はてなキーワード: 大人とは
なにかの知識が欲しい時、児童書をたくさん出してる出版社の子供向けの本から読んだ方がいい気がする。
子供向けは一般企業から脱サラして企業して大成功した僕私が考えた最強のメソッド!みたいなのとか、専門家の中での異端的な思想持った人とかは大人向けよりだいぶ少ない(あるにはあるけど)。
児童書に特化してるところは作者のやりたい表現>子供、なのでめちゃくそ推敲されてて読みやすい。
・他人にとっての当たり前のとりこぼしを防げる
大人向けの本にある「この本読んでるってことは当然これも知ってるよな???って」ところの解説があるから次に大人向けの本読む時の理解が深まる。
児童書はよい。
欠点は図書館じゃ児童書コーナー行きづらい(行けない)ってところと中古で買うとボロボロだったり汚かったりするところ。
でも義務教育で取り上げられる分野(社会科系と理科系は強い)とか、コミュニケーション、マナーとか、スポーツなんかは電子の読み放題に沢山あるからよい…。
増田は高校卒業まで、禁止は言い過ぎかもしれないが母から制服以外のスカートを履くことを良しとされなかった。私服はまずジーパンありきで、母が用意してくれる服はすべてジーパンと合わせる前提のものだった。お小遣いをあまり服に回さなかった私も悪いが、スカート系を買おうとすると「動きにくいやろうに...」と母の機嫌をかなり損ねるので何となく買うことが憚られた。
大学生になって「大人やし」とその制限が解除された。ジーパンはもはや嫌いの域に入っていたので今もまったく履いていない。スカートはガンガンに履きまくった。そしてどんどん勢いが付きフリフリヒラヒラ系の服に傾倒した私は、デブスで化粧も下手なのに20代をほぼほぼロリィタ服を買って着ることに費やした。醜いという自覚はどこか心の奥にあったせいか、写真はほぼまったく残っていない。
ゲーム禁止家庭で育った人、アニメ禁止過程で育った人と同様、服の制限もされた分だけあとの反動が酷いので子どもにはなるべく本人が希望する服を着せてあげたい。1着10万するとか明らかに着て歩いたら捕まる服とかは別ではあるが。
アイドルというと語弊がややあるが、
「エンターテイメント性と共に見た目や人格を売りにして商売をする」
2次元の見た目に、設定を詰め込んで。
そしてその上で誰かを楽しませる、いわゆるバーチャルな存在になっていた。
そういうアイドル的な存在に憧れていて、バーチャルの外見を得られたので、舞い上がって楽しんでいた。
けれど、徐々に、しんどい!と強く思うようになった。
である。
YouTubeなどでは広告収入などもあり、視聴するだけで応援になる。
だが、そのプラットフォームはYouTubeに例えるならスパチャしか明確な応援方法が無いのだ。
チャットの数や同接数なども含めて、その配信アプリ側が配信者をランク付けするのだが、スパチャ…課金ギフトを送るのが1番大きいスコアに繋がり、無料で出来るものは微量のスコアにしかならない。
つまり、このアプリにおいては、投げ銭が当たり前の文化なのである。
ファンの方、視聴者の方でも、この配信者にはこれだけお金を投げたらファンのランクが認定されて、他のリスナーにマウントを取ることができる。
つまり、少し前のAKB48総選挙などのアイドル文化をより身近にしたようなものだ。
財力あるファンからたくさんの投げ銭をもらって、笑顔でありがとう!と言ってサラリと気にも留めない、豪胆さ、鈍感さを求められる。
私はそれが無理だった。
3万円投げられて、えー!嬉しいー!ありがと!記念にするね!くらいの気持ちでサラリと流す人がアイドルに、配信者に、なれるのだなぁというのが、なんだかやるせなかった。
