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はてなキーワード: 意気揚々とは

2023-08-09

ここまで分かっていてなぜ「大したことない」と言い切れるのかが分からない

見え見えの罠、見切れると甘く見れば炎に焼かれる、お前はまるで幽霊物質

数多の先駆者焼き尽くし、意気揚々と虚空さまよい、待ち構えたる侵入者

すべてを暴く、俺は遅すぎた探索者。

ナラティブこそがこのゲームの鍵だ」と気づいているくせに「大したことないですね」は露骨すぎる釣りだろ。

どう見ても全部わかった上で誘い込んでる。

そしてそこにホイホイ皆つられ過ぎてる。

小説で読めば大したことないようなストーリーを、体験のさせ方で面白く見せるなんて、これこそがナラティブなんですね」に全てを収束させようとする気マンマンでうぜえ。

つうか、そのナラティブこそが売れるコンテンツキモだろ。

在り来りで王道物語に如何にして相手を引きずり込むかだろ。

シュタゲけもフレも最高の仲間達イエ~~イってだけの物語を、無数の謎によって脚色して好奇心駆動で近寄ってきた消費者にジワジワと単純接触効果の返し針を仕込んだことで大ブレイクしたわけじゃん。

ぶっちゃけ売れるコンテンツって全部コレだから

興味・深入り・友情から

まどマギだろうがドラえもんだろうが全部コレだよ。

一番強いパターン

かに見方よっちワンパターンだけど逆に言えば横綱相撲から

コイツめっちゃ強い力士って聞いてたけど横綱相撲してるだけっすよ?」がお前の言ってた言葉からね?

気づいたらアホかってなるよ。

でもそれに皆釣られたんだよね。

好奇心を弄んで深入りさせたお前の勝ちだよ。

釣った魚にやる餌をもうちょっと出せばこんなに叩かれなかったのにね。

anond:20230807194640

2023-07-25

もしもある日「フォッフォッフォッ!ワシははてなの精!そなたの願いをなんでも一つ叶えてやろう!」なんて言って意気揚々と出てきたとしても

平気で1万個くらい条件をつけてきて、結局「スターください」しかお願いできなくなりそう

すると満面の笑みで「もっと良いものを頼めばよいのに」と皮肉をこぼしながら無料スター1個しかくれなそう

そんでしたり顔で「さらばじゃ!」と別れを告げるんだね

貰ったスター後生大事にするわけもなく、早速黒魔術の材料にして呪いをかけるわけだ

2023-07-22

anond:20230720135122

そりゃ、してるわけ無いじゃん。Web3 とか AI とか言ってコンサルティング受託したいだけで、意気揚々と高らかに宣言するだけで、金をもらったらトンズラするに決まってるじゃん。だからあいつらは未来のことを語るだけなんだよ。詐欺師と同じ。まともにアルゴリズム半導体知識があったら、Web3 の中核になる領域いかに大変なのか知っていて言えないよ。だって、Web3 の記事を書く奴らに情報工学科なんていないですから

2023-07-20

絶縁された話

自分人生において、他人からハッキリと絶縁された経験がなかったので(単純に気付いてなかっただけかもしれないが)、自身反省すべき経験として記録に残しておきたい。

から3年前、2020年のちょうど今くらいの時期。なんだか遥か遠い記憶のような気さえしてくるが、「新型コロナウイルス」がニュース新聞ネット毎日時間毎分毎秒のように取り上げられていた頃。

2019年年末からパンデミックという言葉が出始め、ロックダウンやらクラスターやらなんやら横文字が増えてきたのを覚えている。

もはや懐かしい気さえしてくるが、ニュースTwitterで『県内〇〇例目となる新規感染者が確認されました』、『当県の今日新規感染者数は〇〇人でした。』という文言が嫌でも目に入った。そういえば、と思って見返したらこの当時はまだ二桁台だった。

皆さんは覚えてるだろうか。

都会でコロナ感染した若い女性が、自宅療養期間に自己判断地元に帰り、遊んだかなんだかでクラスターとなり、身元が特定されネットで叩かれ、地域村八分となり、本人も家族引越しせざるを得ない状況になった、というネット記事を。

どこまで信憑性があるかは置いといて、私が住んでいる地域も似たような田舎性がある所なのだ。言い換えれば、自分自身5W1Hがあっという間に広まる地域なのだ

そんな地域に住む私だが、仲の良い友達6人のグループラインで、ある話があがった。

コテージを借りて飲み会を開こう』

断言しよう。バカである。大バカである

世界規模で感染症が流行している時期に、医療関係者の方々が必死に働いてくれている時に、何を考えているのであろうか。

この記録を書くにあたって、当時のラインを遡ってみた。

5月ごろコロナ新規感染者数が落ち着く→6月ごろ上記飲み会の話があがる→県外に住む2人の友達も「職場から近県であれば行っても良いとお達しがでた」と言う→感染者数の移行を見ながら、自分たちも気をつければ大丈夫!→7月に集まって飲もうと結論

終わっている。6人中6人が終わっている。雁首揃えてバカ

終わっている私たち意気揚々県内コテージを予約した。

そして終わっている者たちなりにルールを設けた。

飲み会当日まで、自宅と職場しか行き来しない」という訳のわからないルール。要は、お前らと遊ぶために、家と職場の人以外には会わないよ〜ということ。

家の人や職場の人が生活する中で感染者や濃厚接触者と関わっていたら?なんていうことは考えてもなかった。自分たちさえ気をつければそれで良いと思っていた。再三言うが、本当に終わっている。

私たちみんな同じFラン大卒です。

終わりしFランバカ6人衆は、買い出しをどうする、ラフティング(川下り)もしよう、何時にどこ集合だと話を進めていった。

あの日までは。

飲み会の5日くらい前、グループのある1人(県内住み)からグループラインに連絡がきた。

『先週の金曜日に、歌舞伎町ホストクラブで働いてるやつとご飯食べたのね。そいつの話だと周りにコロナ陽性の人はいないし、近くにも出てるって聞いたことないと。

まあでも2時間くらい居酒屋で一緒に話したから怖いっちゃ怖いって感じなんだけど、コテージ飲みの前日くらいにその友達に連絡して、発症してなければ飲み会参加したいんだけど、どう思う』

ワオ。すごい。

急遽、会議が開催された。県外の友達もいるのでグループ電話会議をした。

連絡をくれた彼は、バカ正直に言わずに、歌舞伎町で飲んだことを黙って私たちコテージで飲むこともできたと思う。でも教えてくれた。

そしてメンバーの誰も彼が東京に行って遊んだことを責めなかった。あれ?もしかしてみんな黙って遊んでたりした??とも思ったが黙っていた。

沈黙は金である(たぶん使い方ちがう)。

結果、『万が一のこともあるから今回俺は不参加にさせてもらう』と彼が言ったことをきっかけに、彼以外のメンバーコテージに行くことになった。

8月にまた集まって遊ぼうぜ!とか何とか彼に声をかけた。

コテージには1人キャンセルの連絡を入れた。本来ならキャンセル100%だが、コロナ感染の疑いがあるかもしれないと伝えると何故か75%に割引してくれた。



そしてコテージ飲み会の前日、彼からまたグループラインに連絡がきた。

『なあ、おれ具合悪くないし、おれの友達健康のものなんだが。

これで参加できないのよくよく考えるとめっちゃ考えすぎな気がするんだけど、どう思う』

ワオ。ワオワオ。どうしよう。

その連絡が入ったのは前日の夕方ごろで、たまたま私はコテージに行くメンバーの2人と一緒にいた。

え、どうしよう、なんてその場で話している内に県外に住んでいる友達の1人から電話がきた。電話の内容はよく覚えていないが、来てほしくないんだけど、どう伝えたら良いか、みたいな話だったと思う。正直、それは私たち同意だった。というか、彼は自分で不参加にさせてもらうと言っておきながら、どうして話をひっくり返すのか不思議だった。

からの『どう思う』ラインに誰も返事をしないまま、1時間ほど話をした。

結果、自分たちから「来るな!」とは言えないかコテージ側がダメだと言っている、と伝えてみることなった。第三者悪者にしよう作戦

彼に『コテージに1人キャンセルの連絡した時、コロナ感染可能性があることを伝えてしまった。その可能性がある人が来る、というのはコテージ側も困ると言っていた』とラインした。念の為言っておくが、事実である

すると彼は、

了解👌よくわかった』


と返事を残してグループを退会した。

終わりしバカ6人から1人脱退した。

全員の個人ラインTwitter、インスタすべてブロックされた。



彼と私は大学からの付き合いだった。

同じ学科、同じ音楽サークル所属し、同じバンドをいくつも掛け持ちした。サシでラーメンを食べに行ったり遊んだしたこともあった。

そんな彼と絶縁した。私たちは絶縁した。

今考えると、『そうだな!一緒に行こう!』とまずは言って欲しかったのかもしれない。いや、彼に電話して直接話すべきだったのかもしれない。

あらゆるSNSブロックされた私たちは、連絡を取ることができないまま、彼以外の5人でコテージ飲み会を決行した。幸いにもクラスターの発生やコロナ陽性者は出なかった。

私は怖かった。

もし彼がコテージに来て、実は陽性でした、となった時にどれだけ周り(家族職場)に迷惑をかけることか。若者6人が飲み会をしてクラスターになりました、とニュースになり、近所にあっという間に広まり村八分にされるのが。

