてくる、
オタクが観てもちゃんと面白くて、ストーリーも追いかけやすい。
あとは好きにしろ。
ロマコメから入って、心理描写、SF、変、人間ドラマ、日常系、ストーリー、2クールアニメ。
おおよそ、半年~1年半ほどかけて、いわゆる男性アニオタの好むアニメに寄せて行こう。
線の綺麗なアニメや女性向きのアニメばっかりの構成では意図するところが達成できず
「楽園追放 -Expelled from Paradise-(2014)」の描写で絶縁されかねない。
ヤマノススメとかユーフォニウムあたりですら「アニメ絵の女の子ばっかり」ってだけで
いきなり見せたら、キモ!マジで!死ねば良いのに!って思われても仕方がない面もある。
(おさるのジョージとかザ・ペンギンズとか、その手のアニメからの距離を考えよう)
みんな麻痺してると思うが、結構一発アウトになるアニメってあるんじゃないかな。
ストパンとかガルパンとか、非オタから見たら未成年着エロと同レベルだと思う。
(正直、ガン×ソードも一発目はムリ)
段階さえ踏めば作品は好きなので良いと思うんだけど、
いわゆる男性向けアニメに慣れてもらうのって大変だと思う。
「東京マグニチュード8.0(2009)」とか描写も丁寧で名作だけどまだキツイし、
「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(2008)」113分みたいなアクの強いのもアレだし、
「王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)」119分みたいな超絶技巧だけどどーにもオタク向けだし、
書いてて思ったんだけど、「勧めたら一緒に見てもらえる」信頼を得つつ、
ガルパン観てても「ああ、なんか女の子ばっかりのアニメだけど、面白いのかな」って思ってもらえるって
すんごいハードル高いな。オレの友人はついにガルパンの映画に一緒にいくことに成功したらしいが。すげえな。
やべー
元になったのリンク貼るの忘れてた
はてなブックマーク - 『君の名は。』や『聲の形』を観た一般人に勧めるアニメは? - Togetterまとめ
そもそもはココで東のエデンとかあの花が上がってることに違和感があったからなんだよね。
「君の名は。」と「聲の形」を観に行った層が一致していると思えないのもあって限定にしてんだけど、
「綺麗な絵のアニメだから観た」ワケじゃないと思ったのが最初。
「面白そうな恋愛映画がたまたまアニメだった」だけで、逆じゃ無いだろと。
同じ新海誠で同じ絵のテイストの「秒速5センチメートル」を薦めてはイカンと肌感覚で判るのに、
なにゆえに絵柄の綺麗なアニメならなんでも良いだろ、みたいな雑な方向になるのだと。
絵柄が綺麗で良いアニメなら観てくれるワケじゃないだろ、と。
まず彼女はどこに惹かれて観たのだろうか考え、
その部分を取っ掛かりにすべきだろうと。
あとね、元になったまとめのブコメにもあるんだけど、
「これだけ観てくれるなら薦めなくてもアニメ好き or 勝手に見る」ってのは傲慢だと思うのよ。
最初に書いといたけど、こんなに日本全国で庶民が気軽に狂言や歌舞伎を見られる時代は無い。
お芝居でもそうだし、まあ海外旅行とか音楽を聞くのでもそうだよね。邦画もそう。
でも、フリクリを観たアニオタのうち、はたしてどれだけがオルタナティブロックを聞いたかな、と。
(カウボーイビバップ観てジャズを聞こうとした知り合いは、ジャズ好きに正しく教化されて、今も少しづつ聞いてる)
彼女に誘われりゃ何度かは一緒に観に行くだろうし、
そこで面白さを知ってハマるかもしれないけど、
先導なしで同じ所まで行くかな?
