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はてなキーワード: 姫カットとは

2016-04-15

[]8

 増田お嬢様の朝は早い

 彼女の一日は日頃の感謝安全祈願を込めて愛用する道具のお手入れから始まる。

 分解、清掃、再組立にグリスアップ。牛乳飲んでラジオ体操

 縦ロールは自律でセット。

 お支度を済ませてお嬢様は軽やかに言った。

「それでは行って参ります

 決戦場となる体育館に三名のサバイバリストがつどう。彼女たちは一辺が5mの正三角形の頂点に立った。

最後の戦いが二対一なんて酷くありませんの?」

 縦ロールのお嬢様はやんわり抗議する。

 どちらかと言えば右手姫カットお嬢様に向かって言っている。

ルール上、禁じられた行為ではないが、今までタイマンばかりだったのに唐突な感は否めない。

 しかし、姫カットお嬢様とセミロングお嬢様にも言い分はあった。

あなたが「ふつう」でしたら、こんな戦い方はしませんけど……」

「おわかりですね?」

 縦ロールのお嬢様は物憂げにうなづいた。

「そうですわね……分かっていますわ。美しさは罪、ということですわね?」

「ぜ、ぜんぜん分かっていませんね!!」

 セミロングのお嬢様脱力した。姫カットお嬢様には彼女よりも耐性がある。

「あと、これは最後の戦いではありませんよ。

 あなたを倒したあとに決勝戦がありますから

 縦ロールのお嬢様は勝つ前から勝ち誇っていた。

あなたたちの三位決定戦の間違いではないかしら?」

 辟易したセミロングのお嬢様が言い捨てた。

お話はもうよろしいでしょう。あとは鉄が語りますよ」

「私のはナイr……」

 インシュロック使いは無視された。

 最初武器――ねじ込みクロスを使って作った十字槍だ――を構えたお嬢様に、

縦ロールのお嬢様はチェーンブロックのフックを放つ。

鋼管がチェーンを絡め取り、両者の間にテンションを掛ける。

「なかなか安定感がありますわね」

オブラートに包まなくても結構です!」

 セミロングお嬢様の持つ500mmのSGP25Aパイプは1本で1.2kgになる。

服の中はもう少し短いものも多いが、これらを14本と多数の継ぎ手を抱えた彼女は20kg以上嵩増しされていた。

彼女が戦いを急いだ背景には重くてしんどいという切実な理由もあったりする。

「力で引けないならば!」

 両縦ロールが地面に打ち込まれ、チェーンブロックレバーが引かれる。

「ぐぅ……!」

 有無をいわさぬ機械のパワーにセミロングお嬢様は顔をしかめた。

「私のことを忘れすぎです!」

 戦闘態勢を整えた姫カットお嬢様が鉄鎖引きの横合いから参入する。

「忘れてなどいませんわ!

 チェーンブロックロックがいきなり外され、踏ん張っていた鉄パイプさんは自分の力で後ろに吹っ飛ぶ。

「えいっ!」

 さらに工具の本体側が迫る姫カットお嬢様左手に投げつけられる。

さきほどまで熱心にお手入れしていたのに酷い仕打ち

それでも物言わぬチェーンブロックは健気にお役目を果たし、姫カットお嬢様攻撃回避の労をとらせた。

 その眼前に縦ロールお嬢様は駆け寄っている。

いただきですわ」

 いつもなら接近戦は姫カットお嬢様の望むところだが、回避直後は流石に体勢が悪い。

 膝を突かんばかりの彼女に、掌底が打ち下ろされる。それを跳ね上げて袖を絡めようとする動きを許さず、右のミドルキック

ガードをしてもダメージが加算される。

「ぐぅ!」

 今度は姫カットお嬢様が下から右貫手を繰り出すが、左縦ロールが一閃。

貫手を弾き飛ばして、巻き毛が背後に回り込む。

 インシュロック使いの首筋に死に神に鎌を突きつけられたような寒気が走る。

予感が現実にならなかったのは、セミロングお嬢様が槍を投げて敵を後退させてくれたおかげだった。

わずらわしいですわ」

 縦ロールお嬢様左手を睨みつけたのはフェイント。

さきほど伸ばした左縦ロールが巻き戻ると同時にチェーンブロック姫カットお嬢様背中に肉迫させている!

