はてなキーワード: 勝負師とは
美術部あがりのインドア腐女子がラウダモンペしてカワイソカワイソしているがラウダを可哀想がるポイントがズレてるから反省しろ
パイロット科なんて若い男のなかでも特に負けず嫌いなほうのやつしかおらんだろ(※シャディク・ゼネリを除く)
現実にいるやつに例えるなら野球やサッカーのスポーツ特待で進学する奴だったり
ゲームもエンジョイ勢じゃなくガチってeスポーツの大会出るような勝負師メンタリティしとると考えるほうが自然
(だいたいお前ら腐女子は中学や高校で男子生徒がジャンプ読んでも教室で強さ議論ばかりして、「男同士の激重感情がどうの」みたいな話してたのが美術部か演劇部の腐女子しかいなかったことを覚えてないんか。陰キャ男ですらポケカの強さ議論しかしとらんかっただろ。人間関係ないがしろにすると人生が本当にやばいと気づき始めるのはだいたい大学以降や。それより前は強えヤツか雑魚かしかない。「ざぁ~こ」とかいう発想はメスガキやなくてリアル男児脳。それが気に食わないなら架空男性と理解したうえで商業BL読めや!)
そいつが後輩の女の子に機体完璧に整備しときましたよ!言われて寮全体から応援されて送り出されながら
「ガン!うわ〜!」で終わり、失神したところを後輩の女の子とアーシアンに庇われてましたってプライドズタズタだろ
かわいそうに……かける言葉もねえよ
そこのガノタは今すぐにカミル・ケーシンクの気持ちになってみろっていうんだよ
カミルの立場になってこのときのラウダになんて声をかければいいか考えてみろっていう話だよクソどもがよ
ラウダディランザはグエルに勝手に使われてエラン4号君にボコボコにされたときにしろ
ランブルリングでラウダがワンパンされたときにしろ噛ませ犬ばっかで可哀想なモビルスーツではあるんだわ
ファラクトもソフィのルブリスもガンダム禁止や決闘仕様の出力制限など無視したルール破りのモビルスーツだし
どっちも不正して高性能のMSにボコられてはいるけど、晒し者みたいな酷え負けっぷりだっただろ
グエルは4号にだいぶ憎まれてるのか執拗に毟られてたし、逆にラウダはワンパン(ソフィがラウダに一切興味がないから)っていう方向性の違う尊厳破壊
しかしどうして腐女子は強い弱いとか勝ち負けを徹底的に無視してメソメソして男から男への執着とホモセックス可能性のことばかり考えるのかね
ラウダがなんで可哀想かってずっとルール守って、身内も自分もルール違反者にボコられてプライドズタズタにされて耐えてきたのに
最後の最後に彼女意識不明説で錯乱してシュバルゼッテ乗ったのが「えっ、何?」「今それどころじゃねえんだよな~」「シンプルに邪魔」「グエルディランザと盛り盛りの最新鋭機シュバルゼッテでやっと釣り合うほど兄弟で実力差あったのかよ」と言われてしまうことやろが
しかも一方的にグエルに喧嘩売ったせいでもう賞賛されている兄と自意識同化することもできなくなった
「メッシ来たから俺らマイアミ最強!」みたいな帰属意識が異常なスポーツ観戦者のように、強者と自己同一化してプライド守るやり口が、もう使えないわけだわ
─3年後─と丸々スッ飛ばされたけどこの飛ばされた期間の適応や成長がラウダにとっては大変だったやろなまあメインキャラではないから丸々カットも当然の処遇ではあるが
ラウダ腐女子は自己憐憫の投影が強すぎるのとインドア文化部の発想の限界のせいでキャラクターの心情エミュレートにフルスロットルで大失敗しとると思うわ
慧眼である、と感じた。
ラーメンを食べて満足することはそれほどないのにも拘らず、私が時折食べに行ってしまうのは、その味の多様さ、より正確には新奇な味を期待させる情報(御託)の幅の広さに拠る。つまり、経験からの私的な統計的判断によれば間違いなく外れを引く可能性が高く、そしてその高みも低い(つまり、飛び抜けて美味いものに出会ったことがない)のに、ネットの口コミなり、Webページの紹介文なりを読んでいると気分が高まって食べに行ってしまう。
御託の種類が豊富なだけでなく、実際味の幅も広い。そしてその幅の広さは、概ねスープの多様さに由来しているように見える。これほどまでに手間がかかっており、熱狂的に研究されているスープは大衆的な料理の中では他にないのではないか。麺も恐らくはこだわりを持って選ばれている場合も多いのだろうが、正直なところ、麺にポジティブな驚きを感じた記憶はない。
(余談。このラーメンという特定の形式が特異的に深掘りされているのにどこか麻雀との類似を感じる。つまり、麻雀はそれ自体特別よくできたゲームではないし、一般的なカジュアルに遊ぶゲームにしてはルールはかなり複雑で参入障壁はそれなりに高い。にも拘らず、プレイヤーが多い。それには麻雀のゲームとしての面白さではなく、以下の点が大きく寄与しているのではないか:
ラーメンも同様で、必ずしもそれ自体が美味しい料理の形式だとは思えない。しかし、ラーメン店は極めて多くあり、またラーメンの批評は一つの娯楽を為すといえるほど人々に人気のトピックである。また如何にこだわりが込められているかの情報こそが味よりも重要であるように見える。これらの点は麻雀が人気である理由の推測として先に述べた点と類似している。余談終わり。)
スープと麺の相乗効果も感じたことがない。と言っても、一つのスープを複数の麺と組み合わせて食べたことがあるわけではないが。ともかくスープ単体で飲む場合と比べて、麺を合わせた方が格段に美味くなるという経験をしたことはない。もちろんスープ単体では塩っぱいが、それは塩分濃度の調整の問題に過ぎない。
実のところ、ラーメンのスープと麺の相性はそれほどよくないのではないか。パスタの場合、シンプルなトマトソースやオイルソースであっても明らかに相乗効果を生み出せているし、より複雑なソースであってもパスタが不要だと感じたことはない。なのに、これほど試行錯誤が重ねられているラーメンにおいて、ハーモニーは生み出せていない。一方で、ラーメンのスープにライスを浸して食べるのはいつも美味い。スープとの絡みでいっても、ライスの方が明らかによく味が染みる。無論、塩分の過剰摂取等の健康上の問題は増すけれども。ここにラーメンから麺を除き、代わりにライスを入れ、スープの総量を減らして半ばおじや状にして食べることを提案したい。
