はてなキーワード: 千と千尋の神隠しとは
人生の経験を凝縮した、メタフィクション(メタファンタジー)として読む。
異界での経験は、誕生→頼れる大人(親)との出会い→世界の仕組みの理解→友人との出会い→親との別れ→友人との冒険→敵との対峙→異性との出会い→呪い(真の困難)に直面→人生を決める決断 とステップを踏んでいく。
物語全体の構造は、千と千尋の神隠しと一緒。異界へ踏み込み、親(的な人)と別れ、ボーイミーツガールがあり、自分の力で成長し、元の世界に戻る。
異性が自分の2人の母である点が奇妙だが、これも「子どもにとって、恋人との関係性は想像し辛いが、母親との関係は想像しやすい」からだとすると納得はいく。母親との別れは辛いのだ。
なぜ現代を舞台にしなかったのか。千と千尋と近くなることを避けたかったのか。真人の軍国少年ぶりの中に、アシタカのような武人性を込めたかったのかも。しかしこれはキャラクターに共感しにくい弱点にも見える。
ジブリ作品が好きだから初日に見に行ったけど出涸らしのような出来で大変がっかりした。
・やたら動きがもっさりしていて展開が遅い。異世界に行くのに何分かかってるんだよ。
・主人公が移動しているだけで手に汗握るようなアクションがぜんぜんない
・キャラクターにぜんぜん個性がない。インコをそのまま擬人化しただけ、よくあるフワフワの可愛いキャラなだけ。
・異世界の造形がすべてどこかで見たような借り物でオリジナリティがない。これより元ネタのドゥニ・ヴィルヌーヴ作品見たほうがいい。
・キャストが話題性のみで選ばれているだけで庵野秀明を主役に起用、荒井由実の曲を起用みたいな芸がまったくない
これに比べると千と千尋の神隠しが以下に傑作で、密度が高くオリジナリティもあったかがよくわかる。
特にキャラ造形や異世界のディティールのオリジナリティのなさは致命的で、ファンタジー好きの中学生が考えたんじゃないかと思うほど。
過去作品のパッチワークのような絵が並ぶけど、総じてどれも薄まった出涸らしのような出来。
出涸らし感がよく出ているのはパンを食べるシーンで、それっぽいねっとりしたバターが出てくるけど、それだけで、ただ塗って食う。以前の駿ならパンの持ち方や頬張り方にもこだわっていたはず。そういうものがまったくない。
戒厳令を敷いたのはこれがバレたくなかったからで、しばらくは空気に流されたバカが絶賛コメントするだろうけど興行収入で結果は出るはず。
すべての面において息切れ感を感じてしまって見ていて悲しくなってしまった。
見た人ならこれわかるよな?
事前情報なしで見たから俺も感想を自分で作り出して放流する。超ネタバレだけど許して。適当にたたき台にでもして。
ジブリで見たことのある◯◯を色々な場面で感じ取れたので良かった。それを書いてたら長くなったからそれ単体で放流。ネタバレ怖い人は今日の夕食でも残してってよ。
はじめに、絵が超ぬるぬる動くからびっくりした。最初、空襲で町が混沌とする様子は印象が強すぎて忘れられない。急いで外に出るために着替えるシーンは、ただ服を着てるだけなのに焦る気分になった。火事の燃えカスや灰が舞うシーンですらヌルヌル。火事に騒然としてて、街の人みんなが動いているようなシーンは、見るところが多すぎて目が足りない。主人公視点の走っているシーン(人混みを分けつつ進む、火が強すぎて目が開けられない、危ないから下がって!と叫ぶ大人の手が映る)はアニメーションなのにリアルだった。予約できた席がドルビーアトモスの高い席しか無かった(そこしか残ってなかった)が、ここのシーンだけで掌を返した。