なぜ、彼から連絡があった時に『じゃあ今回はみんなでパスしよう』とならなかったのか。

本当に私たちバカだと思う。

彼がグループから脱退して半年ほど経った冬、彼の携帯電話の番号が電話帳に残っていたことを発見した。普段ラインライン電話で連絡をとっていたので携帯電話の番号が入っていると思わなかった。

夜、友達に付き添ってもらいながら彼に電話をしてみた。

絶対に着信拒否されていると思ったが、予想に反して彼は電話に出てくれた。


もしもし久しぶりと言い、努めて今まで通りの感じでご飯食べに行こうと伝えた。

彼は、久しぶりと言ってくれた後に、もうお前らとは会わない、と続け電話を切った。





以上がことの顛末である

当たり前だが、以降、彼と会ってもないし連絡もとっていない。風の噂で大学の時から付き合っていた先輩と結婚したと聞いた。

彼の結婚式に出席はできないが(式を挙げたのかも知らないが)、結婚おめでとうとここで伝えておく。

彼がいまどこでどんな生活をしているか知る余地もないが、幸せなことを願う。

バカ私たちを許してくれることはないと思う。

2023-07-15

【気になったとこ・ネタバレ君たちはどう生きるか

ジブリはじめて映画館でみた、ジブリようしらん。

ジブリ集大成意見はわかったよ。

・冒頭の述懐で本を読みすぎて気が狂った、であっ…となる。

 奇書かな? 

白雪姫天の岩戸モチーフ多すぎて行列

・こうかいしますよ?→そっちのこうかいかよ!

姉妹である設定の必要よくわからん

・種蒔く人ねー、ふーん

・石で額を傷つける、石が拒否意思意志?はぁ……

宮崎駿真実残酷ものという前提で捉えてるんか?

・途中のハゲペリカン、まひとの将来の暗示でいい?

インコ十字軍?つくってやがる。

民衆ペリカンインコになっていったってこと?

インコね、糞の公害問題にひっつけたか

・ちなみにインコ、君等のことだけど、どう生きるの?感

・クソかけられても笑えるのが夏子さん

釣り

・魚の内臓臭そうだった。面倒なものには蓋したいね

ジャムもやべぇ、あれ全然美味しそうじゃない

トーストチェンソーマンかよ、と短絡的に思った

過去にあった美味しそうなメシテロはなし、スープあったけど

・3人が一気に神隠しに会うなんてー!ハハハは笑った

ダンテ神曲かとおもった

 この門をくぐるものは一切の望みうんたらかんたら

はいはい教養トマス

・まぁジブリ見た人はポノックとかの単体見に行くの?

 そこはまぁいいや

・他に元ネタっぽいのわかった人いたらあれば教えて

・国際旗信号

インコ意気揚々とした感じで映画おわったあと、何見た んだおれたちみたいな観客の表情をインコにすげ替えると笑う

修正したわ、オウムじゃねぇ

2023-07-12

父が死んだ。葬式もした。

喪主ではないし長々としゃべっても飽きられるだけだからここで自分の整理がてら、書いておこう。

父という人間のことはなんといって表現していいかいまだによくわからない。というのは母が強烈すぎるからである

 

父は1940年代まれ日本人男性である出身地は西の方の川沿いの豊かとはいえない田舎である

6番目の息子である工業高校に通うために下宿がてら養子に出されるまでは、兄の一人に小遣いや親の愛を搾取されていた。

 (おそらくそのせいで自分へのいじめにはとてもドライであるいじめが嫌いだし、「ズルイ」という言葉も苦手である。)

工業高校卒業後は、工場のあった景気のいい化学メーカー就職した。読書が好きで(速読で)すこし本で勉強すればペーパーテストはたいてい受かる。

職場ではじまった国内留学のような制度の初年度生にえらばれて会社のカネで大学化学科に進学した。

学費の足りない分や生活費は賭けマージャンで補っていたという。のんびり無口なくせにダマテンかメンタンピンか即降りの雀風である

趣味登山で、安くて黒いカメラも一応持っていた。(父が人生もっともイケイケだった時代かもしれない)

そこで一学年年上にあたる女性出会った(大学では同学年)。九州で育って浪人して偏差値で選んで入った教育学部にいた女性は、はきはきとしゃべり美人笑顔が気さくだった。

怒るとまくしたてて手が付けられないが、おこっていなくても気を許した人間の前では延々とラジオのようにしゃべっている。

話すうちに多少の脚色も入って来る。それを父はわかっているのだがいちいち訂正しない程度にはおおらかな父と女性は気が合ったようだ。

1960年代?の大学には学生闘争が(東京でとくに盛んに)あった。田舎大学にも多少の余波はあったが、両方とも危うきに近寄らずで敬遠していた。

父は卒業化学企業にもどり、女性は数か月だけ「印刷会社腰かけ事務職」をして寿退社初任給洋裁用ハサミと広辞苑を買ったという。

二人は親へ挨拶をすませ神前式結婚式をあげた。新婚旅行国内)ではパンタロンネッカチーフなど流行の服をきたイケメンの父が観光名所の立て札の前でまぶしそうに笑っている。

1970年代。m市の社宅に二人暮らし妊娠。里帰り出産でまるまるとふとった増田を生んだ。ぴかぴかの母の笑顔は(そのころまだモノクロ写真しかなかったので)モノクロームである。(追記:よく考えてると写真現像紙の質が悪くて色褪せてただけで新婚旅行出産も一応カラーだ)

夏だが一般家庭にはクーラーがないころだ。産院にはあったそうだが、おくるみでぎっちりくるんだ写真をみるに母には赤ん坊を薄着にするという考えがなかったようだ。

(なお増田は今も超絶汗かきである。失うはずの汗腺が全部残っている)

二人目もm市在住で西に里帰り出産した。このとき増田も母実家に連れていかれた。

このころ叔父浪人してから医大に入って実家から通っていた。叔父マンドリン部に入ったといって増田になにかを弾き語りしてくれた。あと本好きの増田学研漫画植物百科を買ってくれた。

三人目を生む前に父は関東のk市に転勤になった。おそらくこのへんで、父は化学から離れたようだ。(父、転身)

というのは、データベースで父の名を探したことがあるのである。染料の特許論文かに1-2件だけ名前があってぷつりと途切れた。

というわけでk市で三人目が生まれた。そうして5人乗り自家用車を買っていろんなところにつれていってもらった(なおそのころベビーシートはない)。

だが車内で父はタバコを吸った。車内はひどい匂いでひどく揺れ、子供たちはぐったりしていたし従兄弟などはゲロを吐いたこともある。あまりいい思い出はない。

(母は父に「ニヒルなくせに私にだけやさしい大人男性」というイメージを抱いていた。一時期はタバコ容認~勧めたことがあったようだ。実際は父のほうが年下で気弱ですらある)

そうしているうちに二人目がアレルギーという未知の病気にかかって(そう、1980年代にはアレルギーによる気管支喘息すら新規だった。父も母も本を買いあさった)、

そのころの(無鉛ガソリンとも限らない)車の排気ガスアレルギーのもとだ、という説にすっかり怯えてしまい、「もっと田舎っぽい場所に家を買いましょう」となった。

とはいえ社宅だって、そこそこ郊外で、隣は竹の子がとれる竹林だったのだが。

まあ、3人の子育ての忙しさの中で狭い金魚鉢みたいな社宅でのハイソ自慢、愛され自慢だの、昇進自慢に母が飽き飽きしたんだろう。

1980年代、父はチバラギの片隅に土地を買って家を建てた。

そこで知ったのだが父はいつのまにか一級建築士になっていたそうだ。意気揚々と自宅を設計現場監督がてら家族をつれてわくわくとみせにいった。

(このへんで、のこり全部の西にいる親類から東京叔父さん」と呼ばれはじめる。後日つくば万博ディズニーランド成田への前泊などで宿をお貸ししたこともあるようだ。)

お礼にとめてくれる親戚をたどってお盆に西をめぐったこともあったがそう回数は多くない。いつも核家族の5人が一緒であった。

 

増田と父と電車記載を削除)

 

そのあと増田はなんとか就職して、ひきとめたがる母親喧嘩しながら「自分の金で」一人暮らしをはじめ、あまつさえ恋人ができたというと、

母が「空の巣症候群」というやつでいろいろとヒステリックになりはじめた。

子供が「いやもう自分大人から口出しをするな、するなら人生最後まで口出しする覚悟しろ恋人よりよい伴侶候補がいるならいますぐつれてこい」とブチ切れてやると、

父親に「ウエーンくやしい!」と子供のようになきついていた母を思い出す。

その後も「恋人を家につれてこい紹介しろ」というからそのとおりにしたところ「こんにちははじめまして」の二言目に「うちの教育方針は!」とはじめたのでみんなでドードーしたのをおぼえている。