第72期ALSOK杯王将戦7番勝負は、藤井聡太王将が羽生善治九段を4勝2敗で破り、王将位の防衛を決めた。本当に、本当に面白かった。手に汗握る、ヒリヒリするような名勝負の連続。名実ともに歴史に残ることとなったこのシリーズを振り返っていきたい。
棋士は「勝負師」「研究者」「芸術家」の顔を持つ。そう唱えたのは永世名人の谷川浩司である。この3要素は、どれか1つが10割というものではない。一流棋士は、これら全ての要素を持ち合わせ、盤上において切り替えながら戦っていく。それが、一流棋士の一流棋士たる所以である。そうはいっても、棋士によって個性、より強く出てくる要素というものは確実に存在する。私見だが、藤井聡太にとってのそれは「研究者」、羽生善治にとってのそれは「勝負師」だと考える。そして、羽生の「勝負師」としての側面が、何よりもこの番勝負を白熱させたように思う。
6局が指された番勝負で、羽生が勝利した第2局と藤井が勝利した第5局は特に名局だった。第2局は羽生の先手番で相掛かり。59手目、盤上のそっぽに放たれた金が驚きの一手。どこから飛び出てきたのかという異筋の金打ちだが、浮かび上がってくるとこれがべらぼうに厳しい。簡単に指せる一手ではないが、羽生はこの手をノータイムで着手。凄まじい事前準備、乾坤一擲の番勝負に懸ける決意をみた一手だった。しかし、この一手だけでノックアウトされる藤井ではなく、将棋はその後も難解な進行を辿る。羽生の本当に凄かった一手は、その後の銀打ちだ。盤上の中央で威張る藤井の馬にアタックする一手。理屈としては分かるが、それにしても怖い。この手を指すと、自らの玉頭に風穴が空く。無傷では済まされない変化だが、それでも羽生は果敢に飛び込んでいった。対する藤井、「許さん」とばかりに猛攻に出る。銀をかち込み、馬と角の睨みで羽生玉を一気に仕留めにかかる。危険極まりない羽生玉だが、ここでほとんど唯一といってよい、絶妙な凌ぎの手順が存在していた。そして、羽生はそれを読みきっていた。これが本局のハイライト。藤井の猛攻を正確にかわし続けた羽生が、シリーズ初勝利をものにした。何という勝ち筋か。銀打ちの一手は、藤井をこの変化に誘い込んだ渾身の勝負手だったのかもしれない。羽生が最後に放った香車は唯一の正解手である。持ち駒も打ち場所も多いが、ここにこの駒を打たなければ助からないのだ。傍目には怖すぎる変化にも果敢に飛び込んでいった勇者羽生。投了図は、勝負師が生んだ最高の芸術であり、羽生の名局である。
第5局は藤井の先手番。戦型は羽生が誘導して横歩取りとなった。飛車角が空中を乱舞するスリリングな戦型で、かくして本局も華々しい展開となる。激しいやり取りがあり、羽生陣は空中分解の寸前。玉が露出し、またしても危険極まりない状態となった。戦況は藤井有利から優勢へ。このままじっくり勝ちを固めてもよさそうなところだったが、本局の藤井はアクセル全開。防御を完全に放棄する驚愕の手順で、一目散に羽生玉に襲い掛かっていった。このまま押し切れば藤井の快勝譜だったが、その先で羽生が放った金が受けの妙手。藤井の攻めから逃れるために作った即興の囲いだが、この懐が妙に深い。アクセル全開だった藤井の手はパタリと止まり、戦況は混戦へともつれていった。本当に、妙なところに懐はあるものだ。将棋の奥深さ、恐ろしさ。羽生がどこまで狙っていたのかは分からないが、藤井の快勝に思われた一局は一気に混迷を深めていった。形勢は逆転し、むしろ羽生がよくなった局面もあったようだが、あまりに難解で、羽生はこれをつかみきれなかった。最後は藤井が抜け出し、シリーズを一歩リードする3勝目。攻めの藤井と受けの羽生。互いの特徴がよく出た名局で、深淵な羽生の受けは藤井の手をも止めさせた。藤井にとっては薄氷の勝利だったといえるだろう。
最終的には、4勝2敗で藤井が制した番勝負。しかし、星の差以上に競っていた、紙一重の局面が多かったように感じる。ここで冒頭の話題に戻るが、これは「研究者」と「勝負師」による名シリーズだったように思う。藤井は「研究者」。盤上の真理、最善を追求し、そのためには持ち時間を一気に注ぎ込むことも惜しまない。相手の戦法は全て受けて立ち、相手によって戦い方を変えるということをしない。横綱、王者の戦い方である。一方の羽生は「勝負師」。もちろん将棋の研究も超一級品には違いないのだが、羽生は相手によって戦い方を変えることも多いように思う。相手を見て、その相手に有効と思われる勝負手を果敢に仕掛けていく。勝負への抜群の嗅覚であり、勝負勘。「羽生マジック」と呼ばれる絶妙手の数々はまさにそれで、時には善悪を超越した一手で勝利をつかみ取ってきた。そして、本シリーズでもそんな「勝負師」としての一面を遺憾なく発揮した。特徴的だったのは羽生の戦型選択である。今期の藤井は、先手番で圧倒的な勝率を誇り、なんと一時は28連勝を記録。特に角換わりは絶対的なエース戦法であり、付け入る隙がないという強さを誇っていた。これを踏まえた羽生は、後手番で戦型を工夫していく。第1局は一手損角換わり、第3局は雁木、第5局は横歩取り。苦しいとされる後手番で、羽生は藤井の絶対的エース戦法を避け、様々なコースにボールを散らすことを選択した。何を投げるかというところから勝負は始まっている。球種の多さで、狙いを絞らせない。羽生の勝負術は、「次は何を繰り出すのか」と将棋ファンを魅了し、この番勝負を白熱させた。もちろん、角換わりを避けたからといって簡単に勝たせてくれる藤井ではない。どこにボールを投げてもその応手は的確で、結果として羽生は藤井から後手番で白星を挙げることはできなかった。それでも、羽生が後手番で繰り出した3種類のボールはどれも見応えがあり、複雑なねじり合いを生んだ。後手番で必死に食らいつきながら、先手番の2局では会心の内容で勝利をもぎ取った。心から、素晴らしい番勝負だったと思う。
防衛を果たした藤井王将は、羽生九段との番勝負について問われ、「羽生先生の強さだったり自分の課題を感じたところがあった」と振り返った。藤井がインタビューで対戦相手の名前を出すことは非常に珍しい。なぜなら藤井は、前述のように盤上の真理を追究するタイプであり、対戦相手がどうこうというタイプではないからである。今回、藤井が「羽生先生の強さ」と述べたのは、それを肌で強く感じたところがあったのではないかと推察する。羽生の強さ。すなわち、勝負術であり勝負勘。これまで何度も目にしてきたつもりだったが、本シリーズではその真骨頂を見せられた気がした。そんな羽生を相手に防衛を果たした藤井王将のことを、心から讃えたいと思う。
