はてなキーワード: 指紋採取とは
今回の件では、大学のハラスメント相談が使えないという話がかなり出ている。これは大学によるだろうが、教員が担当者である場合、基本的に使えないのは当たり前だと思ったほうがよい。
現在の大学教員には、きわめて多くの業務がある。学部広報、入試関連業務、人事関連業務、カリキュラム改正、学生間のトラブル対応、不正行為対応、意味のよく分からない研修、無数の会議と書類書き等々。それらの業務の合間に授業準備やら授業やら研究をちょろちょろっとやっている。果てはコロナでオンライン授業やらハイフレックス授業やらで青息吐息というのが現状。昔とは違って学生がおとなしくなったので、学生運動対応がなくなったのが、かろうじて救いとしてある。そういう状況のところに、教員によるハラスメントの対応という超ヘビーな仕事が降ってきたとして、まともに対応できるはずがない。
それでも時間を捻出して対応にあたるとして、大学教員には当たり前だが捜査権がない。警察と違って指紋採取などもできない。できるのは関係者を呼んで話を聞くことだけだ。しかも、その関係者の話がそれぞれに食い違っている。自分が担当したときには、まるで逆転裁判だと思った。良くも悪くも、当事者が全員、自分にとって都合のよい話をする。関係者同士が陰で口裏を合わせることもおそらくある。それを素人の大学教員が判断することになる。
しかも、これは大きな声で言えないのだが、明らかに当事者が精神を病んでいるケースもある。「電車に乗ったら乗客がみんな自分の悪口を言っていました」というような話を聞かされたこともある。完全に専門のカウンセラーが必要な領域だと思ったが、この手の話は本人のプライバシーにかかわる問題なので、勝手に病院に相談することもできず、まして学内で共有することもできないので、担当した教員と一部のスタッフで抱え込むしかない。
その反面、たしかに教員側に大きな問題があるケースもある。まじでクソなハラスメント野郎もいて、厄介ごとを引き起こしているのだが(ただし、外面は良かったりする)、その対応に当たる教員はめちゃくちゃに疲弊している。
以上を踏まえると、大学がまともにハラスメント対応をするためには、専門部署を作り、そこにかなりの予算と権限を与えるよりほかないと考える。
「青のSP」という、今放送中のドラマが酷すぎるので怒りに任せて書きます。
中学校に警察官が常駐して学校で起きる問題に対処する、という設定なんだけど、逮捕や指紋の採取という公権力を振りかざす行為があまりにも無批判に行われていてヤバいアンドつらい。
学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う「学校内警察(スクールポリス)」制度。この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、主人公・嶋田隆平は自ら志願して配属される。表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、スクールポリス・嶋田の登場によって、SNS、薬物、盗撮、さらにはマタハラやセクハラなど、様々なトラブルがあぶり出されていくことに…。
法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!?常に冷静で毒舌な嶋田が、校内にはびこる“悪”を痛快に成敗する!
これだけでヤバイ匂いはぷんぷんしていましたが、藤原竜也が好きなので見ました。そして憤死しました。
1話では授業中の態度を注意されて逆ギレして暴れた生徒を暴行と器物損壊で現行犯逮捕。
逮捕とはつまり身体の拘束で、公権力による私権の制限は必要最低限になされるべき=逃亡、証拠隠滅のおそれがある場合にのみ行われる行為と認識していたのですが、この世界では違うのか!?
ならドラマの冒頭に、「フィクションです」だけじゃなくて「この作品の世界は現実とはまったく違う構造で動いています。バンバン逮捕しますが気にしないでください」とか表示してほしい。
身元がはっきりしていて保護者ともすぐ連絡がついて、犯行を周囲がばっちり目撃していて証拠隠滅のしようもない。じゃあ在宅でいいじゃん。
逮捕は必要性に迫られて初めて行われる私権の制限であるという認識、警察官にも制作陣にもなさそう…… (現実でも交通死亡事故起こした人が無闇矢鱈に逮捕されてるが、これも行き過ぎだと個人的には思う)
反省文書かせて釈放って、それで済むなら逮捕いらんだろ。ごめんで済むなら警察いらんって逆の意味で初めて使ったわ。
3話では、学校の備品を盗んだ犯人を特定するために、全校生徒と職員の指紋を採取しちゃいます。
指紋採取は一応教員から反対意見が出るんだけど、「そんなことをしたら生徒たちの心の傷が……」って的外れなものだけ。「人権侵害です」「あなたにそんなことをする権限はない」って真っ当なこと言ってくれる大人が誰一人でてこない。
生徒たちもおおむね好意的で、「刑事ドラマみたい」とか「窃盗犯じゃないから別にいいよね〜」「私たち悪いことしてないもんね〜」とか。
「後ろ暗いことがないなら権利を侵害されても問題ない」って、その考え方を無批判に取り上げるのはどうなんだ。
そして藤原竜也演じる警察官、嶋田が「あの生徒の指紋を出してくれ」という場面があるんだけど、担任と思しき教員が、その子の指紋を採った紙を(開錠なりなんなりをする様子もなく)パサーッと出してくる。
いや究極の個人情報だから!!!!!どんな保管しとんねん!!!!!!せめてお前(嶋田)がしっかり管理せんかい!!!!!!!!