「……っ!」

 鉄鎖に背中を強打され、姫カットお嬢様の息が詰まった。一対一なら勝負ありであるが、

「やああああっ!」

 白い鋼管を構えたお嬢様自分に注意を向けるため、喚声をあげて突っ込んでいく。

 縦ロールお嬢様は再度フックを投げつけて、敵の接近を止めた。

 孤軍奮闘お嬢様に膠着状態を許すつもりはさらさらない。

 唇をシミターのように吊り上げた彼女は、右の縦ロールを綱引き相手指向する。

いやな予感がセミロングお嬢様脊髄を貫く。

 彼女咄嗟に半身の構えを強くし、敵への投影面積を最小限にした。

ゴアッッ

 真横にいる姫カットお嬢様は、右縦ロールが一瞬かすみ、発生した疎密波が縦ロールの前後に広がる様を目撃した。

 縦ロールの中から「何か」が高速で飛び出し、セミロングお嬢様を襲う。

「きゃあっ!?

 ばつばつと「つぶて」が鋼管を仕込んだ衣服命中する。

スカートブリーツに仕込んだスウェージロックシームレスパイプが甲高い音を立ててひしゃげる。

ふとももと脇腹への被弾は一発ずつが肌にまで突き刺さった。

「くあっ!」

思い切りよく左手で引き抜くと、それは鉄のニードルだった。

「おほほ!コイルガンのお味はいかがかしら?おかわりたーんとありますわよ?」

 説明しよう!

 縦ロールお嬢様電線を断続的に仕込んだ縦ロールを次々に急速回転させ、

発生した磁場でロールに装填したニードル順次加速させ高速で撃ち出したのだ!!

 凄いね人体。

「……しょ、正気の沙汰ではありませんわ!

 よく知らない兵器気持ち悪い。セミロングお嬢様が青サバより血の気の引いた顔で叫んだ。

正気サタン大天使ルシフェルですからね」

 よろよろと立ち上がった姫カットお嬢様が言った。

「そこ!変な混ぜっ返しをしないでください」

 アホボケクールボケに対してツッコミ自分一人。セミロングお嬢様は二対一が別の構図に思えてきた。

漫才によって敵の注意を分散させる意図理解していたけれども。

「やっぱり三人は姦しいですわ」

 縦ロールお嬢様はもう一人への隙ができるのを承知の上で、左ロール砲をセミロングお嬢様に向けた。

 まずは配管工を倒す。

 だが、発射の刹那、左ロール砲は異常な挙動を示した。

 姫カットお嬢様が左縦ロールに結びつけた透明なインシュロックの輪かざりを引いたのだ。

 彼女は事前に縦ロールのパワーとスピードを把握している。ただで真横の通過を許しはしない!

ニードルの散弾が縦ロールお嬢様にとっての二人の敵、その間に着弾する。

「今です!」

 戦闘が開始されてからはじめて、配線配管同盟が同時に動いた。

 事実上1ターンに三回以上動ける天衣無縫お嬢様を倒すためには同時攻撃必要だった。

 サバイバルゲーム開始以来はじめて、彼女の顔から余裕が失われる。至急チェーンブロックを波打たせて波動の鞭にセミロングお嬢様を襲わせる。

 ――はずが、標的は脱皮を済ませていた。重量級の上着をフックに巻き付けて身軽になったお嬢様が突っ込んでくる。

 姫カットお嬢様も突っ込んでくる。

「そこをガツンですわ!

 右縦ロールを地面に突き刺しての回転キック

 だが、今度は姫カットお嬢様が上着を脱ぎ、縦ロールの台風に覆い被せた。

 大量のインシュロックが織り込まれ、末端がお嬢様の手に握られた、それはまさに投網。縦ロールお嬢様の回転は自らを縛り付ける結果に陥ってしまう。

「うきゅ~」

 目がぐるぐる状態珍獣狩人たちは押さえつけた。姫カットお嬢様はインシュロックを通したマウントベースをいくつもいくつも床に接着しまくる。

 ひとつひとつは5kgf程度の耐過重だが、何十個もつけられては、さしもの縦ロールも動かせなくなる。

「やっておしまい!」

すみません、縦ロールさん!!」

 セミロングのお嬢様は、超硬(タングステンカーバイド)のジグソーブレードを装備したレシプロソーを取り出すと、哀れな獲物に向けた。

「およしになって!何をなさるつもり!?

