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2024-02-16

anond:20240216150910

いうて基礎論ってクリプキみたいな懐疑論的な視点って考慮されてるか?

2023-09-17

地球温暖化懐疑論同調するような陰謀論信者を見なくなったのは素晴らしい。

2023-07-29

anond:20230729031759

大丈夫日本じゃEV流行らないよ

アンタの希望は達成される

新車アリアに5年乗って、もし他のEVに乗り換えようとしても、日本EV普及率が10%に絶対届かない

よって、2030年までに普及率を上げたい日本政府は、なんだかんだで補助金をつけるだろう

保証する

だってGIGAZINEテスラの航続距離記事に対するブコメは、EVについて全くと言っていいほど無知なのだから

twitterイーロン・マスクの暴虐に腹を立てているのか、テスラ全否定

こんな小さな島国の、糞どうでもいい中古車販売会社問題と同列に見てるのがほとんど

今年上半期にヨーロッパで最も売れたのが、テスラモデルYだったというのに。。。まだ上半期のデータはないけど、1Qだと世界で最も売れているしね

価格も300万円ほど安い、あのトヨタカローラを超えてな

テスラEVの中で航続距離がそこそこあるのにね

そりゃEVは爆発しまくってて危ないだとか、寒冷地では凍死するだとか、テスラ自動運転事故ばかりなんていうデマを信じ込むわなw

デマ流してまで普及させたくないっていうアンタ、やるな

だって奴らは調べないww本当に、笑っちゃうくらい

そもそも車乗らないか

そもそも車買わないか

自分事じゃないか

まぁこの傾向、はてなに限らず、ヤフコメも同様

どいつもこいつもEV懐疑論者ばかり

日本世間ではEVが身近なものだと思ってないか

それは日経NHKを筆頭とする、メジャーメディアが、日本メーカー好調っぷりしかニュース報道しないか

世界規模で起こっている、テスラ中華EVの盛り上がりをちゃん報道しないか

特集記事もいっぱいあるのに、興味を持って調べないから頭に入らない

補助金だって最近EVが満額補助に変わったし、日産サクラ運用をよく考えたら、トータルコストガソリン軽自動車運用より安価なのにね

東京都なんて、EV購入も、基礎充電環境構築も補助金だらけで天国なのにね

一方のガソリンは、ほとんど輸入に頼ってて、価格はどう考えても高くなるしかないのにw

電気代も平均的に高くなっているだけで、夜中に自宅充電するとか、自家発電使うとかの発想もできない

から大丈夫

ガソリン車やHV依存しまくりの日本メーカー海外市場から撤退するとか、下請け倒産するニュースが出ない限り、日本じゃEV流行らないよ

2023-07-01

anond:20230701153244

なるほど、ヒューム懐疑論みたいでとても面白い考察だと思うよ。

今回は元記事Togetterに書かれていないことは言われてないだろうと演繹に考えたんだけど、その方がアブダクション的広がりがあってクリティカルな考えが生まれると思うんだ。

2023-03-07

anond:20230307162110

元増田女性憎しで当てこすってるだけと思ったけど、twitterのリプ欄みたらジャニオタ確信犯的に黙認してるのはガチっぽいなと感じた。

トラバだと「知らなかったから仕方ない」みたいな反論も出てるけど、知った反応がこれだから言い逃れしようがない。

ほぼ伊藤詩織さんの告発に対する懐疑論と同じような反応。しか伊藤詩織さんに心無いコメントをしていたのは無関係人間だが、

ジャニオタは間接的とはいえ無関係とはいえない立場なのに、セカンドレイプ的な発言しまくってて地獄だ。

2022-12-22

(悲報)世界消費者の51%が3年以内にEVを買いたい

インド中国50%を超えた一方、日本はたったの3%。EV懐疑論者のクソみたいなデマがしっかり効果をあげています

日本市場EVシフト世界に比べて大きく遅れて、それにより日本メーカー商品競争力が落ちて、ガソリン車の市場とともに日本メーカーの売り上げがどんどん減っていくことでしょう。世界EV売上トップ20に、日本車は一台も入ってません。ア◯アは生産が追いついてないし、b◯◯xは商品としての質で大きく劣ります来年に新しいEVが発売されるという話もないので来年世界に売れるEVはありません。それどころかト◯タは新しいプラットフォーム作りに5年かかるそうです。

終わってるわ、これ。もう挽回するとか無理だわ。

よかったな、アンチEVども。お前らの希望通り日本EVシフトに失敗したぞ。そして日本自動車産業は遠からず壊滅する。日本GDPの14%を失い、何百万という雇用を失う。

世界EVシフトする中で日本けがしないなら、それが当然の帰結なんだ。

https://www.ibm.com/blogs/smarter-business/business/shift-to-electric-vehicles/

https://electrek.co/2022/05/11/japan-could-lose-14-gdp-and-millions-of-jobs-by-stalling-on-electric-cars-report/

2022-11-09

地球温暖化懐疑論

宮崎哲弥とか20年くらい前は地球温暖化はしてないって人らがいたけど、今でも主張は変わってないのかな。

2022-11-07

1420見てる?

