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はてなキーワード: 原子力安全委員会とは

2016-04-16

反原発正義感てなんなんだよ

熊本地震被災された方々にお見舞い申し上げます

個人的に縁も思い入れもあるし知人もたくさんいるから心が痛い。

そんでまあ、こんな時にもTwitterをダラダラ眺めてんだけど。

もう原発憎い奴はなんなんだよ。

わかるよ。どんだけ対応してますって言われても、

すでに熊本震度7なんて、想像だにしない状況になっちゃってる。

心配し始めたら止まらなくなる気持ちもわかるよ。

怖い気持ちを解決したくて、原発心配しなきゃ、って気持ちで、

共感求めちゃうのもわかるよ。

でもさあ。

俺今、愛媛にいるんだよね。

地震生地点がどんどん中央構造線沿いに近づいてくる。

今は感じる地震ほとんどないけど、明日はわが身なんじゃないかって、

正直気が気じゃないとこもあるんだよ。

うちはまだ歩けない赤ん坊幼児も抱えてるし、

家も、丈夫だけどかなり古い。

もし今回このまま収まっても、

今後いつ近場の断層で同じことがあるのかわからないって気持ち

抱えてかなきゃならないって覚悟はしてる。

冷静なつもりでいるけど、怖いのは怖いんだよ。

Twitter見てると、原発止めろって話がTLに流れてくるし、

川内原発震度報道されないって、原発守るのに必死すぎだみたいな論調とか、

如何にこれまで自分達が原発危険を訴えてきたか

ここぞとばかりに叫ぶアカウントもいる。

それを見ながら思うよ。

愛媛が揺れたら、愛媛建物愛媛土地被害を受けたら、

この人達は、口を揃えて、

伊方原発の話をするんだろうなって。

伊方の稼働予定をあきらめろって話をしまくって、

なんなら四電電凸して県庁電凸して、

忙しい人達にキレられて、

そのことに不平不満を言ったりするのかな、

くらいのことは考える。

だって伊方のことは怖いよ。

でも県内人間として、正直、やれることはやってるように思える。

からもう、原子力安全委員会アカウント眺めてるくらいしか

できることはないと思ってるよ。

あと、そういうのをたしなめてくれる人たちもいるけど、

これだから反原発はーって調子で回ってくるのも

それはそれで辛いとこもある。

馬鹿にして嘲笑して見下げてみせて、

反原発からも考えなしがーだの政府鵜呑みにーだの

もうこのぶつかり合いそのもの疲弊するわ。

うそういう時期なんだから仕方ないとは思うけどさ。

ニュース熊本アーケード街流してる。

知ってる街並みなんだよマジでキツいわ。

俺、芸予地震の時にも愛媛にいたから、

あの時の揺れの恐怖がだんだん蘇ってくる感じもあってしんどいわ。

しばらく余震が続くのは辛いんだよな。

とりあえず明日防災グッズ買ってくるよ。泥縄みたいだけど。

2016-03-14

歴代の首相を採点する。

ニュースを見てもネットを見ても時の宰相は常に批判されている。権力批判されて当然という理屈なのだがそれも変ではないか。歴代の首相を考えてみてあいつもダメだこいつもダメだ、全員ダメだと思うなら、それはスケールのほうが狂っている。常に首相批判する人は、誰なら満足するのか?その選んだ人はそんなに立派な人か?完璧人間などどこにもいない。結局現実にいる人物からしか選択肢はないのだ。歴代の首相の半数は、半分よりも上の出来だ。そんな観点から歴代首相を採点してみた。

安倍首相 ○

アベノミクスは失敗だのなんだのとずっと言われているが、株価は上がって有効求人倍率も上がってパートの自給も上がってるので上出来なのでは。外交は近隣との関係が悪すぎてダメ経済成長重視、外交協調政策政党はないのかな?民主維新野合の党が名称だけでも経済外交党にしたらそれだけで票を入れたいですわ。経済外交ひとつでも出来たので○としたい。なんのかんのと3年以上続いてまだ支持率高いしね。

野田首相 ○

近隣との関係悪化が顕著になったのは野田首相の時期だし、経済政策財政再建重視しすぎて景気悪化させちゃって、結果的外交経済もいまひとつだったのだが、この方は自分に厳しく人格的に立派な人だと思いますわ。安倍首相もタジタジの解散の演説は名演説だったと思う。謹厳実直な人柄も良く出ていた。ただし経済政策は謹厳実直なだけではダメなのだ

菅首相 △

敗戦以来の、という言葉は安売りされがちだが、本当に敗戦以来の大事件だった3.11原発事故とき首相東電福島第一原発に乗り込んだトップダウンは、むしろ現場を混乱させたとも言われているが、では東電に任せておいたら良かった?原子力安全委員会に任せておいたら良かった?どっちも無責任でしょう。東電撤退したらつぶれる発言恫喝だとか撤退じゃなかったとも言われているが、首相覚悟は見えたよね。東日本に人が住めなくなる可能性だってあったのだ。少なくとも最悪の事態は免れたでしょう。首相の手柄ではなく現場の手柄だけど、首相覚悟必要だったよ。でもこの方は人徳がないというか、人から好かれないよね。そこがなんとも。

鳩山首相 ×

よくこの人首相に選んだよね。何言ってるかわからないよね。一目見て変だよね。周りの人だってそう思ってるだろうに、この人が首相になれるのだからまだまだ政治は金の力なんだね。民主党政権時代の悪印象って多くはこの方の印象だよね。

麻生首相 ○

漢字とかバーとかどうでもいいことで批判されたけど、英語も堪能だしオリンピック代表経験を生かして海外首脳と個人として親しい関係を築く力があったよね。あと切り返しの上手さもなかなかだね。在任中はバラマキ気味だったことしか記憶にないけど、まあ悪い首相じゃなかったよね。リーマンショックもあり1年未満。地合いが悪かったね。