五冠を堅持し、さらなる頂に向かって突き進む藤井王将が将棋界の絶対王者であることは全く疑いようがない。その他の棋士は、極めて厳しい戦いを強いられている。しかし、厳しいからといって戦うことをあきらめてしまえば、その時に将棋界は終わる。今回、52歳の羽生がこれだけの戦いをみせた。勝負を仕掛けた。このことが、将棋界に良い化学反応を起こしてほしいと願う。選ばれしプロ棋士たちには、藤井という絶対王者に対し、果敢に「勝負」を仕掛けていってほしい。必死に戦い続けてほしい。そのように願う。
羽生さん。敗れはしたが、あなたは本当にかっこよかった。藤井王将は、その勝負術に正面から触れ、この番勝負で吸収した。今後は「勝負師」としての要素も強め、さらに手が付けられなくなるほど強くなるのではないか。そういう確信に近い予感がある。それでも言う。さらに強くなった彼に再び挑むのは、あなたであってほしい。
自分の党派性はできるだけ抜きにして、当時世間でどのようなイメージだったかを思い出して書く。
第一印象はそんな感じだった。
実際には自民党の重鎮なのだが、しがないサラリーマンが何かの間違いで総理大臣にさせられてしまったような印象だった。
最初は「頼りない」というイメージが先行していたが、それが後半では「親しみやすい」に変化した。
当時人気だったコメディ番組『笑う犬の生活』で小渕総理を主役にしたコントがあり、その印象が強かったのかもしれない。
小渕総理が急死し、その後何だかよくわからない形で森喜朗が総理になった。
「このとき既に脳死していたのでは?」と思われていた病状の小渕総理からの遺言(?)で首相代理が決まり、密室で森喜朗が総理になったことで『簒奪者』という第一印象でスタートした。
森政権は最悪からスタートしたが、森喜朗は数々の失言さらにイメージを悪くしていった。
「日本は天皇を中心としている神の国」と発言し、世間をドン引きさせた。今でこそネトウヨはたくさんいるが、当時は圧倒的少数派だった。
「この人は何か変えてくれそう」というイメージがあった。
ITを「イット」と読んだ森喜朗と違い、この人はメルマガを配信していた(当時はそれが最先端だった)。
とにかく何か変えてくれるらしい。それは郵政民営化で実現するらしい。郵政民営化でなぜ世の中が良くなるのはよく分からなかった。
でも変えてくれるのなら何でも良かった。
だんだんと「こいつ中身空っぽなのでは…」という疑念が膨れ上がった。
郵政民営化としか言わないし、郵政民営化でなぜ世の中が良くなるのかよく分からない。
衆議院を解散し、郵政民営化に反対する議員を公認せず死角を差し向けるという大勝負に出た。
「こいつは男だ。勝負師だ。改革のためなら何でもやる奴だ」という印象で好感度がうなぎのぼりになった。
郵政民営化でなぜ世の中が良くなるのかは最後までよく分からなかった。
ハンサムで若々しかった小泉純一郎の後継は、もっと若い安倍晋三だった。
なんと祖父も総理で父親も自民幹事長というサラブレッドらしい。
このあと福田、麻生、鳩山と父/祖父が総理シリーズが続くので今となっては珍しくもないが、当時はポシティブなブランドだった。
大臣未経験→内閣副官房長官→内閣官房長官→総理大臣というヒラ議員から5年で総理就任という斬新な後継指名で新鮮味があった。
就任してすぐメッキが剥がれて「こいつ駄目じゃん」という空気になった。
ネット上では当時から既に統一教会との繋がりが叩かれ、『安倍壺三(統一教会は高価な壺を売る宗教だから)』というあだ名で呼ばれ、アスキーアートが2chに大量に貼られていた。
小泉政権で長く官房長官していた福田康夫は『執事キャラ』のようなイメージだった。
冷静沈着で淡々としたイメージで、無能を晒した前首相と違い安定感があった。
思ったより煽り耐性がなくキレてやめた。
国民の我慢の限界より、福田総理の我慢の限界のほうがはるかに早かった。
吉田茂という歴史の教科書にも載ってる大首相の孫で、その輝かしい経歴の割にはヤンチャなとこもあり、漫画も読むという親しみやすいイメージだった。
よくよく見るとただの口の悪いおっさんだった。
でも麻生太郎のイメージが悪化して退陣したというよりは、リーマンショックをどうにかして欲しいという思いがあり、それには政権交代が必要だと思っていた。
祖父が自民党の創設者で元総理という自民党のサラブレッドでありながら、民主党を率いて政権交代を成し遂げた鳩山由紀夫はスターだった。
世の中変えてくれるような期待があった。
なんか色々グダグダだった。
リベラル的な政策も、いろいろ頓挫することが多かった。まだ未熟な政党を与党にしてしまった。
野党だった頃に既に党首になり、いろいろあって党首の座を降りていたので最初から新鮮味はなかった。
「おいおいしっかりしてくれよ~」という場面が多々あったが、逃げ出さない姿勢はよかった。
震災から5ヶ月後の退任。誰が首相でも辞めるしかなかったと思う。
しかし「つたないながらも変えようとする民主党」というイメージからはかけ離れ、昭和の自民党の政治家のようなイメージだった。
この人は結局消費税を上げただけだった。
郵政民営化にこだわる小泉政権に感じた「その情熱はどこから来るの?」という印象に近いものを感じた。
ただ郵政民営化と違い、消費税の増税は「よく分からないけど、それで世の中が変わるなら試しに変えてみよう」と思えるようなテーマではなかった。
「この人途中で辞めた人じゃん。大丈夫なの?」という印象。
第一次安倍政権ではあんなに安倍首相を売国奴呼ばわりしていたネトウヨが手のひらを返して称賛しだした。
このころ既に世の中は右と左に分断されていたので、「世間はだいたいこんな感じに思っていたはず」という文章を書くことはもう出来ない。
左右の分断により評価は分かれていたが、「実務能力は抜群」「安倍政権はこの人のお陰で成立していた」という印象は左右両方にあったと思う。
「この人何もできないお爺ちゃんだったのか…」という衝撃を受けた。