アメリカ人とかは能天気に、俺らアメリカンロシア人を憎んでもいないしプーチンに抗議しないなんて意味がわからない!とかコメントしてるけど、いやアメリカ人以外もだけどさ、(我こそはアメリカ人なりと名乗るのはアメリカ人くらいだ)デモしても何も変わらないから...ていうアパシーじゃなく、なんか余計なこと言ったら取っ捕まってなおかつ正当な裁判が受けられるでもなくまして戦場に送られるかもよ?ていう社会暮らしている時に、あそこに出てくる200%のアパシー市民自分ジャッジできないよ

完全に人生終わってるホームレスのじいさんが、俺は何も怖くねえプーチンはクソだって言ってたけどさ、あそこまで失うものがない状態にならなきゃ口開けないんだよ

別のロシア人 youtuberが、ロシア人ウクライナミサイル落としても大多数が抗議しないが、ロシア軍が仮にモスクワミサイル落としても同じくらいの割合しか抗議しないだろうって言っててなんか納得したよ

宗教テーマの時に大多数が無神論者懐疑論者だったのもよくわかる

メドベージェフスピーチであたかロシア国民洗脳された盲目クリスチャンみたいに思われてるけど大多数はもう何にもいえないし何もかもを諦めてるんだと思うよ

 

てか本当に、ロシア人よ!正義のために立ち上がらないなんて信じられないぜ!!とか思ってるんなら自分モスクワに行って抗議活動先導してみろよと思うんよな

そんなことやって捕まりたくないよな

ロシア人だってそのくらいハードル高いんだよ...

2022-07-13

懐疑論者は性格が悪い

他人の言うことを疑うなんて

2022-06-27

異常気象の真ん中で脱炭素ディスる馬鹿

やたら脱炭素を親の仇のように批判する連中、このクソ暑いのは地球温暖化のせいだってことには考えが及ばないのだろうか。

日本世論調査を見ても地球温暖化に対する懐疑論みたいなのは他の国ほどは流行っていないし、人為的活動地球温暖化因果関係についても特に議論はないはずだが。

エネルギーの安定供給は言うまでもなく重要だけど、脱炭素もどのみちやらざるを得ない事だろうに

2022-06-20

anond:20220620011640

なんかブコメいっぱいついてるけど、賢者っぽくいい加減なことを書くのはいかんよ。

リン酸鉄系もよく引き合いに出されるけど

肝心のリン石油より先に(2060年頃)枯渇するので持続性がない(肥料と取り合いになるため)。



あのさあ、LFP電池が使うリンの量なんて、農業利用される莫大なリン量に比べたらタカが知れてるというか、はっきり言って誤差のレベルでしょ。農業分野での消費量のオーダーは年間1.5億〜2億トンって世界じゃん。「世界推定埋蔵量は700万トン」のコバルトに関して増田がやったような試算をリンでやったら、LFP電池EV何台作れることになるかな?って話ですよ。

しかも、消費とともに土壌や水系原子レベル散逸して回収不能になる農業用途と違って、電池に利用するリンは決して「消費」はされないわけ。そもそもLFP電池自体がNMC系のLiBに比べて長寿なうえに、最後までバッテリセル内に滞留してて100%リサイクルできるからね。今時の自動車産業は、現時点でも途轍もなく高いリサイクル率(重量ベースで99%)を誇ってるわけで、リン資源制約がLFP電池ベースEV生産現実的障害になることはまずありえないよ。

電池技術開発はいエネルギー分野で一番アツい領域ひとつから日本でも海外でも、企業でも研究機関でも、開発ロードマップものすごく充実してる。主となる幹が太いし(現行技術の延長でモノにできる見込みの高い技術がある)、枝も多い(ブレイクスルーになりうる新技術が数多くトライされてる)。資源制約の問題があるから、脱コバルトと脱リチウムはその中でも優先順位が高い。2030年までにはほぼ確実にコバルトフリーLiBが主役を担うようになり、CATLはじめ各国メーカーからリチウムフリー新世電池も出てくる。

