はてなキーワード: 悪阻とは
何が楽しくて1週間股から血をだばだば出さねばならんのか、と言ったところ。
しかもまだ授乳もあるので、今の私の体は上からも下からも血液を出してることになる。
生理があることは妊娠できるであろうといういい事だし、健康のバロメーターのひとつでもあることは承知している。
けど、不快。
ふと、男に肉体的に辛いことはないのか?と思った。
例えば勃起すると痛いとか、射精すると「射精痛」がある人がいるとか、月1で1週間ほど精液か尿辺りが垂れ流しになるとか。
もちろんそんな事は今までの人生で聞いたことがないが、男女別に呼ばれる保健体育で伝えられて秘密にされたりしてないか。
月1で痛みと共に血を流して、妊娠で悪阻や陣痛の痛みを感じ、出産の出血もあるのに更に授乳で血を持っていかれる女と、出すだけで肉体的な負担はほぼ無い男。
あんまりずるいとか言いたくないけど、ずるいなぁと思ってしまった。
(追記)
やっぱり基本的に肉体的に痛みや大変なことはないんだなって思った。
強いて言うなら暴力の欲望が強い人は抑えるの大変だってところかな。(ホルモンが多いと考えるべきなのか)
もちろん他にもフィジカル的に大変なのはあると思うけど、それは女もあるよ。
母乳がどうのとか保育園可哀想だとかいろいろ言われたりもするし。
男も母乳的なの出るとか、月1で金玉が張りまくって歩くと痛いとか、繁殖に伴う苦痛がないよねいいよねって話でした。
ちなみにピルは前まで飲んでて助かってたけど、まだ授乳が必要な子がいるから今は難しい。
終わったら再開してみようかな。
食欲不振から糖分摂取が不足する→飢餓状態となり体脂肪を分解してエネルギー源にする→血中アセトン(ケトン体)の量が増える→アセトン過剰の影響で激しく嘔吐する→ますます飢餓状態が酷くなり体脂肪を分解する→激しく嘔吐する。→ますます飢餓(略)
という無限ループに陥る。
対策としては、症状の軽いうちにブドウ糖を摂取すること。お菓子のラムネを食べるのがお手軽。飴を舐めたりポカリを少しずつ飲むのもいい。
症状が重くなったら我慢せずに病院に行って点滴打ってもらうといい。
あ。じゃあ悪阻になりたくないから糖分バカスカ摂るぞ!っていうのは良くないと思う。人によっては妊娠糖尿病のリスクがあるのでな……。
嫁さんとは2年前に結婚、歳も考えて自然妊娠よりも不妊治療をしようね、となった。
1発目では無かったけども、5月に無事妊娠が確認、今病院の待合いで早朝に起きた破水の件での検査待ちで手持ち無沙汰のため、つらつらと書き連ねている。
不妊治療先の病院はたまたま石を投げたところが当たりで、直ちに体外受精をすべきとのアドバイスを受けた。結局新鮮胚はNGだったものの、凍結胚の移植で着床、妊娠となり、心配していた障害も今のことろ見つかっていない。その頃不要不急の治療は延期するよう学会から案内がでていたが、アホかと無視して正解だった。
出産予定先は地方ではICUを備えたそれなりに大きな大学病院。同規模の公立病院も検討したものの、そちらはコロナ患者の受入を行っていることから、選択肢より外した。案の定、現在のコロナ感染者急増によりそちらは戦場になっているらしい。
今回病院側のレギュレーションにより、夫の出産立ち会いは不可、また退院時まで子供や嫁に会うことも出来ず、その後直ぐ産後ケアに入るので、嫁子供とは約2週間別居生活となるが、その間は悪阻期間中禁止されていたニンニク料理とネギ料理を堪能しようかと思う。
コロナで非常に動き辛くはなったものの、結果的に大きな問題は生じていない。もし今妊娠を希望している人がいるなら、不妊治療の有無に関わらず、躊躇わず直ぐにも行動に移してほしい。何故なら加齢と共に女性の妊娠率は大きく下がるから。羊水は腐らないが、卵子は確実について劣化する。若ければ若いほど妊娠確率が上がり、奇形、障害率も低い。そして不妊治療を行うなら、薬液量も少なく、費用もぐっと押さえられる。(この先保険診療になると分からないが)
こんなどうしようもないものを拾ってコメントをくれたことに本当に感謝します。
そうかぁ、と思えました。救われたような気分がします。確かに、今更どうしろってんだ、です。
メールブロックは先程その葛藤が自分の中であったのですが、改めてそうしよう、と思いました。