あらすじの
実際の警察官もきっとお仕事大変なんでしょうけど、私が思いもやらないようなクズい人間とかにたくさん出会うんでしょうけど。
「国民の生命、身体及び財産の保護」が警察官の職務であって、「守る価値がある人」と「ない人」を峻別しようとする姿勢、根本的なところでアウトちゃうんか……??
しかしSNSでは概ね好評で、「クソガキ全員逮捕しろ」とか「逮捕されてスカッとした〜」とか、正直地獄のような光景としか思えない。
イチイチ引っかかって竜也無双を楽しめない私がおかしいのか?となる。
今後転び公妨とか出てきても「嶋田は機転が利く!」って絶賛されると思う。犯罪の構成要件満たさないのに〇〇の現行犯だ!っつっても特に問題にならなそう。つらい。
ツッコミどころが大変多いんだけど、そもそもドラマとしての質が普通に低いから広まらず、私の観測範囲では特に批判もされてない絶望。
嶋田を持ち上げるために教師はアホアホ綺麗事言いこ事なかれ主義者に描かれるし、犯罪への対処に重点が置かれるから、生徒の抱える事情にもリアリティーや深みがまったくない。
イケてる大人がクソガキを懲らしめるスカッとジャパンでしかなくて、国家権力が個人を「懲らしめる」ことの意味がまったく考えられてない。
何より救いようがないと感じるのが、テレビ局というジャーナリズムの担い手が、これを制作して放送してるということ。
ジャーナリズムの目的って、権力監視じゃなかったんですか……??
ドラマの制作部局と報道部局はほぼつながりなんてないんだろうし、「今度こんなドラマつくりま〜す」とかいちいちやらないんだろうけど、社内に誰か一人でも、この描き方は問題があると声をあげる人はいなかったんでしょうか。
権力の過剰な行使とそれをエンタメとして消費する姿勢を、ジャーナリズムの担い手が肯定してはいけないでしょう。。
このドラマをもとに「権力は学校にもっと介入すべき」みたいな世論が形成されることだってないとは言えないと思うんだけど、制作陣やテレビ局はこのドラマを社会に送り出すことの責任を考えたことはありますか。
今期はもっと他に面白い、つくり手の誠意と意欲を感じるドラマがたくさんあるなかで、こんなクソドラマを広めることに胸が痛む部分はありますが。
私は法律の専門家でもなんでもなく、逮捕云々も一般教養で習ったぐらいのものなので、もっとたくさんの人の目に留まってちゃんと批判されてほしい。それを目的に書きました。
https://anond.hatelabo.jp/20171203113520
前回のオイラの記事に思いのほか大きい反響があったのに非常に驚いてまして、こりゃあオイラの勉強不足で認識違いも多分にあるんだろうなと思ったので、機会があれば再度深圳に行って見ねばと思っていたところ、年末年始に友人とベトナムに行くことになったので、帰りの便をオイラだけ香港経由にしてもう一回深圳に行って見たのでありました。前回のコメントでいただいた意見を参考に事前準備をしっかりして行ったが、やはり今回も深圳というか中国社会に違和感を覚えたので忘れないうちに感想を記しておく。
1. We chat payのシステム設計が謎
QRコード決済を利用可能にするために、会社の中国人エンジニアに頼んでWe chat payのアクティベーションをしてもらった。試しに前回の旅行で余った100元を送金してもらったのだが、実に簡単に出来た。ところがアクティベーション用に登録したクレジットカードで追加のチャージしようとすると、 “Credit card is invalid”とエラーが出て課金不能。協力してくれた中国人エンジニアに話を聞くと、中国国内の銀行口座と紐づけないとチャージは無理じゃないかとのこと。しかも彼曰く、政府が国民の資金移動を監視するためじゃないかな的な話もしていた。これってシステム的にどうなんだろう…