子供教育することが母の生きる目標だった。母には並列処理はできないのである教育となったら教育だけをするのだ。

「もういいか子供にかかわらず好きなことをしな」というと……。

しばらくしてようやく、母は広い庭をいじりたいから、もう一軒家を建てて引っ越すといいだしたのだ。

庭で草花をそだてていれば嫌なことはすべてわすれられるという。

父は母のことを浪費家だと数度指摘した由来はこの辺にもあるとおもう。

(ほかにファッションや作り付け家具など、彼女なりの「上質な暮らしイメージを達成するために骨身をおしまなかった母だ。

今で言う「お値段以上」なのだろう、「モノはいいモノだから3人の子供に使うのならこの値段は惜しくない」という言葉を母から何度も聞いた。

学校の縄跳びなんか子供向けのすぐ切れるプラスチックじゃなくてボクサーが訓練に使うようなものをもたされ重かった。)

母にしてみれば教育費を払いきれたのは自分の塾のおかげもあり、父はケチだというのである。どちらが正しいかは…。

ところがしばらくすると、父自身が肺の難病にかかった。タバコは肺にはよくないということはわかっていた。

父は早期退職制度で、ただ社外顧問で数回きてくれればという職だけをのこして闘病に入った。

幸い年金ももらえる。子供への仕送りもぱったりとまってお金には余裕がある。

郊外というよりもはや森の中を切り開いてつくった庭の広いおしゃれハウス建築中)は、たちまち父の療養ハウスに方向転換となった。

手すりやら風呂やら改築し、母は断捨離をし、こだわりより健康を優先し…。

そこで難病なのに20年も生き延びたのは確かに母のおかげであろう。

 

ただ母はだんだん父が自分より弱い生物になりさがっていくことがなかなか納得できなかったようだ。

母にとっては子供庇護すべきで、父は母を庇護すべきだったのに、すべてが逆転してしまったのだ。

母の癇癪は昔からものすごく、感情の嵐の生のままの奔流であって、いうことがよくまとまっていない。

Aといった直後にいいかえすとじゃあ反Aだと躊躇なく言えてしまう。もちろんきっかけはあるのだが。

母がなんでタバコを吸ったの!と責めて、理由をはっきりいわないと納得しないので父は「母も勧めたではないか」と言い返すのではなく「社内政治に参加するためだ」と説明した。

「なんで私を浪費家だというの!」「なんで感謝してくれないの!」には、

それぞれ「幼少より母の愛に飢えていたため」などの適当理由がつけられ、反省書となった。

反省書はなんども日記にかきつけられ、こどもたちへも父がこんなに反省したとメールで送った(母もいつでも読めるようccつき)。

まるで自首後の犯人動機を言えと迫る刑事のようなやり取りである。さしずめ母は愛情刑事であった。

 

この「なんで」期の母は2人だけの蜜月のはずがいきなり愛情が枯れ果てたかのようなふるまいをしたので子供たちにも影響があった。

あるときなど増田が呼び出されて母と東京カフェであった遠かったねよく来たねの二言めで「今日ね、おとうさんをいじめてきたの」というのである

どのように苦しめたか。それがどれだけ自分の恨みを買った人間の正当な末路なのか。話はじめると30分以上いきつぎもしないでとうとうとやる。

増田や父は、そういう手の付けられない母をどうしていいかいつもわからないで黙っている。

ただただ、ああ、となりのテーブルの客が居心地悪くて逃げたなあときときょとしながら口をはさむ隙を探す。

まるで楽園のなかの地獄であった。

やめてくれ。あなたたちは善良で努力家で思いやりある人間だっただろう。泣きたかった。

カフェの次は庭園つきフランス料理で父もいるときニコニコと「お父さんに遺言をかかせたの。私に全部残させるって」というのである

増田遺産も愛も父からはあたえられない子供になったのだと、増田当人にむかって心から嬉しそうにいうのである

理由を聞いてほしかったようだが「ふーんそう」というのがせいぜいだった。

後日やっぱり何十回もしつこく聞かされた。あれもこれも、…、わたしケチといわれたのよ!!父は母に愛情がない!

父は平謝りするしかなかったらしい。

増田ボケがきたか気がくるっているとしかおもえなかった。

でもその場で諭そうにも耳も悪い。

「その話は今聞きたくない」と穏やかに告げるとまるっと無視された(なんなら常にセリフを母にカブせられているし慣れてるけど)。

もう一度はっきり言うと「え?」といわれ、もっと大きい声でいうと「大きな声を出さないで!心臓がどきどきする!」と泣き出すのである

補聴器をすすめたけど、ぼわんぼわんして不快だとつけたがらない。

それに庭に出ている間も補聴器をつける必要がない(むしろつける必要がないから庭がすき)だから悪くなる一方だ。

子供たちは私を味方してくれない、おとうさんばかり味方して、おとうさんがだましているからだ!ということで本当に手が付けられなかった。

  

でも素直な母は、父をいじめるだけではなくまっとうに、増田子供たちに直接説得も試みた。

ところが増田子供がうまれて送迎などで忙しいのに、携帯業務用)に電話をかけることがつづいたのである

運転中は出られない。うるさくて運転に集中もできない。ガチャギリするしかない。それでもかけてくるのでやむを得ず「固定電話にかけて」と携帯ではブロックをした。

このことは増田子供の送迎がいらなくなりガラケーアイフォンをのりかえるまで続いた(のりかえたときブロックは解除した)が

ボケ?もとから機械音痴?の母は下の兄弟増田の伴侶に「増田ちゃんわたしブロックしたの!解除するようにいって」と何年も頼み続けた。

   

父はじわじわと悪くなった。3年に一回ほどのペースで入院するたびに母から死にそうな声で「おとうさんが入院したの、もうだめかも」といわれて子供たちが全国から新幹線などでとんでいった。

父は母に「浪費家だ」といったことを老後一生かけて平謝りし続けた。

酸素マスクが一日中必要になっても、下の世話はしないからと母にいいわたされると一回30分かけてでも一人で家のトイレにいった。

母はトイレにいく父の血中酸素モニターが鳴る音だけはよくきこえたらしくて「いつもピーピーうるさいから本当に止めさせたかった」のだそうである

かにもブザー音がなると死んでいるかもしれないし、地震があると停電したら酸素送風がとまってしまう。そうすればすぐに酸素濃度がさがって窒息死だ、ということで不眠ぎみであったという。

なるほど不眠であれば気が狂うほど老々介護はつらいだろうというのはさっせられた。

途中で増田は「あなた(母)はもう後期高齢者だし、父はさっさと介護認定を受けるべきだ。他人を入れろぜひ入れろ、入院介護施設はないのか」とアドバイスをしたりもした。

父も早く「介護認定を」といえばよかったのだが母だけに甘えていたかったのかもしれない。

母親認識は古くて「介護認知症施設にいれられ毎朝チーチーパッパと歌わせられる」というなんかアレな印象しかなかったのだが、

父も「自分=強い=介護うけられない」とおもってた節がある。いいコンビだよあんたら。

まあ、実際、肺病で介護認定がそんなに高くなった父という存在チバラギ地方では珍しく、認知症むけばかり取り揃えられている施設からは選びづらかったようだ。

 

母は一度、「もうすべてをほうりなげたい。お父さんなんか死んで良い」と増田ドライに告げたので増田市役所を通じてケアマネに緊急電話をした。

実際病状がすすんでいるのも理由にあったようだ。

父は身の回りを手に取ることすらおぼつかない。あれをとって、かわりにこれを置いて、の命令の繰り返しの24時間。そりゃ気が狂う。

頭がはっきりしているだけに介護をうけておきながら「あの礼状は出したか」などと口うるさいこともこまごまという。

ケアマネ介入後はデイステイのできる施設をいくつかめぐって、母に介護休暇をあたえ父の入浴はステイ先で複数人介護をうけることにして解決となった。

  

他人の手が入ったあとはなんとか母の忍耐がたもったようだ。

ラインでこまめに連絡をとると、お互い聞き取れない・聞いてもらえない長話のストレスと徒労感も解消された。

コロナのおかげで世の中全体が肺病に警戒しており、

ストレスのたまった母親の消費欲やお出かけ欲も「コロナは怖いから」と唱えるだけでだいぶ抑制された。

母はユーチューブをおぼえた。

コロナワクチンふたりともいち早くうけられた。怪我の功名である

 

増田の残りの二人の兄弟子育てに忙しい中でガス抜きに付き合ったらしい。なんとか二人の生活はつづいた。

  

そうして2*年の闘病、*年の介護認定酸素マスク、90日の入院のあげく父は体重が半分になって逝去した。

母は感情が高ぶると耳が全くなにも聞こえなくなるので、増田葬式の打ち合わせに逐一ついていってすべてをメモにして渡してやった。

 