福田首相 △

典型的番頭さんタイプ首相なっちゃったという状況で、首相になってもサラリーマン部長くらいにしか見えなかった。官房長官ときシニカルコメント面白かったけど、首相がそれじゃ人ごとっぽくて困るよね。よくも悪くも印象に残っていないし、在任期間も1年ちょうど。もう少し何か。

安倍首相 ×

今の安部首相と同じ人かとおもうくらい当時は頼りなさと弱弱しさがあったよね。担いでた人たちも子供じみてたし。強烈な小泉首相の後だったという不運もあれど、当初からうまくいかないだろうなという雰囲気満々で、そのとおりちょうど1年で退任。

小泉首相 ○

強烈な個性賛否両論あっても、平成大宰相だよね。在任期間もさら20年前に中曽根内閣を上回ってるし。郵政とか道路公団とか、国鉄民営化みたいな目覚しい成果はあがらなかったかもしれないけど、よくやれたものだと思うよ。郵政民営化の、殺されてもいい、それぐらいの気持ちでやっているという言葉国民の心を鷲掴みにしたよね。北朝鮮電撃訪問もあったね。ブラジル移民訪問でのヘリ降下エピソードも感動したし、変人で信念と合致しない部分では冷たいところもあるのだろうし、構造改革のせいかはともかく在任期間の自殺者数が最高だとかもちろん負の側面も多いが、20年に1人の首相であるのは間違いない。

首相 ×

彼の話をきちんと通して聞いてみると世間で言われるほどにはおかしな人でも頭が悪くもないとわかるのだが、それでも水準以上ではないよね。えひめ丸衝突事故ときに各局で流されたゴルフ映像は当日のものではなかったらしい。失言癖は目の前の人に露悪的なちょっと面白いことを言いたい気持ちが抑えられない(というかそういうトークでのし上がってきたから今更やめられない)のだろうね。

小渕首相 △

人柄がにじみ出ていて良い人であったのでしょう。一国の首相特に国際政治の場ではもう少し貫禄があってよいとも思うけど。在任中は株価2万円台も赤字国債公共事業をやっていたので賛否両論ですかね。公明党と連立を組んだのが小渕首相時代。それも若干いかがかと。娘さんはPCドリル破壊しつつも議員の座に留まれていますご冥福をお祈りします

橋本首相 ○

いわゆる1990年代後半の金融危機の頃ですかね。住専への税金投入は批判を浴びましたが後世から見れば妥当施策であったと思います消費税増税退陣となり経済失政の例として語られるようになってしまいましたが、当時はやむをえなかったのではないかと思いますし、それ以外は難しい時代を乗り切ったのではないかと思います山一長銀がつぶれ日本はどうなるのかと当時は思いましたが、3.11少子化社会インフラ維持不能な現代日本から見るとまだまだ余裕があったなと思います。強烈なナルシスティックな語り口は近くにいたら仲良くなれるかは疑問ですが、首相としての貫禄はありました。首相指名選挙の討論で若き小泉潤一郎が橋本相手に空回りして負けていたのを思い出すと、安部首相の1次2次の違いと並び、人は成長するのだと知りました。ご冥福をお祈りします

2016-03-09

班目春樹のページ

http://ponpo.jp/madarame/を見てあまりに腹立たしかったので増田に書かせてもらう。

どうやら彼がこのページで言いたいことは次の点に集約されると思われる。

これが大学教授などを歴任して退官した人間のいうことだと思うとめまいがする。

自分役割が何かを理解せずに火事場に飛び込んではいけませんね!反省しています

だそうだ。あまり当事者意識のなさである

そもそも原子力工学というのは、明らかに国策のための学問であるサイエンスとしては原子核物理という分野が存在していることからも明らかであろう。

(たとえば新元素発見記憶に新しい。あのように加速した原子核ビームをぶつけて反応を見ることは核力を探る上で重要であるそうだ。また原発関連のtwitterで有名になった早野氏も本業CERNエキゾチック原子核を作っている。これも核力を見る上で重要らしい。いずれにせよ、両者とも原子力工学とはほとんど関係ない)

したがって、

昭和50年4月 東京大学講師工学部原子力工学科)に採用

の時点で、彼はその役割を十分理解しなくてはならなかった。もちろんこれはこのような人間採用してしまった東京大学工学研究科責任であるとも言えるし、あるいはまともな人材がいないことの証左なのかもしれない。

そして、一度国策学問に携わる身になり禄を食む以上、常にあらゆる可能性を考慮し、当事者としての責任の重さを理解しなくてはならない。実際科研費サイト(https://kaken.nii.ac.jp/d/r/80092336.ja.html)を見れば

原子力利用ガバナンス確立に向けた社会技術に関する研究

班目 春樹木村 浩KIMURA, Hiroshi

研究期間 : 2009年度~2011年

研究分野:原子力学 研究種目:基盤研究(B) 研究機関東京大学

なのだそうだ。この題目で09年から科研費を通しておきながらバカの一つ覚えのように「菅が悪い」とは呆れて物が言えない。

その場でなぜリーダーシップが取れなかったのか。なんのための研究をしていたのか。反省すべきはその点に尽きる。

ブコメを見ると、「大学先生ってそんなもんじゃないの」という意見散見された。いやいやいや、待ってくれよという話である。仮にも天下の東大である

「そんなもの」で済まされるような人材をとってしまうこと自体許されない。もし彼があくまでもこの他人事のような姿勢を貫き通すのであれば東京大学原子力国際専攻は直ちに解散すべきである

