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はてなキーワード: 守護とは

2023-06-07

anond:20230607221253

俺が守護(まも)はねばならぬという話

2023-05-23

[]5月23日

ご飯

朝:なし。昼:サラダ。夜:人参大根ナメコ味噌汁卵焼きクラッカーチーズヨーグルト。間食:フルーツケーキポテチチョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなりー。

グランブルーファンタジー

古戦場なのでシコシコと肉集め。

まあまあ。

シャドウバース

埋葬ネクロ一強だなあ。

こうなると守護立てれるデッキ使った方が楽しそう。

学園ビショかディスカードラゴンかなあ。

2023-04-28

anond:20230428084518

同意オタクサイドが負けてるって言ってる人にも同意

表現の自由戦士エロ自由を守ってるとかフェミに笑われてたけど、実際そうだった。

それでもエロ起点だろうと表現の自由守護してることには変わらない。立派だ。

エロが許されてるのに XXX はなんでダメなの? って言えるからね。重要意味がある。

んで、その表現の自由戦士が負けてる。

俺のフォローしてる絵師様たちが Pixiv で次々にツイッターが凍結されたと嘆いてる。

先週2人。今週で5人。

戦場Pixiv に移すらしい。ただ FANBOX は表現したいもの規約に触れるかもだから中止するって人がいた。


終わる。終わってきてる。

もし表現の自由戦士たちのクランがあるなら、戦士投げ銭できる場所があるなら。

いま、直ちにエールを送りたい。取り返しのつかない事態になりつつある。

2023-04-15

爆弾に覆いかぶさって市民守護れば支持率爆増だったのに

そーゆーとこセンスねーよなー

身を挺して市民を守ったアベちゃんを見習え

ある日、弱者男性ユウトは、突然異世界に転生してしまいました。この世界では、恐ろしい魔王支配しており、人々は恐怖に慄いていました。転生直後、ユウトは不思議な力を身につけ、運命の導きにより、魔王を倒す使命が与えられました。


ユウトは、異世界出会った仲間たちとともに、困難な冒険を続けました。彼の仲間には、知恵と魔法の使い手である巨乳女性ミナがいました。ミナは、ユウトの弱さを見抜いていましたが、彼の隠れた勇気と成長する可能性を信じて、彼をサポートし続けました。


冒険過程で、ユウトは自分の力を磨き、強い戦士に成長しました。ついに、仲間たちとともに魔王の城にたどり着き、激しい戦いの末に魔王を倒すことに成功しました。人々は喜びに溢れ、ユウトと仲間たちは英雄として称えられました。


しかし、その後、ユウトはある秘密を知ってしまます魔王を倒したことで、世界バランスが崩れ、新たな災いが起こることが判明したのです。ミナは、実はこの世界守護者であり、ユウトを倒すことが、世界を救う唯一の方法であることを告げました。


ユウトは、ミナが涙を流しながら自分に襲いかかるのを受け入れ、彼女の手で力を失い、命を落としました。その瞬間、世界は元の平和状態に戻りました。ミナはユウトの犠牲に涙し、彼の勇気友情を忘れることはありませんでした。


この物語は、勇気犠牲を伴う英雄譚であり、ユウトが最後自分の命を犠牲にして世界を救ったことを示しています。また、友情と信頼に満ちた仲間たちの関係が、困難な状況でも互いを支える力になることを教えてくれます

2023-04-08

anond:20230408091021

で、「安倍晋三霊感商法被害者救済」なんての考えてなかったってことね。むしろ政治的に利用できるならして、その結果として、統一教会守護者として山上に殺されただけのこと。

なのに、安倍晋三霊感商法被害者救済に励んでたなんての歴史の捻じ曲げもいいとこだわ。

2023-04-06

anond:20230402073529

クトゥルフ物、人気だねぇ。 GMゲームマスター)の呼称TRPGによって違うことがありまして、TRPG始祖の「D&D」はダンジョンマスター迷宮の主)、スペース・オペラTRPGの「トラベラー」はレフリー審判者)、クトゥルフTRPG本家であるクトゥルフの呼び声」はキーパー守護者)。 まあ近年は全部GMでいいと思います