父がなくなって重荷が下りても母はやはり理不尽であり、やはり葬式相談のあとにも爆発した。

かねて希望していたように「全部の遺産を母の元に相続させつつ凍結などの不愉快事態にさせない」ためにはなるべく資金を動かさないほうがよいのに、

はいます資金をすべて自分の口座に動かそうというのである

それなら司法書士とか頼んだ方が楽だよというと、母の感情は爆発するのである。「高いでしょう!?」3万でいける「デモデモダッテ」。

今すぐにでもATMにいってお金おろしてあつめたいというのである。(父は箪笥貯金を高額な葬式分くらいはおいてあったし互助会にも入っていたか葬式費用ではない。)

なぜと問うと、「子供たちに私からお金を送りたいから」。はあ~~~???だよ。じゃあ法定相続割合でよくない?父もそれが一番簡単からのぞんでいたんでしょう。

anond.hatelabo.jp/20230712024305

2023-07-01

anond:20230701113210

社会学専門家ではないのにジェンダー論について意気揚々と語るのは頭が悪いと思うけどな。

それなりに教養のある人なら、専門外のことに口出しをしてその道の専門家ボコボコにされるような経験はあるはずなんだけど、そういった経験が無いんだろうなと思う。

2023-06-11

マジで何もしていないのにtwitterを凍結された

そもそも一度もつぶやいていない

アカウントだけ作っておいて、見たい人だけフォローして使いたくなったら使おうと思ってた

アカウント2019年1月に作っていたらしい

そのまま何もしてなかったら、今年、5月に凍結されてしまった

何かの間違いかとおもって、解除申請したらおそらく自動返信メール英文の「違反しているから無理」が戻ってくるだけ

何の心当たりもないけど、なんか違反行為をしてしまったんだろうか

最近になって、運営の評判の悪さが伝わり聞こえる今日のこの頃、今更になって使い始めるのも面白いかと思い、

「皆が言ふtwitterなるものを我もしてみむとするなり」と意気揚々と始めようとしたら始める前から終わってた

もちろん凍結されているから別のアカウント新規作成できない

つぶやくから口に凍結魔法をかけられて八方ふさがりである

そんなに私の発言が怖いのだろうか

どうせ凍結されているので下記にアカウントを書いておく

暇な人いたら解除願いを出してくれると、何か変わるかもしれない

このおっさん、知らん人やけど悪い人ではなさそうよって送ってみてくれ

観測

@eET3ksYpFUyQnbe

最近あった悪い人ではなさそうエピソード

散歩してたら知らんおじいさんに「お兄さん、こっち」と話しかけられ、ついていったら用水路にたくさん鯉がいて、「な!」って言われたから「おお!たくさんいますね」って返した

2023-06-06

ニートだけどエロ同人音声作ってる

ヒットはしないけど元取れるくらいは売れてる

同人声優の中にはやたら気合入ってる奴もいて、「ここのフェラ音はディルド咥えながら収録しました!」と意気揚々と連絡してきたりする

同人声優にとって俺は客なので、こういうのもサービスの内なのかもしれない

ちなみにそのディル声優は去年大ブレイクして、依頼の受け付けを基本的にやめてしまった

今は主に、メスガキが上手だけど相場より安い価格で収録してくれる声優に依頼している

せめて自分の小遣いくらいは稼げたらいいなと思いながら作ってる

2023-06-02

anond:20230602114831

AEDの一番の問題は、

倒れた本人は気を失ってるので、何をされてもまぁ分からないんだけど、

周りの人が後からトンデモ証言することだ思うのね。

倒れた女性の捲れたスカートそのままであかんやろと、直そうと手に掛けた瞬間だけを見た婆さんが、

こいつ、AEDするフリをしてスカートめくってやがった!

ワタシが声をあげたら、元に戻したんだよ!

叫び出す。

AEDで目を覚ました女性に婆さんは、スカートめくりのことを話し、

駆け付けた警官にも、あることないことは話し続ける。婆さんの正義感は止まらない。

倒れていた女性は、婆さんの証言を信じて、警察スカートめくられたと話し、

婆さんは、裁判でもどこでも証言してやりますよと意気揚々としてる。

警官も、女性二人が言うのなら、スカートめくりしてたんだろうと思うでしょう。

2023-05-31

anond:20230530223213

今じゃパヨクが吹き上がってるね。増税自民党投票した奴だけ払えとか、自民党に入れた奴だけが戦場に行けといって、投票秘密を無くせ!と意気揚々

2023-05-29

anond:20230529085807

それを見て意気揚々増田に書き込む神経のが理解できないけど…

2023-05-28

anond:20230528072713

井上陽水が三日ほど徹夜作詞に取り組んで、「よっしゃ!完成した!これで完璧や!!」ってバタンキューして死んだように爆睡したあと夕方というかもう夜だぞこれ、みたいな時間ノロノロと目が覚めて、そうだ!寝る前にすごいいいの出来たんだったよな!と思い出して、意気揚々と読み返してみたら、「全然アカンやん自分自分パクリしてるがな」、って落ち込むようなフレーズが飛び出している夢だな。

2023-05-08

東京が人を吸い上げるって言うけどさ

地方仕事を作れないか地方の人が移民みたいに東京に来て東京土地の人らは迷惑してると思うんだよね。外国人不動産買い占めとか目じゃないレベルで、地方民が来る需要があるから年々不動産価格は上がるし就活競争苛烈になるし、電車は混むし賃金も一生上がらない。幼稚園保育園も混む。

頭が悪くて生産能力が低い、一生懸命な人たちがいっぱい来ちゃうのは正直邪魔だよなって思う。東京地元の子たちがバイト1,250円で働いてた頃のが手取り多かったな〜って思う職場地元の時給が950円だった子達が低い条件で喜んで働いちゃうから東京賃金はいつまでたっても上がらない。

カスみたいな建売住宅馬鹿みたいな1Kアパート異臭がする東京湾の湾岸に住みたがる田舎者のせいで、おばあちゃん達は不動産屋に騙されて土地を取られるし、昔はまともな公営住宅が建ってた土地地上げされてタワマンになる。

頭が良い人は納税してくれるからまだマシだと思う。北京みたいな感じで、三代都民じゃない人間は住居を買うのにVISAがいるみたいにしてほしい。よく分かってないけど。

地方仕事がないって皆言うけど、地方民が東京に来るせいで東京にはまともな仕事がない。具体的には、商業高校で一番を取れば地銀に勤められるとか、工業高校ちゃん勉強すればトヨタや製鉄の孫会社に滑り込めるとか、資格を取れば地元の電力会社通信会社に入れるとか、高卒ちゃん公務員になれるとかそういったコースがない。まともな仕事につくために必要な経費が、他地方よりも優位に多い。なぜかって言えば人が余ってるから

東京高卒は、運動神経が良ければ土建屋に、体力があれば引越屋か飲食にで、工業高校に行っても運送/倉庫管理中小商業高校に行っても事務派遣みたいな状態。そうなったら金もないのに専門か大学に行くしかないし、専門に行ったとて地方から出てきた変な夢抱えてラリってる馬鹿が引下げた賃金労働環境やりがい搾取大学に行ったら良いとこ入れるかは皆様ご存知の通りってとこ。

貧民が稼げるようになる糸口はIT土方不動産営業くらいだと思う。それもそこそこ頑張らなきゃいけない。地方民が競争率上げるから

東京が人を吸い上げるせいで地方が衰退するって言うけど、こっちから言わせてもらえば地方が人を送り込んでくるせいで東京は終わってる。全部引き取ってくれ。困らないから。夢とか追いに来るな、お前のせいで不動産の居室が1室埋まり電車が1席埋まる。馬鹿なお前が日々やりがいを持って働くせいで、俺たちの労働環境は一生改善しないし適正な競争が生まれない。日東駒専以下のやつ全員帰れ。あと年収360万以下も帰れ。東京に貢献できないくせに東京に来るな。

あと安保施設工場発電所地方押し付けてるって言い方も腹立つ、地元首都機能押し付けられてる方がどう考えても迷惑土地はぶんどられるし、労働市場住宅市場破壊されてる。

自然環境家業の維持も、何贅沢いってんのって感じ。東京湾で漁師やってた人間世田谷で葱作ってた農家も、全員、業は取潰されて端金の補助金受け取って、土地を2代も守れず追い出されてったわけだけど、それについてはどうなの。地元土地になんかよくわからん施設ができるのは最悪よ。漁船を留めてた場所羽田空港が出来ようが、元漁師は豊かになんかならない。全部東京がとうの60年前にやられた事で地方意気揚々文句垂れ流してるのもそれはそれで違わね?