安倍政権時代は意図的にコミュニケーションを遮断して記者会見をコントロールしているように見えていたが、実は単に受け答えができないだけだった。
森内閣から20年続いた自民党のタカ派総理の流れ(麻生太郎はもともと保守本流だが)を断ち切る、久しぶりの穏健保守の総理として「お、自民党も変わるのかな」という期待を少し匂わせた。
しかしその実態は安倍首相の操り人形の側面が強く、岸田文雄の押しの弱そうな印象も加わって、「大丈夫なのかな、この人」という不安も覗かせる。
https://cal.syoboi.jp/list?cat=10
作品名(2000) | 美少女 | 美男子 |
---|---|---|
はじめの一歩 | ||
GEAR戦士電童 | ||
機巧奇傅ヒヲウ戦記 | ||
犬夜叉 | 〇 | 〇 |
アルジェントソーマ | 〇 | 〇 |
ヴァンドレッド | 〇 | |
学校の怪談 | ||
人造人間キカイダー THE ANIMATION | ||
真・女神転生デビチル | ||
Sci-Fi HARRY | 〇 | 〇 |
グラビテーション | 〇 | |
勝負師伝説 哲也 | ||
CYBERSIX | ||
とっとこハム太郎 | ||
メダロット魂 | ||
HAND MAID メイ | 〇 | |
ストレンジドーン | 〇 | |
ルパン三世 1$マネーウォーズ | ||
BRIGADOON まりんとメラン | 〇 | |
NieA_7 | 〇 | |
トランスフォーマーカーロボット | ||
タイムボカン2000 怪盗きらめきマン | ||
妖しのセレス | 〇 | 〇 |
遊戯王デュエルモンスターズ | ||
ゲートキーパーズ | 〇 | |
ラブひな | 〇 | |
星界の戦旗 | 〇 | 〇 |
星界の断章 -誕生- | 〇 | 〇 |
BOYS BE… | 〇 | |
サクラ大戦 | 〇 | |
だぁ!だぁ!だぁ! | ||
ニャニがニャンだーニャンダーかめん | ||
おジャ魔女どれみ# | ||
風まかせ月影蘭 | 〇 | 〇 |
OH!スーパーミルクチャン | ||
美少女率 | 美男子率 | |
割合 | 47% | 23% |
2020冬アニメ | 美少女率 | 美男子率 |
---|---|---|
割合 | 61% | 38% |
まぁ見えてくるのは
・対して2020年冬の3か月だけで49本とめちゃくちゃ多い
・20年でここまでアニメの本数が多くなるということは、それだけアニメ打てばアニメの制作委員会が稼げる構造になっているということ
・ある意味元アニメーター元増田はそういったメディアミックスの歪な稼ぎスキームの被害者だと言えそう
って感じかな。
・一週間前までツール・ド・フランスに出ていた一線級の選手が山のように登場したのがよかった。
ポガチャルとかバルベルデとかログリッチとかニバリとかゲラント・トーマスとか
キンタナとかファンアールトとかエヴェネプールとかイエーツ兄弟とかマイケル・ウッズとか、
すごいメンバーだった。
・そんな選手たちが、南大沢とか大國魂神社とか道志道とか、昔から知ってる場所を走り抜けた。
ラーメン屋の看板とかサンワスーパーとかをバックにプロトンが走る違和感がすごかった。感動した。
・映像もよかった。バイクカメラも空撮のパイロットも、ツールと同じスタッフだったのかな。わからんけど。
ストレスゼロ見れたし、何ならツール・ド・フランスの22ステージ目(実際は21ステージ)を見てるようだった。
今回テレビ中継がなかったのだけど、もしやってたら箱根駅伝中継みたいに小ネタをはさみつつ感動を押し付ける
演出がされてた可能性高いよなあと。ネットだけなのはロードレースの魅力が広く伝えられなかった点では
残念だが、俺が楽しく観戦する上ではベストな環境だったかもしれない。
・コースとレース展開がよかった。コースマップ見て「長すぎるんじゃね?」と思ったが、あの超人たちをもってすれば
丁度いい長さ&標高差だったみたい。200km走ったところで明神・三国峠を持ってくるセンスがすばらしい。
ちゃんと峠でレースに動きが出たし。それまでずっと集団に隠れてたカラパスが、マクナルティの逃げに躊躇なく
乗ったのがすばらしかった。ユース年代から純粋培養されたエリートアスリートとは一味違う、泥臭い勝負師感が好き。
それにしてもコース設定したの誰なんだろう。一等賞をあげたい。
・現地観戦したかったけど、オリンピック開催反対という行きがかり上、ネット観戦に徹したのが結果的によかったかも。
辻さんのインスタ解説にお世話になりました。次もうこんな機会ないんだなと思ったら悲しくなってきた。
私はある業界のいちファンなのだが、その業界は見た目を売りにする業界ではなく、勝負事の世界であり、勝負師としての姿にファンが感動する世界だ。
で、その業界に私の推しがいるのだが、本当にどこに行ってもイケメンイケメンイケメンイケメン言われる。実際顔はいい。顔はいいんだけど、彼のプレイヤーとしての能力に顔は全然関係ない……本当に……関係ない……。
ファンがカッコイーとかいけめーんとか言うのはわかるんですよ。まだ理解出来る。
でも公式も彼を報じる記事もイケメンとばかりで……読んでいて辛い。彼は最近よく記事が出るし、その記事を読めるのは嬉しいけど、イケメンという文字が出るたびにため息が出る。
美人女医とか美人作家とか美人すぎる政治家とかそういうの死ぬほど批判されてきただろ?????それを男にやるのもだめなんだよ!!!!!!!そういうのをルッキズムっていうんだよ!!!!!!!
さらに、普段見えないプライベートなところも解き明かそうというコンセプトのインタビュー記事の連載に彼もとりあげられたのだが(内容はわりとよかったけど、恋愛方面とか本当にいらねえと思った。いやライト層を取り込みたいのはわかるが……プレイヤーのプライベートを切り売りしないでくれ……そういう職業じゃないです……)、
あのさ。
恋人になりたいわけじゃないのよ。乙女ゲーやってんじゃねえのよ。そして君はアイドルじゃないんだよ!!!!!!!!!!!!!そんなことしなくていい!!!!!!!!!!!!!!! ていうかしないで頼む!!!!!!!!
