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はてなキーワード: 宇宙よりも遠い場所とは

2020-09-27

創作物いじめ弾劾描写って不愉快場合がある

必ずしもこのパターンって言いきれないし、いじめに関してだけじゃないけど

Aいじめっこを糾弾する復讐する場面がある

B事情説明いじめられっ子側からしかない

Cその説明がまぎれもなく真実である

 

これが組み合わされると非常に不愉快なのかなと思う

Aでスカッとするにはよほどひどい連中である必要があるけど

Bだけじゃ正直そうなって当然と言えるほどの説得力を感じない

ぶっちゃけいじめられっ子側が嘘ついてるくらいの妄想はしてしまうしとか

モヤモヤするが

Cである限り、正しいわけで納得もスカッともしてなくてもえーでもーと思っても

正解が示されてるのだから間違ってる訳だ。これが非常に不愉快、。

 

もっといえば説明不足なのにスカッとさせれるように

設定されたいじめられっ子に対するいじめにすら思ってしま

 

アニメ宇宙よりも遠い場所』第11話が真っ先に思い出される。

まさにこれの典型でここまで好きなアニメだったはずなのに

不愉快作品として自分の中で終わっている

2020-09-18

anond:20200918190906

その4 中編

話は変わるけど、円盤屋様にとってレンタル屋向け供給ユーザーからアニメなんてそんな程度の代物」みたいに見られること望むような作品ラインナップにしてそれで正しいんですか?

メイドインアビスヴァイオレット・エヴァーガーデン、彼方のアストラ宇宙よりも遠い場所が全国満遍なく見受けられる

様な事になったら良くない事なんですか?

百錬覇王と聖約の戦乙女異世界はスマートフォンとともにCONCEPTION

異世界チート魔術師みたいな奴らが全国満遍なく見受けらなければ悪いことになるんですか?

俺の言ってる事は太平洋戦争後に検閲されて封印された優生学と似たようなものなんかじゃありませんよ。

俺の親しんできた店にてこの4年間に登場したTVアニメラインナップの事見て

店の立場はむしろ被害者

FateHF第2部公開前CM悲鳴を上げる間桐桜の様な展開ですよ。

(FGO神代巨神海洋アトランティスネタバレ対策のためここ向けでは一部の文を改変させて頂きました)

それがもう4年間、厳密にはニューゲーム1期の行きつけの店向け入荷見送りとした8月から3年9ヶ月以上も続いてるんですよ!

もう光り輝くステップ突入するべきじゃないですか?

それに、スマホ太郎百錬賢者の孫、チート太郎みたいなみんなに認知されるべきじゃない量産型なろう系を全国満遍なく入れてきた結果、

直木賞作家黒川博行氏ごときに「漫画表紙の小説かいかがなものか。」とかドヤされるんだよ!!

この3年9ヶ月でわかっただろう。

もう店のレンタルコーナーアニメカテゴリにて

腐夢系やなろう始め異世界転移系、それにスペクタクル系のなり損ないなんて下手に入れることが出来ないもの

いいや人口5万以下の市町村レンタルチェーン店全ての事かも

スペクタクル系のなり損ないがコメディ系のなり損ないよりもどれだけ惨めなものなのかみんなわかって欲しいよ

コメディ系のなり損ないなら可愛い女の子インキャラならば作品立場としてマシな方だけど

スペクタクル系のなり損ないは脚本やバトル、頭脳駆け引き微妙で印象的な悪役すらいないとかレンタル円盤として出せば確実にスペース溝に捨てるようなものじゃないかよ。

炎炎もバビロン視聴者みんな終始鼻ほじりムードなど許されないモード

ヴィランも印象的だった、

鬼滅は説明不要の緊張感溢れるドラマ展開されてた。

再送・ツタヤ円盤屋他に出した嘆願書 一部公開

問題提起嫌いの冷笑系は来るな

パート1

嘆願書2020上半期号

ツタヤ様並びに映像ソフト業界の皆様、お久しぶりです。

今回、人類の波瀾万丈期を迎えて初の嘆願書であります

今回は章ごとに構成する形の文といたします。

第1章ーレンタル新規品揃えのこと・1 私たちの信じる作品

俺の嗜好側・奨励側の作品について。

19秋クール放送タイトルである放課後さいころ倶楽部ライフル・イズ・ビューティフル。

2作の入荷により少しはマシになる傾向が感じられてます

問題の角川ビデオ系列でも20冬はプランダラや防振り、IDと19年の入荷チョイスに比べてまともなものになりました。

それに、ヴァイオレット・エヴァーガーデン短編映画も入ってきました。

けど、何か寂しい…

どうしてかって?

角川様が恋する小惑星の全国レンタル屋まんべんない入荷を渋って、

それだけでなくポニーキャニオン様もVEGを俺の長い付き合いの木野店様に入れてくれなかったし。

名前すら出したくないしょうもないレベル作品が入る時には「それを求めるお客様いるから」とか言って、

人気度高い作品入らなかった時は「需要がー予算がー」などとか屁理屈言うのはおかしいんじゃないんですか?

民意軽視じゃないですか。

4年間に映像ソフト業界様とレンタル大元様はどれほどまでの事をして来た?

どれほどまでに俺の行きつけの店のレンタルアニメ新作コーナーを見ることへの恐怖を助長して来た?

民意軽視じゃないですか。

4年間に映像ソフト業界様とレンタル大元様はどれほどまでの事をして来た?

どれほどまでに俺の長年の行きつけの店のレンタルアニメ新作コーナーを見ることへの恐怖を助長して来た?

16年下半期にニューゲーム一期、ステラのまほうが入らず、

17上半期はけもフレ一期、ガヴリールドロップアウト小林さんちのメイドラゴンひなこのーとが…

下半期はメイドインアビス宝石の国ブレンド・Sこのはな綺譚少女終末旅行

18年はVEG、からかい上手の高木さん

宇宙よりも遠い場所

スロウスタートゆるキャン第1シーズン

こみっくがーるず銀河英雄伝説ノイエあそびあそばせのんのんびよりばけーしょん、

うちのメイドがウザすぎる!、アニマエール

19年は私に天使が舞い降りた!、えんどろ、

ひとりぼっちの〇〇生活、世話焼きキツネの仙狐さん、

ダンベル何キロ持てる?、女子高生無駄遣い、

ご注文はうさぎですか?SFY、

そして今年は、恋する小惑星

ごちうさまでもが未入荷の毒牙にかかりやがる程までに悪化してきました…

夏以降は放課後ていぼう日誌やおちこぼれフルーツタルトごちうさ3期にののんびより3期と控えているのに大丈夫か?

2020-09-01

ちょっと自分の考えを整理しよ。分からなくなってきちゃった

2020-08-18

旅に出たくなる創作物

・【エッセイ深夜特急 / 沢木 耕太郎

・【小説ライ麦畑でつかまえて / J・D・サリンジャー

・【映画スタンド・バイ・ミー /

・【音楽】Trippin Life / Caravan

本、映画音楽なんでも良いから教えてクレメンス

追記: コメントで教えてもらった創作物を追加しました。 まだまだ募集中

・【CM】初代ゲームボーイCM

・【ゲームゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

・【エッセイニッポン居酒屋放浪記 / 太田和彦

・【クラシック巡礼の年 第3年 / フランツ・リスト

・【クラシック】版画 グラナダ / ドビュッシー

・【クラシックラプソディ・イン・ブルー / ジョージ・ガーシュウィン

・【クラシックローマの松 アッピア街道 / オットリーノ・レスピーギ

・【音楽1001のバイオリン / ブルーハーツ

・【TV水曜どうでしょう / HTB

・【アニメ宇宙よりも遠い場所 / よりもい

・【ゲームグランディア / ゲームアーツ

・【演歌三都物語 / 谷村新司

・【映画LIFE!/ ベン・スティラー

・【映画最高の人生の見つけ方 / ジャスティン・ザッカム

・【小説あやしい探検隊 / 椎名

・【小説マルコポーロの見えない都市 / イタロ・カルヴィーノ

・【コミック】ぱらのま / kashmir

・【コミック】ざつ旅 / 石坂ケンタ

・【コミックびわっこ自転車旅行記 / 大塚志郎

・【コミックメイドインアビス / つくしあきひと

・【コミックロケットマン / 加藤元浩

・【コミック水惑星年代記 / 大石まさる

・【コミック】片喰と黄金 / 北野詠一

・【コミックリアリズムの宿/ つげ 義春

・【映画プリシラ / ステファン・エリオット

・【TVドキュメント72時間 / NHK

・【映画グランド・ブダペスト・ホテル / ウェス・アンダーソン

・【音楽1/6の夢旅人2002 / 樋口了一

・【小説どくとるマンボウ航海記 / 北杜夫

・【小説羊をめぐる冒険 / 村上春樹

・【Webサイト】旅と執筆プログラミング

・【エッセイオーパ! / 開高健 

・【コミック】ヴィンランド佐賀 / 幸村誠

・【映画名探偵コナン 紺青の拳

・【音楽】シエノとレイン20形 / ADAM at

・【エッセイ第一阿房列車 / 内田百閒

・【バンドフリッパーズギター

・【バンドピチカートファイヴ

・【コミック】ぢるぢる旅行記インド編)/ ねこぢる

・【映画/小説モーターサイクル・ダイアリーズ / エルネスト・チェ・ゲバラ

・【映画/小説】イントゥザワイルド(荒野へ) / ジョン・クラカワー

・【エッセイ犬が星見た / 武田百合子

・【エッセイ】雨天炎天 / 村上春樹

・【作家池澤夏樹

・【音楽ハイウェイ / くるり

・【音楽】My Favorite Things / オスカー・ハマースタイン2世リチャード・ロジャース

・【音楽AMBITIOUS JAPAN! / TOKIO

・【ポスター青春18きっぷポスター

・【映画旅情 / デヴィッド・リーン

・【ラノベ/アニメキノの旅 / 時雨沢恵一

・【増田https://anond.hatelabo.jp/20190130014412

・【エッセイ】珍夜特急 / クロサワ コウタロウ

2020-06-15

アマプラエモい

宇宙よりも遠い場所

音楽テーマ映像も素晴らしかった。

36のおっさん向けのアニメじゃないんだけど、めちゃくちゃエモくて、ちょっと泣いちゃった。

南極行きたい。

2020-06-13

今も会えない推しの話

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以下おっさんの語りが長くなりすぎたので要約。

2000年ごろ見てた小説テキストサイトファンだったのだが、

最近幸いネットアーカイブを再発見したのだけど、

誰かこの人の事知りませんか?という内容。

プロになってるなら絶対本買うし、

アマでも同人とかされてないかな?と。

とにかくおおよそ20年越しだけど"大ファンでした、作品大好きでした!"と言いたくなり書き殴った文章です。

ちなみにそのアーカイブは以下。

はまるきっかけになった"しず子誘拐事件(と勝手に呼んでる)"をリンクします。

http://esupa.xrea.jp/100/02.htm#14

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以下おっさんの書き殴り。

今は昔の2000年あたり。

インターネットは普及しつつあったものの、

まだまだ通信速度も遅く、

メインのコンテンツテキストだった時代

からというべきか、ネットはいわゆる"テキストサイト"とよばれるサイトが多数あった。

個人運営が多かったこれらテキストサイト

それぞれに特徴があり、

文字の大きさでクソゲーに鋭いツッコミを入れて笑かしてくれた

"FUNNY" GAMER'S HEAVEN

http://web.archive.org/web/20001207000800/http://bx.sakura.ne.jp/~fgh/games.html

や、中国製ロボット"先行者"で一躍大ブレイクした(もとから人気サイトでしたが)"侍魂"

http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/tamasiitop/robotyuugoku/robotyuugoku.htm