そもそも東京大学、旧東京帝国大学は国のリーダーを輩出するためにできた大学である明治維新から十年も経つ前、西洋列強に比べ悲しいほどの国力しかなかった時代に、それでも高等教育機関必要だと既存機関をまとめて作られた。

このような責任感のかけらもない人間がいたという惨状を知ったら、明治の元勲も草葉の陰で泣いているだろう。右巻きの人ほど斑目糾弾すべきではないか。古き好き日本の伝統はどうしたんだ。

当時、(原子力は専門ではなくとも)原発由来の放射線の影響などを見積もり、それをわかりやす世間に伝えようとした大学教員が多かったことを思い出すと、ますます斑目氏の無能さが浮き上がる。

積極的発言していた人としては東大早野氏、押川氏や学習院の田崎氏など、物理畑の人が多かったように記憶している。彼らは(特に早野氏以外など)原子力はおろか放射能測定すら学生実験以来の経験であったことは想像に難くない。

それでもなお、彼らが普段から国民血税を使って研究活動を行っているのだからという理由で、自分たち研究時間を削って文献を読み、なるべく正しい情報を伝えることで社会に貢献しようとしたわけである

もちろん「メルトダウンは起きない」だとか、一部失言があったことは確かであるが、それでも何もしなかった当事者斑目氏とは雲泥の差である今日斑目氏のウェブページを見るにいたり彼らが如何に良心的であったか、を理解した。

もちろん例えば物理畑の人は普段何の役にも立たないことをやっているのだから非常時は何かをしなくてはいけないと思っただとか、少なくとも斑目氏たちの原子力工学よりは彼らのほうが基礎学力が高いだとかの副次的な要因はあるだろうけれども、エリートたるもの、かくあるべきではないのか。

斑目氏は、今現在はさぞや気分よく毎日を過ごされていることだろう。

とりあえず菅が悪いと言っておけば、みなから同情を買うことができる。時の政権も、民主党批判できればそれ以上のことはしたがらない。

だがそれでよいのか。彼にもし一欠片でも良心が残っているならば、現状の原子力行政をまともなものにする努力を行うべきであるメディアに出たりマンガを書いたりして菅が悪いと言っている場合ではない。

2011-07-10

http://anond.hatelabo.jp/20110710113156

元増田です

「絶対安全は有り得ない」と口でいいつつ、事故が起こったとき対処真剣に考えていなかったらそれは結局危険について殆ど考えていなかったことと同じだと思う。

勿論その点は責められて然るべき。ですチェルノブイリと違って避難が迅速に行われた結果健康被害回避できたことは無視できませんよ。

原発立国のフランス日本対応が違う記事が二つある。

フランスのような対応がなされていなかった原因の大部分は電力会社政府にある(ただしヨウ素剤の事前配布は誤飲リスクを考えると微妙です)。それは当然ですしかしそうなった理由に、「ナイーブ系反原発派」があることを無視してはいけませんよ。「事故を想定した訓練」などやろうものなら「事故が起こりうるならやめてしまえ!」と理不尽な要求をはじめるのは明らかだった。この人たちは最初から目的イデオロギーなので原発を叩ければ何でもいいわけですよ。違いますか。どうやってもこの人たちを説得することは不可能です最初から原発は親の敵なんだから

そういう意味でナイーブ系反原発派が現状の悪化に一役買っていたことは間違いなく、調子に乗って「どや顔」している現状(飯田哲也なんて文字通りいつも嬉しそうに「どや顔」している)は到底許されるものではありません。

福島原発での点検不正告発したGE社員名前を、経産省東電に報せたり、

省庁再編の時、原子力安全委員会経産省傘下に完全に入れてしまったり

新聞報道はあったよ。ちゃんと問題点を指摘していた。)

その通り。マスメディアが「原子力村」に乗っ取られていたのが嘘であるというよい証拠ですね。

原発派の極端な例を一般化したり、

それは誤読しか言いようがありません。反原発派の一部(といっても人数的には圧倒的大部分だと思います)やマスメディアが常軌を逸したことをやっているのは確かで、それを批判してはいけないなんてことはあり得ないし、それを批判すれば原発推進派を利するなんて党派的思考はおかしい。そもそも原発推進派を利すること即ち悪ってのもおかしいでしょう。別に原発推進派はショッカー軍団ではありませんよ。

原発構造理論で安全性を強調したり

なんのことかわかりませんし、推進派の論法が「事実」として正しければ使っていけない理由などありません。

そもそもあなたの言っていることは「政府東電の安全対策は『不十分』だった」という話で、それは実際正しいのだから「欠けていた部分」を批判すればいい。別に「不十分」だったということは「これまで安全対策の名の下になされていたことは全て、リスクを全く低減しないか逆効果だった」という意味ではないのです既存の安全対策でリスクが抑止できたことは評価するのが公平な態度というものです。そうでなければ「何が足りなかったか」という建設的な話に進めません。

http://anond.hatelabo.jp/20110709015539

 「安全神話」という言葉に対する解釈が違うと思う。

>>そもそも「絶対安全」を喧伝されてきた、とか言われてるけど、そんな覚えなんて全然ないんだよね。原発見学に行ったこともあるけど、むしろ「絶対安全なんてことはあり得ないし、過信が最大の敵です」って向こうに言われたよ。

 「絶対安全は有り得ない」と口でいいつつ、事故が起こったとき対処真剣に考えていなかったら

それは結局危険について殆ど考えていなかったことと同じだと思う。

 原発立国のフランス日本対応が違う記事が二つある。

朝日新聞 2011年05月14日 朝刊 オピニオン1 

朝日デジタルには記事有り。7月中は無料なので確認してみて)

 フランスで以前、原発事故訓練を見学したが、そのリアルさに驚いた。参加者機器の状態などわずかな情報だけを与えられ、どんなトラブルが起きているか想像力を鍛える。既定シナリオに基づいて形式的な訓練を繰り返す日本と違い、危機感の差を感じた。

