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はてなキーワード: 怖い話とは

2023-11-17

皮肉の達人としての京都人イメージについて

京都弁京都人の、皮肉迂遠悪口を言う存在というイメージインターネットネタにされることは多い。

大体の人間にとっては感覚的に自明だろうが、ネットで行われる京都弁ネタ皮肉うまい、婉曲的な言い回しを好むというステロタイプイメージの扱いはは、基本的に誉め言葉である

インターネットというのは――もしくはオタクというのは――或いは日本人というのは――もしかしたら人類の多くが――皮肉や口の上手さ、風刺アイロニーウィット、気の利いた言い回しといったユーモアを好むものだ。

婉曲表現インターネットで好まれている例は色々あげられる。

たとえば、現実イギリスのアイロニカルなジョークは人気だ。フィクションでは、ジョジョプッチ神父ツバメの話やニンジャスレイヤーなどの捻った挑発も人気だ。

誉め言葉方面でも、漱石I LOVE YOUを月が綺麗ですねと訳したというエピソードも人気だ(これは創作実話らしいが、人々がこのような婉曲表現ステキと感じるからこそ、創作実話なのに広まってしまったのだろう)。

意味が分かると怖い話落語考えオチ、なんかの楽しさも、遠回しだからこそ面白みが増す事例だろう。

京都弁もまた、ネタにされつつも羨望の目で見られている。

しかしそれも素直に京都の高い言語文化を褒めるのでは面白みがないから、まるで京都人が意地が悪いから複雑な言い回しをしているかのようなひねりを入れた誉め方をしているわけだ。

少し蛇足になるが、最近インターネットSNS一般したことで、皮肉や逆説、反語表現などが誤読されることが増えたという話題をよく目にする。だからアイロニカルな表現は止めよう、と。

だが、私はSNS時代でも、アイロニー皮肉や捻った言い回しを捨てるべきではないと思う。

言語表現言語文化の洗練というのは、「誰にでも齟齬なく伝わり便利である」という実務的方向だけではなく、「美しい、おもしろい、何かが掛けてある」のような美的方向もあるだろう。

過去歴史で、言語文化が発達したとされる場所時代は、大勢人間言葉交流ができる環境余暇があって、面白みやひねりのある言い回しが沢山生まれたことで言語文化が花開いたとされることが多い。

まさにインターネット人類史でもっとも広く日常的につながった言語環境だ。

そこで芽生えてきた、そして今後も花開くであろう、華美で、ひねっていて、アイロニカルで、美しくて、遠回しで、おもしろ言語表現を諦めるなんて、あまりもったいないのではないか

2023-11-14

糸引きマフィンの話さ

後知恵で客観的に見れば、無知ゆえの無邪気な暴力、今時のスピリチュアル怖い、ってドン引きする話なんだけど。

もし、あれをやってた人がもし古くからの友人だったとしたら自分なら諫められる?
どう考えても、まともな知識がある人が傍に居たら、どこかで止めなきゃいけない階段をどんどん登って行ってしまった結末だと思うんだけど、恐らくそれをしてくれる人が居なかったんだよねきっと。日ごろの行いや言動から、それをしてくれたかもしれない人たちがどんどんと疎遠になっていってしまったんじゃないかな。

もし、それが幼馴染とかだったら、友人関係に傷が入っても止めなきゃいけないんだろうけど、私にはそれができるかわからないなぁ…。

からこそ、保健所ちゃん仕事してほしい、って話なんだけど、色々な規制約束事を潜り抜けて公の場に出てこれてしまうのが今時の怖い話なんだよね。

2023-11-07

呪い人形しか興奮しない

昔、ばあちゃんの家にフランス人形があった。

特に大事にもされてなくて廊下人形用の小さい椅子に座らされて埃をかぶったままになってた。

子供の頃の俺はそのフランス人形が怖くて、絶対に目を見ちゃいけないと思ってたし、その姿を見ることすら怖がってた。

ばあちゃんの家に泊まった日は、トイレに行くためにその人形の前を通らなくちゃいけなくて心の底から嫌だった。

それから数年たち、ばあちゃんが亡くなって、遺品の整理を手伝いに久しぶりにばあちゃんの家に行った。

片付けを手伝っている最中、例のフランス人形が廃棄ゾーンに突っ込まれているのを見つけた。

その時はさすがに怖さを感じるような年では無かったのでふーんって感じだったけど、夜に自分が泊まる部屋にいるとだんだんラムラしてきて、ふとあのフランス人形のことを思い出した。