などなど、大手から中小まで、

まさに群雄割拠様相を見せていた。

ちなみに、当時から今まで21年間(!)ほぼ毎日更新されている"ろじっくぱらだいす"は今も愛読してる。ていうかしてますファンです。"宇宙よりも遠い場所"見て南極までいっちゃうとかどうかしてる(誉めてます)。

https://logipara.com

で、そういったテキストサイトの中に、

ある小説テキストサイトがあった。

短編を中心にぽつ、ぽつと投稿されるそのサイト

きっかけはうろ覚えだけど(おそらく何処かから相互リンク)読む機会があり、

そのテイストに一発でやられてしまった。

星新一筒井康隆にも似たちょっと不条理ショートショート

けどちゃんオリジナル

短くてもちゃんネタはしっかりしてるし、

逆に短いからこそ想像を膨らませる余地があった。

元々活字中毒の気があった自分はたちまち虜になり、

それからは新作が出ないかどうか、毎日ネットサーフィン(これも死語だな)の一部になった。

新作が出て読んでる時はホントしかった。

ただ、時間が経ち、更新の頻度はだんだんと減っていき、

ある日を境にそのサイトは消えてしまった。

その時、そのサイトに何があったのかは当然何もわからない。

ただ、"ああ、もう読めなくなっちゃったんだなぁ"という、なんか虚無感というか脱力感というかを感じたことを覚えている。

で、それから20年たったつい先日。

"あの話好きだったよなー"とふと思い出し、

ひょっとしたらアーカイブなりがあるのでは?と、断片的な記憶を頼りにgoogle先生に聞いてみた。

ら、あった!

更新こそされてないものの、アーカイブページを作り、過去作を残してくれていた。

嬉しい!

嬉しい!!

絶版で読めなくなった本と再会したような気分で深夜まで一気読みした。

おかげで翌日の仕事は眠くて大変だった。

昔ならこれくらいの夜更かしなんともなかったのになあ、と自分老いも実感しつつ、

けどそれでももう一度その文章が読めたのが嬉しくて仕方なかった。

ちなみにgoogleで見つけた時のキーワードは"オデー閣下"。

我ながら20年何を覚えてたんだと笑ってしまった。

で、ここまで前置き(長いわ!)。

先日一気読みして満足したのだが、

今日になって欲が出てしまった。

この作者の人は何をしているんだろう?

プロになった?→ならぜひ本を買いたい!

アマチュアで活動されてる?→なら同人誌でもなんでも探して読みたい!

もう何もしていない?→とにかく届くかわからないけどファンだったことを伝えたい!

と、こんなところに文章を書き殴った次第。

もし、この方の近況、作品等をご存知の方は教えてはもらえないだろうか。

見つけたアーカイブは以下。

http://esupa.xrea.jp/100/

一番好きな作品No.14"しず子誘拐事件(と勝手自分で呼んでる作品)"

http://esupa.xrea.jp/100/02.htm#14

いい歳したおっさんキモチワルイ、

と言われる気は重々承知の上なので、

増田にて、書き殴った次第である

追伸:Twitterで聞けばいいじゃん、と思った貴方へ。その通りだよ!けど140文字じゃこの想いがおさまりきらなかったんだよ!

2019-12-28

anond:20191227121151

こういうので宇宙よりも遠い場所を入れる人間審美眼が足りない

個人の感想って書いてるから許してやるけど

2019-12-27

独断偏見で選ぶ2010年代ベストアニメ10

2010年代が終わるわけだが、2010年代アニメベスト10独断偏見で決めてみたくなった。ので増田に放流。

見てない作品は語れないので見た作品だけ挙げる。見た作品の数が少なくラインナップが偏っている結果チョイスが偏った点については先に謝っておく。また、順番は順位ではなく放映順である

魔法少女まどか☆マギカ』(2011年

長いゼロ年代の終わりを飾るというか10年代の始まりを告げるというか、とにかくエポックメイキング作品だった。紛れもなく一時代を画すアニメであり、こんなに議論が盛り上がって人々の印象に残ったのってマジでエヴァ以来なのではという衝撃があった。

Fate/Zero』(2011/2012年

2010年代にはFate/stay night [Unlimited Blade Works](2014/2015年)とFate/stay night [Heaven's Feel]』(2017, 2019年)がアニメ化され、さらにはFGOや『Fate/Apocrypha』に『ロード・エルメロイII世の事件簿』もアニメになり、いずれも素晴らしい出来だっただけにどれを入れようかすごい迷ったのだけれど、Fateシリーズに新しい客層を開拓したという点でZero存在感がなんだかんだで大きいかなと。切嗣重要台詞微妙原作改変でそれはどうなのかと思わなくもなかったがラストの桜ちゃん原作ではなくボツになった原案通りに作ってくれて素晴らしかったですね。人間オルガンちゃん再現されなかったのは残念だけど仕方ない。Heaven's Feelも本当に素晴らしかった……。何も言うことはない。俺たちの見たかった最高の桜ルートだ……。2010年代Fateアニメ化で盛り上がった10年だったと回顧できるだろう。セイバールートも作り直して。

おおかみこどもの雨と雪』(2012年

一作くらいは細田守を入れておいてもいいんじゃないかと思って挙げてみた。細田守はてなでは評判が微妙だが普通に『おおかみこども』は良い作品だと思うんだ。純粋家族愛物語として見ると違和感とかも出るのかもしれないけど、歪められた関係性も理想化された田舎も、すべては花の回想をもとにして雪が語ったことであって、花というある意味信頼できない語り手を通して見た世界なんだよね。加えて言うなら、花が雪より雨を構っていることに批判的な意見も多々見られ、それは雪から見ればそうなのだろうし実際にきょうだいより構われなかった思い出を持つ人にとっては良い気持ちはしないのだろうけれど、でも完璧人間でないと母親になってはならないか、といったら違うわけでしょう。母親欠点を持つひとりの人間だし、それでも母親なのだ、という話だと思いますよあれは。それらの偏愛や歪んだ世界像を卓越した映像美でくるんで提示してくるところに、細田守が色んなひとの神経をざわつかせる理由みたいなものがあるんじゃないのかな。

サカサマのパテマ』(2013年

アニメ映画を1つだけ挙げろ、と言われたらこれを推す。名作名作アンド名作。何を語ってもネタバレになりそうなので最高のSFアニメ映画だという当たり障りのないことしか言えない。ボーイミーツガールSFの傑作。いいから何も言わずに見やがれください。

SHIROBAKO』(2014/2015年

単純なアニメ業界楽屋ネタに留まら人間ドラマとしてしっかり作り込んでいてくれて良い作品だった。23話はみゃーもりにつられて泣いちゃうでしょ……。5人の歩く道は凸凹していて、正解はわからずに手探りで進んでいくしかなく、それでもアニメに関わりたいという意志を持って進んでいけば夢に手が届く。そういう話の筋としてはありふれた成長譚を細やかな人物造形と堅実な脚本で良いアニメにしてくれていた。「万策尽きたー!」「どんどんドーナツどーんといこう!」などのフレーズも印象に残る。ただアニメというフィルターを通してもなおアニメ業界ブラックさが滲み出ており「これは美談にしてはいけないやつでは」みたいな感もあって、アニメの放映スケジュールが狂うことがあちこちで頻発しているのを放映予定の変更とかで視聴者目線でも感じ取れるだけに複雑な気分である

放課後のプレアデス』(2015年

紛れもないジュヴナイルSFアニメの傑作。可愛らしい格好をした魔法少女たちが土星の輪に突入するとか太陽系外縁部を探査するとかブラックホールを反転させるとかのハードSF冒険を繰り広げるギャップがすごいし、荒唐無稽ファンタジイとリアル宇宙描写を融合させた映像美はアニメからこそ実現できるものだろう。ちょっと宇宙が出てくる魔法少女ものだと思って見始めたわけだけど土星の輪に穴を開けてエンジンを探し始めた辺りでガチSFをやろうとしてるんだと理解したし実際かなりSFだった。降着円盤温度まで考察されてるのすごくない……? そして根底には傷つきやすい繊細な心と他者を思いやる優しさが流れていて、映像の美しさと相まってリリカルさに心が洗われるような気持ちになる。放映終了後の喪失感は半端なかった。『サカサマのパテマ』と並ぶ2010年代SFアニメ金字塔ですわ。これが星雲賞を獲るべきだったのでは。

プリンセス・プリンシパル』(2017年

アクションのキレの良さ、百合描写の濃密さ、黒星紅白キャラの可愛さ、音楽テンポの良さ、細部の丁寧さ、どこをとっても娯楽アニメとして超一級の出来だったと言うほかない。特に5話の剣戟シーンはここ十年で一番の殺陣だと思う。梶浦由記オサレ音楽BGM美少女たちが流れるような作画チャンバラするの控えめに言って最高としか言えない。また「神は細部に宿る」を地で行くような作品であり、アンジェプリンセス手紙の遣り取りとか、脱出用の荷物に書かれた文字とか、さり気ない描写ひとつひとつに込められた情報量が半端なく、それによって世界観と百合に奥行きを持たせることに成功していた。アンプリ、いいよね……。劇場版むっちゃ楽しみ。

宇宙よりも遠い場所』(2018年

素晴らしい作品だった。2018年TVアニメ豊作の年でありゾンビランドサガ』『SSSS.GRIDMAN』などオリジナルの良作が次々と放映されたわけだが、なかでも別格だと思うのが『よりもい』。毎話毎話が最終回のごとき余韻を残し話ごとのメリハリも利いていて軽くシネマっすねという感じだったし、「先に行けって言われて先に行く薄情にはなりたくない!」「友達ってたぶんひらがな1文字だ!」などの印象に残る名台詞の数々は記憶に焼き付いて離れない。花田! 神回しか作れずに恥ずかしくないのか? 視聴者を泣かせて食うメシは美味いか? なかでも特筆すべきは12話で、まさか受信メールフォルダを映し出した画面に泣かされるなんて思ってもみなかったアニメ史に刻まれる名シーンですわ。

さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018年

岡田麿里が本気を出してファンタジイをやったらなんかすごいのが出力されてきた。失ったものいつまでも抱いてしま妄執とか、恋と愛の区別あやふやになって煮えたぎる思いとか、無理やり連れ出されて見せられた世界の美しさとか、そういったドロドロした感情を叩き込んだ闇鍋から人は互いに織り上げあう物語であるというテーマを掬い上げて観客の前にどーんと呈示してくる素晴らしい映画作品。ただただ名作と言うほかない。15歳しか離れていない不老の種族美少女なお母さんに育てられたいだけの人生だった……

『天気の子』(2019年

君の名は。2016年)で俺たちの新海が一気に一般人にも知られるアニメ監督にのし上がってしまい、遠くに行っちゃったんだな……とゼロ年代に魂を囚われたオタクたちが訳知り顔でホロリとしていたところに投げ込まれた傑作。いや~原作PC版のクライマックスを忠実に再現してくれてましたね! 私は原作だと夏美ルートが好きで、彼女が晴れ渡った青空を見て浮かべる笑顔の爽やかさと、その青空意味を後続のルートで種明かしされて味わうことになる切なさがめちゃくちゃ印象に残ってるんですよね。でもやっぱりあの長編エロゲから1ルートを取り出して劇場アニメにするとなったら陽菜ルートになるのも納得がいくわけで(甲高い早口

……という感想を諸人こぞりて口にしはじめる辺り、完全にゼロ年代エロゲだったテン年代最後の年にゼロ年代を煮詰めたような要素てんこ盛りの作品を公開してしかもそこにセカイ系を力強く肯定するオチをつけるわけですよ。ゼロ年代の亡霊が昇華された感があり、なんというか新海誠すげえわ、一生ついてくわ。

2019-11-20

anond:20191120174039

宇宙よりも遠い場所」の5話思い出した。

「この人は自分がいないと駄目だ」と思っていた相手自分がいなくてもやっていけてるのって嬉しくもあり寂しくもあるよな

2019-11-07

みんなの持ってる円盤ラインナップ教えてよ

ふと自分ラインナップ見てると、めっちゃ個性出てる事に気づいた。「このアニメ好きな人はこのアニメも好きなのか」とか「このラインナップにこのアニメがあるの意外だわ」みたいなのもっと知りたいからみんなのコレクション教えてください。試しに自分のを晒すけど

聲の形

灰と幻想のグリムガル

結城友奈は勇者である

終物語 上(老倉育の話)

宝石の国

魔法使いの嫁

宇宙よりも遠い場所

やがて君になる

少女歌劇 レビュースタァライト

かぐや様は告らせたい

こうしてみると、自分ってハートウォーミングなアニメが好きなんだなーって気付かされる(全く意識して買ってなかった)。まあ最近買い始めたばっかりなんだけどね。ちなみに今期のイチオシはBEASTERS。

2019-08-13

田村淳

@atsushilonboo

·

8月12日

『推奨』

薦められて今年から

アニメを見始めました!

ラブライブ!サンシャイン‼︎

ラブライブ!

ガールズ&パァンツァー

宇宙よりも遠い場所

四月は君の嘘

CLANNAD

CLANNAD AFTER STORY

けいおん!

けいおん!

次に見ると良いオススメアニメを紹介して欲しいです。

2019-06-19

時代意味を求めすぎる 副題:「よりもい」vs「THE BODY

本題:「宇宙よりも遠い場所」vs「スタンド・バイ・ミー原題:「THE BODY」)」

比較宇宙よりも遠い場所スタンド・バイ・ミー
行き先南極30km隣の町
方法観測歩き
期間3ヶ月数日
目的青春する有名になる
メンバーJK悪ガキ
死体母親他人

上の表から分かる通り、宇宙よりも遠い場所(以下「よりもい」)は主要な要素のほぼ全てがスタンド・バイ・ミーと比べてスケールが大きなものとなっている。

そのスケールの違いは単純な距離比較だけでも500倍という途方もない差となっている。



そもそもジャンルが違うじゃんと君は言うかもしれないが、この2つの基本骨子は極めて似通っている。

「見知らぬ地にて死体との邂逅を果たす4人組の冒険譚であり、その時代代表する青春活劇の一つとして親しまれている」

この説明文を単なる箇条書きマジックだと思わないで欲しい。

スケールこそ全く違うが「よりもい」も「スタンド・バイ・ミー」も、目指す姿は若者たちモラトリアムの間にだけ訪れる青春を描き出すことを目ざしているという点において、ジャンルとしては完全に一致しているといって差し支えないのだから


さて、この両者は基本骨子は同じでありながら圧倒的にスケールが違う。

そして、それぞれの作品がそれぞれの時代において「バズ」っている。

これは私の根拠のない言い分に過ぎないが、もしも「スタンド・バイ・ミー」の時代に「よりもい」があったとしてもキャピキャピしていながらもときおり妙にまじめぶった歪な作品としてカルト的には話題になっても、今のように国民的な認知を得られるような立ち位置には来なかっただろう。

同時に、現代の世の中に「スタンド・バイ・ミー」が作られていても、感性下劣な不良物語として消費されるだけで、それを青春スペクタクルとして感じ取れたのは、昔を懐かしむ半グレ親父やレトロスタイルの不良ぐらいだったのではなかろうか?

なぜこのような偏見を私が持つに至ったかというと、私にはどうも現代の世の中が「意味」を求めることに必死になりすぎているように映るからだ。

近所の街ではなくて南極に行くのも、自分たちだけではなく観測隊に同行するのも、数日の旅ではなく三ヶ月の大旅行であるのも、一時の名声ではなく青春というキラキラした影を追っているのも、冴えない悪ガキではなく美少女混じりのJKたちであるのも、たどり着く死体が肉親であるのも、時代が「意味」を求めてやまないその声に応えたものなのではないだろうか。

少なくとも、この作品がこの時代成功した原因は、作り手がこの物語の中にいくつもの意味」を盛り込み、それが受け手の心にフックしたからであろう。

「よりもい」という作品において主人公たちは南極での意味多き青春を通して何度も成長していく、物語が終わって家に帰ったとき彼女たちの前に広がるのは暖かな日常であり、そこにいるのは一皮剥けてなおモラトリアム時間を残す未来輝く若者たちだ。

スタンド・バイ・ミー」はそうではない。物語が終わった後、彼らが疎遠となっていき、久しぶりに再開を果たしたときには4人のうち2人が帰らぬ人となったことが語られる。冒険を通した成長は、命の終わりという形で失われ、色褪せぬ青春の思い出すらもそれが二度と手に入らぬ時間であったことの自覚と共にセピア色に染まっていく。小さな青春は思い出の中に封じられ、この先の彼らの人生からは失われてしまたことが語られることで物語は終わる。

「よりもい」を見終えたもの希望と共に自分人生へと帰るだろうが、「スタンド・バイ・ミー」を見終えたあとに残るのは哀愁である

ここまで書いて、ようやく私も気づいた。「意味」の求められ方は確かに時代と共に変わったが、一番変わったのはそのスケールではなく有り様なのではないか

現代の世の中が求めるのは人生に活力を与えてくれるような、希望を手にできるような意味であり、端的に言えばパワーに満ちた物語を人々は欲している。

対して、過ぎ去った時代の中で求められた意味は、人生というものを静かに俯瞰するような、落ち着きを与えてくれるような意味であり、それは見るものから余分なパワーを奪いクールダウンさせるような物語なのだ

意味、というよりも求められる「青春イメージ像」が変化しつつあると言ったほうがいいのだろうか。

現代人の中にある青春は「まだ続いているものであるが、青春とは「既に過ぎ去った物」であると捉えられていた時代があった』

きっと私が言いたかたことはこれだ。

多分。

2019-04-24

遅れまくって贅沢な鑑賞をした結果

2週かけて傑作アニメを2本、ほぼ毎日1話ずつ見るというのは、十分贅沢に含まれると思うのだがどうだろう。

なんでそんな事になったのかは今でもよくわからないが、とにかくゾンビランドサガとケムリクサを同時並行で見始め、昨日見終わった。

てか、リアルタイム話題になる程度に人気だった両作を、1~2シーズン遅れで見ることになった理由の一端は、半年前にこれまたふと始めたアズールレーンに、通勤時間と家で起きている時間の多くを取られたことにあるのは間違いない。

現代人のオフタイムアニメゲームがごたまぜになって、ユーザ時間の取り合いでしのぎを削るという現実証左かも知れない。

ちなみにアズレンもずいぶん遅れて始めたあたり、自分が筋金入りの流行遅れなのは確かである

ともかく、熱心にやりこんでいて気がつけば寒さも緩み、お陰様でゲームも9章まで行って個人的に一段落したタイミングで、魔が差したかのように上述のアニメに見入った次第。


その感想一言で言い表すなら、とにかくすげー疲れたに尽きる。

出遅れて見始めたアニメを一気見する人は多いと思うが、傑作の理由の1つである密度の濃い作品を、しかも全くジャンルが違う作品を2つ立て続けに見るのは、相当にエネルギーが要ることを思い知らされた。

もちろん、仕事の疲れや駄作につきあわされる徒労に比べたら、遥かに心地よい疲れだったが。

しろめったに出来ない贅沢な経験という意味で、ここまで素晴らしく心地よい疲れを提供してくれてありがとうと言うべきかも。


以下、ネタバレ有りの各論

いきなり笑った、どんどんアツくなった、そして続きが気になった絶許

なんでゾンビランドサガを見ることになったのかは、今以てよくわからない。

からないが、当初は物凄い事故に遭ったかのような衝撃、いや笑撃だった。主人公もいきなり衝撃を受けて死んだわけだし。

マジで冒頭の軽トラ、あれ初見で笑わない人なんているのだろうか。

興味はあれど全く楽しむ気ゼロ状態で見て、それでも初っ端から声を上げて笑った作品なんて、もしかすると、ハルヒのみっくるんるん以来かも知れない。

その時点で、個人的には良作確定である

ちなみに2周目もう1回あのシーンを見たら、今度はしっかり悲しかったので一安心である本来人が死ぬのは悲しいことだし。

さすがは傑作。


ただし、じゃあ2018年アニメとして、宇宙よりも遠い場所ゆるキャン△はたらく細胞より凄いかといえば、そこは微妙

気になったのはラスト3話。ラブライブ!第1期でやらかしたことまんまじゃねーか。

ラブライブ!でもラスト3話は当時から評価微妙だったのに、また繰り返すってどういうこと?

問題は、あの話を描くことで主人公さくらファンが増えるのか?という疑問。

この展開の先行者たるラブライブ!主人公高坂穂乃果は、件の展開が原因かはわからないが、特に女性ファンからの人気がワーストだったと聞く。

ゾンビランドサガの源さくらは、そこら辺どうなるんでしょうね?