 富岡町人口は約1万5千人。約20キロ離れた隣村などへ全町民が逃げたが、避難計画は十分ではなかった。街なかは大渋滞し、普段は車の少ない山道にも長い車列。途中にトンネルや高架橋が多くあり、崖崩れなどがあればパニックだった。国も自治体東京電力もこれまで、部分的な訓練だけで、お茶を濁していたと思う。

放射線は身体にどのような影響を与えるか

福島第1原子力発電所事故を踏まえて~

http://niben.jp/or/kankyo/houkoku/h_20110328.pdf

ヨウ素剤のフランスでの対応について 31頁

特徴的なのはフランスですフランスは5キロ以内の圏内にいる家庭には,

全部,家庭配布をしているんです事故がなくても家庭に配布して,いざと

いうとき自分で飲める。5キロ圏内は学校にも配布しています。5キロ

ら10キロ圏内は,学校保育所に配布していて,希望すれば自分薬局

らもらえることになっています

日本は,こういう家庭配布は

全然やっていないんです。避難

所で与えるということになって

ます



フランス日本と同じように少数エリート原発についての決定権を握っているらしい。

フランス]電力の約8割が原子力サルコジは安全性誇示

http://globe.asahi.com/feature/110417/01_1.html

フランスでは原発事故がとてつもなく多い。8段階の国際評価尺度(INES)で下から2番目の「レベル1」の事故は、仏電力公社EDF)の原発だけでも2010年に74件、09年には95件あった。「レベル2」も両年で1件ずつ起きている。

だが、国民の関心は小さく、報道も少ない。高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故1995年)や関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故(04年)など、「レベル1」の事故日本で大騒ぎになったのとは対照的だ。

フランスの鈍感さの理由は、原子力情報を一部のエリートが独占し、厳しく管理していること。そして、「地下資源に乏しく、エネルギーを確保するには原子力しかない」という国民意識だ。

 でも、日本は「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故などで大騒ぎをしたかもしれないけれど、

福島原発での点検不正告発したGE社員名前を、経産省東電に報せたり、

省庁再編の時、原子力安全委員会経産省傘下に完全に入れてしまったり

新聞報道はあったよ。ちゃんと問題点を指摘していた。)

柏崎刈羽原発事故でのIAEAの指摘(原子力保安院と安全委員会が共に推進側の経産省内にある)にも

なんら対処はしていなかった。

事故の多いフランスに比べて、日本原子力エリート対応は甘いどころか何もしていなかったに等しいと言えるんじゃないか

というか、事故後の対処以前に日本はそもそも事故を防ぐ気持ちも希薄だったのではとさえ思う。

 

これはどうみても「絶対安全なんてことはあり得ないし、過信が最大の敵です」っていう人の態度では無いよね。

以前からの反原発派が指摘していた「安全神話」というのは

安全のために幾重にも対処していますと口で言いながら何一つしていないか

それとは正反対の事さえしてしまい、

しかし心の何処かで事故など起こるはずがないと信じてるかのような

原発管理側の「安全信話」、もしくは「安全信者」とも言うべき「態度」に名付けられた言葉だと思う。

 増田もその事を指摘したいのかもしれないけれど、

原発派の極端な例を一般化したり、

原発構造理論で安全性を強調したり

設計図では良くてもその通りに作られていなかったりきちんと点検されてないのだから

今建っている原発には当てはまらないという指摘は大昔からあった)

という、原発管理側の手法をそっくりまねても(そうよ、この方法管理側「も」というか、むしろ管理側の常套手段だった)

説得力はない。

むしろ、今までの圧倒的な非対称を無視しての物言い原発推進派を利する事にしかならないと思う。

2011-07-09

http://anond.hatelabo.jp/20110709214635

元増田です

「絶対安全」とは何か

まず「安全」と「絶対安全」は違うということを理解して下さい。

後者は間違いなく誤りです事故が起こらない乗り物なんてあり得ない。しかし前者は正しいと言えるでしょう。乗客死亡事故皆無という実績がそれを物語っている。

原子力は安全だ」というのはウソ

では、以下はどうでしょう

程度の差はあれ、間違いではありませんね。どちらも大事故が起こることは承知の上。確かに飛行機に乗るのを毛嫌いする人はいますけど「個人の趣味」程度に割り切られてますね。

これは一概に言えません。何を基準として比較するかです。それによって正しいとも誤りとも言えるでしょう。

さて、そこでこれです

  • 火力発電は安全だ。
  • 原子力発電は安全だ。

これが自動車飛行機の話と本質的に違うのかどうかよく考えてみてください。個人的には本質的な違いがあるように思えません。実際、

  • 原子力発電は火力発電より安全だ。

この主張を肯定する根拠を挙げることはできます。勿論否定することも可能でしょう。しかしどちらにしたところで価値判断の問題が関わってくる話であるということは言えますね。

まり原子力関係者宣伝として「原子力は安全だ」と主張すること自体を非難することはできません。一面の真実ではあるからです宣伝とはそういうものです

あなたの出した個別の事例について

以上を念頭に置いて、個別の事例を検討してみましょう。

巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁

外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である

技術的な主張として読む限り、実はこれは誤りではありません。実際、福島第二発電所女川発電所東海第二発電所および福島第一発電所5・6号機がそれを証明しています福島第一発電所1-4号機で「停止した原子炉の冷却」ができなかった理由は、やるべきことをやっていなかったかです。具体的には「非常用所内電源」を安全な場所に設置していなかったかです。つまり原子力技術ではなくそれを管理する人間の側に問題があったということです