はじめにあ〜〜ジブリ見に来たな……と実感が湧いたのも空襲警報のシーン。何かが起きている事に気づき、思わず廊下を走り出すシーン。廊下を裸足で全力で駆けるシーン(カメラは正面)はジブリ。(自分調べ)
お屋敷の婆さんたちの描き方は千と千尋の神隠しを思い出した。シワが多く腰は曲がっていて集まると話が止まらないという特徴も、監督が抱いているイメージなんだろうなと勝手に思った。サバ缶やコンビーフ、砂糖で盛り上がるのもめっちゃすき。
対照的に、塔の世界における姉御肌の人もジブリではおなじみだった。力強くヨットを引くシーンは迫力があった。キビキビ漕ぐ、魚もさばける、「あんたも手伝いな!」は正直聴きたかったやつ。
手作りした弓矢が勝手に加速するシーン。ちょっともののけ姫のシーンを思い出したからか、本気でアオサギに当たらないかドギマギしてしまった。加速して迫ってくる感じ、風切り音が恐ろしい。
ジブリ序盤における「今日からここが君の部屋だよ」概念、あるよね……長年使われてないけど、綺麗な状態なのがポイント高い。柄付のベッドが本当にすき。閉まりが悪い窓がだいたい悪さをしている。
ジブリにおける別世界で、大変な目にあいながらも運良く転がり込んだ先で、べらぼうに美味い飯を食う概念。これも好きすぎてたまらん。「あんた、どこから来たのさ」「かくかくしかじかで……」「ふーん……頑張りなよ」みたいなやつ。救われる。
飛行機のコックピット?の骨組みを父親が「綺麗だろ?」って言ったときに「美しいですね」が出てきた部分は風立ちぬを思い出した。飛行機の持つ、工業製品らしからぬ曲線美は見る人が見ると魅力があるのだろうと思ったり。
バスのエンジンをかけ直すシーン。バカうるさい振動と焦げ臭そうな匂いを強烈に感じた。正直今の世界では二度と見ないだろうけど、昔の人にとっては大事な原風景だろうなと思う。
禁忌の間における紙、紙垂の表現も畏れ多くてゾクゾクした。入り込むと露骨に態度を一変させ、まとわりついてくるのもどこかで見た景色でニヤついてしまった。シーン的には、それどころじゃないシーン。
インコ王が積み木をぞんざいにして謎の石が癇癪を起こすシーン(破裂したのかよく分からん)があるけど、あのシーンにはもののけ姫の祟神らしさを感じた。おどろおどろしい液体が顔にまとわりつく感じが堪らない。
最後に理想郷を壊して帰るのはラピュタぽくもあった。隣に居た女の子はお母さんだし、破壊の発端は手が出るのが早い傲慢な王だし色々条件は違うけども。なにげに一緒に行動した可愛い女の子が若い頃の母親なのやばくない?母性……というか性癖出ていないか?
最後のCGぽさが残る岩がめちゃくちゃ怖かった。全部の事象を筆致のあるアニメーションでやる中でのフルCG謎岩はまさにこの世のものではないような雰囲気があった。アニメの線画と比べて、明らかに解像度も高いんだけど、それもこの世の物とは粒度が違う(物質が違う)ような雰囲気を感じられた。CGと手書きの両立が一番引き立つシーンだと感じた。考えすぎかもしれん。
●強引に締める
何が言いたかったかとか意味を見出すとするとすごい偏った考えしか出なかったのでこれは別の機会に書きたい。一言で表すと「やっぱ神は下々の存在に興味ないよな」に尽きた。どう生きたいかって話なら、俺はアオサギみたいになりたいよ。
自分はもののけ姫くらいからリアルタイムで見て、振り返ってカリオストロ以降は全作見て、本やインタビューもそれなりに追っているまあまあの宮崎駿ファンです。
千と千尋の神隠し、風立ちぬあたりがフェイバリットです。箇条書きで感想書いていきます
その未来など、どこにもない。
「嗚呼」
私は手で顔を抑えても、抑えきれぬ涙を指の端から零していく。
私は知った。