そういうタイムスパンで動いている業界で、EV消費量とはほぼ無関係2060年頃のリン資源の枯渇予測を持ち出してEV懐疑論の論拠にするの、たぶん増田も内心(コレ、ちょっと無理があるかな〜…)と思ってるんでしょ? だから、そのへん曖昧な書き方をしてるんじゃない? だったらさあ、

とにかくEVになるとテスラ信者が偉そうになる上に日本オワタ論者が寄ってきてセンセーショナルになりがちな風潮はマジで吐き気がする



とか書かないほうがいいよ。そういう仕掛けに気づかれると、元増田みたいな主張に対して「EVオワタ論者が寄ってきてセンセーショナルになりがちな風潮はマジで吐き気がする」って思う人はむしろ増えると思うよ。




これは増田批判から離れるけど、供給制約がある資源問題解決は、実は市場原理ととても相性が良いんだよ。シンプルに、あるアプリケーションを作るときに、割高な技術は割安な技術に負けるから原材料価格はずっと製造供給コストを拘束する。テクノロジーを高度化することで、安い原材料で同等性能を発揮する製品を作れれば、イニシャル研究開発投資設備投資を回収したあとはずっと製造供給コストを低廉にできるでしょ。

これは環境正義の話でも、途上国でのレアメタル生産に伴う労働搾取の話でも、資源安全保障の話でもないよ。単純に、レアメタルを使わないと作れない電池より、コモンメタルだけで安く作れる電池のほうが市場性を期待できるから電池研究開発は後者に向かって進んでる

市場原理に任せれば、自ずとレアメタルは使われなくなっていく。その経由地が、現時点ではコバルトの代わりに供給制約が少ないリンを利用するLFPということ。数年前は「LFPは容量の問題EVには向かない」と言われてたけど、すでにテスラやBYDのラインナップの半分程度はLFPに切り替わっている。なんでかといえば、一生懸命技術開発したことで、安いけど必要十分な性能を発揮できるようになったから。

これからもっと安い方式二次電池が出てくるし、安くなればなるほど、そのアプリケーション社会全体に広がっていく。それぐらいのペースでEVとりま環境は激変してるし、そこには日本研究機関企業も大いに関わっている。




なんか日本でのEV懐疑論って、やっぱり「日本EV時代には勝てない」という悲観論が背後にある感じがするんだよね。でも、トヨタダメでも日産三菱ホンダソニーは頑張るかもしれないでしょ。トヨタエンジン作ってるヤマハ発動機が潰れても、日本電産は世界最大のeアクセルサプライヤーになるかもしれないでしょ。日本の衰退って、技術力の衰退だけじゃなくて、そういう時代の画期を新たな事業機会につなげるポジティブマインド自体消失にあると思うんだよね。

何度か書いてるけど、日本自動車産業って、もともとは環境技術への適応によって世界覇権を獲得してきたんだよ。マスキー法という非常に厳しい排ガス規制に、米国自動車メーカーに先駆けて対応たからこそ、ホンダトヨタ米国市場で急拡大できたわけでね。 https://www.ipros.jp/monosiri/term/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%B3%95

そしてEVについて、日本はもともと要素技術を全部持ってたんだよ。リチウムイオン電池産業化は日本が先陣を切った。自動車の電動化技術日本先駆者だった。EVの発売と商用化だって日本リードしてきた。今だって欧州EV性能のベンチマークカーは日産LEAFだよ。いま世界電池技術リードしているCATLはもとはTDK中国子会社だよ。

日本を愛し、日本企業技術に自信があるなら、なぜ変化をおそれるのかなあ。日本けが「いやだいやだ」と言ってても、結局その変化は来ちゃうんだよ。日本けがHVが最適解だ」と言ってても、HVはもう世界中で売れなくなるんだよ。カリフォルニアのZEV規制では、PHEV以外のHVはもうエンジン車と同じ扱いだよ? https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04642/

もう「日本が誇るハイブリッド車」は、そのうち世界中で法規制で売れなくなる(禁止されたり、クリーン車との販売比率制限を課されたりする)。だったらEVに全振りして、そっちでどんどんイノベーションして、欧州のいけすかない高級ブランド中国のポッと出メーカーと互して戦える「日本が誇るEV」を売りまくればいいじゃない。なんでそっちに発想が行かない? 自動車産業を取り巻く客観的情報から隔離され(あるいは自ら目と耳を塞ぎ)、「EVなんかダメだ」と後ろ向きの大合唱をしてる連中が、日本産業競争力さらに下げ、国際市場での生残可能性を潰しているということに気づいてほしいなー。