こっそり廃棄ゾーンから人形を回収し、自分の部屋に戻る。

呼吸が荒くなっているしなぜか痛いほど勃起している。

あの怖くて直視すらできなかった人形が、今は無力に俺の手の中に収まっている。

恐怖で俺の心臓を握り潰そうとしていた相手を、完全に征服たかのような、強烈な快感で俺は目覚めてしまった。

ギンギンに怒張して熱を持ったそれを人形スカートの下に差し込むと、やってはいけないことをしている興奮が背筋を貫く。

あんなに恐ろしかった存在なのに、あられもないポーズにしたり、亀頭を顔に擦りつけ、がまん汁を長い髪でふき取っても相手は何も出来ない。

愚息に人形を跨らせるように乗せ少し上下させるだけで果ててしまった。

行為が終わった後、フランス人形が少し恨めしそうな目をしているような気がしてさらに興奮した。

完全に空っぽになるまで満足した後、諸々の証拠隠滅し、人形ゴミ山の深くに隠した。

これまでの人生で一番興奮した一夜だった。この日から俺の性癖にははっきりとした輪郭が与えられた。

呪い人形(っぽい不気味な人形)をめちゃくちゃに犯すこと、それが俺の性欲を支配している。

その後、ヤフオク最近メルカリを漁っては古ぼけたちょっと不気味なフランス人形を探している。

最初はそのまま楽しんでいたけど、ある時からさらなる興奮を求めて、最初にある儀式をするようになった。

そう「ひとりかくれんぼ」だ。

詳しくはググってほしいけど人形を使った一種降霊術のような遊びでインターネットでは結構有名な都市伝説だ。

検索すればいろいろと怖い話を見つけることができるが、俺はこれまで実際に怪奇現象が起きたことはない。

儀式はいろいろな手順があるんだけど、最後使用したぬいぐるみを燃やして終わらせるらしい。

俺はもちろん燃やさない。

お楽しみはこれからからだ。

フランス人形というのはざっくりした言い方で、実際には頭身の高いファッションドール子供が遊ぶための頭身の低いもの、胴体までビスク(陶器)で出来たものから顔手足だけビスクのものなど色々ある。