1000円投げられて、慌てふためいて、ちょこっとランチ出来る額投げていただいちゃったよ…とかしみったれた事を考えるやつはアイドルになれないのだ。
しかも、これがAKB48たちのような10代20代前半の金銭感覚もわからぬ子供が、あどけなく応援されてると感じているのならまだ可愛い。
けれど、その配信アプリの配信者は大抵はそれなりの大人である。
配信プラットフォームが提示したランクやイベントの達成のために、一緒に金銭を巻き上げる共犯者に成るも同然だ。
今日、ランクアップのためにみんな手伝って〜!という呼びかけがどこも飛びかう。
手伝うというのは暗に、金を出してスコアを上げてくれという意味である。
AKB48だって一年の大きなイベントである総選挙を、その配信アプリでは毎日しているようなものだ。
人を喜ばせるために、パフォーマンスを披露して、その対価として金銭を頂くのであれば良いと思う。
そしてそれならば私も、まだパフォーマンスが足りていないのだと思える。
けれど、配信アプリの一部のユーザーは配信者も視聴者も、もう金銭感覚がどこか麻痺していて、月数万円使わせる、使うことに躊躇いもなく、そしてそれで得られるのは認知のみという状況も多い。
私にアイドルのようなカリスマ性がないから上手くいかないのだと言えばそうなのだけれど、同時に、あんな風になりたくないな、あんな風に応援されたくないな、という気持ちがどうしてもある。
狂った世界に適合できるのは狂える奴だけ、それか自分を騙し切れる奴だけ。
狂気と欺瞞でお互いに誤魔化しあっていくのがアイドルなのだと、改めて感じてしまった次第である。
全然関係ないが、先日、前田敦子が、卒業発表をした柏木由紀の話をした時に
と言っていた。
お前も過去にアイドルとして応援されてて、その応援してくれてたファンの人の気持ちを考えてない鈍感な発言だ、という指摘が飛んでいた。
けれど私はちょっとだけ、おこがましいが前田敦子の気持ちがわかる。
アイドルなんて心身に負担のかかるお仕事、よくやってられるよね。
(ゆきりんは応援の数とか周りにとらわれず、自分のアイドル像を突き詰めていく、ある種の努力、ある種の狂気があったからこそここまで出来たと思うので、非難するつもりはない。お疲れさまでした。)
27になって、そろそろ本気で結婚するかしないかの選択しなければならない時期に差し掛かってきたと感じている。
ここで結婚の方に舵を切らないと、きっと俺は結婚して子供を作って…という"一般的な"家庭を築くことはもうできないだろう。
それ故に、本当に結婚しないという方向に舵を切って良いのか、結婚すべきでないかということを真剣に考えている。
だが、考えれば考えるほどに結婚する合理性がなさすぎるように思えて仕方ない。メリットは全く思いつかないが、デメリットは山ほど思いつく。
とはいえ、学生時代にちゃんと恋愛しておくことの重要性に大人になってから気がつくように、弱冠27歳の俺には気づけていない視点があるように思えて仕方ないので、ぜひ教えていただければ有難い。
以下の通り。
→現在年収1100万程度だが、結婚相手にしたい同世代(25~29くらいまでで考えている)の女性で自分と同じかそれ以上の収入を得ている人はほぼいない。
そのため、結婚した場合に、ほぼ確実に自分の収入が目減りしてしまう。自分の業務内容は変わらないのに、だ。
それなりにハードワークだからこそ、他者に自分の稼得を無償で譲渡する意味が本当にわからない。
→仮に結婚するとして、他人同士である以上諍いは避けて通ることはできないと思う。
結婚していなければ生じなかったはずのトラブルを自ら増やす意味が本当にわからない。
今まで付き合ってきた女性とも大なり小なりすれ違いが生じてはいたが、正直それに向き合うだけの気力が本当に無くて、ただただ面倒でしかないと感じていた(もちろん、それを直接口にしないだけの社会性はあるのだが)。