追記



…というようなことを書くと、さっそくブコメ自動車産業を取り巻く客観的情報から隔離された(あるいは自ら目と耳を塞いでる)実例採取されたぞ。

id:XYXY EVが売れないのは懐疑論者のせい!は流石に草。どうにかこうにか気に入らないやつを攻撃して自分の見識をアピールしたいという要求しか感じられない

2022/06/20



自分はこのエントリで「EVが売れない」なんて1mmも書いてないよね。というか…いいか、耳をかっぽじって聞けよ。あのな! EVは! 売れてるんだよ! HVより!

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59942190T10C22A4MM8000/

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220530/k10013648981000.html

https://www.autocar.jp/post/807594

日本にいて、自分が心地よく感じるメディアばっかり読んでると、そういうことがわかんなくなっちゃうだろ? 「EVエコブームに乗じた高級車で、HVこそがICEの延長のスタンダード乗用車」「EVは大して売れてない」っていう数年前のイメージのままEV批判してるんだろ? それとは違う、自分先入観とは反するファクトを不意に示されると、それは相手が「自分の見識をアピールしたいという要求」なんだと解釈して、肝心の新たな情報自体は見なかったことにするんだろ? そういう要求(正しくは欲求しか「感じられない」理由は、あんたがそれ以外のことを「感じたくない」からなんだ。もう、まんま地面に頭を突っ込んで危機を逃れたつもりになってるダチョウじゃん(ちなみにこれは俗説で、そもそもダチョウにはそういう性質はないのだけど)。何が「流石に草」だよ。なさけない。

もう一度書くよ。こういう風に、現実歪曲フィールドの中で「EVなんかダメだ」と後ろ向きの大合唱をしてる連中が、日本産業競争力さらに下げ、国際市場での生残可能性を潰してるんだよ。

追記追記

元増田https://anond.hatelabo.jp/20220620201004 を書いてくれたので、こちらもリプライ

https://anond.hatelabo.jp/20220620225630

2022-06-16

anond:20220616221355

本来は決済や送金がメインで便利なツールになるはずが

投機オモチャにされてる大半の反感だと思うんだが

技術的に懐疑論を唱えてるのは割と少ない印象

2022-02-02

コロナの今後(予定)

2022年前半

ミクロンの次が出るのが2-3月。パイ株。

ワクチン抗体回避型。

数カ月後にワクチン抗体回避であることが判明。

阿鼻叫喚

だがワクチン打て打て変わらず。

 

2022年後半

禁断の経鼻ワクチン解禁、パイ株にも適応

年末にはパイの次のロー株も出てくる。

ロー株にも効きそうだと発売される。

世界が飛びつく。

 

並行して筋注従来ワクチン継続、5,6回目に突入

多数回接種者の死亡率の高さが社会問題化

懐疑論が出始める。

マスコミ一斉に掌返し

 

2023年前半

案の定IgA回避型のシグマ株が誕生

世界中で猛威を振るうが重症化、死亡率は徐々に下がり始める。

日本ヒステリックに騒ぎ続ける。

 

各国続々とただの風邪宣言

日本政府遅れてただの風邪宣言、2023年春から夏ごろ

 

ワクチン有償任意接種に切り替え。

 

2025年、薬害訴訟開始

 

2030年、スパコンシミュレーション

ワクチン無駄、解熱剤がアカンかった

最初から普通に生活してりゃ良かったと答え合わせ。

 

Covid-30誕生

2022-01-23

anond:20220123170344

なんの立証責任果たしてないのに、その機能事実かのように語ってるのが問題なんやで。あと、倫理的懐疑論には含まれるけど差別されてる側を分離して議論できないと危険です。

2022-01-22

anond:20220122100749

ほんそれ

どうみてもハラスメント被害者なのに倫理的議論がスゲー単純な倫理的懐疑論として攻撃してくるのヤバすぎよな。懐疑論大事だけど倫理的文脈場合被害者側に寄り添うのは当たり前でガンリンの分野で必ず出てくる話なのにイカレすぎ

2021-09-30

「あっちがEVなら、こっちは水素エンジンだ!」

無理。もうEVには非EV車は勝てない。内燃技術ベースにしたテクノロジーは、純粋コスト面でEV太刀打ちできなくなる。ICE(内燃)車もダメハイブリッドダメ水素エンジンダメ。内燃じゃないけどFCVダメ