おすすめなのは頭身が低く、顔手足だけがビスクで腕や胴体は布地に詰め物が詰まっている物。

なんでかっていうと、股から布を裂いて、胴体の詰め物を適当に掻き出し、代わりにオナホを詰めるのに適しているから。

怨念の籠っていそうな人形オナホに改造しているとき、一体あたり平均2~3回絶頂に達する。

もし人形に魂があったら俺を絶対に許さないだろう、そう確信できるだけの凌辱を尽くしている。

休みの日は全裸になって人形パンパンに膨張したペニスに装着することで、ペニスケースにして生活している。

ベルトで軽く固定すると動きやすく、より人形存在感を肌で感じられるので良い。

こんなにしているのに未だに俺は健康で、悪夢の一つも見ない。

しろ人形を探したり改造したりするのは楽しいし、性欲も完全に満たされていて肌ツヤも良い(と思う)。

生活にハリがあって毎日幸福だ。

別に呪われたいわけじゃないけど、あくま呪い人形らしさに興奮している身としてはその緊張感が失われつつあるのを、最近は少し残念に思っている。

最終的には釘の刺さった藁人形に興奮するようになってるかもしれない。

2023-10-30

怪談過去からメール

これは、まだラインをやっている人も今ほど多くなく、メールを使っている人がまだいたころの話です。

当時高校生だったUさんは、委員会仕事で遅くなり、10月ということもありあたりはもう暗くなっていました。

校舎にはほとんど人はいないようで、

Uさんと同じ委員のNさん、Xさんの3人の気配しかしませんでした。

NさんとXさんはおなじ女子高生です。

1時間前は明るかったのにね、などと3人で話していました。

Xさん以外は少し怖がっています

時間のたち方が変わる季節はこういったうっかりが多く、UさんとNさんが「こんなに暗くなるなら早く帰ればよかったね」「早く急いで帰ろう」とはなしていました。

間を割って、Xさんが「ねえ、知ってる。この学校行方不明者が出たって話」

Xさんはオカルト好きで怖い話披露してくれるのですが、驚かしたいがために時たま空気の読めないタイミング怖い話披露します。

ちょっと、いまはやめてよ」とUさんが言うもXさんは

「何十年も前、ニュースにもなっているんだけど女子高生冬休み行方不明になったんだって。変質者に誘拐されたとかいろいろ言われているんだけど、なぜか目撃証言では学校に行く女子高生の姿を見た人がいたんだって学校先生と禁断の恋で逢瀬を重ねていたとか、痴情の縺れとか噂がたったんだよ」

Uさんが「痴情の縺れ……」とつぶやきました。Nさんも怖いながらも聞き入りました。

Xさんは続けます「でも、先生に殺されたとか色々言われているんだけど、全然学校内に証拠もなくて、神隠しだとか相当騒がれたらしいよ。当時は「人類が月に行った時代になんて迷信」なんて声もあったんだけど、そんな迷信じみたことがささやかれるには訳があって…」

と話しているときにUさんの携帯電話が鳴りました。

Uさん、「びっくりした!メールだった。親かな…え、ナニ、これ」

『菫コ縲∵收貎、縺�縺代←窶ヲ螟ァ驥主菅縺ョ繝。繧「繝峨▲縺ヲ縺薙l縺�縺」縺托シ�』

Uさんは不可解なメールを受け取り固まってしまいました。

Xさんはすかさずそのメールを見て、「まじ?1970年1月1日送信日が昔の日付だ!…もしかして行方不明になった日から送られてきた?」

Uさんは怖さのあまり何もいいだせず、Nさんが恐る恐る聞きます

「本当にその日からきたの?」

Xさん「わからない。分からないけどそれくらい昔の冬休みなんだよ」

Nさんは「ねえ、さっきの話、迷信が信じられたわけってなに?」と聞きます

「え…その、すぐに二度目の神隠しがあったらしいんだって。数ヶ月だったか、数年かわからないんだけど、2度も立て続けに起きるなんて不思議だって…」

「それだけ?」Nさんは少し拍子抜けし安心そうな顔をしました。

ですが、Xさんは「それが…後々の心霊研究者が言うには、その子も禁断の恋をしていて、痴情の縺れになりそうな子を招いているらしいって」

今まで黙ってメール凝視していたUさんは「縺れって書いてある。縺れっていう字がいっぱい書いてある!!!

半狂乱になったUさんは一目散に学校を出ました。

後日分かったことですが、Uさんもまた教師とよから関係にあったらしいです。

2023-09-25

anond:20230925143207

境界知能って言ってるひとが境界知能の計算を出来ない境界知能というわかると怖い話

2023-09-14

これって怖い話か?

そもそも大手金融機関じゃなくても、今時の若い女性でデブってそんなにいないだろ

あと自分同級生だと太ってる女性大手金融機関はいった人もいたが(小デブくらいだけど)