残念だけど東京で割りを食ってるのは俺みたいに貧乏馬鹿な連中だからちゃんとした文句の言い方知らなくて全然こういうの聞かないけど、東京一極集中について地方可哀想って文脈マジで馬鹿みたいだと思うよ。

2023-05-07

1〜2年に一度くらいの頻度で目の前に星が飛んで30分くらいすると吐くほど気分悪くなってその後座っていられないくらいの頭痛になることがあった

痛み止め飲んで三、四時間ほど横になってうとうとしてると治ることが多くていわゆる偏頭痛ってやつか〜と思って市販の痛み止めを常備してた

ある時から急にもっと軽めの頭痛が週3〜4出るようになって、夜寝る前の頭痛が朝起きても続いてる状態になった

頭痛薬を飲むかどうか微妙ラインの目の奥の不快感と痛みで我慢できなくはないけど仕事パフォーマンスには影響しそうな感じだったので近場で見つけた頭痛外来に行った

血圧測定をして、血圧と脈拍が高いという話になって、しばらく狭心症で使われてる薬を出されて、あわせて頭痛に耐えられなかったら飲む薬ももらった

早速の頭痛、もらった薬を意気揚々と飲む

首の後ろから肩にかけてのものすごい不快感で早退を決める

頭痛は無くなったが首肩の違和感がすごい

血流とかが変えられてるのかなという感じで首や肩がものすごく熱っぽくなってく感じ

それでも一ヶ月で頭痛頻度は半減し、その後結局三ヶ月ほど通って、次回は手持ちの頭痛薬がなくなった頃に、と終わりになって2年経った

同時期に仕事上のストレスで不眠になり、そちらの病院はいつまで通えばよいのかわからないまま通い続けてる

仕事を辞めた以降、頭痛はスッと治ってる

不眠もスッと治ってくれたらよかったのにな

2023-05-05

自動計量IH炊飯器レビュー

anond:20221228030607 の続き。

ようやく実機がGW前に届いて使ったのでレビュー

設置・設定編

Apple製品のようなスマートさは期待してなかったがある意味予想通りで期待通りだった。

アプリを使った初期セットアップの流れは以下。

1.専用アプリパナソニック調理家電アプリ)をインスト

2.専用アプリ自動炊飯器登録

3.専用アプリから自動炊飯器無線LANを設定

特に難しいということもないがスマートではない。

たとえば2の登録では「家電登録ボタンを押す」→「機種カテゴリ選択」→「品番を選択または家電本体QRコードを読ませる」という流れになるが、機種カテゴリを間違えると品番は見当たらないしたとえQRコードを読ませてもエラーとなる。なお本機の機種カテゴリは「自動計量IH炊飯器」であって「炊飯器」ではないので、上から順に見て「炊飯器」だと思って選ぶと登録できない。まあこれは注意すれば回避できるので大した問題でも無いが。

厄介なのは3の無線LAN設定時、ここでは背面のQRコードを読ませるのが必須なので意気揚々と設置した後にもう一回持ち上げて裏を向かせる必要がある。それなりに重量も大きさもあるのでペラ1枚の注意書きぐらいは欲しいところ。

アプリ

アプリでの操作大前提としている作りなのでアプリの使い勝手重要になるが、キッチンポケットというパナの調理家電アプリの一機能としている時点で不安があったがまあお察しというか、やはりこれは「日本家電」であって「ガジェット」ではないという感想

予約エラー時の動作について

たとえばお櫃(内釜)を入れずに炊飯予約を入れるとどうなるか?

内釜なしで炊飯することは出来ないので、画面上では「お櫃が設置されていない」というエラーが表示される。ここまではいい。

問題はこのエラー解除には本体で「キャンセルボタンの押下が必須アプリを一度落とそうが必ず本体側でのキャンセル操作必要

どうせお櫃をセットしないと動作しないガードが掛かっているのに、予約キャンセルボタンをわざわざ押させる理由はなんなんだろうか。

炊飯予約について

アプリ上で炊飯時間炊飯量・炊飯の速さの組み合わせを3パターン登録できるが、毎日・毎週といった設定や炊飯2回分の先行設定も不可。つまり毎日毎回必ず手作業で予約しろということ。

毎日自動炊飯されると、手入れを忘れたときに衛生面に問題が出るとか色々考慮したのかもしれないが普通に考えてこれは不便だ。

炊飯時間について

設定の約1時間15分前に「そろそろ炊飯始めるぞ、予約変更するなら早くしろ」というアプリ通知が飛び、1時間前に炊飯前の計量が開始されて時間通りに炊き上がる。

炊き上がるとアプリ通知が飛んでくる。この辺は予想通り、期待通りなので特に何もなし。

炊飯中について

米と水の計量時に多少音がするだけ…と思っていたら、炊飯中はずっとファンの音がする。

後部の底面から吸気して、内釜の方に送風しているようだがいまいち用途がよくわからん。この辺は取説にも余り詳しく書かれていない。

なお蒸気レス炊飯できるという記載は無いが炊飯中に蒸気が出ている気配は無い。

炊飯中にキャンセルボタンに触れるとどうなるか

ちなみに本機のボタンは「静電式ボタン」と呼ばれるもの物理的に押し込むのでは無く、触れるだけで反応する。

記念すべき初回の炊飯中、ふと水平状態が気になり(キッチンの端っこ、IHコンロの段差部分に設置したため)iPhoneの水準器で水平状態確認してたらキャンセルボタンに触れてしまったらしく、文字通り炊飯キャンセルされるというイベントが起きた。普通炊飯器であれば再度炊飯開始ということが可能だと思うが、本機は計量から自動炊飯器なので計量からやり直さなければならない。つまり内釜に入った水とコメは捨てるか鍋にでも入れて自分で炊くしかない。泣く泣く捨てた。そして二度と本体には指1本触れないと誓った。

本機の購入キャンペーンで貰った米(確かコシヒカリ)だが特に可もなく不可もなし。特に味に拘りはないがトップバリュパックご飯よりは美味しい…ような気がしないでもない。

手入れについて

内釜とその蓋については洗い物ついでに洗えるのでさして面倒ではないが、蓋はパッキンが付いている(取り外し不可)ので完全乾燥させるには放置するしかない。小さい水滴を気にしないなら、布巾で拭けるだけ吹いてセットして次の日の炊飯というのも有りだとは思う。

内釜は一応コーティングされてるようだが一回使っただけでうっすら傷というか跡が付いたのでコーティング寿命は余り長くないかもしれない(使った杓文字は本機の購入キャンペーンで貰った木製のもの)。

地味に本体とお櫃を繋ぐ連結パッキン部分も毎回の手入れ箇所となっている。ここは炊飯直後には水滴が付いているので放置すると禄なコトにはならなさそうだし、外からは目に見えにくいという厄介さがある。カビとか生えたりしたら恐怖なので取り外して洗えるようにして欲しい。

タンク毎日入れ替えることになるからか毎回の手入れ指定はされていないが、水を扱っているので経年で水垢とかが付くのだろうなあという予感がある。

この水タンク、内側もかなり複雑な形状で手入れはかなりし難い。水垢が目立ってきたら補修部品と交換した方が絶対早い。

良いところ

  • 0.5合から0.25合刻みで計量不要炊飯できるところ
    • 計量なんて人類がやることではない、という人には本当に有り難い
  • 奥行きは既存炊飯器並だが、横幅は小さいので狭いキッチンでも置ける
    • が、高さはあるので実物を見るとそこそこ大きく見えて一瞬後悔した。なお既存炊飯器も、蓋を開けると高さが必要になるしその時の高さは本機よりも大きい(ようだ)。

駄目なところ




トータルとしては面白いコンセプトと思うので、一般販売されたらより良く……なってるといいなあ。

2023-05-04

嫁が性嫌悪なせいで全部めちゃくちゃになった

本当に苛立ちが止まらない。

相手出会う前

彼女、いや、もう関係が解消しそうなので相手と本稿では呼ぶことにしよう。大学時代、私は女性との関わりがほとんどなかった。正確に言えば自分から行動することがなかったのである。というのも入学してまだ一か月も経たない頃に行われた実験の授業で、実験班でアイスブレーキングを行うことになった時、班にいた唯一の女性が他の男子学生とは初対面にもかかわらず親しげに話していたが私とだけはどこか距離を置いて会話していた。本当に私を避けようと思っていたのか、それとも私が近寄りがたい雰囲気を出していたのかは今となってはもう推測しかできない。ただ、他の男子学生とはインスタで繋がっているが私とは繋がっていないのでそういうことであろう。と、まあそんなことを大学+大学院の計六年間も繰り返していたのですっかり異性との交際に向けた行動を起こせなくなっていた。とはいえ両親が生きているうちに孫の顔を見せてあげたいという思いがあったので結婚に向けた行動を何かしらしなければいけないと思った。そして社会人三年目、ようやく重い腰を上げ、婚活イベントに手当たり次第に出る生活が始まったのである

出会

相手出会ったのは所謂街コンイベントであった。なかなか女性と連絡先交換するまでにも至らずすっかり憔悴しきっていた頃の私にとってはまさに干天の慈雨と言える出会いだった。相手との初対面で私が放った「彼氏いないんですか?」の言葉を持ち出されてよく笑われたのもも過去の話である。心を開いた相手にはとても明るくて、中高が女子校だったからか時折育ちの良さを見せる人だった。そんな相手交際まで漕ぎつけたときはもう有頂天であった。両親に報告したら予想していた三倍は驚かれた。友人に報告したらその十倍以上は驚かれた。そして、同時に喜ばれた。「生まれ変わったんだ」、確かにそう実感したのを今でもよく覚えている。