なぜかといえば、EVは、今までのクルマよりずっとシンプルに作れるから

まず圧倒的に部品点数が少ない。自工会予測では3万点から2万点に減る。内燃車はエンジンだけで7000点ぐらい構成部品があるけど、EVだとeアクスルというモジュールに、エンジンに相当する駆動モーター・インバーターと、変速系に相当する減速機・デフギアボックス類と、電装系に相当する回路類が全部入ってパッケージ化され、これをティア1のサプライヤーが1社で供給する。極端な話、あとは駆動系・操作系・バッテリー・充放電制御機構があれば、EVは走ってしまう。それぐらいシンプル自工会が「EV化で雇用の大多数が失われる」と言っているのも結局はこういう話だ。1台の車を仕立てるために必要部品が圧倒的に少ないのだ。

それから、基本がモジュラー構造。内燃系は、燃料供給・燃焼・変速・出力・駆動などが全部繋がって一体の統合的な(インテグラル型の)システム構成してる。対するEVは、互いに独立度の高いパーツを組み合わせた、モジュラー型のシステム構成で、全体が密結合じゃなくて疎結合になってる。駆動系の手前までは電気結線だけなので、レイアウト自由度も高い。違う企業のeアクスルを採用した場合も、制御系を調整すればすぐ乗せ替えられる。つまりコストと性能しだいでどんどんモジュールサプライヤーを入れ替えていける。傘下に何重もの系列サプライヤー企業を抱えて、密に擦り合わせながら時間をかけて車両設計していく、今までのようなやり方が不要になる。現にテスラはイヤーモデル制を排して、年度中でもどんどんモジュールを入れ替えて性能向上やコストダウンを図っている。

あと技術的な枯れ方。内燃系はもう100年近くイノベーションを繰り返して、もうほとんど伸びしろがなくなっている。一方のEVは、バッテリもeアクスルも性能的には発展途上だ。性能が上がるということは、コストが安くなることと表裏一体の関係にある(同じ性能を安く作れる or 同じ価格で高い性能を出せる)。つまり内燃はもうEVを突き放すことはできず、EVのほうは追いつき追い越すための余裕がまだまだある。

こういう背景があって、将来はEVコスト的に内燃とイーブンになり、下回っていくことが予想されていた。最近は「EVが今までの乗用車と同価格になるのが2025年頃」という予想が出てたんだけど、今年になって、もうEV価格性能比で内燃車を追い越す事例が出てきている。

中国・宏光のMINI EV。45万円で9.3kWhのお買い物カー。ローエンド市場向けコミューターEV日本軽自動車的な用途

https://kurukura.jp/car/2021-0813-60.html

中国吉利のGeometry EX3。100万円で日産リーフ同等の車格と充電容量、航続距離320km。

http://global.geely.com/media-center/news/geometry-ex3-brings-affordable-evs-to-the-masses/

中国では内燃車の販売税金かけてEV生産の補助に廻すEVクレジットというのがあり、それも一部販売原資に廻ってると思われるが、それにしても内燃車より安い。本当の原価はBOMリスト原価計算する必要があるが、とにかく「シンプルに作って、軽く・広く・安くできる」というEVの優位性が生かされ、これまでよりも破格に安く供給されている。

これが意味するのは、もうすぐEVは「通常の内燃車にエコプレミアムが乗せて売る高級車」ではなくなるということだ。どの車格でも、内燃車や、内燃車の発展形としてのHVや、EVHVの要素を併せ持った複雑な構造FCVよりも、安くなっていく(水素エンジンはどうかって? あれは燃費が悪すぎて、乗用車としての実用に耐えるレベルまで仕上げられるかどうかすらまだわからない。市販モデルが出ないまま死産する可能性も高い)。

日本でも二輪の業界では、すでにこの傾向が見えはじめている。ヤマハ原付スクーター20万円、電動原付スクーターは25万円と、もう価格差はわずかになっていて、都内では電動のほうに助成金10万出るので、購入者目線では電動スクーターの方が圧倒的に安くなっている(この助成金が出るからメーカー側もあえて差額を付けてるのかもしれない)。

