はてなキーワード: 刺客とは
人によって定義や範囲は違うだろうが、レスバとは、テキストによって議論、喧嘩、罵りあいを行うことを指す言葉だ。
最近は、レスバはSNSでよく行われる。X(旧Twitter)でもレスバは日常茶飯事であり、それを実際に「レスバ」という言葉で形容することも行われている。
さて、少し前に、5ch(旧2ch)ブラウザであるJaneがアップデートされ、5chではない別の掲示板に接続されるという事件があった。この別の掲示板のサイト名は忘れてしまったので、ここでは偽5chと呼ぶことにする。
偽5chはXでも多少話題になったのだが、その中でも偽5chの技術スタックに言及したアカウントがあった。曰く、偽5chのWeb版はNext.jsという技術が使われており、掲示板サイトらしからぬモダンな造りであるとして、肯定的に言及していた。
このアカウントが普段からAI驚き屋行為で注目を集めていたこともあり、偽5chに言及したこの投稿は話題になった(いわゆる「バズった」)。
実際、このNext.jsという技術がモダンな技術のひとつであることは疑いようがない。デジタル庁が一度Next.jsを採用して話題になったが、モダンすぎて扱えなかったのかやめてしまったのも記憶に新しい。
話はレスバに戻るが、Xでの技術的な話題にはレスバが付きまとう。人によって好みの技術が異なるので衝突が起こるのは当たり前だ。高低さまざまなクオリティのレスバが日々繰り広げられている。
Next.jsはモダンな技術と書いたが、より後発の技術を推している人は、Next.jsは時代遅れで過去の技術だと言いながらレスバを挑んでくるだろう。新しい技術のほうが必然的に(まだ)単純なので、「Next.jsは過剰に複雑だ」といった論理展開も定番だ。
逆に、いわゆる「枯れた技術」信仰を持つ人は、Next.jsなんて枯れていないものは使えないという論調だ。これも人気の高い武装である。
偽5chのNext.jsに言及した投稿にも、例に漏れず、さまざまな異論が舞い込んでくる。Xのいつもの光景だ。技術的な話題で一定以上バズったら何をどうやっても叩かれる。
しかし、普段と違うところがあった。捨て垢で叩く人が多かったのだ。
正直に言って、捨て垢の人の批判はひどかった。中身のないワードサラダだ。技術的な内容ではなく、感情論やレッテル貼りを武器にしているようにも見えた。
知識が無くても使えるレスバの手法を用いながら、無理しつつもなんとか批判を書いているという印象を受けた。今ならChatGPTのほうが中身のある批判を書けるだろう。
ここからは妄想だが、そのような捨て垢の人は5chからやってきたのだろう。
当時、5chの住民は当然偽5chに対して敵対的だった。偽5chに対して肯定的な投稿があったとなれば、叩きたくもなるだろう。
裏は取っていないが、大方どこかで投稿が晒されて「凸」した人たちがいたのだろう(もう死語か? よく分からん)。
正直、偽5ch絡みを除けばよくあるNext.js上げの投稿だったので、それくらいしか捨て垢でわざわざ批判を飛ばす理由がないと思う。
「レスバ」という言葉は5chのような掲示板文化に由来する言葉だと思う。
Xなどでは返信のことを「レス」と言わない。「リプ」だ。
返信を「レス」というのは掲示板だ(メーリスとか、掲示板よりさらに古い文化由来だったらごめん)。
つまり、5chからXに捨て垢でやってきたのは、レスバの本場からやってきた刺客なのである。
まあ、刺客たちがみんな技術に詳しいわけでもないのだろうから、技術的な話題でレスバをこなせというのも無理な要求なのかもしれない。
客は客でも刺客なんだぞ
山上徹也,東瀛奈良縣人,外祖從商,父隨之,少時得富貴。五歲,父亡,隨母居奈良。母為淫祀惑,錢糧地契皆捐,家徒四壁,無資以學,兄疾亦無以治。徹也從行伍,以乞活。既卸甲,兄不堪病擾,自縊而盡。徹也泣曰:「兄自去,弟當何如?」
安倍晉三者,四度拜相,貴胄之後,然其縱淫祀行攬金之實,惑信眾得連任之資,徹也惡之,書友人曰:「吾當誅此賊!」遂購火藥、鐵管、鐵砂、制得雷與銃,又恐傷及無辜,捨雷而取銃。