父と妹とは良好な関係を保てているので、まあ、情報的には確かになんとかなるのです。
僕が無視すると妻や父や妹や、妻の家方のほうへ電話が行ったり果たし状みたいな手紙を送りつけたりと、飛び火するというケースもあったので、自分で受け続けていましたが、相手の家方に関わるイベントは一旦終わっていますので、ヘイトはもう十分僕に集まったここいらで、一旦断ってみようと思います。
仰る通り、妻が妊娠しはじめての悪阻の今、エネルギーを母に向けている場合ではないのです。
欲しい言葉、というと大変烏滸がましいのですが、「自分の考えを整理するために話を聞いてくれるタイプのカウンセリング」からでは出てこない、今必要な言葉を貰えたような気がしています。
増田さん、本当にありがとうございました。
数年前の自分を見てるようだよ
悪阻でよだれが止まらなくてこめかみが痛いし好物も酒もタバコも全部受け付けなくなって夫と子供と自分を殺してやろうかと思った
お腹が膨れて血管が薄く見えてきたのに気付いた時は恐くて恐くて夫に八つ当たりしながら泣いたし正中線が茶色く出てきた時は吐いた
吐いた後夫に無断で業者を呼んでお風呂の鏡を取り去ってもらった
産むとなってバースプラン云々の段になっても助産師には言えず、でも痛みによる愛情とかクソだと思ってた
幸い子宮にとある問題があったので全身麻酔で寝てる間に腹から抜き取ってもらえた
(追記)
請求を見て知ったけど保険適用なのは手術費などのみで分娩費用は保険適用されない。なので自ずと自然分娩より高くつく。
高額療養費は事前にやってなかったから現在申請中だけど戻ってくるのはせいぜい10万円くらいじゃないかな。
もともと自然分娩でも90万はかかるような病院だったけどこれ以上安い総合病院は近辺になかった。
今は教育費はかからないが大きくなって突然お金が湧いてくるわけでもないから今から貯めていかないといけない。
娯楽を削り食費を削り生活水準を落とした。
子どもは贅沢品。そんなことはわかってた。わかってたけど。
なんでこんな各方面から厳しくされなきゃいけないんだという気持ちになる。
社会が憎い。
(追記終わり)
あまり子どもを持つことに前向きになれなかったけど、色々あって子どもを授かった。
産休育休中は手当がもらえるがその額の算定に年収の1/5を占める賞与は含まれない。
しかも妊娠中の悪阻の身体を引きずりながらなんとか働いた期間なので残業代がいつもよりかなり少ない額になった。
コロナ禍真っ只中に都内の総合病院で出産した。死にかけた。有料のオプションとかは無痛のみだったけど帝王切開などフルコースだったので、出産にかかった費用は110万円。一時金を差し引いても60万円以上足が出た。
今は保育園の申し込み準備をしている。
点数が足りないので恐らく保育園には入れない。
入れたとしても3歳までは幼保無償の対象外なのでお金がかかる。
復職できれば時短勤務になる。給与は2/3くらいになるだろう。
保育時間は勤務時間から算定されるので通勤時間は含まれない。勤務時間+通勤時間預けるには別途延長代がかかるらしい。
諸事情により都心に住まざるを得ないので家賃は高い。産前の給与ではギリギリ払えていたけど産休に入ってからは正直厳しい。それでも子どもを育てるには狭すぎる部屋だ。
勿論おむつにミルクに衣服にと色々なお金がかかる。光熱費もめちゃくちゃ上がった。
そして児童手当も減るという。恐らく我が家は1番ダメージを受ける層だ。
出産前と同じ生活水準が保てないのはある程度分かっていたけど正直ここまでとは思っていなかった。SNSで独身の友人が遊んでいるのを見ると正直羨ましい。
お互いの両親は遠方で手伝いも頼めない。
配偶者は(ムラがあるが)家事育児に協力的だ。それでも足りないと感じる自分が嫌になる。
「家事育児は24時間365日労働」それはその通りだと思う。外で働いてきて家で家事育児して、では24時間労働する人間が変わるだけな気がして何も言えない。そもそも私は家事育児が苦手なので余計に苦しい。
わたしはキャリアを捨てる覚悟で子どもを産んだのに以前と全く変わらない働き方が出来ているのも妬ましい。
配偶者に主夫になってほしいくらいだが役職者に女性がいない男社会の企業でそんなことをするのはハイリスクすぎる。