その業界のファン層は最近女性も増えてきたもののその多くが男性なので、女性を取り込みたいのはわかる。わかるが、女性に魅力をわかってもらうために、手っ取り早くキュンキュンさせようという手法でアイドル化していて本当に嫌だ。
(アイドル分野でよくでる類のグッズもちょっと前に出しててほんと………もっとプレイヤーとしての彼らを大事にしてほしいし、彼らの顔や身体を消費するようなファンを増やさないで……頼む……ドル売りしないでください お願いします)
私は彼らのプレイヤーとしての格好良さを愛し、その姿に感動している。そして女性はイケメンなら寄ってくるだろという安直な発想じゃなくて、男女かかわりなく勝負師としての彼らがいかにかっこよくて素敵かを報じてほしい。美人すぎる〇〇もイケメンすぎる〇〇も同じく滅びてくれ。その人の見た目に関係ない、個人の能力を見てくれ。
今年になってから破竹の快進撃を続け、今やVTuber大手事務所の一角になった、ホロライブの不祥事が収まらない。
一番悪いのは事務所の運営方針で、儲け話に目端が利く反面、コンプライアンスや法務・権利関係に対してあまりにも暗く、迂闊で後手後手というのを今まではツッコまれていたが、ここに来て配信者に採用方法にも少なからず問題があるのでは?という状況になりつつある。
聞けばニコ生やツイキャスの配信経験者や、最近だったら他の事務所でのVTuber経験者であれば、それを聞きつけたホロライブのスカウトが来るらしい。
これが一昨年くらいの、当時から大手だったにじさんじとかと比べたら小ぢんまりした事務所に過ぎなかったホロライブであれば、「弱者の戦略」として大いにアリと思える話ではある。
採用された配信者も、小さいからこそ色々自分のやりたいことを自由にやれただろうし、白上フブキはそんな環境で頭角を現したタレントと言えるだろう。
あるいは大手に採ってもらえなかったとか、声優やアイドルとして表舞台に立てなかった負い目や悔しさをバネに、ひたすら自分の強みを模索し、のし上がるモチベーションにした配信者もいるはず(おそらく湊あくあはそういうタイプだと思われる)。
しかし今や見事にブランドイメージを確立してしまったホロライブに入りたい人なんて、最初から稼ぐ気満々の「プロ勝負師」みたいな手合がほとんどだろう。
そして勝負師というのは、言い換えれば「勝つために不要なものを削ぎ落とし、捨ててしまった人たち」とも言えるのだ。
なぜ「クリーンファイター」などという単語があるのか、「芸人100点、人間0点」などと弟子にまで揶揄された落語家がいるのかという話でもある。
そういう今のホロライブが何に例えられるかと考えると、「美貌」さえあれば誰彼構わず召し上げた、昔の後宮が挙げられるのではないだろうか。
そんな女性集団を女性だけで統率するのは困難だったためか、「女に手を出したくとも出せない男性官僚」すなわち宦官が大活躍する運びになったと。
そんな宦官は、中国からヨーロッパまで、いわばユーラシアに遍く分布していたのだが、日本にだけはなかった。
というのも、日本の女官は平安の昔から江戸時代の大奥に至るまで、「帝/上様の伴侶として恥ずかしくない、最低限の家柄と教養を持ち合わせている」こと、今風に言えば「上級国民の女子」であることが、美貌以上に絶対条件だったためである。
いわば医者と弁護士の娘しかいない私立一貫校みたいな、良い意味で均質化した集団なので、女性だけで十分まとまったのだろう。
だからというわけではないが、今後ホロライブが生き残る道があるとすれば、そういう歴史に学ぶことが求められる気がしている。
とはいえ、それは結局、ナレーションやアナウンスにおいて、高卒どころか中卒からでもなれなくはない役者が殆ど参入できず、高学歴かつ徹底した社員教育を受けた局アナ系ばかりが仕事を取っていくみたいな話であり、また一つ格差を見せつけられる結果になるだけの気がしなくもないが。
そんなことを思わせる好例が、ほぼ同時期にデビューしたホロライブ5期生(ほろふぁいぶ)と、にじさんじの世玲音女学院(セレ女)である。
今の所、チャンネル登録者数・同時接続数・そして恐らくはスパチャ総額のいずれもほろふぁいぶの圧勝なのだが、反面デビューから半月足らずでのメンバー脱退や残ったメンバーの炎上により、相当にイメージを毀損してしまっている。
一方のセレ女は、一応「大型新人」というゲタがあるものの西園チグサがチャンネル登録者数10万人を突破したり、他の4人も興味深いキャラや趣味嗜好で、地道にファンを獲得しつつある。
というわけで、ここまで読んで興味が湧いた人のために、比較用に双方の配信者の「みんなのリズム天国」実況配信をリンクしておく。
1,相手が食い詰めて死ぬかもしれないときに、王手を決めれる強いエゴが外から観測できてる
2,「勝負師は気性が激しくないと」なんて言ってない
3,「勝負が強ければ気性が激しくても許される」とは言ってる
4,「エゴが必要でエゴが強くても許される社会」について話してるのに「品行方正云々」って自分の知識ひけらかしたいだけの別の話してくんな
黒田なんじゃないの?日銀の。安倍ちゃんとかもうどうでもいいよ。小泉同様に歴史の汚点として教科書載るだけじゃん。たいしたことないよ。
黒田砲とかぬかしてずっと温存してた2度と切れないカードを使いつづけてるわけじゃん。戦後ずっと貯めてた水槽についに穴あけちゃったの。ものすごい勢いで。
で、結果やったことといえばジャブジャブと上場ゾンビ企業を太らせて、外国の投資会社と日本の出自の怪しい資本家たちに金をばらまいただけ。トリクルダウンなんて起きてないわけ。絶対に給料は上がらないし物価も伸びない。
死にかけのじじいに高額なカンフル剤と栄養剤打ち続けてるようなもんで、どんなにやったって爺は死ぬんだよ。イノベーションの阻害要因作りまくってんじゃん。イノベーションが起きないとこんな資源のない国で給料とか内需とか上がるわけ無いでしょ?馬鹿なの?
あとあいつが一番駄目なのは、あいつは目的と何やるかが読まれやすくて顔に出やすいし手の内が見え見えだということだと思うんだわ。
ギャンブラー、勝負師として一番ダメなタイプ。天下一中央銀行バトルやってんのにそんな手管じゃだめだって。
いま現在進行系で黒田パパがよくわからないうちに賭場でギャンブルでカモられまくってありったけの貯金を溶かして、あと10年して何かカードを切りたいときに日銀の金庫にお金が残ってませんでした!ってことをやってるわけよ?
こう言うと日本は対外債務がないから大丈夫って自称インテリが念仏のように唱えるけど、外国から借金するって生易しいことでは思うんだよな。「いままで身内で金融通しあってたけどなんか苦しくなってきたからお金貸してください。生活費一式です。」って言ってきた死にかけの爺にウシジマくんがまともに金を貸すと思うか?