クルマも同じだ。EVは、これからは「環境にいいから」じゃなくて「既存クルマより安いから」売れるようになる。自工会が何と言おうと、この現実には勝てない。

日本自動車産業は、米国でマスキー法という厳しい環境規制が敷かれたとき米国メーカーよりも早く規制対応することで、米国市場での橋頭堡を築くことができた。それが今回はどうだ。EVがこれまでの自動車技術とは似て非なる破壊イノベーションであることを見誤ったまま、「再エネとEV欧米陰謀」「EV一本槍では雇用が失われる」みたいな現実逃避を繰り返し、FCVなどのピントがズレた代替技術BETし続けた。現時点でEVの要素技術をしっかり内製化し、ガチ海外勢と闘える体制なのは、早くからEVシフトを敷いた日産、その傘下サプライヤージヤトコとマレリ(どちらもeアクスル事業)、それからeアクスルを足掛かりに自動車産業に参入して海外シェアガンガン獲得してる日本電産ぐらいだ。それでも自工会は「業界産業雇用を守る」と言い続け、沈没しかかった船からティ企業を降ろそうとしない。こんな調子で一体この先どうなるんだ? EV鎖国でもするのか?

追記

中華EVの話をされてもなあ、という指摘があり、確かに安かろう悪かろうなんだろ」というイメージが拭えないと思うので、テスラベンチマークにしてEV利益構造を考えよう。テスラモデル3の標準グレードであるスタンダードレンジプラスは、いま国内で430万円、米国で400万円弱で買える(助成金抜き)。テスラの直近四半期の販売粗利率は28%。トヨタで車格が近いセダンカムリハイブリッドで、同等モデルといえる下から2番目のG(2WD)が380万円(助成金抜き)。トヨタ販売粗利率は20%と言われている。テスラ米国販売価格原価計算すると、既にモデル3のほうが若干安い(290万円<305万円)。つまりテスラ側はカムリと同じ値付けにしてもまだ値下げ余力がある。今はそうしなくても長い納車待ちが発生してるからエコプレミアムを乗せて売ってるだけだ。

ちなみにテスラ2023年までに「自動運転機能を搭載し、価格を2万5000ドル(1ドル=110円として275万円)に抑えた新型EV2023年までに市場に投入する」と宣言している(https://president.jp/articles/-/46586)。おそらくCセグメントゴルフ同等)で、カローラや同サイズSUV系と戦うことになる車だ。そしてこの記事中にあるように、この新モデルが275万円で国内導入でき、そこに80万円の補助金が乗ると、実質価格100万円台に突入してしまう。軽自動車の最高級モデルよりも安いのだ。そういう時代が足元まで迫っている。

テスラはこういう廉価モデル日本車を淘汰しようなどとは考えてない。そもそも彼らの視野日本自動車メーカーは入っていない。米国の一部州ではハイブリッド車は既にガソリン車と同じ環境負荷分類になっている。もうEV以外は対抗馬ではないのだ。彼らはバッテリ技術EV関連技術に狂ったように投資を続け、中国EVと性能だけでなくコストでもガチで殴り合う。その時に、日本自動車業界はまだリングに立っていられるだろうか。

トヨタHVFCVEVの基幹技術を持っているからまだ戦える」と言う人もいる。確かにトヨタという企業」は今からでもEVに全振りした生産体制を整えられるかもしれない。一方で「自工会会長豊田氏」は、EV懐疑論水素社会という2つのファンタジーを操ってティア2以下のサプライヤー現実歪曲フィールドに巻き込んできた(ティア1の大半はなんだかんだでEV化が不可避であることを理解していると思う)。「痛みを受け入れてでも産業構造を転換しよう」と言わずに、下請企業を沈みゆく泥船に乗せたままにしている。自分批判しているのはそこだ。

2021-09-28

現代貨幣理論は新しい真実ではない

現代貨幣理論 (MMT) は「そういう理屈経済モデルを組み立てればうまく回るんちゃう?」という提案であって「実は MMT真実だった!」というような話ではないんだが、懐疑論者はそのへんを混同している例が多いように思う。