違和感

交際して半年経った頃、泊りがけで旅行することになった。忘れもしない、沖縄である。友人にそのことを報告したら「ついに童貞卒業くるんちゃう?」との返信。

まだ風俗に行ったことすらないバッキバキの童貞であった私には本当に待ちくたびれた歓喜の瞬間であった。その返信が来てからというものすぐさま通販ゴムと精力剤を購入し、意気揚々と宿へ向かった。

そして運命の日、私は性行為を打診した。

それに対し、相手は「そういうことは結婚してからがいいな。」と答えた。

その後の旅行記憶はほぼない。しかしその後トイレ自慰し、精力剤を服用していたからか一回射精してもまだ股間が熱を帯びているのを感じとてつもなく悲しくなったのは一連の旅行で最も鮮明に覚えている。

そして何かと何かと理由をつけ同棲もせずに急いで入籍した。確かに育ちの良さ故に婚前交渉を一切しない女性も世の中にはいるかもしれない。しかしここで違和感気づき道を引き返していたならまだお互い幸せだったかもしれない。

新婚生活

式が終わった後そこそこ広い家を借りて同棲生活が始まった。借家ならホテルに行かなくてもいいか経済的だと息巻いていた。そして待ちきれずに性行為を打診した。またしても当然のように断られた。今回は断られただけではなかった。性嫌悪であることをカミングアウトされた。永遠に私と性行為するつもりはないことを告げられた。最後に伝えるタイミングを逃し続けたことへの形式的謝罪があった。

この悪魔が。

気が付いた時にはもう言葉に出していた。性的な興奮が全て怒りへと変わったのを感じた。もう理性的自分はいない。それはもう獣のように罵った。手こそ上げなかったが持ちゆる語彙で最大限に侮蔑した。相手はそれはもう大号泣であった。それから家庭内別居が始まり、この先に待っているのは離婚しかない状態になってしまった。

それでも私は

かに私は容姿にも優れていなくて平均より少し下の身長しかなく、勉強くらいしか他社より優れている要素がないような人間である。だからそんな欠陥品のような女性しか獲得できないと大人しく認め、末代になることを受容できるほどできた人間ではない。そもそも何故他者に害を与え続けているような何も努力したことがない中卒だか高卒だかの落伍者が愛する者との性行為快感を知ることができ、幼いころから勉強はもちろん、部活だって婚活していた頃は美容だって努力を重ねていた俺が、

旧帝大理系院卒の俺が

こんな思いをしなければいけないのだろう。天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずなんて嘘っぱちじゃないか。世の中結局いい思いをするのは努力をした者ではなく容姿に優れている者なのだ。というかそもそも性嫌悪のくせに恋愛市場に上がってくるような連中のせいで今の不幸が生み出されているようなものだ。

男は全員ヤリモクで恋愛していることを義務教育で必修にしなければいけない。

そうすれば子供を持ちたいと望む男性が頓珍漢な理屈で性行為を拒む痴れ者と交際してしま事故が起こらなくなる。そうなれば少子化を脱却したい国家とも利害が一致する。

文章を打ち続けて疲れてしまったのでここまで。参考までに自分相手スペック特定されない範囲で載せます。来世では性嫌悪ではない女性結婚できますように。

スペック

自分スペック

【年齢】33

学歴男子校→某旧帝大理系院卒

職業理系技術

相手スペック

【年齢】アラサー

学歴地方女子校都内二流私大

職業事務職

2023-05-02

フォロワー2桁から始めるド底辺同人活動

当方男性、R18オリジナル活動中。

イラスト垢のTwitter歴はもう10年近くになる。

これで現在が万フォロワーの神絵師だったらアツい少年漫画なのだが、まっっったくそんなことはないことを先に断っておく。

ちなみに現在フォロワー数は500以上1000以下とだけ明記しよう。

これで読む気を失くした人は実に正しい。回れ右してもっと為になる記事を読んだ方がはるかに良い。

それでも読み進める酔狂紳士淑女たちはしばしお付き合いを願いたい。

(なお活動の内容はTwitterに絞り、pixivやskebについて言及しない。)

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これはノートシャーペンで描いた絵を写メでパシャってた頃から今に至るまでの、大して伸びてない俺の、しかし愛と劣等感承認欲求と生きがいにまみれた記録である

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かれこれ×年前、新卒で入った会社での馬車馬労働も落ち着いた頃。

「忙しくて絵描くヒマなんか無くなっちゃったよ〜☆」というまともな人のレールに乗りかけていた自分気づき、ゾッとなって作ったのが現在の主戦場イラストである

絵を描くのは物心いたこから大好きだ。中学ではお絵かき仲間と自作漫画()のノートを見せ合い、高校では漫研に入って己の井の中の蛙感を思い知らされ、美大にこそ進まなかったものの、大学でもなんやかや作ったり描いたりは続けていた。

それがなんだ、社会人になった途端に魔法が解けたようにぱったり辞めてしまうのか?ありえないだろう!気を確かに持て!!

ということでTwitterイラスト専用垢を作り、ノートに描いたオリジナル絵(この頃は全年齢)を写メで撮って画質調整すらせず手元の影が映り込んだような状態でアップする日々が始まった。

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なんか最初気合入れて初任給で買ったコピックを使ってカラー絵なんかも上げてたが、「1日1枚更新、かつツイート数=アップした絵の枚数だったらカッコよくね?」という中学生の妄想じみたイキリで運用していたため数日で挫折上記の通り「とりまなんか描いて上げる」感じになった。

当時は「ハッシュタグ馴れ合い」というクソダサ固定観念があったため、ただひたすら黙々と上げていればそのうち報われる的なシンデレラストーリーを思い描いていた。

そして絵を数十枚上げた頃、ようやく気付く。

「このままじゃTwitter孤独死する」

当然である。当時はフォロワー数2桁、20くらい…?(お絵描き垢ということだけでフォロバしてくれた心優しい人々)だったうえ、絵もヘタクソでアナログであるイイネRTもある訳がなく、ただ孤独感ばかりが募っていった。

そこでいくつかハッシュタグを使うようになる。ワンドロ(1 drawing=特定のお題に沿って1時間で絵を仕上げてUPする企画)という存在を知ったので、好きな作品のワンドロを見つけてはこれまたドヘタクソな版権絵で参加しだす。ワンドロ公式から必ず1つはイイネRTを貰えるので、それを心の糧にしていた。

というかこの時期、アナログ民でも参加できる懐の深いワンドロに出会えていたことがマジで幸運だった。

フォロー祭り的な拡散系のタグは使わなかった。何も起きなくて落ち込むのは俺なのでね!

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ともかくモチベーションが出来たことでまた同人誌作ろうかなーと思い始め、学生の頃2〜3回参加したことのあるコミティアに出ることに。この頃はまだストーリーもの4コマ?みたいなやつとか描いてた。

いっっっっや社畜やりながら本出すの無理ゲーじゃね?????

衣食住ぜんぶ自分で面倒見ながら可処分時間睡眠時間全ツッパして命からがら仕上げる、宝物のような24ページの本…!!!

そういう本が、1冊も売れないのがコミティアだよねー。

うーわしんどいな、これキッツイな……と痛感しながら座る長机(半分)で、それでも撤収する頃には「またここ座ろ☆」と思いなおす狂った思考回路と仲良ししながら活動を続けた。

社畜との両輪で参加したコミティアは2〜3回、頒布数は平均3冊くらいだったろうか。

一度だけドハマりした作品版権モノのオンリーイベントに参加したが、ここでの頒布数は1だった。

というかその直前のコミティア頒布数0をやらかしていたので、心機一転での二次創作だった。なのに開場から3時間経ってもガチマジで0冊。泣かないように奥歯を噛み締めながら、列のできる両隣のサークルの合間でモーゼ状態を耐え抜いた時のことは昨日のことのように思い出せるし、こん時に比べれば大抵のことは頑張れる俺である

でもね、閉会間際で1冊だけ売れたんだよ。

無配ペーパーを持ってってくれてたらしき人がたまたま再度通りかかり、「あ ここだ」と呟いて立ち読みし、悩んだ末に買ってくれた。

小さいオンリーイベントだったから起きた奇跡だ。

この1冊がなければ完全に心が折れて描くのを辞めてたかもしんない。

あのとき買って行ってくれた人、心より御礼申し上げますあなたがいなければド底辺絵師が一人消えてました。(キモい)

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こうして3年ほど経った頃……

「伸びねーーーー増えねーーー」

と思っていた。

当然である

絵の読み込みにスキャナーを使うようになった程度で、別に大して上手くならない画力(描けてれば幸せ♡だったのであん練習とかしない民)に流行りでもなんでもない変な絵である特定性癖があるわけでもなく、今をときめく版権絵でもない。

伸びるワケがない。

「描けてれば幸せ♡なら伸びなくてもいいのでは…」と思われる諸氏。

無理やぞ???

ここTwitterやぞ?????