天井のトラスに挟まったボールを数えていれば終わります

結構多いですわ!!いやあああっ」

 至近距離から悲鳴を浴びたセミロングお嬢様の手が危なっかしく震える。

「うう、罪悪感が……」

「反対側は私が切ります彼女自由にしてあげましょう、この縦ロールから

 そう言って姫カットお嬢様本来コンクリート切断用のダイアモンドホイールを装着したサンダーを取り出した。

 戦闘前に情報交換をした二人のお嬢様は、残る一人は動く巻き毛によって、おかしくなっていると判断していた。

同様の症状を示していたポニーテールお嬢様が、セミロングのお嬢様に倒されてから、すっかり彼女に懐いている様子からも、そう思ったのだ。

 二対一で卑怯と罵られても異常をきたした仲間を放っておくわけにはいかない。

二人は善意から、このような暴挙に出たのである

「うぅ……」

 強力を通り越して凶悪ツールにざっくりと縦ロールを切り落とされたお嬢様喪失感と開放感を同時に覚えた。

 自分が縦ロールに洗脳されていたと、彼女引き起こした二人に洗脳される。

「わたくしは今まで縦ロールに操られていましたの!?

 縦ロールあらたウェーブロングのお嬢様は憑き物が落ちた顔でつぶやいた。

「今までなんてことを……」

 あまり無垢な顔で頬に涙を伝わせるお嬢様

わず姫カットお嬢様とセミロングお嬢様彼女ひしと抱きしめた。

「よかったですね」

友情の勝利です」

 ウェーブロングお嬢様も力強く抱擁する。

ありがとう、わたくしの最高のお友達!……ところで、決着がまだですわね?」

「「え?」」

 ぴちゅーん

 アフロお嬢様と同じく、縦ロールの使用に耐えてきたウェーブロングお嬢様の肉体も強靱だった。

 二人まとめての裏投げという豪快な決まり手で、増田お嬢サバイバル大会は幕を閉じた。

 ちなみに縦ロールは毎朝牛乳を飲んで体操していたら動かせるようになったそうな。

「残り1名!

 最終勝者ウェーブロングのお嬢様

 属性変化により大会トトカルチョは的中者なし。

 賭スター本部の総取りとなります

 ありがとうございました」

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2016-04-14

[]7

 灰色の砕石と安全柵に囲まれアイボリー立方体キュービクル式高圧受電設備

 増田学院の生徒にとっては卒業時の定番告白スポットである

 しかし、今日の待ち合わせは、場所にふさわしく硬質だった。

 ローファー足音高くやってきたのは、おさげお嬢様

 金網の内側にもたれて待っていた姫カットお嬢様はおもてを上げた。

「待ちくたびれましたよ。おかげでオリンピックを作ってしまいました」

オリンピックを作る?」

 姫カットお嬢様は青・黄・黒・緑・赤、五色のインシュロックをW字型に結びつけたものを示した。

「……深遠なセンスをなされているんですね」

「お褒めにあずかり光栄至極」

 おさげお嬢様は溜息を深呼吸につなげて止め、サンダースイッチを入れた。

「その前髪、もっとぱっつんにしてさしあげます!」

 金の卵をこしだめに構えて、まっすぐ進む姿はさながら古代の丸ノコ鮫ヘリコプリオン

 渦を巻く歯に噛まれたら、ただではすまない。

 機械の牙を突きつけられた姫カットお嬢様は遠慮なく金網を盾にした。

もろちん金卵で切り裂きに掛かるが、インシュロックを指に挟んだ手はそこを上から狙う。

 あわただしい攻防は、おさげお嬢様が予備の金の卵手裏剣にしたことで均衡が崩れる。

「それ、何枚もっているんですか!?

「私の金の卵は108枚まであります!!」

 サンダーらが高圧電流危険区画に侵入をはたした。

サンダーだけにサンダーが落ちるに等しい事故が起きない算段が必要だ。

 姫カットお嬢様は新手を投入する。それはインシュロック数珠繋ぎにして作った、七夕飾りによくある奴(輪飾り)だ。

「るろっ!」

 地味なそいつが唸りをあげて、おさげお嬢様を襲う。

顔に迫る鞭は切断されたが、反対側の腕も別の鞭を繰り出していた。

「うにっ!?