誰かおらんのかね、ホント。
9月20日に幕を開けたラグビーW杯2019日本大会は、43日を経て今夜、最終日を迎える。
予選4プールから20チームで争われたトーナメントで最後に勝ち残り、ウェブ・エリス・カップへの挑戦権を得た2チームは、白衣のイングランドと緑のジャージの南アフリカ。
4年間を最高の形で締めくくるのはどちらのチームとなるだろう。
そして、決勝はどのような戦いになるのだろうか。
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小細工なしの真っ向勝負で勝ち上がってきた南アは、この決勝も自分たちの強みを最大限に活かしてぶつかっていくいだろう。
ただ小細工はしないと言ったが、プランがないとは言っていない。
南アで注目すべきはスタメンとリザーブの顔ぶれ、とりわけリサーブの3人、HOマルコム・マークス、PRヴィンセント・コッホ、スティーブン・キッツォフだ。
この第一列は、本来だったら1本目のフロントローなのだが、ノックアウトラウンドに入ってからとういうもの、彼らをリザーブに回して後半から登場させている。
ディフェンシブで硬いラグビーを得意とする彼らにとって、ディフェンスとともにセットプレーは生命線だ。
最強のフロントローを後半に登場させて、インテンシティ(強度)をおとさずゲームを支配するのがその目論見だ。
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また、通常80分を超えると最後のワンプレーを残してゲームが終了するのがラグビーだが、勝敗をつけなければならないトーナメントに限っては、80分で決着がつかなかった場合、延長戦に突入する。
そうなった時、どちらがスクラムで勝ってペナルティーゴールを獲得するかは勝敗に直結する。
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ただ、それでも南アが好みの試合展開になるかどうかはわからない。
準々決勝や準決勝でとったようにハイパントを多用して着地点でのフィジカルバトルを挑んでも、ボールを保持した敵が蹴り合いに応じずキープしつづければ、南アは非常に低いポゼッションの中から得点のチャンスを探さないといけない。
相手がフィジカルに大きな強みを持たない日本やニュージーランドならともかく、今日の相手は自分たちと劣らぬ屈強さを誇るイングランドなのだ。
キープされ続けながら真っ向勝負の激しいフィジカルバトルで互角以上に持ち込まれるビジョンにも現実性がある。
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地上戦のフィジカルバトルでディフェンスが巻き込まれれば、突きつけられるランの脅威も増すだろう。
フィジカル優位が自明であったり、強みの優劣がそのまま結果に反映された今までとは難易度のレベルが違う。
南アはスクラムはもちろん、ラックやモールでも80分間、絶対優位で試合を運んだ上に、一瞬のわずかな隙に手を突っ込んでこじ開けてくるイングランドの一撃を封じないといけない。
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さらに言うと今回のイングランドは何を仕掛けてくるかわからない。
「ここまで来れば、コーチし過ぎないことが大事。選手を精神的にも肉体的にもフレッシュな状態にし、ゲームプランを提示して、チャンスがつかめるように持っていく」と語ったイングランドのエディー・ジョーンズHC。
自然体で当たるとも取れる発言だが、あくまでコーチングの話であって、稀代の戦略家がノープランで決戦に臨むとは思えず特別なプランがあるのかもしれないが、それだって言葉の裏を考えすぎて迷いが生じれば勝負師の思う壺。
賽は投げられた、もうやるしかない。
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観客が声を合わせる光景はもうお馴染みとなったが、今日の歌声はより大きく、スタジアムは大合唱となった。
大歓声のなかキックオフの瞬間を迎えた。
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南アフリカのキックオフで始まった試合は、イングランドの応援歌、スイングロウ・スィートチャリオットが響き渡る中、開始早々イングランドのPRカイル・シンクラーが味方LOマロ・イトジェと交錯し脳震盪で交代。
早くも激闘を予想させる幕開けとなる。
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続くマイボールのファーストスクラムに組み勝った南アが大きく展開して攻め込み、押し込まれたイングランドは自陣からボールを回し押し返すが、南アもすぐさま切り返して展開する。
今までとは打って変わってランで展開して攻める南ア。
イングランドがキックで地域を返挽回してもキックとランを織り交ぜて攻めていく。
さらにスクラムでも圧倒し、地上戦で優位を示しながらスタートを切った。
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8分、敵陣深くでボールに噛んだ南アがペナルティゴールを獲得。
決勝初の得点はSOハンドレ・ポラードのキックから生み出され、3-0。
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予測の逆の展開にペースをつかめずにいたイングランドは21分、初めて敵陣深く侵入してラインアウトからのセットプレーでフェイズを重ねた攻撃からペナルティゴールを獲得、これをオーウェン・ファレルが決め3-3。
この攻防の中で、今度は南アHOボンギ・ンボナンビが脳震盪で、LOルード・デヤハーも肩を痛めて交代する。
激しい試合だ。
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25分、この試合の大きなファクターとなっていくスクラムで組み勝った南アがペナルティゴールを獲得し6-3。
イングランドも待っていたために後手を踏んでいたディフェンスを激しく前にでるものに変え、身体を当てながら前進し、6分に渡る攻めでペナルティーゴールを獲得し6-6とする。
流れを持っていかれたくない南アは36分に獲得したペナルティと前半最後のスクラムでプレッシャーをかけ、ともに獲得したペナルティゴールを決めて12-6で前半を折り返した。
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前半、獲得したスクラムの全てに勝って4本のペナルティーゴールを決めた南アの首尾は上々だ。
終了間際にもフェルミューレンが真正面からぶち当たり、気持ちでもペースを渡さない。
対して予想外のランでの展開に待ってしまったイングランドは、攻めてもボールが手につかず噛み合わない。
想像以上の強さの前に明らかな劣勢に立たされてしまっているのに、南アはまだ最強のフロントローを残しているのだ。
25分過ぎから少しだけ流れを取り戻したが、未だビハインドは6点。
スコア以上に悪い状況を挽回するため、エディーはどのような策を授けるだろうか。
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後半、キックオフからランで攻めるイングランドだが、素晴らしい集中力を発揮する南アのディフェンスの上がりが早く突破できない。
スクラムでも南アが予定通りフロントローにコッホとキッツォフの2枚をいれ、本来の最強のフロントローで制圧にかかってくる。
この圧倒的な力押しでペナルティゴールを奪われ15-6。
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その後のキックオフからの攻めでも、早くて強いディフェンスで立ち往生を食ってからのスクラムで跳ね返される。
スクラムで決定的な優位を証明した南アは3点をちらつかせつつイングランドの攻撃を跳ね返しつづける。
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圧力に苦しむイングランドはなんとかスクラムを一本返してしてペナルティゴールで15-9とするが、陣地に進入してきた南アにペースを強奪され、ペナルティゴールで突き離される。
追いすがるイングランドもすぐさまペナルティゴールかえしてし18-12とした64分、劣勢のスクラムからついにディフェンスが破綻、ここからの展開でマカゾレ・マピンピにインゴールに飛び込まれ、初のトライを奪われる。
増田も含めてきっと多くの人間が勘違いしていた、イングランドが仕掛けて、南アが受けてたつと。
でも地上戦は体を当てて前に出て相手にキックを蹴らせ、ボールを持ってはFWの強度で集めてランで止めを刺す、イングランドがとれる戦術は、南アだってできたのだ、だってそうじゃないか、FWもバックスも駒は揃っている!
この戦いは自分の置かれた状況を素早く理解したものが制する勝負だった!
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70分をすぎ、もうトライを取るしかないイングランドはセットプレーで攻めるも集中力が切れない南アがラインを押しかえし、そして73分、170cmのポケットロケット・チェスリン・コルビが大男をかわしながら走り抜け、勝負を決定づけるトライ!