自分の思考が一般的な思考と多少ズレていることは自覚しているが、それにしても他者との人間関係のメンテナンスを無償で請け負うのはどういう思考からなのか、本当に理解ができない。
年数百万以上かけて手のかかるペットを飼おうとする意味がわからん。
→これはデメリットというよりはメリットを感じないという観点にはなるのだが、そもそもの話として2人で暮らしたところで何もメリットがないように感じている。
一人暮らしをしているが、料理、洗濯、洗い物をはじめ、一通りの家事を全て自分1人でこなせている。
別に自分でもできていることを、わざわざ年間数百万円のコストを支払って代行してもらうメリットが果たしてあるのか?という問いに対して、答えはノーだと思う。
別に人と関わりたいという気持ちも無いし、なんならコミュニケーションを面倒とすら思うタイプなので、そもそも家に帰れば人がいる、という状況は普段の方が多い気すらしている。
日々の食事にしても休日の過ごし方にしても、自分1人であれば適当に意思決定できるが、他人も巻き込むのであればそれなりに相手のことを慮った選択を取らざるを得ないだろうし。
正直、結婚やら子育てに向いていない性格なんだろうなという自覚はある。
あるのだが、それは27という未熟な自分が出した結論でしかなく、もっと経験豊富な諸兄からすれば、見えていないメリットがあったり、逆に俺がデメリットを過大に捉えてしまっている側面も目につくのかなと思う。
(タイトルの通りだが)ぜひそれらをご教示いただければと思う。
幼少のトラウマを今更言われても困る
心がおこちゃまのまま、体だけおっきくなったんだねぇ〜
同じ話題を何回も持ち出すな
大人なら昔のことをギャアギャア言うなと言うこと。
大人なら『許す』んだよ。
女性と女児に対する暴力に関する国連特別報告者リーム・アルサレムは本日、英国の保健・社会ケア担当国務長官が最近、子どもと若者のための性同一性サービスに関する独立レビュー(キャス・レビュー)に含まれる勧告を実施すると約束したこと、またNHSスコットランドとウェールズ政府が、報告書の結果を受けて子どもへの思春期阻害剤の処方を停止すると方針を強調し、彼らを支援する専門サービスの設立を提言したレビューも高く評価した。あまりにも長い間、このグループの子どもや大人の苦しみは無視されたり、軽視されてきた。報告書の発見と勧告は、彼らの声が聞かれ、彼らの姿が見られ、彼らの特別なニーズが認識されたことを示すものである。
キャス・レビューは、ジェンダー移行に関する政策が、女児を含む子どもたちの人権に壊滅的な結果をもたらしたことを、非常に明確に示している。
またそのような意見を表明する個人が、"単にそのような意見を持ち、明確にすることで、沈黙させられたり、脅されたり、脅迫されたりすることがない "ようにする必要性を強調した。
大人のほうが食う量が多いのだから、子ども用の甘口カレーはレトルトカレーで用意して、大人用を鍋で作るほうが合理的だと思う。
地面が汚い!ゴミ多い!アスファルトになんか白の何かがたくさんこびりついてる…
通行人・観光客のマナーの悪さはどこでもとして、あれには辟易しちゃった。
川も当然汚くて、橋の上で何を撮るってかろうじて綺麗になったグリコぐらいじゃないかしら?汚い部分をうまーくカットしてね。
私はここに何をしにきたんだろう。汚いものを見にきたんだろうか。そんな自問自答が押し寄せてくる。
だけどあれらはマネーパワーに圧倒されるって感じで、ステレオタイプの大阪らしさではなかったかな。
これがミナミってことなの?もしかして大阪は南にいくと汚くなるの?
人だけであれなのに+動物とかどんなに汚いんだろう!