そういう意味でたとえばJR福知山線事故と同じようなもんです。あれはダイヤの無理とかATSの不設置とか、経営側の安全軽視に問題があったわけで、鉄道自体に技術的に問題があるわけではありませんよね。

飛行機が落ちても大丈夫なような工場にしております

「核廃棄物が水に浸かっても大丈夫なように設計しております

正しいとも誤りとも言える根拠を私は持ち合わせていません。専門家でもなければ判断できないと思います

ご丁寧にポスターを書くために「ヒント」を記したページがある。

http://www.jaero.or.jp/poster10/pc/hint.php

このヒントのなかに、「地球に優しい原子力発電」と堂々と記してあるのだから子どもたちは素直に、その通りに書いているわけだ。

趣味のよいことだとは思いません。しかし、子供プロパガンダポスターを描かせるということは残念ながら日本では社会的に許容されているようです

税についての中学生の作文・ポスター作品集

http://www.city.ichikawa.lg.jp/fin02/1111000009.html

小中学生禁煙ポスターコンクール

http://www.pref.nagasaki.jp/kokuho/kenko/tabako/poster.html

この辺を同時に批判するというのであれば、私もあなたに賛同します。

国費を使って原子力の安全性をアピールしてきたんだよ。探せばウジャウジャ出てくるよ。

以上の通り、それの何が悪いのかさっぱりわかりません。消費税だって禁煙だって国費を使ってアピールされています。それは悪いことなのでしょうか。国が国民に政策の周知と協力を求めることは度が過ぎなければ当然のことです。まして、その内容を批判する権利は抑圧されているわけでもなんでもありません。

そもそも原子力安全委員会なんて名前付けるのがおかしいよね?

『安全』なんて付けたら「安全です」って言ってるようなもんじゃ

上の通り「安全です」ということに問題はないし、そんなこというのならこれはどうですか?

運輸安全委員会

http://www.mlit.go.jp/jtsb/

結論

しょうもないイチャモンはやめましょう。批判するならもっと本質的な部分を批判しましょう。そして批判できる点は東電保安院対応を見ていればいくらでも見つかるはずです

繰り返しますが今回の事故は「安全」性を自ら損なった経営陣や監督官庁責任の圧倒的大部分があります技術的なことがわからなくてもこういう人たちを批判することは可能なはずです。それをやることこそが一般市民の役割ではないですか?

http://anond.hatelabo.jp/20110709015539

そもそも「絶対安全」を喧伝されてきた、とか言われてるけど、そんな覚えなんて全然ないんだよね。

えぇー!?、うん十年間の間、危険性を指摘されるたびに「安全です」を繰り返してきたのに?

巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁

外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である


88年 朝まで生テレビ!「原発」第2弾!動画15本まとめ…ウソつきは誰だ?

飛行機が落ちても大丈夫なような工場にしております

「核廃棄物が水に浸かっても大丈夫なように設計しております

日本原子力文化振興財団「原子力ポスターコンクール」を開催

ご丁寧にポスターを書くために「ヒント」を記したページがある。

http://www.jaero.or.jp/poster10/pc/hint.php

このヒントのなかに、「地球に優しい原子力発電」と堂々と記してあるのだから子どもたちは素直に、その通りに書いているわけだ。

国費を使って原子力の安全性をアピールしてきたんだよ。探せばウジャウジャ出てくるよ。

そもそも原子力安全委員会なんて名前付けるのがおかしいよね?

『安全』なんて付けたら「安全です」って言ってるようなもんじゃ

2011-06-25

放射性物質よりリスクのあるものは大量にあるわけですが、なぜ、放射性物質ばかり気にするんでしょうね。

毒は普通食品に含まれている
毒物に詳しい生物学者のブルースエイムズ(カリフォルニア大学)は、野菜果物にはどれも少量だが天然の有害物質が含まれており、アメリカ人の食事に含まれる殺虫作用のある物質の99.9%は天然の植物から作られていると主張した。
その後、全米科学アカデミーアメリカ国立研究会議はエイムズの主張を検討し、「人工的な化学物質より、食物中の天然の化学物質の方が、発癌性が高いのはもっともだ」とエイムズの主張を大筋で正しいと報告している。
エイムズによれば、たとえばコーヒー1杯に含まれる発癌性物質の量は、普通の人が年間に摂取する発癌性のある殺虫剤の残留物より多いらしい。
計算すると普通の人は一生のうちに5000から1万種類の天然の殺虫物質とその成分を食べることになり、その量は普通の人が摂取する人工の殺虫剤の約1万倍に相当するようだ。

まあこれだけじゃなく、人が普段使っているものに含まれる合成/天然化学物質にも発がん性のあるものは大量にあるんだよね。

喫煙者が撒き散らす副流煙もそう、排ガスもそう、唐辛子に含まれている刺激物でも発がん性は高まるしね。

こんなにも発がん性物質にまみれて生活しているのに、ことさら放射性物質ばかりなんで気にするんでしょうね。

またチェルノブイリヒロシマナガサキ比較する低能が多いが、飛散した核種がまるで違うので、同じシーベルトでも単純に比較はできません。

チェルノブイリプルトニウムが大量に飛散しているが、フクシマではほぼ無いしね。

また、

チェルノブイリ

原子炉内の放射性物質大気中に量にして推定10t前後、14エクサベクレルに及び放射性物質放出された 。これに関しては、広島市に投下された原子爆弾リトルボーイ)による放出量の約400倍とする国際原子力機関 (IAEA) による記録が残されている]

まりヒロシマは350ペタベクレル

フクシマ

原子力安全委員会SPEEDIシステムを使った放射性物質放出量は、3万 - 11テラベクレルと推定された。これは国際原子力事象評価尺度レベル「7」の基準1には該当する。