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そのまま80分、南アがイングランドを陣地に磔にしたままボールは蹴り出された。
スタジアムが歓声に包まれ、栄冠を手にした戦士たちが抱擁を交わす。
南アフリカは戦略家の予想を上回る戦術と、それでも決して忘れなかった自らの強みで、80分間ラグビーの母国を封じ込めつづけた。
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試合後、安堵したような表情でインタビューに答えるラッシー・エラスムスHCに対し、序盤の違和感からペースを一度も渡してもらえずの敗戦に珍しく失意を隠さないエディー・ジョーンズHC。
自国開催での屈辱の予選プール敗退から4年間、白いジャージをここまで連れてきて、黒衣の王者にさえ何もさせなかったが、緑の巨人が立ちはだかり、栄冠には手が届かなかった。
しかし、その手腕を証明した名将はいつかまた帰ってくるだろう。
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審判団や準優勝のイングランドへの表彰を経たセレモニーの最終章、44日間、いやもっと大きく見れば4年の間争われたウェブ・エリス・カップは、秋篠宮皇嗣から南アキャプテンのシア・コリシに手渡され、緑の戦士たちがその所有者となった。
南アフリカにとって、ラグビーは初の優勝から民族融和の象徴として特別な意味を持つ。
黄金のカップの下、戦士たちが喜びのステップを踏む中、大会は幕を閉じた。
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今日でこのレビューも終わるが、最後に少しだけ話をさせてほしい。
ラグビーの面白さを知ってもらいたい、そして一緒に盛り上がりたい、そんな思いから始めたレビューがこんなにも多くのブクマとブコメをいただき、まるでみんなと一緒にW杯をみているようだった。
それは小さい事だけれども夢だと言っていいし、それがかなった最高の44日間だった。
夢を叶えてくれたのは、増田に場所をくれたのは、ここに集うみんなだ。
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そしてこのレビューを多くのブクマカの勧めに従い、noteでまとめて公開することにした。
増田よりその分内容が増えていると言えるが、ここでしか書けない一言がある。
夢を叶えてくれただけでなく、増田に新しい学びの機会をくれたブクマカやはてなユーザーにありったけの感謝をしたい。
みんなが最初だ。
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そして、また4年間が始まる。
次はフランスだ。
また一緒に、ラグビーで盛り上がろう!
10月の第4週、関東はまたも台風21号から変化した温帯低気圧が大雨をもたらし、千葉では河川の氾濫が起きた。
自然災害の多い日本だが、今年の秋はそれがもたらす結果が深刻だ。
ラグビーW杯でも、予選プールの2試合が台風のリスクで中止になったが、その判断は正しかったように思う。
日本が初のノックアウトラウンドに進出したことで話題になったラグビーW杯だが、その他にもこの台風による試合中止や、ティア1の伝統国でないアジア初開催など、2019年大会は歴史に残るW杯になるだろう。
その大会に、史上初の3連覇という新たな歴史が生まれるだろうか。
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対戦するのは黒衣の絶対王者ニュージーランドと、白のジャージに身を包んだイングランド。
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前大会、自国開催でありながら予選プール敗退という屈辱を味わったイングランドは、勝負師エディー・ジョーンズをHCに迎え、破竹の勢いで準決勝まで勝ち上がってきた。
前任の日本でチームにW杯で初となる3勝をもたらしたことでも有名なこの名将は、その激しい気性と独自すぎる指導アプローチで数々のエピソードを持つ。
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南アフリカ戦の最後の場面で自らのキックの指示に反しスクラムを選択した選手の判断をみて激昂し、インカムをコーチボックスの壁に叩きつけ破壊したなどというのは可愛いもので、日本代表合宿で毎朝6時からの練習を強いて吐き気がするほど走らせた上、うまく行っている練習のシーンでもいきなりブチ切れて選手の不確実性への対処を見たり、イングランド代表合宿に柔道家を招聘して代表選手の顎の骨を骨折させたり、その狂気のエピソードは枚挙にいとまがない。
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2015年大会の結果を受けて、著書がビジネスマンに大受けしたエディーだが、こんな滅茶苦茶がまかり通るのは指導相手がナショナルクラスのフィジカルエリートであり、彼自身教員免許を持った上で三度もナショナルチームのHCを歴任して指導メソッドを磨き上げたからであり、凡百の経営者が彼の真似をしたら社員の8割は辞めると思う。
ちなみにエディーの指示をサラッと無視してブチ切れさせたリーチ・マイケルは、今大会の合宿でそのエディーが考案した「石鹸水でボールをヌルヌルにしたパス練習」をやろうとして、ジェイミーにすげなく却下されている。
こっちはこっちで会社の先輩だったら、なんかちょっとめんどくさい感じだ。
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一方、3連覇を目指すオールブラックスのHCスティーブ・ハンセン。
元警官の彼が激しい感情をあらわにしたのを増田は見たことがない。
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試合前にエディーが「練習をスパイされていたのでは」という記者の質問に対して否定も肯定もせず「まあでも誰かわかんないけど撮ってる奴はいたけどね」などと言わなくていいことを言っても「私は心理戦なんかやりませんよ。エディーがとても賢い人だということは、よく知っています。そんな事をしても、何の意味もありません」と泰然自若として受け流した。
聞くところによると宇宙飛行士というのは、どんな状況にあっても感情的にならず、そのときに最適な解決方法を考えて淡々と実行しなければ務まらないものらしく、それに近いメンタリティの持ち主なのかもしれない。
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注目の準決勝第一試合は、破茶滅茶パワハラおじさんとベテラン宇宙飛行士の名将対決となった。
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HCのキャラが濃すぎて説明に字数を取られてしまったが、ここでゲームプランについて考えてみよう。
伝統の強力FWに加えて、BKの展開ラグビーでもトライが取れるイングランドだが「出来るからといってそれをするべきなのか」という問題がある。
イングランドの展開ラグビーは、どこからでもかけられる圧力を相手に晒した上で、順目順目にオーソドックスに展開したり、ディフェンスラインのわずかに広めな隙間にパワフルランナーが走り込んでこじ開ける、といったもので、シンプル強力ではあるが意外性はない。
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この展開でボールを持ち続けてしまうと、いつターンオーバーされるかがわかりづらい。
オールブラックスは世界一のアンストラクチャーラグビーのチームだ。
突然始まったような攻守交代からの混乱で彼らを上回ることのできるチームなどありはしない。
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イングランドとしては、むしろボールを計画的に渡してディフェンスで潰してエラーを誘発し、セットプレーの展開に持ち込んだ方が、数々のチームをねじ伏せてきた必殺のモール攻撃を繰り出せる。
しかし、それだってディフェンスがちょっとでも遅れれば何をされるかわからない。
オールブラックスは本職LOの長身スコット・バレッドをフランカーに起用してラインアウト対策を取り、その上フィールドでは抜け目のない黒子、モウンガが目を光らせているのだ。
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エディーはこの難解なパズルに解を見つけることができただろうか。
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この試合でも、台風被害に遭われた方への黙祷が捧げられ、両国の国歌が斉唱されたのち、オールブラックスがウォークライ、ハカを行う。
これにイングランドはその三角の陣形を包囲するかような翼型の陣形を取って受けて立つ。
いつもはシリアスで怖い表情のCTBオーウェン・ファレルが不敵な笑顔で視線を送る。
その笑顔もやっぱり怖かった。
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これが自分たちにボールが戻るセットプレーとなり、ここから大幅にブレイク、順目のパワフルな攻撃を攻めきってわずか1分30秒、イングランドは王者から先制のトライを奪った。
この攻撃でイングランドはキックを蹴らず地上戦で取り切り、これはこの後の展開を予想させるものだった。
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その後も身体をぶつけながら前進、攻撃も防御も出来のいいイングランドに対し、ディフェンスの上がりが悪いオールブラックスは切り返すこともできずに序盤一方的に攻められてしまう。
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オールブラックスは17分、18分と二度敵陣に進入してのセットプレーを得るが、これを強力ディフェンスで凌ぎきられる。
待望の切り返しの機会を得て攻撃しても、イングランドのラインを押し上げる早いタックルの前に下げられてしまい、アンストラクチャーラグビーを全くさせてもらえず、自分たちボールのラインアウトもいい形でボールが出ない。
ポゼッションはイングランドが6割、プレーエリアは半分以上オールブラックス陣内だ。
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前半最後の38分、オールブラックス得意の切り返し攻撃も不発におわり、逆にイングランドがペナルティゴールを獲得、スコアは10-0で前半を折り返した。
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ぶつ切りのゲームを挑むのではないかという増田の予想を覆し、ほとんどキックを蹴らず、横に展開しつつ地上のフィジカルバトルを制圧して前進するイングランド。
スコット・バレッドを入れてのラインアウト対策をスカした上に、そのラインアウトでも幾度も競り勝ち、エディーに言わせれば「してやったり」という展開だ。
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予想したかしないか、全くボールを渡してもらえない上、守れば押され、攻めても包囲されるかのようなディフェンスの早いチェックと激しい当たりで前進できないオールブラックス。
前3メートルのスペースがあるところでボールが欲しい、しかしそれが全くできないのだ。
前に出られないディフェンスと噛み合わない攻撃を修正できるだろうか。
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機能しなかったスコット・バレッドを外し、地上戦を制圧するためにFLサム・ケインに交代。
しかし49分、それでもイングランドの圧力の前にペナルティゴールを献上、13-0とされてしまう。
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オールブラックスは苦戦していたラインアウトをテコ入れするため、HOデイン・コールズを投入。
経験豊かなSH TJペレナラ、CTBソニービル・ウィリアムズも投入し修正を図る。
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すると、54分、相手陣深くに進入し、相手ボールのラインアウトの一瞬のミスをついたFLアーディー・サヴェアがインゴールに飛び込み、オールブラックスが待望のトライを奪った。
コンバージョンも決まって13-7。
ほとんど表情が変わらないスティーブ・ハンセンHCは注意しないとわからないくらい少しだけ頬が緩んだ。
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だが簡単に流れは変わらない。
ここで試合を戻したいイングランドがまたも力押しで前進し、60分にペナルティゴールを獲得し、16-7。
コーチボックスでは勝負を左右する時間帯に追加点を得ても、緊迫した表情のエディー・ジョーンズ。
ここから先はフィットネスが切れる可能性があるのだ、そうなれば独創的な攻撃を誇るオールブラックスに9点差などあっという間にひっくり返されてしまう。
傍らで見るアシスタントコーチにしてみれば、フィットネスが切れるも心配だが、エディーの方だっていつキレるかわからないので全く油断ができない。
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しかし噛み合わないオールブラックスは反則がかさみ、主審のナイジェル・オーウェンスさんから注意を受け、終盤に差し掛かる68分にもイングランドにペナルティゴールを与えて、19-7とされてしまう。
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トライを取るしかないオールブラックスはボールを持って前進するが、終盤になってもフィットネスの切れる気配がないイングランドの高速ディフェンスの網を全くかいくぐれない。
勝負師エディーのプランは「地上で展開してボールを渡さず押し下げて、ボールを奪われるたら前進ディフェンスで潰しまくるね、それも80分ね、Go!走る!走るね!」というものだった。
ラグビーの研究が進み、ボールを展開するだけでは突破できない現実に、キックからのアンストラクチャー攻撃という回答を見せて絶対王者に君臨したオールブラックス、それに対する解は「前に出る攻撃的防御、展開しながらの防御的攻撃、その狭間からの一撃」だった。
元から恵まれたフィジカルをさらにいじめ抜いて徹底的に鍛え上げたからこそ取れるプランだ、ラグビーの母国に渡っても、やっぱりエディーはエディーだった。
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勝負は決しても一矢報いたいオールブラックスが最後の猛攻を見せるが、80分、ボールは蹴り出され、黒衣のディフェンディングチャンピオンを封じ込めたイングランドが準々決勝、準決勝にについで、三度の一番乗りを重ねて決勝に進出を決めた。
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33%しか地域獲得率を与えることなく、オールブラックスに試合をさせなかったイングランド。
試合後のインタビューに日本語で答えるエディー・ジョーンズの顔は笑っているが目が全然笑っていない。
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「ありがとうございます、みなさん」
4年前、日本代表を率いて世紀の番狂わせを演じた勝負師、その目が見据えるのは優勝だ。
3度目のナショナルチームのHCとしての挑戦にして、ついに視線の先に収めたウェブ・エリス・カップ。
あと一勝だ、もう逃がさない。