皆が、自分の事などどうでもよくても、自分の子には、目の前の子の境遇には激怒をした。
生け垣が影おとす道をいく
ずぶぬれで泣きながらすれちがう
いまは 埋もれてしまった川まで
小さな渦にまかれて消える
心をおおうチリが晴れる
目をかくすくもりが消える
手は空気に触れ
足は地面のはずみを受けとめる
誰かのために生きている私
私のために生きてくれてた誰か
人は自分の為にはどんなことでも耐えるというが、一方で他者の為には幾らでも残酷にも愚かにもなれるという
人間を始めとした社会的な動物が持ちうる「社会性」「互恵性」という特性を日常的な表現にした、それだ
受け渡そうとする者の、何と一方的な事だろうか
「与える」という名の「母親的な性質のもの」の、如何に暴力的で支配的なものか
受け渡される側の、それをいずれは拒否をして一人で立つことの難しさよ
体内バランスを極限までに不安定にして得られる「反抗期」の莫大なエネルギーを以てして、ようやく離れられる程の力だ
地球から発せられる強大な重力を振り切り、宇宙という孤独で茫漠な空間へ飛び出すためには、相応の速度を要するという
その速度に耐えるだけの強度を備え、行き先を間違いのないように計算装置を積み、空の果てを越すための燃料を積む
人の成長で獲得するそれと同じである
そう、人は愛情という名の甘やかな「支配」を抜け出し、自分だけの地球を探しに行く旅に出る
あるいは、つくるしかないのだ。自分の精いつぱいの物を。然し、必ず、こはれるものを
一生の間、そこから抜け出せずにいる人もいる
ああ 虹がかかっている空 きれいと思いたくて
焦がれては逃げられないこと
みんなにはくだらないこと
もう どうしようもないの
わたし きゅうくらりん
――いよわ「きゅうくらりん」より
@Gesu_Masuda
ここ最近、ツイッターで「ハク様」とか「ハク」で検索すると、急に羽生結弦さんに関連するツイートが引っかかるようになりました。
何だ?と思って調べてみたら、羽生さんが滑る曲に「あの夏へ」を使ったそうで、その衣装を着ている羽生さんや演目のことを「ハク様」と呼ぶようになったっぽいですね。
ジブリファンというか、千と千尋の神隠しファンというか、「千と千尋の神隠しに出てくるハク様」ファンとしては、有名な人が曲を使ってくれたのはびっくりうれしいんですけど、いや普通にうれしいにはうれしいし羽生さんきれいだな~確かにハク様っぽいよね~とは思うんですが!!「ハク様」という呼び方をされてしまったことで、本来の「ハク様」に関するツイートを探しにくくなっている状況です……。
単刀直入に言うと、検索汚染されているので、羽生さんに対する「ハク様」呼びをできればやめてほしいです!!汚染という言葉を使いましたが、決して羽生さん自身を貶しているわけではなく、検索に無関係な結果が表示されてしまうことを「検索汚染」と言うみたいです……。「羽生」や「羽生結弦」というワードをマイナス検索しても引っかかってしまうので、羽生さんのハク様についてのツイートしているアカウントをミュートしたり、ブロックしたりしています。羽生さん自身に問題はないのに、なんだか残念というか、申し訳ないなっていう気持ちになってしまいます。
あと、阿修羅ちゃんも同じく、Adoさん関連のを検索しようとするともれなく羽生さんの話題ばっかりでてきます……。
迷惑というレベルではないんですが、羽生さんは大人気なのでファンの母数も多くてそういうことになっちゃうのかなと思います。
そもそも「その曲のファン」「その作品のファン」がいるうえで、演目の愛称?など考えてもらえたら、互いに共存しやすいのかな、と、思います……。
ラーメン二郎が気になったため、ラーメン二郎に行ってみる事にした。