2023-03-31

anond:20230331082640

聖闘士星矢』のなかでも特に人気が高かったのが、黄道十二宮星座守護された黄金聖闘士ゴールドセイント)たちが登場する「十二宮編」です。

 神秘的な牡羊座のムウ、堂々たる牡牛座アルデバラン、勇ましき獅子座アイオリア……。

 星座カーストのなかでも最も不遇だったのは蟹座でした。十二宮のうち、巨蟹宮を守る蟹座デスマスクけが黄金聖闘士しからぬ、卑劣でかっこ悪いキャラクターだったからです。

2023-03-29

[]地獄バリエーション無限大

「ふはは、見たか。俺が奴らをパクるまでもなく、奴が俺をパクりやがった。ホ○ケン最高」

悪魔崇拝者のタカシは、今日悪魔を崇拝した罰として地獄ツアーを100周した。その上での発言がこれである

タカシさん、質問があるのですけど」

ハナコちゃんタカシにいやらしい質問があるらしい。タカシが聞かない理由はない。

質問一回につき、1ファッ○でもいいかい?」

タカシは吠えた。

はい♡」

アホくさ...とタカシ守護妖精ジェニファーは言いたかった。だが、悪魔崇拝者に絡むとろくなことが起きないので、タカシから光年距離を置いたのだった。

質問ですが、私たちの目の前にこの魔界の扉があるでしょう?その先には何があるんです?」

「そんなの君が生まれるよりも前から決まってることでしょ。全自動世界生産工場だよ」

ハナコちゃんちょっと驚いた。なぜなら、その先にあるのは間違いなく便所だと思っていたからだ。

「全自動世界生産工場?なんですそれは」

タカシハナコちゃんをファッ○できる回数のカウントを指で「はい♡」と示した後、説明をした。

「そんなのは扉を開ければわかることだよマイスイートハニー」

タカシはそう言うと魔界の扉を開けた。

その中では、無限とも言えるほど膨大な種類の生物が、想像を超えるようなあらゆる方法交尾をしていた。

「キャー!」

ハナコちゃんビックリしすぎて髪の毛が全部抜けてしまった。

ハナコちゃん!そんな頭をしているのかい火星に帰れ!」

タカシが突っ込んだが、ハナコちゃん魔法使いなので、アバダケダブラの呪文を唱えてタヒぬと、上からハナコちゃん第二号が落ちてきた。

「2号でーす♡ライフポイントはまだ2あるよ♡」

とその時だった、生物の中からたことのある生物がスタスタと駆けてきた。

「どうも、アンダーソンです。マ○リックスに飽きたからここにやってきたんだ。すごい場所だよ」

ハナコちゃん説明しよう。こちらはあの有名なアンダーソン君だ。挨拶しなさい」

「どうも、アンダーソンさん、ハナコです。なぜ扉から出てきたんですか?」

アンダーソンは答える。

「僕は人間交尾するのが飽きたのだ。マ○リックスじゃ、操り人間共をプログラムしてファッ○するなんて簡単からね。でも、こうやって人知を超える存在交尾する場所にやってきたようなんだ。ザ○オンにはマ○リックスシミュレートする機械があるが、ここはちょっとどういう世界なのか実は全くわからない。迷い込んだ先がバラ色だったという話さ。」

ハナコには何を言っているのかわからなかった。

タカシさん、どゆこと?説明頂戴。」

「はーい♡3回目!では説明するよ。例えば、あそこに象と芋虫を合わせたような生物がいて、これを仮にポチ君と呼ぼう。ポチくんは、あのトマト人間のオスを合わせたような生物、つまりタマちゃん交尾しているだろう?こうやって受精してできた存在が、ザ○オンさ。」

「なるほど、ポチタマね。幼稚園児にもわかる科学ね。算数より簡単ね。」

ハナコは冷静に答えた。

「ど、どういうことだ、僕らのザ○オンが、あの生物受精の結果だと言うのかい?」

アンダーソン君は不安そうに、おしっこちびりながらタカシを見つめた。

「そうだよ。そして、アンダーソン君はさっきあの豚と蜂を合わせたようなメスをファッ○してただろ。そうして生まれ存在が、ドラゴボール世界だよ。」

「あらやだ、タカシさん素敵♡」と、アンダーソン君とハナコちゃんハモりながら同時に言った。

さて、準備はいいかな?