https://twitter.com/mina_kan_chan/status/1701834166881693763

2023-09-06

ホラーの何が楽しいのか

ホラー界隈を揺るがすような作品が割と頻繁に出てくるのが良い。

アニメでいえばガンダムエヴァという作品の間には20年以上あったと思うけど、ホラーは数年ごとに「これは!?」と思うような作品が出てくる。

たとえば俺がホラーに触れたのは中山市朗の新耳袋最初で、そこからオカルト板のネット怪談の台頭。

ほぼ同時にジャパニーズホラーともてはやされる映画作品連続して公開される。

最近でいえばYouTube興隆によって怪談士の語りが盛り上がっているし、台湾韓国タイなどアジアンホラーの良作を見るのもいい。

個人的には怪談ホラーは読む方が好きなので師匠シリーズや某宗派僧侶なんですがとか、最近怖い話はキクだけでなんかが気に入ってる。

まり体系的に網羅してるわけじゃないら抜けはあるけどホラー短期間で飽きさせないように新しいホラーが出てくるのが良い。

2023-08-26

から人間が落ちてきた時の事

お盆幽霊増田が居たから思い出したんだけど、昔歩いてたら上から人間が落ちてきたことがあった。

取引先の会社へ打ち合わせに行く途中で、当時は遅刻癖がひどくてその日も遅刻しそうだった。

まぁ仲良しのゆるゆる会社で打ち合わせと言っても半分楽しいおしゃべりみたいな感じだったのもある。

それでも一応速足で歩いてて、広い歩道道路のあるビジネス街日中なのもあり人は疎らだった。

そんな中突然ものすごい爆音がしてびっくりして立ち止まった。

銃か爆弾でも打たれたんだと思ったね。よく見るとそれは5mぐらい先のビルからした音だとわかった。

バーンデカい音で割れたのは1階のラーメン屋の軒先、くすんだガラスのひさしのようだった。

この時はまだなんでコレが割れたのか全然からず、茫然と突っ立っていた。

近づく勇気も起きず、その場から目を凝らすと割れたひさしの下に何か黒い丸い塊が置いてあった。

本当に想像もつかなくて、なんだろう?と考えているとお店の主人らしき人が出てきた。

後々考えるとこのラーメン屋の人可哀想にも程があるのだが、店員と取り囲んで黒い塊を眺めていた。

この間マジでどうしたらいいのかわからなくて(それぐらいデカい音がしたのだ)ずっと突っ立っていた訳だが、その内に人がたくさん集まってきた。

世の中には勇気がある人がいるもんで、自分よりみんなどんどん近づいていく。すごい。

近くの背の高いサラリーマンは冷静に救急車かなんか呼んでいた。更に向こう側にいるサラリーマンも呼んでた。

自分はまだ突っ立っていたのだが本当に関心した。誰も消防車を呼んでいないのである!!はフィクションだったんだ。ちゃんと呼ぶ人は重複しても呼ぶ。

というか、さすがにこの辺りまで来ると自分もその黒い塊が何なのか理解できてきて、改めてそのビルの上を見た。

ビルは9階建てで、1階のラーメン屋から上は住居?か何かなのか、特に何も書いてなかった。

ははぁ、屋上から落ちてきた物体ガラスのひさしを割ったんだなぁ。この、黒い、丸い塊が・・・。真昼間に・・・

ガラス割れた大きな音はしたが、それが地面に当たった音はわからなかった。

恐らくひさしに当たったことで衝撃が弱まったんじゃないかと思うが、本当に丸かった。何なのか理解した後もどういう形なのかわからなかった。

よくサスペンスものとかで四肢が千切れて・・・とか脳髄が・・・とかグロいのがあるけど、この時の記憶が強くて偽物っぽく見えるようになった。

液体が飛び散っている様子すら無かった。もちろん飛び散るパターンもあるのだろうが。ちなみにまだ突っ立っている。

そして丸いなぁ、どういう形なのか?と遠目から理解しようとしていた所に、店主がブルーシートを持ってきた。

黒い塊を覆ってしまったのだ。

この時感じたのは、「アレは物体だったんだ」という感覚だった。

もし、息のある・・・意識のある・・・生き物だったら、ブルーシートちょっとかけないんじゃないか

毛布とか、布とか・・・。あと店主も店員もずっと黙っていた(ように見えた)。声をかけなかった。

からあの黒い塊は、もう「物体」になっちゃってるんだ・・・。と思った。

よくよく考えたらブルーシートを毛布代わりにしてたかも、とかなくもないが、でもぐるっと巻いちゃったのである

人間のこと、ブルーシート・・・巻かないよなぁ・・・