愛車のGR86を快適に飛ばし、現地に到着する。
近所迷惑です。騒がないでください、タバコのポイ捨てはやめてください等、明らかに治安の悪そうな張り紙が貼られている駐車場を見て不安感が募る。
駐車中の車も、軽自動車を中心に古びた車種が多く、自宅周囲に駐車してある美しい車たちとは雲泥の差があった。
駐車を済ませ、店の正面を見る。
全体的に薄汚れ、シンプルで安っぽい黄色い看板にラーメン二郎とこれまた洗練されていないフォントの文字を見て、本当に食べて大丈夫なのか?と足が止まってしまう。
しかし、よく見れば開店直後だというのに5名以上の男性が店外に並んでいる。
男性たちは明らかな低所得、いわゆるヘコオス感が漂っており、全員がスマホを食い入るように見つめていて、怖気を覚えた。
店はドアが無造作に開けてあり、食券をその場で購入して並ぶタイプの店だと推測する。
食券機も古びていて、案の定、電子マネー等は対応していないようだった。手書きの汚い文字でわかりにくく書かれたメニューを解読し、初心者におすすめらしい「小ラーメン」の食券を購入した。
周囲の影響で自分の価値が下がっていくような錯覚を覚えながら弱者男性たちの陰鬱な列に並ぶ。
確かに春の陽気を感じるが、ここは日当たりすら悪く、うっすらと寒い。10数分ほど待たされて入店する。
待機中にも弱者男性たちがわらわらと集まり、どんどん列が伸びていくのを見て、日本の貧困はここまで…と驚愕を覚えた。
店内も外見と同様、薄汚れた雰囲気で、満員だというのに誰もがラーメンを食べるだけなため、異様な静けさが漂っていた。
無理もない。この店にくるような男性は、他人と喋るということがまず特別な体験で、食事は1人で摂るもの、黙食が当たり前なのだ。
ここで何度目か分からない驚愕に私は打ちのめされた。カウンターは、布が山と積まれ、拭いてくださいと書いてあるのである。
つまり、ここの店員はテーブルを拭くことすらしないのだ。衛生状態が気になるため、できるだけテーブルに手をつけないよう、意識して姿勢を正す。
することもないので、ラーメンの調理風景を眺める。覚悟はしていたが、分厚いチャーシューを素手で、手袋など一切せず皿に盛る様子を見て、帰宅したいという思いが強くなった。
5分ほど待たされて、ようやく注文したラーメンが到着する。
スマホで写真を撮ろうか迷ったが、全体的に薄汚れた茶色で「美味しそう」と全く思えなかったため、写真に残す価値を感じなかった。
衛生状態に不安を抱きつつ、テーブルの箸を取り、これでもかと盛られた野菜を一口食べる。
まず感じたのは異様な塩気と舌にからみつく脂だ。野菜にも味がついていて、異様なしつこさがある。
次は麺をすする。麺は、異様に太く、黄色く、もったりしていて、ボリューム感だけはたっぷりだ。
はっきり言って、豚の餌だ。
この時そう感じた。
外見から覚悟はしていたが、これは妻子がいる健全な人間が食べるものではないのだ。
一口食べるごとに、体の中に毒のようなものが溜まるのを感じる。
これほど塩気と脂身が濃いものを食べれば、血液は汚れ、腎臓は腐り、寿命は一気に消費されるだろう。
現世に絶望した弱者男性たちは、ラーメン二郎を啜ることで、現世からの解脱を求めているのだ。
箸を置きたい衝動と、吐き気を堪えつつ、豚の餌を胃に押し込む。
しかし、無くならない、無くならないのである。私が注文したのは小ラーメン、のはずだ。食券を確認しても小と書いてある。
しかし、そのボリュームは通常のラーメン店の大盛り以上であった。
これを全部食べろというのか、意識が遠くなった。
私が一体どんな罪を犯したというのか?
好奇心に駆られたのが間違いだったのか?