 紙一重でかわせそうな一撃は、眼前で伸びてサンダーを持つ手にヒットする。

そいつは黒と白のインシュロックで作られた遠近を狂わすしましまの鞭だった。

 痛みよりも見えるものが当たった驚きに思わず取り落としたサンダーが即座に蹴り飛ばされる。

 だが、あきらめの悪いおさげお嬢様は腰の後ろからつのインパクトドライバを抜いた。

「何ですってっ!?

「倒した相手武器を使えるのは当然でしょう!」

 突き出されたドリルホールソーが、すんでのところで下から五色に跳ね上げられた!

オリンピック!?

 てすさびに作られたオモチャが、おさげお嬢様の両手首を一周。

「インシュロックロウ!!」

 姫カットお嬢様相手の腕をひねり上げながら、鋭く低い足払いを繰り出した。回転体使いは地面に叩きつけられる。

 ゴム紐が切れ、おさげがはらりと広がった。

「まだ奪った武器があります?」

「……降参です。あと、武器を奪っていいのは本当に公式ルールですからね?」

 委員長っぽい娘に言われると、そんな気もしてくる。

 最初からインシュロック以外を使う気のなかった姫カットお嬢様は失念していた。

 彼女は、卑怯と思ったおわびに、おさげを結びなおしてあげた、インシュロックで。

 そして、サンダーを蹴ったときに靴紐が切れていたので、インシュロックを代わりにした。

あなた結婚指輪も結束バンドで済みそうですねぇ……」

 なかば感心して、おさげお嬢様は漏らした。

 彼女の小指の赤いインシュロックに繋がった未来旦那様は誰だ。

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2016-04-10

[]4

「縦ロールさん」

 姫カットお嬢様が欄干に手をついて下々を見下ろす縦ロールお嬢様に声をかけた。

 いきなり刺し貫かれないための用心である

貴方とここで事を構えるつもりはありませんわ。

 それよりあちらをご覧になって」

 姫カット様が手のひらで示される方をご覧になると、

 お二方のお嬢サバイバル部員が戦端を開こうとしていた。

「手の内を知っておけば、のちのち有利でしてよ?」

「……」

 猛者は見えないところで周到なものだ。インシュロック使いのお嬢様も下々を見下ろした。

 戦っているのはアセチレン溶断器(切断器)使いのアフロお嬢様と、

安全帯使いのツーサイドアップのお嬢様だった。

 アセチレン溶断器は見てのごとく、精巧な黄銅のノズルから

恐ろしげな蒼炎を吹き出している。

 アフロお嬢様圧縮酸素バルブを操作するたびに炎が白く輝き、キュゴーと轟音を吐き出す。

 彼女の威嚇は効果的だった。顔に火を向けられれば本能的に避けられずにはいられない。

 実際、ツーサイドアップお嬢様は腰が引けていた。

 だが、彼女には遠距離から敵を攻撃する手段がある。

「てやっ!」

 気合いと共に、安全帯のフックがフックにふさわしい軌道アフロに向かって飛んでいく。

 スウェーでかわしたお嬢様リボンがはらりと切れ落ちた。

「うふふ……このフックは外側を研いであるのよ」

 そのまま金物を舐めそうな厄い表情でツーサイドアップお嬢様は言った。安全要素がどこにもない。

 くさり鎌そのままの用法で、自爆に注意して、彼女連続攻撃を繰り出す。

 アセチレン溶断器の威力をもってすればフックも溶断できるが、

それには事前の加熱が必要であり、高速移動する状況では非現実的だった。

 アフロお嬢様は何度か試すそぶりを見せたもの時間の浪費に終わる。

 だがそれは伏線だった。

「フックが切れないならスリングを切ればいいじゃない!」

 いつもより一歩踏み込んだ火が化学繊維スリングを焼き溶かす。

 高熱に劣化したスリングはフックの遠心力に耐えきれず、危険な金物は接線方向に飛んでいった。

「ちっ!」

 かんばせに焦りの色を浮かべて後退するお嬢様を、青い炎が追いかける。

 そこに一閃、銀色の光が走り、褐色と黒のボンから伸びる二本のホースを切断した。

「ふふふふ!わらわの安全帯は安全ダブルフック(ランヤード)でし!!」

 語彙力あやしく勝ち誇るツーサイドアップのお嬢様

 外野のお二方は品評された。

「あの方はアフロさんの恐ろしさを見誤っていますわ」

アフロさんの真の恐ろしさは、二つのボンベを抱えて動き回る、その膂力!」

 姫カットお嬢様のいうとおり、

 アフロお嬢様はすかさず武器ボンベそのものに持ち替えて振りかぶった。

 ごちん!