2021-09-12

続・皆さん、そろそろ「ベース電源」て言葉は忘れてください

皆さん、そろそろ「ベース電源」て言葉は忘れてくださいの続きというか、コメント増田への返答です。

貼ってあったURL読んでなかったから読んでたけど,やけに風力のコスト無視して風力推すな~と思ったら風力屋じゃん

本当は風力発電もっと安くなるんだ!って持論でも持ってるのかもしれないけど,まあポジショントークだよね

安田先生は風力屋じゃなくて電力取引市場制度研究者だよ。あと、引用したコラム2015年のものなのね。そこから7年経って、太陽光陸上風力は欧州でも中国でもグリッドパリティfitなどの補助金なしのメリットオーダー最上位)を達成しつつある。中国ではこの8月FITが終了し、純粋コスト競争力の面でも再エネが最も優位のエネルギーになった。海外の再エネ業界では次のマイルストーンは「洋上風力がいつグリッドパリティになるか」で、風況がよいロケーションなら、既にグリッドパリティの8円/kwh台に突入しつつある。これってどういうことかわかる? 環境正義とか、カーボンニュートラルとか、原子力発電リスクとかは、もう関係なくなってくんの。正しく設計された電力取引市場では、追加仕入コストがほぼ0のエネルギーに、追加仕入コストに燃料代がかかるエネルギー絶対に勝てない、ということなんだよ。 火発や原発は、環境倫理ではなく、純粋コストで再エネに駆逐される。

安田先生の主張が「ポジショントーク」で信頼できないなら自分で色々調べてみればいい。例えばデロイトーマツレポートなんかどう?

https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/energy-resources/er/jp-er-global-renewable-energy-trend.pdf

あるいはwikipediaの「ベースロード電源」項目の英語版ドイツ語版、スペイン語版を読んでみるのもいいかも。日本語版にはない、「ベースロード電源時代遅れ」という言葉がしっかり書かれている。"baseload outdated"とかでぐぐってみるのもいい。2010年からベースロード電力需要対応する)「ベースロード電源という考え方はもう時代遅れだ」という論考がズラズラ出てくる。インテリジェントな電力グリッド取引市場が整備されれば、ベースロード電力需要VRE(変動性再エネ)だけで満たすことは理論的に可能だ、という認識自体は、先進国の電力業界ではだいぶ前から常識になっている。日本はこういう議論10年ぐらい遅れてて、つい最近まで「ベースロード需要ベースロード電源で、ピーク電力はVREで補う」と言い続けてたけど、電力取引市場の導入でこれもだんだん変わってくると思う。

風力発電コスト的に原子力の1.5倍以上だしもともと需要が低めの冬と夜が良いとなると,市場余剰電力の飽和が常態化するとかなり設備負担が重くなってきそうだし,供給を絞ってくるように思える.(というか電力市場で売るという想定を立てた場合風力発電コスト的に成り立つのか?)

これは上でも書いたとおり、少なくとも陸上風力は海外ではグリッドパリティを達成し、コスト的には「成り立つ」ことが証明された。あとは洋上風力をどこまで低コスト化できるかという段階。日本でも、北海道から東北北陸にかけての日本海の風況なら、洋上風力でもいずれグリッドパリティが成り立つと見込まれいるから、かなりの数の開発計画目白押しになっている。https://mainichi.jp/premier/business/articles/20210421/biz/00m/070/002000d

ただ,付けたり消したりが二番目に難しいのが原発である以上(一番難しいのは自然エネルギー発電ですよね,逆ザヤでも売らないといけないわけで)調整目的で動かすのもなかなか難しそう.

再エネには、長期償却計画的な意味での逆ザヤはあっても、限界費用的な観点での逆ザヤ状態はない。だから設備が発電してる時は最安値でも売ればよくて、売電を止める必要は全くない。もし止めるとしても、太陽光はただ系統から切り離すだけ、風力はブレードを寝かすだけなんで、別に大変じゃないけど(九州太陽光の出力制御をしたとき、「停止や稼動が大変だ」って声は全くなかったでしょ?)。稼働自体に追加コストがかからない再エネ発電設備事業者にとって、安値でも売るのと設備を止めるののどっちが得か、少し考えてみればすぐわかると思う。

ちなみに、今は日本では出力制御の順序が国によって決められてて、発電量超過の時は、最初に火発を止め、次に太陽光と風力を止め、最後に水力・原子力地熱を止める、ということになってる。なんでかというと、原発は国が定めた「長期安定電源」だから経済合理性よりも「最後まで止めてはいけない電力はこれ」という国のルールが優先されて、限界費用が安い電力のほうを先に止めてる。つまり「長期安定電源」という概念自体が、電力エネルギー効率的生産と利用を阻害する反市場的な障害物になってしまうわけ。国民が損するってことだよ。