時晉三巡於奈良,宣淫祀惑人之詞,聽著甚眾。徹也隨其後,衛士數十無一疑之。待得良機,銃出而發,不中。眾人皆惑,晉三亦顧之。煙未盡,又發一銃,霎時,聲出如雷,煙現如龍,晉三即伏。眾侍驚覺,圍而擒之,徹也面不改色,釋銃就執。後晉三送醫,不治。
時人曰:山上徹也,勇不及聶政,智不如專諸,所出不為國仇,但為家恨,惟其為民除害,替天行道者,義也。
【日本語訳】
山上徹也は、東洋の奈良県の出身で、母方の祖父は商人で、父もそれに従っていました。幼い頃に富と栄華を得ましたが、五歳のときに父を亡くし、母とともに奈良に住みました。母は淫祀(いんし)という邪教に惑わされ、金や土地の権利書をすべて寄付し、家は貧窮し、学ぶための資金もありませんでした。兄も病気で治療することができませんでした。徹也は兵士として働き、乞食のように生きていました。兵役を終えた後、兄は病に耐えられず、首を吊って死にました。徹也は泣いて言いました。「兄が去ってしまったら、弟はどうなるのだろう?」
安倍晋三は、四度も首相になった貴族の末裔でしたが、淫祀の教えに従って金を集めることに専念し、信者たちを騙して再選を得ることに執着していました。徹也は彼を憎み、友人に手紙を書いて言いました。「私はこの悪党を殺すつもりだ!」そして、火薬、鉄管、鉄砂を買って爆弾と銃を作りました。しかし、無関係な人々に傷を与えるのを恐れて、爆弾は捨てて銃だけを持ちました。
晋三は奈良を巡回して、淫祀の教えを人々に説いていました。聞く者は非常に多かったです。徹也は彼の後ろについていきましたが、護衛の兵士たちは何十人もいましたが、誰も彼を疑いませんでした。好機を待って、銃を出して発射しましたが、外れました。人々はみな戸惑い、晋三も振り返りました。煙が消えないうちに、もう一発銃を発射しました。その瞬間、音は雷のように響き、煙は龍のように現れました。晋三は倒れました。周りの侍たちは驚いて、徹也を取り囲んで捕まえました。徹也は顔色を変えず、銃を放して逮捕されました。後に晋三は病院に運ばれましたが、死んでしまいました。
当時の人々は言いました。山上徹也は、勇気は聶政に及ばず、知恵は専諸に劣るが、国の仇ではなく、家の恨みのために行動した。しかし、民のために害を除き、天の道を行った者は、義であると。
もう20年以上前の話になる。荒れたと言っても、先生に歯向かう、言うことを聞かない程度で、今思えばかわいいものだった。
反抗したのはA君とB君。A君とは家が近く、1年生のころから仲良く遊んでいた。小さいころから剣道をやっていて、とても背が高く、足が速く、頭も良くてかつおもしろい子だった。B君についてはよく覚えていない。学校では割と仲良く話していたが、学校外で一緒に遊ぶことはなかった。B君も割と体は当時から大きめだった。
小学3年生でクラス替えが行われ、私はA君・B君と同じクラスになった。担任は40代くらいの男の先生で、特に問題なく1年間を過ごした。小学4年生になるまで先生に歯向かう児童を見たことが無く、荒れた様子もまるでなかった。
小学4年生になり、担任の先生が替わった。30代半ばくらいの女性の先生だった。割とハキハキとしていて、怒るときには物おじせずにしっかりと怒るタイプだったが、今思えば「口うるさいお母さん」みたいな先生だった。若めの女性であったこと、体罰がなかったこと(当時はもう体罰は時代遅れ、という雰囲気だった)、お母さんみたいなタイプだったことが、周りよりも少し早く成長期を迎えた二人の反抗心を呼び起こしてしまったのかもしれない。
最初に反抗したのはA君だった。最初のきっかけはわからない。注意をする先生に口答えをする、歯向かう、無視する、言うことを聞かないといった、まさに反抗期の男子が母親に歯向かうそれに似ていた。その様子を見たB君も同様の行動をとるようになり、いつしか二人はその学校の問題児となった。二人が問題児となって以降も、先生はめげずに立ち向かい続けていたが、いかんせんアプローチの方法が最初から変わらないため、特に改善の兆しが見えないまま月日は流れていった。なお、期中に二人が校長室に呼ばれ鉄拳制裁をくらう(最初にB君が殴られ、それを見ていたA君はよけることができたらしい。A君とB君が逆かもしれない)こともあったらしいが、その二人の態度が変わることは無かった。