今回、We chat payを準備していたので深圳地下鉄で使おうとしたがダメだった。どうやら地下鉄のみ別のQRコード決済システムを採用しているようで互換性がないとの事だった。結局現金で払うか深圳の地下鉄カードを使うしか無く、外国人視点から見ると利便性に劣る。地下鉄用のQRコードアプリの登録には中国の身分証が必要みたいで、監視社会を連想せずにはいられなかった。香港や台湾のように単一の交通カードで街中どこでも決済できるのに比べると、やはり外国人視点では利便性に難ありと言わざるをえない。なお、飲食店やコンビニでは日本で準備したWe chat payが普通に使えたことを明記しておく。
また前回、香港経由で深圳に行くと楽的な話があったので今回は香港国際空港からフェリーで深圳入りしたのだが香港 から深圳に移動する際には指紋採取があるのに逆は無かったりする事から中国本土の社会の自由度が香港より一段低いように思えた。
前回の旅行で通信の自由の無さに辟易したので、今回はコメント欄のアドバイス通り香港Simを事前に準備して行った。結果、中国本土でもGoogle, Twitter, Facebook, Line等の西側のWebサービスを自由に使えることを確認。でもこれって世界的には当たり前のことなんだよなと、香港の前に立ち寄ったベトナムの事を思い出してしみじみと感じた。ベトナムも中国と同じ社会主義国で、報道の自由ランキングなんかでも下から数えた方が早いくらいの閉鎖社会と言われている。しかしそれでも空港で普通に買ったSimで何の工夫もせずにGoogleをはじめとする各種Webサービスを使うことができていた。(例外的にBitcoin関係のWebサイトはベトナムでもブロックされている事を確認。)中国の改革開放路線が1978年、ベトナムのドイモイ政策開始が1986年。ベトナムの方が後から海外に門戸を開いたのに、圧倒的に外国人にフレンドリーな国になってるんですわ。やっぱディストピアだよ。中国は。
少なくとも世界で最も普及していると思われるiphone/iPadの指紋認証システムは指紋の形しか見てないから
指紋の形しか見てないのは指紋認証じゃないって何度言われても説得力全然無いね
別に俺は「世界中全ての指紋認証という名前の認証は指紋の形しか見てない!」なんて一度も主張してないし
https://support.apple.com/ja-jp/HT201371
http://touchlab.jp/2015/02/iphone_touchid_gelatin_fingerprint/
iphone6の段階で、作り物の血管が通ってない指紋の形だけの指を通してる
指紋認証というのは、指紋がコピーされたら終わり というのは一般論として十分通用するね
大抵の日本人は知らないかもしれないが、過去にはこのような問題があった。
https://kotobank.jp/word/%E6%8C%87%E7%B4%8B%E6%8A%BC%E6%8D%BA%E5%88%B6%E5%BA%A6-1543484
過去、日本に一年以上滞在する16才以上の在日外国人(主に在日朝鮮人)は役所での指紋登録が義務とされていた。
それに対して日本人は登録しないこと、指紋押捺は犯罪者が行うものだということが差別的であるとの意識が高まり、1993年に制度は廃止された。
この時点で、犯罪者でもない人間から指紋を採取することは人権問題であると認定されるようになったわけだ。
つまり小学校での指紋採取を問題にしない=過去に人権問題と認定したことに矛盾する=在日外国人(主に朝鮮人)に対する差別だ
という図式が成り立ってしまうといえるのだ。
かくしてかの問題以降、行政は指紋採取=犯罪者扱いとして扱わざるを得ない状況になってしまった。
これで小学校の事件で問題になっているのが犯人認定の可否ではなく人権侵害だということがお分かりいただけたであろうか。
わたしはこの制度が終わる1年前の1992年に16才をむかえた。
その頃には反対運動が激化していたこともあってか、役所担当者から犯罪者扱いするわけではないとの説明を再三にうけたものだった。
この問題についての立ち位置を明確にするつもりはないが、そのあまりにもへりくだった対応にむしろ差別が無くなるはずがないのだと感じたものだ。