昔は「結婚して半人前、子どもがいて一人前」という価値観で縛っていた。その価値観がなくなりつつあり、他人の贅沢な暮らしが簡単に見える今そりゃ子どもも産まないし結婚もしないよなと思う。
せめて誰か褒めておだててくれるくらいしてくれないだろうか。
いえ、悪阻や出産自体も嫌なんです…。妊娠から出産までの流れも想像しただけで鳥肌がたちます。いっそ養子をもらってナニーやベビーシッターを雇えばいいのかもしれませんが、それでは自分の子供とは到底言えませんので。
年間定額を国に納めてでも子供を生みたくありません。
家族が、というより周りの人間ほとんどが子供を持つことで人生が豊かになると考えていますが、私は全くそう思いません。子供が無条件に好きだったり老後の面倒を見てもらいたかったりと、様々な理由があることは分かっていますので、この考え方自体を根こそぎ否定する気はありませんが、私は無理です。心から子供が苦手なのです。
突然意味の分からない行動をする、言葉が通じない、四六時中意識を子供に向けていないと危ないことをしてしまったり、人に迷惑を掛けてしまったりします。
悪阻は苦痛ですし出産自体は痛いに決まっていますし、お金が掛かります。大学時代に奨学金を借りているので、それの返済もあります。休職・離職していつ戻れるか分からない状況が続くなんて、考えるだけで不安が凄いです。
育児体験の漫画やエッセイを読んでも、夜中は寝られず、お風呂にもゆっくり入れず、買い物に一人で行くのも困難、落ち着ける時間がないと苦しかった話しか見たことがありません。
苦しくなかった話として挙げられるのは決まって「子供が自分の指を握ってくれたときは幸せだった」とか「初めて言葉を話したときは感動で涙が出た」とかだけじゃないですか。その幸せに対して苦痛の割合が大きすぎませんか、と毎回思います。
あと何より子供が苦手だからと断っているのに「自分の子供だったら可愛いと思えるに決まっている」と押し付けてくる恋人と家族に嫌気がさしています。
生むのも育てるのも私なのに、何故私の意見は有耶無耶にしてしまえるのか。もしも本当に生んで、可愛いと思えなかったら?むしろ逃げ出したいとすら思ってしまったら?怖くて仕方がないんです。子とはいえ人は人。人の人生を支えることに自信がありません。
少なくとも私は嫌な育て方をされた覚えしかありません。いつも姉と比べられては努力が足りないからと言われて、やりたくもないことを姉がやりたいと言っているからやらされて、早く両親から解放されたいと思うばかりの人生でした。
それなのに子供にとって良い育て方が出来る自信などあるはずがありません。子供に、子供時代の私と同じ思いをさせてしまったらどうしようと考えてしまいます。
子供を生まず老後の面倒は誰に看てもらうんだ、と言われるとゾッとします。皆自分の老後のために子供を生むんですか、と。私は貴方の老後の世話をするために生まれてきたんですか、と。
子供がいないと老後は生きていけないなんてことはありません。そもそも介護が必要になる歳まで生きる気もありませんし、万一生き延びてしまったとしても、介護施設を利用します。そこで働いている人も誰かの子供なんだぞと言われたら、ぐうの音も出ません。ですがそれは仕事ですので、「生んでやったんだから介護をしろ」というのとは違いますから…。
ここまでお読みくださった方には分かる通り、私は子育てに向いていません。生むべきではない人間です。
それを妊娠・出産の良さを語ってくる人に分かってもらうにはどうしたらいいんでしょう……。
皆様のご意見をひとつひとつ拝見しました。個別にお返事ができず申し訳ありませんが、こちらの追記を持ってお返事とさせていただきます。
まず、優しい反応がたくさんあり、とてもほっとしました。嬉しかった、とはまた違いますが、否定しないでくださったことがすごくありがたかったです。
また、何度もコメント等で申し上げている通り、子供自体が嫌いなわけではありません。「心から子供が苦手」とだけ書いてしまったからか誤解されているようなのですが、正しくは「心から子供と接するのが苦手」です。分かりにくい書き方をしてしまい申し訳ありませんでした。