二人とも似たような行動をとっていたが、どちらかというと主犯がA君でB君が追従者といった印象だった。A君はもともと芯のある人間で、自らの考えで主体的に反抗している印象があり、そこには当時の彼なりのフィロソフィーがあったと感じた。一方B君にはそのような印象が無く、なんとなくむかつくからA君の真似をしていた、程度の印象だった。これは卒業以降の二人の歩む道の伏線でもあった。
二人が問題児となって以降も、クラスの運営は(ほかの児童目線では)問題なく続けられていた。二人は担任の先生に反抗するだけで、授業の邪魔をしたり他の子をいじめたりといった周囲への妨害がなかったからである。というか、その二人を含めクラスの男子は基本的にみな仲良く1年間を過ごしていた。そのため、その二人の反抗をスルーすればクラス運営は機能していたように思う。
ただ、みな仲が良かったこともあり、同じクラスの他の児童(特に男子)へは悪い影響を及ぼしていた。二人のような表立った反抗はしないものの、先生の話を話半分で聞き流す、誰かが怒られていると別の子が「短気は損気~」なんて歌をわざと先生に聞こえるように歌う、など男子を中心にうっすらと先生に歯向かう雰囲気が醸成されていった。なお、女子集団には特にそうした雰囲気は感じられなかった。
前述の通りこれまで先生に歯向かう友達を学校内で見たことが無く、私はそれまで、先生(学校側)=絶対的存在とみなしていた。先生に反抗するなど夢のまた夢と考えており、そのためこの二人の行動は衝撃だった。そんな私も周りの雰囲気に流され「この先生むかつくな」など軽い反抗心を抱いてはいたが、一部の友達のように反抗を匂わせる行動はついに最後までとれなかった(びびっていたのである)。
小学5年生になり、クラス替えが行われた(このタイミングでのクラス替えは例年通りである)。私はA君と同じクラスになった。B君は別のクラスになった。4年生の時に担任の先生は他の学校へ異動となった。私とA君のクラスには、新たに別の学校からきた男性教諭が担任に就いた。当時40代半ばで中学教諭も経験しており、背は低いながらも厳しい先生であった(なお、この先生が私の父親の同級生であることが後日判明する)。B君のクラスにもおそらく男性教諭があてがわれただろうが、よく覚えていない。
5年生になって以降、A君とB君は急におとなしくなった。今思えば、この男性教諭はA君への刺客だった。A君とB君がお互い離れ離れになったこと、それぞれ厳しめの男性教諭が担任になったことで反抗的態度をとりにくくなってしまったのだろう。5年生以降のA君の様子はむしろ優等生寄りで、赴任時にかなり身構えていたであろう男性教諭は拍子抜けしたかもしれない。そして特に問題を起こすことなく、二人はそのまま小学校を卒業し、私とその二人は地元の同じ中学校に進学した。
中学生になってからの二人はまったく別々の道を歩んだ。先にB君について話すと、いわゆる「不良」になった。数世代前にめっぽう荒れた中学校で、不良自体は当時もまったく珍しくなかった。引き続きB君とはたまに話をするくらいの間柄だったけど、がたいがよくたまに人を殴っていたので「殴られたら怖いな」と思い内心びびっていた。中学校卒業後の進路についてはよく知らない。高校に進学したのかどうかもわからない。
A君は、小学5年生の「更生」路線を中学でもそのまま続けていた。引き続き頭がよく成績も優秀、さらに生徒会に入りついには地元の進学校に推薦で入学してしまった。中学時代も引き続き仲良くしていたしB君みたいに周囲を怯えさせるような人でもなかった。普通の「いいやつ、おもしろいやつ」で、もし中学からの友達が彼の小4時代の話を知ったら多分びっくりしていたと思う。本当にあの1年間だけだった。たぶん、早く到来してしまった反抗期とあの先生が悪い意味でうまく組み合わさってしまったんだと思う。