でも、それ以外は本当に面白かった。

1話からどんどん盛り上がるその勢いは、間違いなく2018年アニメでは最高のアツさだったと思う。

そして一番の山場が中盤の6話7話。アイドル経験者の純子と愛、pixivでは純愛コンビと言われている2人のエピソードまさかアイドルアニメで「尊い気持ちにさせられるなんて思ってもみなかった。

多くのファン同様、自分もこの2人に最も惹き込まれた次第。

特に純子の可憐ルックスにお淑やかな喋りと、低くパワフルな歌声ギャップにはやられた。

対する愛の、今となっては懐かしいゼロ年代JKルックスキャラに、種田梨沙氏のキャスティングは本当に見事。


無理矢理まとめるなら、これは正しくラブライブ!2.0になるかもと思った(サンシャイン何それ美味しいの?)。別にそれが一番言いたいことじゃないけど。

ともかく2期は見逃せない。今から楽しみにしておこう。

平成の終わりと令和の始まりを、天才の出現で祝う喜び

けもフレという「他人の褌」から決別し、ケムリクサを作ったたつき監督はまさしく天才現るという形容が相応しい。

たつき監督作風の根幹は優しさであるとは各所で言われてきたが、その真骨頂は会話劇だろう。

どうやったらこんなに、不快なキツさのない会話が展開できるんだ?と思わずにいられない。もはや異能という他ない。

赤い木の発端も、その根っこには真剣な想いが流れていることを、誰の言動にも怒りを感じることなく見進められたのは、今振り返るととんでもない完成度と言わざるを得ない。

てか、個人的にはこういう展開を途中で白けず、逆にかなり真剣に見入ってしまったのは、実は色々アニメを見てきて初めてかも知れない。ちゃんと作られてれば面白いんだね。


もちろん、絵も素晴らしい。

物凄いディストピア感溢れる世界なのに、不思議と見ていて退屈だったり辛かったりというのがない。

これまた逆に「ここって、元々こういう場所かな?」と思いを巡らせたのだが、これも個人的には滅多にないことである

そこに来てラストのあの光景、まさに「驚きの白さ」であり、絵だけで喜びと安らぎが余すことな表現されていたと思う。

ちなみに最終回といえば最後の歌、エモかった。あんなに歌が神々しく聞こえちゃっていいの?みたいな。


というわけで、たつき監督未来宮崎富野押井レベルに到達するまで、頑張って生きてみようと決意した次第。

最後に忘れちゃいけないこと

作品共通点、それは男性声優さんの素晴らしすぎる演技。

宮野真守氏・野島健児氏ともに、あんなに難しい人物完璧に演じていた。

どちらも一歩間違えれば、かなりサムいイタいキャラになりかねないし、そうなったら作品としておしまいと言っていいくらい、物語重要ポジションである

それを見事にやってのけたことが、ご両人の役者としての厚みなのだろうと思った。

見終わった今、両作品を声でイメージしたとき最初に浮かんでくるのはこのお二方の声だったり。

2019-03-27

anond:20190327103906

死にたくなるほど好きだった作品が毎回あって羨ましい。

俺はGoプリンセスプリキュア宇宙よりも遠い場所だった。

この2つはもう観る事ができないという落胆があったな。

他は次何観ようってワクワクする。

2019-02-09

かいモニターと高いスピーカー買ったか捗るアニメ教えろ

ガルパンは新環境で見た

コトブキも見た

なんか無いか?迫力ある系に限らなくてもいいぞ

追記

hamacheese 視聴環境にこだわる人間が“でかいモニターと高いスピーカー”なんて言い方する訳がない

こいつなんなの?

こういう人間が世の中にいるって事実マジで気持ち悪いんだが。

かいモニターを買ったからでかいモニターを買ったって言っただけだし、高いスピーカーを買ったから高いスピーカーを買ったって書いただけなんだが。

例えば「LGの50インチ有機EL4KテレビJBLトールボーイスピーカーを買ったか捗るアニメ教えろ」って言えば視聴環境にこだわってることになるのか?こだわってる人は絶対そういう言い方するの?マジで言ってんの?

気持ち悪すぎだろコイツ。「環境がよくなったから良い環境に映えるアニメを教えてくれ」が本質なんであって、LGも有機ELJBLもどうだっていいだろ。一々言わなきゃ満足しないのか?

「でかい」「高い」で十分伝わるし、簡潔に伝えたほうが都合がいいからそうしてるのに、些細な言葉を捉えて「こいつは実は視聴環境にこだわってない!嘘つきだ!」って一々コメントしてくるの、マジで寒気がするわ。どうやって社会生活を送ってるんだ?教えてくれよ。 ID:hamacheese こうすればいいのか?答えてくれ。

 

 

追記

ARIAめっちゃ好きだから宝物を探してとか特に好きな話だけ見たけど、1期2期あたりはさすがに昔のアニメ感があってそんなに大画面には映えなかったわ。AVVENIREはさすがにすごい。音響は無条件で良いわ。

サザエさんアニメの話してるとこういうコメントしてくるやつなんなの?会話に入れないなら黙ってればいいのに。会話に入れないのはちょっと寂しいかもしれないけど、サザエさん!wとかクソみたいなコメント残すよりは黙ってたほうがマシでしょ。アニメに興味ないなら別に反応しなくていいんだぞ。

まどマギ結構映像面白いかもな。

ヨコハマ買い出し紀行→さすがに昔のアニメから大画面だと微妙だわ。リメイクしてくんねーかな。ああいうの今ブームでしょ。

よりもい→あれ以外と大画面に映えるシーンってそんなに無いんだよね。結構枚数が少ないから大画面で集中してみるとなんかなーって感じは否めない。話はめっちゃ好き。

シドニア→確かに楽しいかも。オープニングも高いスピーカーで効くとすごそうだわ。

ウマ娘盲点だったわ。意外と大穴かもな。見てみる。

蟲師→忘れてたわ。見る。

けいおん!京アニ最近アニメは大画面だとすごそうだな。見てみるか。

アフィコピペ増田なんてたいてい反応一つも無いんだからこんなところでアフィコピペ原稿作るわけ無いでしょ。効率が悪すぎる。2chでも使うわ。

ユーフォニアムリズと青い鳥が良かったから見てみたいけど長いからなんとも言えないんだよね。一歩踏み出せないわ。

カウボーイビバップ→実は見てないんだけど劇場版から入ってもいけるか?

聲の形映像とか音響は最高だけど話が嫌いなんだよな。

DYNAMICCHORD→お前はネタで言ってるのかもしれないけど、面白いらしいから大画面とか関係なく見るつもりだわ。

リズと青い鳥→家の環境だと半端すぎて逆に映画館で見たくなりそう。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン→湖の上走るところとかすごいだろうな。アクションもあるしかなりいいかも。見てみる。

宇宙よりも遠い場所→ざまあみろのところ、買った直後に見たけど、意外と枚数とか少なくて、映像美に注目して見るとわりと肩透かしなんだわ。話はめっちゃ好きなんだけどな。

君の名は4Kあるんだ。でもUltra HD Bluray再生できないんだよな。

フリップフラッパーズ→うわ、絶対楽しいな。見るわ。

良いスピーカー買ったらオーケストラ聞いたほうが幸せになれる→こいつ頭イカれてるのか?スピーカー買ったら音楽も一通り試すに決まってんだろ。なんでアニメ音楽かどっちかしか楽しめないって思ってるのか謎だわ。今はアニメの話してるんだからアニメの話しろカス。好きなハンバーガー屋の話で盛り上がってる集団に「メシ食べるならフレンチ食ったほうが幸せになるよね」とか言って入っていって嫌われてそうだなお前。気をつけろよ。

楽園追放→見たこと無いんだよな。見るか。

灼熱の卓球娘→オープニングもすごいだろうな。見てみる。

メイドインアビス→あれ話が嫌いなんだよな。

ゆるキャン→背景やばいBGMもすごいか絶対良いな。見るわ。

この世界の片隅に→ちっこいモニターよりはでかいモニターのほうが絶対いいだろうけど正直劇場で集中して見たい気持ちもあるわ。

LGの有機ELに50インチは無い→LGもJBLも例えだから。実際は違う環境。本当のこと言うとウザそうだからそれっぽいこと言ってるだけな。そんな感じの環境にしたのは事実

2019-02-05

「よりもい」の舞台南極でなければならなかったか

最近1年遅れぐらいで「宇宙よりも遠い場所」を見ている。

無駄がなくテンポのいい展開、教育的になりすぎることな南極という舞台を散りばめ、各キャラ葛藤と成長をまとめ上げた名作である

しづか監督以下製作スタッフには感謝気持ちしかない。また新しい作品で感動を届けてほしい。

 

既に何百回も論考されたことを自分言葉で書いてみたくなったので、下記は読み飛ばして構わない。

 

さて、本作品舞台南極である

南極という行き先と閉鎖空間舞台とすることで、各キャラの絡みや掘り下げを上手に演出できていたように思う。

 

では南極でなければならなかったのかという側面ではどうか。

例えば日本から遠い南米アフリカだったらどうだったか

しかしたら同じような話をかけるのかもしれない。

しかし、南極という極地だからこそ、彼女たちの「別れ」への問題解決を後押しした側面はあるように感じた。

 

「よりもい」は「別れ」の物語だった。

日向や結月の旧友との別れ、報瀬の母との別れ、キマリめぐみの別れ。もちろん、古い自分価値観との別れの物語でもある。

「別れ」というのはエネルギーがいることだ。

「別れ」を乗り越えるには新しい価値観必要でもある。

 

南極渡航というジャイアントステップ彼女らに勇気を与え、異なる意見を戦わせるきっかけとなり、新しい認識が芽生え、「別れ」が成就した。

 

そんな風に捉えると、南極という極地は巧妙な場所だったように思う。

 

南米アフリカは思っているより近くなり過ぎた。飛行機一つでいつでもたどり着くことができる。

我々がジャイアントステップを踏むためには、それだけエネルギーがいるとも言える。

2019-01-29

2019年アニメ1話ほぼ全部観たか感想書く その4

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その3 からの続き )

 

同居人はひざ、時々、頭のうえ。

 我が輩は猫である(飼い猫)。一人暮らし作家先生に拾われた猫と共同生活する話。同じ時間軸の出来事を、作家と猫それぞれの視点で描く。ちなみに8割位ご飯の話。

 本作のシリーズ構成を務める赤尾でこが関わった「ミイラの飼い方」もペットとの日常を描く作品だけど、赤尾でこって小動物の心が読めるのだろうか。というか実は猫なんじゃ。

 猫がかわいい漱石さん家のおっさん猫は「まったく人間という生き物は…」と愚痴を垂れる社会風刺だった気がするんだけど、本作は女の子みたいな猫が「あいなんやねん。もっとシャキっとせい!」的な語り口なのにツンデレなのがかわいい

 前半部分に当たる、小説家主人公による一人語りが小説っぽくて良い。斜に構えた視点社会から距離をおいた生き方他人ほとんど登場しないので、話の殆どが「猫とは…人間とは…」的な循環思考

 猫に限らず、人間人外ひとつ屋根の下で暮らすというコンセプトの作品って結構「お互いに言葉が通じない中でどうやってコミュニケーションを取るか」というのが面白いけど、本作はそういう部分を踏襲しながら「同居人主人公のことをどう思っているのか」をちゃんモノローグにしているのが良いよね。前半が推理編、後半が答え合わせみたいな。