とあるので、単純に考えて放出量はチェルノブイリの100万分の1、ヒロシマの30万分の1なんだよね。

単純にチェルノブイリは~と持ち出すことの愚かさにはやく気がつくべきだと思う。

2011-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20110519193911

<NUCLEAR>

核推進

核医学

核兵器

核爆弾

核実験

原子力安全委員会 ← Nuclear Safety Commission〔【略】NSC

原子炉 ← nuclear reactor

原子力発電所 ← Nuclear power plant

 

 

<ATOMIC>

原子爆弾

原子科学者

原子力研究

IAEA

 

 

①~③だけがnuclear→核と訳されなかった。。なんでだ。。

2011-04-09

神田うのは嘘ばかり

神田うのが3/23のブログに「悲しすぎるネット被害」という記事をアップしていた。

『16年前、神田うのが、阪神淡路大震災の時の被害で死亡した人達の人数を賭けていた』

などと言う、想像しただけでも恐ろしい事実無根の酷い作り話しがネット上を駆け回って

いたという。

……そんな現状へのいきどおりが、そこには綴られていた。

彼女が演じる自己中心的キャラクターのために、事実無根の噂を広められる……その不条理に、私は怒りをおぼえた。

私は、インターネットを使っての悪意に満ちた作り話を流した人間を許せません

ましてや「死亡者の人数をかける」そんな発想をする人間がいるなんて・・・

ショックです・・・

という神田うのに、同情を覚えたものだ。


ところがどうだい。

http://news109.com/archives/4441185.html

この記事を読めば、阪神大震災当時に死者の数をスタッフと一緒に賭けていたことは、事実だとわかる。

自分自身で、『uno!』(1997年11月号)に、スタッフと死者の数が何人になるか彼女は賭けていたと、春風亭小朝相手に告白しているのだ。

このことを反省していると、その記事に書いていた。

それならいい。

ところが、そんなことはなかったんだ、嘘だ、事実無根だと叫んでいるってことは、要は全く反省していないということじゃないか!!!


女性には、自分に都合の悪いことをすべてなかったと言い張る性根の腐った女性がいるけれども、

うのはどうやら、そういう女性を演じていたのではなく、本当に性根が腐っていたということがわかった。


いやはや、彼女のような女性を信じた自分が嫌になった。

実は神田うのさんの父親は旧通産官僚で、原子力発電安全管理課長として、安全政策をまとめ上げる仕事をしていたらしい

と上記サイトの記事にはある。


役所で実質的仕事を行うのは課長クラス

つまり、今回の東電原子力安全委員会のお粗末な安全管理体制を主導したのは、彼女の父親ということになる。

いろいろ調べると、週刊朝日にも、彼女の父親が原発官僚として、このお粗末な安全管理体制を創り上げたと書かれているという記事をいくつも発見したから事実なのだろう。

嘘で記録ごまかし、事実ですらもなかったことにしようとする娘とシステム、さすがに、同じ人物が作った作品だけのことはある。

娘も仕事も、似たりよったりだ。


親子揃ってクズっぷりがすごい。

やはり、クズの作品はクズだ。

とことんクズなのだ。

2011-03-29

日常という日常を生きる

(格納容器ではなく)圧力容器の破損は確定したということだろうか。東電原子力安全委員会もそのことに触れたようだ。

asahi.com朝日新聞社):2号機建屋の外から1千ミリシーベルト 圧力容器損傷か - 社会http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201103280198.html

原子炉圧力容器、破損の可能性 「大変憂慮」原子力安全委 - 47NEWS(よんななニュースhttp://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032801001009.html

これまでの状況から十分疑われることだったが、いざこうやって突き付けられると、想像以上に動揺している自分がいる。圧力容器に

何を期待していたのだろうか。

http://togetter.com/li/116057 で言及された、今後数ヶ月以上に渡りダラダラと放射性物質を垂れ流していくシナリオはまます現実味を帯びてきたように思う。昨日の段階でも既にIAEAが数ヶ月かかる可能性について言及している。

IAEA事務局長福島原発危機、「終結には程遠い状況」-NYT紙 - Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aSnKV7wxDcwg

今後も降雨や風向きにより放射線値が上がったり下がったりを繰り返し、不安に駆られた人々の起こす小パニックとそれを取り巻く人々の(やっかいな)善意が繰り返されていくのだろう。自身はこうした状況から距離をおいたつもりでも、長く続く非日常はすべての人を蝕んでいくに違いない。こんな文章を書いている時点で、どうやら私も蝕まれつつあるようだ。

先の大戦戦時下の人々もこうした不安と戦いながら生活を送っていたのだろうか。この震災で我々も非日常日常とし生きていくことを余儀なくされるだろう。

しか東京および周辺ベットタウンにさし迫った命の危険はないし、実態のある生活の危機もない。

直接に地震やそれに続く津波の被害を受けた地域では、瓦礫を除ければ遺体が現れ、消えた肉親、娘や息子や父や母や妻や夫の居場所もわからいまま、住処を追われ、東京とは比べものにならない非日常を送らねばならない人たちがたくさんいる。

はなした肉親を求めさまよう他人より、少しだったとしても健康被害を受けるかもしれない我が身、我が子が大事になってしまう生き物である。それが生存本能に根ざしたものか何かわからないが、逆らえぬ性なのだろう。

それでもなお、この危機を糧に利己を越えた何かを生み出せるかに、私は希望見出したい

2011-03-28

食品の安心安全デマが怖すぎる

食品から放射性物質が検出されたニュースと「水洗い」の安心デマ

ホウレンソウ 水洗い、煮れば汚染低減:茨城新聞ニュース

日立市の露地ホウレンソウから基準の27倍の放射性ヨウ素同5万4100ベクレルが検出された

(略)

放射線医学総合研究所は「今回の放射能濃度はいずれも通常に摂取しても健康に影響のないレベル野菜から検出される放射性物質は表面に付いただけで、洗う、煮るなどで汚染の低減が期待できる」と説明した