私はA君とは別の高校に進学し、それから連絡もとっていないため彼のその後についてはよくわからないが、高校卒業後は東〇電力に入社したらしい。てっきり大学受験をするのかと思っていたため、少々驚いたのを覚えている。B君についても詳しくは知らないが、中学の同級生と結婚して子どもがいるらしい。
思い出話はここまでである。特にオチが無くて申し訳ない。年末の帰省準備をしていてふとA君のことを思い出し、書きたくなってしまった。A君はいま何をしているのだろう。芯のあるしっかりした人間で柔軟な思考も持ち合わせているから、問題無くやっているとは思う。もしA君がこの文章をみたらすぐに自分のことだと気が付くと思う。書き手についても大体察しがつくだろう。
今の彼にとって、あの1年間とその1年間が彼のその後に与えた影響をどう考えているんだろう。中学時代も話題に出したことはあるけど「あの先生がうざかったからね~w」くらいの話をした記憶しかない。30歳を過ぎた今なら、その「総括」もできているんじゃないだろうか。私個人の勝手な考えだけど、あの1年間は彼の精神的成熟に多大に貢献したと思う(当時の先生は不憫に思うが)。彼がいまどのように感じているのか、一度話をしてみたいものである。
主人公の男は千年前に突如現れ、群衆にひっそりと紛れ生きる人喰い種族の1人
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夜遊びと非行が祟り、高校生にて重度の急性膵炎となったクラスメートの女子に目をつける
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非行仲間と距離を置こうとした女子を非行グループ「北千住メリケンサック」のメンバー達が襲うも、人喰い種族である主人公が超人的な力で撃退し2人は相思相愛となる
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主人公と女子の関係に気がついた人喰い種族の長老である祖母の差金により、主人公と女子は襲われる
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主人公は本能を理性で制御しながら女子の膵臓を食べて人喰い種族に戻ることを拒否し、祖母や両親、兄弟を含む人喰い種族の刺客を撃退するも瀕死となる
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という話だ。
「君の膵臓が食べたい」というタイトルは作中で主人公が幾度となく呟いてしまう願望であり、彼女を愛していることから葛藤の原因となっている。
女子は小さな頃から自身に無関心な母と自身に性的暴行を行う継父との生活、不良仲間との交流によって自暴自棄となっており「私の膵臓、食べなよ」と幾度となく主人公に自身を食べさせようとする。
主人公が決して敵わないであろう最強にして最恐の人喰いである祖母と死闘を繰り広げる時、女子は幾度となく主人公に「もうやめて!私の膵臓を食べて!」と伝える。
しかし、内心では主人公に膵臓を食べられ死んでしまうことに対し、今まで感じたことのなかった恐怖を感じていることに気がつく。主人公との幸せな日々によって投げやりだった女子は生きたいと願うようになっていた。
主人公を看取った女子は主人公が助けてくれた命を全うすることを誓う。
切ないストーリーでありながらバトルアクションも見どころである。
映画化もされており、監督は「ホーム・アローン」で知られるクリス・コロンバスと「マスク」で知られるチャック・ラッセルが務めた。
世俗って言葉は神聖とかそういう概念に対置されるものだと思ってる。聖書の解釈とか信仰の問題とかそういう宗教的なものに対して、社会問題や日々の労働、娯楽だとかいった実生活の問題を包括する言葉。それこそバッハの曲が宗教楽曲と世俗曲に大別されるみたいに。