はい♡」

アンダーソン君とハナコちゃんパンツを脱ぎ捨て、四つんばいで尻を向けた。そして、タカシはウィンガーディアムレ○ィオーサを唱えると、2人に分身した。

「さあ、挿れるぞ...」

2人のタカシは同時に挿入した。

「おらおら、馬のように暴れろ!」

ハナコちゃん「ひいん♡気持ちイィです♡」

アンダーソン君「タカシさんダメぇん」

こうして世界は救われたのだ。ファッ○の回数はこれまでのカウントを超えていたことは言うまでもない。

2023-02-13

anond:20230213024720

その武士先祖天皇家であり、各地を治める御家人守護地頭天皇家の子孫の将軍に仕えることで自分がその土地を治める正当性を得るんだから実家とも言える朝廷を無くすわけないじゃん

2023-01-25

anond:20230124224239

ある日朕が歩いていると

美しいお姫様が逃げてきた

悪い人にネエ 追われているの

恐れ多くも尊きお方の守護を賜りたく存じます

恐れ多くも尊きお方の守護賜って 恐れ多くも尊きお方の守護賜って 恐れ多くも尊きお方の守護賜って

2023-01-24

オリンピック贈収賄って判明が後2年遅れただけで時効守護られたのかよ

司法はパパじゃない

立法するのは立法機関だし、そこにもたくさん女性議員がいて、日々様々な社会問題に取り組みながら必要法整備のため活動しています風俗営業には多様なものがあり、少女対象とするものもあれば少年対象とするものもあります。その全てを不正業務断じて取り締まれ社会はよくなるのか? もしそれらを一斉に網羅的に取り締まる法律を作ったとすれば、その影響は不正とまでは言えない多様な業務にまで及びかねません。また、ひとつ穴を塞いでも、悪質な人は次なる法律の隙間を探して移動し、不正とまでは言えない業務に関わっていた人は塞がれた穴のせいで面倒になった業務に、社会不公平を嘆くことになる、というのも容易に想像できる状況です。決して「明らかに不正」であり「さっさと立法すればいい」で片付くような簡単問題ではありません。ましてや、そこから「さっさと立法すればいいのに立法しないのはなぜか? →女性への蔑視があるからだ」というのは、ほとんど陰謀論者(「俺たち社会弱者を救うのは簡単だ、金を配ればよい。なのにそれをしないのは社会が俺たち弱者搾取差別しているからだ!」「日本を脅かす連中を片付けるのは簡単だ、さっさと○●すればよい。なのにそれをしないのは、支配層が実は敵と結託しているからだ!」みたいな。)の理路で、ずいぶん危うい理屈です。イジメ問題にしてもね。誰かが怠慢だとか何もしてないだとか、外から気楽に批判して分かった気になるのは簡単ですが、それらの解決は決して「簡単じゃないから、なかなか解決しないのです。

社会も、そして司法立法学校も、望めばなんでも「簡単」に解決してくれる魔法守護者ではありません。平たく言えば「司法は『パパ』じゃない」のです。あなたに、おそらく伝わるような言い方を選んで言うならば、そういうことを無意識に望んでしま自分の中の隠れたパターナリズムに、あなた自身自覚的であるべきではないでしょうか。人と人がもっと連帯するためには、仲間内だけで通じる言葉ではなく、対立する相手にも届くような理路に基づき、議論することが必要だと思います

anond:20230124081036

2023-01-22

anond:20230122091125

そやな。守護月天エヴァのあとやで。

当時、エヴァショックで大混乱状態だったアニメオタク界隈では「エヴァマネエヴァ真似、エバマネ!!!」って大合唱しなくても済むアニメは貴重やったからよく覚えてる。

とはいえ守護月天がどんな内容のアニメだった?って聞かれても「さあ」としか言えないけど。

2023-01-04

anond:20230104192632

お前が覚えればいいことは二つ

法律理解したいなら最低限でも1万時間かける必要がある。素人法律判断について自己判断は勧めない。専門家アドバイスを聞く方が絶対に良い。

弁護士検察官は、人権守護者、法の番人、社会秩序の護り手である依頼人不利益なことはできず、国家資格義務でぐるぐる巻きにされている。

基本的資格持ちは信頼して良い。特に自分が依頼した場合は。

村上春樹ヒロイン登場人物たちのつながり

「鼠」は「風の歌を聴け」に始まる「鼠四部作」に登場する。主人公の友人であるが、ある日突然行方くらまし、「羊をめぐる冒険」では自ら死を選ぶ。語り手と主人公の仲は深く、あたかも語り手の半身のようである。己の半身が半ば死の世界にいるというモチーフはこの後に何度も繰り返される。