物体」が見えなくなってしまって、ふと我に返り、自分が打ち合わせに行く途中だったことをついに思い出した。

人垣をかき分けて急いで会社に向かった。

遠くからパトカーの音がして、気になったがこれ以上見てても嬉しい出来事は起きないだろう。

取引先の会社につくと、担当者2人を窓口で呼び出して、嘘でもないので遅刻理由を伝えた。

「あの・・・さっき・・・人が上から・・・落ちてきて・・・」とそんなヘタクソな嘘ある?みたいなセリフが出てきた。

どんな顔で言えばいいのかわからなすぎてモニャモニャしながら説明したが、2人とも驚きつつも信じてくれた。

というか「マジで?!」とインターネット検索し始めた。嘘じゃないので既にSNSかに書かれていた。幻ではなかった。

そんでまぁ仕事はせねばならないので、とりあえずこの話は切り上げて3時間ぐらい打ち合わせをした。

担当者と別れて帰路についた時、なんとなくあの道を通るのが怖くて、対向車線側の道で帰ることにした。

随分広い道路で、例の場所も遠目にしか見えなかったが人っ子一人居なかった。

当然パトカー救急車もおらず、それどころか何も知らないサラリーマン普通にそこを歩いていた。

当たり前のことだが、知らない人にはなんでもない道だ。3時間前にそこに何かが落ちていたなど知る由もない。

この後もなんどかこの道を通ることになり、その度どうしてもビルの上を確認してしまうようにはなったが、

自分が知らないだけで他のビルだってしかしたら同じことがあったかもしれない。

ちなみに数週間後にその道を通ったらその付近だけ道路の色が変わっていた。なんででしょうねぇ。1階のラーメン屋は少ししてから閉店した。可哀想・・・

家に帰ってから担当者から連絡があり、「あの人生きてたみたいですよ」と教えてくれた。

そうなのか、そうなのか~!生きてたのか~!よかったよかった。本当に良かったと思った。

自分でも気になり調べてみた。生きてた、という記述は見受けられなかったが、そもそもSNS以外でその話題について話している人が居なかった。

近所の火事ですらニュースにならないのだから人間が落ちたぐらいでニュースにはならないのだなぁ。と思った。

人間は知らない所で適当に落ちている。自分があともう少し早歩きしていてぶつかったりしたらニュースになったろうが・・・

しかし、本当に生きてたのだろうか。誰かの正常化バイアス担当勘違いしただけなのではないだろうか。

現場にいた自分が生きてたか知りえなかったのに、一体誰が?ブルーシートくるまれてたし、本当に・・・・?

もう10年ぐらい前の事で、その会社にもいかなくなったし、担当者にも会わなくなったが今でもそういう描写のある映画小説を読むと思い出す。

よく目が合うとか言う怖い話あるじゃんあんな速度で落ちるもの視認できないよ。いやわからない。落ちる側は見えるのかもしれないな。

とりあえず幽霊増田成仏してクレメンス。おわり。

2023-08-22

801号室の隣人

 

 僕が彼女最初出会ったのは深夜、コンビニ帰りのことでした。

 

 オートロックマンションエレベーターという密室に見知らぬ男女がふたりきり。

 更には降りた階が一緒ということもあり、最初はご多分に漏れず気まずい雰囲気になりましたが、いざ鍵を取り出し室内に入ろうとしたとき彼女の方から

 

「お隣の方だったんですね」

「あ、はい山田(仮)と申します」

佐藤(仮)です。お隣の方とは知らず、申し訳ありませんでした」

 

 そう安心したように声をかけられ、顔見知りとなった以後はたまにマンションの共有部で顔を合わせては挨拶と軽い会話をする程度の仲になりました。

 

 そんな出会いか半年ほど経ったころでしょうか。

 マンション入口オートロックガラス扉の前に佇む佐藤さんに出会いました。

 

「すいません。実は部屋の鍵を忘れて外に出てしまったようで、顔見知りの方が通りかかるのを待っていたんです。一緒に入らせてもらっても構いませんか?」

「それは大変でしたね。もちろん構いませんよ」

ありがとうございます。このままずっと誰も来なかったらどうしようかと思ったんです」

 

 僕の顔を見上げ、ほっとしたように微笑む佐藤さん。

 いつものように8階に着くと、彼女は、

 

ありがとうございました」

 

 と笑顔で頭を下げ、自室のインターホンを押して中の人を呼び出しているようでした。

 