例えば、ファミレスやスーパーで子供が泣いていたり叫んでいたりするところを見ても、大変そうだなとは思いますが迷惑だとは思いません。(親が怒鳴り付けて怒っている場合などは少し迷惑と思ってしまいますが、そうしなければならないんだろうな、という理解もあります)
ただ、その短い間に見ただけでも「大変そうだな」と思ってしまうようなことが、毎日朝から晩まで続くと考えると、どうしても私には耐えきれないと思います。「母親になれば耐えられるよ!」と言われても、自分のことだから分かるんです。
それから、分かってもらいたいと思うのは傲慢だという指摘をいただきました。それについては仰る通りだと思いますし、恋人とは次に会ったときに話し合い、お別れをしてきます。(大切なことは面と向かって話したいので。いつになるか分かりませんが…)
両親からは、そこそこの愛は貰っていると思います。ただ愛情の向け方が私には合わなかっただけです。勉強も運動も出来ず取り柄がなかった私に、諦めるのでなく厳しく接することが正解だと思っていたと言われたことがあります。確かに、両親が諦めないでくれたおかげで、当時行ける高校がないと担任に言われたことのある私なのに、そこそこ名の知れている大学まで通えて、就職も出来ました。それは感謝しています。
けれど、いつも両親を怒らせないようにと張り詰めながら過ごしていた子供時代は、愛など微塵も感じたことがありません。両親は私のことが嫌いなんだと思っていた時期もあります。
正しい子育てなんてないのでしょう。大体の流れは同じでも、性質や物の見方・考え方は子供であっても「人それぞれ」です。
私の育て方ひとつで、子供は幸せにも不幸せにもなります。そんな風に他人の人生を背負うなんて、到底私には不可能です。度胸も覚悟もありません。
生んでみればわかるなど言われても。もし子供を生んで「子育てが辛い、やめたい」などと言えば、「母親失格」や「じゃあ何で生んだんだ」と責められるのでしょう。やるせない思いでいっぱいになります。
案ずるより産むが易しと言われても、私は身長が低く、母曰く出産にリスクがある体型ですし、慢性疾患もあり毎日薬を呑まなければなりません。出産は皆同じ条件ではないのに、易しと言われても、不安なものは不安です。
「子供がいれば一人前になれる、生まなければ一人前になれない」とのコメントもいただきました。本当にそうでしょうか。生んだだけで一人前ならば、虐待で子供を殺した親ですら一人前になってしまいます。けれど、世の中的には、そうではないですよね。
正しくは「子供を生み、きちんと育てて、ちゃんとした大人にすることで一人前になれる」じゃないでしょうか。(私はそうは思いませんが、一人前になれると主張したい人は、です)
「子供がいれば幸せになれる」なんて考えも、きっとこれから先持たないと思います。子供は親を幸せにするための道具ではありませんし、子供がいなくても幸せな過ごし方だっていくらでもあります。
妊娠・出産・子育てで何年も辛い思いをするのが嫌なだけでなく、子供に辛い思いをさせかねないことも嫌なのです。無条件に幸せになる親も子もいません。親だけが幸せでも、意味はありませんし。
女性として生まれてきたからといって、子供を生まなければならないという考えは人間が有性生殖をする生物である限りなくならないと思います。
ですが、自分の人生を決められるのは結局自分自身だけです。他人に従わなければならない義務などありません。「女として失格」でも「人間として失格」でもいいです。私のせいで不幸になる可能性のある人はいない方がいいんです。
子供が好きで、生みたいと思う人は生めばいい。生みたくない人は生まなければいい。どちらも個人の選択で、誰かに強制される必要はないです。
自分でも何を書いているか分からなくなってきました…。長文・駄文で申し訳ございません、お読みいただいた方には心より感謝申し上げます。
(お金貰ってでも、では? という指摘をいくつか受け取りました。書いた当初は「子供を持っていない女性からお金を取るという制度ができても」という意味でした。勢いで書いてしまったことと、二度書き直したことにより、本来の意味を失っておりました。申し訳ございません。)
妊娠中期(5ヶ月〜7ヶ月)になると安定期がやってくる!