早くここから出たい。その一心で、口と手を動かし、豚の餌を掻き込む。
千と千尋の神隠しの両親のように、だんだん自分が豚に変身していくような錯覚を覚える。
私の努力は実り、水の助けも借りて、なんとか全てを胃に押し込むことに成功した。
その直後、私は店を飛び出していた。この空間にいる時間が1秒嵩むごとに私の寿命が減る恐怖に駆られたからだ。
いつもなら心を沸き立たせるエキゾーストが、この時は救いの福音のように感じられた。
私はラーメン二郎を実際に食べることで、日本が抱える闇、醜さをこれでもかと体感することができた。
政治家は、ラーメン二郎に是非行くべきである。これが日本の闇、政治が正すべき癌なのだから。
私の寿命は、今日のラーメン二郎でどれだけすり減らされただろう?窓を開け、春になりつつある陽気を肌に感じながら、私はGR86のアクセルを踏み込み、闇から逃げ出した。
「私の本当の名は、ニギハヤミ コハクヌシだ。」
これは本邦アニメ映画の最高傑作である千と千尋の神隠しの有名なセリフだが、このシーンは冷静に考えると意味不明でしかない。
ハクが名前を思い出すことにストーリー上の意味があるわけではないし、龍の姿から人間の姿になるのも意味はない。
だいたい、パラシュートもなしに空から落ちているんだから、そっちの心配をしたほうがいい。
このシーンを最初に見たときに、この「意味不明さ」はあまり気にならないであろう。(頭の片隅に思うことはあるかもしれない。)
それはこの作品が全体を通して、絵、演出、音楽、などが圧倒的だからである。
今回のすずめの戸締まりはどうか。
賛否が分かれるかもしれないが、私には今作のアニメーションがストーリーの破綻をねじ伏せられているとは思えなかった。
画面は綺麗である。
ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか
地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報要確認
・02 鐘が鳴るなり)法隆寺
・03 スプラトゥーン
・05 ボクシング
・06 [すべて]千と千尋の神隠し 崖の上のポニョ ハウルの動く城 風立ちぬ
・07 [3択]胃
・08 溶けた)絵の具(みたいな
・09 [近似値]547
・13 『放浪記』
・16 [2択]南 島
・19 大林素子 おおばやしもとこ
・21 劇団ひとり
・22 [3択]折り紙
・26 ツイッギー
・27 サンエックス
・29 ミー(ゴレン
・31e 3(つ
ラブホテル、その全てが好きです。
ホテルという宿泊施設でありながらラブを致す場としての自我を認識しているラブホテル。たまらなく好きです。
例えば都心には一見シティホテルと見間違うようなスタイリッシュな宿泊施設はごまんとあって、だがしかし自動ドアを抜けたエントランス横にはお決まりの部屋選択パネル。天蓋がぱさりと覆う丸いベッドに鏡張りの天井、スケスケの浴室、赤い絨毯に謎の手すりと謎の段差。休憩3900円宿泊6500円の料金表示が、今からここでする行為が金銭に換算された場合の価値を映し出しているようで、となると安ければ安いほど心持ち安心して部屋に向かうことができる。
一方、外装から「寄ってらっしゃい見てらっしゃいこちらは数多の愛と性を受け止めてきた百戦錬磨のラブホテルでやんすよ」と言わんばかりの主張強め施設も大好き。まずもって外観が派手。だいたいにおいて城。ネオン。たまに血迷ったのか南国とか遊園地とかがテーマになってるところもある。お部屋のコンセンプトを近隣住民や歩行者にまで知らしめるというのは非常に潔い判断ですよね。田舎の国道沿いにありがちなお城ラブホ、近くを通ったときに「うわお城みたいなラブホあんじゃん」てなるじゃないですか、で実際がちゃーて入ってみるとやっぱしお城なんだよね。いや感動しちゃうね、その主義主張の一貫性を見習いたいところよね。
「料金送受信機」ってみなさまご存知?