日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビューで試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントもいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。
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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。
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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツの面白みを発見できる見方を知って欲しかった。
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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦のレビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。
日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点からの風景を共有したいと思った。
そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっとお説教を頂いた日本×スコットランド戦のレビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。
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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールからの帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合はリアルタイム観戦ができた。
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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送でウェールズ×フランス戦も観戦できた。
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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合を概観し、準決勝の展望についても触れたいと思う。
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イングランド×オーストラリアの試合は、伝統的な重くてシンプルなフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化型フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルなオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。
「シークエンス(台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHのウィル・ゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBのカートリー・ビールと試合のタクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔で攻撃に冗長性と予測不能性を加えていた。
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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボールを支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。
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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。
オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離をメイドした。
にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合、エラーやディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。
このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドはタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。
6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。
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効率を無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアのスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドのスタイルであり、オーストラリアは自分たちのプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランドに問題を突きつけられた、という形になった。
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オーストラリアとイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカとエディー・ジョーンズはコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的なものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。
こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。
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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合で増田はさらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。
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今年のテストマッチでオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。
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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。
オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。
実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。
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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディー・テイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージ・ブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロン・スミスやボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田は個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。
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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからのセットプレーを相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス。
黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。
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緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。
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細かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。
ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。
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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能な攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパント、サインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。
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前半からボールを支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービス、リーアム・ウィリアムズの個人技しか出来ることがない。
そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキックと個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。
ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間を提供してしまう。
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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。
前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスのリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOのセバスティアン・ヴァーマイナがモールのどさくさに紛れてウェールズの選手に肘打ちを見舞ってしまう。
掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運のカード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。
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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。
フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。
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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷の勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。
毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。
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土壇場に強い男たちの活躍で準決勝3番目の椅子はウェールズのものとなった。
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準決勝はニュージーランド×イングランド、ウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。
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ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。
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しかしオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。
重厚でクラシカルなスタイルから進化して、未来型フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。
いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスのモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。
オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態でボールを持つかということになる。
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名将スティーブ・ハンセンと、勝負師エディー・ジョーンズの采配に注目だ。
また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。
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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。
双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。
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自分の自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。
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翻って必殺の一撃が世界最高クラスのフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手のテストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。
今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。
綱渡りのうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。
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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。
みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。