 このマンションは全室2LDK賃貸。当然、ご家族暮らしていている方も多いため、

 

(聞いたことは無かったけど、旦那さんやご家族暮らしていたんだな)

 

 ……と。

 その時の僕は別段なんの疑問も抱かず、そのまま鍵を開けると自室へと戻りました。

 

 ----思えばこれが最初異変だったのだと思います

 

 その後、僕はマンションエントランスで頻繁に、鍵を忘れてオートロックに締め出されてしまった彼女に遭遇し、

 

マンションの中に入れて欲しい」

 

 と頼まれるようになります

 最初の数回は、

 

おっちょこちょいな人なのかな?)

 

 と思いましたが、これが月に一度なら兎も角、半月に一度、週に一度……と徐々に頻度が上がっていくと、いくら鈍感な自分でも、

 

ちょっとこれはおかしいぞ)

 

 と思い始めます

 このご時世、毎回スマホも持たず外に出ている点も気になりました。

 

 ただ、同じ階に住む隣人とは言え、得られる情報には限りがあります

 管理会社警察相談するにしても、僕個人がなにかしらの被害をうけているわけではありません。

 鍵を忘れて締め出されるという行為以外、彼女の様子にも変わったところは無く、いつもインターホンを押して部屋の中に入っていくだけでした。

 

(なんだか怪しいが実害も無い。さてどうしたものか?)

 

 そんな悩みを持ち始めた頃、僕はたまたま仕事の都合で一週間ほど出張しました。

 そして何故か、出張から帰ってきて以降、佐藤さんとエントランスで顔をあわせることはぱったりとなくなりました。

  

 なんだかもやもやとはしたしたものの、そんな気持ち仕事とせわしない日常忙殺され、僕はそれ以降、佐藤さんのことを思い出すこともありませんでした。

 

 

 そして……それから数か月後のこと。

 

 僕は8階のエレベーターを降りると、異臭がすることに気付きました。

 魚系の生ごみを数日ほったらかしにしたようなニオイとでも表現したらいいでしょうか?

 そしてそのニオイの元を探ると、どうやら801号室のドアから臭っているようなのです。

 

 音やニオイといった問題マンションにおいて頻繁に議題となるトラブルです。

  

 そういえば佐藤さんとはこの頃顔を合わせていないし『たまたま旅行などでゴミを捨て忘れた』とか、すぐに改善されるかもしれない……と希望を抱き、気付いてから数週間は特に何もしませんでしたが、流石にひと月も改善されず、さらにニオイがきつくなってくるとなると、対処しないわけにはいきません。

 チャイムを押して直談判をすることも考えましたが、隣人トラブルになることを考えると億劫で、僕は管理会社電話をしてこの件を伝えました。

 

 -----ここまで書けば、もうお気づきだと思います

 

 結論から言うと、801号室の佐藤さんは死体発見されました。

 今思えばひと月以上、物言わぬ死体と隣り合わせで生活をしていたというのはゾッとしない話です。

 

 でも僕が衝撃を受けたのはそこではありません。

 

 801号室で死体発見されたあと、一応は”変死体”という扱いになる為、通報者であり隣室に住む僕の元へ、現場検証に来た警察のかたがいらっしゃいました。

 

 そこで僕ははじめて、隣室を借りていた佐藤さんが男性だったこと。

 そして彼が死んだのは、僕が出張に行っていたあの時期とかぶるのではないか? ということを知りました。

 

 では……僕の良く見知った”佐藤さん”は一体誰だったのでしょう?

 

 彼女は本当に鍵を忘れていたのでしょうか?

 彼女は何故、ぱったりと姿を消してしまったのでしょうか?

 彼女男性の死に、本当に関わっていないのでしょうか?