料金精算するときって大抵クレカの読み込み機械が部屋についててそれにシュッてしてピピピピって暗証番号おしてお終いとか、あとはこぢんまりしたところだと帰り際に鍵を返すとき、管理人室の小窓越しにお金のやり取りするのが多いと思うのよ。
でもねひとつ言いたい、「料金送受信機」
これはね、わたくしラブホ文化の中で最も絶えさせてはならない価値のある遺産だと思っております。
聞き馴染みのない人もいるでしょうから、ええとね、そうね、みんな「千と千尋の神隠し」みたことある?ない?ないやつは見なさいラブホにDVD持ち込んで大画面で見てこい
千と千尋のお風呂のシーンなんだけどね、お湯屋のお姉さんたちはほしい薬湯があればお札をもって釜爺のところへひゅーって飛ばすでしょ。で、それ見て釜爺は薬草調合して薬湯使ってバサーて流すでしょ。それと大体おんなじシステムで、ラブホの料金を支払ったりお釣りを受け取ったりするのが 料金送受信機 なわけです。
お部屋と管理人室がエアシューターで繋がっている優れものなのですが、蓋つきの筒型カプセルの中にお金を入れて、スイッチを押すと「シュ〜〜〜〜〜〜 ゴドッ」って音と共に管理人室にお金が届く。それを見て、ぴったしだったら「ちょうどお受け取りしました」とやや酒焼けしたハスキーボイスが色っぽいお姉さまから内線電話がかかってきたり、おつり必要だなってときは「幾らのおつり入れて戻しますね」ってそれでまた受信機から「シュ〜〜〜〜〜〜 ゴドッ チャリン」みたいな音が聞こえてきて、小銭が帰ってきたことを知る。
ラブホテルを正々堂々と利用してる人なんて、まじあるにはいるんだろうが、超少ない部類なんじゃなかろうか。別に後ろめたい関係性というわけではなくともなんとなく互いの家でそういうことに及ぶわけにはいかないだとか、子供が大きくなり家でするのは難しくなったご夫婦とか、風俗のお姉さんを待っているお兄さんとか、はたまたのっぴきならなすぎる事情を抱えた2人とか、あっさりカジュアルにその場限りで楽しもうぜってことで後腐れないようにとりあえず目についたラブホに入った2人組、とか。
でもどのカップルも、普段平気な顔をして過ごしている日常のなかに非日常を組み込むことで日常が維持出来ている、とか、わたしはそんな修羅場らしい修羅場を経験したことはないけれどひと通りお楽しみを尽くしたあとホテルの部屋を出てやたらしんとした絨毯敷きの廊下をヒールの足音を潜めて歩いている女性が気怠げに振り返って
千と千尋の神隠しで「あー...」っていう人。
広告代理店を早期退職したキョウコは、今にも倒れそうなボロアパート「れんげ荘」に住んでいる。生活費は月10万円と決めて倹しく暮らすキョウコの楽しみは、猫のぶっちゃんに逢う事くらいだったが、ぶっちゃんことアンディは飼い主の家から出して貰えなくなってしまう。
キョウコはあまり変化のない日常を送っているが、れんげ荘の若者達は人生にもまれて忙しそうにしている。コナツさんは事実婚相手の男性の連れ子の育児、チユキさんは田舎に住んでいる彼氏の所とれんげ荘を往復しつつ、他人に貸している分譲マンションのトラブル解決に追われていた。
そんな若者達に深入りし過ぎないよう愚痴の聞き役になっていたキョウコのもとに、実家から母の死が報じられ……。
若い人達のすることに上から目線でアドバイスや批判をしたい欲と内心で静かに闘うキョウコ。その心情が、今にもアウトな方へ傾きそうなギリギリのラインに立っている感じで、ちょっとハラハラした。心の裡だって理想と現実はかなり違うもんなあ。
一時流行った丁寧な暮らし系統だが、そういうのは結局豊かさの産物であり、現実の日本社会ではもはやリアリティーを喪っているように思う。だが、本作では相変わらずキョウコは節約を頑張れば働かなくても生きていけるという設定のままだ。
ところが、彼女が実家に戻れない最大の理由だった母親(他人にとってはいい人だがキョウコにだけは害悪って感じの毒親)が死亡したので、キョウコにはれんげ荘を出て兄夫婦とシェアハウスするように同居するという、新しい道が示される。だが、キョウコは全然乗り気ではない。そりゃ長年一人で暮らしてきた人が、いきなり独居の自由気ままさを手離すことはできないよね。