この半身のように親しい友人は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」のなかでは幻想パートの「影」に姿を変える。彼は語り手の半身であり、語り手の記憶を保持している。壁の中に閉じ込められた世界脱出するためには二人がそろっていなければならないが、土壇場で語り手は壁の内側にとどまることを選び、影は死ぬことになる。

ノルウェイの森」では彼は「キズキ」になる。物語の序盤で排気ガスによる死を選んだことが語られ、交際相手であった直子の死の遠因となる。

また、直接の半身ではないにせよ親しい友人で自ら死を選ぶ点で共通しているのは、「ダンス・ダンス・ダンス」の「五反田君」だ。彼は連続殺人犯であったことを明かして死ぬ。このあたりのくだりは恐らくチャンドラーの影響が深い。

このように、半身はしばらくのあいだ無力な存在だったが、「海辺のカフカ」以降では様子が変わる。「カラスと呼ばれる少年」は、「カフカ少年」のもう一つの人格のように見えるが、彼は「カフカ少年」を客観視し、適切なアドバイスを与える。一貫してサポートしてくれる存在だ。半身が異界の住人であるというモチーフであり、「鼠」の系譜に属しているが、そこに自ら死を選ぶような面は見られない。「海辺のカフカ」は主人公がとても若い点でも特異だ。

ただし、佐伯さんが現実感を失った生活をするきっかけとなった、東京大学紛争で殺された友人は、佐伯さんがノルウェイの森の「直子」の系譜に属するとすれば、「キズキ」のもう一人の子孫だ。

キズキと直子が、そして佐伯さんとその恋人は幼い頃から自然性交をしていたが、まるで思春期完璧さを求める性向現実によって打ち砕かれるかのように、その関係が死によって断たれる点でも、この二つのカップル類似している。

直子

村上春樹小説には一貫して何らかの精神疾患を患った、少なくとも感情的不安的な女性が出てくる。

デビュー作の「風の歌を聴け」の時点から、「小指のない女の子」として出てくる。彼女は話している途中に突然泣き出してしまう。また、周囲の人々がひどいことを言うとも語るが、これが事実なのか、精神疾患ゆえの妄想なのかどうかは判然としない。

この系譜が「1973年のピンボール」の中ですでに亡くなっているかつての恋人「直子」につながり、さらに「羊をめぐる冒険」の「誰とでも寝る女の子」につながっているかどうかはわからない。ただ、「ノルウェイの森」の「直子」には直接つながっているだろう。語り手の過ちによって感情を失った「国境の南、太陽の西」の「大原イズミ」も、彼女の裏面だ。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の「白根柚木」もその子孫だ。

また、恋人または妻の一つのアーキタイプとして、「ねじまき鳥クロニクル」の「クミコ」「加納クレタ」や「スプートニクの恋人」の「にんじん」の母にも発展しているようにも思える。

より明確な形としては、「海辺のカフカ」の「佐伯さん」が子孫のようだ。前述のように恋人の死をきっかけに精神を病む、少なくともある種の現実感を失ってしまう点が共通している。ただし、佐伯さんは後述の老女の系譜もつながっている。ピアノができたことを考えると、「スプートニクの恋人」の「ミュウ」も「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の「白根柚木」も同じカテゴリに入れていい。

そもそもこのキャラクターの流れについての記述は、誰が後の作品の誰に直接発展したかを明確に追うことではない。おそらくはいくつも混ざり合っている。むしろ、これは村上春樹作品解釈するための補助線として見るのが適切だろう。

彼女がやたらとタフになったのが「1Q84」の「青豆」かもしれない。あるいは、生命力にあふれている点では後述の「ミドリ」だろうか。

ミドリ

直子とは対照的な心身が比較健康タイプ女性系譜もある。

性に対する好奇心の強い「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の「太った娘」もそうだが、彼女は後述する「少女」の系譜につながる面もある。

同じく制に対して罪悪感を持たない「ノルウェイの森」の「ミドリ」、「国境の南、太陽の西」の「島本さん」、「スプートニクの恋人」の「すみれ」、「海辺のカフカ」の「さくら」(どうでもいいがこのキャラのせいでおねショタに目覚めた)、「1Q84」の安田恭子へとつながっている。

少女たち

村上春樹作品時系列順に読み返すと、ある時点で突然新しい属性を持ったキャラクター群が登場する。それは、どことな巫女的な力を持った若い女性である

前兆としてあらわれるのが、「羊をめぐる冒険」では耳専門のモデルをしている21歳の女性だ。彼女不思議な力で主人公を羊へと導くが、物語の終盤を前に姿を消してしまうので、いくばくか影が薄い。しかし、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に出てくる肥満17歳女の子は語り手を「やみくろ」の支配する東京の地下世界にいざなう