 

五等分の花嫁

 シュレディンガーの嫁。声優の厨パによる、ノリの軽いラブコメ主人公花嫁の馴れ初め(高校時代)を描く。原作週刊少年マガジン松岡禎丞花澤香菜竹達彩奈伊藤美来佐倉綾音水瀬いのりて。貴重なメンツによるOPがもうすごい。

 五つ子なので、どの子結婚たかが分からないという仕様になっている。本作で描かれるのは結婚式当日及び学生時代の馴れ初め(スタートとゴール)。五つ子がそれぞれ20%の確率主人公と添い遂げる可能性がある(5人合わせて100点(100%)という描写が印象的だった)。

 「五つ子がそれぞれ20%の確率主人公と添い遂げる可能性」=「(この中から一人を選ぶのではなく)それぞれ(20%の確率を引き当てて)無事ゴールできた世界線が重ね合わさった状態」という解釈可能で、どの子結婚たか作者が確定しない限り5人全員が実質本命の勝ちヒロインと考えられる。なので視聴者的には「この子自分推し)が、この後あーなってこーなって、最終的に結婚するのか…」みたいな妄想余地が全員に用意されているのが特徴的な作品。そういう意味で「五等分の花嫁」という表題(一人20%、全員で100%花嫁エピソード)はすごく上手いなぁ、って勝手に関心した。

 演出的には1話結婚式のシーンが出た後、そのシーンが各話に渡ってリフレインとして使われてるのが面白かった。この演出はゴールを最初から明示している本作ならではっていう感じ。キュンってなる。コメディ部分としては比較コミカル演出なので気楽に見られる。

 

revisions リヴィジョン

Netflix独占(全話配信済み)

 「プラネテス」「コードギアス」でおなじみ谷口悟朗監督による、SF世界舞台にしたヒーローモノ。ロボアニメ。制作3DCG映像制作会社白組

 背景を除けばほぼ全編3DCGアニメ3DCGってどうなん?という考えに真っ向から向き合っている印象を受ける。冒頭からキャラの動きが意図的に多彩で、その一つ一つのかい仕草に趣向を凝らしてある。「座っているキャラ貧乏ゆすりしてる足元」とか、「3人で会話してる時、喋ってる子に視線が向かっている」とか、サッカーのシーン等これ見よがしにぬるぬる動くシーンとか。そして、特に制作白組ゲーム等の3DCGでお馴染みの会社ゆえロボのデザインや動きがめっちゃ凄い。古今あらゆるロボットが登場時に必ず行う行事である「手の指を一本一本ガチガチョ動かすやつ」めっちゃ好き。

 それ以外にも、背景と3DCGを溶け込ませる演出が多い。背景→キャラ3D)→ガードレール道路を走る車(3D)というレイヤ構成のシーンが一番ユニークだった。それ以外にも回想シーンの「雨が降っているシーンで、日本家屋屋根に雨が当たって弾けるエフェクト」とかめっちゃ凝ってる。

 そんな背景美術クオリティがかなり高く、写実的(背景:ビックスタジオ)。故に、事変後の世界現実味のないファンタジー世界という感じがなく、「もう一つの現実世界」という印象に。「異世界転生して主人公無双」ではなく「転移によって一瞬で四面楚歌に」という世界を描きたいのかな。

 シナリオは、今期のアニメで言えば「ガーリー・エアフォース」にやや近い。未知の脅威(ロボ)に突如奪われる日常と、謎の戦う少女(ロボじゃないよ)と、ロボ。1話事件を描くので実質2話から本番。1話はかなり早口

 

魔法少女特殊戦あすか

AmazonPrimeVideo独占

 退役軍人再就職PTSDと戦う女の子と、特殊警察官のおしごと。制作ライデンフィルム

 魔法少女魔法少女だけの世界で戦う作品とは違い、コッチは社会魔法少女共存してる魔法少女魔法生物の戦いなので、非常にややこしい。基本的に悪と正義と力の話であり、魔法少女の名を冠するアニメの中ではかなり硬派。魔法少女というより特殊部隊の軍人。今期のアニメの中ではJOJO5部くらいきびしいせかいまさかの「身内が細切れ」ネタが被るという。全体的に殺戮方法グロい。

 いつも思うけど、若林豪さんのプロデュースする音楽好き(音楽R・O・N)。かなりハード戦闘シーンがメインの作品ではあるけど、それと対比される日常パートも含めて音楽エモい戦闘ライフルの発砲音がエモい音響効果小山恭正)。かなり物騒なアニメなので、毎話ハード戦闘シーンが続く。

 

リムノーツ The Animation

 スクエニスマホアプリ原作童話モチーフにした各世界を守るために旅をする冒険活劇。

 こういう「よその物語にお邪魔するお話はいろいろあるけど、最近だと夢100…童話に登場する人たちがメイン キンハディズニー世界主人公たちが訪れて友達になる ぱすてるメモリーズ2次元作品特にアニメ)の世界に入って異分子排除 という感じで、本作はぱすメモに近い。だけど、キーアイテムである運命の書」にある通り、シナリオに沿って人生を歩む(童話世界の)人と、そうでない人(主人公たち)の対比が描かれているのが印象的だった。ラプラスの悪魔、までは行かないけどアイデンティティを探す旅っていう側面も掘り下げていくのかな。

 各童話が異分子によって改変されてしまったため、修正するために奔走するというのが大まかな流れ。単なる改変というより、登場人物たちの心をより掘り下げる方向に改変されている傾向があって面白い特に1話赤ずきんからエモいボス戦。

 

W'z

 Gohandsの新作。大阪舞台にした厨ニ聖杯戦争。新作とはいえ同じスタッフによるオリジナルアニメハンドシェイカー」の続編に相当するので、まずはハンドシェイカー観てね。

 この作品に限らず、Gohandsアニメは独特な雰囲気がある。特にハンドシェイカー、W'zはGohandsみがつよい。魚眼レンズ風の独特なカットを多用(背景はいものスタジオちゅーりっぷ)、ゆっくりカメラを回すように動かす演出、独特なキャラクターの演技(Gohandsは自前で動画を描いてる事が多い。本作の1話は全部自前)、強めのコントラスト、光の反射、常に流れる雲、特殊効果の使い方、etc初見だとどこに視点を持っていけばいいのか分からない事がよくある。特に3DCGエフェクト作画キャラアクションが入り乱れる戦闘シーンは目が回りそう。

 ハンドシェイカーでも独特な雰囲気を出していた音楽に磨きがかかってる(音楽:GOON TRAX)。主人公DJという設定もあり、全編に渡りJAZZ HIPHOP流れるMVみたいなアニメに。

 

CIRCLET PRINCESS

 あの大人スポーツ、サークレットバウトに目覚めた高校生が青春するスポ根アニメDMMゲーム原作

 サークレットバウト…MR空間で、変身した女の子武器を使って戦うスポーツ。作中でMRって言ってるけど、VR+ARという感じ。e-sports意識したのかな。超現実的な華やかさを備えつつ、かといって身体的な表現を伴わないゲームでも無く、スポ根モノにおける泥臭くてストイック練習距離を置いた、高校スポーツe-sportsのいいとこ取りみたいな印象がある。

 スポ根モノの王道ストーリーでかつ比較的ゆるめなので、のんびり見よう。

 

ぱすてるメモリーズ

 タイトルを要約すると「2次元文化」みたいな感じ。原作フリュースマホアプリフリューゲームアニメ化するのは去年のカリギュラ以来。秋葉原にあるメイド喫茶店員コスプレして戦うアニメ。なんでみんなおっぱい大きいの?

 今期のグリムノーツに近いシナリオおとぎ話世界を守るお話なのだけれど、登場するおとぎ話最近アニメ作品だったりする。最初に登場したのはあのごちうな。正式コラボではないのでアニメガタリズみたいな感じになってるけど、構図や背景をほぼ完璧トレスしてて笑った。「あのアニメのシーン、一度でいいから実際に体験してみたかった…!」的な妄想全開のオタクキャラが出てくるあたり、そういう層向けの作品っぽい。

 公式サイトとか見ると何故かスチームパンク推しだけど、「甲鉄城のカバネリ」「プリンセス・プリンシパル」と比べるとあんまりスチームパンク要素は無い。コス姿を楽しむのじゃ。

 全体的なノリはかなり軽いので気軽に見れる。戦闘パートも「ラストピリオド」のワイズマンみたいな感じ。あそこまで軽くは無いか

 

バミューダトライアングル

 ブシロードカードゲームカードファイト!! ヴァンガード」のスピンオフバミューダ△の人魚を主役とした日常アニメ

 凪あすよりも人魚人魚してる世界。描き方も独特で、基本的普通の地上と同じなのに微妙にこぽこぽしてたりスイーって移動したり、なんか不思議キャラクターが画面に集まるとき画面全体にキャラが配置されるところも水中ならではの演出っぽいよね。水中でお茶。水中でケーキ。水中でベッド。水中で(ry

 何かが起きそうで何も起きない。のんびり見よう。

 

Dimension ハイスクール

 まるで実写。監督ウルトラマン等実写畑の人で、出演者2.5次元俳優がメイン。超次元ギャグアニメと見せかけてTVドラマ

 3Dアニメパートモーションキャプチャなので、一般的3Dアニメーションより動きが自由リップシンクちゃんとしてる。

 蒼井翔太です!!的なポジションキャラに期待。

まだ1期が観終わってなくてお預け食らってる作品

モブサイコ100

 1期はネトフリ独占だったけど、2期放送タイミングで各配信サイト配信を開始。制作は「一切妥協しない制作会社」ことボンズ(他にもIG、京アニ神風マッドハウスとか?)。相変わらずOP作画がエグい。

 

ピアノの森 第2シリーズ

 引き続きネトフリ配信

 

3D彼女 リアルガール 第2シリーズ

 制作は「メルヘン・メドヘン」でおなじみフッズエンタテインメント。1期の始まった当初は心配だったけど、無事に2期放送開始したようで一安心

 内容はラブストーリー不器用な二人が何気ないことで傷ついたり傷つけたり、距離が離れたり近づいたり、「ハリネズミのジレンマ」を体現したストーリーになっている。

 

賭ケグルイ××

 本当は怖い「あそびあそばせ」。1期に引き続きネトフリ独占配信制作は「ゾンビランドサガ」でおなじみMAPPAMAPPA最近、毎期2作品ずつ放送している上2クール作品複数作ってるし、相当体力のある会社になってるみたい。

総評

 今期は特に2期の作品が多い。「新規投資できる器がない」「1作品あたりの投資が大きくなった」みたいな事情は一切知らないけど、ファンと一緒に育っていく作品を観られるのは幸せなのかもしれない。

 1年前のラインナップでも思ったけど、やはりアマプラ、ネトフリはハード作品を敢えて選んで配信しているみたい。今期ハードじゃない独占配信作品ピアノの森とドメカノくらい?海外ドラマ好きな人と層がかぶってるのかな。ネトフリ配信作品HERO MASK」なんかまさに海外刑事ドラマって感じだし。

