はてなキーワード: 厚真町とは
北海道での地震を期に「人工地震」陰謀論が活発になりつつある。
人工地震という陰謀論は比較的新しい。なぜならば昔は「神」や「悪魔」などの超常現象的なもので説明がついたからだ。
しかし近年になると状況は一変する。陰謀論者の間で「HAARP」というスターが現れたのだ。
HAARPは主に軍が主導する研究で、正式名称は「高周波活性オーロラ調査プログラム」
巨大アンテナから電磁波を放出して電磁波と電離層の関係等を調査する研究プロジェクトだ。
一見すると地震とはなんの関係もなさそうに見えるが、「軍」「電磁波」ここらへんの単語に刺激されたのだろう、アメリカの陰謀論者たちはこの研究プログラムが地震や干ばつ、洪水、ハリケーン、台風、停電、慢性疲労症候群などを引き起こす装置だと断定した。
例えば東日本大震災のときには震災直後からHAARPのせいだというツイートが拡散され始め、2013年頃には最盛期を迎えた
東日本大震災は米ハープが起こした?
2011年4月8日(金)15時45分配信
米ミネソタ州元知事ジェシー・ベンチュラ氏は、日本の地震や津波は「米国の地震兵器ハープ(the HAARP)が引き起こしたものだ」と発言している。
http://t.co/PxoOtXo— 龍神 (@kamikaze_tokkou) April 8, 2011
最近の熊本地震や北海道胆振地震でもHAARPの人工地震だという説は事欠かない
熊本地震が起きる前日に、巨大電磁波が日本列島全体を襲う!
HAARPもすごい事になってた/熊本県 自衛隊高遊原分屯地と入力したら、緯度32.8経度130.8と出て震源地とピタリ一致!https://t.co/T5IJXBqtlm pic.twitter.com/f4Du9E0oEq— 非自公民の脱原発に一票(しろ) (@xciroxjp) April 18, 2016
一体なぜ、こうやって見ると荒唐無稽な「人工地震」陰謀論は流行ってしまうのだろうか?
ヒントは「同質性」にある。
みなさんも心当たりがあるだろうが、SNSでは同じ考えを共有するもの同士がつながる傾向にある。
似たもの同士が集まり合い、お互いにお互いの意見を絶賛しあい、しまいにはゲテモノとなったのその主張が正しいと信じ込んでしまうのだ。
こういった陰謀論に付属するのがこの言葉「可能性はゼロではない」だ。
この可能性はゼロではないという言葉は、あらゆるデマや陰謀論に適用できる魔法の言葉だ。
陰謀論は「ありそうなこと」をもとにしているため、この言葉をつけることが容易なのだ。
ひたすらデマを繰り返すことでその情報が既成事実化して「否定する人が多いのが逆に怪しい」「行政が否定してるのが怪しい」という言説が出るようになった場合、そのデマをなくすことは難しくなる。
陰謀論やデマを信じる人々に「正しい情報」を提示しても彼らは止まらない。
なぜならば陰謀論者が信じる情報というものには自身のアイデンティティや信念が内包されているからだ。
よって、正しい情報を信じることは自身を否定することにつながる。
そういったことで、一度信じ込んでしまった情報を「あれは間違っていた」とすることは、間違った情報を信じ込むことより遥かに難しいことになる。
さらに対立を促し、陰謀論者の思考が凝り固まることにつながるのだ。
よって、この記事で陰謀論に対して論理的反論をしたとしても彼ら/彼女らには響かないし、信じることはできないのだ。
とは言っても、著名な人物が陰謀論を拡散するというのは実に見苦しい状態だ。
先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) February 21, 2019
CCSによる人工地震の可能性は、日本CCS調査株式会社による発表
「地震の震源は貯留地点より水平距離で約31km離れた胆振地方中東部の深度37kmで発生しております(深さを考慮した直線距離で約47km)。実際の二酸化炭素が圧入された地層と地震の震源が位置する地層とは連続性がなく、二酸化炭素の圧入による影響が本地震の震源まで及んだとは考えられません」
により完全に否定されているが、これも陰謀論者に言ったところで信じることはないだろうということを考えると、虚しくなるのである。
陰謀論は日々発生しているし、たいして影響もないがそれが災害という特殊な状況下では別だ。
災害下では人々が精神的に動揺し、疲労し、憔悴するからだ。そういったことにより、デマは信じられやすくなる。
私達は災害時の陰謀論・デマの危険性を知っているはずだ。それで多くの人命が失われた事例も知っているはずだ。
もう一度いうが、人は一度信じ込んでしまったことを自分自身で正すことは難しいのだ。
陰謀論には注意しよう。
人生初のボランティア活動は思った以上に実のあるものになりました。
災害ボランティアに興味があるけどやったことのない、踏み出せない人の為に
自分が行ったボランティア活動について少し書きたいと思います。
北海道胆振東部地震では特に厚真町、安平町、鵡川町の3町での被害が大きかったのですが
その中で私は安平町(あびらちょう)に約10日間行ってきました。
一番大きく報道されている厚真町と比較すると建物の倒壊こそ少ないものの
つまりそのぐちゃぐちゃになっているお宅に訪問して片付け、清掃をし
物が多い家の場合は2班、3班合同で作業にあたることもありました。
大きなタンスや机を運ぶこともあれば
どの方も気丈に振舞われておりました。
ただ、それは人前だからの行動であることは明白で本当はものすごく辛いということも感じました。
私は無かったのですが、被災者さんが今後どうすればいいのかと泣かれてしまい
災害ボランティア活動で何より素晴らしかったのは他のボランティアさんとの出会いと
自分がやらなきゃという想いが強い人が多く
前向きで行動的な方ばかりでした。
その想いが強すぎて、仕事が少ない、与えられなかったりすると不満が出るくらいでした。
活動中には自分の経験や想像を超えたことがたくさん起こりました。
初めて会う人達ばかりなのに気が付けばチームワークが完成しています。
各々が自分の出来る仕事に自ら進んでいき効率化されるからです。
前向きな気持ちがあるからなのか、必ずその人の持ち味が発揮され
チームの一員として力を発揮します。
ボランティアはプロではなく素人なので作業中のミスや失敗は正直頻発します。
しかし誰一人として文句は言いません。すぐフォローに入ります。
とにかくポジティブ。
みんなでやろうという雰囲気が醸成されていて
会社でもこんなに気持ち良く働くことができたら…と何回思ったことでしょうか。
途中から住宅清掃班のリーダーとして業務を担当させて貰いましたが
メンバーのポジティブな考え方、行動に助けられてばかりでした。
たった1日一緒に作業しただけなのに別れ際の寂しいこと寂しいこと。
本当に素晴らしい出会いの宝庫でした。
長々と語ってしまいましたが
もしこの文章を読んで災害ボランティアに興味を持ってくれた方がいたら