たまーにいるけどね、そういう良い意味無敵の人。ああなれたらマジで強いしカッコいいと思う。

けどな、俺ザコキャラから!!!絵上手くないくせに承認欲求人一倍から!!!豆腐メンタル麻婆豆腐から!!!

とはいえなんか絵の練習はせねば、まずは気軽にできるやつ…と超絶便利サイトポーズマニアックスを選び、1日8ポーズ10分足らずの練習を2ヶ月ほど続けてみた(結果的にこれはやってよかった)。

けっこう思い通りの線引けてるんだけどな、やっぱ根本的にド下手なんだよな……というモヤモヤした感覚を抱きつつ活動を続ける日々を送っていた。

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そんな中、「これフルアナログなのが原因では……??」と思い始める(気づくのが遅すぎるネ☆)。

俺は「誰か父さんのメールアドレス知らない?」と聞いてくる父と「ケータイインターネットに繋いだら絶対

高額請求が来る」と信じて疑わない母からまれ生粋デジタル音痴であるアナログ民を脱することなど夢のまた夢だと思っていた。

ヨドバシカメラペンタブレットを触ってみても、「手元のペンと目の前の画面」の違和感がハンパなくて踏み切れなかった。

かといって液タブとかいう神のツール10フォロワー越えの神々が使うものだと考えていたので、実力的にも金銭的にも雲の上の存在だった。

かつて「描線デジタル化するボールペン」とかいう謎な商品に目が眩み、コツコツ溜めた3万(くらい…?)で買ったことがある。

もともと速記用のペンイラスト向けに改良したとかなんとかで「俺の求めていたものはコレだ!」と息巻いたが、レビュー全然見当たらん。なんか変だな…?と思いつつも意気揚々と購入したが、案の定まともに使えるようなものではなかった。当時の俺のPCは聞いたことねえメーカーのノパソだったため、なんかもうあらゆる意味ダメだったんだと思う。このへんの身の振り方がデジタル音痴たるゆえんである

これに懲りて俺は素直にデッサン教室に通いだした。

絵が上手くならない理由は「物を見る目があまりに歪んでいる」といまさら気づいた俺は、社畜の合間を縫ってデッサン教室の夜間クラスを探した。

死んだように寝て過ごす休日のうち気力で3時間を振り絞り、電車に乗って教室に通う。

ここで想定していたのは美大受験みたいな切磋琢磨の場だったのだが、俺が受講したのは社会人向けである

初心者の俺が「お上手ですね〜〜」と言われるぬる〜い空間だった。

当然である

周りは良き趣味のおばさまがた、ここは「継続的に金を落としてくださる生徒さん」の集まる場所だったのである

もどかしさを抱えつつ、それでも評価の中に混じる「ここはもうすこーしこうした方が…」という言葉金言のごとく握りしめ、反芻しながら目の前のモチーフを描いた。

が、爆睡家事で精一杯だった休日のうち、この習い事というミッションはかなりハードルが高かった。

そして疲弊の色が濃くなり、仕事の繁忙期と重なって半月ほど足が遠のいていたタイミングコロナ禍が始まった。

実は数年前にも断続的にクロッキー会に通っていた時期はあるんだが(この時は教室の遠さと値段の高さで数ヶ月で断念した)、コロナで「ぬる〜い場所」にすら集まれなくなったのは痛手だった。

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一方Twitterでの活動は、そんな七転八倒をしながらもワンドロだけはコツコツ参加し続け(版権のワンドロはどれも垢が消えたのでオリジナルだけになっていた)、「いつもなんかいる人」という枠でフォローしてくれる人たちに支えられていた。

ワンドロ以外での反応は閑古鳥だが、もはやそれが普通であると納得してすっかり馴染んでいた。

UPした絵が100枚を越えたのを機に、アナログ絵をまとめた本を作った。

そしてイベントで売るついでにおっかなびっくり書店委託申請をしてみたことがある。

規定通りに虎の子の1冊を現本として送ったが、お祈りどころか受け取りの連絡すら来なかった。

問い合わせる勇気もなく、実力の無さと壁の高さを改めて感じた。

5年以上の活動期間でフォロワー数もやっとこさ100に到達したものの、しかし現状はさほど変わらず。

がむしゃらにやってきていた俺は次第に病んでいった。

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少し距離をおこうと思って活動停止。

……が、余計に病んだ。

しかも「何も描かない人生なんて……俺……生きてて意味あんのか……?」と真剣に悩むレベルで、「別にTwitterに入り浸らなくても平気なんだな」と分かった一方で、「絵を描かない自分」にだけは耐えられなかった。かといって何か描いてしまえばまたムクムクと承認欲求が湧いてくるので、「俺から絵を取ったら何が残るのか」というif論の世界線にいるつもりで意識的に描くのをやめていた。

自分の手で何かを生み出さなくなった時間がヒマでヒマで仕方なく、かといって本を読むとか建設的な情報摂取もできなくて、大好きな漫画への興味もそれなりになっちゃって、虚な瞳で哲学ニュースとカラパイアを行き来する地獄の様な日々を送っていた。

(ちなみにこの期間、無意識に熱意を注ぐようになっていた料理スキルのおかげで自炊がだいぶラクになった)

ストレスが極まって真夜中にひたすら川沿いを歩き続けたりもした。

なんとなくチャリで長旅行きてえな(学生の頃はちょいちょいやってた)などと考えていたが、やはりその場合でも気づけば「旅先で撮った写真をいい感じに分類してアップするサイト作ってみたい」とかい思考がスッと出てきたのでもうダメだと思った。

なんか作ってないと死ぬヤツって天才とかだけだと思ってたんだけど、大して努力もできないような凡人の中にもいるんだな、そしてそれはなんだか残酷だなあと身をもって知った。

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進むも地獄、戻るも地獄精神状態半年近く続き、同じ地獄 -hell- なら踊らにゃソンソン…?と思い始めたある日、ネットで調べ物をしている最中とあるバズツイを目にする。

お絵描き民にとってiPadはマジ神」みたいなやつである

さいわい俺はオタ活もソシャゲもしないぼっち根暗オタク社畜なので、好きにできる貯金くらいはある。

知り合いも「液タブに手が出ないならあいぱっよ」的なこと言ってたなーと思い出し、思い切って導入することに。

お絵描きソフトはいくつか試した末にProcreateを選んだ。クリスタの多機能さ()についていけなかった俺は、UI直感的でツールアイコンを極限まで絞ったプロクリがスッと手に馴染んだ。

ペーパーライクフィルムなるものを貼り、紙のザラザラ感を脳内で補完しながらApple Pencilで線を引く日々が始まった。

フルアナログ底辺野郎が、板切れ一枚でフルデジタル貴族に転生したのである

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それが×年前のこと。

ここからオリジナル絵はもともと伸びにくいけど、ちょっとエッチだと訴求力が上がる」という観測結果をもとにR18に手を出す。

といっても乳首解禁程度で可愛いもんだが、方向性が定まったことで不安が少し減った。

フルデジタルで久しぶりにいつものワンドロに参加すると、反応が違う。イイネRTが3割増しといったところだろうか。(※ここでの3割増しとは3RT→4RTのような血で血を洗う話である)

デジタルバケツ塗りになったことで、アナログだった頃の癖の強さが軽減されたのかもしれない。

やっっっっっっと俎上に登れた、と思った。

いつでもどこででも描けるiPad社畜の俺にはピッタリで、しんどくて布団から出られない時でも通勤電車の中でも四六時中描けるようになった。

デジタル作画ワンタッチ消しゴムが使えるので描くこと自体ハードルが下がり(筆圧鬼強野郎なので消しゴムけが大変だった)、本を買って絵の勉強を始めた。まずは骨格と筋肉から!と、教本の図解をじっくり模写する方法自分なりに学ぼうとした。

だがデジタル音痴な上に加減も融通も効かない俺である。両手両足をやり切ったところで一度息切れしてしまった(でもこれはやってよかったと今でも思う)。

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数ヶ月後、それらの勢いでオリジナル同人誌を1冊出す。そしてサイコパスな神絵師の友人の甘言に乗って再び「書店委託」なるものに挑戦(ふつーフォロワー100人前後人間にそういう話するか?)。

実力的には最低レベルにも達していない自覚があったので、何度もお断りされるなかでいつかOKもらえたらなーという気持ち申請

が、思ったよりあっさり通った。

同じような画力の低さでも、版権作品ではなく「オリジナルエロ」という切り口だけで「まぁ…いっすよ」と言ってもらえたのかもしれない。

やるなら徹底的に!と思い、紙の本を3社に委託そもそも30部とかしか刷ってない本を5部とか10部でも受け付けてくれるプロ仕事ぶりに、尊敬畏敬の念しかない。

ついでに大手電子書籍にも登録

みんながわいわいしている端っこに自分の席を置いてもらえたことで、ずっと憧れていた「輪の中に入る」ことがちょびっとだけできた気がしてめちゃめちゃ嬉しかった。

そもそも底辺自分がなぜ身分不相応にも書店委託電子販売なんぞを活発にやりはじめたのかといえば、

「そこでの売上が決して0冊ではない」

という確固たる事実である

作品作家も、露出しなければこの世に存在しえない。フォロワー数2桁でのたうち回っていた俺のつらさは「この世に認知されない」ことだった。

コミュ力さえあれば自力で輪を広げることも可能だが、そんな能力あったら初めからこんな苦労してねーよという話である

ならば厚顔無恥だろうとおこがましかろうと、一方的に「俺ココにいるよ!こんな本描いたんだよ!」と嬉しそうに手を振る方が100倍マシじゃねーか。

そんで委託した本を買ってくれた誰かが、「このページのこのコマのこの乳だけはイイな」とさえ思ってくれれば俺は大往生である

しかも誰かがその本のために払ってくれた数百円は、汗水垂らして働いたお金だったり数少ないお小遣いだったりするわけだ。

それと俺のエロ本を交換してくれるってコトである

そんな嬉しいことある

紆余曲折を経て、そういう肝の座り方と考え方を得られたのは一番の収穫だった。

とはいえピコ手ピコ手なので、委託先の売上振込最低金額に達するまでに長ーい年月を要するRTAに強制参加となる。そりゃ売上¥300だろうと申請すれば振り込んでもらえるんだが、それじゃロマンねーじゃん?