オレは行かないと思う。
アニオタって、方向性の問題であって、我慢とか矯正とかと縁遠いわけだよ。
だから、彼女ができようが親に内緒にしようが、やっぱ新作は観るわけだよ。
そうすると、観てるのを知られても「ヒかれない」のが第一歩。
そこに行くまで一苦労で、その為には遠回りに思えても理解を求めるしか無い。
(だから半年以上かける長期戦なわけだし)
アニメは怖くないよ、(見た目はもちろん重要だけど)
絵柄だけで観てるわけじゃないよ、普通の小説や音楽と同じ趣味なんだよってのを
人生の時間を同じくすることを選んだ人には、伝えてみたいじゃない。
美味しい料理を食べた時に、コレ美味しいよと言う。
その過程で「自分の好きなもの」を伝えながら「相手の好きなもの」を聞いて、
相手の好きそうなものを薦めてみる、相手の好きなものを試してみる。
そういうのが、コミュニケーションなワケだろうと。
だから、さんざん書いといてなんだけど、原則的には以下の一文がすべてだと思うわけよ。
>>(ただし、相手に負荷をかける意味は全く無いので、乗り気じゃなかったら強行しないこと)
アニメはもはや特殊な趣味じゃないと思うが、伝わりづらいからなあ。
彼女が真田丸観てるなら一緒に観て、次はうどんの国の金色毛鞠一緒に見ようって言えるようになれると良いな。
(本エントリの趣旨上、「あにトレ!!XX」を誘うのは想定していない。それはコッソリ観ろ)
健闘を祈る。
妹に「すっげー感動すっからマジ見てみ」と言われて『君の名は。』を見に行った。全然感動しなかった。
体が入れ替わったからって、どうしてお互いのことを好きになり始めるのか全く理解不能だった。
しかもお互いに記憶が失われているんだったら、何か気になって「君の名は?」とか聞くまでに、
「あのー前に会ったことありましたっけ?」とか聞くだろ、つかこれじゃベタなナンパだろ、とか思った。
そういえば、大昔に細田守監督の『時をかける少女』を見たときも、友人に「マジ感動するから見てみりん」とか言われて見に行った記憶がある。
でも、全然感動しなかった。「あれ、これってどこらへんが感涙ポイント?」的な感想しか思い浮かばなかった。
「未来でお前を待ってる」と言われても、「えーでも再会するときはヒロインおばさんになってるよ?」としか思えなかった。
昔から「感動するよ」と言われて見に行った映画で感動したことがない。
アニメではないが『西の魔女が死んだ』という映画も薦められて見に行ったが、見終わった後「( ゚д゚)ポカーン」としかならなかった。
みんなは「ダッシュツダイセイコウ」で感動するの? なんで? キム兄がタンクトップでキモいから?
ま、それはともかく、恋愛もので感動できないのはたぶん自分に恋愛経験がないからだろう。
逆に『ドラえもん』幻の最終話(CGアニメ化済み)のような、友人との別れものは結構泣ける。
これは自分に引っ越しの経験があって、親しい友人と二度と会えなくなるという辛い経験をしてきたからだろう。
ようするに、作品鑑賞というのは人生経験が大事なんだよね、当たり前だけど。
自分はどんな恋愛ものを観るたびに「( ゚д゚)ポカーン」としてしまう。
男が女に恋するのはまだ何となく理解できるけど、女が男に惹かれるシーンがどうも納得いかない。
『真田丸』で真田信幸に本多家から嫁いだ吉田羊が突然信幸に抱きつく場面が納得いかず、母親に質問したくらいだ。
(答えは「(夫が前妻にばかり気が向いていることに対する)嫉妬で火がついたんだよ」だそうだ。そうだったのか?)
恋愛ものって、まるで中東かアフリカの紛争の話を聞いているときのように、
恋愛という意味で他人に強く心惹かれたことも、他人から強く執着されたこともないので、恋愛ものに全然現実感がない。
自分にとっての「好き」はマンガなら「週刊誌で一度読んでいても全巻コレクションしたい」程度の意味であって、
人間に対していえば「写真を撮りたい」「近くで眺めていたい」と思う程度のことだ。フィギュア鑑賞と同じ。
恋愛もので描かれているように一緒にいたいとか、相手のことが知りたいとか、理解し合いたいという感じではない。
たぶん多くの人に自分は宇宙人のようだと思うだろうし、自分には一般人が宇宙人にしか思えない。
観た人はわかると思うけど女性人気が爆発してるわりには「君の名は。」は結構エロい。パンチラ、乳揉み、口噛み酒…
しかしそれが結果的には作品の爽やかさに繋がってる というのが素晴らしいと思う。
入れ替わりという題材だからエロスを描かない訳にいかなかったんだろうけど、正面から描いたことによって笑いにも繋がっているし
エロの上位にロマンチックラブが自然と配置される構造にもなっている。
これはおそらく今までのポストジブリアニメ映画にはできなかった事だ。
アニメのエロというのは基本的にキモいし、一般向けを狙うなら禁忌の対象だからだ。
それでも正面から扱ったのは新海の中に逆にロマンチックラブへの強い信仰心があったからできた事だろうし、その方が健全だという確信なんだろう。
アニメが若い世代に受け入れられる土壌が出来たからやっと大衆性の壁を越えたのだと言ってもいいかもしれない。
君の名はと比較されやすいのは細田守作の青春を描いた出世作の時をかける少女だと思うけど、あのアニメは
高校生の男女を描きつつも「セックスするかもしれないししないかもしれませんが、何か?」みたいなスカした部分があって個人的に少し不満だった。
(まぁ題材が違うし当時はあれくらいが良いバランスだったのかもしれないが)
この映画は若者に受けてるみたいだけど、個人的には田舎だったり郊外の男子高校生なんかにいっぱい見てほしい。