より少女性が強まるというか、単純に年齢が幼くなるのが「ダンス・ダンス・ダンス」に登場する13歳のユキで、彼女五反田君の殺人痕跡巫女のように感じ取ることができた。

ねじまき鳥クロニクル」での「笠原メイ」は、映画ロリータ」を思わせる登場の仕方をするし、終盤では主人公を救う力の源であるかのように描写されている。月光の下で裸身をさらす姿は、今までの村上春樹にはなかった描写である。確かにノルウェイの森」で「直子」がそうするシーンはあるが、彼女は成人した女性だ。

海辺のカフカ」では夢の中に現れる十五歳の佐伯さんの姿を取る、ここでは少女との性交が初めて描かれる。

巫女的な少女系譜がより明確になるのが「1Q84」に出てくる17歳カルト教団育ちである「ふかえり」だ。彼女は何らかの学習障害を患っていて独特の話し方をするが、彼女との性交異世界との経路となる。

村上春樹が歳を重ねて少女との性交を書くのをためらわなくなっていったのは面白い(【追記】「ふかえり」にいたっては巨乳文学少女という属性!)。というのも、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では肥満女の子から私と寝ないかと誘われて断っているからだ。

老人

大学の先輩がこう述べていた。ある種の作家自分が生まれる十年ほど前の出来事テーマにすることがある。なぜなら、自分が参加できなかった「祭り」だからだ。これが事実かどうかはわからないが、村上春樹は古くから第二次世界大戦中国テーマに含まれている。「鼠」の父親戦争とその後の混乱で金持ちになった人間だ。興味深いことに村上春樹の父は中国従軍している。

(余談だけれどもこの先輩は村上春樹作品にしばしば出てくる井戸「イド」まり無意識示唆しているのではないかと言っていた)

さて、老人がキャラクターとして物語信仰に深くかかわるようになったのは、「羊をめぐる冒険」の「羊博士からだろう。彼はいるかホテルにこもったきりで、外に出ようとしない。しかし、探し求めている羊がどこにいるかという重大な情報を指し示す。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」でも、現実パートには「老博士」が出てくるし、幻想パートには退役した「大佐」がいる。

軍人という属性が前面に出てくるのが「ねじまき鳥クロニクル」の間宮老人だ。彼はノモンハンにて過酷体験をするし、そこである種の悪しき力に取りつかれる。

海辺のカフカ」には「中田老人」が出てくる。彼もまたある種の不可解な力(後述の闇の力?)の犠牲になり、記憶や知性の多くを奪われてしまう。一方で、彼は「カフカ少年」に代わって父殺しを遂行する半身でもある。

1Q84」では少し特殊で、これは近過去SFであり、戦争経験者やその前後に生まれた人々が相対的若い。それゆえ今までのパターンを単純に当てはめるのが適切かはわからない。

天吾の父がこの系譜に属するだろうか。「1Q84」では善悪が入れ替わることが多い。幼い天吾を無理やりNHKの集金に連れまわす点でネガティブに描かれていたにもかかわらず(村上春樹はこうした巨大組織一般に「システム」と呼んであまり肯定的に扱わない)、後半では声だけの存在になった彼が助けに来るのだ。

なお、戦場に行っていたという点を考慮すると、これらの老人たちは村上春樹父親世代に当たるだろう。

米軍基地にいたという点でジェイもここに属しているかもしれない。

老女とその息子

一世代上の女性が出てきたのは「ノルウェイの森」の「レイコさん」だ。彼女は心を病んではいものの、主人公たちを導いてくれる。「直子」のルームメイトとして、彼女の心身の安定に寄与している。

それがおそらく「ねじまき鳥クロニクル」の「赤坂ナツメグ」になるし、「海辺のカフカ」の「佐伯さん」を経て「1Q84」の「緒方静恵」になる。

彼女たちの多くは戦争をはじめとした暴力の中で深く傷つき、その中でもある種のコミュニティ安全地帯運営し続けている。「レイコさん」は精神病院の患者たちのまとめ役だし、「赤坂ナツメグ」は女性向け風俗(?)で女性性的空想現実にし、「佐伯さん」は図書館という静謐環境守護し、「緒形静恵」は性暴力を受けた女性避難所運営して、しばしば法を破ってでも報復を行う。年齢的にはかけ離れるが、「スプートニクの恋人」の「ミュウ」もこの老女の系譜に属するか。