最後

 1話全部視聴はおすすめしない。ところで私は「宇宙よりも遠い場所」が大好きなんだけど、その根拠は決して「よりもいが面白いアニメから」だけではなく「BDを揃えた」「何度も何度も見返した」「演出の一つ一つを研究した」「監督トークイベントで色んな話を聞いた」「極地研に行ってみた」「よりもい関連のニュース記事を見かけた」「思い出して泣いた」「思い出して笑った」「ふと自分の親を思い出した」等、本当に些細で個人的な周辺記憶の一つ一つが、私にとって「よりもい」の価値規定してたりする。個人的に広く浅く心血を注いでいた去年のアニメシーンでは特定作品を「些細な周辺記憶の積み重ねによって(よりもいのように)大好きに昇華」するのが非常に難しく、結果として「大好きなアニメ」に出会う機会を逸してしまった感が否めない(好きな作品は爆発的に増えたので、一概に否定することも出来ないけど)。「何度も見返せばよかた」「もっとあのアニメのこと考えながら毎日過ごせばよかった」「ゲームアプリさっさと始めればよかった」「聖地に行けばよかった」「ライブ行けばよかった」等。その一つ一つが自分にとって特定作品自分にとってかけがえのないものにし得る可能性だったと思うと、非常にもったいないことをしている気がする。なので(全体的な傾向として)コアファンに支えられがちなメディアであるアニメの楽しみ方は「広く浅く」より「狭く深く」の方を推したい。一人でも多くの人が「大好きなアニメ」に出会えることを祈っている。そういう意味でも、1話全部視聴はおすすめしない。

2019年アニメ1話ほぼ全部観たか感想書く その2

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その1 からの続き )

 

約束のネバーランド

AmazonPrimeVideoのみ見放題

 鬼ごっこClover works(旧A-1 Picturesスタジオ)によるサスペンス作品原作週刊少年ジャンプ連載の漫画神戸守とA-1によるノイタミナ枠といえば「すべてがFになる」だけど、本作もほぼ同じスタッフ(まだ観てない)。

 日常→非日常までの流れがすごい綺麗。1話ちゃんと2回観てね。無邪気な子どもたちの会話シーンに流れる、流麗だけど緊張感のある音楽音楽小畑貴裕)と、音楽のないシーンを織り交ぜて不穏な感じを徐々に演出していく。

 そして例のシーンにおける容赦のない作画特にCloverWorks作品は表情のアニメーション作画が強烈(スロスタ、ダリフラ、青ブタとか)で、本作も非常にエモい特に人外の表情もいけるクチだったのね。その後の、諸星すみれの絶叫がこわかった。そのあと力強くて優しい曲が流れる演出好き。

 作画で言うと、細かい仕草作画が丁寧。5~12の子どもたちが甘える仕草。甘えん坊~自立した子まで丁寧に書き分けてる。あとメイン2人の恐怖を、全身使って描くシーン。

 そして2話以降、遠くの物陰から二人をこっそり覗き見ているようなカットが急に増える。これが非常に強烈な緊張感を醸し出しててキツイ

 そういえば、カメラをフィックスしたカット演出って神戸守監督結構好きなんだっけ。神戸守絵コンテ担当した「宇宙よりも遠い場所」の7話、8話でもちょくちょく使ってて好きな演出

 よりもい8話で「ついに流氷を見た4人が順番に短いセリフを言っていく際、喋るキャラに一人ずつピントを合わせる」という超エモい演出があったけど、ああい被写界深度を駆使した演出が本作でも見られるのが嬉しい。

 

どろろ

AmazonPrimeVideo独占

 半世紀前に連載された手塚治虫マンガを再アニメ化。制作MAPPA手塚プロゲゲゲの鬼太郎よりもグロくてシリアス時代劇犬夜叉からギャグを引いた感じ。割と長編作品ゆえ、シナリオはある程度改変しているみたい。魔物の数が48から12体に減ってる所とか。1話につき1妖怪なのかな。

 時代劇専門チャンネルで放送されている本作は全体的な作りも時代劇っぽい。キャラ原案浅田弘幸最近だと「あかねさす少女」のキャラ原案)で、あの濃いキャラデザが時代劇っぽさによく合っている。手塚治虫っぽさは感じにくいんだけど、OPどろろの顔とか急に手塚治虫っぽくなる感じは狙ってやってるよね。OPED両方凄く良いのでぜひ観てね。特にワンマン作画ED浅田弘幸挿絵すっげえ綺麗。

 あと背景が良い。「かぐや姫の物語」ほどではないけど、おとぎ話世界にいるような雰囲気がある。世界観的にも「蟲師」に似てる(2話の「妖怪よりも人間のほうが…」っていう古典的モチーフとか蟲師っぽい)。どろろの背景を担当したスタジオPabloの、筆っぽさが残ってる背景いいよね。最近だと「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」とか。

 池頼広による劇伴和楽器を使った曲がメインだけど、それでいてすごくJazzyでおしゃれだったり、重厚戦闘BGMだったり。同氏が劇伴担当してるTVドラマ相棒シリーズっぽさを感じる。

 

エガオノダイ

 国家間戦争を描くタツノコプロのロボアニメ。スタジオ設立55周年記念となるオリジナル作品

 キービジュアルとかキャラデザ的が可愛いのと裏腹に、タツノコらしい硬派なシナリオガンダム作品くらいキッツい話なので注意。

 王国のお飾り首長こと主人公自国の将来をどうするのかっていう視点とは別に自国兵士視点、敵国の兵士視点でそれぞれ戦争を描いていく。群像劇戦闘群像劇→…。3話では王国戦争孤児帝国軍兵士が仲良くしてたり。戦争モノの作品個人的兵士たちの何気ない会話が好きで、本作で言えば主人公は側近と、王国軍の兵士戦闘前にワイワイと、帝国軍兵士は偵察で王国内をウィンドウショッピングしてるシーン。ああいうシーンが、彼らに感情移入するキッカケになるよね。特に本作の登場人物はみんな割といい人として描かれてるのが印象的。「こんな戦争、いつまで続くんだかなぁ…」とは帝国軍兵士セリフ

 その戦争基本的に人型巨大機動兵器を使う。基本的3DCGで描かれるんだけど、デザイン挙動、戦い方がすごい。1話ではVR模擬戦、2話では中隊大隊による大規模戦闘。量産機による小隊を最小単位とする戦闘がメインで描かれてる。1話の模擬戦では5vs5で、近距離:中距離遠距離=1:3:1。武装も近接用の打撃武器サブマシンガンライフルバリエーションがあって、威力もそれぞれ描き分けてる。機体はホバリングで高速移動が可能なんだけど、姿勢制御用の羽根みたいなスラスターが機体の前後に展開されてて、停止する時ちゃん慣性制御してる。すごい格好良かったのが狙撃機で、移動時は狙撃銃を縦に持ってたり、攻撃時頭部が変形したり、放った弾丸が緩やかな放物線を描いて着弾したり。めっちゃかっこいい。かといって狙撃機=強いでもなく、それぞれのバランスを考えた戦闘演出になってる。2話以降もエース機による無双(なんだ!あの機体の動きは!?)ではなく戦術的な展開にフォーカスしてる(敵も戦術を練ってくる)のが面白い。あれだけの機体数を画面内で動かしまくるシーンは壮観。

 OPを観ての通り、「王女笑顔」と「一兵卒笑顔」という対比構造物語の中心に据えられている。王女笑顔…周りの人間が、彼女笑顔を守ろうと尽力している。そういった努力象徴。お花みたい。そういえばニコニコ生放送特番で「タイトルが敢えてカタカナになっているのは意味がある」的な発言してたけど、花の名前だったりして。対して一兵卒ちゃん笑顔...何もかも失った彼女の、悲しみや虚無感の象徴。持つ者と持たざる者支配階級労働階級的な?

 

明治東亰恋伽

 「フルーツバスケット」でおなじみ大地丙太郎監督によるタイムスリップラブコメ原作ブロッコリー恋愛ADVタイムスリップ先は明治時代日本で、攻略対象歴史偉人イケメン)。森鴎外泉鏡花文化人が多い。

 転移タイプの導入が流行っているのだろうか。去年の作品だと夢100は夢の中の世界に飛ばされた主人公世界を救う旅に出る話で、BAKUMATSUは(主人公が不在だったけど)別の世界線に存在する日本を救う話。で、これはもうちょっと規模の小さいお話。今期で言えば「不機嫌なモノノケ庵」みたいな感じ。モノノケが見える能力を活かして、身の回りに起こる出来事解決しながらみんなと仲良くなっていく。

 お正月フルバ一気見してたんだけど、大地丙太郎監督アニメはほんとテンポ感が気持ちいい。基本的ラブコメなんだけど、話の縦軸は多少シリアス。でも「あ、結構シリアスになりそう」っていう絶妙タイミングでガスを抜くっていうか、緊張と緩和の波が穏やかになっていて、最後までほっこりした雰囲気で終わる作品になっている。そういえば今年放送されるフルバリメイクも、本作と同じトムス・エンタテインメント制作なのね。

 背景も含めて、全体的にコスト抑えめな作品。この時代を描いた作品は去年いくつかあったけど、背景の緻密さでいうと これ(明治)<ニル・アドミラリの天秤大正)<天狼(大正?)という感じ。また、多用されるデフォルメ顔は引きの画になった際キャラの顔が崩れるのを防ぐため積極的に使ってるのかもしれないけど、文脈破綻しないくらい表情が豊かでかわいい

 現代明治タイムスリップなので文化の違いに主人公が驚くシーンがちょくちょくあるんだけど、一瞬で順応する適応力の高さ。そんな物怖じしない主人公が周りをを引っ張って行く感じが好きだし、なんやかんや付いていく菱田くんや、付かず離れず二人を見守る森さんも好き。

 

臨死!!江古田ちゃん

 現代版「徒然草」。東京都練馬区江古田駅ら辺に住んでいるフリーター女性視点で描くルポルタージュ

 1話ごとに監督キャラクターデザイン声優アニメスタジオなどすべてが変わるオムニバス形式ショートアニメ。構想12年らしい。d'アニメストアでは、各話を担当した監督江古田ちゃん役の声優による対談を加えたロングバージョン配信されている。1話大地丙太郎監督江古田ちゃんが送る日々から切り取られたワンシーンがテンポよく描かれていく様はまさに「つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」みたいな感じ。いやぁ、あるあるだわー。そしてきっつい。なお1話の対談で大地監督が言ってたけど、「ショートアニメしか1話だけで表現できることなんかねえよ!」とのこと。今の所2話の人間味溢れる江古田ちゃんめっちゃ好き。2話…監督杉井ギサブロー 江古田ちゃん朴璐美 脚本岡田麿里。既に各回の監督キャストは発表されているので、興味がある人はチェックしておこう。一番楽しみなのは高橋丈夫x小清水亜美の回。

 