世界的には電力をめぐる議論の中で非主流になったどころか、すでに現実自体に追い越され否定されたようなことを、日本では未だに大真面目に主張してる既存力業界のステークホルダー人達がいる。で、ネットには、その人達の言うことを鵜呑みにして10年前の再エネ否定論を信じてる人達がこれまたいっぱいいる(実は俺もそうだった)。「ベース電源」はその象徴みたいなもんだよ。せっかくここまで読んでくれたなら、そのへんの状況は自分自身で納得行くまで調べてみてほしい。その上で生産的な再エネ否定論・懐疑論をやるのは良いことなんだから

anond:20210912005951

2021-08-31

知人がワクチンデマを垂れ流すようになった

YouTube動画ソースとして反ワクチンの話を定期的に垂れ流している。

医者厚労省馬鹿で俺ら(ワクチン懐疑論者)は賢い」「信頼できるソースから情報を共有しているのに何故かみんな反応してくれない」とか言い始めてる。

KKOみたいな雰囲気だけど一応慶大卒だし、ある程度常識は持ってると思ってたんだけどそうでもないんだな。DaiGoみたいなもんか。

2021-08-21

ネトウヨ有名人が、かなりの確率で「コロナ風邪」的な説とか「ワクチン懐疑論」とかに賛同しちゃってるのは興味深い現象

彼らの普段言ってることは、「主張」とか「思想」とかいう類のものというよりは、「症状」とかに近いものなんだろうなと感じる。

発達障害とかと同じように、今は病名がついていなくても、将来何かしら名前がつくかも?

医学的なアプローチが待たれるところだ。

2021-07-19

東京五輪「完全な失敗」 米紙「熱気は敵意に」 https://www.sankei.com/article/20210718-E4QIJ5WCHNO7RLZ7FOTOSG77WE/

何をもって成否とするか次第だけど、

「1964年の東京五輪のように日本に誇りをもたらすことは期待できないと伝えた。」

ここは同意

新型コロナウイルス流行の影響で国民懐疑論が広がり、当初の五輪への熱気は敵意にすら変わっていると報じた。」

こんなクソ暑い都市の屋外でオリンピック開催なのに、選手や観客に対する抜本的な暑さ対策がとらていないって、海外だと大きな問題だと思われていなかったのか…

2021-06-24

河野太郎ワクチンデマについて」

5G電波レベルデマはこれでいいよ。次の2項目があからさまに論点ずらしされてるだろ。

治験が終わっていないので安全性確認されていない」

mRNAワクチンは、基礎研究動物実験治験が省略されることな実施され、リスクを上回る臨床的に意味のある有効性が確認されています

その上で、いつまで効果が持続するかという長期の有効性を確認するための治験継続して行われています

「長期的な安全性がわからない」

mRNA半日から数日で分解され、ワクチンにより作られるスパイク蛋白も約2週間以内でほとんどがなくなります

mRNAワクチン遺伝子に組み込まれることはありません。

mRNAワクチンでもアナフィラキシーが起きることがありますが、症状が出るのは接種してから2日以内に限られます

これまでのワクチンでも、ほとんどの副反応が6-8週間以内に起きることが知られています

以上のことからコロナワクチンの長期的な安全性について特段の不安があるということはありません。

治験が終わっていないので安全性確認されていない」

懐疑論者 「(特例承認なので国内III相試験が省略されているから)治験が終わっていないので安全性確認されていない」

という主張に対して

河野太郎 「(特例承認なので国外III、国内II相試験までで)治験が省略されることな実施され、リスクを上回る臨床的に意味のある有効性が確認されています。」

こういうことだろ?

お互いポジションが違うだけでデマじゃないだろ。別にさーコロナワクチン危険だなんて言いたいんじゃないからな?短期安全性国内外で莫大な人数が打ってて安全だと俺も思うし。

治験を持ち出して安全かどうか云々するなら、立場の違いだろって言いたいだけでな。

「長期的な安全性がわからない」

mRNAスパイク蛋白もなくなる。アナフィラキシーもすぐわかる。これまでのワクチンでも、ほとんどの副反応が6-8週間以内に起きる。

から長期的な安全性について特段の不安があるということはありません???

この理屈なら長期の治験そもそも不要では?

てかコミナティ筋注添付文書

「本剤は、本邦で特例承認されたものであり、承認時において長期安定性等に係る情報は限られているため、製造販売後も引き続き情報収集である。」

て書いてるぞ?

まぁだから「特段の不安があるということはありません」こんな言い回しをしてるんだろうけどさ。

分からんことは分からんと言えばいいんだよ。その上で、もしもの時は補償するって言うしかないんじゃないの。

2021-05-18

anond:20210518094834

Twitterで展開されてるメディア懐疑論って、そもそもメディアが展開している政権懐疑論と対になってるものから

後者が立ち消えになれば前者も自然消滅すると思ってる

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