彼女の息子たち(血縁があるかどうかはともかく)の系譜は、「赤坂ナツメグ」の息子「シナモン」、「佐伯さん」の図書館司書を務める「大島さん」、それから緒方静恵」の柳屋敷セキュリティ担当するタマルだ。セクマイであることが多い。

対となる存在

1973年のピンボール」の双子女の子を除いて、概して二人組の登場人物は不吉な前兆だ。体格は対照的なことが多い。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では「大男」・「ちび」の二人組が語り手に刺客差し向け、第三勢力になって儲けようとだましに来る。「ダンス・ダンス・ダンス」ではまるで「長いお別れ」みたいな嫌がらせをしてくる「文学」「漁師」と語り手があだ名をつけた警官が出てくる。「海辺のカフカ」に出てくる二人組は、軽率発言から大島さん」を傷つけてしま自称フェミニスト二人組だ。「1Q84」には「さきがけ」のリーダーの警備をする坊主頭ポニーテールの二人組がいる。

ただし、何度か繰り返すが善悪シンボル意図的に逆転させることが多いのが村上春樹作品で、おなじ「海辺のカフカ」でも「カフカ少年」を森の奥に導くのは同じように体格が対照的な二人組の日本兵だ。

また、よくよく考えてみれば、「風の歌を聴け」の時点でも、「小指のない女の子」には双子の妹がいたのである。直接姿を見せず言及されるだけだが、このモチーフの萌芽とみていいだろう。

村上春樹はある時点で純粋な悪の起源はなんであるかについて語ろうとしている。

それは悪しき登場人物の姿だけでなく、クトゥルフ神話的な怪物としても姿を見せる。

現に「風の歌を聴け」に出てくるデレク・ハートフィールドの伝記は、ラブクラフトバロウズをはじめとしたパルプフィクション作家たちを混ぜ合わせたものだ。

「鼠四部作」のなかでは「羊」がそれに該当する。不可解な暴力権力の中心に存在し、人間に憑りつくことで現実的な力をふるう。あるいは、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の現実パートの「やみくろ」たち、幻想パートの「門番」。「ねじまき鳥クロニクル」の「ねじまき鳥」や、綿谷昇の属する政治世界。そして「海辺のカフカ」に登場する「ジョニー・ウォーカー」や、「中田老人」の口の中から出てくる不可解な物体

非人間的な力ではないが、「ノルウェイの森」の「レイコさん」の精神悪化させる原因となった少女も、この系譜に属していると見なしていいかもしれない。

だが、「1Q84」のリトルピープルの存在解釈が難しい。今までとは異なり、単純な悪ではないようだ。初読時には「これは人が複雑な現実物語化する能力の具現化で、善にも悪にもなりうる、ある種の単純化する力ではないか」と思ったが、再読したら違う印象を受けるやも知れない。また、「牛河」も悪しき力の手先のように見えるが、離婚した妻子がおり、生きた人間であって化け物ではない。

善悪曖昧と言えば、「海辺のカフカ」では「圧倒的な偏見でもって強固に抹殺するんだ」が主人公サイドと敵役サイドのいずれでも使われる。

こんな風に、村上春樹はある時期から善悪意図的にぼかし、単純化を避けるようになった。

追記アフターダーク暴力を振るった深夜残業してたサラリーマンもここにいれていいかも。

そのほか

村上春樹後半期のテーマの一つをまとめるとしたら「どれほど不適切な養育環境で育ったとしても、その現実を受け入れてスタートするしかないし、ときとしてそこで学んだことに結果的に心が支えられてしまうケースがある」だろう。言い換えると「歴史過去を消し去ることはできない」だ。

あと、「国境の南、太陽の西」の「にんじん」はうまくしゃべれないけど、「海辺のカフカ」の「カフカ少年」の造形に影響を与えたかもしれない。

別に結論はない。ただ、こういう順で発展していったのだなと考えながら読むと楽しいだけである

もう一つ興味深いのは、親が亡くなるかそれくらいの年齢に近づくと、ちゃんと親と向き合ったような小説を、みんな書き始めることだなあ。

こっそり追記。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」のロックを流して走るタクシー運転手星野青年っぽいな。

更に追記。不吉な二人組といえば、「ノルウェイの森」で日の丸を掲げる寮長と付き添いの右翼学生を思い出した。

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