大阪っぽい、中小店舗の集まりで、それでいてきれいで夜の店が少ない(ゴミ・ゲロ出にくい)そんな場所は無いのかしら。黒門市場とか?外国人向けに超気をつけてそう。でも私のような日本人の懐にはノーレンジでしょうし。
大人しくユニバ決め込んでたらよかったなぁ~。
リベラルやフェミニストは韓国大好きだろうけど、男はあまり興味ない
こないだの文化資本のホットエントリーじゃねーけど、今の都心の子は、狭いし忙しいしかわいそうだと思う。
俺はどちらかと言うと友達とワイワイなほうじゃなかったけど、それでも子供の頃は、小学校は、帰ったら玄関でランドセルぶん投げて友達と遊びに出かけた。父親は19時には帰ってきていた。一家団欒があった。
中学校に入ると、15インチのテレビ、VHS、ミニコンポがある狭い部屋に同級生4人が肩寄せ合って遊んだ。ゲームやCD持ち寄ってさ、兄貴姉貴がいるやつは重宝されたな。
都心の小学生は原っぱはおろか、遊べる路地も川もない。みんな監視が行き届いた学童保育。
父親や母親が早く帰ってきて迎えにくる家庭は、一家団欒のためじゃなくて塾や習い事の送迎。
都心の中学生には個室がない。みんな一人っ子で、3人兄弟なんかほとんどいない。いたらいたで、個室あてがってもらえないしな。
給付金やら減税でどうにかなるレベルじゃないきがする。江戸時代なんかもっと過密な長屋暮らしでも子供は育ったんだから、別に大丈夫なんかもしれんけど。子供はしたたかだから、勉強してるふりしてスマホで友達とつながってよろしくやってるんだろうけど。
都会人が都会の生活を手放せないのもわかる。
洋の東西を問わず、死罪の次に重いのが島流しだったわけで、文明人に取って文化を取り上げられるのは死の次に辛い。
電車通勤はその間寝れるとか勉強できるとか、かなり言ってることおかしいよ。
刑務所だって足くらい伸ばして寝れるし、17時には作業終了でしっかり8時間寝れると言うのに。
週末に美術館に行けたってさ、割に合わない気がする。
大人は命削って働いて発狂しながら子育て、子供は子供の時しかできないことを我慢させられて、その対価が美術館だとか博物館とかいわれてもさ。
製糸場の女工が就業時間が12時間とかいうけど、休憩含めた拘束時間。通勤時間含めたら現代人はすでにそれに近いと思うんだけど。
結核で死なないのは、栄養状態がいいからで、昔ならとっくに死んでる。
夏、冷房で部屋を冷やすと外はもっと暑い。美術館に行けて幸せか?暑すぎて命を守る行動をとテレビが叫ぶ土地なのにさ。
冬、人が多い屋内施設らいつも空気は淀んでて二酸化炭素濃度が高い。レストランもそうだ。他人の吐いた息を吸うんだから、当然臭いし病気はうつる。
「虎に翼」で主人公がビールを飲んでいたのは家の中での家族のみの食事の場であって
兄の結婚相手一家との食事会や結婚披露宴という「外」の人間も加わる場ではジュースだし
そういう場で母や結婚相手の母が「スンッとしている」(大人しくしている)事に違和感を持つ、という描写がある
(つまり母も主人公も家族だけの場では「スンッとする」事を普段強要されていない、ってのも分かる
そしてそういう家庭で育った主人公だからこそ、女学校在学中もしくは卒業と同時に見合い結婚という当時の上流女性の当たり前の道を選ばず
そういう家庭で育った女性の話だ
それにそもそもモデルの女性がビール好きで酒豪だったって史実もあるしな
ちゃんとドラマを見ないからそういう微妙な描写が分からず的外れの事をドヤってしまう
「戦前の女性はビールを飲むのが普通ではなかった!」だから?「普通」ではない女性の話だけど?実在の人だけど?で終了
らいてうの話もだが、実際酒を飲む女性が当時全くいなかった訳でもないしな
見てないんだったら口出さなきゃいいのに
・前に読んだ時は「単なる男女逆転逆ハーレムだろ?」としか思わなくて2巻まで読んで投げた。
・7巻(の35話)から始まる赤面疱瘡vs医学vs異学排除の三つ巴は話の構造が立体的になっていて面白かった。
・ジェンダーSFってそもそもSFって名前がついてるだけでSFじゃなくない?