 鈍い音に続いて、爆音がとどろく。

 が、どぅーん!!

 アセチレン空気中分量2.5~81%の広い爆発範囲もつ、とても危険物質である

 酸素については言うまでもない。

 アフロお嬢様安全処置より攻撃を優先させる果敢な精神が裏目に出た。

 ホースが切断されたまま戦闘を続けた二人は起こるべくして起きた事故に遭ったのだった。

「……し、獅子奮迅の爆発でしたわね」

突っ込みませんわよ……」

 爆煙たなびく中、まなびたいことのなくなった姫カットお嬢様

髪をなびかせて観戦席をたった。脇腹をさりげなく庇っている。

 二人の戦闘中も縦ロールのお嬢様に仕掛ける機会をうかがっていたのだが、

ついに決定的な隙は見つけられなかった。

 ただ一矢を報いてもいた。

 縦ロールのお嬢様はいつのまにか欄干にインシュロック

止められた一房の巻き毛を見つめて一笑する。

姫カットさん……恐ろしい子!」

 暴力的危険帯と写真提供リタイア

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2016-04-09

[]3

「てやぁああっ!」

 三つ編みお嬢様が掛け声と共に刈払機(草刈機)を振り回す。

 姫カットお嬢様はすばやくみをかわした。

 しかし、彼女武器はインシュロック(結束バンド)。

 リーチでは圧倒的に不利である

 間合いの内側に切り込まれるよりも早く、三つ編みお嬢様は次の攻撃を繰り出す。

 くるくるとまるで踊っているように、チップソーと身体の共通重心の中心を回り続ける。

 だが、いつまでも攻撃を続けていられるものではない。

 息切れによってターン制バトルのように、自分のターンが来ることを姫カットお嬢様は冷静に待っていた。

ステビアよりも甘くてよ!」

 三つ編みお嬢様位置関係計算していた。

 彼女はわざと刈払機を地面に叩きつけ、石つぶて姫カットに浴びせた(真似しないでください)

「くっ!!」

 殺せと言わんばかりに動きを止めてしまった姫カットお嬢様つぶてから目をガードしたものの、

高周波焼入れを施されたチップに右腕を切り裂かれてしまう。

 反動で手が痺れていなければ、一撃で胴体を捉えていただろう。

 マロウティーの変色よりも鮮やかに血が吹き出す。

(勝った!)と思った三つ編みお嬢様の顔に、血飛沫の目潰しが浴びせられる。

「なっ!」

 姫カットお嬢様はインシュロックで右腕を締めあげて出血を抑えた。

チート武器が勝ち抜けるわけがなかろう」

メメタァッ!!?

「過ぎたるステビアは苦し……インシュロックメリケンサックパンチ!」

 主に必殺技名絶叫の恥ずかしさに三つ編みが力を失って崩れ落ちる。

「およよ……」

※あとでちゃんと病院に行きました。

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2015-11-07

黒髪ロング・姫カットパラドクス

私は黒髪ロングや姫カットの色白女性が堪らなく好きだ。ついでに、眼鏡でも掛けていたらそれだけで絶頂できるくらい好きだ。

でも、黒髪ロングやらの髪型は、こんなにも「美しい」のにメンヘラだのビッチだのとマイナス要素ばかりのレッテルが張られまくっているのは悲しすぎる。

正直、メンヘラだのビッチだの、女性内面などどうでも良いので飛び切り髪の綺麗なAvを撮ってください、増やしてください。お願いです。Av監督サン。

2015-08-29

何故二次元キャラにはワンレンが少ないのか

ワンレンと言えば仲間由紀恵などをはじめとして芸能人にも数多く居る美人髪型定番黒髪がよく映え茶髪でも可愛く、ストレートでもふわふわでもいける人気の髪型だ。

それが何故か二次元では見ない。

荒川ニノくらいしか思い付くキャラが居ない。

あ、そう言えばハンコックワンレンと思ったが、調べてみたら姫カットだった。

セフィロスワンレンだったかと思ったが、こちらもやはり姫カットだった、と言うか何で前髪の根本がこんなに立ってるんだろう。

ポケモンのコジロウワンレンと言えるが、何で根本がこんなに立ってるんだろう。

二次元においてワンレンって映えない髪型なんだろうか、ハンコックワンレンでも可愛いと思うが、頬にかかる姫カット重要なのだろうか、デコキャラが装備しているカチューシャヘアピンは要るものなんだろうか。

不思議だ。

2015-04-02

これまで見たアニメ一覧と一言感想

これまで見たアニメ一覧を記録しておこうと思ったので。

8年くらい前から見ている。もうアラサーか...