ケムリクサ

AmazonPrimeVideo独占

 たつき監督率いるirodoriの新作。ニコニコ動画等で配信されている自主制作アニメリメイクけもフレみのある低コスト志向作品けもフレ同様ポストアポカリプス世界感なので、少女終末旅行みたいな灰色廃墟が背景として登場する(軍艦島っぽい)。好き。

 エンドロールたつきからまりたつきで終わるあたり、「たつきの、たつきによる~」って感じが伝わってくる。

 まず説明的なセリフを極限まで削って伏線を散りばめるシナリオうまい。良く分からないようで要所はちゃん理解できるし、後のシーンを理解するのに必要な因子を事前に描いておく手法も、絵の中に必要以上な情報が含まれていないからこそって感じがある。

 また島を離れる準備をするシーンを見ると、一連の動作を短いカットに分け、的確につなげて描く演出になっていて、けもフレでいえばジャングル回で橋を作るシーンみたいなテンポ感のある、分かりやすくて間延びしない絵になってる。結果として「はじめこそよくわかんないけど、すんなり観ていられる上に話の輪郭が分かりやすい」という印象に。

 手さぐれ!でも思ってたけど、キャラの芝居が細かくてかわいい1話2:00頃「階段登ってて振り返るリナコの仕草」とか、2話14:30頃「リンの帰還をリツが耳で察知する仕草」とか。

 作品世界観こそシリアスだけど、割とゆるいパートから戦闘パートまで振れ幅が大きい。そしてそれらを彩る音楽がかなり良くて、特にシリアスパートの曲がエモい音楽高橋哲也)。

 

HERO MASK

Netflix独占(全話配信済み)

 アメリカ刑事ドラマスタジオぴえろ制作オリジナルアニメアメリカ警察組織凶悪犯罪者の戦いを描くサスペンスミステリーハードストーリー

 制作こそ日本だけど展開やセリフ回し、登場人物アメリカ刑事ドラマっぽい。作品雰囲気を印象づける背景も、遠景に映る建物デザインや道幅、街路樹の種類や植えられている間隔等すべてが新鮮に感じる(聖地巡礼という文化海外にもあるんだろうか)。葬式の後3人で歩くシーンなんか、街路樹の枝の描き方がヤバイあんなに主張の強い街路樹あんまり見ないよね。色味もキャラデザインに対して全体的に淡いし(各キャラビビット差し色めっちゃ目立つ)。

 キャラクターのお芝居も全然違くて、例えば泣きの演技も「伏し目→手で顔を隠す→天を仰ぐ→涙をこぼす」みたいな、日本アニメでは中々見ないような「あ、ここ海外ドラマでやったやつだ!」という印象が強かった。

 そしてかなりアクションシーンがかっこいい。刑事ドラマアクションということで、1話は激しいカーチェイス。激しい動きなのにまさかの手描き。手描きの車によるアクションシーンを観たのは「ルパン三世 Part5」以来かも。アニメ映えするアクションというより、「カーアクション映画らしさ」にこだわったアクションになっていたのが印象的。カメラの使い方とかカットの割り方とか、ぶつかってスピンする車の動きとか。先のアニメ「SSSS.GRIDMAN」が「特撮らしさ」を追求したアクションだったように、本作もそういう趣向を強く感じた。

2019年アニメ1話ほぼ全部観たか感想書く その1

 こないだ「宇宙よりも遠い場所」いしづかあつこ監督のインタビュー記事内で「ファンにできることはありませんか」という質問に「「このアニメが好き」って、一言発信していただくだけで、すごくうれしくなりますね。」と答えていたのを読んでふと「案外こういう怪文書でも巡り巡って彼らの活動支援になったりするのかなぁ」なんてことを思ったので感想を書くことにした。ちゃんと見てから感想書きたい気もするけれど、以前よりもいの完走レビュー書いたときは1ヶ月費やしたので時間の制約上1〜3話程度の感想になっている。

 それっぽく並べてあるけど、作品の優劣は付けてない。容赦して。

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その2

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その3

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その4

配信情報について

 ~独占…対象サービスしか配信してない

 ~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信

 ~のみ最新話無料対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信

 言及なし…複数サービスで全話見放題/最新話無料

 

 私はTVアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できないし)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。

感想(上の作品ほどモチベ高め)

かぐや様は告らせたい

 恋のデスノート。やっぱりA-1 Picturesラブコメ面白いラブコメの中では圧倒的にセリフ量の多い会話劇。

 テーマとして恋愛頭脳戦を掲げているので、メインの二人が「表情に出さないけど思考フルスロットルさせ、頭の中がカオスになっている」っていう様子を面白おかしく絵にする難しさがあるんだけど、あの手この手で彼らのジェットコースターみたいな心情変化を演出している。

 BGMアレンジといい「恋愛頭脳戦とかいう新しいことをやってるみたいでその実、思春期真っ只中な高校生男女なんやで」っていうベタな部分を昭和チックなラブストーリー調に演出するとこが非常に良くて、あくまで二人が大マジで恋愛を繰り広げているからこその面白さ(大マジだからこそ面白いっていうのは「月間少女野崎くん」もそうだよね)にちゃんフォーカスしている。不意にときめいた瞬間を「ラブ・ストーリーが突然に始まりそうな曲」で笑わせてくるところとか最高だった。どういうオーダーしたらあの曲になるんだろう。

 そして青山穣によるイケボ解説が最高。最近良かったナレーションだと「ティラミス」の大塚明夫陰毛役)、「プラネットウィズ」の小山力也おっぱいのくだり)、「ダグ&キリル」の上田燿司(本作のノリはコレに近い)とか。淡々としているようで、ちょくちょく感情を見せてくる生きたナレーションが全体的なテンポ感を規定している感じがあるので、冒頭のあれは毎話必須な気がする。

 「かぐや」はともかく「御行」「藤原」っていう独特なネーミングは竹取物語登場人物元ネタなのね。そのメイン3人のキャラデザについて。原作者インタビュー記事に「まつげを『女性漫画家の書くまつげ』っぽくしてほしいってお願いした」みたいなこと書いてたけど、確かにかぐやと御行の目元が非常に艶っぽくて、ラブコメしからぬ奥ゆかしさを印象づけてる。個人的畠山監督作品の「静かに視線を伏せる男性キャラ」が好きなんだけど(「昭和元禄落語心中」の菊比古師匠ことなんだけどね)、本作の御行も単に目つきが悪いっていうだけではなく、見栄っ張りでありながら動揺しやす性格ちゃんと表情に現れててすごく好き。一方のかぐや様も御行ほどではないにしろ目つきが悪い(やや吊目ぎみ)のに表情が豊かで、しかベクトルが「侮蔑」「焦燥」「優越」「失望」「失意」とか、そっち!?な方向。それでいて、ときめいた瞬間のかぐや様めちゃくちゃ可愛いっていう。

 作者天才かよって思うのが「頭脳戦ゆえ落とし所が難しい話の流れをジョーカーこと藤原千花のサーキットブレーカーというかインターセプトが鮮やかにキマって、ちゃんと短い尺の中でオチがつく」という構成藤原キャラクターとしての自由度が高いのもあって毎回不意打ちを食らっちゃう。また藤原はメイン二人と比べて柔らかい線で構成されたキャラデザなので、メイン二人のきつい目が交互に映る緊張感からの、柔らかい線で描かれた千花の目が映ることで緊張→緩和の流れが出来てるので、どうあっても笑ってしまう。そういえば御行の急な行動→かぐや様がときめくっていう流れのときも、かぐや様は全体的に柔らかい線になるよね。かわいい。そういう部分も含めて緊張と緩和の流れが完璧なので、何度でも観て笑える。1話もう20回位観たかも。早く3話観たいな。

 話題OP水野良樹作曲。すっかり「いきものがかりの人」からアニソンの人」になりつつある。

 

ブギーポップは笑わない

 「濃いアニメを作るスタジオ」ことマッドハウスの新作(監督含む主要なスタッフ的にはワンパンマンとかACCA13区の布陣)。20年くらい前に書かれたライトノベル原作現代舞台にしたSF(少し不思議サスペンス会話劇。

 クオリティが高いというのもあるけれど、作りが完全に映画のそれ。各シーンをぶつ切りしていく演出とか、その中で登校シーンみたいなリフレインを入れて時間経過を表現してたり、ブギーポップとの会話で変化する主人公感情日常生活の行動を切り取る形で淡々表現してたり、凄く尖った演出になってる。写実的な背景(背景:アトリエ・ムサ)も気合いが入ってて、屋上のシーンで敢えて遠景のカットが多い。リアリティの強い世界観を持った作品

 あと劇伴が印象的。本作の劇伴は「聲の形」「DEVILMAN」でおなじみ牛尾憲輔。穏やかなのに心がざわざわする美しくて豊かな音楽聲の形っぽさを感じるんだけど、不穏な空気シンセの重低音で表現してたり、カットの切り替わりで音楽をぶつ切りして、直後の無音で緊張感を演出する等、映画劇伴で使う手法地上波アニメでやってる感じがある。あの音ってスマホで出せるのかな。サントラ欲しい。

 その会話も、ブギーポップという非日常存在に、学校という日常空間(会話する場所は必ず校舎の屋上)の中で会うっていう、ブギーポップ実存性(不確実なはずなのに、確かそこに存在しているっていう感じ)が凄く不思議。そういえばそんな話を二人もしてたっけ(多重人格についてのくだり)。あと同級生との、少し距離感を感じさせる会話なんかすごく小説っぽい。

 会話劇として「あの作品っぽいなぁ」みたいな作品をいくつも思い出すけど、(このライトノベル刊行された時期的に)私がこれまで触れてきた多くのライトノベル作品が「ブギーポップは笑わない」の下流存在しているわけで、非常に感慨深い。

 それにしても、ブギーポップを演じる悠木碧すっげー。中性的な声を持つ声優さんって貴重だけど、その中でも特に、声に含みがありすぎる感じ(本人もよく「私の演技は情報を詰めすぎてしまう傾向がある」と言ってる)がたまらない。あと宮下藤花も悠木碧が演じてるってことに最初気づかなかった。

 EDは「やがて君になる」のOP曲でおなじみ安月名莉子xボンジュール鈴木。すき。

 

荒野のコトブキ飛行隊

 水島努x横手美智子の新作。空飛ぶ用心棒日常アニメ。またバンダイナムコからスマホゲーム配信予定。

 水島努監督作品ガールズ&パンツァー」が「清く正しく美しい戦車の可愛さを描く、女の子が中心の世界」なのに対し、本作は「ならず者のはびこる男社会の空を、プロペラ機で逞しく生きる女の子の話」なので、決してやさしいせかいではない。戦闘シーンが両方共ガチなのは共通

 アニメーション制作をGEMBA(CG)、ワオワールド作画)が行っており、主要キャラ(コトブキ飛行隊、飛行機)が基本的3DCG。対してモブ作画キャラなので、3DCGキャラ作画キャラが同じ絵の中にいる不思議アニメに。3DCGキャラの利点として、細かい作業を行うときマジでかい作業)の手元がちゃんとしているところと、飛行中の機体を引きで見たときの良さが際立ってる(実際、作画モブキャラは飛行中、引きの絵が無い)。あとトゥーンレンダリング調のキャラに対して飛行機写実的。なんか3Dゲームに出てくる飛行機みたい。年季の入った感じとか、個性のあるペイントとか。

