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2024-04-11

anond:20240411085131

ドイツフランスの電力輸出入は、統計的にはほぼイーブンだよ。電力自由取引市場からお互いに売ったり買ったりしてる。市場計画取引ではドイツ側の輸出量が多く、物理潮流ではフランス側の輸出量が多いことになってる。昔は圧倒的にフランス側が輸出国だったけど、そこまで追いつかれてしまった。

あと、フランス原子力発電を一手に担う電力会社EDFは、市場競争力のある割安な売電価格義務づけられてる。そのせいでEDFは十分な利益確保ができず、事業収益性が低迷して累積赤字が6兆円以上に膨れあがり、どうしようもなくなって2023年に再国有化された。今後も採算性の改善については相当厳しく、結局は電気代を上げることでしか対応できないと見られている。

100%国有化で期待できることは何か?

 現時点では詳細が明らかになっていないため、EDF100%国有化することの効果予測することはむずかしいものの、すぐにEDFフランス原子力発電が盛り返すことはないだろう。おそらく消費者向けの電気料金、さらにはEDF事業再編に関して、痛みを伴う決断必要になる。

 EUグリーン投資対象規定するタクソノミーに原子力発電を追加したことは、EDFにとって後押しになる。100%国有化することと合わせて、原子力発電に対する資金調達の条件の改善が期待できる。原子力発電は大規模な投資必要で、資金調達コストが高い(建設中のフラマンヴィル3号機の総コスト230億ユーロのうち約20%が資金調達コスト11。ただし資金調達だけではなく、新たな収益スキーム必要になる可能性もある(たとえば英国実施している差金決済取引などの優遇策)。

 それでも莫大な負債と大規模な投資必要性を考えると、消費者向けの電気料金の大幅な増額は避けられない。フランス政府はEDF利益消費者利益バランスを適正に保たなくてはならない。社会的平穏のためにEDF犠牲にする施策を取りやめ、新たな解決策に着手する必要がある。最も弱い立場にいる消費者に対して、実用的で教育的な支援重要になる。

 国有化EDF事業を再編する機会でもある。“ヘラクレス(Hercules)”と呼ぶ再編計画があり、原子力、水力、その他の自然エネルギーと配電・小売、の3つの事業に再編することを検討している。ただし影響力の大きい労働組合会社の分割に強く反対している。このような再編がむずかしいとしても、事業バランスを大胆に見直すことが不可欠だ。特に配電と自然エネルギーEDF Renewables)の分野は、主力事業の発電・小売と比べて売上高は小さいものの、営業利益は着実に出ている(図4)。

https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20220823.php

EDF黒字部門は再エネ事業送電事業」という事実は、仏原発の将来が明るくないことを雄弁に示してる。コストで殴り合ったら原発は再エネに勝てない。

 
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