初めて妊娠した方は大体この期間に最後の夫婦生活を満喫するのです!
もしくは悪阻が酷く、仕事を一時お休みしていた方もこの頃から復帰する事が多いですね!
同じく今年妊娠された方々はかなり怯えながら毎日を過ごしていると思います。
妊婦さんはお年寄りの方以上にコロナウイルスのダメージを受けてしまうからです。
まずアビガンなど薬の治療は胎児に影響を及ぼす可能性がある為出来ません。
基本的に薬などの治療が受けられない為、「重症化した場合は母体を優先し治療する」となった場合、精神的にもかなり負担がかかりますし、赤ちゃんへのリスクもかなり高いです。
なので仕事を休める方は休む!
休めない方は休めるような制度を作ってほしい!
どれだけの負担がかかっているのか!
フェイクも何もなしで書くので、
話したごく一部の友人や当事者の方にはバレてしまうかもしれないけど。
昨日、いつも通勤で使っている電車が人身事故で完全に動かなくなってしまい、
乗った車両は同じく振り替えの乗客で満員で、もちろん身動きが取れない。
最寄りとは違うけれど少し歩けば家につく駅。
あちらこちらに揉まれながら降りた時に、隣のドアから降りた女性(妊婦さん)がフラフラとその場に座り込んだので
声をかけようと近づくと、そばについていた別の女性に「駅員呼んでもらえますか?」と言われたので
「わかりました」と走って警備員らしき人に声をかけた。
私に付いてきた警備員さんは、申し訳ないけど確かにトロかった。
座り込んだ女性を見ておろおろするばかりで、小さな声で「大丈夫ですか?」と声をかける。
次の瞬間、最初に私に駅員を呼んでといった女性が警備員に指をさしながら
「救急車とか呼んでくださいよ!彼女妊娠してるんですよ!」と強めに言った。
私に対する指示もかなり語気が強めだったので、妊婦さんの友人なのかと思ってたら
「気にしないでくださいね、私も貧血で倒れることあるからわかります。」
妊婦さんは悪阻がもともと酷いとのこと。予期せぬ満員電車だったのか、
顔を真っ青にしながらも5分ぐらいすれば落ち着いてきて
「すみません~びっくりした~」とちょっと苦笑いながらも自力で立ち上がりベンチまで歩いて座った。(多少支えはしたが。)
意識もはっきりしてるし、自分で水も飲んでるし、休憩してそれでも不安であればご家族に連絡する感じかしら~と
のんきに背中をさすっていたら、駅員が車いすを持ってやってきた。
到着した駅員に、赤の他人は開口一番
「救急車呼びました?」と聞く。
駅員は
「いえ、呼んでませんけど…呼ばれたんですか?」
それを聞いた赤の他人は、警備員に向かって舌打ちをして鬼の形相で睨んだ。
ええ~…。
駅員さんも戸惑いながら、「お知合いですか?」と尋ねる。
それを聞いた赤の他人は、
でも彼女には100%悪意がないんだろうと思う分指摘もできず、駅員と目配せして固まっていると
妊婦さん本人が「ちょっと横になりたいので救護室に行きます」と言ってくれ
めんどくさかったので駅員そっちのけで車いすを開いて
体調の自己申告が出来たり、自力で歩けるくらい回復していたので
もちろん心配ではあるのだけれど。
救急車を呼ばなかった警備員に対して舌打ちと睨みをした彼女を見て
人助けって何なんだろうなって。
心配してくれるのはありがたいけど
自信満々に赤の他人に
って言われた妊婦さん困るだろうなって。
正直、手伝えてよかったという気持ちよりも
ずっと気持ちが鬱々としている。
結婚の経緯は今どきあり得ないでしょ?って言う思惑がらみのお見合いで。