・イケメンにも歴史にも興味がない俺にこの作品を評価する資格はなかった。
・個人的な好き嫌いで言うと7巻~12巻は好きだけど、それ以外は正直しんどいだけだった。
・作品の根底にある「将軍が女だったらヤバくないっすか?」みたいなのに全然共感できなかった。俺のジェンダー感だと「有能ならどっちもでいいだろ」なので。
いつか「大奥」をちゃんと読もうと思っていたが、中々その機会がなかった。
いろんなランキングとかでの評価の高さに釣られて1・2巻まで読んだ時の感想は「江戸時代の日本で逆ハーレムしつつ、ついでにフェミニズム的なノリで男はクソだといいまくって気持ちよくなりたい連中の下世話な漫画」だった。
だがそれだけの漫画が日本SF大賞を取れるのかという疑問があった。
単に男女の役割を逆転させただけのものをジェンダーSFと言い張る界隈に対して、一言物申すためにも一度こちらが勉強しておきたいという暗い情熱もだ。
とんでも設定をぶちあげてフェチズムを描いた作品として家畜人ヤプーのような物を想像していたのだが、どうも他の人のレビューを見ているとエログロナンセンスのアイディア勝負けで評価はされていないように感じた。
もしかしたらジェンダーなだけでなく本当にSFで、5巻ぐらいから未来人が出てきて、10巻で超能力者、15巻で未来人、そして最終巻で神が登場したりするから日本SF大賞を取ったのでは……そんな突拍子もない空想も膨らんでいった。
いつか読もう。
そんな気持ちを抱えていた俺に機会がやってきた。
ピッコマで1日だけ全巻無料になるらしいと知ったのはGWが始まる少し前だ。
普通に買っても買って満足して読まないだろうことは分かっていたので、こういった期間限定で読める機会はちょうどいい。
今回の24時間無料に焦点を当てなければ下手すればもう二度と読む機会は来ないという感覚がビンビン来る。
とはいえ前に読んだ感じだと1巻につき1時間弱かかるわけで、1日で残りの17巻を読むのは厳しいだろう。
そこで俺はふとマンガParkを立ち上げた。
前に1・2巻を読んだときに使ったのがマンガParkだったからだ。
アプリを立ち上げて検索してみると、まだ「大奥」は引き上げられておらずFREEコインで読めるようだ。
2巻の途中までが完全無料、そして11巻までがFREEコイン。
ここで少しだけフライングしてから24時間無料に挑むと丁度いい塩梅になりそうだ。
そして俺はGWが始まる少し前から毎日30分ほど(約4話分、約2/3巻)大奥を読み進めるという姑息なフライングによって7巻までを事前に読み終えた。
残りは12巻。1時間に1巻読めば12時間で終わる計算だ。希望が見えてきた。
長く苦しい戦いだった。
12時間までいかずとも10時間は大奥をひたすら読んでたと思う。
漫画喫茶でドラゴンボールやうしおととらを一気読みしたことはあったが、その時も流石に10時間はかかってないし、一度読んだことがあるからおおよそ内容は頭に入っている。
しかも特に好きな漫画というわけではなく、前々から興味はあったけど感覚的に合わない漫画を「今ココでトドメを刺さなければもう一生読む機会がないかも知れない」という予感に急かされるままに読む。
キツかった。
まず俺が一番言いたいのは「これはSFじゃなくない?」ってこと。
ジェンダーSFというジャンル自体は聞いたことがあるけど、そもそもそのジャンル名自体がSFという名前を文化盗用してるだけじゃないってこと。
これがSFに含まれるなら光源氏でさえ「もしもこんなヤベーイケメンがいたらという思考実験なんだが」でSFになっちゃわない?
男が死ぬウィルスによって社会構造が何から何までまるっきり変わるならともかく、むしろこの作品が言いたいのは「男女が普通に逆転するだけではないでごわすか?男が特別なわけではないでごわしょ」なんでしょ?