でも世俗って言葉を低俗だとか通俗的みたいなニュアンスで使う人が割といる気がする。「低俗」の筆頭たる酒ギャンブルセックス的なものをまとめるような言葉として、「高尚」だったり「生産的」だったり「有意義」なものの反対の概念として。
そんでそこには芸術や学問を高尚とするようなスノビズムだったり、労働を善とする拝金思想だったり共同体主義とかがあって、「世俗的」なものとの間に優劣があるかのようなニュアンスを強めに感じる。
世俗って言葉で括るなら、ストゼロがぶ飲みするのもソープ行くのも大学で研究するのも美術を嗜むのも刺客の勉強するのも全部世俗的じゃねって思う。
もちろん文脈に応じた使い分けみたいなのはあるんだろうけど、その手の使い方をする人って例えば聖俗一致みたいな言葉のニュアンス掴めるんだろうかって思う。
実際おれも、宗教というものをいまいち理解してなかった時はピンと来なかった。
宗教が、居やしない神様をダシに金を毟り取られるバカの盲信ではなく、謎や不条理に対して「正解」を用意してしまって納得を得るためのものであること。自然法則については科学がより蓋然性の高い推測を導くようになって神様の出番は無くなったけど、人間存在の不条理や規範についてそうはいかないみたいな、そういう……
歯科 麻疹 司会者 シシカバブ 奈良シカマル ヤクシカ 可視化 石狩支庁 石川県 石川啄木 石川五右衛門 石川さゆり 石川佳純 石川島播磨重工業 西川史子 西川きよし 士官 史観 アシカ 海鹿島 足利 足枷 エシカル 押角 起死回生 串カツ 串かつ けしからん 腰掛け 腰かけ 差し替え 弟子屈町 都市化 西海岸 西葛西 西神田 西関東 西観音町 西春日井郡 西鹿児島 西川貴教 西勝間田 石川工業高等専門学校 石川島 石狩市 牛飼 下士官 貸方 既視感 ケシ科 都市間 無資格 もしかして 吉川市 吉川 具志川市 具志川村 具志川 具志頭村 資格 視覚 刺客 死角 母子家庭 死活問題 しかみ像 死海 鹿内 カモシカ 鹿追町 仕掛品 シカゴ 志方町 師勝町 しかと シカト 志賀島 鹿ノ下通 鹿部 色麻町 飾磨郡 飾磨区 鹿町町 しか 然別 鹿渡 鹿賀 チェブラーシカ 公使館 大使館 監視カメラ 電子化 電子回路 電子カルテ 電子殻 原子核 原子価 男子会 篤志家 投資家 明石海峡 アカシカ 東京医科歯科大学
ブラックキャップを至るところに設置したので今年の夏は大丈夫、そう安心していた――さっき風呂に入るまでは。
そこにいたのは、ゴキブリとは似て非なる黒くてデカい虫。全長2cmもあろうかというそれが壁にへばりついていた。
気持ち悪いのでさっさとシャワーで流そうとしたのだが、思った以上に抵抗してくる。
ゴキブリなら一瞬で水流に負けてそのまま排水口へゴールインなのだが、こいつは5秒も10秒もへばりついて動こうとしない。
シャワーの温度はそれなりに温かいのにこいつには効いていないようだ。
ようやく壁から落ち、そのまま流れてくれるかと思いきや、床の僅かな凹凸に手足を引っ掛けて抵抗してくる。
しかも少しでもシャワーを当て損なうと速攻で走り出してどこに行くかわかったもんじゃない。
格闘の末、なんとか排水口にゴールインさせた。しっかり流れ切るよう10秒ほど排水口にシャワーを当て続けたのち、シャワーを止め、一息つく。
ようやく風呂に入れる、そう思って振り返った瞬間だった――。
あの黒い蠱が、いる。
慌ててシャワーの蛇口をひねり、もう一度やつに狙いを定める。その時だった。
やつは羽を広げて……飛び回り始めた。
俺はもうパニックになって情けない声を上げながらシャワーを振り回した。
そうこうしているうちに運良くシャワーがヒットして、もう一度やつを排水口送りにすることに成功。
二度と這い上がってこれないようにシャワーと一緒にボディソープを流し込んだ。
だが心残りなことが一つある。
俺はやつを小さくしたような虫(5mm程度)を、すでに自室で5匹ぐらい目撃している。
見つけたものに関しては潰して処分したが、もし風呂場にいたアレが最終進化系なのだとしたら……。
今年の夏は憂鬱だ。