クマガイさんの生き方や考え方がカッコいいのだが、先のことは知らないなんて、キョウコよりもずっと年長者(敢えて言えば老い先短いともいう)だから言えること。確かに、人生を悩まなくてもいい事に悩んで浪費したら勿体無いとは思うけど。
他人には後ろ指を差されるかもしれないが理想的なキョウコの暮らしは、ずっと手放しで幸せとだけ言えるものではなくて、いつも後悔と不安がついてまわる。
作中の時間の流れがリアルタイムよりもだいぶ遅いのか、本作は2021年に出版されたのにコロナのコの字もない。現実世界はこの数年は酷い事続きだから、現在よりも少し昔を生きているらしいキョウコがいっそ羨ましいくらいだ。もし作中の時間が2022年に追い付いたとしたら、キョウコの心境はどう変わるのだろう。「先のことは知らない」という言葉の受け止め方は、どう変わるだろうか。私は先のことが知れない事に恐怖しかないけど。
ラストでぶっちゃんと再会して急に元気になり小躍りするキョウコ。やっぱあれだ……推しは世界を救う的な……。何があっても推しが元気でいてくれさえすれば生きれるってことか。
前に今読んでるとこって書いたけど、やっと読み終わった。半月以上かかってしまった。(他に色々読んでたのがいけなかっただけだが)
舞台は古代中国のような世界で、神の住む天界、人の住む下界、そして鬼の住む鬼界がある。
主人公の謝憐(シェ・リェン)はかつて大国だった仙楽国の王太子。彼は類い希なる才能を持ち、17歳の若さで天界に飛昇し神官(現代日本で言うところの神)となった。
だが、彼は自分のやらかしによって天界を二度も追放されてしまい、下界でガラクタ集めなどをして糊口をしのぐ暮らしにみをやつすことになった。
最初の飛昇から約八百年後、謝憐は三度目の飛昇を遂げ神官に返り咲くものの、飛昇した際の衝撃で他の神官達の住居などを壊してしまい、多額の負債を作ってしまった。
そこで謝憐はまた下界に降りて、人助けをしたり自分を奉る廟を作り信者を増やしたりなどして功徳を積むことで弁済をする事にしたが……。
読み終えるまでに半月もかけてしまった私が言うのもなんだが、かなりページターナーな作品。
ただの人間が修行をしたり功績をたてたりする事によって神となり、信者を増やして功徳を稼ぐことによってより強い法力を得るという設定が、ゲームっぽくも俗っぽくもあって面白いけど、中国のWeb小説ではあるあるな設定だったりするのか、それくらい解ってるよね? と言わんばかりにストーリーはサクサク進んでいく。でも文章が平易なので設定に振り回されて訳がわからなくなるなんてことはない。
同作者の『魔道祖師』もそうだったが、個々人の心情や集団心理の描写が巧み。謝憐の、お人好しなんだけどいつの間にか味方が誰もいなくなるのもやむを得ないような性格……簡潔に言えば空気を読めない独善的でアイタタタな性格とか、権力者のワガママに振り回される下々の人々の様子とか。
巨陽将軍(ジューヤン将軍。日本語にすると巨根将軍)の名付けエピソードなんかかなり風刺が利いていて、えぇ……意外と中国、表現の自由あるじゃん……(発禁になりませんように)……と思った。
ストーリーが面白いけどBL作品なので当たり前のようにボーイズがラブする。本作は『魔道祖師』のときみたいに男性同性愛の事を「ホモ」の意の古語で呼んで露骨に差別することもない(1巻時点では)。
メインカプの三郎(サンラン。攻め)と謝憐(受け)は前半くらいでもう出逢い、すぐに打ち解けて仲良く暮らしたり一緒に事件を解決しに行ったりする。三郎はなぜか謝憐に対してとても親切で優しく、謝憐は訳もなく親切にされることに戸惑いながらも、根っからお人好しのため受け入れる。
ところが、謝憐と普通の人間達以外の誰もが三郎のヤバすぎる正体を知っていて、でも三郎を怒らせたら事なので、誰も口を挟まない。謝憐と三郎が人目も憚らずに二人の世界に浸っているのを、第三者がドン引きで見てみぬふりを貫く様が滑稽で面白い。
本作ではまだ謝憐や三郎の来歴に語られていない部分が多く、楽しそうに交流しているだけなので萌え萌えでいいけど、きっとそのうち超弩級の不幸展開ややり過ぎて引くエロ展開が来るんだろうな……。
終盤の鬼市に潜入する話が好き。な、なんか鬼市の風景にデジャ・ビュが……『幽遊白書』と『ハリーポッターシリーズ』と『昭和元禄落語心中』と『千と千尋の神隠し』を足して4で割ったような雰囲気。厨二心に刺さる。