相手は干支が一回りしそうな男。この話が5年早かったら間違いなく犯罪。早くなくても人身売買じゃないのこれ?って言って良いような政略結婚。いやほとんど借金のカタじゃないの?当時の私はそう思ってた。せめてもの救いは彼もこの結婚に対して同じような気持ちであったことと、イケメンではないものの清潔感のある温厚な男だったこと(これがちびデブだったらもう本当悪いけどダメ)。そして私たちに共通していたことは「親を守りたい」という意識だった。言ってしまえば彼は私に安定した生活の保証をする代わりに、私は彼に世継ぎ(である必要は必ずしもないと言われたが)を産む。暗黙の契約のような気持ちで私はこの結婚に同意し、いささか、いやかなりの格差婚を感じさせる結婚式を挙げると私は実家から飛行機の、夫の実家からも新幹線を使うくらいの地で暮らし始めた。
結婚してから一か月近く夫は私を抱こうとしなかった。もしかしてこれはレスという奴がいきなり来てしまったのかと思い、ある晩意を決して私から夫の布団にもぐり込むと初めてがばっとのしかかられ夜更けまで何度も求められた。ずっと我慢していたんだそうだ。自分は好かれていないことはわかっていたから「嫌がること」はするまいと思っていたのだそうだ。確かにこの人を好きではない。ただし私がその行為を嫌かどうかはともかくとして「今後必要となる業務であるから、お互いの肉体的情報は共有すべきで、お互いの情報のフィードバックは日常的に行うべきである」旨を、実際には空気を読んで少しロマンチックな言い回しではあるが彼に伝えた。ちなみに私はその数時間前まで処女である。
この結婚を私は仕方なくではあったが、彼は私のことを気に入っていたみたいで、彼の両親もその経緯にばつの悪さあってか、初めて迎えた柴犬の子犬のように私は大切に迎えられた。実家に帰りたいときにはいつでも飛行機のチケットが用意されたし、私がちょっとイベントに行きたいと言えばそれが外泊を伴うものでも許された。
私はとても大切にされていた。しかし私は夫が好きではなかった。だから私は彼に何度か八つ当たりもしたし、意地悪なこともした。無断で外泊もした(ただし車でネットカフェへ行って一晩中ジョジョの一気読みをしていた)。だけど夫は携帯に電話もよこさず「朝まで待って帰って来なかったら警察に行こうと思ってた」と一晩中寝ずに私を待っており、おそらくは一番気にしていただろうに「誰といたのか」は訊いてこなかった。
二度目の無断外泊(ジョジョの続きを一気読みしていた)のときに初めて夫は怒った。怒ったと言っても逆上して暴力を振るったり物を壊したりではなく、少し気色ばんだ顔で淡々と、理路整然と、犯罪に巻き込まれてはいないか、他の男と一緒にいたのではないか、自分は確かに君の望んだ相手ではなかったかもしれない。でも自分は君に誠実に接しているつもりであり、たとえそれが気に入らなくてもこう言った形で拒否反応を示されると自分も傷つくのだ、と私は初めてこの人に叱られた。悪かったなって思った。前回も今回も国道のあそこのネットカフェでジョジョを読んでただけで、誰とも一緒じゃない。心配させて反省している。もうしないと伝えた。もちろん心からだ。
朝っぱらだったが、その後めちゃくちゃセックスした。初めて居間のソファで。いつもの、優しくはあるがどこか自分の欲望を抑制しているようなそれではなく別に抵抗してもいない私の両手を握りしめて押さえつけながら激しくぶつけてきて何度も私の名前を呼びながら。お互いべちょべちょのぐちょぐちょになるまで。