とあるサイトの最低金額¥5000に届くまでにマジで2年半かかったし、達成した時は三ツ矢サイダーで祝杯あげたよ(下戸)。

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フルデジタルに移行したことで、イベントでの頒布数もギリギリ10冊を越えるようになる。

頒布数1も0も経験した身からすると、もはや恐いモノなんてないのだ。

1冊でも売れれば、それはすべて神の起こしてくれた奇跡なのである

普段活動ではオリジナルでとにかく節操なくいろいろなものを描き、月に1人とか2人とかじわじわフォロワーを増やしていった。

ごくまれに描いた絵がなんらかの界隈のハブになっているアカウントの目に留まりRTしてもらえることも出てきた。

その時のフォロワーの伸び率はびっくりするほどだったので、そのたびに「存在を知ってもらう」ことの生命線っぷりを痛感した。

まあとはいえタグなしの絵にはやっぱり無反応だけど、それが俺の平常運転である

「こいつ今日も描いてんなー」と読み流してくれる誰かがそこにいるってだけで嬉しかった。

UPした絵は、300枚を越えたあたりから数えるのをやめた。

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そして20××年末コミケである

コミティアしか知らない門外漢の俺はドキドキだったが、入場者数の制限もあって全体的にまったりムードだった。

開場して1020分、宝の地図を手に通路を行き交っていたうちの一人が立ち止まり、俺のスペースに近付いて

新刊1冊ください」

と言い放った。

新刊1冊ください…

しんかんいっさつください…?

シンカンイッサツクダサイ…!?

げんしけんで見たアレだ!!!(うろ覚え)

それって、なんらかのルートで俺のこと知って、新刊あるっぽいって分かって、サークル配置を事前にチェックして、宝の地図に印つけて、「あっココだ」って気付いて来てくれたってこと?!?!?

マ?!!?!?!???!!?!?

つーか開場20分とかそこらだよ??あなた一般参加じゃなくてサークル参加なんじゃねーの??

シャッターサークルとか企業ブースの先頭にだって並べるはずなんじゃねーの???

それを俺のところに???こんな弱小サークルが出したエロ本買いに来てくれたの?????

マ?!!?!?!???!!?!??(2回目)

文字数制限引っかかったぽいから続く

anond:20230502230901

2023-05-01

スマホWeb記事、まともに読めないんだが。

ちょっと前に流行ったUXってどこ言ったやら。

twitterでもはてブでも見に行った先のスマホサイトが終わっていて記事が読めない。

意気揚々URLタップして表示される記事・・・ではなく冒頭だけ。

ここまでは想定内、よくあることだしPVもかさ増しできて助かるんでしょうね。

冒頭を読んで(ほぼ読まないで)「続きを読むボタンを探すが、

あたりのトラップこれはひどい

ページを移動すると、なくなったはずの「オーバーレイ(全面)広告

これ昔やめたよね、なんで復活してるんだろう。

記事中にも画像が出てくると思ったら広告だらけで、事情理解できるものの、ニュースサイト容疑者写真だったと思ったら広告だったことあるよね。これ大丈夫なん?

これじゃぁYahooニュースLINEニュースSmartNews記事読んでしまうよね。

そんでシェアするのがYahooニュースURLになるのがわかる。(はるかに読みやすい)

2023-04-18

からExcel方眼紙はやめろ

システムエンジニアをしているけどお客の自称大企業システム管理経験ありの役職者が要求仕様意気揚々Excel方眼紙資料出してきて頭抱えている。

せめて内容がまともなら良いが書かれている内容も要求仕様からは程遠いメモ書きでこちからかい質問を投げては社内で確認して回答貰うメッセンジャーしかなっていない。これで社内システム責任者

ほんとマジでExcel方眼紙は止めろ。餅は餅屋で表計算だけにしろ馬鹿Excel方眼紙しか出来ないならPDFに出力してよこせ。どうせファイル馬鹿みたいに日付とリビジョン付けんだろうな。

ExcelはA4横に綺麗に罫線ひいて見栄えよく書類作るツールじゃないわ。あとcsvExcelで開くな。Excelに合わせてShift-JIS文字コード要求すんな。システム担当UTF-8ファイルExcelで開いて「文字化けしてますバグですね!」とか言うな。あと郵便番号データ開いて0消してはがきデータ印刷で失敗して焦んな。

こんなこと書くと何故かExcel方眼紙肯定派が出てくるけど一度も納得できる理由を聞いたことが無い。結局馬鹿が色んなツール覚えられないだけでしょ。そういう人はシステム仕事から離れろよ。Office365もまともに使えない奴がいっちょ前にシステムエンジニア意見言うな。レガシーシステムの改変に文句言うな。工数に口出すな。っていうかこっちが言ってること大半理解せず金の時だけ発言すんな。あとアジャイルなんでそんなに好き?アジャイルの前に自社の業務理解しろ。そのうえでExcel方眼紙やめろ。

2023-04-14

意気揚々と初めての同人誌50部刷って持って行って

2部だけ売れて8部配って40部持って帰った在りし日の思い出が蘇るな。

今でこそ50部くらいは売り切れるくらいまで来たし、

電子版は4倍は売れるようになったけど。

プロ漫画家だともっとプレッシャーもあるんだろうな。

 

配った8部のうち1部は持ってる人と今でも交流あって

他の7部のサークルさんはもう活動してない。

買ってくれた2人は今どこで何をしてるんだろうか。

この空の続く場所にいるんだろうか。

2023-04-07

花粉症なのかわからんけど

おら元々花粉症ではない。

これ花粉症じゃないよって誰かに言って欲しくて書く。

ちなみに寝れてない。笑

火曜日、天気がいいので家の近所の公園とかを意気揚々散歩していた。

ただのなんもない住宅街、その時は花粉が云々とか考える由もなかった、だっておら花粉症じゃない

当然のようにノーマスクで、コンビニすら立ち寄ることなく、30分ほどブラブラ歩いて帰った。

めっちゃいい天気で桜の写真捗る捗る

帰宅後、しばらくしたら猛烈に喉が痛くなってきて、慌ててうがいして鼻うがいしたけどもう時すでに遅し。

どうやら花粉黄砂かにやられたっぽい。

翌日水曜日は喉が痛いまま過ごした。うげー。

木曜日、喉の痛みはマシになったけど、治りかけ特有の、のどがかゆ〜い感じに耐えつつ、まあこの痒みが治れば喉の違和感は完治や!と思いながら過ごした

夜は当然鼻うがいしてから寝た。

鼻うがいしたらなんでも治る。

そして現在金曜日の朝7時である。猛烈に眠い!!!

鼻、つまりまくりーーーー!

もう全く寝れんかった、苦しすぎて夜中にも鼻うがいを試みたが、鼻うがいが鼻の奥に入っていかなさすぎて!

なんなんやこれ!!!

横向いたら外に、上向いたら喉に、鼻汁が垂れてくる

苦しくて眠れん!!!

きょうもきょうとて仕事をせねばならぬのに、最悪だ、、、

喉もまだ痒いし、、、

花粉症ってこういう感じ?寝ることすらできんくなるの?

だとしたらもう生きていけないかもしれないレベル、、、

花粉症の人が眠そうにしてても助けてあげようって思った。

これ書いてる最中も硬めの鼻汁が次々喉に落ちてくるよーくるしー

2023-04-04

嫌いな人に注目して生きるほど人生は暇ではない

という画像ツイッター意気揚々とあげる程度には暇なんだな。

 

本当に忙しかったらそんな手間すら惜しいだろ。

2023-03-19

今日の昼間のうまいこといえそうだと思ってたひと、登校なんで消したのかな?指摘されたことに対して意気揚々反論してたのになんで消したのかな

叶うなら消した本人にこの増田が届いてほしい、そしてもし本人の目に触れたのなら、ぜひともその命を絶ってほしい

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