丁半賭博であからさまに謝憐が贔屓されるシーンの糖度が高くてほっこりした。
https://twitter.com/AgingAnarchist/status/1559672947853258753
「腹が減ったらそこにあるモン食っとけ」というスタイル。もうエサ
書いてある内容の真偽は知ったことではないのでおいておくが。
日本人は特に食事に娯楽性を見出さず栄養素を摂取するだけの食事のことを「エサ」ということがままあるのだけれど、これが個人的にはあんまりピンとこない。
どちらかと言えば食事に対して娯楽性を見出して執着している方が欲望に塗れているため理性的に見えず動物的であるため飽食の方が「エサ」と言う感じがしてしまう。
特に食事は本能に直結しているためか、食事に対して拘るのは欲望に対して節制が取れていないように思える。
七つの大罪で暴食に豚のモチーフが当てられているせいでそのイメージが強いのかもしれないが、飽食にはそれこそ千と千尋の神隠しで両親が豚になりながら食べているような下品で粗野で反知性な印象が付きまとっている。
自分も食事が好きで美味しいものを食べたいと思うが、だからこそ、食事を楽しむことは不摂生に繋がっていて自分が欲望に負けている印象が強く、お腹が空いて美味しく食べているときの方が動物的な気がしてしまい、
「エサ」というならむしろ日本の娯楽性の強い食事の方が適しているのではないか。
それは言い過ぎかもしれないが、なんというか、どうにも、食事に対して欲望が少ないものを「エサ」と侮蔑するのが、自分の方がただ欲望に塗れているだけなのになぜそんな見下したことを言えるのだろうかと不思議でならない。
まず「社会現象になったオリジナルアニメ」が何かを決めよう。Pixerとかの海外の作品は対象外。このあたりは文句なくはいるだろう。
「鉄腕アトム」「魔法使いサリー」「銀河鉄道999」「タッチ」「ちびまる子ちゃん」「セーラームーン」「ポケットモンスター」「鬼滅の刃」などは、社会現象化は文句ないのだが、原作つきのため除いた。で、次点でこのあたりが並ぶ感じか。上であげてないジブリ作品は、これらに匹敵する影響はあったのだが、きりがないので省いた。
追加があれば。
友人に誘われてピンサロに行った。そこはスーパー銭湯の様な外観で、国道沿いのドラッグストアの前にあり、かなりオープンだった。
自分についたのはポニーテールに眼鏡の女性でとてもかわいかった。千と千尋の神隠しに出てくる大浴場の中にすりガラスで仕切られた大きめの浴槽があり、皆そこで楽しんでいた。
自分もそこに入った。もじもじしているとその女性に脱がされ、2人で浴槽へ。
後ろから女性に抱きしめられ、耳を舌でレロレロレロレロとリズミカルに舐められ、右手で息子をしごかれた。
夢とは思えない気持ち良さだったが、なんとそこに服を着た友人と、制服を着たEXITの様な店員2人が乱入してきて、「ちょっとお客さん!本当に困りますよぉ」と店員2人が心底困った様子でこちらに訴えかけたきた。
今取り込み中だからとはいえない雰囲気で、自分は渋々服を着た。女性は出て行った。
どうしたのかと聞くと、「困りますよぉ」としかいわないEXIT店員。何回か聞いてようやく理由を話してくれた。昔のドラッグストアの入口に車を駐車されたら困るというのだ。
「いや、自分の車はちゃんと駐車場に止めた」と主張しても、店員はあそこに車を止められては困ると一歩も引かなかった。しょうがないので国道沿いのドラッグストアの入口に行ってみると、確かに大きな車は止まっていたが、自分の車ではなかった。
自分は怒りに肩を震わせながら店に戻り、再び入口から入り、着物にハンチング帽をかぶったBEGINのボーカルの様な店長にクレームをいった。
店長は大変申し訳ございませんと丁寧に謝罪をしてくれた。その途中お店に電話が入り、別の店員が店長に「店長!主人が亡くなりました!」と伝えて涙する一幕もあった。
自分は今後この様なことが無い様オペレーションをきちんとしてほしいと伝え、「で、どうするの?」という雰囲気を出した。
もう1回あの女性と楽しませてくれるのか?無料で?どうなの?と店長の口から言わせようとしている所で目が覚めた。