それがきっかけとは言い切れないが、その時期から私は夫を「好きではないけれど、嫌いでは決してない人」とみなすようになり、色んなことを自分から話すようになった。彼に共感を求めるようになった。仲良しになることを望んだ。そしてそのときに気づいたのだが、この人は「抜群の聞き上手」だったのだ。結婚して2年でそれに気づく私も相当のバカだと思うが、コミュ力モンスターだったのだ。
私の趣味の分野にはまったく関心ないくせに、「これは何?」「なるほど!じゃあそれもこれに関係あるのかな?」「なるほど!そういう世界なんだね」と、私の喋りたいことや披露したい知識を毎回残らず引きずりだしてくれて私をスッキリさせてくれるのだ。大満足させてくれるのだ。ただし彼自身がいまだにこの分野に関心がないのはわかってる。私を気持ちよくさせてくれているのだ。
そういえば結婚と同時に両親から受け継いだ事業を夫は、細長いビルが一気に立つのではなく大きなビルが少しずつ立つような感じで大きくしているのだが、突出した商売で一山当てるのではなくシンジケートを広げるそのやり方は、この聞き上手のコミュ力モンスターだからこそ可能にしたのかもしれない。それに気づいたあたりで「嫌いでは決してないし、むしろ尊敬と感謝もしてる人」に夫はなった。
長男を妊娠したとき、夫は「体調が悪かったり不安だったりするだろうから帰りたいときはいつでも実家に帰っていいからね」と言ってくれたが、幸いにして悪阻もなければ食欲も旺盛な私は毎日夫に好物の生ホタテとサクラ肉をねだってはお腹の子供と一緒に順調に体重を増やしていった。(あとで取り返しがつかないことに気づく)
これまた幸いにして私は安産で長男を出産した。先生によると「僕の手がけたお産の中でベスト5に入る安産」とまで言わしめたのだが、夫は憔悴しきった(ように自分には見える)私の姿をみて人目もはばからず号泣して「ありがとう!ありがとう!ご苦労様!」と涙と鼻水ボロボロ流してわめいた。周りは迷惑だったろうなあ。
思えばこのときには私はこの人がちゃんと好きになっていた。結婚して5年だ。好きでもない人と結婚して5年目でやっとだ。そして今までちゃんと愛してきたし二人目も産んだ。
結婚して11年目に入ったこの夏、夫にガンが見つかった。医者からは好ましくない情報を聞かされた。夫は「もしものときは、少なくとも君らがつましく暮らす分には心配しなくていいよ」と言ったが、そんなんじゃないんだ。もちろんそれも大事だけど一番大事なことじゃないんだ。
切ってみなきゃ進行がわからないガンなんてあるの?リンパ腺に転移してたら切ったら散るかもしれないってどういうこと?来月手術の予定だったのが前倒しで来週行うってどういうこと?そういうパターンで完全に治ったケースってないの?私病室でそそっかしい明るい奥さん演じるの辛いよパパ死なないでよお願いだよ。
相手のいいところわるいところ
○趣味が合う。マーベルやアニメ、漫画など趣味の話をすると大体話が通じるので驚きつつとても嬉しい。
少女漫画を挙げた時に当たり前のように把握していたのも嬉しかった。
○会話をしてくれる。相槌をちゃんと打ってくれるし、反応を返してくれるし、喋るボリュームのバランスが丁度良いと感じる。
私が知ってて相手が知らない話をスルーしたままにせずちゃんと聞いてくれたりして(私の話をちゃんと聞いてくれてるな)と感じる。
相手が知ってて私が知らない話を私が知らないと言った時に普通に教えてくれる。
○知らない事や会話の中で気になったことをスマホですぐ検索かける。私もそういうタイプなので嬉しい。
人によっては会話の途中でスマホで調べられたりするのを鬱陶しがる人もいるので。
検索結果も自分一人で納得するわけではなく、「これ?」とか「こうらしいよ」とか共有してくれるのが嬉しい。