 

 僕はもちろん彼女のことを警察に話しました。

 親族に該当する女性存在しないため、恐らく親しく付き合っていた知り合いか彼女なのではないか? と言う事でしたが、見聞した死体特に不審な点はなく、男性自然死(突然死)として処理をされるとのことでした。

 

 その後、僕はそのマンション引っ越し別のマンションへと移り住みました。

 

 名前場所も階数もまったく異なる新しいマンションですが、ここにもあのマンションと同じく”オートロックガラス扉”があります

 なので僕は今でも会社から帰ってくるとき、夜の闇に明るく浮かび上がるエントランスを見ると、あのガラス扉の前で彼女が待っているような気がして、少しだけ恐ろしくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

2023/8/21放送伊集院光深夜の馬鹿力】のなかで、

怖い話実体験を多少いじると成立させることが出来る』

との談があり、これはそれをもとに作成した”創作怪談です。

私が実際に体験したハナシとは少々異なることを、

隣人の名誉のため、ここに記載しておきます

 

2023-08-16

中山功太怖い話ちょっとゾッとした

保育園ときブダチがいたんだけど卒園したタイミングでその友人が引越し転校してしまった。

そのままマブダチとは別れて小学校入学中山母親学校の別の友人に、あの転校してった子元気してるかなぁ、的な話したら全員、「誰それ?」って

自分しか記憶がなかったという

左翼不安や怒りを煽って他人鉄砲玉に仕立て上げる

震災原発事故関東から近畿地方共産党員支援を受けて自主避難するも、東北から避難者より格下扱いされたり

参加していた政治運動が年月を経て反原発からのものスライドしていく中でだんだん支援者の扱いが冷たくなったりで居場所を失っていき

さりとて自主避難理解を示さなかった夫とは離婚し、他の親類とも関係をこじらせてしまったために頼れず

孤立を深めたまま10年の歳月が経ち年齢は50に近くなっていた…

という怖い話を読んだけど、これでインテリ左翼がなぜ自分の手を汚さないかちょっと見えた気がする

あいつら、自分のやってることが間違ってることを自覚してるんだよな

こういうことを実際にやったらどういう結末になるかをちゃんと分かってる

そういう片道オンリーカミカゼ特攻使い捨ての下っ端にやらせ自分はのうのうと理想論ぶって善人ヅラしてんだよ

なんかやたら熱い演説弱者に寄り添ってますぅ~アピールする政治家とか怒り剥き出しで権力者叩きますぅ~やってる活動家いるけど

それに飛び付いちゃってる連中は震災活動家にやたら不安煽られて必要もないのにホイホイ自主避難しちゃった連中と同じやぞ

末路は左翼の哀れな『使い捨ての下っ端』だ

2023-07-29

安心して見れるホラードラマだけ

本当にあった怖い話に、霊感商法詐欺やってる霊能力者が出ていると怒ってる弁護士さんのツイートが流れてきた。

ホラー番組に出てる霊能力者の多くが手を染めてるらしい。

ホラー番組は好きだが、そんな人を出して詐欺に加担するのはどうかと思う。

ホラースポット探検も、近場の人はとても迷惑だろうし、男集団女の子誘い出して襲うとか起こってそうだ。

怪談師ファン女の子に、家にある呪われアイテムや家そのもの事故物件だとかで女の子誘い出して襲うとか普通にやってそうな顔をしている。多分何件か起こってるそんな顔してる。

安心して見れるのホラードラマだけだし、ホラー番組霊能者コーナーは無くしてほしい。

2023-07-24

川の怖い話流行らせて川に近づけさせないようにしなければならない

カッパ程度では効力が足りない

しか好奇心を煽ってしまって逆効果かもしれん

何にせよ川でむやみに遊ばんでくれ 海も

せめてライフジャケットを着てくれ

2023-07-22

anond:20230721082234

これ怖い話なんだけど、大麻を吸うと変わるんじゃなくて、大麻を吸わないと変わるんよ。

宇宙エネルギーが満たされない状態が続くと、どんどん世界観悪魔化していく。

2023-07-21

anond:20230720200537

これ怖い話なんだけど、セックスすると変わるんじゃなくて、セックスしないと変わるんよ。

承認欲求が満たされない状態が続くことで、どんどん世界観童貞化していく。

2023-07-13

ツイッターで「意味がわかると怖い話」というのが流れてきて、意味がわからいかリプライで正解を見たけど、「なるほど!」とアハ体験的なものはなく「まあそういう解釈もあるかもね」くらいのものでなんかモヤったわ。