 相変わらずミリタリー関係演出ヤバイ。まず怒涛の専門用語による会話から始まる戦闘。何言ってるか全然わかんない。艦橋で交わされる、ウィットに飛んだテンポの良い会話はさすが横手美智子って感じ。そしてほぼ完全再現?される出撃前儀式。いやその計器を指差し確認されてもわからんし。燃料とか油圧とか確認してるんだろうけど。機体は既存飛行機が今後も登場する模様。1話は隼、紫電零戦。その後敵機とドッグファイト突入するけど、ガルパンでもあった「回転する砲塔視点」みたいな視点結構使われてて、機銃視点で天地がくるくる回り、敵機と追いかけっこしながら銃弾が飛び交うシーンが続く。攻撃側の狙う場所が(アニメ的には飛行機の胴体を攻撃するのが絵的にわかやすいんだろうけど)羽根の付け根部分を射撃→燃料タンクに着弾→燃料が漏れる→引火→爆発っていう描き方がガチ過ぎて笑った。着弾した場所ちゃんと弾痕あるし。他にも、相手の後ろに取り付いて攻撃するっていうパターンが徹底されている上に「後ろに取り付いてきた敵機に対して、急制動による捻り込みで背後を奪う」からの「エース機と思しき敵機に捻り込みを使って背後を取ろうとするも、裏をかかれて被弾」とか。主人公を追い詰めた敵機がとどめを刺そうとしたタイミングタイムリミットになり引き返すシーンも、一瞬だけ燃料メーターを映して「燃料が帰還分しか残ってないよ」って演出したり。機体をフラフラさせて煽るシーンは笑った。どんだけ描写を練ってるんだ。同じ空戦でも「ガーリー・エアフォース」とかなりベクトルの違う魅せ方なのが素敵。

 で、音がブッチギリヤバイ空間的な変化を丁寧に反映した音響はさすがとしか言えない。大音量ヘッドフォンか、部屋が震えるくらい大音量スピーカーで視聴推奨。出撃前後で言うと、出撃前はエンジンのドコドコ音が響いていて、滑走路を走行エンジン音が徐々に変化してるのに加えてタイヤのガタガタ音が重なり、空中に出た瞬間、空間的な広がりを感じるエンジン音と風切り音に。風切り音も通常飛行と雲の中を進むときとで音違うし。縦に旋回する時、機体がギシギシ軋む音は感動した。機銃の音も、発砲する機体が映ってるとき発砲音は乾いた音(パパパン)が聞こえるが、撃たれる側が映ってるとき、遠くで鳴ってるような残響(ボボボン)になってるとことか。命中した音も、近くだとキキンッっていう軽い音と弾丸の風切り音が混ざってるが、引きだとガガンッっていう重い音に変わってたり。

 音楽ガルパンに引き続き浜口史郎戦闘シーンの音楽めっちゃかっこいい。ミリタリーストリングスの相性って抜群だよね。

 ちなみに戦闘シーンはガルパン以上に説明的な会話が無いので、ニコニコ動画ミリタリーに詳しい人たちと一緒に観たほうが良いかも。私も全然わかんない人なのでニコニコ動画コメント付きで観ようかな(音のクオリティ的に、ニコニコ動画品質妥協しづらい…)。「解説つけなくても視聴者は付いてきてくれるはず」という水島努監督の強いメッセージを感じた。ちなみに毎週更新公式webラジオレシプロ機の詳しい解説を見ることができたり、できなかったりする。

 

盾の勇者の成り上がり

 「メイドインアビス」のキネマシトラスによる不条理文学。2クールかけて主人公が成長する姿を描く。原作はなろう系小説1話は1時間スペシャル

 最近よくアニメになってる異世界転生(転移?)モノだけど、オバロとか転スラのようなヒロイズムと大きな距離がある。こういう作品共通した性質としてゲームライクな世界観というものがあって(本作のゲームライクな演出は「デスマーチから始まる異世界狂想曲」に近く、絵としてのGUI結構練られている)、主人公がただの村人Aではないこと(異端というか特別)の記号になってるんだけど、本作の主人公俗物的で、上記のようなヒロイズムに対するポストヒロイズムみたいな感じ。勇者D(X人目)。転生によってアドバンテージを得た勇者が転生先で成功するお話に対し、本作は転生によってディスアドバンテージを得た主人公が、転生先でそれに抗う、あるいは異世界人のように逞しく生きながらえるお話

 王前で主人公慟哭するシーンは、異世界生モノの持つ「現実世界において「自分社会から不当に虐げられている」という漠然とした不満のようなものを持っている人たち」というメッセージを強く表現してる。なんとなく「風と共に去りぬ」を思い出した。風と共に去りぬ南北戦争を描いた小説で、差別不条理と戦う女性お話、だっけ。本作における「剥がしたり消したりすることのできない盾」は彼が例の勇者であり、同時に排斥対象であることを知らしめるレッテルになっていて、彼が戦っているあらゆる不条理がこの「盾」に集約されている。そういう意味では、最初に仲間になったのが奴隷っていうのも大きな意味があるよね。

 面白いのは「1ヶ月後にやってくる敵の襲来」というイベント。彼が勇者である以上逃れる術はないので実質的に盾と同じ不条理象徴ではある(特に2話は、「襲来を乗り切って生き残るんだ」というセリフが何度も登場する)んだけど、同時に彼がただの大罪人ではなく世界一利用価値がある人間であることの担保になっていて、ワンチャンあらゆる不条理を打ち負かす可能性を秘めていること(世界に借りを作ることができる)。タイトルはそういう意味なのかな。

2019-01-27

anond:20190127211255

別にどのジャンルも出始めはアホみたいに盛り上がって、

少したってみたら、そこまでなかったなってなるだろ。仮想通貨とかそうだったじゃん。


それに現状アニメは良くやってるよ。ジブリ以外の「君の名は。」が世界的ヒットしたり

宇宙よりも遠い場所」がニューヨークタイムズに賞されたり。


まぁエロゲ的なストーリーが少なくなったのは根本的にそれらが一般受けしなくて、

アニメがそれだけ一般的になったって事だろう

2019-01-25

長文です

病気でしばらく自宅療養なので面白いアニメ教えてください。

アマゾンプライムとネトフリは加入してるのでその辺りで観れると嬉しい。

有名どころのアニメほとんど観てないくらいにアニメに縁遠い30代腐女子です。

ちょうどホッテントリに上がってるアニメ絡みの腐女子おススメのアニメは見てたり見てなかったり興味なかったり色々でした。

語彙力がなくて申し訳ないけれど、最近見て面白かったアニメは、

サクラクエスト

RPG異世界トリップ物かと思ってみ始めたら町おこしモノだった。

御都合主義的な展開とか設定とか色々あるけど、特殊技能集団じゃなく、学生でもない女性陣が頑張ってるのを見て元気が出る気がした。

PSYCHO-PASS

クライム物の海外ドラマが好きなのと、攻殻機動隊アニメを見て面白かったので似た感じかな?と思って。

面白かったけどもうちょっと長く細かく色々見せて欲しかった!!

海外ドラマみたいに、本筋と関係ない日々の事件解決しながら各登場人物の背景や性格なんかをじっくり見たかった。でも面白かった。

今やってる方じゃない映画面白かった。

ゆるキャン△宇宙よりも遠い場所モーレツ宇宙海賊ハクメイとミコチ少女終末旅行

女子高生(一部違うけど)が目的を持って楽しくわちゃわちゃしてるのは可愛くて癒される。平和

から見て「この女クッソむかつく」みたいな子が出てこないのがすごく良い。どの子も引き際をわきまえてる感がある。

恋愛要素無いのも良い。

まどマギマクロスF

女の子が「ほえぇ…!」みたいな感じにしてるのが見ててきつかった。

絶望とか闇落ちとかそういう要素は好きなのでそこは良かった。

まどマギほむらちゃん映画が一番好き。

ぼくらの

後半三分の一くらいが間延びしてて辛かった。コエムシたちの過去話のあたりとか。

雰囲気とか絶望感とかは好きな感じだった。

攻殻機動隊エヴァエウレカセブン

概要は知っているけど見たことなかった。すげーおもしれー!って感じではないけど、なるほどこれが…みたいな、知ってた知識に対する答え合わせみたいな感じで面白かった。

エウレカアネモネ映画も見に行った。映画が一番面白かったかも。

宇宙のステルヴィア

すごく面白かった。しまちゃん頑張れって思った。宇宙女子高生が頑張る話が好きなのかもしれない。

ラーゼフォン

坂本真綾の曲が好きだったので。絵が綺麗で好き。話は難しいけど雰囲気は好き。報われない女の子大好き。

・廻るピングドラム

話は難しくて考察ブログとか読んでようやく…って感じだけど面白かった。途中まで意味不明すぎて怖かったけど最後の方ガチ泣きした。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

キノの旅っぽい感じ、と人に勧められて。すごく好き。原作買った。アニメ先に見てから原作で2度美味しくて得した感じする。

アルドノアゼロ

絵が好き。女の子たちにはイラッとすること多かったけど最後まで楽しく見た。最後うなっちゃうのかーでも実際そうなるしかないんだろうなーみたいな。もやっとするけどそのもやっと感も含めて良かった。

プラネテス

途中から社会派?な感じで難しくなってきたなぁと思ったけどすごく面白かった。ラスト三話がすごく好きです。原作勢に原作も読めとせっつかれてる。

ダーリンインザフランキス

最後の2〜3話が意味不明すぎてどうしてそうなるの???みたいな。途中までは良かった。青春してる感じとか屈折してる感じとか。

でも絵は好きだし、心折れてねじ曲がったキャラクターが好きなので概ね好き。

血界戦線

展開早くてよく分からなかった…けどアツい感じ?勢い良くて面白かった。原作読みたい。

fate/sn,ubw,zero,Apocrypha,LAST Encore

fgoやってるので一通り見た感じ。元のゲームはやってないので細かいことは分からないけど、zeroApocryphaが良かった。

文豪ストレイドッグス

名前を気にしないでただの超能力アニメだと思って見てれば割と面白かった。絵も好き。細かいところが良く分からなかったけど。

最後まで見れなかったやつ

ファフナーアクエリオングレンラガンタイガー&バニー刀剣乱舞ジョジョ鬼灯の冷徹ひそねとまそたんガルパンストライクウィッチーズ

どうしても一話が最後まで見れなくて無理だった。何が合わないのか分からないけど。

途中までしか見れなかったやつ

メイドインアビス…切断前のシーンまでみたけどそこから怖くて見れてない

幼女戦記…天の声が敵対キャラ作った辺りでめんどくせーなと思ってしまったので

昭和元禄落語心中師匠編は見れたけど、二期冒頭で無理になった

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