病気部分がSFかといっても、単に男が死ぬ致死率の高い天然痘ってだけで、解決方法も天然痘のものをそのまま持ってきただけだし。
SFかどうかは置いといて作品としての評価をしようとしたんだけど、考えていく内に俺には出来ないってことが分かった。
イケメン坊主を脅して無理やり種馬にしてやるぜぐへへへ・・・とかやられても、「権力者は身勝手だな―」ぐらいにしか思えなくて。
徳川家が途中から女ばかりになっちゃうんですよ!凄いでしょ!とかやられても、「ゆーて直虎も謙信も女だったしなー」ぐらいで終わっちゃうわけで。
日本SF大賞取ってなかったら読んでなかったタイプの客というかね。
辛いもの好きじゃない客が10辛頼んで「舌が痛すぎて味がしなかった。豚の餌未満 ☆1」ってレビューしててもそれは単なる検索汚染じゃん。
公式が「医療編」と書いてる7巻ラスト~12巻は普通に面白かったな。
治療方法自体は天然痘の焼き直しなんだけど、それが蘭学によってもたらされることで政治劇に絡まっていってるから一筋縄ではいかなくなってる所に話しの膨らみを感じた。
トップが変わることで一度全部ひっくり返ったあと状況を逆転していくのとか作劇としてしっかり王道だったなと。
他の将軍様が女としての幸せを軸に物語を展開させがちだった中で、思想を持つものと持たぬもの戦い・当主としての成長っていう熱血軸で展開していく家斉のストーリーもこの作品の中では新鮮味があって面白かったな。
作中最大級のヴィランも出てくるし、いろいろな解決方法に納得感があるし、実際ここが作品のピークだった気がするんだよな俺の個人的な好き嫌いを抜きにしても。
他にも黒木が~青沼が~マジで~カッコよくて~と飲み屋で延々アニメの話してる中年オタクみたいな感じでしばらく語れそうだけど、俺の話聞いてる暇があったら実際に読んでほしいし一度読んだ人ももう一度読んだほうが俺の話聞くよりもタイパがいいだろうからここらで切り上げるか。
「大奥ちょっと読んだけどマジで無理だわつまんなかったわー。優男が尻掘られそうになる話とかどうでもいいわー」と思ってる人でも途中全部飛ばして35話から読むのはアリなんじゃねーかって気はする。
この部分はマンガParkでも読めるしな(7~11巻はフリーコインだけど12巻はボーナスコイン枠なのでコインを買うか動画広告再生して貯めてくれ)。
フライングも合わせて15時間近くかけて全部読んで結局「うーん医療編意外は全然合わなかったな―」となってしまったことについて後悔がないかと言えば、トントンなんだよね正直。
最終巻での感動のラストっぽいのもそこまでに積み上がった「ここまできたなら凄いの見せてくれ―!」ってハードルが上がりすぎてだいぶ肩透かしだったし。
失礼な言い方になるかもだが、「ありのままの姿見せるのよ的な?それって要はアナ雪やろ?こんだけ引っ張って最後にやるのがこの程度なの?」って感じだったのよね俺的には。(この程度の自由さえも奪われてしまうお貴族社会の悲しみこそがこの手の作品におけるトロの部分なんやろなあというのは分からなくはないんだけど、もっとこうなんか19巻読んだかいがあったぜマジスゲーみたいなのを期待しててですよ。)
黒歴史の最後を紐解いていく展開として公武合体にかこつけて凄い所に踏み込んでた感じはするんだけど、最後は大人しい着地になってしまったなと。
そもそも俺の中で「将軍が女とかありえん!帝が女とかありえん!」みたいなのが全然ないんだよね。
だってそういう仕事してる人に求められるのって機能を果たせるかであって、それって個人の資質に依存してるんだから性別なんてどうでもいいじゃん?
男でも無能なら勘弁して欲しいし、女でも有能ならぜひやって欲しいわけで。
別に俺が将軍とエッチしたりオカズにしたりするわけでもないんだから、その人達の性別とか本当にどうでもいいんだよね。
ゆーて大奥の連載が始まった頃既に40を超えてたような人、つまりはバリバリの昭和生まれからしたら「将軍が女とか絶対嘘でしょ」って感じなのかもだけどね。
俺がジェンダーSFをSFだと認識できないのはそういう所も関係してるのかも。
宿題を1つ片付けられた感じはするので。
しばらくはこういう「合わなそうだけど読んでおかないといけない気がする」でコンテンツを接取するのは休もう。
めっちゃ消耗したよー。