こういう記事を見ると、まるで、ほうれん草ヨウ素131の54100Bq/kgという値が水洗いで落ちるかのように錯覚する。このところ出ずっぱりな池上彰番組でも水で数回すすげば葉物野菜ヨウ素131の値が落ちることをわざわざ実験で説明していたりする。これで安心だ。そう思う人も多いだろう。

しかし実際には検出された値は水洗いした後の検出値。3月18日付けの通知でいきなり変更。

「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に基づく検査における留意事項について http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015ksm.html

野菜等の試料の前処理に際しては、付着している土、埃等に由来する検出を防ぐため、これらを洗浄除去し、検査に供すること。

なお、土、埃等の洗浄除去作業においては、汚染防止の観点から流水で実施するなど十分注意すること。

緊急時における食品の放射能測定マニュアル

3 測定試料の調製

(1) 食品中のI-131、Cs-137 放射能測定のための試料前処理法は、放射能測定法シリーズ24「緊急時におけるガンマ線スペクトロメトリーのための試料前処理法」(平成4 年)*6に準じる。

(略)

*6:試料搬入時の注意点、試料の前処理法(葉菜等については試料相互間の汚染を防止するため水洗いはしない)、試料の保存方法等が記載されている。

放射能測定法シリーズ24「緊急時におけるガンマ線スペクトロメトリーのための試料前処理法」

④前処理を行うにあたり、試料相互間の汚染を防止するため、葉菜類水洗いをしない

原発爆発で放射能拡散が懸念される中、安全の為に厳格に手続きを定め作られたマニュアルがたった一つの通知で骨抜きにされてしまう。おそろしいのは新聞サイトでは全くこのニュースが無い。「水洗いすればいいよ」って安心させる為の情報しか出さない。怖い。未確認だけど、タマネギ皮剥いて検査していいって話もある。

食品衛生法の既定の「放射能暫定限度」を無視した「基準がないから暫定基準値が必要だ」という安心デマ

第6条第2号

第6条 次に掲げる食品又は添加物は、これを販売し(不特定又は多数の者に授与する販売以外の場合を含む。以下同じ。)、又は販売の用に供するために、採取し、製造し、輸入し、加工し、使用し、調理し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。

(略)

2.有毒な、若しくは有害物質が含まれ、若しくは付着し、又はこれらの疑いがあるもの。ただし、人の健康を損なうおそれがない場合として厚生労働大臣が定める場合においては、この限りでない。

放射能汚染された食品の取り扱いについて http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e.html

食品衛生法の観点から、当分の間、別添の原子力安全委員会により示された指標値を暫定規制値とし、これを上回る食品につ

いては、食品衛生法第6条第2号に当たるものとして食用に供されることがないよう販売その他について十分処置されたい

なお、検査に当たっては、平成14年5月9日付け事務連絡「緊急時における食品放射能測定マニュアルの送付について」を参照し、実施すること。

(略)

放射性ヨウ素 (混合核種の代表核種:131I)

 飲料水 300 Bq/kg 牛乳乳製品 注) 300 Bq/kg

 野菜類 (根菜、芋類を除く。) 2,000 Bq/kg

放射性セシウム

 飲料水 200 Bq/kg 牛乳乳製品 200 Bq/kg

 野菜類 500 Bq/kg 穀類 500 Bq/kg

 肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg

ウラン

 乳幼児食品 20 Bq/kg 飲料水 20 Bq/kg

 牛乳乳製品 20 Bq/kg 野菜類 100 Bq/kg

 穀類 100 Bq/kg 肉・卵・魚・その他 100 Bq/kg

プルトニウム及び超ウラン元素アルファ核種 (238Pu,239Pu, 240Pu, 242Pu, 241Am,242Cm, 243Cm, 244Cm 放射能濃度の 合計)

 乳幼児食品 1 Bq/kg 飲料水 1 Bq/kg

 牛乳乳製品 1 Bq/kg 野菜類 10 Bq/kg

 穀類 10 Bq/kg 肉・卵・魚・その他 10 Bq/kg

これらが設定された経緯はこのように以下のように説明される。

暫定基準値って何? 放射性物質の特性と食品平均摂取量で設定

ただ、今回の厚労省の基準は、食品の安全基準を定めた食品衛生法に、放射能の基準がないために取られた緊急措置。

そっか、今まで無かったけど、今回出来たから安心だ。こう思うかもしれない。だが、少なくとも放射性セシウムについては輸入食品に対して食品衛生法に基づく、放射能暫定限度適用されている。

放射能暫定限度を超える輸入食品の発見について(第34報)

 旧ソビエト連邦チェルノブイリ原子力発電所事故に係る輸入食品中の放射能濃度の暫定限度は、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告、放射性降下物の核種分析結果から、輸入食品中のセシウム134及びセシウム137の放射能濃度を加えた値1kg当たり370Bqとしている。

過去にどんな外国産食品がどれくらいの数値で輸入できなかったかも分かる。

H13.11.8 乾燥ポルチーニヤマドリダケ) イタリア 36.1kg 成田空港 418Bq/kg

しかし、今回飲み物以外の放射性セシウムの基準値は370Bqから500Bqになった。ゆるい基準になってしまっている。「セシウム134及びセシウム137の放射能濃度を加えた」値と単なる「セシウム」という点でもユルくなっている(最大2倍の差?)。当然ながら、ここでも引用される「緊急時における食品放射能測定マニュアルの送付について」は既に「水洗い」通知でユルユルである。なのに、こういうことは何も新聞サイトには書かれない。安全と思わせる為だけの情報が書かれる。

そもそもプルトニウムって東電です検査できてないのに、本当に検査するの?ていうか、体内に入って大丈夫なの?