もうしこし頑張って面白い話を考えてほしい。

2023-07-08

最近遭遇した怖い話教えて

俺は、朝5時まで飲んで帰ってきたら嫁が起きて待っていたこ

本当にあった怖い話オンライン短冊

七夕にまつわる「本当にあった怖い話」を吐き出します。(ちなみに私はとあるテレビ局で働いている者です。)

2021年の夏、日本中で外出自粛が求められていた頃。ある番組の盛り上げ策の一環で、ウェブ上で視聴者が参加できる企画を考えていました。ちょうど七夕前だったので「オンライン短冊」なんてどうかなと。

良いアイデアだと思ったんですが、検索してみたら似たようなサイトがたくさん出てきて「そりゃ誰でも思いつくよな~」と反省したものです。せっかくなのでどんな願い事が書いてあるのか覗いてみました。

「今年中に彼女ができますように たかし

「3キロ痩せる!! ゆい」

「ひとりで海外移住したい カオリ

などなど。その中に気になる短冊があったんです。どうやらカップルで書いて投稿している感じ。

けんじくんと結婚できますように えり」

「えりちゃん結婚できますように けんじ

2枚連続短冊投稿がありました。ネット上でイチャイチャするなよ!という気持ちも抱きつつ、さら投稿を遡っていくと、えりとけんじのセットの短冊が何枚も出てくるんですよね。

「えりちゃんと一緒に住みたい けんじ

けんじくんと一緒に住みたい えり」

「えりちゃんのものになりたい けんじ

けんじくんのものになりたい えり」

このあたりから少し気持ち悪さを感じました。えりとけんじ短冊に対する思い入れの強さが、なんだか異様に思えて。僕もここでやめておけばよかったのですが、気になる気持ちは止められず...もうしばらく遡ってみました。すると、突然けんじ短冊だけになるんです。

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

「えりちゃんと付き合いたい けんじ

ゾッとしつつも少しして理解しました。これ、おそらくけんじって子がずっとえりちゃんに対して片想いしてたんだろうなと。えりと付き合う前の時期に自分で何度も投稿して、最終的に付き合ってから「実はこんな投稿してたんだ」とか言いながら、今は仲良くカップル短冊投稿してるってことかなと。

そう考えるとこれまで見てきた短冊も微笑ましい気がしてきました。付き合うきっかけとなったオンライン短冊カップル重要出来事を残していたのかなと。怖さもなくなり、俄然興味が湧いてきて、もっと前のけんじ投稿はないのかなと、さら過去投稿を遡ってみたんです。そしたら...

けんじくんがカオリと別れますように えり」

カオリけんじくんと喧嘩しますように えり」

けんじくん許して えり」

けんじくんがブロックを解除してくれますように えり」

けんじくんなんでLINE無視するの えり」

古い投稿にはけんじ投稿はなく、えりの投稿ばかり。そこでようやく真実気づきました。

「これ最初から最後まで全部えりが1人で投稿しているんだ」と。何かがあってけんじに嫌われてしまったえり。そしてどうやらけんじカオリという女性と付き合った。当初えりは短冊自分の想いを託すが、それに止まらず、勝手けんじを名乗って、けんじ目線短冊を書きはじめる...

そしてカップルのふりをして投稿していたのが最新のあの2枚並んだ投稿なのです。すべてはえりの一方的な願い。叶わぬ恋。七夕にふさわしい言霊の使い方なのかもしれないですが、なんとも言えない気持ちになってきました。

この話はこれで終わりです。まぁそんなに怖いってほどでもないですかね。あ、この話、後日談もあるんです。

ふと、2021年の冬、まだサイトが残っているのか気になって、探してみたんですよ。そしたらまだサイトは生きていて、そこの最新ページの短冊を見ると...

けんじくんが私と別れますように カオリ

けんじくんが私と別れますように カオリ

けんじくんが私と別れますように カオリ

けんじくんが私と別れますように カオリ

けんじくんが私と別れますように カオリ

けんじくんが私と別れますように カオリ

しかしたら今年の七夕あなた名前勝手に借りた誰かが、あなたの思っていない願い事を短冊に書いていたかもしれません。

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