忘れそうなのでメモ

順番は思い出した順で、大体見た順になっているはず。


機動戦艦ナデシコ: 人型ロボットは嫌いなので、ロボットバトルシーンは飛ばして見ていた。これが時代を席巻した電子妖精かと感動

スターシップオペレーターズ: ちゃんと海戦ぽいことをやって楽しませてくれていたのに、打ち切りと聞いて残念だった

化物語: ヒロイン精神疾患主人公が(フロイト的な)精神分析治療していくアニメだった

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト: 田舎要塞という雰囲気感が楽しかったが、ストーリーはあまり覚えていない。

STEINS;GATE: 俺も学生生活がんばんなきゃなあと思わされたアニメ。本当に次の話が見たくなっていた

ラストエグザイル: 続編が発表されて、絶対見たい!と思うくらいにはおもしろいと思っていたのだが、内容が思い出せない

ラストエグザイル-銀翼のファム-: 主人公戦場に似つかわしくないほど能天気ということだけ覚えているが、最後まで楽しくみれた

あの日みた花の名前: 懐かしい感を楽しむアニメ。昔の仲間に会いたい!と思わされた

ヨルムンガンド: 銃撃戦大好き。武器商人というマニアック存在を扱っていたので、新鮮な気持ちで楽しんでみれた。

黄昏乙女×アムネジア: 夕子さんの姫カットを楽しむアニメ幽霊より怖いのは人間、というエピソードが好き

ダンタリアンの書架: キャラデザの可愛さと沢城みゆきボイスを楽しむアニメだった。

モーレツ宇宙海賊: SF設定にテンションが上がった。電子戦艦隊戦っぽいやつとかヤッパリ好きだなと思った

東のエデン: ストーリーは「次、どうなるの?」と、毎回ワクワクして見れた。主人公声優能登麻美子だと思っていた

四畳半神話大系: 大学生活は自由で、大学時代自由正義である大学生活は何度でも繰りかえしたい

キルミーベイベー: 作業しながらアニメを見れると教えてくれた

フラクタル: 見たことすら忘れていた。ハナカナボイスが印象的だった

てーきゅう: テンポがよく、時間が短すぎると感じるほど楽しめるアニメだった

プラスチック姉さん: 片足のニーソが脱げたまま、ふて腐れているシーンが扇情的で印象的だった

みなみけ1期: 4コマアニメで化けるのだと教えてくれた。

みなみけ2期: ネット上の評判は良くないが、個人的には好きな話もあった。普段反目している次女と三女が長女のイヤリングを壊してしまって、それを取り繕うために東奔西走するエピソードお気に入り

みなみけ3期: 作画監督によって艶かしくなったらり、あっさりしたりすることを教えてくれた

みなみけ4期: 佐藤利奈の演技がこんなにも癒しになるのだと教えてくれた

のんのんびより: 田舎アニメというよりは、箱庭アニメ、単純に女の子可愛いを濃縮すると、こうなるのかと思った

ミス・モノクローム -The Animation-: 色白で感情の起伏に乏しいキャラ堀江由衣が好き

アウトブレイク・カンパニー: お姫様メイドキャラデザに引っかかった。内容の文化的侵略というネタは興味深いと思ったが、もっと掘り下げたストーリーを見たかった

ひつぎのチャイカ: メチャクチャにハマった。これは後日、項を改めて感想を書こう

スクラップド・プリンセス: 榊一郎作品つながりで見た。榊一朗作品は、登場人物原理とか思想信条みたいなものがちゃんと有って、見応えがある。最後は急展開で説明不足もある、と言う感じだったけど、天空三角に分割され、外の世界に切り替わっていくシーンが好き。やはり今見るとキャラデザが古い(というかモグい)


おわり

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