緊急時の基準なのにもっとも厳しい基準という安心デマ

かいことは分からないが、今回の基準値は「緊急時」の「基準値」らしいしかし、マスコミでは以下の様に説明される。

農作物、規制値超え次々…産地悲鳴「数値厳しすぎる」

この指標は国際放射線防護委員会(ICRP)の最も厳しい基準を基にしている。

放射能拡散しちゃったから、緊急避難的な一時的な基準であるのに、「最も厳しい」とはどういうことなのか?ICRP由来の370からICRP由来の500になって「最も厳しい」とはどういうことなのか?「最も厳しい基準値」とアナウンスすれば安心するかもしれないが、これが緊急避難的なものである説明も、いつまでなら影響無し(どうやら事故後1年限定というものらしいが)という説明も無い。

そもそも今回適用された暫定基準値は平成22年8月原子力安全委員会が定めたもののようだが、以下のような文脈で設けられたもの。

原子力施設等の防災対策について

(3) 飲食物の摂取制限に関する指標

(略)

そして、これらの核種による被ばくを低減するとの観点から実測による放射性物質の濃度として表3のとおり飲食物摂取制限に関する指標を提案する。

なお、この指標は災害対策本部等が飲食物の摂取制限措置を講ずることが適切であるか否かの検討を開始するめやすを示すものである

提案である目安を書いておいたので、検討してくださいね、だ。そのまま決定してしまたから輸入食品の方が安全な基準になってしまっている。プルトニウム食べてもいいよ、になってしまっている。食べ物が入らない被災地はともかくとして、一体全国のどこで餓死しそうな程、食べ物が無い地域があるのか?文字通り腐るほど政府備蓄米があるのに、何故基準緩和してまで危険食品流通させる必要があるのか?

まとめ:水洗いトリック+2種類のセシウムを加算トリック+緊急時を隠したトリック+さらにまだまだ基準値は緩和させますよ?

これだけ怖い基準が決まってしまったのに、新聞テレビはずっと安全安心の厳しい基準を唱えて、更にユルユルにさせるべく「農家がかわいそう」と連呼する

「規制値緩和」を緊急要望 野菜の風評被害で1都7県知事

食品衛生法による暫定基準値は「国際的に見ても非常に厳しい」とし、「食品安全委員会による食品健康影響評価を早急に実施し、この結果を踏まえて(新たな)基準値を定める」

どんだけ下駄を履かせるんだよ!こえーよ!もう何を信じていいのか分からない。笑われてもいいから、安全なものがいい。

2011-03-26

原発問題】 食品飲料水に含まれる放射性物質規制値緩和へ…食品安全委[03/25]★6

1 :依頼@シーツφ ★:2011/03/26(土) 09:33:58.99 ID:???0

食品飲料水に含まれる放射性物質について、内閣府食品安全委員会は25日、暫定規制値の根拠

となっている健康への安全性の許容範囲を広げる方針を固めた。これを受け、厚生労働省現在より

緩やかな規制値を策定する見通し。暫定規制値は厚労省が17日に急きょ策定。原子力安全委員会

飲食物摂取制限に関する指標」を用い、水や食品から1年間に摂取するヨウ素を50ミリシーベルト

以下、セシウムを5ミリシーベルト以下としている。

毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20110326k0000m040133000c.html

数値を変えればそれでいいの?

2011-03-24

飲料水での被曝量計算#1

放射能及び放射線に対する基礎知識

http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html

国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告は、放射線事故などの非常状況時において

公衆の被ばくは20100 mSv/年を超えないようにという参考レベルを示している。

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1137

■水に関して

神奈川県浄水場での検出値は、03/23現在

I-131 51.8Bq/kg(03/22は67.8Bq/kg)

Cs-137 検出されず

Cs-134 検出されず

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/31/3155/suisitu/kensuikekka.pdf

Bqの値をSvにするには「実効線量係数」という数字をかけて算出する必要がある。

この数字をかけると、放射性物質を体の中に取り入れて50年間

成人子供は摂取した年齢から70歳まで)にあびる放射線量が算出される。

核種 半減期 経口摂取の実効線量係数(Sv/Bq)

I-131 8.04日 2.2×10-8

Cs-137 30.0年 1.3×10-8

Cs-134 2.06年 1.9×10-8

この表はICRP Publ.72から抜粋したもの

10-8は、10の-8乗

http://www.remnet.jp.cache.yimg.jp/lecture/b05_01/4_1.html

51.88 × 2.2×10-8 = 114×10-8 Sv/kg

1Sv=1×10-3mSv=1×10-6μSvなので、

114×10-8 Sv/kg = 114×10-2 μSv/kg = 1.14μSv/kg

1kg=1リットルの水を飲むと、50年間で1.14μSv/kgの放射線あびる

便宜上ここでは、1年間で50年分の放射線を全て浴びると仮定する。

100 / 1.14 = 87 

年間で87リットルの水を飲むと、100mSv/年を超える可能性がある。

これは普通に越えそうな値。

ただし、I-131の半減期が8.04日である

例えば、3/24放出されたI-131は、04/01には半分になる。

そのため、上記浄水場の値は、福島第一原発の状況にほぼ連動するだろう。

現在のような放射性物質が外気に放出される状況が1年続けば上記の計算式が成り立つが、

終息すれば値はある程度の期間をおいて減るのではないか

まとめ

・現状のまま、ある程度の時間が経つならばICRPの参考レベルを越える可能性はある。

計算合ってるか再計算の必要がある。

 原子力安全委員会の300Bqという飲料水の基準値だったら、

 300×2.2×10-8=6600×10-8=66μSv/kgであり、

 100/66=1.5リットルの水を飲むと越えてしまうため。

 
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