○お昼ご飯食べることになって、お店よくわからないと言っていたので「何か食べたいものある?」と聞いたら
「何でもいいよ」と言った後に「あ、何でも良いは逆に困るよね!」とすぐに気付いてくれた。何かのハウツー本とか読んでるのかな…
○結婚後は妻にも働いて欲しいと思ってる。私は今の仕事を辞めたとしても正社員で会社員をやっていきたい。
●子供が欲しいと思ってる。私は子供は欲しくない。欲しくない理由を聞かれたので話したら「考え過ぎ」と言われた。
悪阻ある状態で仕事をするのも出産育児で会社を休むのも私なのにそこまで想像力を働かせられない事にモヤモヤした。
○結婚したら夫婦で家事育児をするのは当たり前。と言っていた。知り合いの夫婦で一緒に住み始めたら
夫が家事を一切しないようになったどころか靴下などその辺で脱いだら脱ぎっ放しにするようになった話をしたら
そう言っていたので子供ができたら、と考えたら結構アリなのでは?と思った。
●でも育児休暇はさすがに1か月も取れないけど。と軽く言っていた。あまりにさらっと軽く言われたのでまぁそういうもんかと思った。
●好きなら引越もできるでしょと言われた。元カノが「結婚して相手の人の方に越さないといけないと考えたらやっぱり無理だと思った」
と言っていたらしく、それに対して「普通好きならそこ引っかからないよね。だから多分俺のことそこまで好きじゃなかったんだと思う」
と言っていて、相手の人の家は端っこの方で車が無いと生活できないような場所で、私が今住んでるところから電車だけで
2時間くらいかかる場所なので(車やバスを使うと1時間弱で行けるが片道1,000円以上かかる)そりゃね…と思った。
住んでいる場所がどうとかではなく、相手に仕事があることや相手の都合も妥協案も考えずに「自分の方へ引越してくるのは当たり前」と
考えているのが理解できない。
●結婚に何を求めるかに「仕事で疲れて帰ってきたら妻と子供が家で待っててくれるというのが理想。
嫌な仕事内容でも妻や子供の為に頑張るというモチベーションにしたい」というようなことを言っていた。昭和感強すぎて無理。
だいたい相手にも働き続けて欲しいなら妻は家で待っててはくれない可能性もあるし、子供のお迎えも自分が行かないといけないという可能性も
すっぽ抜けてる。正直、「妻と子供の為に仕事を頑張る」という考え方は家事育児から逃げたい人の常套句に利用されやすいと思ってる。
●大型犬の老後を考えていない。それまで話してきてることからなんだかんだで保守的な考え方っぽいなと思ったけど、そうしたら
大型犬を飼ったら散歩は多分してくれるだろうけど老後寝たきりになった犬の世話はほぼ妻に丸投げになると思う。
15年後なんて私も相手の人もまだまだ働いてる時だし。寝たきりの犬を10時間近く放置することになるかもしれないと考えていないのが怖い。
●年収が低いのに妻側に自分の方に来てほしいと思ってる(妻側はどう考えても転職するしかない)、大型犬も飼いたいし子供も欲しいと考えている
のがちょっと人生設計甘過ぎじゃないかなと思う。私は相手の年収が低くてもありだと思ってるのは子供は欲しくないと思っていたからで。
●結婚に対する考えを私が話したら(多分相手の人には受け入れられない考え方だったんだと思うけど)相槌も打たず、ただ私を凝視しているだけで
もしかしたらこの人は結婚して一緒になってからお金や家庭や将来の事で話し合いをしようとしても話し合いにならないのではと思った。
結構具体的に色々聞かれたので答えてたけど、相手の結婚に対する考え方があまりに私と違い過ぎた。